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始末記
2017/07/11(火) 01:57:20
ID:7.L4Yce.O携(29/149)
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851: 始末記 [sage] 自衛隊の青木一也陸将は自衛隊や事務方、数人の僧侶が見守る中、全裸に経文を書かれているという屈辱を圧し殺していた。 だが剛少年はバツの悪そうな顔で筆を止める。 「どうした剛?」 父親の円楽が筆を止めた理由を問う。 「こっちじゃないや・・・、変な気配はお城に現れたよ、父さん。」 剛少年が指差す窓の向こうには、日本国アウストラリス大陸総督府が見えていた。 大陸総督府官邸 大陸総督府は日本風の城の形で建築されている。 日本本国から遠く離れ、大陸に移民した日本人達の情緒や精神安定を図るのが目的と計画書には書かれている。 本当は計画担当者の趣味だったのは最高機密に指定されている。 総督府は通称新京城と呼ばれ、天守閣を中心に北、東、西の小天守閣を連結させた5層5階地下1階の本丸天守閣は、外観に反して鉄筋コンクリート製の総督府のオフィスビルという残念な仕様である。 天守閣から見て南側に本丸御殿が造られていて、総督官邸として使用されている。 匠の力で木造平屋建ての書院造りの表書院は総督一家の居住区となっており、内装は総督夫人の趣味により洋風になっている。 この日の総督夫人は新浜市に市役所ビル落成のパーティーに出席の為に留守であり、秋月総督は一人で大きめなダブルベッドで大の字になってイビキをかいて寝ていた。 秋月総督の体毛を仕込んだ人形に導かれ、ネッセル司祭は本丸御殿に『御遣い』として顕現して秋月総督の寝室に現れた。 「御覚悟を・・・、総督閣下・・・」 秋月総督の精気を奪うべく手を伸ばすが、御殿内に響き渡る警報が鳴り響いた。 機械による警報では無い。 魔力を検知する魔導器がベッドの脇の机に置かれていた。 さすがに青木陸将が最初に襲われて二十日は経っている。 総督府要人や自衛隊幹部も各々で身を守る対策を講じる時間は十分にあった。 日本の宗教勢力との協力に加えて、王国貴族から献上或いは没収された魔導器を研究所や倉庫から引っ張り出されて分配された。 その中の一つが魔力を検知して警報を鳴らす魔導器である。 警報で起き上がった秋月総督はベッドの下に転がり落ちて、ネッセル司祭の手を逃れる。 「よ、夜這いか!!」 今までにも総督と懇意になろうと王国貴族から差し向けられた令嬢や高級娼婦、或いは貴族夫人本人という前例が脳裏を掠める。 だが目の前にいるのは大柄な男だ。 夜這いと勘違いされたネッセル司祭は不本意そうな顔をしている。 ネッセル司祭の何かを言いたそうな顔に、秋月総督はここ何週間か新京を騒がせていた事件を思い至る。 「曲者か、であえ~であえ~!!」 襖が開いて黒服のSP達が何人も出てくる。 全員が拳銃や警棒を構えるが、相手の正体を悟り近寄るのを止める。 優先は秋月総督の保護で、ネッセル司祭との間に数人が立ちはだかる。 完全武装の自衛官すら退けたネッセル司祭はSPなどものの数では無いと最初の一人に掴みかかり、精気を奪って倒すが、二人目に斬りつけられた。 ネッセル司祭は精神体の自分が斬り付けられた事に驚いていた。 SPが持っていた得物はやはり献上品の魔力が付与された剣だった。 「小癪な・・・」 所詮は魔力の付与されただけの武器で、所持しているのは一人だけだ。 斬られた感触ではたいしたダメージは食らっていない。 あれでは百太刀斬られても問題は無さそうだった。 だが新たに入ってきた白い頭巾で顔を隠し、黒い着物を纏った男達が入室して来てネッセル司祭を囲んだ。 「何者だ貴様ら・・・?」 それには答えず、ネッセル司祭に各々が持っ武器を振るってくる。 「六根清浄!!」 「悪霊退散!!」 日本仏教会から派遣された寺を実家に育ち、寺を継げない次男以降で武道の心得を持つもので組織された僧兵達だった。 彼等を率いるのは円楽で薙刀を構えていた。 他の僧兵達の鉄の熊手、大槌、大鋸、刺又、突棒、袖搦にも魔力が籠められていた。 円楽と僧兵達の武器には円楽の長男剛が『加持』を施している。 『加持』とは、仏の作用や功徳などの力を付与する法力である。 「やれやれ間に合ったか・・・、さあて、退いてはくれないのだろうな。」 薙刀を構える円楽はネッセル司祭と対時する。 さすがにこれだけの数を相手にしては苦戦は免れない。 しかし、ネッセル司祭に戦闘どころでは無い事態が襲いかかる。 「ぐっ!?」 ネッセル司祭は突然に苦悶の声をあげて、床に膝をつく。 その『御遣い』の精神体に次々と穴が開き、欠損していくのだ。 「おのれ本体を狙ったな?」 同時刻 王都ソフィア上空 セスナ 208 キャラバン、単発ターボプロップ汎用輸送機を陸自が改修したAC-208J コンバットキャラバンが王都ソフィアに到達していた。 「吉田一尉、細川二尉、あれを見てください!!」 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1079384805/851
