[過去ログ] 歩夢「愛だけに」 (843レス)
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67: (SIM) 2022/06/10(金) 07:38:23.09 ID:sqwL0ytq(1)調 AAS
ζ㎗òヮóリ
68: (SIM) 2022/06/10(金) 23:00:43.23 ID:jYjfW4YK(1)調 AAS
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
69: (SIM) 2022/06/11(土) 15:23:59.59 ID:FIBVdOmy(1)調 AAS
ζ㎗òヮóリ
70: (SIM) 2022/06/12(日) 01:24:18.83 ID:V3XuANVK(1)調 AAS
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
71: (SIM) 2022/06/12(日) 15:17:35.12 ID:7dEBG6m6(1)調 AAS
ζ㎗òヮóリ
72: (SIM) 2022/06/12(日) 23:26:45.63 ID:/NyyTLEd(1)調 AAS
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
73: (SIM) 2022/06/13(月) 07:37:39.49 ID:7olukArR(1)調 AAS
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74: (SIM) 2022/06/13(月) 22:25:51.40 ID:MoTl+XLw(1)調 AAS
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75: (SIM) 2022/06/14(火) 07:38:30.81 ID:1yV3tSds(1)調 AAS
ζ㎗òヮóリ
76: (SIM) 2022/06/14(火) 23:09:17.93 ID:iKv+68+M(1)調 AAS
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
77: (SIM) 2022/06/15(水) 07:39:17.45 ID:vH5dROHu(1)調 AAS
ζ㎗òヮóリ
78: (SIM) 2022/06/15(水) 22:40:27.91 ID:wTFuqSc4(1)調 AAS
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79: (SIM) 2022/06/16(木) 07:33:17.68 ID:OkNRunJV(1)調 AAS
ζ㎗òヮóリ
80: (もんじゃ) 2022/06/16(木) 22:34:27.52 ID:kT+IkdFK(1)調 AAS
ぽむ
81: (SIM) 2022/06/17(金) 07:35:26.99 ID:vAd3Ianl(1)調 AAS
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
82: (SIM) 2022/06/17(金) 23:40:48.29 ID:Ep0Z3kNp(1)調 AAS
ζ㎗òヮóリ
83: (SIM) 2022/06/18(土) 13:27:39.80 ID:1ixrZaUl(1)調 AAS
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
84: (らっかせい) 2022/06/18(土) 17:01:39.27 ID:2UsDs3dE(1)調 AAS
続くよね?
85: (SIM) 2022/06/19(日) 14:19:15.74 ID:PqO5AAI9(1)調 AAS
ζ㎗òヮóリ
86: (SIM) 2022/06/19(日) 22:32:29.24 ID:OlgkT9Za(1)調 AAS
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
87: (もんじゃ) 2022/06/20(月) 05:04:31.12 ID:wDdLs4Ks(1)調 AAS
あい
88: (SIM) 2022/06/20(月) 07:38:51.10 ID:ypbGBGxD(1)調 AAS
ぽむ
89: (もなむす) 2022/06/20(月) 21:10:54.19 ID:OwDx67GK(1)調 AAS
ζ㎗-ヮ-リ
90: (SIM) 2022/06/21(火) 07:35:15.76 ID:2MUudkxH(1)調 AAS
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
91: (SIM) 2022/06/21(火) 22:38:41.32 ID:CEN0PVS1(1)調 AAS
ζ㎗òヮóリ
92: (SIM) 2022/06/22(水) 07:35:30.07 ID:DLPp7zN5(1)調 AAS
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93: (SIM) 2022/06/22(水) 22:42:56.72 ID:xXX+5SO+(1)調 AAS
ζ㎗òヮóリ
94: (SIM) 2022/06/23(木) 07:29:52.30 ID:v9GYz6D+(1)調 AAS
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95: (SIM) 2022/06/23(木) 23:21:31.07 ID:euw/ThZz(1)調 AAS
ζ㎗òヮóリ
96: (SIM) 2022/06/24(金) 07:35:10.04 ID:rc/AgeK6(1)調 AAS
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97: (SIM) 2022/06/24(金) 23:33:41.64 ID:e45tz9qU(1)調 AAS
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98: (SIM) 2022/06/25(土) 12:45:30.05 ID:hXLqDB88(1)調 AAS
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99: (SIM) 2022/06/26(日) 01:11:33.77 ID:mgzdAHLM(1)調 AAS
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100: (SIM) 2022/06/26(日) 22:10:24.53 ID:BJCXtRud(1)調 AAS
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101: (SIM) 2022/06/27(月) 10:38:13.92 ID:qgjzAwBH(1)調 AAS
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102: (SIM) 2022/06/27(月) 22:56:09.28 ID:Vu/IS+pP(1)調 AAS
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103: (SIM) 2022/06/28(火) 07:19:56.19 ID:iQsT5/Xo(1)調 AAS
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104: (SIM) 2022/06/28(火) 22:49:34.02 ID:Voo/y36U(1)調 AAS

