[過去ログ] 【腐女子カプ厨】進撃の巨人雑談4762【なんでもあり】 [転載禁止]©2ch.net (225レス)
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1(2): 2015/06/23(火) 23:39:46.91 AAS
考察雑談ホモノマドリ百合単体厨みんなで仲良く語りましょう。
※このスレの転載禁止
※エログロリョナ話はpinkで
※実況(番組放送中)は絶対禁止
※スレ立ては>>800がIDを出して宣言してから立てに行くこと(IDは名前欄に!id)
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避難所
巨避難16
2chスレ:entrance
外部の避難所
したらば板:comic_6922
おエビ
外部リンク[cgi]:www16.oekakibbs.com
絵茶
外部リンク[php]:www.takamin.com
99: [age] 2016/05/26(木) 08:54:26.29 AAS
94 名無しさん@どーでもいいことだが。 (スプー Sd28-MTTD) sage 2016/05/24(火) 00:20:19.81 ID:NvJZ79Ekd
>>60
ごめんねこういうのほんと慣れてなくて
私がwiki管っていうの今すごく後悔してる
いっそこういうことに慣れてる人に引き継ぎたい
もうそもそも今となってはまとめも余計なお世話だった気もしてる
>>68
前も書いたけど被害者たちにちゃんと回っているかは心配になったし
まとめが正しく理解してもらってるかは気になったよ
それで目的の結果が得られてないようだったからここでどうすればいいか相談した
書き方が悪かったのは謝る
恵令奈については棘見てくれたらわかるけど私が英玲奈って言われても無理ないし
そうなるとMさんにまで迷惑かかるからどうにかしたかったんだけど
英玲奈注意喚起作るにしても私恵令奈について詳しくないから特に直接被害を受けてたカプさんたちに協力して欲しかったからカプ名書いた
もちろんこいつの問題も新劇全体の問題だと思ってる
あと私の先走りや愚行は確かに問題だし指摘してくれたり怒ってくれてありがたいけど
どうすればいいか私が迂闊に相談持ちかけたことに対してそれに考えて意見してくれた人や意見まで罵倒するのは違うんじゃないの
色んな意見が出て当たり前だし
リプも前から出てた案だし人によっては有効と思うでしょ
悪いのは私が慣れてない・詳しくないの二重苦の癖にしゃしゃってまとめなんか作ったことで
こういったことに対する判断力がからっきしな奴が管理人なんかしてることと
話し合いをせずすぐ行動しようとするとこだよ
とりあえず私は行動がよろしくないので
身を引いてまとめに関してはなんかあったらみんなの中で出た決定事項だけを受けていこうと思います
そもそも元々ほとんど全く2ちゃんに来ない人間なので
ツイか支部垢に決定事項を教えてくれれば
ここを確認しにきた上で修正なり削除なりします
反応遅かったらすまん
支部idはまとめのURLと同じね
なんかほんと力不足で申し訳ないし
迷惑ばかりかけてすみませんでした
ありがとうございました
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100: [age] 2016/05/26(木) 08:54:43.55 AAS
誤解を解きたいことをやたら主張するリプ
5月15日
ミツハシはリヴァエレだよ @mituhasi_le
@ItabasiPon ポン子さん…ありがとうございます…お気持ちがとても嬉しいです…
5月15日
@mituhasi_le
@yoruxxchoco RTと温かいお言葉…ありがとうございます…ショックがとても大きいですが、誤解はどうにかときたいです。本当にありがとうございます…
5月15日
@mituhasi_le
@LxE_macya ありがとうございます。それにしてもショックで…お声かけてもらえて嬉しいです!どうにか誤解はときたいです…
5月15日
@mituhasi_le
@mamii_AOT_le まみいさん…ありがとうございます。どうにか誤解をときたいです。ショックがかなり大きいですがお声かけてもらえて嬉しいです…本当にありがとうございます。
5月15日
@mituhasi_le
@hina_sub_hina あまりにもショックです…どうにか誤解をといていきたいです。ありがとうございます…
5月15日
@mituhasi_le
@ItabasiPon 何か思いがあっての行動だったんだろうとは思いますが…大変ショックです。どうにか誤解はときたいです…ありがとうございます。
5月15日
@mituhasi_le
@chiseco 本当に…どうにか誤解はときたいです…ありがとうございます!;;
5月15日
@mituhasi_le
@kari_izumi ありがとうございます。どうにか誤解をときたく思っております…
5月15日
@emituhasi_l
@satonoe410 pixivのほうに問い合わせもしてみた…ショックが大きいけどどうか誤解がとけるといいと思ってる…
101: [age] 2016/05/26(木) 08:56:23.96 AAS
wikiはミツハシ本人の潔白を表明することと荒らし再舞うがどんな人物か注意喚起することの2点をまとめることを目的としていると断言
自分で自分の潔白を証明するためならリヴァエレ厨以外を踏み台にすることは当然とばかりの暴言
847 名無しさん@どーでもいいことだが。 (ワッチョイ c9c5-MTTD) sage 2016/05/19(木) 23:39:03.66 ID:GsYegEdl0
>>846
Mの潔白を表明することと荒らし再舞うがどんな人物か注意喚起することの2点をまとめることを目的にしてるからいらないかなあと思ってます
犯人の言ったことはどれも信用できないから変な憶測を生むんじゃないかと...
再舞うの支部コメを載せたのは2ちゃんを見てなくて支部だけ見た人が2人いたけどどっち?という疑問を持って
黒認定はされてないBが再舞うだと勘違いされないためです
降臨時スレで喋ってたことをふんわり書いたのは
読んだ人が再舞うがスレでどんなこと話したのか気になってわざわざヲチスレという魔窟に来るなんてことを無くしたいなと思ったからだけど
どれだけ効果があるかわからないし気になるようなら消します
あとどう見ても画像リンク
の書き込みが複数人と思えなくてくっさいから
兵主の人からメッセきたwwwとかいうのが本当かわからないしそれを載せたくないってのもある
あくまで真実が確定されていものだけを載っけていきたいなと...
102: [age] 2016/05/26(木) 08:57:26.64 AAS
ミツハシ本人によると一番回って欲しい相手は自分や自カプがMさん(ミツハシ)から被害受けていたと信じてしまった兵受けの人たち
とのことだが便乗して兵受けを叩きたいだけなのがよくわかる
震激の巨人@同人板18
2chスレ:doujin
945 名無しさん@どーでもいいことだが。 (ワッチョイ c9c5-MTTD) sage 2016/05/21(土) 10:47:48.09 ID:tqNpYMWL0
>>938
もちろん伏せ字はツイでつぶやくときは全部戻すよ!
ここに書き込む用に伏せてある
>>940
これが一番回って欲しい相手は
自分や自カプがMさんから被害受けていたと信じてしまった兵受けの人たちだからこの順番にしたよ
でもそこまで拘りないしタグさえ載ってれば大丈夫だと思うから
気になるようなら順番変えるよ
953 名無しさん@どーでもいいことだが。 (ワッチョイ c9c5-MTTD) sage 2016/05/21(土) 12:30:53.93 ID:tqNpYMWL0
>>948
順番は変えとく
けどちょっと考えて欲しい
Mから被害にあったと信じてしまってる人にこの冤罪証明を見て欲しいと考えるのは当然で
むしろそれが一番の目的
信じてしまった人がこのまとめを見て考えを改めてくれたかなと気になってしまうのは当然のことだと思うよ
信じてしまった人もデマの被害者なわけで
一旦は事実として拡散されてしまったものを信じてしまったことは誰も責めてない
真実が広まって欲しいと考える思いがデマを鵜呑みにしちゃった人たちに届いているか見届けるのにカプを批判する意図は全くないよ
それだけ勘違いしないで欲しい
だからある程度ツイが回ってくれてるかは確認させてもらう
リツイされたら通知くるしそのへんは理解して
103: [age] 2016/05/26(木) 08:57:48.19 AAS
便乗して現れたかゆによる自爆ヲチャバレ
381 名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! 2016/05/18(水) 21:15:48.39 ID:eHppW4NQ
かゆたん特に何もしてなくて兵主内でもランカーでもなんでもない一兵主厨にすぎなかったのに自らの杜撰な伏せのせいで
自爆しちゃった瞬間の気持ちってどんな感じなの?かゆたん
リヴァエレ
かゆ
外部リンク[php]:www.pixiv.net
2chスレ:net
291 名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! (ワッチョイ 3b2c-tQ+l) sage 2016/05/17(火) 23:10:58.11 ID:MyrHpjVc0
> 自分も同じIDにタグ消された兵主
> そう言えば兵主で一時タグ消されてるって騒ぎになったね
> 画像リンク
自分で自分のスクショを晒し特定され自爆ヲチャバレ
画像リンク
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104: [age] 2016/05/26(木) 08:58:03.70 AAS
ワッチョイ c9c5-MTTD=スプー Sd28-MTTD=ミツハシの自演劇場はこちら
震激の巨人@同人板19
2chスレ:doujin
Twitterリンク:mituhasi_le
外部リンク[php]:www.pixiv.net
105: [age] 2016/05/26(木) 09:27:03.55 AAS
パー子:壁博6号館Bて42b @Manatee_PRC
マジで犯人リンチしに行かない???🔪🔪🔪🔪🔪🔪👊🏻👊🏻👊🏻👊🏻👊
🏻👊🏻👊🏻👊🏻👊💥💥💥💥💥💣
💣💣💣💣💣💣🔫🔫🔫🔫🔫🔫🔫🔫
パー子:壁博6号館Bて42b
Twitterリンク:Manatee_PRC
画像リンク
106: 2016/05/27(金) 19:59:03.38 AAS
47分前@mituhasi_le
@r_rk0 陸さんありがとうございます;;気に入っていただけたならむっちゃんこ嬉しいです(*°∀°)=3!!お会いできるの楽しみにしてますっ♡
52分前@mituhasi_le
@mioswitchoff おつつつ!ありがとう〜〜〜!ダメかと思ったけどがんばった!;;
53分前@mituhasi_le
@NohohonchaTas はじめまして!かなめちんさん(*´ω`*)ありがとうございます!サンプル気に入っていただけてとっても嬉しいです!とりあえずイベントまではじっくり身体を休めたりあそんだりしようと思います!ありがとうございます(*´ω`*)
1時間前@mituhasi_le
@yk0240 わ〜〜結城さんありがとうございます!!私もお会いできるの楽しみにしています(*´ω`*)!大阪で〜〜!
1時間前@mituhasi_le
@kahyaya あんがとサンキュー!死ぬかと思った!!!;;;
1時間前@mituhasi_le
@soune_sirakawa わ〜!嬉しいです!!カレーとビールは合いますね;;;私も楽しみにしております!
1時間前@mituhasi_le
@miria_na ありがとうございます!今夜はぐっすり寝ます!体力回復せねばっ!!!
1 時間前@mituhasi_le
@arimkn まきなさんありがとうございます!!サンプル萌えてくださって嬉しいです(*´ω`*)脱稿できてよかったです〜
1時間前@mituhasi_le
@soune_sirakawa ありがとうございます!!死ぬかと思いました!どうにか脱稿できたのが嬉しいです!!
1時間前@mituhasi_le
@hatomecco 私ははとさんのエレンちゃんに膝枕してもらいたいです!!!先生!!!!!!
1時間前@mituhasi_le
@pdechun Pdeさんありがとうございました!!どうにか脱稿出来て一安心です…大阪では!お会いできるの楽しみにしてます〜(*´ω`*)
1時間前@mituhasi_le
@tomo_b0_0l ありがとうございます〜(*´ω`*)どうにかこうにか脱稿できてうれし…;;;嬉しいですっ!!
1時間前@mituhasi_le
@yusura_yurayura 私も!リボンほどけるの好きです!!でも今回はリボンほどかずに脱がせちゃいました/////
107: 2016/05/27(金) 23:35:32.24 AAS
@mituhasi_le
@a_graythrush わぁ〜😍ありがとうございますー!読んでいただけるとむっちゃんこ嬉しいですっっ(ノ´∀`*)
@mituhasi_le
@24kisae カンパイーd=(^o^)=bd=(^o^)=bビールでカンパイなんて贅沢ですなぁー♥
@mituhasi_le
コンビニでくじ引いたらビール当たったd=(^o^)=bやったぜ
@mituhasi_le
@awonami わー!ありがとうございますー!読んでいただけると嬉しいですd=(^o^)=b
@mituhasi_le
@kari_izumi ありがとうございます!しっかり休んでイベントに備えます(о´∀`о)
@mituhasi_le
@Levelinf_LXE ありがとうございますー!ぎりぎり滑り込めてよかったです( ;∀;)ひと安心です!
@mituhasi_le
@tomerariko 都さんありがとうございますー!(о´∀`о)これで当日笑顔でお会いできますっ!楽しみにしております!
@mituhasi_le
@yusura_yurayura ゆっくりと紐をひっぱるリヴァイさんも!み!みたいです!!( ;∀;)も!萌えます!!
わー!読んでいただけたら嬉しいですっ♥
@mituhasi_le
@otoneko_le わー!ありがとうございます!どうにか出せそうでほっとひと安心です!読んでいただけると嬉しいですd=(^o^)=b
@mituhasi_le
@hatomecco うっ!!目に浮かびますよっ!たぶん永遠に離れたくなくなっちゃう魔性のはとさんエレンちゃんっ(ノ´∀`*)
@mituhasi_le
@_0m0_0k0_ わー!ありがとうございます!今回はきつかったですが、出せてよかったです(о´∀`о)気に入っていただけるとすっごく嬉しいです!
@mituhasi_le
@andou_vv ありがとだよー!脱稿できてよかった!大阪であおうねー!(о´∀`о)
108: 2016/05/28(土) 01:50:44.08 AAS
自分に都合のいいwikiを作成し終えたので優雅にツイート再開しました( ^ω^)
ミツハシさんが描く足の短いリヴァイ兵長とロングスカートのきっついエレンはこちら☆
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ミツハシ
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過去スレ
【進撃の巨人】ミツハシ@mituhasi_le【リヴァエレ】
2chスレ:nanmin
【進撃の巨人】全ては自作自演!ミツハシ@mituhasi_le【リヴァエレ】
2chスレ:nanmin
【進撃の巨人】自演銭ゲバ婆ミツハシ@mituhasi_le【リヴァエレ】
2chスレ:nanmin
109: 2016/05/28(土) 18:11:33.36 AAS
ミツハシはwikiを作り終えてUSJ堪能中♡
@mituhasi_le@ponuyuzu
ええええええ!ゆずぽぬさん来てたんですか😭うわーん!紐パン持ってくればよかった!そしてお会いしたかった!!!雨ひどかったですよね☔私はびしょ濡れになってしまいました
ゆずぽぬさんもー!!大阪満喫しましょね😍いつかお会いできるのを夢見てますっ!😍
@mituhasi_le
進撃4DX3回目見る〜😍見納め今日もリヴァエレはかっこよくて家に連れて帰りたいと思った😭
@mituhasi_le@tanuxi
うっ………………なんだ。すごいかわいい。エレンきゅん……………いま私、兵長とシンクロしたと思う
@mituhasi_le@Raryu2625
ありがとうございます!むっちゃんこ満喫してきますぜー!d=(^o^)=b
@mituhasi_le@_0m0_0k0_
オレにだったらそのバージン捧げてくれますよね?って、いわれてうっかりダイナソー乗っちゃうリヴァイさんですかね?!(ノ´∀`*)
@mituhasi_le@Grillenhaft
進撃気分が満載でなんだかとても楽しいですd=(^o^)=b色々と満喫しちゃいますぞー!
(そうか!これはすでにリヴァエレの話だったのか!!!!)
@mituhasi_le@_nachico
わーー!ユニバ進撃楽しいですよね!満喫しますd=(^o^)=b
@mituhasi_le@tanuxi
私は進撃の4DXをみて立体起動きめてきたんです!
ダイナソーはバージンまもっていきますんで!😠✨
@mituhasi_le
昼飯も進撃づくしじゃ〜😍
がっつり決めてきました!いやぁ。今日は後2回くらいキメたいですね〜😍
@mituhasi_le@mamii_AOT_le
はいー!思いっきり進撃にまみれてきますっ!d=(^o^)=b
@mituhasi_le
進撃2回目見るぞ✨
@mituhasi_le@makkuronn
えー!!まっ黒さんもですか!!(о´∀`о)お会いできたら嬉しいです!行くとこはだいたいかぶりそうですもんね(ノ´∀`*)
@mituhasi_le@thirtynine_
え!まじで!!?39さんユニバでもばったり会えたら嬉しいな(о´∀`о)明日はよろしくですー!楽しみ〜😍
@mituhasi_le@fushiki88 @task1111
一緒に焼き肉いこ!パーリナイ
110: 2016/05/28(土) 20:17:35.79 AAS
なにこれ
111: 2016/05/29(日) 01:09:32.57 AAS
ミツハシはリヴァエレだよ
@mituhasi_le@mamii_AOT_le
ありがとうございます!!お気に入りの刈り上げですwww
@mituhasi_le
リヴァエレワンドロのバーデンかっちょよすぎてつらたん。いつか描きたい😭
@mituhasi_le
ポスターも友達が作ってくれた😍かっちょいぃ
@mituhasi_le@h31_aot
こんばんは!わ!嬉しいです!迷惑だなんてとんでもないです(о´∀`о)お会いできると嬉しいですっ!お時間があったらぜひよってやってください〜😍
@mituhasi_le@miria_na
みりあさんっ!( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)いますぐ!お酒買いにいってアドマチ見るんです!!私たちと同じ気持ちに!!
@mituhasi_le@fushiki88
ビタミンC!ビタミンC!美白美白!!!
112: 2016/05/30(月) 02:54:24.68 AAS
ミツハシさんバカ儲けですね!!(^-^)
@mituhasi_le
イベントお疲れさまでした!撤収しました!寄っていただいた方ありがとうございます!
@mituhasi_le
フライヤー終了しました。ありがとうございます!
やくざパロディリヴァイ×エレンアンソロ @893le
壁博9でのフライヤー配布、終了いたしました。ありがとうございます。
フライヤーで使用したイラスト全10種は、後日pixivとサイトに掲載します。
113: 2016/05/30(月) 19:12:22.90 AAS
ミツハシはwiki製作の次は戦犯探しに夢中♡
なお、推察はただのこうであってほしい願望にすぎず一つも当たってないw
ミツハシはリヴァエレだよ
@mituhasi_le
差し入れやお手紙や感想までいただいて本当に嬉しいです。ありがとうございます;;
@mituhasi_le
宅急便届いた(*´ω`*)
@mituhasi_le
戦利品といただいた差し入れは全て送ってるから、早く届かないかなってソワソワする
@mituhasi_le
そういえば…昨日のイベント会場にいた、刀ラブコスのおじいさんの人すげー綺麗だったな
@mituhasi_le
@onisiro_02鬼城さん!お久しぶりです!
その節はこちらこそ大変お世話になりました✨わぁー!次のアンソロ楽しみにしていただいて嬉しいですっ!!アイコンデコ♥私も大好きなデコなので使っていただいてるのとても嬉しいです!🍎🍓🍈🍇
ツイッターでもどうぞよろしくお願いします😍
@mituhasi_le
Pdeさんも壁博お疲れ様でした〜!!私も;;ご挨拶いきたかったのに…くっ…(`;ω;´)ぜひぜひ次のイベントではお会いできるの楽しみにしています!
Pdeさんもどうぞ今日はゆっくりしてお体休めて下さい〜(*´ω`*)お布団入ったらソッコーで寝そうです…Z
@mituhasi_le
リヴァエレってあったかいんだよなぁ…ほんと…
114: 2016/05/31(火) 01:37:23.44 AAS
自分に都合のいいwikiを作成し終えたので優雅にツイート再開しつつ推察という名の願望を恥ずかしげもなくつらつらレスする日々のミツハシさん^^
ミツハシさんが描く極端に足の短いリヴァイ兵長とロングスカートのきっしょいエレンはこちら☆
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ミツハシ
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※過去スレ
【進撃の巨人】ミツハシ@mituhasi_le【リヴァエレ】
2chスレ:nanmin
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2chスレ:nanmin
【進撃の巨人】主催で儲けた金でUSJ!ミツハシ@mituhasi_le【リヴァエレ】
2chスレ:nanmin
115: 2016/06/01(水) 09:23:28.82 AAS
ミツハシはリヴァエレだよ
@mituhasi_le@koyama_aot
コヤマさんはじめまして!こちらこそフォローありがとうございます!!私もいつもコヤマさんの作品を拝読しておりましたのでフォローいただき驚きました!そして大阪のイベントはお疲れ様でした〜(*´ω`*)twitterアホな感じですがどうぞよろしくお願いします!
@mituhasi_le
めっちゃ笑ったwwwRT
@mituhasi_le@brand56
お疲れ様です!当日はせっかく来ていただいたのにスレ違い…すみません…(´;ω;`)久しぶりにお会いしたかったです!大阪楽しかった!梓さんもお体休めて下さいね!
@mituhasi_le@yk0240
結城さん!壁博お疲れ様でした!私も、壁博にユニバでも…と!二日間ともお会いできて嬉しかったです(*´ω`*)またぜひお話してやってください!
@mituhasi_le@kamiko_m
かみこさん!私もお会い出きてお話させていただいてとても嬉しかったです…すみません。涙目になっちゃって…私もご本拝読するの楽しみにしております!!本当にありがとうございましたっ!(*´ω`*)〜♡
116: 2016/06/01(水) 16:09:52.11 AAS
wikiはミツハシ本人にとって都合のいい潔白表明(笑)と荒らし再舞うがどんな人物か注意喚起することの2点をまとめることを目的としている
847 名無しさん@どーでもいいことだが。 (ワッチョイ c9c5-MTTD) sage 2016/05/19(木) 23:39:03.66 ID:GsYegEdl0
>>846
Mの潔白を表明すること?と荒らし再舞うがどんな人物か注意喚起することの2点をまとめることを目的にしてるからいらないかなあと思ってます
犯人の言ったことはどれも信用できないから変な憶測を生むんじゃないかと...
再舞うの支部コメを載せたのは2ちゃんを見てなくて支部だけ見た人が2人いたけどどっち?という疑問を持って
黒認定はされてないBが再舞うだと勘違いされないためです
降臨時スレで喋ってたことをふんわり書いたのは
読んだ人が再舞うがスレでどんなこと話したのか気になってわざわざヲチスレという魔窟に来るなんてことを無くしたいなと思ったからだけど
どれだけ効果があるかわからないし気になるようなら消します
あとどう見ても画像リンク
の書き込みが複数人と思えなくてくっさいから
兵主の人からメッセきたwwwとかいうのが本当かわからないしそれを載せたくないってのもある
あくまで真実が確定されていものだけを載っけていきたいなと...
117: 2016/06/01(水) 17:42:37.07 AAS
ミツハシは2ちゃんねるに張り付きだよ
@mituhasi_le @soune_sirakawa
うらやましいです!大阪のたこ焼きは本当においしくて大好きですd=(^o^)=b
16:01 - 2016年6月1日
しろ@壁博9て11a@soune_sirakawa@mituhasi_le
(*´ч`*)1月に大阪たこ焼き旨い店巡りをしましたよー!どの店も個性があってぷまかったです♡
@mituhasi_le
たこ焼きめっちゃんこ好き!おいしい!🐙🐙🐙
@mituhasi_le
🐙たこパしたい🐙
118: 2016/06/01(水) 20:58:43.60 AAS
意識してるw意識してるw
ミツハシは2ちゃんねるに張り付きだよ
@mituhasi_le
すっかり暑くなってきましたもんね(*´∀`*)ほほう…なるほど…いつかティラミスのほうもチャレンジして違いを楽しみたいです!!セブンあなどれないですね…冷食美味しい…
@mituhasi_le@yumecoloxy
あぁ……それは…ツライ…つらいですね……;;;掃除機……お掃除がんばってください…;;
@mituhasi_le@yusura_yurayura
わほんとですか!!?ティラミス無かったから買ってみたんですが…食べるの楽しみです/////ワクワク
@mituhasi_le
かわいすぎるつらい
@mituhasi_le@stkmrn555
あっ!担々麺はさっき気になって一緒に買ったのですが、大学芋はゲットしてないです!今度買ってみます(*´ω`*)
@mituhasi_le
ティラミス氷売り切れてて悲しかったからピーチヨーグルト味氷買ってみた
@mituhasi_le
んんんん…セブ◯のたこ焼きもうまい!!!!
@mituhasi_le@mimisike
ちょうどセブンに行ってみるから担々麺とつけ麺も買ってみよ!たこ焼きおいしかったのでぜひぜひ〜(*´ω`*)
@mituhasi_le
友達がLINEでセブ◯のティラミス氷を薦めてくれたので、買いに行ってみよ…ついでにたこ焼きも買お…
@mituhasi_le
ファミ◯の冷凍たこ焼き美味しかった…(*´ω`*)7個入って103円とかまじ安いんだけど…ポン酢で食べた…幸せ…
@mituhasi_le
もうすぐ別マガだし夏コミスペース発表だからどちらも楽しみじゃ〜!
119(1): 2016/06/02(木) 08:24:21.44 AAS
ミツハシは2ちゃんに張り付きだよ @mituhasi_le
最近いっつもこの出汁でうどん食べてる 簡単で美味しい!
6分前
カーテンのシャーってなる棒༊༅✧ @miria_na@sky14rain
おやありー!
@miria_na@kitoh_AB_san
おやあり!
54分前
120: 2016/06/02(木) 21:28:40.28 AAS
240 名無し草 sage 2016/06/02(木) 04:35:13.42
> 新アカウントにMたんお出迎えしない自演棒
> Mたんも捨てるんか?
> 画像リンク
> 画像リンク
みりあ棒は240に対してエアRTしとるん?直接ミツハシその他切る人らに言うたら?
@miria_na@sppppnc
考え方の違いwwwwwwまあ私は自分はこうだってカミングアウトしたので( ˘ω˘ )こっちから絡んでも無視するような奴フォローしてもしょうがねえ。イカ垢の人はそういう人殆どいないからいいけども。
12:34 - 2016年6月2日
@miria_na@sppppnc
人によって基準は違うけど、私は向こうからこないレベルの人なら拾う必要ないと思ってるからそこ。こっちが仲良くしたくても相手はこっちをミュートしてるかもしれないしね。だったら反応ある人だけ拾う…
12:26 - 2016年6月2日
@miria_na
長い付き合いの人だけそのまま拾ってくぽよ…
12:23 - 2016年6月2日
@miria_na
絡みがない人を切りたいから、移動しますって言って垢訊いてこない人や反応しない人は私は知らない。浮上時間が合わないのは仕方ないけども。
向こうから来る分には全然構わないけども。
12:21 - 2016年6月2日
@miria_na
逆にこっちからフォローいっても、相手が良く思ってない場合は新垢で繋がっても元も子もなくてまた垢の作り直しになるから意味ない
12:14 - 2016年6月2日
画像リンク
121: 2016/06/03(金) 01:57:41.61 AAS
ミツハシは2ちゃんに貼り付いてるよ
@mituhasi_le@_0m0_0k0_
たくさんエレリありますよ!どうぞどうぞ!(ノ´∀`*)
パンツの上から焦らすプレイのエレリ好きじゃ!
むふふ!天才的発明です!エレリゲットですなd=(^o^)=b
うちで飼ったらきっとリヴァイさんがうちに来てくれると!思うんですよ!!!(゜∇^d)!!
@mituhasi_le
子狼エレンきゅんと暮らしたい……
にゃんこと暮らしたい…
なんて…かわいいんだ…RT
@mituhasi_le@sp_logic
イチコさんこんばんは!大阪壁博お疲れ様でした!わあ!読んでいただけただけでも嬉しいですが感想いただけて…(´;ω;`)雄っぽいリヴァイさんむっちゃんこ好きです♡アンソロももりもりがんばります(*°∀°)=3花陽浴…美味しそうなのでいつか買ってみます////
122: 2016/06/07(火) 01:39:55.91 AAS
みりあ棒@miria_na
早バレする人は裸で逆立ちしてスカイツリー登ってくれば…?
