[過去ログ] 【大阪】  麻雀リキ  【枚方】3連荘目 (960レス)
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(1): 牌鬼屋 2005/04/05(火) 05:54:46 ID:q7/eJ/7D(3/5)調 AAS
 (30)大明槓
 先般、あるコラムで「大明槓がどうのこうの」とあるのを見て、ちと昔話を思い出した。
 昭和45年、一所懸命、ルール解説を書いていた。ところがそのとき槓子の説明で非常に面倒な思いをした。
それは槓も刻子みたいに暗刻と明刻の2種ならいいが、槓には暗槓と明槓Aと明槓Bの3種があるからだ。
 もちろん明槓Aとは暗刻があるとき4枚目を槓したときのもの、明槓Bはポンしているとき、
手牌中から同一牌を加えて槓したものである。明槓Aであろうと明槓Bであろうと、できてしまえば形も点数も同じこと。
 おまけに中国麻雀では明槓Aによる嶺上開花であっても、責任払いなんてルールはない。
そこで中国には明槓Aと明槓Bを区別する用語は無い。
 しかし解説を書いているとき、両者を区別する用語がないと面倒くさい。たとえば上記の文章でも、
これをAとBに分けないとすれば、明槓Aは「暗刻があるとき4枚目を槓」、
明槓Bは「明刻に同一牌を加えた槓」と表現しなければならない。
 槓の解説はチーポンの倍くらい面倒なのに、これではたまらん。そこで両者を区別する適切な用語を考えた。
もちろん明槓Bには加槓(チャカン or かカン)という表現はある。しかし「チャカン」は
搶槓(チャンカン)と間違えやすい。「かカン」は「か音」が連続して発音しにくい。
 そこで大四喜/小四喜にならって、単純に大明槓/小明槓とした。いや実は最初は短く
「大槓/小槓」にしようかとも思った。しかしこれだと明槓ということが分かりにくい。
そこで結局、大明槓/小明槓とした。
#後年、中国に川牌(かわハイ)という1スート5枚の麻雀と親戚のゲームがある。
この川牌では、手牌に4枚あるとき槓するのを大槓ということを知った(他の中国ゲームでも、同じ表現がある)。
 で、印刷にかかる前、完成した原稿を持って先生の処へ持参した。
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(1): 牌鬼屋 2005/04/05(火) 05:55:43 ID:q7/eJ/7D(4/5)調 AAS
もちろんチェックして貰うためだ(大西太郎という方で、σ(-_-)の師匠)。

じっ〜と読んでいた先生、
「浅見君」
「ハイッ」
「この大明槓とか小明槓というのはなんだね?」
「はいっ、あの、かくかくしかじかというわけで・・・」
「ふ〜ん、しかしねえ浅見君。麻雀という伝統的なゲームに勝手な用語を使っちゃいかんよ」
「....(_ _; 」

 しかしもともと自費出版。先生にはグッサリ言われたが、こだわりもあった。そこでそのまま出版した。
出版したと言ってもインターネットどころか近代麻雀もない時代。いや、仮りに専門誌があったって、
若僧のルール解説本などPRされるわけがない。まぁ、なにかの表紙に口の端に乗るだけ。
※本のタイトルを「麻雀法学セミナー」という。とっくの昔に絶版になっているが、いま見つかれば超貴重本....(^-^;
 そして10年くらい経ち、麻雀誌などにルール関係のことを書く機会が多くなった。
その中で特に“大明槓だ、小明槓だ”と宣伝した記憶はない。しかし気がつくと、
あちこちのルール解説やコミックの中で「大明槓」という表現をチラホラ見かけるようになった。
いまではけっこう市民権も得ているようだ。
 元はと言えば必要に迫られての造語、別に流行らそうと思って作った用語ではない。
第一、ルール解説を書いている当時、好きで書いているだけで、どれだけの人の目に触れるかと言うことなど、大して考えなかった。
 しかし今日、先生にクレームをつけられてもそのまま活字にした用語が、
思いがけずみんなに使われているのを見ると、けっこう嬉しい。(^0^) 
#それにしても、小明槓はほとんど見かけないな....
PS:実はこの他にも結構使用されている造語がいくつかある。大明槓にくらべればポピュラーではない。
それでも「実はこれは」と言えば、たぶん「ウッソー」という反応が返ってくると思ふ。
でも全部が全部、「σ(-_-)が造語した」という証拠があるわけではない。そこで内緒なのだ。(^-^;
外部リンク[html]:www.asamiryo.jp
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