105: (SIM) 2022/06/29(水) 07:29:12.82 ID:WGEbHfV1(1)調 AAS
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106: (SIM) 2022/06/29(水) 22:52:08.65 ID:UVNws2+h(1)調 AAS
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107: (SIM) 2022/06/30(木) 07:32:45.90 ID:vMKcrLlc(1)調 AAS
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108: (SIM) 2022/06/30(木) 23:03:22.44 ID:YMIk5w9u(1)調 AAS
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109: (SIM) 2022/07/01(金) 07:34:43.06 ID:zZTvYCsa(1)調 AAS
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110: (SIM) 2022/07/01(金) 22:49:43.97 ID:/TGUioUb(1)調 AAS
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111: (SIM) 2022/07/02(土) 10:22:47.60 ID:PLUlYPG1(1)調 AAS
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112: (SIM) 2022/07/02(土) 23:54:18.60 ID:+ZLiDiEl(1)調 AAS
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113: (SIM) 2022/07/03(日) 11:58:41.28 ID:SJcvBxDH(1)調 AAS
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114: (SIM) 2022/07/03(日) 22:38:39.56 ID:5lyOBjkt(1)調 AAS
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115: (SIM) 2022/07/04(月) 07:36:47.93 ID:ELNk51fX(1)調 AAS
ζ㎗òヮóリζ㎗òヮóリ
116: (SIM) 2022/07/04(月) 22:50:55.13 ID:wDwZoQ0x(1)調 AAS
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117: (SIM) 2022/07/05(火) 07:35:01.93 ID:aIz/M/yk(1)調 AAS
ζ㎗òヮóリ
118: (SIM) 2022/07/05(火) 22:42:00.49 ID:uWSPnv8z(1)調 AAS
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119: (SIM) 2022/07/06(水) 07:07:24.86 ID:wiFxo7ZF(1)調 AAS
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120: (SIM) 2022/07/06(水) 22:26:47.35 ID:h9VcnYHq(1)調 AAS
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121: (SIM) 2022/07/07(木) 07:31:31.21 ID:N7xUzJKL(1)調 AAS
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122: (SIM) 2022/07/07(木) 22:27:12.94 ID:KBPJZUjj(1)調 AAS
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123: (SIM) 2022/07/08(金) 07:41:43.32 ID:tfQS4jxI(1)調 AAS
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124: (SIM) 2022/07/08(金) 23:13:45.41 ID:6TBPJk0z(1)調 AAS
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125: (SIM) 2022/07/09(土) 12:43:41.50 ID:ATFKPQ+u(1)調 AAS
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126: (SIM) 2022/07/09(土) 22:16:36.58 ID:Hsjs7zuO(1)調 AAS
ζ㎗òヮóリ
127: (SIM) 2022/07/10(日) 13:25:29.14 ID:Ci7LsP2K(1)調 AAS
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128: (SIM) 2022/07/10(日) 23:24:18.31 ID:sriNZmZ3(1)調 AAS
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129: (SIM) 2022/07/11(月) 12:40:32.45 ID:xgKB0yNa(1)調 AAS
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130: (SIM) 2022/07/12(火) 06:46:09.08 ID:5drtyYr7(1)調 AAS
ζ㎗òヮóリ
131: (SIM) 2022/07/12(火) 23:20:26.60 ID:PauwV3Ql(1)調 AAS