@miria_na
発売日前のネタバレは抹殺対象だからゴリラ31にお願いする
@miria_na
何かにつけて揚げ足取っては突っかかってきてたから、単に私が気に入らないだけでは…?? と思ったけど大人気ないヒト相手にする気力がなかったので今は縁切り〜〜
@miria_na
リアルの事情とかその他のアレソレで同人やめるかオフお休みするだけにするか悩んでる時期にこれ叩かれて、進撃っていうか旬ジャンル怖いなって思った>rw
123(1): 2016/06/09(木) 23:31:07.58 AAS
ミツハシは2ちゃんねるに入り浸りだよ@mituhasi_le
癒着エレンにはものすごいものすっっっっっごい壮絶な色気があるから大好き;;;;;;;;
124: 2016/06/20(月) 01:41:17.23 AAS
【腐女子カプ厨】巨雑6478【なんでもあり】 [無断転載禁止]©2ch.net
2chスレ:nanmin
125: 2016/06/20(月) 01:42:50.66 AAS
×××ゲーム!【リヴァエレ】
by コヤマ
プロローグ
「ようこそお越しくださいました。リヴァイ・アッカーマン様、エレン・イェーガー様」
恭しく頭を垂れる男の、なんと胡散臭いことか。
後ろに立つエレンも不信感を露わに、執事のような男を睨んでいる。
兵士ではあるが、まだ子どもと言っても差し支えない少年だ。
リヴァイの言いつけを守り、離れず一定の距離を保って背後に控えている。
エレンはいろいろと目立ち過ぎる。
器量が整っていることもあるが、巨人化出来る少年として有名なのだ。
出来ることならば、トラブルは避けたい。
市街地での巨人化など、以ての外だ。
万が一の事態が起これば、人類最強と名高いリヴァイがエレンを殺すことになるだろう……というのは表向きの理由である。
リヴァイはとても巧妙に、周りに悟られないように、エレンを大事にしていた。
エレンもまた、ずっと憧れていた人物への想いが恋愛感情へ移り変わることに、時間はかからなかった。
リヴァイとエレン、上官と部下、人類最強と危険因子……二人は恋人同士である。
「さぁ、どうぞ中へ」
不気味な笑顔を貼り付けた執事は、馬鹿がつくほど大きい館の中へと案内する。
ここは首都ミットラスの一画に大きな屋敷を構える貴族の家である。
贅沢の限りを尽くした館に、エレンは見るからに辟易していた。
リヴァイも胸糞悪い気持ちを露わに、小さく舌打ちをした。
広すぎて少しだけ寒い館の中は、変な香の匂いがする。
趣味が悪すぎる。
「……兵長」
「分かっていると思うが……貴族の機嫌を損ねるなよ」
「それはもちろん承知しています……でも、この屋敷、なんか変じゃないですか?」
声を潜めて会話を交わす。
立体機動装置の装着は許されなかったが、いつも通りの兵団服だ。
背中には自由の翼を背負っている。
何か有事があれば、すぐさま行動に移せる準備はできている。
しかし、それも市街地での話だ。
今のような貴族の屋敷の中での戦闘など、もちろん許されるはずもない。
「空気が淀んでいます」
エレンは気丈にしているが、不安なのだろう。
目線は先程からあちこち泳いでいる。
126: 2016/06/20(月) 01:44:26.45 AAS
リヴァイとエレンを招待した奇特な男は、調査兵団へ贈られる資金の大部分を占めている。
万年資金不足の調査兵団にとって、この男の機嫌を損ねることは存続の危機すらある。
金を持て余し、暇を持て余し、何やら楽しげなゲームを思いついたという。
この屋敷の主は、そう言ってリヴァイを指名した。
いつもであれば調査兵団団長であるエルヴィンとリヴァイ、ハンジあたりでクソ面倒な挨拶に伺うところだ。
それなのに、今回ばかりは『リヴァイ』と『エレン』を名指ししてきた。
一体何を考えているのか分かったものじゃない。
貴族の道楽など、命を賭けて最前線で戦う兵士に分かるはずもなかった。
ただ、いつも資金援助をしてくれる男が、
「ゲームをしましょう。負けてもあなた方に損は一切無し。勝てば、大金をお送りするとお約束します」
なんて手紙を寄越した。
胡散臭いが、無下にもできない。援助に加えて、さらに金が手に入るというのだから。
向こうがプレイヤーとして指名してきたため、エレンにもこの話をした。
「行きましょう! こんなチャンス滅多にありません! オレで良ければ、行かせてください」
なんて、朗らかに答えた。
青臭い、あまりに急いた判断だ。
けれどまぁ素早い判断は嫌いじゃない。
エレンは調査兵団資金のため、動いてくれると言う。
ここまで来たら、リヴァイも渋ってはいられない。
どちらにせよ、断ることなど出来ないのだ。
リヴァイとエレンは指定の日時に合わせ、馬車に長時間揺られ、この貴族の屋敷まで足を運んだ。
豪奢な屋敷内は薄暗く、人の気配がない。
不気味すぎる。
リヴァイは神経を研ぎ澄まして、前を歩く執事の一挙一動を見逃すまいとした。
やがて、執事は大きな扉の前で足を止めた。
ノックを三回。
「旦那様、四人目です」
――四人目?
リヴァイとエレンは同時に、眉間に皺を寄せた。
127: 2016/06/20(月) 01:45:56.13 AAS
「おぉ、ようやく来たか。入れ」
扉の向こうから、貴族の声が飛んで来る。
「おい、四人目というのは?」
執事が扉を開ける前に、リヴァイは鋭く尋ねた。
「……すぐに分かります。どうぞ、ゲームをお楽しみください」
そう言って執事は勢い良く、重厚な扉を開け放った。
「……え?」
声を上げたのは、きっと隣のエレンだ。
『レディース・アンド・ジェントルメン! あっプレイヤーに女性はいませんね! ジェントルメン・アンド・ジェントルメン! ハラハラドキドキ中出しゲームへの参加、誠にありがとうございます!』
馬鹿みたいな声が、ぐわんぐわんと響き渡る。
司会は一体誰だ、と問わずとも、声からしてこの館の主で間違いない。
変装のつもりなのか、黒のハットに銀色のマスクをつけている。
「一体これは……どういう状況だ」
リヴァイは低音で、唸るように呟いた。
「なんだこれ……オレ……オレが……一、二……四人も……いる!?」
エレンも動転しているのか、声が震えている。
この部屋には自分たちを含め、同じ顔が四つあった。
ドッペルゲンガー? それが四人も?
年齢に差はありそうだが、顔つきは全く同じである。
服装は違えどもリヴァイが四人、エレンが四人いる。
だから執事は先ほど、『四人目』と言ったのか。
「司会さーん! 四組目の方々にご説明してあげてー!」
楽しげな声を上げているのは、特等席から高みの見物をしている貴族の男たちの一人である。
初老と言っても差し支えない大人たち、が子どものような声を上げて、キャッキャと囃し立てている様は不気味だった。
「そっちの若い子のスリーサイズおしえてー!」
エレンは不快感を露わに、声の方を睨む。その顔色は真っ青だ。
睨まれた貴族の男たちは怯むどころか、歓声を上げている。
駄目だ、狂っていやがる。
晩餐会用の広い室内には、ギャラリーが壁伝いにぐるりと囲んでいる。
おそらくこの屋敷で働く者たちだろう。
128: 2016/06/20(月) 01:47:20.50 AAS
コック、庭師、御者、身分問わず楽しげに拍手したり、わぁわぁと何やら叫んでいる。
けれど、皆男たちばかりだった。
ざっと見渡しても、女性は一人もいない。
この屋敷の主が司会進行をするという異質な空間。
来賓席には同じ貴族の豚どもがワイングラスを片手に高笑いをしている。
きっと面白い見世物があるから、と招待状を送ったのだろう。
話の流れは容易に想像できる。
けれど、自分たちと全く同じ顔をした人間の存在は、全く分からない。
想像もつかない。
『これは失礼、四組目さん! では今日の主役たちをご紹介しましょうか! 本日は四組のカップルにお越しいただきました。未来?
パラレルワールド? 時空の歪みなど、なんのその! まずは……ダイヤチームのアルファリヴァイさんと、オメガエレンさんです! 今よりも約二千年ほど未来に生きている方たちです』
「アルファ? オメガ?」
「二千年ほど未来……?」
紹介された一組のカップルは、見たこともない上等な布で出来た服を着ている。
間違いなく顔はリヴァイとエレンだ。
けれど、自分たちよりも年上に見える。
アルファリヴァイは優雅に椅子に座り、紅茶を飲んでいた。
ずいぶん余裕がある。
『ダイヤチームのオメガエレンくんには、子宮があります。もう発情期は終わったんでしょうか?』
司会者がノリノリで質問すると、オメガエレンはギッと睨みあげた。
その表情はエレンそのものだ。
「お前……殴られてぇのか」
『ご機嫌斜めですね! アルファリヴァイさんは四十歳、オメガエレンさんは二十五歳! いいですねぇ! 熟してきましたねぇ』
エレンはじぃっと、オメガエレンを見つめていた。
その顔には明らかに「子宮?」という疑問が浮かんでいる。
その視線に気づいたのか、オメガエレンはこちらを見た後、恥ずかしそうにパッと視線を逸らした。
エレンが成長したら、きっとあんな感じになるだろう。
身長も伸びて、頬もシャープになり、今よりも肉厚な身体になり……でも瞳だけは変わらない。
129: 2016/06/20(月) 01:49:26.86 AAS
未来の恋人を見ているようで、なんだか落ち着かない。
嬉しいような、気恥ずかしさがあった。
晒された無防備なうなじには、匂い立つような色香がある。
本当にあの細い身体に子宮があるのだろうか。男なのに?
リヴァイもエレンにならって、興味津々な目つきで見つめてしまった。
心なしか、細い体に比べて尻は大きい気がする。
ぴったりとした服を着ているので、尚更身体のラインが強調されていた。
少年のエレンよりも、太腿や尻の肉付きは良い。
「……見過ぎです」
隣のエレンは低い声で、リヴァイのジャケットを引っ張った。
完全に機嫌を損ねている。
面白くなさそうな顔で、こちらを睨んでいた。
『はい、お次は未来繋がりのハートチーム!リヴァイプロデューサーとアイドルえれりんです!うわぁ女装男子だ! 可愛いっ!』
「よ、よろしくお願いします!」
えれりん、と紹介された少年は、勢い良く立ち上がり、勢い良く各方面へおじぎをしていた。
貴族の少女が着るようなふわふわのスカートを穿いている。
レースがふんだんにあしらわれたピンクの丈が短いミニドレスだ。
すらりと伸びた足には白のニーハイソックスを着用していた。
頭のてっぺんにはドレスと同じ色の大きなリボンが揺れている。
あまりに深々と礼をするものだから、スカートの中が丸見えだった。
「は……え、男?女?」
エレンが口をあんぐりと開けて、硬直する。
顔はエレンそのものなので、動揺が隠せないらしい。
「オレは男だ!きょ、今日は新しい仕事だって言うから、ちゃんとセットして来たっていうのに……なんで、オレが四人もいるんだ?」
えれりんが頭のリボンを揺らしながら、つかつかとエレンの方へ歩いてきた。
ヒールを履いているせいか、エレンよりも背が高い。
短い裾から覗く足は筋肉質で、細くとも間違いなく男の足である。
「男?男なのに、なんでスカート穿いてんだよ」
エレンは遠慮なく公衆の面前で、えれりんの短いスカートをがっつり捲り上げた。
「ギャーッ!馬鹿、何するんだよ!パンツ見えちゃうだろ!」
えれりんは慌ててスカートを押さえた。
後ろの方ではギャラリーの野太い歓声が轟いている。
130: 2016/06/20(月) 01:50:52.84 AAS
「うおおおおおおっ! えれりん! えれりん可愛いよ! えれりん!」
「えれりんのパンティ可愛いよ! 白のレース可愛いよ!」
「……お前、なんで女のパンツ穿いてんの……」
エレンがかなり引いた顔をして、えれりんをわずかに見上げる。
えれりんは女性用の白のレースのパンツを穿いていた。
もちろん男なので、前はぱんぱんに膨らんでおり、窮屈そうだった。
「アイドルなんだから、仕方ねぇだろ!リヴァイプロデューサーが用意してくれたんだ!」
エレンはすかさず隣のリヴァイを振り返る。
「……俺じゃない」
とんでもない濡れ衣だ。
エレンは立場も忘れて、般若の顔をリヴァイに向けていた。
その間にえれりんは、小走りでリヴァイプロデューサーと呼ばれた男の傍に駆け寄る。
プロデューサーの方も、リヴァイと同じくらいの年齢だと思う。
けれど、その眼差しは甘やかである。
「大人しく座っていろ」
そう言って、自分の隣にえれりんを座らせる。その行動はとても紳士的だ。
表情に現れたりはしないが、えれりんへの労り、慈しみ、愛情が仕草で示されていた。
リヴァイたちの時代にはない、真っ黒な上等な服を着ている。
「……優しそう」
ぽつり、とエレンが呟いた言葉は聞き逃さない。
「あ?」
「い、いえ、なんでも……」
『はいっ! お次は愛憎溢れるスペードチーム! キングリヴァイさんと、その騎士ブリリアントエレンさんです! ひゅー! クール!』
「キング? 兵長が、王様……?」
エレンは頭にクエスチョンマークを浮かべて、キングリヴァイを見つめている。
ソファに悠々と腰掛けて、ワイングラスを傾けている。
「いつまでこんな茶番を続ける気ですか」
ブリリアントエレン、と呼ばれた彼は隣のエレンよりも三つほど年上かもしれない。
不機嫌そうに、司会者に扮した館の主を睨んでいる。
キングもブリリアントも揃いの濃紺の服を着ている。
ロングコートには金の装飾が施されており、とても上等な服であることは間違いない。
131: 2016/06/20(月) 01:52:07.43 AAS
ブリリアントはブルーのシャツに、ストライプのベスト・スラックス、黒のブーツを履いている。
黒と濃紺で合わせられた服には気品が漂っていた。
「オレはこんなところに閉じ込められるなんて、うんざりです。さっさと帰ります」
しびれを切らしたブリリアントエレンは立ち上がり、この場を去ろうとする。
その腰には剣が下げられていた。
いつでも応戦できる、と誇示しているようにも見えた。
「まぁ、待て。キャンキャン吠えてんじゃねぇよ。弱く見えるぞ」
キングリヴァイは余裕の表情で、赤ワインのボトルを見つめている。
どうやらあの酒が気に入ったらしい。
「なっ……誰が弱いと? この場で証明しましょうか!」
ブリリアントエレンは頬を赤らめて憤った。怒った表情はどこか色っぽい。
「騒ぐだけなら、酌でもしろ」
「……ご自分でどうぞ」
ブリリアントエレンは拗ねたようにぷい、とそっぽを向いてしまう。けれど、彼の隣にどっかと座り込んだ。
「じゃあ、そこの」
キングリヴァイが、兵団服を着たエレンを指だけで「こっち来い」と招いている。
「え? オレ?」
エレンは呼ばれるとも思わず、目をぱちぱちさせながら自身を指差した。
「そう、そこの可愛いやつ」
「……オレ、男ですけど」
ムッとした表情をしたまま、エレンが渋々近づいていく。
「酌してくれ」
「はぁ……」
エレンは真剣な面持ちで、ワインのボトルをキングリヴァイのグラスに注いだ。
その一連の流れを、ブリリアントエレンはじーっと瞬きもせずに見ている。
「見ろよ、若ぇな。まだ処女か?」
高そうなワインボトルを慎重にガラステーブルへ置いたエレンの尻を、キングリヴァイが撫で上げた。
「ひぁっ! な、なにするんですか!」
キングリヴァイは自分の上官と瓜二つであるため、下手な対応も出来ない様子だ。
「ほぅ……良い反応をする」
キングリヴァイの片眉が上がった。
次の瞬間、煌めくものが彼の顎に添えられた。
132: 2016/06/20(月) 01:53:24.52 AAS
「殺されたいんですか?」
瞳孔の開ききった瞳で、ブリリアントエレンが小型ナイフをリヴァイに突きつけている。
音もなく間合いを詰めたのだ。
ナイフを突きつける動作も俊敏で、目で追いつけなかった。
彼は間違いなく、手練だ。
「……構ってほしいのなら、そう言えよ」
「しんじゃえ」
キングリヴァイの耳元に、ブリリアントエレンは熱を孕んだ声で囁く。
「エレン」
「はい!」
リヴァイも鋭く呼びつけると、エレンは駆け足で戻ってきた。
「離れるな、と言ったはずだ」
「も、申し訳ありません」
『それでは最後に! クラブチームの調査兵団の人類最強リヴァイ兵長さんと、その部下である人類の希望のエレンさんです! リヴァイ兵長、いつ部下に手を出したんですか!?』
「なっ……てめぇ、兵長を侮辱してんじゃねぇっ!」
エレンがギロリと司会者を睨みあげ、今にも跳びかかって行きそうだった。
「エレン」
「しかし……」
リヴァイがその一言で窘めると、エレンは渋々と背後に控えた。
『では、四チーム出揃ったところでゲームの説明をしましょうか! ルールは簡単! パートナー以外の人に中出ししてはいけません! パートナーチェンジ中出しゲームです!』
集められた八人は、皆動揺に「はぁ?」と言っていた。
盛り上がっているのはギャラリーだけである。
『あなたがたは皆、エレンさんであり、リヴァイさんです。全員偽物ではありません。自分と全く同じ顔の人間が四人いると思ってください! 深いことは気にしちゃ駄目!』
「おい、ちょっと待てよ……中出しって……」
『そーです! えれりん! リヴァイさんはパートナー以外のエレンに、勃起した状態で五十回パコパコしていただきます! 中出ししたらあなたの負け! 見事中出しを我慢出来たリヴァイさんには、賞金百万円をあげちゃいます!』
「百万円……」
と、目を輝かせたのはダイヤとハートチーム。
「ひゃくまんえん……?」
133: 2016/06/20(月) 01:55:29.86 AAS
通貨が異なるため、価値がわからないのはスペードとクラブチーム。
『ご安心ください、キングリヴァイさん、ブリリアントエレンさん、リヴァイ兵長、エレンくん。あなた方の世界の通貨で換金させていただきますから!』
「それは良いとして…自分以外のエレンと、相手がセックスするところを見ていなくちゃいけないのか…?」
顔を青ざめたのはブリリアントエレンだ。
『ふふふ…ご心配ご無用!あなたも自分のパートナー以外のリヴァイさんとセックスすることになるんですから!』
「いやだ…」
声を上げたのは、エレンだ。
『あっ、エレンさんたちは何回イッてもいいですよ?頑張るのはリヴァイさんたちです!自分の恋人以外の中で射精しないように頑張ってくださいね!絶対五十回ピストンしてください!このゲームが終わるまで、皆さんは帰れませーん』
「オ、オレ、妊娠しちまう…避妊薬を…」
オメガエレンが司会者に告げる。
『それはあなたに当たった人次第ですね!オメガエレンさんは締め付けないように頑張ってください!もし孕んじゃったりしたらぁ…ねぇ?』
口元だけ見えるマスクをした司会者は、ニタァといやらしく笑った。
『そうそう。もし射精を我慢出来た方が二人いた場合…百万円は山分けとなります!全員我慢出来てしまった場合は、四等分!つまり一組二十五万円となるんですねぇ。
賞金が減ってしまいますねぇ。これはエレンさんたちも、アナル引き締めてペアになった男の射精を促しちゃうしかないですね!』
司会者がぐるり、と四者四様の表情をしたエレンたちを見回した。
「…要は射精しなければいいんだろう」
静かに呟いたのは、キングリヴァイである。
「…はぁ!?正気ですか!?こんな馬鹿げた茶番に付き合うとでも?」
声を荒げたのは、パートナーであるブリリアントエレンだ。
「出口は一つしかありません。八人であの扉を突破すれば…」
『この扉はちょっとやそっとじゃ開かないカラクリになっていますよ。それこそ、ダイナマイトぐらいの威力じゃないと壊れません!』
「だいなまいと……?」
ダイヤとハートチームは難しい顔をして、スペードとクラブチームは首を傾げている。
ダイナマイト、がどんなものか分からないのだ。
134: 2016/06/20(月) 01:58:05.94 AAS
トランプの柄で分けられたチームは、文化がだいぶ違うらしい。
もっとも、自分たちの認識に一番近いのはスペードのキングとブリリアントのチームだ。
『それに…ごく一部の方は、お金にお困りではないですかぁ?いいんですか?援助を受けられなくなっても』
その言葉にぐうの音も出ない。
この貴族に逆らうことは、調査兵団解体を意味すると言っても過言ではない。
考えれば考えるほど堂々巡りで、頭が痛くなってきた。
『ほら、そろそろ身体が熱くなってきたんじゃないですか?ね?この館には催淫効果のある香が焚かれていますからね!』
そう言われると、だんだんと身体が熱くなってきた気がする。
隣のエレンに至っては、顔がぽっぽっ、と真っ赤だ。
『…では、ゲームスタートといきますか! 組み合わせはこちらで決めさせて頂きました!まずはエレンさん…パートナーのリヴァイさんのちんぽをしゃぶって、勃起させてくださーい!』
ピーッとホイッスルが響き渡った。
エレンはふらり、と傾いで、リヴァイの前に両膝を付いた。
「兵長…失礼します…」
辿々しい動きで、エレンはリヴァイの腰布をずらす。
「エレン、無理をするな」
「無理なんてしていません…!」
恋人同士になって、まだ日が浅い。
性行為だって片手で足りるほどしか繋がったことがない。
相手はまだ子ども…それでも手を出してしまったわけだが。
フェラチオもまだ一回しかさせたことがない。
それもさせているのが辛くなって、自分が早々に止めさせたのだ。
「あの…しゃぶるって、フェラチオでいいんですよね」
エレンは真剣な表情で問いかけてくる。
躊躇いもせず、彼はリヴァイの下履きからペニスを取り出した。
こんな明るい場所でセックスもやったことは無い。
周りにはギャラリーがそれこそ固唾を呑んで、凝視している。
股間を膨らませた者や前のめりにこちらを見ている者もいる。
いつも人目を気にして、夜中にこっそりと、声を潜めてセックスをしていたというのに。
「こ、こうですか?」
エレンはおずおずと赤い舌先を伸ばして、ぺろ、と亀頭を舐めた。
その拙い動きに、どうしようもなく愛しさがこみ上げてくる。
135: 2016/06/20(月) 02:01:03.62 AAS
「おい。そこの悪人面、フェラはこうやるんだよ」
近くにいたえれりんが、エレンへ声をかけた。
慣れているのか、見本を見せてくれるらしい。
「お前も同じ顔だっての…」
エレンはジト目で睨んだが、それでもえれりんの様子をじぃっと観察している。
えれりんはリヴァイプロデューサーの陰茎をぱくりと口に含んだ。
舌でねっとりと舐めあげる。
それから竿を片手で扱きながら、先端をじゅうっと強く吸い上げていた。
頬の形が変わるほど、強く。
しかし、視線だけはリヴァイプロデューサーをうっとりと見つめていた。
えれりんはフェラチオが得意のようで、陰嚢を優しく転がしたり、裏筋を舐めあげたり、深く咥えこんで頭を前後に動かしたりと、様々な性技をエレンに見せた。
彼の動きには迷いがない。
こんな衆人環境でのフェラチオに…慣れているのか。
「ふん…お前、本当に嬉しそうにしゃぶるな?」
リヴァイプロデューサーも目を細めて、えれりんの頭を撫でた。
「ん、だって…オレ、これ好きだから」
「フェラが?ちんぽが?」
「ふぁ、ん…どっちも。リヴァイプロデューサーにご奉仕できて、んちゅ、うれしい…」
「お前はビッチだからな。俺以外にハメてもらえるから、嬉しいんだろう」
「そんなことない……」
ぽ、とえれりんの頬が薔薇色に染まる。
「兵長…びっちってなんですか?」
反対に、エレンが至極真面目な顔をして問いかけてくる。
「…ボランティア精神が多い奴のことだ」
とてもじゃないが、無垢なエレンに真実を言えるはずもなかった。
「あいつすげぇな…女みてぇにチャラチャラしてると思ったけど。オレもビッチになりますね!」
「…いや、違う、エレン」
エレンもえれりんのフェラを見よう見まねでやっている。
その表情がだんだんと蕩けてきて、こちらも腰に来そうだった。
「んぐ……」
喉の奥までリヴァイの陰茎を咥えこんでいる。
苦しそうに顔を歪ませて、目尻には涙が浮かんでいる。
けれど、決して止めようとしない。
潤んだ瞳でリヴァイを見上げたまま、顔を前後に動かしている。
リヴァイも声をかける余裕はなくなった。
136: 2016/06/20(月) 02:03:24.59 AAS
「若い子いっぱいで嬉しいですか?」
オメガエレンは慣れたように、アルファリヴァイのペニスをしゃぶった。
二人は呑気に会話を交わす余裕すらあるようだ。
「嫉妬か」
「オレは嫉妬するよりも、嫉妬されたいんですけどね」
アルファリヴァイは少しだけ皺が増えた目元をしていた。
四十代の精悍な顔つきだ。
けれど、精力が衰えたわけじゃない。
むしろ、絶倫と言っても差し支えない。
「嫉妬ならいつもしている」
「どうだか……」
アルファリヴァイの性感帯はもう知り尽くしている。
それは逆もまた然りで、オメガエレンの性感帯も知り尽くしている。
「お前も若い奴を喰いたいだろ?」
「…早漏は嫌い。オレが気持ちよくなれません」
「俺が遅漏だって?」
「だって、オレたち身体の相性は良いじゃないですか。ぴったり」
「お前が満足しているなら、良かった」
「リヴァイさんこそ…オレに飽きて、若い子にハメたいんじゃないんですか?このでっかいちんぽ」
「鍵穴が合わねぇよ。俺のペニスの形になった奴じゃねぇとな」
「へへ……いくら相手が全員リヴァイさんでも…オレの番はあなただけなんです」
「可愛いことを言う」
「最悪だ…信じらんねぇ。なんでオレが膝をつかなくちゃいけねぇんだ……!」
「…問題はそこか?」
キングリヴァイは悠々とした態度で、ソファに腰をかけている。
その視線の先にはブリリアントエレンが頭を抱えて、その場を行ったり来たりと忙しい。
「しゃぶるのが嫌じゃなくて、膝をつくのが嫌だって?」
「……えぇ嫌ですね!」
「お前……変わってるな。もっとすげぇこと、しただろうが」
「オレのプライドの問題です」
「俺は屈辱に歪む顔も好きだぞ?」
「……サディスト?」
ブリリアントエレンは眉を顰めながらも、リヴァイの足の間に潜り込む。
渋々といったふうに、両膝を床につけた。
「サディストじゃねぇよ。愛した奴のいろんな顔を見たいと思うのは、普通のことだろう?」
「オレはフェラしてる時の顔見られたくない。見ないで」
「見るなと言われたら、見たくなる」
ぎろりとキングリヴァイをひと睨みしてから、半勃ちのそれをおずおずと口に含んだ。
137: 2016/06/20(月) 02:03:57.20 AAS
「オレは……んむ、これ、苦手なんだ……」
「見ろよ、あそこのピンクのひらひら着たエレン。すげぇぞ」
キングリヴァイはえれりんを親指で示して言う。
おそらくここに集められたエレンの中で、一番フェラチオがうまかった。
「よそ見するなよっ!」
ブリリアントエレンは顔を真っ赤にさせて、怒鳴った。
他のエレンと比べられていると思い、腹が立ったのだ。
普段は憎しみにも似た愛情のせいで、素直になることなんてできない。
嫉妬の炎がすぐに全身を覆い尽くしてしまう。
「かみちぎってやる……」
言葉とは裏腹に、ブリリアントエレンは赤い舌を伸ばして裏筋を舐めあげる。
なんと言おうとも、健気なものだ。
目尻には涙が浮かんでいる。
「可愛い奴」
『さぁ……皆さん。そろそろ準備はよろしいでしょうか? 組み合わせが決まりました!』
138: 2016/06/20(月) 02:06:57.95 AAS
@アルファリヴァイ×ブリリアントエレン
「やめろっ!」
「お前……とんだじゃじゃ馬だな」
「オレはジャンじゃねぇ!」
「ほら、挿れるぞ」
「そ、そんなの入らない……」
ブリリアントエレンはアルファリヴァイの逸物を見て、恐れ慄いている。
彼は仰向けに寝転がった状態で、下半身のスラックスはアルファリヴァイに脱がされてしまった。
隠し持っていたナイフも全部没収されて、丸腰状態である。
もちろん、靴底の仕込みナイフも見破られ、靴も脱がされた。
アルファリヴァイの逸物を見てから、悪態をついていたブリリアントエレンは急におとなしくなった。
先ほどまで「殺してやる」だの「絶対許さねぇ」だの喚きまくっていた。
自身の濃紺のコートの上に寝転がされ、あられもない姿で足を開かされている。
プライドの高い彼にとって、かなりの屈辱だろう。
「お前のパートナーも大変だな」
「うるさい……っ!」
「上の服は脱がすのもったいねぇな」
と言い、上半身のベストとネクタイは少しも乱されていない。
「……まぁ確かに後ろの孔は、狭そうだな。普段キングとしてんだろう?」
「あんたに話すことは何もない」
ブリリアントエレンはつん、とそっぽを向く。
それに少しも気を悪くした様子はなく、アルファリヴァイは律儀に用意されていたローションを手に取った。
見たことがないのか、ブリリアントエレンはきょとん、とその容器を見つめている。
とろ、とローションを手に垂らし、晒されたブリリアントエレンの秘所に手を伸ばす。
ひんやりとした感触に「ひあっ」と彼が声を上げた。
「冷たいか? じきに馴染む」
「そのとろとろしたやつ……なんだよ……丁子油?」
「似たようなもんだ」