自衛隊の青木一也陸将は自衛隊や事務方数人の僧侶が見守る中全裸に経文を書かれているという屈辱を圧し殺していた だが剛少年はバツの悪そうな顔で筆を止める どうした剛? 父親の円楽が筆を止めた理由を問う こっちじゃないや変な気配はお城に現れたよ父さん 剛少年が指差す窓の向こうには日本国アウストラリス大陸総督府が見えていた 大陸総督府官邸 大陸総督府は日本風の城の形で建築されている 日本本国から遠く離れ大陸に移民した日本人達の情緒や精神安定を図るのが目的と計画書には書かれている 本当は計画担当者の趣味だったのは最高機密に指定されている 総督府は通称新京城と呼ばれ天守閣を中心に北東西の小天守閣を連結させた層階地下階の本丸天守閣は外観に反して鉄筋コンクリート製の総督府のオフィスビルという残念な仕様である 天守閣から見て南側に本丸御殿が造られていて総督官邸として使用されている 匠の力で木造平屋建ての書院造りの表書院は総督一家の居住区となっており内装は総督夫人の趣味により洋風になっている この日の総督夫人は新浜市に市役所ビル落成のパーティーに出席の為に留守であり秋月総督は一人で大きめなダブルベッドで大の字になってイビキをかいて寝ていた 秋月総督の体毛を仕込んだ人形に導かれネッセル司祭は本丸御殿に御遣いとして顕現して秋月総督の寝室に現れた 御覚悟を総督閣下 秋月総督の精気を奪うべく手を伸ばすが御殿内に響き渡る警報が鳴り響いた 機械による警報では無い 魔力を検知する魔導器がベッドの脇の机に置かれていた さすがに青木陸将が最初に襲われて二十日は経っている 総督府要人や自衛隊幹部も各で身を守る対策を講じる時間は十分にあった 日本の宗教勢力との協力に加えて王国貴族から献上或いは没収された魔導器を研究所や倉庫から引っ張り出されて分配された その中の一つが魔力を検知して警報を鳴らす魔導器である 警報で起き上がった秋月総督はベッドの下に転がり落ちてネッセル司祭の手を逃れる よ夜這いか!! 今までにも総督と懇意になろうと王国貴族から差し向けられた令嬢や高級娼婦或いは貴族夫人本人という前例が脳裏を掠める だが目の前にいるのは大柄な男だ 夜這いと勘違いされたネッセル司祭は不本意そうな顔をしている ネッセル司祭の何かを言いたそうな顔に秋月総督はここ何週間か新京を騒がせていた事件を思い至る 曲者かであえであえ!! 襖が開いて黒服の達が何人も出てくる 全員が拳銃や警棒を構えるが相手の正体を悟り近寄るのを止める 優先は秋月総督の保護でネッセル司祭との間に数人が立ちはだかる 完全武装の自衛官すら退けたネッセル司祭はなどものの数では無いと最初の一人に掴みかかり精気を奪って倒すが二人目に斬りつけられた ネッセル司祭は精神体の自分が斬り付けられた事に驚いていた が持っていた得物はやはり献上品の魔力が付与された剣だった 小な 所詮は魔力の付与されただけの武器で所持しているのは一人だけだ 斬られた感触ではたいしたダメージは食らっていない あれでは百太刀斬られても問題は無さそうだった だが新たに入ってきた白い頭巾で顔を隠し黒い着物を纏った男達が入室して来てネッセル司祭を囲んだ 何者だ貴様ら? それには答えずネッセル司祭に各が持っ武器を振るってくる 六根清浄!! 悪霊退散!! 日本仏教会から派遣された寺を実家に育ち寺を継げない次男以降で武道の心得を持つもので組織された僧兵達だった 彼等を率いるのは円楽で薙刀を構えていた 他の僧兵達の鉄の熊手大槌大鋸刺又突棒袖にも魔力がめられていた 円楽と僧兵達の武器には円楽の長男剛が加持を施している 加持とは仏の作用や功徳などの力を付与する法力である やれやれ間に合ったかさあて退いてはくれないのだろうな 薙刀を構える円楽はネッセル司祭と対時する さすがにこれだけの数を相手にしては苦戦は免れない しかしネッセル司祭に戦闘どころでは無い事態が襲いかかる ぐっ!? ネッセル司祭は突然に苦悶の声をあげて床に膝をつく その御遣いの精神体に次と穴が開き欠損していくのだ おのれ本体を狙ったな? 同時刻 王都ソフィア上空 セスナ キャラバン単発ターボプロップ汎用輸送機を陸自が改修した コンバットキャラバンが王都ソフィアに到達していた 吉田一尉細川二尉あれを見てください!!
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