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132: (SIM) 2022/07/13(水) 07:36:11.13 ID:MggIJkyj(1)調 AAS
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133: (SIM) 2022/07/13(水) 22:47:31.17 ID:STMFDYwg(1)調 AAS
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134: (SIM) 2022/07/14(木) 07:15:49.35 ID:qf8DB60G(1)調 AAS
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135: (SIM) 2022/07/14(木) 22:29:43.19 ID:45ziYo3S(1)調 AAS
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136: (SIM) 2022/07/15(金) 07:16:20.55 ID:ye7uQsB6(1)調 AAS
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137: (SIM) 2022/07/15(金) 23:48:43.75 ID:D/J5uxbC(1)調 AAS
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138: (SIM) 2022/07/16(土) 13:59:41.08 ID:Vq+k5NVs(1)調 AAS
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139: (らっかせい) 2022/07/17(日) 00:16:54.00 ID:7e5WAljN(1)調 AAS
お保守
140: (SIM) 2022/07/17(日) 10:55:57.22 ID:sx5KOK8z(1)調 AAS
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141: (らっかせい) 2022/07/18(月) 00:07:07.91 ID:PQCulyVc(1)調 AAS
保守愛
142: (SIM) 2022/07/18(月) 14:25:24.11 ID:KU6uQKfO(1)調 AAS
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143: (SIM) 2022/07/19(火) 07:18:02.22 ID:Ar++14iE(1)調 AAS
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
144: (SIM) 2022/07/19(火) 22:40:17.01 ID:rMC0ZzCj(1)調 AAS
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145: (SIM) 2022/07/20(水) 07:26:24.71 ID:AZ/bhpg7(1)調 AAS
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146: (SIM) 2022/07/20(水) 22:38:27.52 ID:WEyOvqTX(1)調 AAS
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147: (SIM) 2022/07/21(木) 12:13:45.09 ID:bWQ8d53N(1)調 AAS
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148: (SIM) 2022/07/21(木) 22:42:51.60 ID:d7rCJiql(1)調 AAS
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149: (SIM) 2022/07/22(金) 12:15:22.06 ID:3yEwjcRs(1)調 AAS
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150: (SIM) 2022/07/22(金) 22:59:43.12 ID:uYXlQsIs(1)調 AAS
ζ㎗òヮóリ
151: (SIM) 2022/07/23(土) 10:04:10.10 ID:BJv8hFFS(1)調 AAS
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152: (SIM) 2022/07/23(土) 22:24:45.39 ID:lGFOwoOD(1)調 AAS
ζ㎗òヮóリ
153: (SIM) 2022/07/24(日) 12:23:03.43 ID:oNNTSOK2(1)調 AAS
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154: (SIM) 2022/07/24(日) 23:08:09.97 ID:K0dt0FfL(1)調 AAS
ζ㎗òヮóリ
155: (SIM) 2022/07/25(月) 12:22:41.67 ID:Qnzv5LDQ(1)調 AAS
ζ㎗òヮóリ
156: (SIM) 2022/07/25(月) 23:15:50.62 ID:rIhfdbWP(1)調 AAS
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157: (SIM) 2022/07/26(火) 13:43:04.79 ID:fVW9YH/u(1)調 AAS
ζ㎗òヮóリ
158: (SIM) 2022/07/26(火) 23:36:08.82 ID:JXT3Nk3P(1)調 AAS
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
159: (しうまい) 2022/07/27(水) 00:17:45.29 ID:BbbKBnZc(1/42)調 AA×