「ぅ、あ」
ローションの力を借りて、つぷ、とアルファリヴァイの指が一本埋め込まれていく。
中はひくついて、熱い。
「お前はどこが好きだ?」
ぐりぐりと中を刺激して、彼が一番気持ちいい場所を探す。
「は、ん……」
吐息混じりの可愛らしい声が漏れ出してくる。
顔を逸らして、ひっそりと指を噛んでいる。
139: 2016/06/20(月) 02:11:04.10 AAS
「お前はこっちも開発してるのか?」
アルファリヴァイの指がシャツの上を滑り、胸の尖りを探る。
もどかしいのか、青年は腰をくねらせた。
「自分で、前のボタン開けろ」
耳元で囁くと、ブリリアントエレンは目に涙を溜めたまま、ベストのボタンに手をかける。
こちらは心置きなく、彼の陰茎に手を伸ばす。
「ぅ、ん……ふ……」
ベストの前を開け、シャツのボタンを開けると、日にあたっていない白い肌が現れた。
白磁の肌とはこのこと。
まだ十代の肌はみずみずしく輝いている。
小さな淡い色の乳首は、しっかりと勃起している。
「……綺麗な体だな」
ギッ、とまたブリリアントエレンが睨む。そんな表情さえ扇情的なのだ。
「舐められたりするのか?」
アルファリヴァイは、ちろりと赤い舌を出して唇を舐めた。
たったそれだけで理解したかのように、ブリリアントエレンは自らシャツを捲って乳首を露わにした。
そこへねっとりと、舌を這わす。
「んっあ、ちくび……」
ベッドの中では相当可愛らしい反応を見せるらしい。
キングもきっと、ブリリアントエレンとのセックスは楽しいだろう。
普段はツンケンしている彼が、これほどしおらしくなって喜ばない男はいない。
――もちろん一番可愛いのは俺の番だが。
番の若い頃そのものであるブリリアントエレンの反応は、悪くない。
先程から股間が張り詰めていて、苦しい。
呑気にそんなことを考えながら、ブリリアントエレンの乳首を強く吸う。
歯で軽く噛んだり、舌でねぶってやると、面白いくらい体が跳ねて甘い声があふれた。
「お前ここ好きか?」
「もっと……噛んで」
「ほぅ……お前は痛い方が好きなのか」
「ひゃうっ!」
強めに噛んでみると、明らかに反応が違う。
普段からなかなか激しいプレイをしているようだ。
「なんだ、噛んだだけでイッたのか」
ブリリアントエレンのペニスの先端から、白い液体が溢れ出している。
「ちがう……今のは、事故だ……!」
「じゃあ、そろそろ覚悟を決めてくれるか?」
体勢を正常位にして、すべすべな足を抱える。
140: 2016/06/20(月) 02:13:19.02 AAS
アルファリヴァイは、ゆっくりと腰を押し進めた。
その圧迫感に、ブリリアントエレンは息を飲む。
「あっ……あ、あ……きつ……」
「下の口は慎ましいな?」
アルファリヴァイの指は、ブリリアントエレンの下生えを優しく撫でた。
さりさりとした感触を楽しんで、指先で弄ぶ。
「あんなに嫌だって騒いでいたくせに、しっかり勃起してるじゃねぇか」
「ふ、ぅ……」
恥ずかしさのあまりか、ブリリアントエレンは顔を真っ赤にして泣き出した。
もっと苛めてやりたくなってしまう。
「お前、可愛いな。普段から甘えられねぇんだろう」
アルファリヴァイには歳相応の余裕がある。
思えば自分は四十代で、今組み敷いている青年は二十歳に届かないだろう。
――犯罪みてぇだな。
「違う……オレは別に甘えたくなんか、ない」
「いいんだぞ? 俺はキングじゃねぇんだ。みっともねぇ姿見られても構わねぇだろう?」
「うぁ……広げんなぁっ……キング……」
小さな声で、彼は自分のパートナーを呼んだ。
アルファリヴァイは、キングリヴァイよりも饒舌だった。
「五十回だったな」
ブリリアントエレンの太腿を抱えて、ゆっくり抽送を開始した。
電光掲示板に、一、二……とピストン回数が表示されていく。
「でかっ……い……裂けちゃう」
男として成熟したアルファリヴァイの男根は、太い。
いつもこれで番であるオメガエレンを悦ばせているのだ。
年が違えば経験も違う。
「裂けねぇよ……だが、お前の中きついな」
「早くイッちゃえ、……早漏……」
ブリリアントエレンは己の役目を思い出したかのように、自らも辿々しく腰を振り出した。
「残念、俺は遅漏だ」
「ひっ、あっ……奥っ」
アルファリヴァイは奥へ奥へと穿っていく。
彼の中はきつく締め付けて、離そうとはしない。
「ばか、そこ、アッやめっ、イッ……!」
彼の良いところを見つけて、ごりごりとえぐってやるとブリリアントエレンは簡単に達した。
白濁液は彼の濃紺の制服を淫らに汚していた。
141: 2016/06/20(月) 02:15:22.51 AAS
「気持ちよかったか?媚薬の香も焚いているからな、気にする必要はない」
「も……やだ……やめて……」
強気な瞳に涙を溜めて懇願する。
「やめねぇよ。お前もセックス好きだろ?」
「好きじゃない……すきじゃないけど……んっ、く」
必死に奥歯を噛んで、喘ぎ声を押し殺している。
「……なぁ、ブリリアントエレン。俺のバースタイプはアルファなんだが……アルファって知ってるか?」
「?ん、しらないっ」
「アルファの精子は特別でな……雄でも雌でも孕ませることができる」
もちろん、アルファにそんな能力などあるはずない。
わざと声を低くして、赤い耳元で囁いた。
それだけでブリリアントエレンの肩が跳ねた。
「はらませ……?」
「そう。お前も孕ませてやるからな? 赤ちゃんできるんだ」
「……っ、や、いやだっ」
ブリリアントエレンは信じたようだ。
暴れれば、暴れるほど中がきつく、ぎゅうぎゅう締め付けられていく。
「はっ……」
思わず薄く笑っていた。
なるほど、これは苛めがいがある。
肌と肌のぶつかる音が響く。
ブリリアントエレンの下に敷かれたコートはもうぐちゃぐちゃだ。
「んっ、あ、……ひっ、あああっ」
普段の言動に似合わず、可愛らしい喘ぎ声を漏らす。
「くっ……すげぇ、締め付け……」
「ああっ、ど、どうしよ……やだ……気持ちいい……ごりごり、奥ぅ」
わけも分からず、ブリリアントエレンはよがる。
抑えていた喘ぎ声はだんだん大きくなっていく。
律動も激しくなっていく。
「またイッちゃう!あんっ」
「俺もイきそうだ……」
「おまえはっ……らめ、らからな!中出ししたらぁ……ころしゅ……」
呂律が回ってない。
ころしゅ、と言われたって恐くもなんともない。
「ほら、締め付けたら、イッちまうぞ」
「いやぁ……ひ、んっ……あぁ、も、いくいくっ……!」
ブリリアントエレンの腹が大きく波打ち、また達した。
中がうねるように、アルファリヴァイの男根を締め付けた。
ブリリアントエレンは自らの白濁液で、自分のシャツを汚してしまった。
真っ白な精子は、この服に良く映える。
142: 2016/06/20(月) 02:16:02.79 AAS
「……悪い。出した」
「う、うしょだろ……中、あ……ああ……出てるぅ……」
しくしく泣きながら、ブリリアントエレンは下腹あたりを撫でた。
アルファリヴァイが腰を引き、埋め込まれたペニスを引き抜いた。
一緒にとろ……、と中から残滓が零れた。
慎ましやかなブリリアントエレンのアナルはひくひく、と蠢きまだ物足りなさそうに蠢いている。
電光掲示板を確認すると、回数は四十七回で止まっている。
『おーっと! アルファリヴァイさん、ブリリアントエレンさんに中出ししてしまいました! 残念!』
司会者のノリノリな声も部屋中に響き渡った。
「あー……百万円は無しか」
「呑気なこと言ってんな! 孕んじゃったらどうするんだよ!」
ブリリアントエレンは四つん這いの姿勢になり、自分のアナルからアルファリヴァイの精子を指で掻き出し始めた。
自らの指を後孔に埋める際、小さく「ん……」と鼻にかかった声を上げたのは聞き漏らさない。
「早く……出さないと……あっ」
これは何のサービスだろう、とアルファリヴァイは呑気にその光景をじっと見つめる。
「くぅ……ん」
ブリリアントエレンの尻穴からは白濁液が溢れて、太腿を伝って流れていく。
卑猥な光景だ。
これを無意識でやっているのだから、恐ろしい。
「なぁ……ブリリアントエレン。真剣になっているところ悪いが……アルファの精子が他人を孕ませるという話は、嘘なんだ」
「はっ!?」
驚愕の瞳で、ブリリアントエレンは顔をこちらに向けた。
「まぁおかげで可愛い反応を見ることが出来たわけだが」
「し、しね! 許さねぇ!」
顔を真っ赤にして、弱々しい右ストレートをかましてくる。
それをやすやすと手のひらで受け止めて、彼の手を握る。
「今度はキング相手でも素直になれそうだろ?」
「……ばかじゃねぇの」
そう憎々しげに呟いたブリリアントエレンはなかなかしおらしく、耳や首まで真っ赤に染まっていた。
143: 2016/06/20(月) 02:20:14.35 AAS
Aキングリヴァイ×えれりん
「よろしくお願いします!」
キングリヴァイに向き直ったえれりんは、礼儀正しくおじぎをした。
それから、自分から白の下着を勢い良く脱いだ。
「…お前は結構思い切りがいいな」
うちのエレンとは大違いだ。
最後までこのゲームに渋っていた。
今頃彼はうまくやれているだろうか。
「…あなたのその衣装は…映画か何かですか?」
こてん、と首を傾げると、えれりんの頭のリボンも愛らしく揺れた。
彼の双眸はじっと、キングリヴァイの濃紺の衣装に注がれている。
「えいが?なんだそれは」
「オレ、今日はすげぇ大事な仕事だって聞いてたんで!頑張ります!枕営業ぐらいどうってことありません。はじめましょう!」
一人で勢い良く喋り、ぺろんと短い裾を持ち上げた。
先ほど下着を脱ぎ去ったので、そこにはつるりとした性器が露わになり、天を向いている。
「…お前、まだ生えてないのか?」
「え?陰毛ですか?水着の撮影もあるんで、剃りましたけど…」
剃毛までしてるのか、とキングリヴァイは感心する。
少女のような風貌だが、なかなか気概がある。
えれりんの股間は産毛一つも生えていない。
そのぶん、赤くなったペニスが卑猥に映っている。
「えと……オレを気持ちよくしてくれますか?」
ちょっと趣旨がズレている。
えれりんはすっかり雌の顔をして、キングリヴァイを誘う。
ギャラリーがある中での性行為は、初めてではない。
セックスの相手はもちろんリヴァイプロデューサーだけだが、たくさんの性技を教わった。
これも枕営業、サービス……だと本人は勘違いしている。
「剃毛いいな……今度あいつにもしてやるかな」
キングリヴァイは獰猛な雄の顔をして、えれりんを押し倒した。
「うおっ!あ、いけね……言葉遣いまた注意されちまう……きゃんっ」
押し倒された衝撃で、えれりんは野太い声を上げたが、すぐに言い直した。
何故そこまで徹底するのか文化の違うキングリヴァイが分かるはずもない。
ぷるぷると震えている陰茎に手を添えて、キングリヴァイはそれを口の中に招き入れた。
144: 2016/06/20(月) 02:21:49.92 AAS
「ふ、あぁっ、……んっ」
たったそれだけで、えれりんは熱い吐息を漏らす。
「ぐちゃぐちゃにしてぇ……」
「じゃあ、遠慮無く」
キングリヴァイは口をすぼめて、えれりんのペニスをフェラした。
舌先で先端をねぶったり、竿を舐めたり。
陰毛の生えていない白い股間は手触りも気持ちがいい。
卑猥な音が響く中、えれりんは自分の胸当てを上にずらして、乳首を露出させた。
ぷっくりと膨らみ、女性のようなパフィーニップルだ。
あろうことか、自分で乳首を弄り始めている。
「ひっ、あっ、気持ちいい……おちんちん気持ちいい……!」
「乳首も気持ちいいんだろ?」
「ぅん、そうれす……おっぱいも、気持ちいいっ」
感じ方は人それぞれ。
あまりに感じやすいえれりんの体に、キングリヴァイは驚きを隠せない。
――こいつに付き合っているリヴァイプロデューサーもすげぇな。よほどの絶倫か。
「悪かったよ、俺も乳首いじってやるからな?」
ぎゅう、と強くえれりんの乳首を摘んでやると、「ひゃああんっ」と甲高い声を上げて射精した。
「おいおい……たったこれだけで、イッたのか……?」
「ん、オレ……乱暴にいじられるの、慣れてないから……つい……」
とろん、と蕩けたえれりんの顔には「もっとして」と書いてあるようだった。
乱暴にされるのは慣れていないらしい。
いつもどれだけ蝶よ花よと可愛がられているのか。
「お前淫乱なんだなぁ? 痛いの好きか?」
今度は乳首に歯を当てて噛んでやる。
強めに吸い上げると、えれりんは海老反りになって悦んだ。
「あっ、あはぁ……エッチが好きぃ……きもちいの、だぁいすき……ぁんっ」
またイきそうになったので、キングリヴァイはえれりんのペニスの根本を強く握った。
射精はまださせてやらない。
「なんれ……? なんで、イかせてぇ……イきたいよ……びゅーって出すんだよぉ……」
射精したくてたまらないえれりんは、恥ずかしい言葉も平気で使う。
出させて、と懇願する彼は最高にエロかった。
145: 2016/06/20(月) 02:24:01.02 AAS
「そんなにすぐイッてたら、へばるぞ」
「らいじょうぶれす……オレ、ローター挿れたままライブしてぇ…イきまくったけど無事に終えたし…」
「ライブ?」
「オレ、アイドルだから…これくらい平気ぃ……」
「アイドル?」
キングリヴァイは完全にえれりんのペースに飲まれている。
「あっ!もしかして、オレだけ気持ちよくなって怒ってます!?」
えれりんは、がばりと勢いよく起き上がった。
「すみません、気づかなくて…オレよく注意されるんです。夢中になると全然周りが見えてないって」
「いや、怒ってはいないが……」
「キングリヴァイさん、今すぐオレのけつまんこで気持ちよくしてあげますからね!」
そう言うと、今度はえれりんがキングリヴァイに跨ってきた。
どうやら騎乗位をしてくれるらしい。
「わ…すげぇでっかい…リヴァイプロデューサーと同じくらい?」
「お前…よくべらべら喋るな…」
陰茎のサイズを比べられて、少々気恥ずかしい。
けれど、えれりんはそんなのお構いなしに、愛おしげにキングリヴァイのペニスを撫でている。
律儀にスカートの裾を持って、結合部まで見せてくれるというサービス精神だ。
「もう挿れるのか?準備は?」
と、尋ねると「もうしてきました」と笑った。
思わず、えれりんとブリリアントエレンを重ねて見ていた。
彼のこんな笑顔なんて見たことが無かったから、しばし見惚れてしまった。
「よいしょっと…では、いただきます」
位置を定めて、えれりんがゆっくりと腰を落としていく。
「ん、あぁぁ…奥まで響く…っちんぽしゅごい…」
一気に根本まで飲み込んでしまった。
男とやり慣れたビッチなのかと思いきや、彼の中はきつく締め付けてくる。
まるで処女のような狭さだ。これが名器というものなのだろう。
「ほら、体こっちに傾けてみろ。乳首いじってやるよ」
えれりんは上半身を傾けて、器用に腰を振り始めた。
彼がもっと気持ちよくなれるように、キングリヴァイも刺激を待ち望んだ乳首を指で弄ってやる。
「んっあっ、良いっ!全身、きもちいよぉっ!おかしくなるっ」
ぱちゅ、ぱちゅ、と肌と肌が打ち合う音が響く。
146: 2016/06/20(月) 02:25:24.67 AAS
「あんっ! あ、あっ……またイッちゃったぁ……」
えれりんが飛ばした精液はキングリヴァイの腹に落ちて、ベストを汚した。
けれど、そんな瑣末なことに構っている余裕はない。
どうやらえれりんはイきやすい体らしい。
「キングリヴァイしゃんっ!どうですかっ、オレの中……気持ちいいですかっ?」
揺れながら、えれりんは尋ねてくる。
彼は他人からどう見られるのか、熟知している。
一番いやらしくて雌の顔を披露してくる。
「あぁ……悪くない。悪くないが……主導権を握られるのは、好みじゃねぇんだ」
「え? あっ! ひゃぁんっ」
挿入したまま、体勢を変えてしまう。
今度は後背位の獣の交尾のような格好だ。
「あー……またちょっと出ちゃったぁ……」
体勢を変えただけなのに、えれりんはまた達してしまったらしい。
後ろからスカートを捲ると、白くて小さな尻がいやらしく揺れていた。
「とんでもねぇビッチだな。お前は」
「ビッチじゃないです……!」
「みんなに見られて、気持ちいいんだろう? どうする? ギャラリーのお客さんにもハメてもらうか?」
尋ねながらも、答えさせない。
後ろからキングリヴァイの剛直で強く突き上げると、えれりんの細い体はよくしなった。
「あぁっ……! またっいくぅ……っ!」
あっけなくえれりんはまた射精してしまう。
先ほどからイきっぱなしなので、こちらが心配になる。
えれりんの太腿は自分が出したものでしとどに濡れていた。
「ねぇ……お願い……オレの中に精子ちょーらい……」
肩越しにえれりんは振り返る。
彼は魔性だ。自分の可愛さを熟知して、男を落とす。
「はっ……」
「ねぇ、我慢しないで……ほらぁ……オレの中でイきたいですよねっ」
147: 2016/06/20(月) 02:25:41.05 AAS
くぱぁ、と指で臀部を掴み、ぽってりと赤く膨らんだ尻穴を見せつけてくる。
その中にはもちろんキングリヴァイの逸物がみっちりと収まっているのだ。
「ばか、煽るな……!」
「出していい、よ……! オレに種付けしてぇ!」
完全に我を失っている。
けれど、理性を失っているのはキングリヴァイも一緒だった。
えれりんの細い腰を掴み、キングリヴァイはさらに激しく、深く、突き上げた。
「ああああっ」
えれりんは大きく仰け反り、ぷしゃっ、ぷしゃっ、とペニスの先端から何回か透明な液体を射出した。
それは間違いなく、潮である。
「……っ!」
キングリヴァイも悩ましげに眉根を寄せて、彼の中に射精した。
「ん、……あ……潮噴いちゃった……」
ぽた、ぽた、とスカートの裾から雫が滴っている。
その様子からして、潮吹きをするのは初めてでは無いらしい。
「おい……大丈夫か?」
キングリヴァイは気遣うように、えれりんの顔を覗きこむ。
力が抜けて、尻だけを高く上げてぐったりと伏せている状態だ。
けれど、彼は思った以上に元気そうだ。
瞳は潤んでいるが、意識ははっきりしている。
「もう一回します?」
「……お前見た目以上にタフだな」
やわな子どもだと思っていた。
とんでもない、えれりんは少女のような格好をしていても侮れない。
一体、リヴァイプロデューサーという男は日頃からどんな訓練をしているのか、純粋に気になった。
『はい、残念! キングリヴァイさんとえれりんペアは、中出ししてしまいましたー! おやおや、えれりんはまだ足りないのかなー!?』
148: 2016/06/20(月) 02:28:11.13 AAS
Bリヴァイプロデューサー×新兵エレン
「同じエレンと言えども、それぞれ違いがあるんだな」
「は……?」
きょとん、と見上げているエレンは、何が起こっているのか分かっていない様子だった。
「悪いが、百万円とやらは貰うからな?」
諭すような優しい声音で、リヴァイプロデューサーは言った。
覆いかぶさるようにして、退路を塞ぐ。
不安げにエレンの瞳が右へ左へと動いた。
それはきっと上官であるリヴァイ兵長の姿を探していたのだろう。
えれりんよりも筋肉がついていて、無骨である。
リヴァイプロデューサーもわずかに興奮を覚える。
「オレ…百万円、渡しませんよ」
組み敷かれているエレンも、キッと睨むようにこちらを見ていた。
その顔つきは幼さを残すものの、立派な兵士である。
「頼もしいな」
リヴァイプロデューサーは、ふっと目元を笑みの形にした。
たったそれだけでエレンはどぎまぎしてしまう。
同じ顔なのに上官のリヴァイとは全然雰囲気が違う。
強面なのに、蕩けてしまいそうなほどに優しいオーラはなんだろう。
ぼぅっと見つめているエレンをよそに、リヴァイプロデューサーは無数のベルトが巻き付いた下肢に手を伸ばした。
ベルトをずらして下履きを脱がしていく。
「すげぇ服だな。ベルトがここ通ってんのか?」
ほぅ、と感嘆の息を漏らし、際どい部分を指でなぞった。
それだけでエレンの身体がビクッと震えた。
「へ、変なところ、触るな…っいでくださいっ!大事なベルトなんです…」
中途半端なところで敬語に直す。
いくらリヴァイと違うと言われても、上官に見えてしまうのだから仕方がない。
「初めて見る服なんだ。もっと見せてくれ。次のステージで使えそうだ」
「ステージ?」
リヴァイプロデューサーは決定的な刺激は与えず、足の付け根や薄い陰毛を弄んだり、太腿を撫で回す。
「っ…くすぐったい…!」
近くですでに喘ぎ声が聞こえてくる。
水音と肌を打つ音まで。
もうどこかの組み合わせが始めているらしい。
エレンも、その音の出処が自分のパートナーではないかと気が気じゃない様子だ。
149: 2016/06/20(月) 02:29:47.95 AAS
「……ご、五十回ですよ」
エレンが意を決したのか、ごくりと唾を飲み込んだ。
股間を手で隠した状態で、足を広げていく。
「分かっている。酷いことはしないから、安心しろ」
エレンは屈辱的に顔を歪めながら手をどかした。
引き締まってはいるけれど、柔らかい太腿にはベルトの跡が蛇のように這っていた。
それは一時間やそこらでついた跡ではない。
何年も締め付けていた跡が痣となって、色っぽく映えていた。
「お前は処女か?」
「はぁっ!?」
「小せぇ穴だな……」
リヴァイプロデューサーの指が、直接エレンのアナルを撫でた。
「ひっ……!」
「まさかヤッたことねぇとか言わねぇよな?」
「あ、ある……! 馬鹿にすんなっ!」
「まぁ、ケツの穴弄られてちんぽ勃たせてるんだから……好きなんだろ?」
一組に一つ用意されたローションを手のひらに垂らして、エレンのアナルをほぐしていく。
「ちがぁ……好きじゃ、ねぇ……」
ぬち、ぐちゅ、と粘着質な水音が響き始める。
すでにリヴァイプロデューサーの指を難なく飲み込んでいる。
好きじゃない、と言いつつも、エレンの顔はゆるゆるに蕩けていく。
「上の服捲れ」
その言葉の意味をちゃんと理解して、エレンは裾を胸まで捲り上げる。
案の定小さな乳首はつん、と勃っていた。
先程から上半身の薄い布を押し上げて、エレンの胸には小さな尖りがあった。
「初々しい反応をする。えれりんにもこれくらいの恥じらいがあると良いんだが……」
「は、恥ずかしい……から」
じっと見られた恥ずかしさのあまりか、エレンは裾を下ろして隠そうとする。
けれど、それをリヴァイプロデューサーが許さない。
無駄な抵抗も片手一本でいなしてしまう。
「隠すんじゃねぇよ」
再び現れたエレンの淡い色の乳輪を、触れるか触れないかの位置で円をなぞる。
はぁん、と悩ましげな声が彼のふっくらとした唇から漏れた。
「……お前、アイドルの素質あるぞ」
「は、……あ……アイドル?」
「体も引き締まっているし、感度も悪くねぇ……ちょっとキズモノだが」
150: 2016/06/20(月) 02:31:18.44 AAS
つぅ、とベルトの跡まで指先でなぞる。
たったそれだけで、びくっ、びくっ、と肩が跳ねた。
「こっちも、もう良いだろう。ほら、腰を上げろ」
「ひっ……オレ、やっぱり無理……」
「なんだ、お前は百万円欲しくないのか? 大好きなリヴァイ兵長とやらのために」
彼のパートナーの名を出すと、ハの字眉だった表情は一変した。
気の強そうな瞳の奥に、ぎらぎらとした獣を飼っている。
「兵長のために……あなたに賞金は渡しません」
意を決したらしく、エレンの体から、ふっと力が抜けた。
抵抗をする気は無いらしい。
「えらく従順だな。よく躾されている」
「……あの、オレはどうしたら……」
「気持ちよくなってくれれば、それでいい」
「……兵長と同じ顔で……」
エレンは顔を真っ赤にさせて、足をぎこちなく開いた。
兵士なだけあって、その体はえれりんよりも固くて筋肉質だった。
どうやら、普段から甘い言葉をかけられることに慣れていないらしい。
リヴァイプロデューサーは結合部をじっと見つめるエレンの視線を感じながら、ついに挿入した。
「ぐ……あ、あぁ……」
「入っていくぞ……」
痛いのか、エレンは目の縁に涙を溜めて唇を噛んだ。
「は、あっ……入っちゃった……あぁ……くるし……」
ついにリヴァイプロデューサーの逸物を根本まで飲み込み、少し悲しそうな顔をするエレン。
無垢そのものだ、と思う。
「なぁ、エレン。バイブって知っているか?」
「バイブ?なんですかそれ……」
それどころではないエレンに向かって囁く。
リヴァイプロデューサーが取り出した、文明の利器であるバイブを見ても、きょとんとしていた。
いわゆる大人の玩具……アダルトグッズ。
張り型ぐらいは知っているかもしれないが、これはさすがに分からなくて当然だろう。
「……対巨人用の罠か何かですか?」
頭の中は巨人のことでいっぱいらしい。
少しばかり意地悪をしてやりたくなってしまう。
「これはこう使うんだ」
電動の音を響かせて、バイブが震える。
まだ肌に当てる前からエレンはびくっと体を震わせた。
151: 2016/06/20(月) 02:33:06.70 AAS
「な、なんだ!? え? アッ、ひっ」
戸惑う彼をよそに、先端を陰嚢に触れさせてみる。
「いやだっ、ああああっびりびりくるっ……アァッ……やだそれ!」
初めての感覚にエレンはよがった。
弱々しい抵抗を見せながら、じたばたと暴れている。
「っは……!」
「なんだ、バイブでイッちまったのか?」
バイブの快感に屈してしまったエレンは、ぴゅっぴゅっと射精をして自分の腹を汚した。
「それ……やめてくださ……! もう、イきたくない……っ!」
「俺はまだピストンもしてないんだぞ? ほら、愛しの兵長にイッてるところ見てもらえ」
「へぁ……?」
潤んだ瞳で見上げた先に、紛れも無いリヴァイの姿を見つけてしまう。
それどころか、目が合ってしまった。
じわり、とエレンの大きな目の縁に涙が盛り上がる。
そのタイミングを見計らって、リヴァイプロデューサーはようやく律動を開始した。
「アアッ見ないでぇ……へいちょうっ、あっ、うあっ」
足を大きく開かされて、揺さぶられているエレンはいとけない。
ぷっくりと膨らんだ乳首にバイブを当てながら、リヴァイプロデューサーが最奥を突く。
「すげぇ締まるな……見られていた方が興奮するか?」
「あっあっあっ、も、ブルブルやだっ」
バイブが嫌な様子だ。
こんな道具、見たことも初めてで恐いのかもしれない。
初な様子が庇護欲をそそる。
リヴァイプロデューサーはエレンの片足を持ち上げて、体勢を変えた。
「な、なに、ひぁっ」
「松葉くずしって言うんだ。覚えておいて損はない」
エレンの細い腰が目に入る。
「このまま百万円いただきてぇところだな……」
ぼそり、と呟いた声にエレンが反応する。
快楽に蕩けてはいるが、眼の奥にぎらりと光るものがあった。
「だめ……オレの中でイかせてやる……」
自ら片足を持ち、結合部を見せつけてきた。
「あっ、もっと……!もっとおく……ぅ」
エレンは意図してなのか、中をぎゅうっと締め付けてきた。
それだけではなく、自分で乳首を指先で転がし始めた。
動きに迷いがない。
152: 2016/06/20(月) 02:36:12.09 AAS
「はっ……初なツラして……やることやってんだな? 慣れてやがる」
「一人遊びは得意なんです……兵長のために、受け入れる体にする準備は怠りません……ん、アッ」
自慰は彼の日常でもあるらしい。
それがリヴァイのため、というのだから泣かせる。
ひいては自分のためでもあるが、よほど『兵長』を大事にしているのだろう。
「兵長は抱いてくれないのか? 毎晩準備万端にしてるんだろう」
「兵長はお忙しい方だから……ん、自分で乳首弄ったり……張り型使うんですよ……あっあっ」
受け入れる造りをしていない男の体を、毎晩どんな気持ちで準備しているのだろう。
どんな顔をして自分で弄り、ベッドの中でひっそりと上官を待っているのだろう。
「こんなに敏感で大丈夫、か?」
「でも……オレの中、気持ちいいでしょう?」
にこ、とエレンは妖艶に笑った。
さっきまで童貞処女のような顔をしていたのに、急にオンナの顔になった。
まるで手練の娼婦だ。
ぞくりと背筋を這うものがある。
「ね、ほら……イッて……オレの中で出してもいいんですよ……」
「馬鹿……煽るな」
「出したいだろ……ん、あんたもえれりん以外の男に中出しするん、ですねっ?」
「あいつはビッチだから興奮しそうだけどな……」
ため息混じりに言うと、エレンは目を見開いた。
「……あんた、意外と何も分かってないんだ」
「何がだ」
「えれりんのこと。あいつ、絶対嫉妬深いですよ」
嫉妬深いえれりんなんて、想像もつかない。
いつも仕事に一生懸命で、それでいてセックスが好きそうな素振りを見せるのに。
「まさか……あいつは男だったら誰でも良いって思っているふしがあるぞ」
「そんなわけありません。全部嫉妬の裏返しですよ……自分だけを見てもらいたいっていう……だから男好きなふりをする……そうすれば、リヴァイプロデューサーに構ってもらえるから」
「……ふぅん」
「アァッ! きゅ、急に動かないで……」