160: (しうまい) 2022/07/27(水) 00:19:25.97 ID:BbbKBnZc(2/42)調 AAS
侑「それより…用事終わってからって聞いてたけど、せつ菜ちゃんと一緒だったんだ?」

菜々「あっ…はい、さっきまで愛さんに助っ人をお願いしてたんですよ」

侑「助っ人?」

菜々「はい、実はちょっと…さっきまで流しそうめん同好会とタピオカ同好会の方々が少し揉めてしまいまして」

侑「え?」

愛「で、仲介人としてせっつーと二人で色々ね」

侑「へ、へぇ…そうなんだ」

侑「…ていうか、そうめんとタピオカで揉めることあるんだ…」

菜々「あぁ…その、流しそうめん同好会の部員の方が以前、流しタピオカというものをやっていたらしくて…」
161: (しうまい) 2022/07/27(水) 00:20:53.96 ID:BbbKBnZc(3/42)調 AAS
侑「え?」

菜々「まぁ、内容が端的に言えばタピオカをミルクティーで流すというちょっと斬新な活動をしていたんです」

侑「……斬新すぎるね…箸で掴むのかな?難しそう」

愛「あぁいや、ストローで直接飲むんだって」

侑「マナーもひったくれもないな…」

菜々「その活動内容をたまたま知ったタピオカ同好会の方がタピオカに対する冒涜だ!と激怒されまして…」

侑「それは流しそうめんにも言えることだね…」

愛「で、みんなで流しそうめん同好会に殴り込みだー!って雰囲気になっちゃってさ」

せつ菜「そうめんの人は必死に謝罪をしたらしいんですけど、聞き入れて貰えなかったらしくて」

侑「そうめんの人って」

せつ菜「それで、流しそうめん同好会の部長さんから仲介に入って助けてほしいと依頼を受けたんです」
162: (しうまい) 2022/07/27(水) 00:22:23.91 ID:BbbKBnZc(4/42)調 AAS
せつ菜「けど…その時は生徒会の皆さんも多忙で動けず、私1人では対応し切れそうにもなかったので」

せつ菜「…出来たら、部室棟に精通している愛さんにも協力をと」

侑「はえぇ…そっかそっか、なるほどね…」

侑「でも思い切ったことするなぁ…流しそうめん同好会も」

愛「最近は活動自体がワンパターンで低迷してたらしいからねぇ…」

侑「そうなんだ…」

菜々「はい、この間はめんつゆで流してお水でいただいてたらしいですし」

侑「…それ低迷以外の問題発生してないかな、大丈夫かな」

侑「……まぁでも、うまく解決できたって事だよね?」

菜々「…ええ、愛さんのおかげでなんとか水に流してもらえました」ニコ

愛「!あ、そうめんだけに?」

菜々「その通りです」
163: (しうまい) 2022/07/27(水) 00:24:10.99 ID:BbbKBnZc(5/42)調 AAS
侑「っ!」

侑「…くっ、ぷふっ…」プルプル

侑「っ…あはははっ!そ、そうめんだけに…っ…水に…っ!ひひっ…ちょ、ちょっともぉ…っ、二人して急に笑わせないでよ~…っ」

愛「おっ、おお…いきなり笑うからびっくりしたよ」

侑「くひひっ…だ、だって不意打ちなんだもん…っ」

菜々「ふふ、二人とも少し緊張してるようでしたので、ここで少し空気を和ませようかと思いまして」

愛「あ、なるほど…!じゃあやっぱり愛さんの突っ込み待ちだったんだね」

せつ菜「はい、愛さんが気付いてくれなかったら不発で終わってましたけど」

愛「賭けたねせっつー」

侑「くひひっ…あぁぁもー笑った…確かに愛ちゃんが突っ込まなかったら気付かなかったなぁ…っ」

愛「あははっ、やっぱ気付いたら言いたくなっちゃうからねぇ」

菜々「愛さんなら気づいてくれると思ってました」

愛「そこまで信頼されてると嬉しくなっちゃうなぁ」
164: (しうまい) 2022/07/27(水) 00:25:15.55 ID:BbbKBnZc(6/42)調 AAS
侑「あぁ゙~…もうおかしひひ…久々に涙出るくらい笑った気がするよ…」

菜々「…相変わらずツボが浅いですね、侑さんは」ニコ

侑「…でも誰でも笑っちゃわない?今のは…」

愛「うんうん、すごい面白かった」

菜々「そうですか?そこまで言って頂けると用意した甲斐がありました」

侑「用意してたってのがまた面白いよ…」

侑「ふぅ…でも、おかげで緊張解れちゃったかも」

愛「あははっ、愛さんもちょっと気が抜けちゃった」

菜々「ふふ、なら結果オーライですね」

侑「えへへ、でもそっかぁ、用事が済んでから来るって聞いてたけど…大変だったんだね」

愛「まぁ、そんな長くは掛かんなかったけどね」

愛「で、終わって…そのまませっつーに音楽科の方を案内してもらってたんだ」

侑「そっか…愛ちゃんあんまりこっち側来ないもんね」

愛「うん、ただでさえこの学校広いしさ、まぁカリンみたいに迷子になることはないと思うけど」
165: (しうまい) 2022/07/27(水) 00:26:36.78 ID:BbbKBnZc(7/42)調 AAS
侑「本人が聞いたら怒っちゃうよ?」

愛「あっはは…だね、内緒ね」

侑「ふふ、でも果林さんって普段大人っぽくてクールなのにああいうどこか抜けちゃってるところが可愛いよね」

菜々「確かに、そのギャップがまた魅力的ですよね」

愛「ねっ、愛さんもそう思うっ」

侑「うんうん!」

侑「ぁ…って…話脱線しちゃったね」

菜々「こうしてゆっくり話すのも少し久しぶりですからね」

愛「うん、確かに」

侑「まぁおかげでちょっと話しやすくなったかな」

愛「うん、そだね」

菜々「ふふ、それでは私はこの辺で…先に部室に行ってますね?」

侑「あ、うん!終わったらすぐ行くね」
166: (しうまい) 2022/07/27(水) 00:28:32.39 ID:BbbKBnZc(8/42)調 AAS
菜々「いえ、ゆっくりお話していてもらって大丈夫ですよ」

菜々「今日の練習は急遽おやすみになりましたから」

侑「あ、そうだったね。さっきメッセージ来てたもんね」

愛「…テストの打ち上げやるんだったよね」

菜々「はい、璃奈さんの提案で」

愛「…珍しく青春っぽい提案するなぁりなりー」

侑「あははっ、確かに」

菜々「ふふ、そうですね」クス

菜々「…ということなので、ごゆっくりお話しててください。こっちは準備してますから」

侑「うんっ、分かった!」

菜々「はい、それでは…」

愛「あ、せっつー」

菜々「?」
167: (しうまい) 2022/07/27(水) 00:30:17.44 ID:BbbKBnZc(9/42)調 AAS
愛「…ほんとにありがとね」

菜々「!」

侑「…うん、私からもありがとう。せつ菜ちゃん」ニコ

菜々「………また、今度皆さんでお泊まり会しましょうね」ニコ

愛「!うん、もちろんっ」

侑「絶対やろうっ」

菜々「はい、だから…頑張ってくださいね?愛さん」

愛「……えへへ…そだねっ、ありがと」

侑「…?」

菜々「それでは…また後で」フリフリ

侑「うんっ、後でねっ」フリフリ

愛「……」フリフリ

パタン
168: (しうまい) 2022/07/27(水) 00:33:34.21 ID:BbbKBnZc(10/42)調 AAS
侑「………」

愛「………」

侑「…また、助けられちゃったなぁ」

愛「…アタシもだよ」

愛「…ていうか、ごめんね。呼び出しといて遅れちゃって」

侑「んーん…大丈夫だって、私も愛ちゃんとゆっくり話したかったからいくらでも待てるしね」

侑「まぁちょっとだけ緊張しちゃってたんだけど」

愛「あはは、アタシもだよ。少し緊張しちゃってた」

侑「…愛ちゃんでもするんだね、緊張」

愛「そりゃあ…ね、愛さんだって緊張くらいするよ」

侑「ふふ、そっか…そうだね」

愛「……横、座るね?」

侑「うん」

愛「……」スッ

侑「……」
169: (しうまい) 2022/07/27(水) 00:34:39.90 ID:BbbKBnZc(11/42)調 AAS
──

愛「……あのさ、ゆうゆ」

侑「…歩夢から聞いたよ」

愛「え?」

侑「愛ちゃんが歩夢に伝えたことも、歩夢が愛ちゃんに伝えたことも」

愛「……そっか」

侑「……ほんとに良かった」

愛「……」

侑「私が言うのもなんだけどさ、ほんとに良かったよ…」

侑「薄々そうかなって思ってたけど…せつ菜ちゃんから聞いた時は正直びっくりしたなぁ…」

侑「…本当に愛ちゃんが、歩夢のことを…って」

愛「……」
170: (しうまい) 2022/07/27(水) 00:35:44.53 ID:BbbKBnZc(12/42)調 AAS
愛「苦しい思いさせちゃったよね」