「ずいぶん余裕だなと思ってな」
リヴァイプロデューサーはエレンの片足を抱えたまま、バイブのスイッチを入れる。
153: 2016/06/20(月) 02:36:27.33 AAS
「!? ま、待って……それもう嫌……やだ、ぶるぶるしないで……」
「何故嫌がる? 気持ちいいだろう?」
がつがつ、と奥を突いて、振動を最大にしたバイブをエレンのペニスに押し付けた。
「あああっ! ああっ、こわれちゃ、うっ! だめだめ……っ! アッ……」
びくっ、びくっ、と痙攣して、エレンはぷしっ、と潮を噴いた。
無意識なのだろうが彼の肉壁はペニスを咥え込むようにしてうねり、リヴァイプロデューサーは目的も忘れて射精してしまった。
「あー……お前の中、あったけぇな」
電光掲示板を確認すると、表示された数字は四十九回で止まっている。
あともう一歩だったのに。
「惜しいことをしたな……」
「あ……あ……どうしよ……」
エレンはぶるぶると震えて、この世の終わりのような顔をしている。
「どうした。腹でも下したか」
「オレ……おしっこ……漏らした……?」
どうやら、エレンはまだ潮というものを知らないらしい。
もしかして初の潮吹きを奪ってしまったんだろうか。
それは悪いことをした。
リヴァイプロデューサーはゆっくり腰を引いて、エレンの顔を覗き込む。
瞳の縁には涙が盛り上がっている。
――そそる泣き顔をしている。
潮を教えてやるべきかどうか迷い、結局黙っていることにした。
呆然としているエレンの尻からは、とろとろと白濁液が零れ落ちた。
それを見て、ギャラリーが興奮したように指を差している。
『はい! リヴァイプロデューサーさん残念でした! エレンくんもバイブが癖になってしまわないことを祈ります!』
154: 2016/06/20(月) 02:38:51.99 AAS
Cリヴァイ兵長×オメガエレン
「絶対に……射精しないでくださいね」
オメガエレンが念を押すように言い、リヴァイはじろりと睨む。
その視線だけでオメガエレンはぞくぞくと背筋を震わせているとも知らずに。
現代に生きるアルファリヴァイと違い、兵士である男の視線は少々刺激が強すぎたようだ。
それに四十代であるアルファリヴァイは色々と落ち着いて、見た目とは裏腹に仕草は優しい。
けれどリヴァイ『兵長』は野獣を思い起こさせるほど、強い眼差しをしている。
まるでこの身を捧げに来た気分だ。
「……お前こそ、準備はいいんだろうな」
リヴァイは首元のクラバットをしゅるしゅると解いた。
「は、はい……」
急に顔を赤らめたオメガエレンに、リヴァイは訝しむ。
なんだかしおらしくなったような気がする。
ただ見ていただけなのに、その視線をどう受け取ったのかオメガエレンは自ら服を脱ぎだした。
上等な布を使った服だ。
二十代のオメガエレンは栄養があるものを食べているらしく、自分が知っているエレンよりも肉付きが良かった。
それは決して太っているわけではない。
肌ツヤが良く、全身の血色も良い。
触り心地の良さそうな太ももに、悩ましい腰のラインに、どうしようもなく心をかき乱された。
ふっくらと赤く色づいた乳首は、普段から愛されている証だ。
そう、この体は常日頃から愛情をたっぷりと注がれた形をしている。
顔つきは未来のエレンなのに、どこか別人とすら思える。
「あの……あまり見ないでください……」
その恥じらい方は、これから起こる快楽を知っている。
十五歳のエレンであれば、色気も情緒もあったものじゃない。
兵士らしく素早く脱衣し、全裸になったとしても今頃敬礼しているような少年だ。
それが……オメガエレンは男の悦ばせ方を熟知している。
どんな視線が、どんな表情が、どんな脱ぎ方が、自分の体のどこが魅力的か、全て知っている。
155: 2016/06/20(月) 02:39:43.29 AAS
全裸になったオメガエレンはさりげなく、股間を隠して佇む。肖像画にしたら良い、と言ったら彼は怒るだろうか。
「……薄いな」
つい思ったことをそのまま口に出してしまった。
股間の茂みが薄くて、まるで思春期前の少年のようだった。
成熟した体の中で、そこだけが目を引いてしまう。
「ホルモンの関係上、体毛が薄くなってしまうんです……あんまり見ないでください」
いよいよオメガエレンの顔が羞恥に染まる。
なるほど、これはなかなか趣がある。
「あの、では……どうぞ。もう挿入できます」
ぱかっと足を開く様は、やはりエレンだなと思う。思いきりがいい。
「慣らさなくていいのか」
「も、もう濡れてるんで……っ」
オメガエレンは耳まで真っ赤にさせて、言った。声が裏返っている。
「濡れる?」
リヴァイは指先をオメガエレンの足の間へ滑りこまされる。陰毛が生えていない分、とてもさわり心地が良い。
くちゅ……といやらしい音が、予想以上に響いてしまう。
さらに、滑って指が奥へと飲み込まれてしまった。
オメガエレンの中に入った指は、温かい媚肉にぎゅうぎゅうと締め付けられる。
「おい……なんだこれは」
尋ねながら指をかき回すように動かす。
そうしながら、彼の良いところを探す。
「アッ……ちょ、指……!あああっ」
「びしょ濡れじゃねぇか。何かこの奥に仕込んでるのか?」
「し、仕込んでません!こうなっちゃうんです」
「お前……女なのか?いや、女だってこんなに濡れねぇだろ?聞けよ、ほらこの音。すげぇな?」
硬い声で責めるように尋問する。
濡れすぎて、リヴァイの手のひらはオメガエレンの愛液まみれだ。
「やっ……アッ、ん、んんっ……」
勃っていたオメガエレンのペニスから、少量の精液が溢れた。
「……まさか、これだけでイッたわけじゃねぇよな?」
「ご、ごめんなさい…オレ……イッちゃいました……」
「これがオメガっていうやつなのか? 俺の手をこんなに汚しやがって」
漏らした訳でもないのに、オメガエレンの股間はぐっしょりと濡れていた。
彼の目の前に指を持って行くと恥ずかしそうに視線を逸らした。
156: 2016/06/20(月) 02:44:19.21 AAS
「綺麗にしろ。できるよな?」
「は、はい…」
ドキドキと胸を高鳴らせながら、オメガエレンはおずおずとリヴァイの指に舌先を伸ばす。
最初は仔犬のようにぺろぺろと、それからねっとりと舌全体で舐める。
まるでフェラチオをしているような顔と舌使いになっている。
「…舐めてるだけなのに腰が揺れてるぞ」
「す、すみません…!あ、あの…オレもう…もう我慢できなく、て」
先程からオメガの性器が疼いて仕方がない。
若い時のアルファリヴァイが目の前にいるようで、オメガエレンの思考回路は段々と蕩けてきた。
「ほぅ…確かに、今はゲームの最中だったしな。セックスしねぇと終わらねぇもんな」
「どうぞ…オレの中で果ててください」
挑むような目つきでリヴァイを見上げる。
「四つん這いになれ」
めったに命令されないオメガエレンは、言われたとおりの体勢になる。
少しだけ…ほんの少しだけ命令されて胸を高鳴らせていた。
ちょっと乱暴にされると、体の奥の方が熱くなる。
リヴァイはオメガエレンの後ろに周り、そのまろい尻を撫でた。
たったそれだけで白い体が震える。
日焼けしていない綺麗な肌だ。
「…う、あ…後ろめたいんですか?」
「何がだ」
「バックの姿勢を取らせるからです。そっちのエレンに申し訳が立たない?」
オメガエレンは肩越しに振り返り、ふふ、と艶やかに笑った。
もう少年ではない、青年の大人びた笑い方だ。
「…お前こそ」
図星を突かれて、リヴァイはばつが悪くなった。
ぺしっと尻を叩いてやった。
軽く叩いたつもりなのに、彼は嬉しそうに双丘を跳ねさせた。
「ん!うちは寛大なんです…たぶん…いつも優しい。でも…優しいのが時々嫌になる」
語尾は小さくなった。
なんだか不満があるらしい。
「…そっちのアルファリヴァイはずいぶん余裕があるように見えるが」
自分と違い。
自分はいつも余裕が無い。
いつも一回り以上年下の少年に翻弄されている。
どう愛してやったらいいのか、分からない。
「余裕があるからムカつくんですよ。オレだってたまには嫉妬されたいし…あの余裕のある顔を崩してやりたい」
157: 2016/06/20(月) 02:47:28.06 AAS
「そうだ…今頃若いエレンにぶちこんで、あの余裕な顔してるんだ。オレが他の男に孕まされてもいいって言うんだ、きっと」
オメガエレンの頬を綺麗な涙がほろ、と滑っていった。
「顔は同じでもみんな違う。どのリヴァイさんも違う」
「…射精しないように努力する」
エレンの泣き顔は苦手だ。
固くて無骨な指で、彼の透明な涙を拭ってやった。
「優しいですね…兵士のリヴァイさんは。顔はすげぇ怖いけど。そっちのエレンは幸せでしょうね」
「どうだか…いつもベッドの中で辛そうな顔してやがる」
「自分をさらけ出すのが怖いんですよ」
オメガエレンはくるん、と寝転がって仰向けになる。
シーツに広がった柔らかそうなダークブラウンの髪は自分の知っているエレンと変わらなそうだった。
「オレを抱いてください」
この異質な空間で、頭の中が麻痺しそうになる。
いや……もう、とっくの昔に頭の中はおかしくなっている。
「ああっ、あ」
「油もいらねぇって体は…不思議なもんだな」
無理やりに押し込んだ自分の陰茎は、オメガエレンが根本までしっかり咥え込んでいる。
嬉しそうにきゅうきゅうと締め付けて、愛液を垂れ流していた。
正常位のままオメガエレンは白い首元を反らして荒い呼吸を繰り返している。
「む、無理やり、挿れたぁ…裂けちまう…っ」
「お前は痛い方が好きなのか?」
色づいた乳首を強めに摘んでやると、甲高い声が上がった。
ぎゅうっと締め付けられて、危うくイくところだった。
「痛いのはっ、嫌い…!」
「その割には気持ち良さそうだ」
さらに強く乳首を引っ張ってやると、「ひああっあっ」とよがりながら達した。
びくっびくっと体が痙攣したかのように跳ねていた。
「お前…ドライでイッたのか?」
「雌イキ…覚えたばっかれ…あぁ」
「お前、ちょっと乱暴にされるとすぐにイくな」
達したばかりで敏感になっている体を、さらに責め立てる。
潤いすぎたオメガエレンの体内から、激しい水音が響き渡る。
「はっ、あっ、はしたない音、聞かないでぇ…っ!」
「本当は聞かせてぇくせに」
腰を掴んでがつがつと揺さぶってやった。
158: 2016/06/20(月) 02:48:49.79 AAS
ふと、視線を上げた先、潤んだ双眸と目が合った。
エレンだ。自分の恋人であるエレンだ。
なんで、こんな時に。
自分以外の男に犯されているエレンは、泣きながら「見ないでっ」と叫んでいた。
相手はもちろん自分と同じ顔なのだけれど、例えようもない嫉妬心が芽生えた。
それ以上に、自分が今傷ついている事実に驚く。
「……ショックですか?」
「あ?」
オメガエレンが同情するような顔で、リヴァイを見上げている。
「慰めてあげます」
彼は両手を伸ばし、リヴァイの頬を包み込んだ。
労るような、優しい仕草だった。
「……お前だって、同じだろう」
リヴァイは彼の指を軽く噛んでやった。
「ん……」
オメガエレンの膝裏を持ち、ぐっと引き倒してやった。
まるで上からプレスするかのように律動を始める。
「アッ、ああっ、ふか……あ!」
「お前、体柔けぇな」
「ひ、ああ、」
乱暴な腰つきでオメガエレンを責め立てた。
どことなく嬉しそうな表情は気のせいか。
「何笑ってやがる……!」
「必死で、可愛いな、って……」
「何が可愛いだ。俺の方が年上だぞ」
おちょくられているようで、面白くない。
オメガエレンの体をひっくり返して、後背位の体勢で穿つ。
「あっ……がっ! だめ……出しちゃだめっ、です」
「運次第だ」
「中出ししないで、お願いっ」
「俺だってしたくねぇよ」
オメガエレンは必死にシーツを掴んでいる。
駄目、と言いつつ、彼の中は射精を促すようにうねっている。
男を悦ばせるための造りをしている。
熱くて、蕩けそうで、濡れていて……最高にいやらしい。
「はらむっ……孕んじゃう……っ!ナマでされて……ど、どうしよっんっ」
もう熱に浮かされて、何がなんだかわかっていないらしい。
オメガエレンは泣き笑いしながら、喘いでいる。
――まずい……このままだと……本当に――……
159: 2016/06/20(月) 02:52:21.86 AAS
『はーい!そこまでー!リヴァイ兵長おめでとうございます!見事、百万円ゲットですー!』
プァーッ!とラッパのような音が室内に響き渡る。
光で数字を映し出す板(電光掲示板)が五十という数字でカウントストップし、点滅している。
『さすが人類最強のリヴァイ兵長!下半身も最強のようです!オメガエレンくん、中出しされなくてちょっと残念かなー!?』
ふざけた司会者はさておき、リヴァイは慌てて自分の男根を抜いた。
一拍置いて、ビュッビュッと熱い残滓がオメガエレンの尻や太ももの裏を汚した。
「は、あ…あぁ…あちゅい…はは……リヴァイさん以外の男に汚されちゃった…」
肩で息をしながら、彼は気だるげに起き上がる。
達していたらしく、オメガエレンの太ももは自分の精液と彼の精液で酷く汚れていた。
「…俺もリヴァイだが」
「中出しされなくてちょっとホッとしましたけど、なんか物足りないかも…」
「オイ」
「それにちょっと悔しいんですよね…オレの中じゃ満足していただけませんでした? ガバマンでした?」
完全にスイッチが入っている。いや、確信犯か。
「その辺にしろ。いい加減、俺も怒る」
オメガエレンの後ろから、額に青筋を浮かべるアルファリヴァイがぬっと手を伸ばして腰を抱いた。
「珍しい。リヴァイさんが怒ってる」
「当たり前だ」
「…いつも余裕のくせに」
「余裕なわけあるか。隠してるんだ、これは」
「どうして隠しているんですか?」
「格好悪いところ、見せられねぇだろうが」
「…どんな姿だって、格好いいですよ」
オメガエレンはアルファリヴァイの体へ寄り掛かる。
「物足んねぇんだろ?なら、抱かせろよ」
アルファリヴァイの凶悪的な陰茎は、すっかり天を向いている。
オメガエレンの瞳がとろん、としている。
「はい……どうぞ…今度はたっぷり中出しして欲しいです」
オメガエレンは自ら秘所を指で広げて、アルファリヴァイを誘った。
広げられたそこは熱を孕んで潤み、男根を待ちわびている。
「ひくひくさせやがって…淫乱め」
リヴァイの目の前でアルファリヴァイとオメガエレンに覆いかぶさった。
160: 2016/06/20(月) 02:53:15.81 AAS
「……俺をだしに使いやがって」
「り、リヴァイ兵長!」
溜息をついているところへ、自分の部下であるエレンが走り寄ってきた。
そのまま勢い余って抱きついてくる。
公私共に真面目な彼は、今まで絶対こんなことはしなかった。
触れ合う時ですら緊張して肩を上げているような少年だったのに。
今はぎゅうっと全裸の体を自分に押し付けている。
「……エレン」
「リヴァイ兵長はやはり凄いです! ひゃくまん……? とにかく凄い大金を手に入れるなんて……! それに比べてオレは、お役に立てず……」
とろ、とエレンの内ももを粘着いた白い液体が流れていく。
「……よく頑張った」
リヴァイは極めて優しい声を意識して、彼の丸い頭を撫でた。
「あ、ありがとうございます……あの、オレを軽蔑、しないんですか?」
同じリヴァイと言えど他の男に中出しされたんですよ?とその瞳は訴えかけてくる。
「するわけねぇだろ」
「……あの、オレ毎晩リヴァイ兵長を待って、中をほぐしてるんです。兵長が気持ちよくなれるように、張り型使って自慰を……」
エレンはぽつり、ぽつりと自分の罪を告白するかのように、打ち明ける。
「知っている」
「え!?」
「お前が準備してくれていたことは、体に聞けばすぐわかる。あと、張り型の隠し場所……机の引き出しは止めておいた方がいい。すぐに見つかる」
「う、うわあああああ! 恥ずかしい! 気づかれていたんですか! 恥ずかしい!」
「……もう変な緊張せずに、俺に全てを預けてくれるか。エレン」
「もちろんです……ですが、あの」
「なんだ」
「オレ、さっき……初めて潮吹き、した、みたいで……」
初めては全部兵長が良かった、と小さく呟く彼が愛おしい。
「いや、以前から時々していたぞ。暗かったからわからなかったか? だが、すげぇ水音させてただろ」
「……えっ」
「安心しろ、エレン。お前の初めての相手はすべて俺だ」
エレンはようやく安心したように笑い、それから恥ずかしそうに顔を真っ赤にさせていた。
161: 2016/06/20(月) 02:55:38.85 AAS
「ふぅっ……疲れた。でも、良いトレーニングになりました。次のライブではもっと良いパフォーマンスができそうです」
えれりんは大きく伸びをして、堂々と全裸で立っている。
努力家な彼を、リヴァイプロデューサーは普段と違った見方で見つめていた。
「リヴァイプロデューサー。オレ、これくらい楽勝ですよ。何ならここにいる全員の男とハメたっていい。だから……いつでもオレを使ってください」
その言葉はきっと本心なんだろう。
だからこそ、気高い。
どんなに汚れようとも彼は綺麗なままだ。
「なぁ、えれりん。足を開くのは俺の前だけにしろ」
「え?」
「嫉妬で気が狂いそうになる」
「オレが……ほかの人とエッチすると?」
「そうだ。そんなことをされたら、お前を監禁したくなる。誰の目にも触れないところへ隠したくなる」
堂々としていたえれりんは急に下を向いてしまった。
その表情は見えないが、彼の可愛らしい耳が真っ赤に染まっている。
「リヴァイプロデューサーが嫌がることは……絶対しません」
「なら、良かった」
リヴァイプロデューサーがえれりんを抱きしめると、彼は急に初な少年に戻ってしまった。
ただ抱きしめているだけなのに、腕の中で恥ずかしそうに身を硬くさせている。
いつもの娼婦のような艶やかさはみじんもない。
初恋を知った少年だ。
「ほら、帰るぞ」
キングリヴァイは早々に身支度を整えて、ブリリアントエレンを振り返る。
いつもであれば服を素早く着て、キングリヴァイの背後に控えているはずだ。
だが、今日は全裸のままコートを抱きしめた状態で座り込んでいる。
「おい、どうした」
「……したい」
「あ?」
「あの、今すぐ……せ、性行為をしたくて……」
恥ずかしそうに視線を逸らしながらブリリアントエレンは呟く。
彼から誘ってきたのは初めてのことだ。
いつもキングリヴァイが命令といった形で、体を暴くのだから。
「……今してただろう」
アルファリヴァイと。
「オレは、キングとしたいんです!」
彼は必死に叫ぶように言った。
こんなに素直に自分の気持ちを伝えてくるブリリアントエレンに驚いてしまう。
162: 2016/06/20(月) 02:57:03.70 AAS
急にしおらしくなって、一体どうしたというのだ。
いつも生意気に憎まれ口を叩き、ぎらつく瞳で睨んでくるのに。
「お願いします……オレを離さないで」
「誰が離してやるかよ」
「あなたに捨てられたら……困る……」
「これはハニートラップか?」
キングリヴァイは口角を上げながら、座り込んだままのブリリアントエレンの額へ口づけをした。
「……く、口にしてください」
ブリリアントエレンは歳相応の顔を見せて、強請った。
この淀んだ空気の室内で拍手が沸き起こる。
仮面をつけた観客たちや司会者が手を叩き続ける。
『皆さん、おめでとうございます……皆さんの悩みを少しでも軽くすることができたでしょうか……さぁ、足元にお気をつけてお帰りください……』
ぐわんぐわんと反響する声で、司会者が何やら言っている。
開け放たれたドアから、新鮮な空気が流れ込み、頬をねぶっていった。
163: 2016/06/20(月) 03:01:28.57 AAS
急にしおらしくなって、一体どうしたというのだ。
いつも生意気に憎まれ口を叩き、ぎらつく瞳で睨んでくるのに。
「お願いします…オレを離さないで」
「誰が離してやるかよ」
「あなたに捨てられたら…困る…」
「これはハニートラップか?」
キングリヴァイは口角を上げながら、座り込んだままのブリリアントエレンの額へ口づけをした。
「…く、口にしてください」
ブリリアントエレンは歳相応の顔を見せて、強請った。
この淀んだ空気の室内で拍手が沸き起こる。
『皆さん、おめでとうございます…皆さんの悩みを少しでも軽くすることができたでしょうか…さぁ、足元にお気をつけてお帰りください…』
ぐわんぐわんと反響する声で、司会者が何やら言っている。
開け放たれたドアから、新鮮な空気が流れ込み、頬をねぶっていった。
リヴァイが目を覚ました時、そこはエレンの部屋だった。
隣には全裸のエレンが気持ち良さそうに眠っている。
――夢、だったのか…?
とても長くていやらしい夢を見ていた気がする。
床には脱ぎ捨てられた衣服があり、昨晩エレンと体を繋げたことは覚えている。
時刻はまだ夜明け前。
身支度を整えて、自分の部屋に戻るとしよう。
リヴァイは体を起こし、自分が脱いだ服を拾い上げる。
「へいちょう…」
「なんだ、起きたのか」
「はい…あの、今から、しませんか?もう一度」
「…どうした?」
「オレ、なんか変な夢見て…ウズウズしちゃって…」
「奇遇だな、俺もだ」
恥ずかしそうにしているエレンを再びベッドへ押し倒して、マウントポジションを取る。
「せっかくランプに火を入れたが…消すか?」
「いえ…大丈夫です」
「いいのか?」
「恥ずかしいけど全部、見て欲しいんです」
「悪いが…今日は俺も途中で止まれそうにない」
「中に出して…いいですよ」
うっすら笑って、リヴァイの眉間に唇を寄せる。
エレンへの愛しさがこみ上げて、もう止まりそうになかった。
二人の影が重なり合うベッドの上。
その足元に大量の紙幣が詰まった包みが置かれていることに気づくのは、もう少し後のことである。
END(藁)
164: 2016/06/25(土) 04:57:32.57 AAS
162 名無し草 (スプー Sdcf-jNGR) sage 2016/06/15(水) 11:35:50.94 d
ブラジル人みたいなケツプリンプリンになってみたいわ
あれ骨格の関係でアジア人には無理なんよな
168 名無し草 (ワッチョイ 6f80-jNGR) sage 2016/06/15(水) 12:13:42.06 0
ブラジル人男性はケツで恋するてほんまやろか
165: 2016/07/05(火) 02:31:40.73 AAS
リヴァイ「複数の穴の空いた壁から色とりどりの男のケツだけが突き出されていたとする」
エレン「は?…なんですか突然気持ち悪い想像させるのやめてくださいよ今から晩御飯なんですよ?!」
リヴァイ「まぁ聞け。俺はそれらの無数の尻の中から、確実にお前のケツを選別することができる」
エレン「はぁ…」
リヴァイ「一目でだ」
エレン「……」
リヴァイ「おい。聞いてるのか?」
エレン「聞いてますよ」
リヴァイ「お前のケツからは神秘の後光が射しているからな。セックスのときにより良くそれを感じる。ああ、このケツは俺のちんぽをフィットさせるに相応しい作りをしているな…と」
エレン「兵長やめてくださいすごくかっこいい顔して紅茶飲みながら言うことじゃないです」
リヴァイ「まず揉み心地がいい」
エレン「聞いてねーなこの人」
リヴァイ「幾星霜のケツの中でお前のケツは最高にいい。えれんしってるかおまえのケツ穴のいりぐちにはほくろがある」
エレン「デスノートっぽく言うのやめてくれます!?」
リヴァイ「で、だ。壁の穴からエレンよ。お前のケツが突き出されていたら、突っ込まずにはいられねぇ。そうだろう?」
エレン「あ、ごはん炊けたみたいです。もうすぐ晩御飯だから手を洗ってくださいね(聞いてない)」
リヴァイ「壁から突き出された無数のケツを削いだのち、俺は当然残されたたった一つのお前のケツをとくと堪能する。朝まで抜かずでな」
エレン「そんなことされたら俺死んじゃうんでやめてください」
リヴァイ「なんだと!?死ぬほどいいということか?!よほど相性がいいな!」
エレン「違いますけど!?物理的に死んじゃうって意味です!」
リヴァイ「ところでエレン。お前は複数の穴の空いた壁から色とりどりのちんぽが突き出されていても、一発で俺を探し出せるよな?」
エレン「…それは…その……」
リヴァイ「どうしたエレン。顔が真っ赤じゃねぇか。まさか想像して妊娠したんじゃねぇだろうな?」
エレン「してませんけど!?俺男ですし!」
リヴァイ「さて、メシ食うか。食ったらクソしてセックスだ」
エレン「はい」
166: 2016/07/13(水) 02:35:57.16 AAS
【保健室で…】
by きんか@新垢
ぬるりとした生温い何かが首筋を通り過ぎた感触に、エレンは目を覚ました。
ぼんやりと瞼を持ち上げると、見慣れない天井。
薄暗い室内は静まり返っていて、エレンはここが何処だがすぐに思い出すことが出来なかった。
ーーあぁそういえば、保健室だった。
昼食を食べた後眠くなって、誰もいない保健室のベッドに潜り込んだのだった。
ここの主である保健教諭のリヴァイもそのときは不在で、眠気に勝てなかったエレンは後で謝ればいいやと軽い気持ちで眠りについた。
リヴァイは黙っていれば怖いし、怒っても多分怖いのだけど、エレンは校内では唯一リヴァイにだけは信頼を寄せている。
思春期特有のといえばそうなのだが、エレンには特に、理不尽なこと、筋が通らないことに対する耐性がなく、また持ち前の直情型の性格も災いして、人とぶつかることが多かった。
医師である父親に求められるまま進学校に入ったはいいが、高校生活を満喫することよりも、次の大学進学でいかにいいところへ進めるかを重視する同級生たちにエレンは馴染めなかった。
生徒を点数で判断する担任教師にも反発心ばかり募って、エレンが学校生活を放棄するのも時間の問題だった。
そこで現れたのが、スクールカウンセラーの資格も持つという、保健教諭のリヴァイだった。
リヴァイは嘘も付かないし、自分を誤魔化すことも取り繕うこともしない。
エレンの持つやりきれない怒りを正面から受け止めてくれ、何かあったら保健室にくればいいと逃げ場を作ってくれた。
エレンはそんなリヴァイにやがて信頼を寄せるようになり、担任を殴りたくなったとき、教室のガラス窓を全部割りたくなったとき、登校すること自体に嫌気が差したときでさえも、リヴァイがいる保健室に向かうようになったのだった。
リヴァイただ一人が、自分を理解してくれているのだと思って。
そしてリヴァイもそんな自分を、許容してくれているのだと、思って。
…だから何故、こんなに冷たく昏い眼差しで見下ろされているのか、エレンには分からなかった。
167: 2016/07/13(水) 02:37:01.84 AAS
「目が覚めたか」
「…リヴァイ、せんせ…?」
寝起きの掠れた声で、エレンは枕元に立つリヴァイの名を呼んだ。
何だか暑くて、汗をかいていることに気が付いた。
エレンは身体を起こそうとしてーー動けないことを知る。
「え……えっ?!」
エレンは自分の身体を見下ろして、目玉が飛び出そうになった。
被っていた筈の上掛けを捲られたエレンの身体の上を、何本もの滑りを帯びた植物の蔦のようなものが覆い尽くしていた。
隙間なく埋め尽くすその触手たちが外気を断熱して、そのせいで暑かったのかとエレンは知った。
「な、何ですか、これ?! うわ、動いてる!」
身体の上からそれをどかそうと動かした腕に、無数の大小の触手が絡み付いた。
頭の上に両手とも纏め上げられて、エレンは悲鳴を上げる。
「リヴァイ先生、なにこれ、助けてください!」
引き抜こうとするのに、全く動かせない。暴れ出した両脚も簡単に押さえられてしまった。
無防備に晒された腹部を這い回る触手たちに、エレンは本能的な恐怖を感じ、すぐ傍に立つリヴァイに助けを求めた。
「リヴァイ先生、リヴァイ先生! 早くこれ、取ってください!!」
「ーー駄目だ」
「…えっ?」
ぎしり、とリヴァイが枕元に腰掛けた。
怯えるエレンの強張った頬に、するりと温度の低い手のひらが当てられる。
火照った肌に、それは心地よいというよりむしろ、ぎくりとするほど冷たく感じるものだった。
「美味そうだなと、常々思っていたんだ」
「は……?」
ニキビ一つないきめ細やかな肌の感触を愉しむように、冷たい手のひらがエレンの頬や顎、首筋をゆるりと撫でていく。
「思春期のガキの身体の方が、若いし力もあっていいことは知ってるが、なにしろ汗臭ぇし汚ぇ。それにどうせ喰うなら、見た目もいい奴じゃねぇと嫌だしな」
「リヴァイ先生…? なに言ってるんですか……?」
「餌を探すために俺はここに来た。保健室の先生やってれば、全校生徒が見れるだろう。身体測定とやらで服の中身も確かめられる。まぁ俺もだが、こいつも味だけじゃなく外見にもうるせぇんだ」
リヴァイの言葉を、エレンは何一つ理解することが出来なかった。
168: 2016/07/13(水) 02:38:23.44 AAS
ーーえさ? 今、餌って言った? 味って…まさか、
その意味を想像したエレンの身体が、がたがたと震え出した。
ーー喰うって、それって!
肌を撫でるリヴァイの手の冷たさが、エレンを見下ろす昏いその瞳が、エレンの想像を確信に変えていく。
リヴァイは、人間ではない。
恐らく、人間を捕食対象とした、別の何か…
「たべ、たべないでください」
心の底から恐怖に支配されたエレンの瞳から、涙が溢れ出した。
リヴァイは僅かに眉を上げ、
それからゆっくりと、唇を涙の筋に寄せた。
「…あぁ、やはりな」
舌でぺろりと舐め取ったその味に、リヴァイは満足そうににやりと笑った。
「エレン…てめぇの味は、実に俺好みだ」
緩く締められていたネクタイを解き、上から一つ一つシャツのボタンを外していく。
待ちきれなかった触手たちが、ボタンを外すその端からぬるぬるとシャツの下に潜り込んでいく。
「うぁ、気持ち悪ぃ…」
嫌悪感にエレンが身体を捻るが、蔦の先にある小さな口のようなもので肌に吸い付いて、いくら身を捩っても振りほどけはしなかった。
ボタンを全て外し、リヴァイはシャツの前を大きく開かせる。
身体測定のときに確認していたが、余計な脂肪も筋肉も付いてない、成長途上の頼りない肢体はリヴァイの嗜好を十分すぎるほど満たしていた。
その肌の上を縦横無尽に這い回る触手の一つが、エレンの胸の飾りに気付き、ぱくっと食らいついた。
「え、やだっ、そこは、」
びくっと身体を固くしたエレンに、他の触手たちも反応した。
競うようにもう片方の尖りに食いついていく。
最初にエレンの乳首を見つけた触手は、既に我が物顔でちゅうちゅうと音を立てて吸い始めていた。
「うぅう…っ、やめろ」
”それ”は、リヴァイの分身のようなものであり、また使い魔のようなものであった。脳はないが本能はある。
人間の分泌物を糧とするそれは、獲物の敏感な部分を責め立てればより多くの量が得られるということを理解している。
普段は手のひらサイズでリヴァイの白衣のポケットに入っているそれは、質量も大きさも自在に変化させることが出来た。
169: 2016/07/13(水) 02:39:59.04 AAS
その一つが赤子のように無心に乳首を吸う一方で、もう片方を三本の触手が襲っていた。
先端を求めてそれぞれがバラバラに動くため、それがちょうど尖りを揉み込むような動きになっている。
「く、食うなよっ、嫌だぁ…!」
小刻みに震え続けるエレンに、リヴァイはエレンが意味を間違えていることに気が付いた。
胸の尖りに絡み付く触手は快感を与えようとしているだけなのに、これではいつまで経ってもエレンはいい反応をしないだろう。
「あぁ、エレン、喰うってそういう意味じゃねぇぞ」
「…え?」
「俺たちはてめぇから出たものが飲みてぇんだ」
「???」
「例えばな…」
リヴァイは何も分かっていない表情で見上げてくるエレンの前髪に指を滑り込ませると、くっと少し力を込めて顔を傾けさせた。
そしてそのまま、薄く開いている唇を自身の唇で塞いで、なんの遠慮もなく舌を滑り込ませる。
「ん、んん?!」
目を丸くしているエレンの、薄い金色をした瞳を間近で見つめながら、リヴァイはエレンの口腔内に舌を這わせた。
「唾液、とかな。…美味い。もっと舐めさせろ」
エレンの味が気に入って、リヴァイは顎を掴んで大きく口を開けさせると、その口腔内をぺろぺろと舐め回していく。
柔らかく瑞々しい舌は、つい噛み切って飲み込みたくなるほどだった。
じゅる、ときつく吸い上げることで自分を抑え、上顎や喉の方までじっくりと念入りに舐め上げた。
「ん…ん…」
いつの間にか、エレンは眉を寄せて目を閉じている。口の中にも性感帯はある。
リヴァイは今度はエレンの口腔内を刺激するため、舌を尖らせて蹂躙し始めた。
エレンの胸の先端には、その間もずっと触手たちが群がっていた。
食べられると恐れを抱いていたときには感じなかった感覚が、徐々にエレンの中で大きくなっていく。
両手を揃えて戒めている触手たちが、エレンの手のひらや指の間に吸い付いてくる。
耳の後ろや、うなじ、そしてまだ申し訳程度にしか毛が生えていない脇の下にまで触手が小さな口を滑らせる。
「ん、ん…、んん……!」
くすぐったがっていたエレンだったが、だんだん膝を摺り合わせようともぞもぞし出すのに、時間はかからなかった。
170: 2016/07/13(水) 02:42:34.24 AAS
「あぁっ」
太い触手が一本、ずるりとその上を通った。
触手は獲物の反応に敏感で、エレンが快感を感じたことを察すると、その茎の部分をズボンの上から前後に擦り付けた。
「あっ、あ、それダメ、あっ」
ぐりぐりと押し付ける触手に、膨らみが増していく。
リヴァイがベルトに手をかけると、待ち構えていた触手たちが一斉に下着の中に潜り込んだ。
「ひゃあ! あ、あぁ!!」
濡れた触手に巻きつかれ、先端に吸い付かれて、エレンの身体が大きく跳ね上がった。
零れる先走りを、亀頭を飲み込んだ口がちゅぱちゅぱと音を立てて吸っている。
狭い下着の中でエレンの陰茎に絡み付いた二本の太さの違う触手たちが、茎を揺らして上下に扱く。
「やだっ、やっ、あっ」
リヴァイは触手たちが動きやすいように、エレンのズボンを下着ごと脱がせた。
脚を開かせれば、太い触手がエレンのそれぞれの膝を固定しに来る。
剥き出しになった下肢に触手たちが集まり、何本もの触手が苦味を迸らせる先端を狙った。陰茎に巻きつく触手の数も増え、揃って竿の部分を揺すり出した。
「あっ、あっ、こ、こんなのに、あっ、」
いやいやと首を振るエレンの太腿の内側を、リヴァイがゆったりと撫でた。
肉の薄い身体だが、そこは柔らかくて手触りもいい。
少しずつ位置を変えて、付け根ぎりぎりまでさすっていく。
「で、出ちゃう、やだあ、イキたくな、あ、あっ、あぁーーっ!」
胸を反らして、触手の口の中でエレンが弾けた。
こくこくと白濁が触手に飲み込まれていく。
残さず搾り取ろうと、きつく扱かれて腰の震えが収まらなかった。
エレンの表情をじっと見つめていたリヴァイが、嬉しそうに目元で微笑んだ。
「イクときの顔も悪くない…」
力の抜けたエレンは、涙が滲む大きな瞳でリヴァイを見上げた。
未だ身体中に触手たちが這い回っていて、ふにゃりとした亀頭を新たに別の触手が食んでいる。
「オレが、出すのって…せ、精子って、ことなんですか…」
「こいつにとっては最上のメシだな」
「じゃあ、もう、いいじゃないですか…。離して、ください」
「こんなんで足りるわけねぇだろ。それにな、エレン」
171: 2016/07/13(水) 02:44:02.43 AAS
いつも生意気で気が強い少年の、怯えきったその表情は、リヴァイの嗜虐心を刺激してやまなかった。
「俺のメシがまだだ」
リヴァイはエレンの身体を起こし、ひっくり返して四つん這いにさせた。
「なっ、いやだ、もうやめてください…!」
その体勢のまま、両腕を背中で拘束する。
当然前に倒れそうになるが、触手が後ろから腕を引っ張っている。
膝だけで前方に倒した身体を支えるエレンの顔の前に立ったリヴァイが、ズボンの前を寛げた。
「ふーっ、うぅうーっ」
「あぁ…やはりこっちでも美味いな」
口の中いっぱいに頬張らされたリヴァイの肉棒に、エレンは信じられない思いでいっぱいだった。
顔を背け、口を食い縛ろうとしても無駄だった。
前を扱かれて口元が緩んだ瞬間にすかさず突っ込まれた。
自分の急所を掴まれているこの状況では、歯を立てることも恐ろしく、エレンはただ耐えることしか出来ない。
「俺の主食は精気だ。口からだけじゃなくて、こっちでも喰える。…ほら、しっかり咥えてろよ」
「ん、んうぅ、んん…っ」
両手で頭を掴まれたまま、リヴァイが腰を動かしてくる。
口腔内の粘膜を余すことなく味わおうと、舌や上顎に亀頭を擦り付けられた。
喉の奥を突かれ、苦しくて涙が零れ落ちる。
その涙を指先で拭ったリヴァイが、ぺろりと舐めた。
リヴァイはまるで別人のようだった。
上目遣いでリヴァイを見上げる、苦痛に歪むエレンの表情を見つめ続けているその眼差しは、嬉しそうに細められている。
ーー優しかった、リヴァイ先生はどこ…
一体いつから、自分を捕食対象として見ていたんだろう。全部、全部嘘だったのか。エレンの悩みや鬱屈を辛抱強く聞いてくれた、あのリヴァイは。
さぞ滑稽だっただろう、その本心も知らずに、純粋にリヴァイを慕っていた自分は。
たかが餌でしかない相手に、リヴァイが本気で向き合った筈がない。
涙が止まらなかった。
首の辺りを這い回っていた触手に気付かれて、エレンの瞳を狙いに来た。
目玉を突かれそうになり、エレンは反射的に目を閉じた。
その触手が、リヴァイにより払い除けられる。
172: 2016/07/13(水) 02:47:27.65 AAS
「ここは俺のだ」
優しさなんかじゃない。
口腔内を好き勝手に犯してくるリヴァイの動きに、気遣いなんか感じない。
エレンの中で、ふつふつと怒りが湧き上がってきた。
「んんぅ、ふ、ふうぅ…っ」
殺さんばかりの強い視線を投げ付けてくるエレンにリヴァイは一瞬目を丸くして、だけどやはり愉しそうに口元を歪めるのだった。
「…綺麗な目だな。舐めたら甘そうだ」
「んんっ?!」
その瞳が、零れ落ちそうなほど見開かれた。
指よりも細い触手が一本、エレンの後孔の淵をなぞると、その中央をぐいと押してきた。
「ん、ぅやッ!」
ーー入る!!
驚いたエレンが、身体を捻って触手から逃れようとする。
その途端に、リヴァイに後頭部を掴まれて杭を喉奥まで突き立てられた。
「ぐぅ…っ!!」
えずくことも出来ず、エレンは息苦しくてぼろぼろと泣いた。
滑りに助けられ、先端部分をゆらゆらと揺らしながら少しずつ潜り込んできて、エレンの肌がぶわっと粟だった。
「ん、んん…っ」
尻の割れ目を一本の触手がずるずると這い、陰茎に纏わり付いていた触手たちも、新たな獲物の弱い部分を責めようと陰嚢と蟻の門渡りを茎の部分を擦り付けながら移動してきた。
エレンの上の口を出し入れしているリヴァイ自身の体積が増す。
喉の奥にぐっと押し付けられたかと思った、そのとき。
「…飲み込めよ、エレン」
どくどくと、エレンの口腔内にリヴァイの白濁が吐き出された。
「ぐふっ、んっ、ぐっ…!」
一気に流れ込んでくるその勢いにエレンがむせるがリヴァイは頭を離してくれない。
飲み込もうとしないエレンの唇の端から、白濁がだらだらと零れ落ちてシーツに染みを作った。
ーーなんだこれ、甘い…?!
もちろん男のそんなものを、エレンは口にしたことはない。だけどリヴァイのその味に、エレンは驚愕していた。
「ちっ…ちゃんと飲め、エレン。もう一回やられてぇのか」
相変わらず口を塞いでいるものが、エレンの舌に擦り付けられる。
飲み込むまで解放してくれないのだろう。
屈辱感に目眩がしそうだったがエレンは諦めて喉をこくりと鳴らした。
173: 2016/07/13(水) 02:49:37.34 AAS
口の中のものを全て飲み込んだエレンの口腔内から、ようやくずるりとリヴァイが出て行った。
「はぁ…、はぁ、はぁ、…あ、あ……!」
新鮮な空気を取り込もうと荒く息を吐くエレンの後孔に、二本目の触手が潜り込もうとしていた。
先に中にいた触手は、ゆっくりゆっくり奥に進んでいる。
リヴァイの手のひらが、ぴくぴくと力が入るエレンの薄い腹筋を撫でた。
「ーーエレン。ここが、熱くないか?」
「…あっ?!」
言われて、どくん、と心臓が波打った。
「あっ、な、何? なんか、腹の中が、熱…っ?」
意識した途端に、身体の内側がカッと燃え上がるように熱くなった。
同時に、緩く勃ち上がったままだったエレンの陰茎が、一気に上を向いた。
「あぁっ! やっ、なにこれ?! あっ、あっ、あぁあ…っ!」
今まで緩慢な動きだった触手が、エレンの反応に悦んだように激しく蠢き始める。
胸元の尖りを、触手たちがじゅうと音を立てて吸い付いた。
陰茎に絡み付いた触手は茎の部分を上手く使って上下に扱き、亀頭を柔らかく食んでいた触手がもっと奥まで飲み込もうとしてくる。
後孔に侵入した二本の触手はバラバラな動きを見せて、内壁に触手の先を擦り付けていた。
「ぁあ…っ、だめ、またイク…!」
背中を仰け反らせたエレンは、大きく全身を震わせて達した。
だけどそれでも、触手たちは蠢き続けた。
エレンは膝立ちの状態で、倒れそうな背中を支えられていた。
エレンの白濁をすっかり飲み干した触手が離れると、また別の触手がエレンの亀頭を咥え込む。
イッたばかりの陰茎も擦られ続け、すぐに元通りに硬く育ってしまう。
「なに、なんで、あぁん、あっ」
「俺の精子には催淫効果があるからな。口から飲めば、すぐに腹の中で温度を上げる」
触手に犯される後孔に、前から手を回したリヴァイがつぷりと指を突き立ててきた。
「ひあっ」
「ここもすぐに女みてぇにぐちゅぐちゅになる」
リヴァイの指先に、触手ごと掻き回される。
触手の粘液で濡らされたナカは熱を持ち、それどころか身体中の体温が上がっていた。
174: 2016/07/13(水) 02:53:54.82 AAS
脳まで沸騰したような熱さに浮かされるエレンは、冷たい指の温度が心地いい気さえしてくる。
異物感などもう感じる余裕はなかった。
「はっ、あっ、あぁあッ」
リヴァイがナカでくっと指を曲げ、そこを引っ掻かれて、エレンの陰茎からぴゅっと僅かに白濁が漏れた。
すると、もっとよこせと亀頭を飲み込んでいる触手が小さな口を蠢かせてくる。
「あぁ、少し出たのか? …待て、すぐにもっと出させてやるから」
リヴァイは触手を落ち着かせるように撫でてやると、探り当てたナカの膨らみを指の腹で擦り始めた。
「あ! やだっ、は、あ、ぁああン…!」
むず痒さを感じるどころではなかった。
催淫効果で敏感にさせられてるせいで、指の摩擦の刺激にまだ奥底にあったはずの快感を、無理矢理引き摺り出された。
精巣を直撃したかのように一息で高められて、エレンは三度目とは思えない量の白濁を吐き出すことになる。
「も、もうやだ…、つらい…っ」
立て続けに出させられて、エレンはもう限界だった。
性格からかまだ未熟だからか、エレンは元々性欲があまりない。
身体は辛くてしょうがないのに、また勃ち上がってくる自分自身に恐怖すら感じていた。
リヴァイはエレンの涙や顎を伝う唾液をきれいに舐めとって、最後に軽く唇を吸った。
175: 2016/07/13(水) 02:54:10.72 AAS
「まだいけると思うがな…」
エレンは顔を寄せたまま見つめてくるリヴァイを非難がましい目で睨んで、力なく首を振る。
「…あと二、三発ぐらい、このまま出させてやろうかと思ってたが」
あまりの台詞に、エレンは身体を引こうとした。
触手に阻まれて少しも動かせなかったが。
リヴァイはそんなエレンの反応に少し笑い、髪を撫でてまた唇を塞いできた。
「壊すのが惜しくなった。次で最後にしてやる」
ただの餌だと思っていた。
だけど身体の下に組み敷いたこの少年を、思っていたより自分は気に入っていたのだとリヴァイは知った。
「や、やです…、リヴァイせんせぇ…!」
エレンを再びシーツに寝かせ、触手に脚を大きく開かせて、リヴァイは己の先端をぐちゃぐちゃに解した後孔の入り口にぴたりと当てた。
外に出るのを嫌がった細い触手が一本、まだナカにいるが特に気にはならない。
亀頭の先でひだを擽るように撫でると、ひくひくとはしたなく口が開く。
誘われるまま、ぐぐっとナカにめり込ませた。
「うわぁ…は、入ってくる…!」
弛緩した身体は容易にリヴァイの侵入を許すが、リヴァイの大きさを受け入れるのにはまだまだきつい。
だけどめりめりと音を立てながらも亀頭の張りを飲み込ませれば、奥まで到達するのはそんなに骨が折れることではない。
リヴァイはエレンの腰を掴んで、一気に最奥まで貫いた。
「あぁああぁっ!」
剛直を突き立てられた衝撃に、エレンがまた軽く達した。
それを飲み込む触手の動きでリヴァイも把握した。
「挿れられただけで出したのか?」
「あぁ…ひ、あ…」
肉棒を包み込む内壁が、細かく痙攣している。
リヴァイは体温が人間よりも低い。
だからよりエレンのナカが熱く、そしてそれがまた気持ちよかった。
薄い皮膚を通して流れ込んでくる若い精気に、リヴァイは思わず唇を舐める。
「…本当にてめぇの味は、極上だな。これほどの奴には会ったことがねぇ」
リヴァイを見上げてくる金色の大きな瞳が、涙で滲んで蕩けそうな色になっている。
176: 2016/07/13(水) 02:54:25.80 AAS
可愛い、とリヴァイは思った。
「あ、あ、あ…! り、リヴァイせんせ、突くの、や…っ」
衝動的に腰を動かすと、エレンが揺さぶられながら身体をくねらせた。
何度もエレンを追いつめていた触手たちも、宥めるようにエレンの身体を優しく撫でている。
「てめぇも気に入ったのか?」
ナカに潜り込んだままの触手が蠢いて、エレンの内部の膨らみにちゅうと吸い付いた。
「あぁんっ」
「…そうだな、俺もだ」
深くまで挿入されながら、浅いところも同時に刺激されて、耐えられないとエレンがリヴァイの腕の中で乱れて喘いでいる。
「リヴァイせんせ、もぅ、や、あ、あ…あ、」
髪を振り乱すエレンが、舌ったらずに自分の名前を呼ぶのも好ましかった。
リヴァイが上体を倒すと、更に繋がっている部分が深くなって、ぎゅっと締め付けてきた。
「エレン…」
ちゅうと、エレンの唇を吸った。
「ん、ん…」
その口の中も、やはり熱い。
舌を這わせるリヴァイの温度を求めるように、エレンも舌を絡ませてきた。
「せ、せんせ…あ、熱いんです…」
熱に浮かされたエレンは、ぼんやりとリヴァイを見上げ、触手を腕に巻きつけながらリヴァイの背中に手を回した。
「リヴァイせんせい、つめたくて、気持ちいいから…、さ、さわって…ください」
リヴァイはふっと笑い。
可愛い獲物の首筋に、冷たい舌を這わせた。
「あ、あ…! せんせぃの、つめたいの、いい…っ、もっと、もっとおくまで、ほしぃ…っ」
人間は熱に弱い。
エレンはもうまともに考えることが出来なかった。
欲に溺れるエレンの痴態に、リヴァイは心から満たされた。
エレンの身体中を冷たい手のひらや舌で撫でてやりながら、がつがつと奥を突き上げた。
柔らかくてぐじゅぐじゅな粘膜を擦り上げてやると、健気にきゅうきゅうと食いついてくる。
前立腺を食んでいる触手がリヴァイに揺り動かされている。
内臓ごと引き摺ずり出す勢いで亀頭の先まで抜き、腰がぶつかるほど根元まで埋め込む。
触手たちがエレンに巻き付き、その小さな口や茎の部分を、懐くように擦り付けている。
177: 2016/07/13(水) 02:54:41.62 AAS
「あっ、あ、リヴァイせんせ、い…イッちゃう…っ!」
「イケよ…俺も出す」
何度も何度も抽送を繰り返し、リヴァイはエレンの精気を吸い上げていく。
「あぁ、あぁああ………!!」
ぎゅうと全身に力を込めて、今までで一番深く、エレンは達した。
リヴァイもエレンを抱き締めながら、絞り取られるように内側に己を解放した。
緑の匂いが、した。
ぱちりと目を覚ましたエレンは、そのまま何度も瞬きをした。
真っ白な天井に、明るい陽の光が差し込んでいる。
この天井には、見覚えがない。
それになんだかつい最近、こういう風に目覚めたような…
「目が覚めたか」
「…リヴァイ、せんせ…?」
足元から声をかけられて、エレンは身体を起こした。
やはり見慣れない、大きな白いベッドの上。
ぐるりと室内を見回して、エレンは驚いて目を瞠った。
床や壁を埋め尽くすように、その部屋は植物に溢れ返っていた。
枕元に近付いてきたリヴァイにエレンは視線を戻した。
緑に囲まれているからなのか、いつもよりも穏やかな表情をしている気がする。
「リヴァイ先生、あの、ここ何処ですか?」
「俺の家だ」
「? リヴァイ先生の…? なんでオレ、ここに……あれ、オレ、確か保健室に…」
ひやり、とした。
エレンは冷たい何かが触れた、シーツについていた自分の手首を見た。
細い植物の蔦のようなものがベッドの下から伸びてきて、巻き付いていた。
「ーーっあ! あぁあ!!」
「…エレン」
エレンは一気に記憶が蘇ってきた。
ーー保健室で、オレ、触手に…リヴァイ先生に!!
触手から逃れようと手を振り払ったエレンの背後から、するりとリヴァイが抱き付いてくる。
「俺もこいつも、てめぇのことが気に入ったんだ。エレン…」
冷たい体温に、ぞくぞくとする。
唇を奪われながら、エレンは絶望と共にその言葉を聞いた。
「喰わせろ」
おしりをはさむ
178: 2016/07/19(火) 03:26:32.05 AAS
浮気 良いぞジャンもっとやれ! ジャンそのままエレンを奪っちゃいなYO!! ジャンエレを幸せにし隊 ジャンー!!!早く助けてあげてー!!!! ジャンエレを援護し隊!!
リヴァイさんに絶望を見せる準備はできてます! エレン!俺と結婚しよう!! ぜひ、私と結婚しておくれ!!!
さーて、包丁を買いに行って来よう! エレンをかっ浚い隊!! ゲス兵長 ジャン頑張れ!超頑張れ(つД`) ジャンエレを全力で援護し隊参上! 浮気は許さない、けど愛ゆえならば何だって出来るよな? エレンを幸せにし隊! エレンの幸せ笑顔がみ隊!!
浮気男以外とエレンが幸せになりますように エレン頑張れ!幸せを掴んで!! 浮気性治んないならエレンといる資格ないっしょ ジャンイケメンすぎるじゃん! ジャンの逆転の可能性は? 切ないジャン ジャンエレを全力で援護し隊参上!!!
エレンを世界で一番幸せにし隊!! はい!私も参加希望です!!!! フルボッコ参加枠まだありますか?! フルボッコ参加列、最後尾プレート持ちます エレンを幸せにし隊!! 心底後悔するといいよ!! 浮気者に制裁を!! 浮気リヴァイ これは許さないエンドを!!
エレンを保護し隊 リヴァイさんを後悔させ隊!! エレンを幸せにし隊!! エレンを今すぐ抱きしめ隊 よしエレン、私と結婚してくれ! リヴァイさんをぶん殴り隊今宵も参上!エレンをかっ浚い隊! リヴァイ殴らせろ隊ここに見参!!!
179: 2016/07/19(火) 03:26:49.81 AAS
914 名無し草 [sage] 2015/01/19(月) 09:55:05.86
わいの神様壁博でオフ発参加やねんけどこの人自分の神ぐあいなめてらっしゃるは
売り子なしとか神が亀で叩かれるの見とうないで
920 名無し草 [sage] 2015/01/19(月) 09:58:04.72
>>914
その神一人やしってトイレの心配してた人?
942 名無し草 [sage] 2015/01/19(月) 10:04:47.45
>>929
あの人か!
あの神在庫は凄く持っていく言うてたけどわい最初にあそこに向かう予定や
わいあの神の描くカプ厨やないけどあの人の絵が好きやねん
968 名無し草 [sage] 2015/01/19(月) 10:14:33.99
>>942
わいもや!
鉢合わせしたらよろやで///
神絶対余るは〜言うてたけど倍率高いと思うねん
通販もやらん言うてるけど支部作品の続編ぽいしな
素敵な絵描かれるよな
量産絵やないしカラーも特徴あってめっちゃ綺麗や
あんな絵描いてみたいで
180: 2016/07/19(火) 03:27:05.34 AAS
アズ(魚食えない)
(マジか)o。(눈"눈)そして追加したシーンのせいで注意書き必要か迷ってます...リヴァエレなのにリヴァイの出産直前の妊婦姿なんて誰もみたくないですよね...
わたしもワーイって喜び勇んでもえるようなオプションじゃないので困ってる...あっまだドン引きしないで下さい
2015年1月12日 - 9:43pm
804 名前:愚痴
ABですがAの出産間近の妊婦姿があります????
それはABじゃなくてBAもしくはA受けですよね??????
信者もサークル者も誰も突っ込んで無くて?????????
本当ABサークル者って馬鹿とリバ厨ばっか
806 名前:愚痴
>>804
>ABですがAの出産間近の妊婦姿があります
ワロタ
女体化(Ω?)の時点で勘弁お引取りだけど、攻め妊娠とか更にわけわかんねw
811 名前:愚痴
>>808
>肉体的BA描写もないし作者がABと思ってるのならABなんじゃねえの
やることやってなきゃ妊娠はしないだろw
仮に支部だとしたらキャプションだけじゃなくタグにABAとかAB、BAしてもらいたい案件
ABだと思ってキャプ読んだらA妊婦ってもはや魚雷レベル
オフ本で知らずに買ったら即効で中古やへ叩き売るわ
181: 2016/07/27(水) 00:37:27.54 AAS
また好きになっても ―いいですか?1
by あこ(多忙/低更新)
それは、新人研修が終わり、配属先の部屋に入って30秒で部屋に響き渡った叫び声。
「あーーー!またあの人いない!」
配属初日でただでさえ緊張しきっていた『彼』が、その叫びに足を止めて身体を硬直させたのは無理もない。
叫んだその人物は、すでに通達が来ていて気配で感じていた新人に背中越しに声をかけた。
「新人!今すぐ部長呼んできて!」
「へっ!?は、はいっ!」
部屋から飛び出そうとした新人がはたと立ち止まる。
(部長って誰)
「あの!どこに…」
「え?ああ、そっか、今日来たんだっけ」
「今。たった今です!」
部長の捜索を依頼した先輩が、はたと動きを止めて新人に振り返りながら言葉をつづけた。
「えっと、あの人ならたぶん屋上だ、たぶんだけ……へっ?」
その先輩は、新人の顔を見て目を見開き、言語を忘れたかのように口をパクパクとさせながら書類を床にぶちまけ、震える手で新人=彼=を指差した。
「し…新人?」
「そ…です……」
「エ、レ、……」
「え……える…ど…さん…?」
「え、うそ、え?えぇっ!?エレンっ!?エレン・イェーガー!?巨人…リヴァイ班…あ、え?エレン!?」
言葉が混在しているのは混乱している証拠。
それは、数千年ぶりの再会だった。
採用通知に入っていた自分の配属先を見て、青年は長い長い息を吐いた。
「……俺…なんでここ受けちゃったんだろ……」
と、天を仰いでもう一度息を吐き、視線を手元に戻してもう一度確かめるとやはり『採用』とあり、これが現実だと再認識する。
「偶然だろこんな名前。だいたいいるわけないじゃないか…誰もいるわけがない…のに……なんつーか、未練がましいっていうか……俺馬鹿だよなあ……」
独り言は、まるで言い訳のようで自分が嫌になるのだが、あふれ出るそれは止まらない。自分自身への言い訳でしかないのだが。
182: 2016/07/27(水) 00:39:13.17 AAS
「受付にも試験官のなかにも誰もいなかったし。その時点で面接で失敗すりゃいいものを……意気込んで『御社の敬遠理念に感銘を受け』なんて力説しちゃったもんなぁ…バカか俺。」
試験を振り返り、海よりも深い後悔の念にさいなまれる。
「だいたい!俺みたいなやついるわけないじゃないか!…いるわけ……ない……。ばーか!こんな名前の会社が悪い!馬鹿…」
社名に八つ当たりし、自分にあきれ果て、自分が嫌になり、子供じみた罵倒の言葉しか浮かばず、情けなくなって机に突っ伏してじんわり涙をにじませ、その事実にまた腹が立った。
もう一度『ホント馬鹿』と呟くと、採用通知をベッドに放って床に寝転がり、そのまま夢の中に逃げることを選択。
入社式前日の事であった。
そして入社式当日。
少しは期待もしていた。もしかしたらいるかもしれない、会えるかもしれない、とお偉いさんたちの座る方向を首を伸ばして必死に見た。しかし…それは無駄な努力に終わった。つまり、見知った顔は誰もいなかったのである。
(ほら見ろ、馬鹿。居るわけないじゃないか!)
前日に続いて自分を内心罵倒し、1か月くらいで辞表を提出してやめてやるという覚悟を決めて顔を上げた。
その瞬間、背の高い金髪のツーブロックの髪型をした人物とポニーテールの人物が視界の片隅に入り、見慣れた懐かしい後姿のように思えて『え?』と視線を移したが、もうそこにはいなかった。
(気のせいだっての。あーあ、ホント俺、馬鹿)
落胆を隠せず小さくため息をついたその青年は、その後の重役のありがたいお言葉はすべて耳に入らず、そのまま突入した新人研修の2週間もずっとただただやめるタイミングを考えるのだった。
この、自分を責めてばかりの青年。
エレン・イェーガー(新入社員)
この会社への本当の志望動機は……
会社の名前と社章に惹かれたから。
もっと正直に言うと、前世を彷彿とさせるから。
本当に、単純にそれだけの理由で採用試験を受けたエレンは、小さな頃から誰にも言えない秘密があった。
前世の記憶がある
こんなことを口にしようものなら頭がおかしいと疑われるのはわかっていたから、誰にも、本当に誰にも話したことはなかった。話したといえば…近所のネコ相手、ぐらいだろうか。
183: 2016/07/27(水) 00:40:27.28 AAS
木登りをしていて足を滑らせ、落ちて頭を打って2日ほど目を覚まさなかったことがあり、その間夢を見続け、目を覚ました時自分が転生したことを理解し、その内容は誰にも言うべきではないという事も悟ったのが幼稚園年長組の時。以来ずっと自分の内に秘めてきた記憶。
(社章が調査兵団のあれそのまんまなんだよねー…前世の記憶あるだけにスルー出来ねっての)
調査兵団
彼が遠い昔……前世に所属していた兵士の集団の名で、その当時背負っていたエンブレムが自由の翼。この会社の社章であった。
(このマークがいけない!)
就活中に目にした社章。気づけば入社試験にこぎつけていたのはきっとこの社章のせいだ、と研修中何度も眺めては毒づいた。
そうして研修も終わり、
配属先が決まって案内され、部屋に足を踏み入れたのが今しがただったのだった。
自分に上司の捜索を依頼した先輩社員が、前世でしばし共に過ごしたリヴァイ班のエルドだったことに驚き、また、記憶があると気づいた瞬間ずっと伝えられなかった言葉を無意識に口にしていた。
「エルドさん、すみません……ほんと俺、勇気なくて……だからあの時……あの時俺がちゃんと……」
突然始まった謝罪にすぐに思い当ったエルドは、馬鹿だなぁと笑いながらエレンの頭をポンポンと叩いた。
「あれはあれ。今は今。もう関係ないだろ!俺は今ここに生きてんだ。」
そういいながら、エレンが現世で前世の記憶に苦しんでいたであろうことを少しは察して、胸が痛んだ。
(お前のせいじゃないのに…)
「エレンは、ぜんっぜん変わってないな!」
「そういうエルドさんもお変わりなく」
エレンはすべてがあの頃のまま。違うといえば大人びたしゃべり方や物腰だろうか。もう大人なのだから大人びたというのもおかしいけれど。
お互いに一瞬にしてあの頃を思い出し、懐かしさに浸りかけたのだが――
「あ!そうだった!ちょ、エレン、部長呼んできてくれ」
「あ!そうでした!」
踵を返して出口に向かいながら、どこにいるんでしたっけ、ともう一度訪ねると「屋上にいるはずだ」と先ほどと同じ答え。わかりましたと元気に叫ぶと、そのまま廊下を走り出した。その背を見送りながら前世のエレンを思い出したエルドは、ひとつため息をついた。
184: 2016/07/27(水) 00:41:21.30 AAS
(ずいぶん頼もしくなりやがって)
「あれ?新人来るんじゃなかったっけ?ほかの部にはもう来てるよ?」
高く通る声が響き、入れ替わるように入ってきたのは女性。
「ああ、今部長を呼びに行かせた」
「え。またいないの?」
「ああ」
「もー…目を離すと、すーぐいなくなる!ったく……」
眉間に指先を当て、ため息をつきながら頭を横に振っているとまた別の声がする。
「なんだ、俺様が必要か?」
その声の主の背を女性社員がしたたかひっぱたき、その男は低くうめいて膝を床についた。
「お…おいおい……そんな照れることじゃ…な…ゴフッ!」
「汚っ!あっち向いて咳してよ!それに呼んでない!」
女性の嫌悪が伝わらないのか、はたまたいつもの掛け合いなのか、エルドは止めようともしない。
「照れるなって、ぺトラ」
「ほんっとに邪魔だね!その口この針で縫いとめるよオルオ!」
「うわぁああ!やめろ、いいか、落ち着けぺトラ、た、助けろおい!」
部署に入ってきた別の男性社員に必死に助けを求めるが、彼もまた2人を一瞥し、いつものことだといわんばかりに華麗にスルーしてエルドに声をかけた。
「なあ、部長は?」
「今呼びに行かせた」
「誰を」
「新人君」
その言葉を発するときににやりと笑うエルドを不思議そうに見たが、ふぅん、とつぶやくと自分のデスクに戻ってPC作業に取り掛かった。
「知りたくない?グンタ」
「後ででいい。急ぎなんだわこれ」
さっさと集中してしまった同僚のグンタに少しがっかりしたものの、新人を知っているのが今ここでは自分だけという事実に、エルドは満足して口元を緩めた。
(みんな、知ったら腰抜かすぞ?)
***
途中フロアの看板で屋上への行き方を確認し、ようやく屋上に通じるドアにたどり着いた。
上がった息を整え、最後にもう一つ深呼吸をしたエレンがドアノブに手をかけたとき。
『ひどいです!』
『どっちが』
男女のくぐもった話し声が聞こえて手を止めた。
185: 2016/07/27(水) 00:42:11.71 AAS
『付き合ってくれるって言ったじゃないですか!』
『言ったな』
『じゃあどうして…!』
女の声に涙がにじんだ気がした。
『付き合って、の後に今夜だけでいいからと付け加えたのはお前だろ?』
『っ…で、でもっ!ああいうことしてて……』
『あの夜だけ、付き合っただろうが。面倒くせぇな』
『っ……』
『いっぺん関係持ったからって調子に乗るな』
『最低!』
『知ってんだろ。俺は誰にも本気にならねぇっての。知ってて声かけてきたのはそっちだろうが!』
身体目当てで付き合った男と、せめて一晩だけでもと好きな男に身体を差し出した女の痴話喧嘩、と、とっさに判断して胸糞悪くなり、部長を呼ぶという仕事をすっかり忘れてその場を後にしようと手を引っ込めかけて、次の言葉に動きを止めた。
『まあ、今までの横領の手口は聞き出せたから、面倒でも結果的にはよかったわけだが。』
『っ!』
『なんのメリットもない関係なんか持つかよ。お前がしゃべってくれたおかげで、お前と総務部二課の課長との不倫、横領、しっかりウラ取れたから今頃あいつは呼び出しくらってんだろうな。』
エレンの頭の中で一気に男女の悪の度合いが入れ替わり、女のほうに嫌悪感を抱いた。
(つまり、この男のほうは不正の証拠を得るために…)
会社のためにそこまでするのかと感心したが、やってることはやはり男として最低な行為のような気がして取り消した。
『さ…最低!』
『お前には言われたくねぇわ。そろそろお前も呼び出しだろうな。あの夜みたいにせいぜい泣き落としでもして来ればいい。通用すれば、だがな。』
バシッという鈍い音がし、ドアが勢いよく開いた。幸いエレンは瞬時に飛びずさり、身体はドアの陰になったために女には見られることなく済んでほっとした。ゆっくり閉まるドアの音が重たく響き、詰めていた息を吐いた。
(会社って怖ぇ…)
配属先決まって早々こんな場面に出くわし、自分の運の悪さを呪う。
(最悪だ!やっぱり早く辞めたいこんなとこ!)
そして思い出した。
自分がここに来た理由を。
(やっべ!)
今しがたの修羅場が頭から抜け、男が残っていることも忘れてドアを勢いよくあけて屋上に出た。
186: 2016/07/27(水) 00:43:52.30 AAS
一陣の風と同時に広がる青い空。
高いビルだから当然の光景なのだが、遠くまで見渡せるその光景に息をのんだ。
「すげぇ……」
空と景色に見惚れて、ほんの数秒心攫われたエレンだったが、自分のすべきことを思い出してあたりを見回すと1つだけ人影。
あのドアから出たのは女だけ。
呼んで来いと言われた部長はここにいるはず。
ということは?
まさか
もしかして
さっきの男が…
風に乗って流れてくる煙草の香り。おそらく喫煙中なのだろう。
「あの……管理部の……部長?」
恐る恐る声をかけると、フェンスにもたれて景色を見ながら煙草の煙を吐き出す人影がゆっくりと振り返った。
くわえ煙草をふかし
こちらを向いたその人物。
遠くても、
その顔は分かった。
見た瞬間に全身の血液が沸騰する感覚が湧き上がり
懐かしさと安堵と喜びとがないまぜになった感情が溢れ出し
エレンはその先の言葉を紡ぐことができない。
はくはくと口を動かして必死に空気を取り込もうとするのにうまく息が出来なくて、喉と胸を押さえてうつむき加減にその場に膝をついたエレンの元に、煙草をプッと吐き捨てて足先でもみ消したその人物が歩み寄ってきた。
「呼んだんなら要件伝えろ」
その声はあの頃のまま。
まだ言葉を紡げないでいるエレンにしびれを切らしたのか、今度はいら立ちをにじませた声でもう一度声を発した。
「病人か。なら病院に行け。その前に用件を言え。」
限界まで空気を吸い込み、深く吐き出したエレンはようやく顔をあげて目の前の人物、部長を見上げた。
眉間に寄せられたしわ
鋭い眼光を宿した切れ長の目
サイドと後ろを刈り込んだサラサラの黒髪
止まりそうな呼吸を必死に繰り返しながら、エレンは喉の奥で言葉を飲み込んだ。
"やっぱり…!"
「要件がねぇなら呼ぶんじゃねぇ」
"部長"は不機嫌そうに吐き捨てると、エレンに手を差し伸べることもなく背を向けてまた先ほどの位置に戻ろうとする。
「待ってください!あの!エルドさんが部長を呼んで来いと!」
「あ?」
声が震える。
187: 2016/07/27(水) 00:45:35.98 AAS
「だ、だから…!ぶ、部署に戻って来てくれと!」
大きな舌打ちが響く。
「早く言えクソが」
少し急ぎ足で歩き出した部長は、すれ違いざまに睨みながら「さっきんの聞いてたんだろ。言うんじゃねぇぞ」と、叩かれて赤くなった頬をさすりながらドアの向こうに消えた。エレンを1人残して。
彼の煙草の残り香が鼻をくすぐり、視線に射し貫かれた心がずきずきと痛み始める。
「あの人が…」
全身の重みを膝で支えながら、先ほど彼が立っていたフェンスを視界に入れつつ遠くの空の色を映し、しばらく呆然と風に吹かれてた。
顔色一つ変わらなかった。
何の変化もなかった。
「リヴァイ…兵長……」
記憶が戻ってからも一度も口にしなかった名を初めて音にして耳に届けると、エレンの瞳から涙があふれだした。
姿かたち、声までもあの頃のままのリヴァイ兵長そのものなのに。
「覚えてなかった……」
その事実が、エレンの心を揺らす。
「いや、覚えてないっていうより同じ姿の全くの別人、だよな……。あたりまえだろ。エルドさんはたまたまだったんだ。馬鹿だなぁ俺」
納得させようと必死に言い訳をする。
「覚えてるわけないじゃん。覚えてないほうがいいに決まってる。あの人は別人。同じ顔の別人……ほら、あの人なら煙草とかそのまんまにするわけないじゃないか!」
残された煙草の吸殻を拾って吸殻入れに放り込みながら、風の音にかき消されるのをいいことに胸にたまっていた想いを吐き出し始めたエレンは、しばらくその場から動けなかった。
ただただあの頃を忘れたくて。
あの想いを忘れたくて。
最後の約束を、忘れ去りたくて。
しかし
記憶はより鮮明になるだけで、消えてくれることはなかった。
壁外の森の中。
上がる蒸気は俺のものか、敵のものか。
手が焼けるように熱い。
足が今までになく酷く痛い。
このままじゃまずいとわかってはいるけれど、もう体を動かす力なんてどこにも残っていない。
「なあエレン」
薄れゆく意識の中であの人の声が響く。
まだそこにいるんですか、兵長。
早く逃げてください。
そう言いたかったのに、ずるい俺は言うことができない。
「俺はお前の傍にいること、嫌じゃなかったぞ」
188: 2016/07/27(水) 00:47:28.37 AAS
痛くて痛くて、苦しくて、それでもあの人の声は心地よかったんだ、と、ずるい俺は言い訳をする。
「一生傍にいたいと思ったのはお前が初めてだった」
頑張って声を出さなきゃダメだと思った。
このまま何も言わずに、なんてダメだ。
「なんで…そんな、甘い言葉、なんかっ……」
「甘いか」
「っ……甘え、たく、なるっ……」
言葉が相手に届いてるとわかって安心した。もうそう多くはしゃべれない。
「甘えろよ。ずっと一緒にいてやるから」
どうにか目を凝らすと、溶けかけた自分の体と、自分に覆いかぶさって一緒に溶けかかった兵長の体が見えた。
「へーちょー、逃げ、て……」
ようやく言えた。
そりゃ無理な相談だ、とあの人は笑った。
あちこち溶けちまってもうこのまま動けない、と笑った。
「ど、して……」
「言ったろ。ずっと一緒にいたいからこうしてんだ」
苦しそうな息してるのに、今までで一番やさしい笑顔を浮かべて俺を見ている。
この顔、忘れたくない。
残った力を頭に集中させ、
一瞬だけ回復させるとあの人の顔がよく見えた。
「笑う、とっ…なんか、すげー、優しい顔、ですねっ…」
「馬鹿言え。俺はもともと優しい」
苦しいのに、痛いのに、くすくすと笑ってしまった俺の頭を兵長は優しくなでてくれた。
せっかく見えたのに、視界がだんだんぼやけてくる。
もう少し見たかったのになぁ……
「なあエレン」
兵長の声に荒い息が混じり始めた。
兵長も、もうそんなには。
「好きだ」
とうとう脳が溶けてしまったのかと思ったけれど。
「一緒にいるうちに、惹かれてた。笑えるだろ、本当のことなんだがな」
一世一代の真剣な告白なのだと理解し、言葉で返した。
「俺、もっ、好き、でっ…」
「そうか」
あの人は満足げに笑ったように思う。
「へーちょー、の、ためっ…頑張った、ですよっ…」
「俺のため、か」
189: 2016/07/27(水) 00:47:57.57 AAS
うまく声が出なくて、必死にうなずいて見せたらまた撫でられた。
俺の頭の横に突っ張られていたあの人の片方の手から力が抜け、俺の上に完全に落ちてきた。おそらく溶け始めたのだろう。
「また…いつか、好きになってもいいか?」
耳元に直接届けられたあの人の声に、最後の力を振り絞って俺は返事をした。
「は、い…!俺も、また、好きにっ……」
頬に、兵長の唇が触れた気がした。
なんて幸せなんだろう。
「もし、逢えたら、また…また好きに、なる、必ず!」
「お……れもっ……必ずっ…!…また、あなたを、好きにな、ても……い… 」
最後の言葉は、蒸気とともに溶けて消えてしまった。
あの時、
俺と兵長は、一番幸せな気持ちで生涯を終えたんだと思う。
あの気持ちを引きずってんだよな
とエレベーターの中でエレンはひとりごちた。
記憶が戻った時、真っ先に思い出したのが最後の場面だった。だから、幼稚園の時からずっとリヴァイを好きだという気持ちを募らせ、それはもう言葉に言い表せないほど大きなものになっていた。
小学校でも中学校でも高校でも大学でも、告白という告白すべて、どんな美女に告白されてもすべて断り続け、そのせいでエレンは"容姿はいいのに女に興味がないのはもったいない"と話題にもなったが気にもしなかった。
ずっと想い続けてきた。
ずっとずっと。
それが無駄なことだったと思い知らされてしまった気がした。
リヴァイは男で
自分も男で
相手が女じゃかなうわけがない。
思いを募らせても、届くとは限らないじゃないか。
いくら死の直前に思いが通じていたとしても、あの状況で、だ。記憶が戻ったとしても覚えていないかもしれないじゃないか、あの約束なんて。
「入社するんじゃなかったこんな会社」
最後に会社に八つ当たりをし、階に止まったエレベーターから降りると部署に向かって重たい足を引きずるように歩き出した。
190: 2016/07/27(水) 00:49:02.06 AAS
すれ違う会社の社員たちは、新人が何か失敗をしたのだろうと憐れむような目を向け、それがまたなお一層惨めな気持ちを起こさせた。
管理部のドアの前。
長いため息を響かせ、ようやくドアを開けて入室したエレンを見た部署の者たちの歓声が上がった。
「エレン!」
「エレンじゃないか!」
「よお、エレン」
先に会ったエルド以外の面々が声を上げ、飛びついた。
「みなさん……覚え……」
口々にもちろんだと言われ、頭をわしわしと撫でまわされたエレンはようやく笑顔を見せた。
「リヴァイ部長、エレンです!」
一足先に帰っていた部長―リヴァイ―が顔を上げ「新人担当人事部から聞いたしさっき会った」 と言うとPCを見ながらもう一言付け加えた。
「お前ら知り合いだったのか」
一瞬顔を見合わせ、以前親しくしていて久々に再会しましたとグンタが答えると、そうかと返事をして今度こそ作業に集中してしまった。
「あの姿だし、絶対兵長の生まれ変わりだと思うんだけどあの頃の記憶はないみたいなんだ」
声を潜めてぺトラが言い、ダメ押しされた気分になってエレンはがっくり肩を落とす。
ここにいる4人、リヴァイに再会した時それぞれに期待をしたけれど、誰に会っても反応はなく全員をがっかりさせた経緯があった。だからエレンの落胆も理解できる。
「別人なんじゃないですか?…似てるけど別人」
先刻思ったことをそのまま言ってみたが、普段のしゃべり方やカップの持ち方があの頃のままだから兵長の生まれ変わりに違いないと皆が力説する。
そういわれても、エレンの中ではもう別人だというあきらめのほうが大きく、生まれ変わり説は信じられなかった。
「でもさ、またみんなで働けるのって、運命だよね!」
ぺトラの明るい笑顔に救われ、『そう…ですね…』と答えながらもその運命は自分には辛いと内心嘆いた。
かつての壮絶な生き方をした世界で、幼馴染が言っていた。
世界は残酷だ、と。
(平和なこの世界でもやっぱり残酷だったよ…)
闇にのまれそうな心を持て余しながら、必死に笑顔を作って彼らにこたえる。
ああ、神様。
あなたはやっぱり残酷だ。
この世でも俺に絶望をもたらすんですねあなたは。
191: 2016/07/27(水) 00:49:58.20 AAS
「エレン、この資料お願い」
「こっちの入力まだか?」
「エレン、手が空いたらこっち手伝え!」
「エレン、新人はまずお茶入れから…だッ!ゴフッ」
配属先に来て1週間。
やめる時期なんて考える暇もないほどにてんてこ舞いの日々を、エレンは過ごしていた。
管理部―正式名称人事管理部
表向きはただの管理業務。
しかし実は、社内全体の機密と新採以外の人事に関わる最重要部署。
この部に配属されなければ実態を知ることはない。
少人数の部署のため、実態がほかの部署に知れ渡ることはないのである。
入社試験での評価がトップクラス、研修でも人並み以上の成果を発揮していたためにエレンはここに配属された。
「ぺトラさん、言われた資料これです。グンタさん、入力終わってます。エルドさん、何をお手伝いすれば?」
「エレン、お茶は…」
「そこですオルオさん」
「いつの間に」
やめたいわりに、言われるままにテキパキと仕事をこなしてしまう自分が憎い。
「エレン、このデータを探してほしいんだけど」
「わかりました」
失敗もするが、一度した失敗は二度としないのがエレン。業務内容をすぐに把握して最善最速の仕事をこなすため、三日で部署になじんで、配属1週間の今なくてはならない戦力になった。
「休憩ねー」
ぺトラの声掛けでひと息。
席を立ったエレンは、トイレの個室で長い長い溜息をつく。
(何やってんの俺。やめるんじゃなかったわけ?)
気づけば必死に仕事をし、なじむ努力をしている自分がわからなくなる。
ただ言えるのは、彼らとともに仕事をするのが楽しい。
仲間として認められたいというあの頃の感情が自分を突き動かしている様な気がする。
まるであの頃が戻ってきたかのような、いや、あの頃より楽しいと感じる。異形のものとして監視されることがないからなのだろうけれど。
192: 2016/07/27(水) 00:51:37.10 AAS
彼らがエレンへの信頼を強くしていく中、リヴァイはというとエレンを部下に任せっきりで、口をきくのは業務上の確認や指摘くらい。
時々姿を消し、いるのはいつも屋上。呼びに行くと、煙草をふかしながら空を眺めているか女と一緒に話しているか、―…キスしている。
(あんな背中、あの頃は見たことない……やっぱ別人なんだろうな…)
エレンには全くの無関心のその背に、要件を伝えながらいつも心が締め付けられる。いい加減、この人と兵長を切り離したい。
切り離したいのに、全く同じ顔同じ声同じ姿のこの人を、兵長に重ねてしまう。そんな自分が大嫌いになる。
「オルオさんが確認をお願いしたいのでって…」
「わかった」
煙草を足元に落として踏み潰し、そのままその場を立ち去る背中を見送りながら、まだ少し熱の残るその吸殻を、今日もまた拾って捨てる。
この気持ちも 捨ててしまえたらいいのに
最初の失敗の時。
『全然なってない すべてやり直せ』
仕事の進め方に戸惑っていた時。
『考えろ そのたいしたことない頭で』
膨大な資料の整理に音をあげそうになった時。
『やれ やるしかねぇだろ』
あの頃を思わせるようなフレーズを耳にするようになったのは、1か月過ぎたころだろうか。
全く同じではないものの、記憶に残っている言葉をかけられ、そのたびに心臓が跳ねて困惑した。
(いやいや偶然だろ。だってあの人は兵長じゃない)
その都度心に湧き上がる感情を否定する。
同じ姿であっても、中身は違うのだ。
違うはずだ。
それなのになぜ―…
『また…いつか、好きになってもいいか?』
データの打ち込み作業が終わってふと気を抜いた瞬間、あの頃のリヴァイの言葉が耳によみがえり、あわてて頭を振った。
(なに思い出してんだ俺!"あれ"見ただろ!馬鹿か俺!)
「エレン、どうした?」
急にグンタに声をかけられ、ここが自分のデスクだと思いだして、あわてて苦笑しながら眠気覚ましだと返すと笑われて、うまくごまかせたと安堵した。が。
「眠くなるほど暇だということか」
と背後から言われて振り向くと、リヴァイが立っていた。
193: 2016/07/27(水) 00:52:53.05 AAS
いつも深呼吸して自分の心を無にしてリヴァイに対峙するように心がけていたし、リヴァイもエレンに声をかけてくるほうではなかったため突発的にリヴァイから声をかけられるのは想定外。
「え、いや、あの、ちが…ちがう…その……」
言葉はしどろもどろ、おまけに顔も真っ赤に染まり、一目でひどく動揺している様子が見てとれて同僚もリヴァイも目を見開いた。
そんな周囲の様子にすら気を回せないほどパニックになったエレンは、大きな音を立てて立ち上がると、
「す、すみませんっ!あのっ…!ご、め……っ…うわぁああああ!」
と、最後は叫びながら部署を飛び出してしまったのである。
「エレン!」
「エレン!?」
驚いて声をかけたが、すでにエレンの姿は部屋からなく。
「……なんだあれ…」
困惑したようにエルドがつぶやくと、エレンが叫ぶ発端となったリヴァイを見やりながら
「部長、なんかしたんですか」
とグンタ問うが、
「なんもしてねぇ」
と当の本人はムスッとして答える。
だがリヴァイは、内心"昼間のあれか?"とひとつだけ原因が頭をよぎった。
いつもの屋上。
とある女性社員とキスをしているところにエレンがランチボックスを持って現れた。
横目でちらりと見ながら続けていると、エレンが顔を真っ赤にして手を震わせ、口元をわなわなとさせながら走り去った。
キスぐらいなんだと思ったものの、ずいぶん初心な反応だったため、刺激が強すぎたのだろうかと思って女を引きはがした。
「なんかあったのかなエレン」
その"なんか"が自分のせいかもしれないと感じたリヴァイは『探してくる』と自ら捜索を買って出て、部屋を出て行ってしまった。
「もしかして、あいつ見ちゃったんじゃないの?」
「え?」
「ほら、部長と女」
「あー…」
彼らがそういうのも無理はない。
彼らも、この部署が創設された当初、リヴァイが女をとっかえひっかえしているのを目撃して驚愕した。
その中のいくつかが情報収集のためのハニートラップ的な付き合いだということも知って、なおさら驚いた。
あの頃の"リヴァイ兵長"なら自らそういうことをするとは考えにくかったのだから。
194: 2016/07/27(水) 00:53:46.58 AAS
「ガキには刺激が強すぎたんだろ」
珍しく正論をいうオルオに、皆がうなりながらもうなずいた。
「エレン…そういうの疎そうだものね」
「あの容姿なのにな」
大きくうなずく彼らは、大きな瞳に端正な顔立ちで遠くから見ても目を引くエレンに、全く女っ気がないことに驚いていた。
彼女はいないのかと聞けば、そんなものいませんよ?いるわけないでしょ!と驚いたように答える様子に、付き合いの経験もないことを察したのだ。
前世の記憶のせいで人との付き合いを制限していたからなのだが、この世で出会ってまだ日も浅い彼らはそれを知る由もない。
「部長に任せて大丈夫か?」
「まー…大丈夫なんじゃないの?」
「任せとこ!早く仕事しちゃわないと!」
「残業したくないからな」
ここで業務を滞らせるわけにはいかない、と全員が動き始めた。もちろんエレンを気にしながら。
いたたまれずに部署を飛び出したエレンは屋上に走り出て、気づけばフェンスに片手をかけて上がった息を整えていた。
「なんだよ…なんなんだよ!馬鹿か俺!」
自分のとった行動に腹が立ち、また、動揺しすぎる自分に腹が立ち、何度も自分を叱責する。
「馬鹿か!いちいち動揺してどうすんだ俺!」
その矢先に見てしまったあの場面。
「だいたい…再会だって最悪だったじゃん」
他の女にひっぱたかれた後のリヴァイと再会したのだから。
あれから1か月で、屋上や社内で顔を合わせるたびに別の女が隣にいた。半分はハニートラップだとオルオから聞かされ、ひどくがっかりした。
「落ち着け俺」
言葉を口に出して自分を落ち着かせようと試みる。
「たかがキスじゃないか」
キスもしたことない自分がよく言うよ、と内心自分を嘲笑いながらも同じ言葉をもう一度口にし、その口の端がふるふると震えて熱い息が漏れるのを感じる。
(あ…俺、泣いてる……)
吐き出した熱い息と同時に、両方の瞳から大粒の涙がコンクリートに落ちてシミを作った。
(泣くほどショックだったのかよ俺…)
自分に驚きながら、落ちる涙を抑えることもせずにシミが大きくなるのをぼんやり見つめた。
195: 2016/07/27(水) 00:54:22.97 AAS
「ガキだな俺」
ようやくおさまってきた涙をぐいっと袖口で拭うと、嫌味なほどに青く透き通る空を見上げた。
「おい」
耳に届いたのは、自分の心をひどくかき乱す人物の声。
「っ!」
まだ涙の残る顔を向けることができず、声のほうに背を向けたままうつむいて息を殺した。
「おい、聞こえねぇのか」
もう一度呼ばれて肩を震わせたが、今のみっともない顔を見られたくなくて、また震える声を聴かれたくなくて返事もできずにいると足音が近づいてきた。
「来ないでください!」
思わず口をついて出た言葉に自分も驚く。
(しまった)
後悔してももう遅い。口から出た言葉は消せない。
「あ?」
ああ、その返し方もあの頃のままなんですね、と深いため息をつく。
「どうした」
それをあなたが聞くのか、と腹が立ったが黙っていた。
「おい、黙ってねぇで答えろ!」
苛立ちの混じる言葉に肩をまた震わせると、背後から肩をつかまれて強い力で振り向かされた。
「っ!」
息をのむ音はリヴァイの喉から発せられた。振り向かされて自分を見上げたエレンの表情に、言葉を失ったのだ。
明らかに泣いた跡のある、潤んだ瞳と頬。開かれた唇は濡れ、頬は紅潮して耳まで赤く、リヴァイの心臓を激しく揺さぶるには充分だった。
大きく打つ、心臓。
次第に早くなる鼓動。
なぜ。
そもそも最初に見た時だって。
表情に出さなかったものの、心臓が嫌というほど跳ねて内心驚いた。
なぜ。
「な…にをしている」
今言うべき言葉はそうじゃない、とわかっているのに。
「仕事中に……飛び出すって、どういうことだ」
聞くのはそこじゃないのに。
「お……」
「すみません!」
「は?」
立ち上がりざまに頭を深く下げたエレンの表情は分からない。
ただ、膝あたりで握りしめられた拳が見て取れるほどに震えている。
196: 2016/07/27(水) 00:55:04.59 AAS
「俺!馬鹿で!馬鹿ですみません!なんか…なんかすんません!」
何に対しての謝罪なのかとリヴァイは困惑する。
「な、なんか……動揺、しちゃって、なんかもう!俺!馬鹿で!ああいうの見たことなかったし、したことなかったし、って俺何言ってんのっ……馬鹿か俺!……と、とにかく!ちゃんとするんで!もう驚かないようにするんで!」
声が震えている。
コンクリートの床にぽたぽたと落ちるのはおそらく涙だ。
思わず肩をつかんでぐいっと頭を上げさせると、頬を伝う涙が見えて動揺した。 涙を見たくらいで心臓が早くなるなんて体験をしたことがない。別れを切り出した時に女が流す涙にさえ全く動じなかったというのに、なぜ。
うつむき加減の伏せられた瞳のまつ毛の先に涙が水玉を作り、ぽたりと落ちる。それがとどまることなく繰り返され、床に涙染みを作って大きくしていく。
(なんで泣く)
エレンの涙の意味がわからず困惑し、言葉を探すが見つからず、ただ、肩をつかむ手の指に力を込めるしかなかった。
少しして、震えていた肩が少しだけ落ち着きを取り戻した。同時に、肩をつかんでいたリヴァイの手首をエレンの手が掴んだ。
「っ?」
「も、大丈夫、なんで……」
その割に、指先はまだふるえている。肩をつかんだ手をそのままにしていると、エレンの指先に力が入って手を引きはがし、もう片方の手の袖口で涙をぬぐうと、
「今度から!気を付けます!すんません!だから……5分だけ時間ください!ちゃんとするんで!」
と言ってリヴァイから少し距離を取って背を向けた。
その距離が自分とエレンの心の距離のように感じて、胸がちくりと痛んだが、どうして痛むのかをリヴァイは理解することができなかった。
ただ1つわかったのは、エレンから拒絶されたということだけ。
(部下に拒絶されてショックなのか?俺は)
今までに感じたことのない感情をエレンに引っ張り出された気がして、眉間にしわを寄せて舌打ちした。
(なんなんだ、コイツ)
今しがた抱いた感情と心の痛みを振り払うかのように踵を返すと、リヴァイは先に屋上を後にした。
ドアの閉まる音がリヴァイとの間の大きな隔たりのように思えて、エレンは再び大粒の涙を床に落とすのだった。
197: 2016/07/27(水) 00:55:44.20 AAS
「ねぇ、明日あたり気晴らしにどこか行く?」
相手が少し苛立っているように感じた女が、男に声をかけた。
「急になんだ」
「あなたイライラしてるから」
「してねぇ」
「そう」
ベッドから降りて髪を手櫛ですき髪ゴムでまとめながら、いらないおせっかいだったわねと言う彼女に『ああ』とうわの空で返事をし、リヴァイは別のことを考えていた。
「んな気にすることかよ…」
「なにが?」
思っていただけではなく口に出ていたようで、しまったと思ったが時は戻らない。
「あ、もしかして昼間の?」
女の感は鋭い。
「まあな」
「キス見ただけであーんなに真っ赤になっちゃって。ピュアっていうかなんていうか…かわいい!」
ほんの一瞬でずいぶん観察したものだと感心する。
「新人でしょ?あなたの部署なの?」
「ああ」
「なんて子?」
これ以上エレンのことを知られたくない、と思って彼女の腕に手を伸ばすと、ぐいっとベッドに引き入れた。
「きゃぁ!ちょっと、今髪まとめたのに!」
「いいだろ別に」
「なぁに?妬いてるの?」
「そうかもな」
「あなたが?嘘はもっと上手につきなさいよ」
これ以上詮索されないようくちづけで声を制し、心ここにあらずで自問する。
なぜ知られたくないと思ったのだろう。
昼間見た真っ赤になったエレンを思い出し、同時に、泣き顔のエレンも思い出して胸の奥がズキリと痛む。
なぜ―…
頭の中のエレンを追い出し、目の前の女の耳元で甘く囁く。
「お前に嘘つく必要なんてねぇだろ」
「そういうことにしといてあげる」
後腐れなく、気の向いたときに互いに身体を重ねる関係。エレンの涙で動揺したのだろうか、珍しく平日に自分のほうから夜を誘って彼女を驚かせたのは数時間前。
「ここに痕ついてんぞ」
うなじに残る赤い痕に指を這わせると彼女はくすっと笑った。
「これつけたの、経理のあの男だろ、課長の。」
「違うわよ、それは別。あんなクズ、1度で願い下げ。あ、あいつ他社にデータの横流ししてるわよ」
「知ってる」
「さすがね」
198: 2016/07/27(水) 00:56:26.93 AAS
女を落とすノウハウを、リヴァイは彼女に教わった。
情報の吐かせ方、どう言えば落ちるのかをすべて。
「あ、このへんに痕つけといてくれる?」
「なんだ、だれかに妬かせる作戦か?」
「当然」
「ありがと」
「どういたしまして」
「ねえ、喉乾いた」
「ああ」
サイドテーブルにあるミネラルウォーターを手に取ると、女に手渡す。
「口移しではくれないの?」
「するかよ。落とす相手にならするかもしれねぇが」
(どうしたんだ今日は)
「あなたほどの男なら、別にベッドを共にしなくても情報なんて聞き出せるのにね」
リヴァイの才覚を見抜いている彼女は、簡単に罠にもかけられる相手をなぜリスクを冒してまで抱くのか、最初は不思議だった。が、すぐに見抜いた。空虚な心を埋めるために、ついでに抱いているのだということを。
「あなたほんと空っぽよね、心が。」
「俺もそう思う」
ずっと心の中にぽっかり穴が開いたような感覚のまま生きてきた。
喧嘩やスポーツで発散して忘れるようにしてきたが、大人に近づくにつれ、こういうことで発散することを覚えた。
ただ、抱けば抱くほど心の中の穴は大きくなり、飢え、それを一時的にでも埋めようとまた抱いて空虚感を味わう。
「そろそろ真面目に生きなきゃ」
「お前がいうか?」
「それもそうね。シャワー浴びてくるわ」
「どうぞ」
煙草に火をつけ、1つ深く吸い込んでふうっと吐き出して目を閉じる。
まぶたの裏にすかさず浮かんだのがエレン。
(なんであいつが!)
『俺!馬鹿で!ああいうの見たことなかったし、したことなかったし、って俺何言ってんのっ』と叫ぶように言うエレン。
(したことないって……キスのことか。ずいぶんまたピュアなことで)
ぼろぼろと泣くエレン。
(なんで泣いた?そんなにショックか、キスが。え?キスがショックってのはどういうことだ?したことないからか?)
再び、頬を染めて泣きながら懇願するエレンの顔が浮かんで、深いため息をついた。
なぜ、心がチクチクと痛むのだろう。
ホテルを出るまで、どういうわけかエレンのことで頭がいっぱいで、考えるたびに心を抉られてたまらない気持になった。
なんだ これ
199: 2016/07/27(水) 00:57:48.22 AAS
昼間のエレンの様子を心配した4人は、エレンを飲みに連れ出していた。
屋上から帰ってきたエレンは明らかに泣いた様子が見られ、皆は動揺したがエレンの心中を思って言葉には出さなかった。
同時に、エレンを泣かせたのはリヴァイなのではないかと疑った。リヴァイの、エレンを避ける様子があまりにも露骨だったからである。
「ごち、そーさまっ!でしたぁあ!」
舌っ足らずな物言いに、それなりに酔っている様子が見て取れる。ずいぶん少ない酒で酔うもんだとエルドは思った。
「おい、エレン、足元」
「へ?う、わぁああ!」
縁石があると言おうとした瞬間には、それに躓いて後ろに倒れかかっていてあわてて手を伸ばした。おかげで転ばずに済んだエレンは、へらへらと笑いながらオルオにもたれかかる。
「おい!クソガキ!俺様の―…」
「おれ、ガキ、じゃない」
「ガキだろ!こんだけで酔いやがっ……ゴフッ」
「エレン、こっちに掴まれ」
飲みながら話を聞いたが、リヴァイとの間に何があったのかは酔っていても頑として言わなかったために、なぜ泣いたのかはわからずじまい。
しかし、それ以外の仕事の愚痴は山のように聞いてやった。
「ったく…変なとこで頑固だなエレンは」
「それは昔と変わらないでしょ」
「まあな」
遠い昔を思い出しながら、あの頃は酒を酌み交わすこともできなかったなと懐かしむ。
今はいい。
こうやって愚痴を聞いてやれるまで近しい間柄になった、と少しばかり嬉しくなる。
「ふぁ!」
急に素っ頓狂な声を上げたエレンに驚き、エレンが目を見開いて見つめる先に視線を移すとそこには、飲みに来なかったリヴァイがいた。女と一緒に。
「あ……」
その場に気まずい空気が流れる。
それもそのはず、その女はリヴァイに腰を抱かれており、その首元にいくつかの新しい赤い痕。ひと目で、つい今しがたまで何かあったのだとわからせるには充分で、全員が視線をそらして黙ってしまう。
不穏な空気を壊したのは、エルドの叫び声だった。
「え?エレンっ!?」
エレンの体を支えていたはずのエルドだったが、肩が軽くなったと思った瞬間エレンが走り出していたのだ。リヴァイのいる方向とは逆の方向に。
200: 2016/07/27(水) 00:58:06.27 AAS
「待てエレン!そんな身体で走ったらお前!やばいって!おい!」
かけた言葉はむなしく喧騒にかき消される。
エレンという叫びで彼らがここにいることを知ったリヴァイがその方向に視線を移すと、雑踏に消える瞬間のエレンの背中と、それに向かって手を伸ばすエルドの姿だった。
また、だ。
鼓動が早くなり始める。
「っ……」
「あら、あの子じゃない?」
彼女の腰を抱く腕に力を籠め、深いため息をつく。
「見られたくなかった、って感じね」
「んなわけねぇだろ」
その通りだった。見られたくなかった。
だが、どうしてそう思うのかもわからなかった。
「行くぞ」
「いいの?」
「ああ」
奥歯をかみしめ、部下の視線に耐え、少しだけエレンの様子を気にしながらその場を立ち去る。
今まで、見られたくないなどという気持ちになったことはなかったのに。
部下の目を気にすることもなかったのに。
どうして新人のエレンにだけは見られたくないと、後ろめたいと、思ってしまうのか。
リヴァイは女を彼女のマンションまで送り届けると、気に入りのバーで落ち着こうと、その足で夜の街に消えた。
頭の中からエレンを振り払うために。
どこをどう走ったのか、気付けばエレンは切り立った高台の公園にいた。
夜の街が見下ろせるその場所は、まるで壁の上のようだ。
完全に酔いが回って気分が悪い。
しばらく一歩も歩けそうにない。
フェンスに体を預けながら、ずるずると座り込んだエレンは膝を抱えた。
「なんだよ兵長…なんでだよ……」
出てくるのはリヴァイに届くことのない、でも聞きたい、理由を問う言葉。
「なんで…なんで俺は…」
次に出てくるのは自分自身に問う言葉。
ショックだった。
昼間見ただけでもショックだったのに、また。
しかも、ああいう……
同時に腹が立つのはショックを受けている事実。
(どんだけ前世引きずってんだ……)
あの頃の最後の約束を今でもずっと覚えていて、それがかなうものだと無条件に信じ切ってきた自分に腹が立つ。
『また…いつか、好きになってもいいか?』
好きになってくれるもんだと勝手に信じ込んでいた。
201: 2016/07/27(水) 00:59:02.38 AAS
『もし、逢えたら、また…また好きに、なる、必ず!』
言ったじゃないか、と過去の約束を違えたリヴァイを責める自分が嫌になる。
「ばーか…俺の馬鹿…」
じんわりとにじんだ涙を紛らわせるために星空を見上げて、馬鹿だなあとまたつぶやいた。
(馬鹿だなぁ…それでも好きだなんて…)
火をつけられた紙のように、心の端っこを焼かれて焦げていく。
「もう、消えちまいたい」
そう呟いて立ち上がり、フェンスの向こう側の崖を見下ろすと身体をふるっと震わせた。
あの頃なら、死ぬのも怖くなかった。命と引き換えにしてでも何かを守るために戦える覚悟があった。
それなのに。
今は、消えちまいたいと言いながらも死ぬのは怖い。
(俺も、あの頃の俺とは違ってしまったんだな)
生まれ変わったといってもあの頃のまんまじゃない。
リヴァイを責められない。
いろんな思いがぐるぐるとまわり、身体の力が一気に抜けて、つかんでいたフェンスに指先を滑らせながらへなへなと座り込んで額をフェンスに押し付けた。
あの頃のままでなくても。
この世に生まれて記憶が戻ってからリヴァイに対して募らせてきた想いは嘘ではないし、今も好きであることには変わりはない。
好きだからこそ、ショックなのだ。
あの頃の思いもあるが、それ以上に現世で募らせた恋心は嘘ではない。
揺れる心をどうすることもできず、しばらく立ち上がることができなかった。
夜空を見上げると星が揺れ、にじみ始めた涙がエレンの思いとともにあふれて頬を伝う。
もう あきらめろ 俺
心に走った一筋のヒビが、蜘蛛の巣のように広がって全体を包んでしまう。
昔に縛られるのはもう やめろ
「出来ない……」
物心がついて初めて、エレンは声を上げて泣いた。
どんなに辛くても朝はやってくる。
あの頃は、巨人の活動が弱まるということもあったけれども日が昇ることが生きている証のような気がして待ち遠しかった。
しかし今は、日が昇ることを恨めしく感じる。
202: 2016/07/27(水) 00:59:40.19 AAS
「行きたくねー…」
愚痴をこぼしても、行かなければならないことに変わりはない。部屋中に響くほどに大きな大きなため息を1つ吐き出すと、両頬をバシッと叩いて気合いを入れて部屋を出た。
神様お願い!
今日はあの人に会いませんように
なーんて、
小さな願いなど神様は聞き届けてはくれないようで。
「おは、…よーご…ざっ…いま、す」
出社したらよりによって、エレベーターの中でリヴァイと2人っきりという地獄を味わう羽目になったエレン。
息を殺し、鼻から下を覆い隠すように鞄を体の前で両腕で抱え、リヴァイの立つ位置と反対側の壁にぴったりと背をつけて立つ。
「ああ」
失恋した相手には会いたくないものだ。それが会社の直属の上司だったりすればもう最悪である。心臓は勝手に早くなり、かといって肩で息をするわけにもいかないので極力浅い息でごまかそうとする。
せめてだれか乗ってきてくれないか、と思った瞬間、その願いはかなった。
しかし。
「あら。あなた昨日の…」
よりにもよって、上司よりも会いたくない人物がそこに乗ってきたのだ。そう、リヴァイと一緒にいた、そしてリヴァイとキスを交わしていたあの女性が。
「管理部の新人よね?名前は?」
抱えていた鞄で額まで隠して、小さくうなずきながらファーストネームを小さくつぶやくエレンの様子に、彼女はくすくすと笑い始めた。
「やだ、かわいい!ねえエレン、もっとよく顔見せてよ」
冗談じゃない。
ちらりと階数表示を見ると、30階に変わったばかり。彼女が腕を伸ばす気配を感じ、触れられる直前にするりとかわして33階のボタンを押した。途端に止まるエレベーター。
「おい、まだ……」
「お、お、お邪魔しましたっ!」
扉があくと同時に転がるように飛び出したエレンが、降り際に閉のボタンを押したためドアがすぐに閉まった。ようやく詰めていた息を吐く。
203: 2016/07/27(水) 01:00:31.02 AAS
「よ、かっ……た……」
やっと解放されたことを確認すると、極度の緊張の中にいたせいか足の力が抜け、へなへなとその場所に座り込んでしばらく動くことができなかった。肩で息をしながら、ロクに呼吸もしていなかったことに気付いて苦笑する。
降りて正解だった。
あのまま上まで行けるはずもない。
しばらくしてようやく立ち上がったエレンは、次のエレベーターを待ちながらぼんやりと外を眺めた。
ずいぶん長い間の片思いは、エレンの心からそう簡単に消えてくれそうにない。
(まだ…好きなんだな、俺……)
「ばーか……」
残された2人。
ドアが閉まった瞬間、残念そうな顔をした彼女はふくれっ面でリヴァイに文句を言う。
「捕まえてくれればいいのに!」
「あいつにかかわるな」
「いいじゃない。あの子好みだわ」
からかい気味に言ったのだが、リヴァイの反応は彼女の予想外だった。キッと睨み、奥歯をかみしめ、腕を強くつかんですれすれに引き寄せると、地を這うような声で 「いいか、あいつにかかわるな」 と言ったのだ。
「あなたのそんな反応初めてね。そんなに大事な子なの?」
大事な子、という表現は少し違っただろうかと思っていた彼女は、リヴァイの表情で間違いではなかったと確信した。彼の表情には、ありありと浮かんでいたのだ。
『嫉妬』
という感情が。
その嫉妬は、エレンに自分を取られたくないという嫉妬ではない。
エレンを自分に取られたくないという嫉妬だ。
この男はバイではないはずだ。
じゃあどうして?
と疑問がわくが、本人にストレートに聞くのは得策ではないと瞬時に判断して両手を顔の横まで上げ、『降参よ』と笑ってその場を収めた。
35階で降りる彼女に、リヴァイはもう一度念を押す。
「いいか、あいつにかかわるな」
「わかってるわよ」
閉まり際に『昼、屋上』と言われ、うなずいた。あの男は、酷く苛立った時によくキスを要求する。きっと今日もそうなのだろう。
エレンにちょっかいを出しそうになったことに苛立ったのか
エレンの反応に苛立ったのか
(どっちにも、よねぇ?)
「あいつのあんな表情、見たことないわ。意外…」
あの、空っぽの心に何が現れたのか。
204: 2016/07/27(水) 01:01:39.81 AAS
「心の穴が埋まるといいんだけど。」
彼女にとってリヴァイは、男と女というより戦友だ。
きっとリヴァイもそう思っている。
感情があまりなく、人としての心が欠けた彼を心配し、戦友のその空虚な心を少しでも埋めてやろうと関係を続けている。
「めんどくさい男。でも…かわいそうな男。」
そう呟くと、髪をかき上げながら自分の部署に向かった。
通りすがりの男たちの誘いを断りながら。
エレベーターでエレンと一緒になったリヴァイは、エレンの反応が気に食わなかった。
あそこまで露骨に避けられたのは初めて、まして、今までにも、そして昨日から特に気になって仕方のないエレンからそうされたことに苛立ったのだ。
(なぜ苛立つ?)
自問するも答えは出ない。
「クソが」
小さくつぶやいて部署に入ると、既にぺトラが書類整理をしていた。
「あ、おはようございます、部長」
「ああ、おはよう」
「え?」
「あ?」
なんでもありません、とまた書類を並べなおしながら、ぺトラは心底驚いた。この部署に来て以来、自分のあいさつにリヴァイが返してくれることなど一度もなかったのだから。注意深く観察しながら作業を進めていると、おはようございますの声。
「あら、早いのねエレン。おはよう!」
ぺトラの声に安堵して笑みを浮かべたエレンを視界の隅にとらえたリヴァイは、一瞬眉間にしわを寄せてより機嫌を悪くしたが、すぐに表情を戻して内心を気づかれることはなかった。
(面白くない)
なぜそう思うのかはわからない。
「部長、お……おはようございます!」
「ああ」
ぺトラへの対応と明らかに違うことに苛立ちを感じ、苛立つ自分に苛立ち、早々に煙草を手に出て行ってしまった。
(一瞬ムッとしなかった?それに2人ってやっぱりギクシャクしてるのよねぇ…何があったんだろ…)
205: 2016/07/27(水) 01:02:36.21 AAS
女とリヴァイが一緒にいることなど日常茶飯事。兵長だったリヴァイとずいぶん違うので、ぺトラも最初は驚いたもののすぐ慣れた。
エレンも何かしら見たのだろうとは思うのだが聞き出せない。そんなに酷くショックを受けるようなことがあったのだろうかと心配しながら、1つ長いため息をつくぺトラだった。
それから数日。
エレンはリヴァイに極力接しないように努めた。が、それでも屋上にいるリヴァイを呼びに行くのは新人のエレンの仕事で、高い確率で例のキス相手といるところに遭遇。
以前『ちゃんとしますから!』と言った手前、必死に平静を装って要件を伝え、脱兎のごとくその場を去る。そのたびにリヴァイが不機嫌になる、までがお約束の流れ。
ただ、リヴァイを呼びに行くことを頼むたび、だんだんエレンから表情が消えていっていることに気付いたのはグンタだった。
今までどおりに笑顔は見せるが、その笑顔が屈託のないものから作り笑いに代わっている。
返事は元気だが、カラ元気であることもすぐにわかる。何より、リヴァイを直視しない。全くと言っていいほど顔を向けることがない。
「エレン、昼、いいか」
「え?あ、はい」
あまりにも様子のおかしいエレンを見かね、グンタはランチに誘ってみた。素直についてくるエレンを横目で見ると、小さくため息をついている。目の下にはクマができ、良い睡眠をとっていないことも手に取るようにわかった。
(どうしてこんな…)
ランチバイキングの皿を手に、席に着いた2人。皿の上の料理は、この年齢の男子が食べるにはあまりにも心もとない。エレンは小さく『いただきます』というと、食欲なさそうに食べ始めた。
「エレン、がっかりしたか?」
「え?」
チキンナゲットを口に放り込みながらエレンを注意深く見つめると、目があった瞬間エレンのほうが目をそらしてうつむいた。
「なにがですか」
「兵長」
「っ……!」
グンタの口から『兵長』という単語が出るとは思わなかった。自分の口からではないその響きは、あの時代を思い出させて涙がにじむ。
「あの頃の兵長とは似つかない行動、だろ」
心の中を見透かされたようで、思わず胸のあたりを手で押さえた。
206: 2016/07/27(水) 01:03:17.51 AAS
「兵長はあんなんじゃなかったもんな」
「……」
「女をとっかえひっかえ、とか」
「……」
「時々仕事サボって煙草とか」
「……」
胸を抑える手が、ギュッとシャツを握りしめる。
「がっかりしたろ」
その言葉が合図だった。
「兵長は…!あんな……あんなんじゃないっ……あの人は!あの人は……部長、は、兵長じゃ、ない…!」
胸の中に渦巻いていたどろどろとしたものが、堰を切ったように溢れ出して止められなくなる。
「あの人は…顔がっ、似てるだけでっ……似てるだけだからっ…似て……」
「エレン!?」
皿のふちにぽたぽたと落ちるのが涙だと気づいてグンタはぎょっとした。
「兵長は、あんなんじゃ、ない……だいたい記憶がない!記憶が…!覚えてるって…思ったのに……逢えて嬉しかったのに!嬉しいのは俺だけであの人は覚えてなかった!
覚えてないっていうかあの人別人だ!きっと兵長はどっかにいるんですよ!どっかにちゃんと兵長は生まれ変わってる!だって覚えてないじゃないですか!約束したのに……俺のこと、また好きになるって…約束…」
エレンの叫びを受け止めながら、最後の言葉に目を見開いた。
(また好きになる?は?)
聞きたいけれど、嗚咽を漏らすエレンに聞くことができない。とりあえず落ち着けとコーヒーを持ってきて置いてやると、それを飲みながらまた泣く。
(これじゃ俺が泣かせてるみたいじゃないか)
「いっつも…あの人とキスしてんですよっ…俺のこと馬鹿にしてるんですよっ…ていうか、あの約束だってっ…お、俺に合わせてくれてただけなんじゃないかって思う…
死ぬ間際だったしっ…気を紛らわせるための嘘だったんだきっと…。でも、好きって言われたことっ…真っ先に思い出して、好きになっちゃって、男なのにっ…ずっと好きでっ…俺馬鹿だから…馬鹿…」
「エレン…」
だんだん混乱してきたのか、吐き出す内容がごちゃついてきている。
207: 2016/07/27(水) 01:03:40.96 AAS
「おんなじ、顔っ…して……重ねちゃう、じゃないですかっ……部長は、違うっ、てっ……思いたい、のにっ!なのにっ!あれじゃ、思えなくてっ……俺、馬鹿だし……でも、でもっ…」
「わかったから。な?落ち着け」
「ご、めん…なさっ……み、みっともなくって…ごめん…なさ……」
目の前の後輩は、過去…前世に縛られているのだと理解した。
しかも死に際の言葉に。
なんて罪なことを。
まるで呪縛じゃないか。
おそらくリヴァイが、死に際にエレンに好きだと伝えたのだ。
それを現世で引きずり続け、待ち続け、
ようやく目の前に同じ顔の部長が現れた。 だが、記憶がないばかりか兵長とは程遠い言動。
エレンがすべてに失望するのも当然だ。
あの過酷な世界で、どれだけ絶望しただろう。
あの後を知ることのない自分には想像を絶する経験をして死んだのだと思うと、いたたまれない気持ちになる。
生まれ変わって、争いのない平和なこの世界で、幸せになってもいいはずのエレンがまた苦しんでいる。
グンタは思わず、エレンの頭を撫でた。
「っ…!」
「吐き出せよ。思ってること全部さ。エレンは昔も今も我慢しすぎる。遠慮しすぎる。もっと俺たちを頼れ。あの頃少ししか頼らせてやれなかったから、そのぶんまで頼れ。いつでも俺たちは話を聞くし、お前の味方だ。な?」
大きな瞳からぼろぼろとこぼれる涙は、今まで我慢してきた証だろう。頭に乗せられた大きな手を両手で包み、エレンはありがとうと何度も言って暫く泣いた。
(あの人は兵長の生まれ変わりだってことだけは確かなんだ。記憶がないだけなんだ。魂の部分は一緒のはず。でなきゃあんなカップの持ち方しないし、同じ言葉を吐いたりしない!)
「ちったぁ食え。それだけじゃ倒れる。エレンが倒れたら俺たちが困る。お前はもうすでにリヴァイ班の…管理部の即戦力なんだからな。あの頃と同じ、即戦力だ!」
リヴァイ班
その言葉だけで、止まりかけた涙がまたあふれる。
(兵長は何やってんだよ、まったく!)
後輩――エレンををこんなにも泣かせるリヴァイに腹が立ってきた。
(さすがに許せませんよ、兵長!)
やっと泣き止んで、皿の上の料理だけをどうにか口に押し込んだエレンを『よく頑張った』とまた撫で、2人は管理部に戻った。
208: 2016/07/27(水) 01:04:54.14 AAS
少し泣き腫らした目を見たエルドがグンタに理由を求め、事情を全員にこっそり伝えると皆がエレンを守る決意を固めた。
ただ。
エレンとグンタの昼食の様子を少し離れたところからリヴァイが見ていたということ、そしてそれを見てはらわたが煮えくり返るような思いを抱えていたことも、なぜそう思うのか自問自答を繰り返していたことも、
皆、わかるはずもなかった。
「ちょっと煙草」
「さぼりですか?」
席を立つリヴァイに、いつもは無言で送り出すぺトラが珍しく言葉を返した。
「……だろうな」
煙草とライターを手に取ったリヴァイに、今度はエルドが言葉をかける。
「女、ですか」
「何が言いてぇんだ」
「聞いておいただけです。でないと……」
エルドは立ち上がってリヴァイを見据え、少し睨みながら続けた。
「呼びに行かせるときに、後輩がかわいそうなんで。」
「どういうことだ」
「見せつけてるじゃないですか。刺激が強すぎるからかわいそうだと言ってるんですよ。」
いつもなら全員スルーしている。わざわざ突っかかってくるエルドに苛立ちを覚え、部署内を見渡すと、グンタもぺトラもオルオでさえも顔を上げて自分を見ている。
その事実に腹が立ち、黙って部屋を出たところでエレンに出くわした。
(そもそも、コイツが悪い!)
無性に腹が立ち、エレンの腕をつかむと一瞬だけおびえた表情を浮かべ、すぐに真顔になって振り払おうとした。
「っ、なんでしょうか…」
ドアが開くとグンタが飛び出してきてエレンをリヴァイから引きはがし、室内に押しやった。
「エレンに話があるので!」
エレンを引きはがしたのは自分が用があるからでエレンのせいではないという意味で告げ、グンタは部屋に引っ込んでしまった。
残されたリヴァイの手が拳を握り、ギリリとかみしめられた奥歯がきしむ。怒りのやりどころがなく、廊下の段ボールを蹴り飛ばすと女をメールで呼び出しながらさっさと屋上に向かった。
(クソが!クソがクソが!)
この怒りの正体を理解できないまま、呼び出した女の唇に自分の唇を乱暴に重ねようとしてさえぎられた。
「馬鹿な男ね」
「うるせぇ」
リヴァイを呆れたように見る彼女の視線まで痛い。
209: 2016/07/27(水) 01:05:55.66 AAS
「何イライラしてるのよ」
「知らねぇ」
取り出した煙草に火をつけ、深く吸い込んで目を閉じながらこめかみを押さえた。
(この苛立ちはきっと、あいつのせいだ)
「よく考えなさいよ、なんでイライラするのか。わかるまで私を呼ばないで。私も暇じゃないし、そもそもあなたの女じゃないんだから。」
まるで、リヴァイの心中をすべてお見通しだと言わんばかり。
戦友の彼女にまでに見放され、リヴァイは完全によりどころを失った。
どうしてこうなった?
あいつが部署に来てからだ。
あいつが現れてから、居心地の良かった環境が壊された。
全部あいつが!
頭に浮かぶのは、泣き顔と困り顔のエレン。
自分以外に向けられる屈託のない笑顔に腹が立つ。
いや、部下の表情を気にするなんて今までなかったことだ。
全部あいつが…!
すべてエレンのせい。
あいつがすべてをおかしくした。
居心地の良かった環境をすべて。
エレンを思い浮かべると胸が締め付けられるのは、
あいつが憎いからだ。
間違った結論は、リヴァイに間違った行動をとらせた。
そう、ひどくゆがんだ方向に。
翌日金曜日。
1週間をどうにか乗り切った、と理由をつけて皆で飲みに行こうという話になっていた。もちろんそれは建前で、本音はエレンを励ますためのものだったのだが。
仕事を終え、エレンが部署の電気を消して最後に出ようとしたところにリヴァイが入ってきて、一瞬身を固くした。
(なんでこのタイミングで…)
息をのんだ気配を感じ、リヴァイは不快になる。目の前のエレンを軽く睨むとふいっと視線を外してうつむく。それさえ、くすぶっていた怒りに火をつけるには充分だった。
「お、お疲れ様です…」
形だけのあいさつなどいくらでもかわすのに、エレンの言葉が空々しく聞こえてイライラする。
「話がある。来い」
「あ、でも…」
飲み会があるので、と断ろうとした。今リヴァイと話をすることなど辛すぎて耐えられない。
「先輩たちが待ってるので、その…」
エレンが断りの言葉を続ける前にもう一度『来い』とうなるようにつぶやいて腕をつかむと、逃れようと必死に抵抗し始めてリヴァイは怒鳴った。
210: 2016/07/27(水) 01:06:10.96 AAS
「部長命令だ!いいから来い!」
その言葉がいかにずるいかを知っている。
そんな言葉を使ってまででも、言うことを聞かせようとする自分が信じられないが、冷静さを完全に失っていたリヴァイはそれさえも自己肯定した。
こいつが悪い
『先輩たちが』というフレーズに怒りが爆発したことだけは自覚している。面白くない。自分よりそちらを優先しようとするエレンが、先輩たちがという言葉を口にするエレンが、どうしても許せなかったのだ。
そこに、エレンのスマホのコール音。
固まっていたエレンがあわててポケットを探り、取り出して小さく『オルオさんからだ』とつぶやく。
また苛立ちが大きくなって、とっさにスマホを取り上げた。
「あっ…」
通話を押すと、とたんに響くオルオの声。
『エレン!こら!先輩を差し置いて!まだ来ないのかぁ!』
『オルオ替われ!エレン俺だ。どうした?なんかトラブルか?』
2人の声がエレンを呼ぶだけで不愉快で仕方がない。
ただ、このまま切ってもいいがおそらく騒ぎになる。
「俺が話があるからそっちには行けない」
電話の向こうで息をのむ音がして不愉快さが増した。
『ぶ…部長?』
「ああ」
『どうしてあなたが…エレンは?エレンはどうしたんです!?』
ああ、まただ。
他人の口から名を聞かされるだけで苛立つ。
「切るぞ」
『エレンを傷つけたら部長でも許しませんよ!』
それは、ただならぬ雰囲気を察知したエルドの直観が言わせた言葉だった。何もかも見透かされたような気がして、リヴァイは返事をすることなく通話を切ると、スマホをエレンに突き返して腕をつかみなおした。
身体を固くして言葉も出なくなったエレンは、腕をつかまれてリヴァイの向かうほうに引きずられるがまま。
嫌な予感しかしない。
『部長命令』『話』
辞めろと言われるのか異動と言われるのか。
なんとなく、自分を見るリヴァイの視線がいつもきつい気がしていた。
そういう自分は使えない奴だと言われても仕方がない。
でも
それでも
まだ"リヴァイ班"でいたい。
まだこの人のそばにいたい。
あの頃に戻ったような気分になれるから。
211: 2016/07/27(水) 01:07:00.58 AAS
兵長のそばにいるような気がするから。
だからまだ。
前世に縛られる自分はきっと滑稽でみっともないやつなのだと思う。
それでも、
あの約束を信じたい気持ちがあきらめる心を遠ざける。
(馬鹿だ…俺は…)
結局エレンはそのままリヴァイの車に乗せられた。
車に放り込まれたエレンは、窓の外の流れる景色を見ながら必死に、あんなに辞めたかった管理部に残るための弁明を考えた。
――そして――
「っ……!」
俺は 何をした
エレンに 俺は
俺は―…
しばらくぶりに我に返ったリヴァイは、呆然とエレンを見下ろしていた。
うっすらと開いた目から流れた涙がソファーを濡らす。
少し開いた唇から、息をする音は聞こえるが弱々しく浅い。
その唇には噛み痕。
目の前をちらつく無数の紅が、自分のしたことを視覚的に突き付けている。
「エ…レン……」
肩に手をやり、そっと揺らしながら名を呼ぶと、指先がピクリと動いて少しだけ顔をリヴァイに向けた。
「なん……て、顔、……して、……」
震える手を伸ばし、エレンの頬に触れようとすると『触らないで』と拒絶された。
「ごめ、…なさ、……ごめ、………」
言葉の途中でエレンの瞳は完全に閉じられ、それでもなお、閉じられた目じりからまた一筋、涙が零れ落ちた。
「エレン!」
ピクリとも動かなくなった。
もう一度呼んでも、それは変わらなかった。
俺は
コイツを
最悪な方法で―――傷つけた
俺は
何をしたんだ
こいつに
全く動かなくなった部下を見下ろし、散る紅に絶望的な気持ちになる。
理由もわからず湧き上がった怒りにのまれ、我を忘れてしたことがどんなに酷いものなのかを思い知るには充分で、おそるおそる体を折ってエレンの胸に頬を寄せると、静かな心音が耳に届いて安堵と切なさが押し寄せる。
回らない頭でかろうじて浮かんだ気遣いは、ベッドからシーツを持ってきて身体に掛けてやること。
直視できずに目を逸らしながら少し乱暴にかけてやると、リヴァイは自分の鞄と上着をひっつかんで部屋代を先に支払って逃げるようにホテルを後にした。
212: 2016/07/27(水) 01:08:56.56 AAS
いたたまれなかった。見ていられなかった。怖かった。
仕事で使うホテルから自宅までの道のりを、こんなに長いと感じたことはない。運転中煙草も5本吸い、それでも落ち着きを取り戻すことはできなかった。
部屋のカギを開けるのに、指先が震えて何度も失敗。玄関を開けて入り、閉めてカギをかけてドアによりかかるとようやく安堵の息を吐いた。
重たい足を引きずってキッチンの冷蔵庫からビールを1缶取り出すと、リビングに入ってソファーに体を投げ出す。
いつも心地いいはずのソファーが、なんだか自分を拒否しているように感じて居心地が悪い。
ソファーの座面に頬を押し付けて目を閉じると動かなくなったエレンの姿が浮かび、目を開ければエレンの泣き顔が浮かんで胸が苦しくなった。
あいつが 悪い
違う
俺が 悪い
仕事で使うホテルにチェックインし、部屋に入ってすぐ不満をぶちまけ始めた。
『てめぇが来てから散々だ』
『てめぇのせいで居心地が悪い』
『イライラするのはお前のせいだ』
『お前が、すべて壊した!』
『お前のせいであいつにまで見放された!』
うつむいたまま唇を噛んで言葉を受け止めるエレンの顎を取り、顔を上げさせ言葉を飲み込んだ。
混乱と戸惑いと恐怖をにじませて見開かれたガラス玉のような瞳に、次々と涙が浮かんで零れ落ちる。紅潮した頬と吐き出される熱い息が、本気で泣いているのだと伝えてくる。
(泣きてぇのはこっちだクソが!)
毒づきながらもエレンの表情にゾクリとしたものが背中を走った。
嫌悪感ではない。むしろ、加虐心のほうが心を支配した。
そして。
『リヴァイ兵長っ!?』
名前のあとに聞きなれない単語があって、耳にした瞬間頭の奥がズキリと疼いた。片手で眉間を押さえ、すぐに頭を横に振って痛みを逃し、叫ぼうとするエレンの口を手のひらで押さえてのしかかった。
逃げようともがかれて怒りがますます大きくなり、理性を失った。押さえた口からかろうじて漏れる、やめてと懇願する言葉に耳を貸す気もなかった。
『お前のせいで…』
うわごとのように繰り返し、苛立ちと怒りを目の前のエレンにぶつけた。
『嫌、やめっ…!ぶ、ちょー…っ…ど、してっ…!も、やっ…!』
エレンの言葉が耳に残り、頭の奥深くをかき回される。
213: 2016/07/27(水) 01:10:27.07 AAS
『嫌だっ!エルドさん!グンタさんっ…!オルオさん、ぺトラさんっ…いや、だっ、やめ……助け、てっ、兵長っ!』
(お前は誰を呼んでんだ……!)
そのあとをよく覚えていない。
気が付けばエレンが酷い状態で横たわっていて息も絶え絶えで、伸ばした手はかろうじて意識のある彼に触れることを拒否された。
『ごめ、…なさ、……ごめ、………』
あれは何に対する謝罪なのか。謝罪すべきは自分のほうなのに。
少しぬるくなったビールを開けて一気にあおったが、味がしなかった。喉を潤すはずのそれは渇きを一層強めただけで、先ほど目にしたエレンの酷い姿を思い出せば喉がカラカラになる。
(俺は なにをした?)
テーブルに放り投げたスマホが鳴った。
乾ききった喉がゴクリと鳴る。
エルドからのものとわかると、どうしても出ることができずに応答を拒否した。続けざまに、グンタ、オルオ、ぺトラと、拒否するたびに次々と掛かってくる。
きっと、エレンのことでかけてきたに違いない。どう説明できるというのだ。言い訳の一つも思い浮かばない。
エレンとよく一緒にいる彼らに苛立った。それも、はらわたが煮えくり返るほどに。
(なぜ……?)
エレンにかかわろうとする者すべてに苛立っていることに気付く。
エレンが自分に笑顔を向けないことに苛立っていることにも気付く。
気を紛らわせようとシャワーに立ち、服を脱ぎかけてシャツについたシミに気付き、背筋が凍った。
転々と付く赤い染みは、お前がしたことを顧みろと脅迫する。
むしりとるようにシャツを脱ぎ捨て、ゴミ箱に放り込んで熱いシャワーに身を投じ、強くたたきつける水しぶきでようやく頭が回り始めた。
あの苛立ちは…嫉妬?
途端に、今までの苛立ちが感情とすべてつながる。
(嫉妬するだと?てことは、俺はあいつが好きだってのか?)
穴だらけだった心のパズルのピースが、じわじわと埋まるような感覚を覚えた。
エレンの表情1つ1つに、妙に心臓が踊らされていたことを思い出す。
(俺はあいつが好きになっていたというのか?いや、まさか!そんなはずは…)
否定しつつも『仮にそうであるとして』と考えればつじつまが合う。
無意識にエレンに惹かれていた。だから女と一緒にいるのを見られるのが嫌だった。
214: 2016/07/27(水) 01:11:21.22 AAS
それなのに、一方では気を引きたいがために女とのキスを見せつけていた。
ほら、つじつまが合うじゃないか。
(馬鹿か俺は……)
自覚して体の力が抜け、膝をついた。
が、すぐに身を固くした。
(俺はあいつに何をした?)
俺はあいつを
閉じた瞼の裏に、鏡に映ったシャツの赤い染みが浮かんで、消えた。
月曜日。
重たい体を叱咤しながら出社して、エレベーターに乗り込むとぼぅっと階数表示を眺めていた。
リヴァイはあれからろくに食べ物ものどを通らず、眠れていない。エレンが何度も口にした『兵長』という言葉を思い出すたびに、心臓を握りつぶされるような感覚が湧き上がり、ひどい頭痛が襲った。
(なんだってんだ!)
しかも、何をするにも動かなくなったエレンが頭をよぎって、どうしようもない気持ちになる。
(今更どのツラ下げて…俺は……)
きっとあいつはあのあと先輩連中に何をされたか報告しているに違いない。
部署の連中に何を言われるかわかったもんじゃない。
そう思うだけでも気が重い。
ドアを開けたとたん、ぺトラの顔が見えたと思った時には上着の襟をつかまれていた。
「部長、エレンは?」
「な……」
「誰もエレンと連絡がつかないんですよ!部長!エレンは!?」
見渡せば全員がすでに顔を揃えていた。
「あの夜から土日もずっと。最後に会ったのは部長でしょう!?エレンはどうしたんです!?」
「みんなで何度も電話するのに誰もつながらないし、昨日の朝には電源が入ってないってアナウンスが流れるんですよ!おかしいと思いませんか!?」
あの日の電話でただならぬ雰囲気を察知していた4人は、リヴァイの言葉を刺すような視線を突き付けて待った。
「知らねぇ」
「は?」
リヴァイの返事に4人は気色ばんだ。
「エレンと別れるとき、なんか変わったことなかったんですか!?」
変わったことも何も、エレンを置き去りにして逃げた。
「具合悪そうだったとかそういうの、気づかなかったんですか!?」
エレンは顔色もなくピクリとも動かなくなった。
呼びかけにも反応せず動かなくなった
215: 2016/07/27(水) 01:13:12.97 AAS
「部長!?」
「リヴァイ部長!」
リヴァイはデスクのカギを開け、ファイルを取り出してエレンの住所を確認するとそのまま部署を飛び出した。
彼らが何かを叫んでいたが、それに耳を傾ける余裕など持ち合わせていなかった。
あいつのところに
いかなければ
ナビの言うままに車を走らせ、マンションの来客スペースに車を停めるとエレベーターに飛び乗った。10階に着くまでがもどかしい。扉が開くと転がるように飛び出し、部屋の前までたどり着いた。
インターホンを鳴らして、ふと我に返る。
(今更俺は何を言えば……)
合わせる顔がないとはこのことだ、とひとりごちた。
いや、それよりエレンは生きているのか。生死すらわからないではないか。
『は……い……』
弱々しいか細い声が聞こえ、生きていることに安堵した。
『どなた、ですか……』
喉の奥で声を飲み込んだ。
名乗ったところでどのツラ下げて逢えばいいのだ?という思いが躊躇させた。
『あの……』
これ以上逃げるわけにはいかない。
ここで逃げたらきっと、取り返しのつかないことになる。
そう感じたリヴァイは、うなるようにつぶやいた。
「俺だ」
今度は、インターホン越しにエレンが息をのむのがわかった。
それもそうだろう。
自分に無体を働いた相手なのだから。
しばしの沈黙のあと、エレンのほうが先に声を上げた。
『帰ってください……すみません、今日、休みます……すみません……すみま……』
「ダメだ。開けろ。」
『どうして!』
「帰るわけにはいかない!」
またしばしの沈黙。
暫くして、ドアが少しだけ開いた。
「これ、を……」
隙間から出てきたのは白い封筒。
表を見てリヴァイは奥歯をかみしめた。
退職願
「これ、お願いします……」
言い終わらないうちに、びりびりという音とともに封筒が紙くずになって舞い落ちる。
「俺は認めねぇ!」
「そんな!」
リヴァイは力任せにドアを引いた。
不用心にもロックやチェーンもせずにドアノブに手をかけていたエレンが、そのまま引っ張り出されてよろけ、片方の手でリヴァイの上着をつかんだ。
216: 2016/07/27(水) 01:14:30.27 AAS
「っ!」
ドアノブにかかった手首に擦り傷。
その下に浮かぶ斑の模様。
うつむいていて表情は見えないが、Tシャツの大きく開いた首元には鎖骨にもうなじにも酷いうっ血の痕が残ったままになっていた。
「帰ってくださ…」
か細いながらも強い意思の言葉の最後のほうは、エレンの体を押し戻すように玄関に入って腰に腕を回し、頭を抱き込んだリヴァイの肩に吸い込まれて、くぐもった音になった。
「すまない」
「なんの…マネ、なんですか…」
「……」
「帰って…お願いです、帰って」
「……」
「あんた…!何しに来たんですっ……もう、充分、聞いたし、俺のこと嫌いだってわかったし!」
身体を必死によじって離れようとするのに、リヴァイの腕にはますます力が入って、体中がきしむ。
抵抗しても離れてもらえそうにないと思ったエレンは、抑え込まれたままぽつりとつぶやいた。
「なんで俺なんかに……あんなことしたんです……リスク大きすぎだし……部長はバイじゃないでしょ。なにやってんですか……」
また、ぎゅうっと音がしそうなほど腕に力がこもって身体が悲鳴を上げた。
「ぅ……いた、い……」
少しだけ腕の力が緩んだが、代わりに奥歯をかみしめるギリッという音が聞こえた。
「お願い…もう、帰ってください。」
無言で首を横に振り、また抱きしめられる。
(馬鹿だなぁ俺…)
おそらくリヴァイは、見つからない言葉の代わりに抱きしめているだけで、それは謝罪の意味に他ならないはずだ。
それなのに、そのぬくもりが嬉しいと思ってしまう自分はきっとバカなのだ。ずっと想い続けてきた人に抱きしめられて喜んでしまっている、ただの大馬鹿なのだ。
「俺のこと嫌ってるの、なんとなくわかってたし……俺のせいでイライラさせて…すみません……無断欠勤してすみません……」
あの日投げつけられた言葉は、リヴァイがエレンを疎ましく思っていると理解させるには充分だった。
そんな思いを好きな人にさせていた自分に腹が立ち、今また気を遣わせていると感じて泣きたくなった。
「ちゃんと……会社辞めますから…」
無言でエレンを抱きしめていたリヴァイだったが、叫ぶようにエレンの言葉を掻き消した。
217: 2016/07/27(水) 01:15:39.72 AAS
「辞めさせない!お前は悪くない!悪いのは俺だ……あんなの八つ当たりだ!全部お前のせいにして自分の感情から目を逸らして…あんなことして!」
「感情……?」
リヴァイがまた黙りこくった。
自分の感情から目を逸らす、とは『嫌いという感情から目を逸らしたくて』ということか、とエレンは解釈し、涙がジワリとにじんだ。ここまで嫌われるとは、と。
(また好きになっていいか、なんて夢のまた夢じゃないか)
リヴァイの胸を両手で押し、身体を離そうとまたもがいた。
もう充分抱きしめてもらった。
だからもういい。
それなのに、リヴァイは離してくれない。
それどころか、エレンの体をドアに押し付けて逃げられなくした。
よみがえる、あの日の恐怖。
「ね、部長、嫌だ、離せっ、離してっ!怖、いっ!」
身体が震えていることに気付いたリヴァイはハッとし、エレンを軽々と持ち上げてどかどかとリビングに入った。
ソファにそっとおろしてその前に跪くと両腕を掴んで逃げられなくし、でもエレンから顔を背けて床を見つめ、ぼそぼそと独白を始めた。
「お前を最初に見たとき、胸のあたりがもやもやした。むかついたと思ったんだ。」
初めて顔を見たとき、どういうわけか妙な感情が胸を覆った。それが不愉快で、煙草をふかしながら『こいつは嫌いな部類の人間だ』と自分の中で結論付けた。
「……顔を合わせるたびに心臓が変にうるさくなりやがるし、今までにない感情は湧き上がるし、それをごまかすために女抱いたり、女とキスして見せてお前をあわてさせることで自分を落ち着かせてた。
それなのに、お前がほかの奴としゃべるのが嫌で、腹が立って……それが募って……」
だからあの日、もっとも手酷い方法で怒りをぶつけた。
そうしておきながら、我に返って惨状を目の当たりにし、怖くなって逃げた。
ようやく、エレンの顔をまともに見つめた。あの日以来である。
泣いてこすりすぎだ様子の目尻が痛々しい。
唇の小さな傷もあの日のものだ。
中心の深い青から、外側に行くにつれて金色に光る不思議な瞳。
218: 2016/07/27(水) 01:18:15.82 AAS
最初にエレンを見たときに感じたもやもやがよみがえる。なぜこんな気持ちになるのだろうか。
しかしこの感覚に飲まれたら、また同じ過ちを繰り返す。喉の奥で小さく息を漏らすと、エレンの目をしっかりと見て、ゆっくりと言葉を選んだ。
「エレン、聞いてくれ」
「……」
「俺は…ようやく理解した」
目を伏せて深く息を吐くと、もう一度目を見つめなおす。そして。
「お前が人と話しているのを面白くないと感じるのは、嫉妬だった。なぜ嫉妬するのかを冷静に考えた。考えたら答えが出た。こんな簡単なことなのに、無意識に認めたくなかったんだろうな…怖くて向き合えなかった…」
何か言い返そうとするエレンの唇を人差し指で押さえて首を横に振った。
「好き、という感情だ。お前に対して湧き上がった感情は好きという感情だった。俺はいつの間にか…エレン、お前を好きになってた…だからほかの奴に嫉妬したんだ。」
エレンの瞳が大きく見開かれ、大粒の涙が盛り上がって零れ落ちた。
『また…いつか、好きになってもいいか?』
目の前のリヴァイと、死ぬ間際のリヴァイの顔が重なる。
(その顔で、その声で、また『好き』って言ってくれるんですか、あなたは)
『もし、逢えたら、また…また好きに、なる、必ず!』
(また、好きになってくれるんですか…?本当に?)
エレンは涙をぬぐうこともせず、まっすぐ見つめて心を込めて言葉を返した。
「俺…」
『お…れもっ…必ずっ…!』
「俺は…」
『また、好きにな、ても…いいですか』
「あなたを…好きになって、いいんですか?」
あの金曜の夜。
リヴァイの怒りと苛立ちを受け止めていたエレンは、無理やり身体を開かされた。
そういう経験のないエレンの身体を、リヴァイは慣らしもせずに乱暴に割り開いたのだ。逃げようとするエレンをひっぱたいたのはリヴァイ。
それでも逃れようとするエレンの手首をネクタイできつく縛り上げたのもリヴァイだ。
乱暴しながら、怒りに満ちた目がエレンを責める。お前のせいだ、と。
『エレンっ…お前がっ…!』
配属されて、初めてまともに呼ばれた名前は自分を責めるものなのに、それでもエレンは嬉しいと思った。リヴァイの声で耳に響く自分の名が、あの頃を思わせた。
219: 2016/07/27(水) 01:19:34.45 AAS
『お前が!』
『嫌、やめっ…!ぶ、ちょー…っ…ど、してっ…!も、やっ…!』
とりあえず話をしたくて必死にもがくが、それがリヴァイの怒りを強くした。
『エレン!』
掴まれた腕が痛む。
『嫌だっ!エルドさん!グンタさんっ…!オルオさん、ぺトラさんっ…いや、だっ、やめ…助け、てっ、兵長っ!』
エレンの口が他の誰かを呼んでいることがリヴァイには面白くなかった。
(兵長?お前は誰を呼んでんだ…!)
『誰だよそいつ!クソが!』
リヴァイの声が、顔が、エレンの抗おうという気力を次第に奪い、とうとう抵抗できなくなった。
身体を揺らされ、熱のもたらす痛みを覚えるたびに恋心を強くする自分に気付いて、泣けた。
(こんなことされてるのに、好きで仕方がないなんて…俺、終わってんな…)
気の遠くなるような痛みが、エレンの意識をつなぎとめていてくれていた。
嵐のような行為が止み、終わったのだと頭の片隅でわかったけれど、エレンには動く気力も残っていなかった。
『エ…レン…』
肩を揺らされながら名を呼ばれ、少しだけ顔を動かすと、そこにいたのは泣きそうな表情を張り付けて片手で頭を押さえるリヴァイ。
『なん…て、顔…して…』
(なんて顔してるんですか、あなたがそんな顔しちゃダメでしょう?)
自分に伸ばされた手が震えていることにも気づいた。涙と汗でぐちゃぐちゃの自分に触れさせるわけにはいかない。拒否するともっと泣きそうな顔になり、慰めたかったのに体は動かなかった。
『ごめ…なさ…ごめ…』
(動けなくてごめんなさい。そんな顔させてごめんなさい。ごめん…)
気にしないでください、と言いたかったのに、それをちゃんと伝えることもできないままエレンは痛みとショックで気を失ってしまった。
意識を戻したときには部屋にリヴァイの姿はなく、机の上にタクシーチケット。
ああ、すべてが終わったのだとエレンは呆然とした。
バイでもないリヴァイが、怒りに任せて男の自分にこういう行為をしてしまうほどに自分を嫌っているのだと理解した。
生まれ変わってもまた好きになるなんてのは夢物語なのだ、と現実を突き付けられて、長い間抱えていた自分のリヴァイへの思いの滑稽さに泣けた。
220: 2016/07/27(水) 01:20:10.29 AAS
(俺はバカだ)
リヴァイのくれたチケットを遠慮なく使わせてもらって、痛む体を引きずって帰宅したエレンは、2日間ほとんど動くことができなかった。
身体を動かすたびに、あざ笑うかのように腰の痛みと尻に異物感をもたらし、それがエレンを絶望に突き落とした。
何度も鳴る電話。
4人の先輩たちの電話だとわかってはいたが、出たところで話す気力もない。
あの日泣き叫んだために声は枯れているし、何か聞かれてとっさにうまい嘘も思い浮かばない。
風邪を引いたと言ってもいいが、彼らのことだ。絶対にここに押しかけてくるだろう。
そうしたらどうなる?
唇の傷は?手首の傷は?首の噛み痕は?
ごまかしきれるものでもない。
バレればリヴァイが責められるのは分かり切ったことで、それはエレンの望むことではなかった。
勝手に片思いしていただけなのだし、疎ましいと思われていただけの事なのだから。
なにより、動くのがつらかった。
起き上がるのもつらかった。
月曜日。
どうにか起き上ったものの、何も食べられずに水分だけで過ごしたエレンには出社する体力も残ってはいなかった。電話で問い詰められるのも怖くて、だまって休もうと決めた。
そうして訪れた、リヴァイとの対面だった。
***
「あなたを…好きになって、いいんですか?」
澄んだ瞳がリヴァイをとらえながらそう告げた。
「どういう……」
「好きになっても、いいんですか?」
好きになってもいのかというフレーズが、リヴァイの頭の中をかき回して一番強い痛みをもたらした。
ズキズキずる頭の奥にもやがかかり、意思を無視して口が勝手に言葉を紡ぎ始める。
「もし……逢えたら……また、好きに……なる……」
「え……」
「また…いつか、好きに……なっても、いい……か……」
「ぶ、ちょ…う…」
「お前が……約束に縛られるのが嫌だった……お前が……約束で俺を好きになるなんて、そんなのは"本物の好き"じゃない……だから……まっさらな……前世なんて関係なくまっさらな気持ちでお互い惹かれあいたいと…」
「部長!?」
「お前が消えて、俺も消える直前にそう思って……」
遠くを見ていたリヴァイの瞳から、涙がぼろぼろとこぼれ始めた。
221: 2016/07/27(水) 01:20:57.82 AAS
「だから、忘れてたのか俺は……お前との約束を……無意識に拒んで……記憶に鍵を……」
目の前のエレンを見据えたリヴァイが初めて、時を超えてエレンを呼んだ。
「エレン、お前だったのか…!」
すべての記憶が一気になだれ込み、エレンの両肩をつかむ手に力が入った。
エレンが目の前で蒸気となって消えた。
『お……れもっ……必ずっ…!…また、あなたを、好きにな、ても……い… 』
『決まってんだろ!』
もうすぐ自分も消える。
今交わした約束に、ふと思い浮かんだのはエレンが約束に縛られて自分を好きになるのではないかということ。
そんなもの、本物ではない気がした。
約束抜きに、好きになる、絶対に。
その決意が、この世に転生した時に記憶に鍵をかけてしまっていたのだ。
思い出した
すべて
改めて血の気が引いた
自分の行いに
記憶がなかったといえ、自分がしたことは到底許されるものではない。自分の感情もコントロールできずに、手酷く残酷な方法で傷つけ、そして逃げたのだから。
「すまない……すまない!すまないエレン!俺は酷いことをした……許せなどとは言わない。殴ってくれていい。刺してくれてもいい。それだけの事を俺はした!」
リヴァイの懺悔は、涙とともに頬を伝う。エレンは少しだるい腕を持ち上げ、リヴァイの両頬を軽く挟むように叩いた。
「っ!」
「好きになってもいいかって聞いたけど……俺、ホントは記憶戻った時からまた、まだ会ってもいないあなたのこと好きになってて、ずーっと好きで。ああいうことされながら……
あなたのこと好きで…嫌いになれなくて。嫌いになろうとしたけどやっぱり好きで。好きな思いが強くなって……俺、馬鹿なんですよ……」
どんな目にあっても、やはり嫌いになれなかった。
この土日、リヴァイのことを考えない時はなかった。考えて、ひどいと思いながらもやはり好きで。
「あきらめなきゃって…思ってるのにあきらめきれなくて……俺…馬鹿で……。前世から今まで、好きなんですよ、あなたを。」
エレンは泣き笑いしながら続けた。
222: 2016/07/27(水) 01:21:46.74 AAS
「また、好きになっちゃってました……」
不意にエレンの腕を離すと、両手を床についてエレンの足先に額をつけた。
「ちょっ、部長っ!?」
「あんな仕打ちをするような俺を……許してくれなんて言えねぇ……言えねぇけど!こんなこと言えた義理じゃねぇってわかってるけど!
でも…チャンスをくれ!やり直したい!ちゃんとお前を大事させてくれ!……あんなひどい俺じゃなく、これからの俺を好きになってくれ……!」
エレンが小さくうめきながら身体を折って、床に手をついてうなだれるリヴァイの肩に手を伸ばした。体を動かすのも、まだあちこちが痛い。その痛みを押してでも、リヴァイに触れたかった。
「え、れ……」
そっとリヴァイの肩に触れて目を閉じた。手に伝わる確かなぬくもりが、これが夢じゃないと教えてくれる。
「好きで好きで…ずっと……だからもう……」
リヴァイは頭を上げると、エレンに手を伸ばして抱きしめた。
「ぅ……」
痛む体に小さくうめくと、覗き込みながら『大丈夫か』とリヴァイが焦り、涙の残る目じりを下げて笑顔を返すと安心した様子で口の端を少し上げた。
「記憶がなくてもお前を好きになってた。やっぱり、お前に惹かれた。酷いことしちまったけど……」
エレンの唇の端を親指でそっとなでると痛そうに表情をゆがめ、それを見たリヴァイもまた、表情をゆがめてうなだれた。
「……悪かった……」
「いいんですよもう」
エレンの両手をそっと取り、自分の口元に引き寄せて手首の傷に唇を当てる。
「こんな傷まで」
「もういいから」
「一生かけて償わせてくれ。こんなひどい事し……」
謝罪の言葉ばかりが紡がれるリヴァイの唇を、エレンの指先が抑えた。
「一生一緒にいていいってことですか?」
黙ってうなずくリヴァイに笑いかけると、
「嬉しいから、もういいです。」
と言ってリヴァイの首元に抱きついた。
「っ…」
「大丈夫か!どこが痛い!」
急に過保護になった上司をちょっと困らせてみたい、と思ったエレンは正直に言った。
223: 2016/07/27(水) 01:22:24.87 AAS
「尻」
「すまん」
気まずそうに顔をしかめると、エレンの尻を撫で始めて逆にあわてた。
「ちょっ!何を…!」
「さすってやろうかと」
「馬鹿ですか!」
困ったような顔をして今しがたエレンの尻を撫でた手を眺め、今度は音がしそうなほど一気に真っ赤になってエレンを驚かせた。
「どうしたらいいか、わからない」
不器用な人。
だからああいう行動に出てしまったのだろう。
それを許してしまう自分は相当馬鹿だ。
でも、馬鹿でよかったとも思う。
「一生、好きでいていいですか?」
「ああ。俺も一生お前が好きだから」
2人は額をこつんと合わせ、涙の残る顔をくしゃりとゆがめて笑いあった。
「好きだエレン」
「俺もっ、好きでっ…」
「おはようございます、ぶちょ……う?」
「ああ」
「っ!どうしたんですかそれっ…」
あのまま2人とも出社しなかった。一応リヴァイが連絡を入れると、すでに休む手は打ってあった。
リヴァイはエレンの目の前で彼女にも連絡を入れ、もう呼び出したりしないことを告げた。
その際あの時の答えを聞かれた。
『俺はあいつが好きだったってことだ』
『遅いわね。鈍すぎるわあなた。それにしてもあなたがバイだなんて知らなかったわ』
そう返され、ムッとして電話を切ったためにエレンに心配された。
エレンの部屋に泊まり、まだあまり体の自由の利かないエレンの世話をしたリヴァイは、翌朝書き置きを残して姿がなかった。
『先に出社する。きついときは連絡くれ。今日も休んで構わない。俺が何とかする。』
目を覚まして姿がないというのはあの日を連想させて怖くなったが、この走り書きのメモが安心をくれた。
気遣いは嬉しいが、さすがに2日も休めない。
少しはましになった身体をなだめすかしながらどうにか出社したエレンが、部署に入ってすぐリヴァイを見て、驚きのあまり声を上げたのが先刻の事だった。
「ど、どうしたんですかそれ!」
「まあ、な」
まあな、では済まない。
昨夜眠りに落ちる時点では無かった唇の端の傷。まだ新しい。切れたのか、少し血がにじんでいた。
224: 2016/07/27(水) 01:23:36.84 AAS
「ちょっと、え、なんで!」
ポケットを探ってハンカチを取り出し、そっとリヴァイの口の端に充てると少しだけ顔をゆがめてエレンの手をつかむと、ふっと笑った。
「何があっ…」
笑い事ではないと言いたいけれど、動揺のあまり言葉が見つからない。
「え、ちょっ…え…」
「俺だよエレン」
「え?」
背後から声がし、振り向くとグンタがいた。
「俺が代表して殴った」
「え…!?」
見れば全員がすでに出社していて、複雑な表情を浮かべていた。
「全部聞いた。聞いたうえで4人で話し合って、俺が殴った。エルドがあの日言ったんだ、部長に。エレンを傷つけたら許さないって。でもこの人はお前を傷つけた。だから殴った。これはけじめだ。」
「で、でもっ、俺は別に…」
「本当にこの人をまだ好きでいるのか?」
「そうだよエレン。だってこの人は…」
今までの所業を考えれば、どうしてもエレンが心配で仕方ない。
「上司だから、上官だったから、ってのはないのか?」
4人の心配が痛いほど伝わって泣けてきた。
エレンを守るという任務の途中で散った4人は、この世でエレンを守ろうとしているのだ。
(ここ数日泣きっぱなしだ)
涙を指先で拭うと顔を上げてにっこり笑い、リヴァイに近づいて上着の裾を握った。
「問題ないです。俺、やっぱり好きだから…」
「部長。今度エレンに酷いことしたら、これだけじゃ済みませんよ!」
「ああ」
「誓ってください、俺らの前で」
「一生エレンを…大事にする」
短い言葉を残し、エレンの腕を引いて部署を出て行ってしまった。リヴァイの耳が真っ赤になっていたので、涼しい顔しながらもかなり恥ずかしがっているに違いない。
「見守ってかなきゃね」
「そうだな」
「大事な後輩を傷つけたら許さない」
「当然だな」
この世で見つけた新たな任務に心躍る。
今度はずっと見守っていけるのだから。
「さ、仕事仕事」
「今日はエレンの仕事軽減するよ」
そう宣言して、優秀な彼らは上司と後輩の分まで仕事に取り掛かった。
きっと今頃リヴァイから甘い言葉をもらっているだろうエレンの笑顔を思いながら。
うんち。(笑)
225: ◆AgDdLN9tmcNw 2016/08/03(水) 22:49:25.17 ID:RN/0lrRz(1)調 AAS
てすと
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