侑「え?」

愛「…ここに来る前にせっつーから聞いたんだ、ゆうゆのこと」

侑「…そっか」

侑「…苦しい思いをさせられただなんて私は思ってないよ」

侑「誰のせいとかじゃないんだ」

侑「これは本当に、私の心の問題だったから」

愛「……」

侑「前にも話したと思うけど、私ね…転科してから上手くいかないことがほとんどでさ」

侑「勿論楽しいことも沢山あった…でも結構、焦ってたんだよね」

侑「少しでも早く周りに追いつきたくて、勉強して…練習して」

侑「作曲の技術も身につけて…少しでも同好会のみんなの力になれるようになれたらなって…」
171: (しうまい) 2022/07/27(水) 00:37:19.78 ID:BbbKBnZc(13/42)調 AAS
侑「でも、その一つのことに集中しすぎて、あの時は視界が狭まり過ぎてたんだよね」

侑「だから、歩夢が悩んでいた事も、歩夢の変化すらもろくに気付けなかった」

愛「………」

侑「それで、落ち着いてきた頃には歩夢とちょっとギクシャクしちゃって…」

侑「あの時…すごく嫌だった、本当に歩夢と…ずっと疎遠になっちゃうかもしれないって思っちゃったから」

侑「そのくらい、私もメンタルが弱ってて…」

侑「けど、愛ちゃんのおかげでしっかり仲直りできてさ」

侑「すっごく安心して…」

侑「でも、それでもまだどこかで安心し切れてなくて…」

侑「…だから、私は歩夢と曲を作りたいって言い出したんだ」

侑「…元々自分のやりたい事の一つでは確かにあったけど…」

侑「その時は自分が安心したいが為だけの言葉でしかなかった」
172: (しうまい) 2022/07/27(水) 00:38:22.81 ID:BbbKBnZc(14/42)調 AAS
侑「とにかく何か、歩夢と形に残るようなものを作りたいって…そうしなきゃ自分を保てない気がして」

愛「………」

侑「だから歩夢と曲を作ろうって約束をしたんだ」

侑「それからはもう…私の不安は自然と晴れていった…」

侑「…けど、その時から日が経つにつれて…段々歩夢と愛ちゃんがの距離が縮まっていってさ」

侑「その度に歩夢は、愛ちゃんの事を目で追うようになっていって…」

侑「そんな歩夢の様子を見てね、最初は素直に和やかな気持ちで見ていられたんだ」

侑「でも、実際に歩夢から…愛ちゃんの事が好きかもしれないって相談をされた時に…」

侑「私、咄嗟に嘘ついちゃったんだ」

侑「それは恋じゃないよ、なんて…」

侑「そんなの、歩夢を見てたら一目瞭然だったはずなのに」

侑「…急に恐くなっちゃったんだ、この先…歩夢が変わっていって…」

侑「…今度は本当に歩夢から拒絶されちゃうんじゃないかって…」

侑「離れてくかもしれないって、今までにない不安に襲われて…」
173: (しうまい) 2022/07/27(水) 00:40:52.51 ID:BbbKBnZc(15/42)調 AAS
侑「歩夢はそんな私に気付いて、愛ちゃんへの気持ちに蓋をしたんだと思う」

侑「私は、その歩夢の選択に甘えちゃったんだ…」

侑「私は昔から、ずっと歩夢の気持ちに甘えてばかりだった」

侑「…それで、結果愛ちゃんを苦しめることになって…」

侑「それから歩夢も…」

侑「…本当にごめんね」

愛「謝んないでよ、ゆうゆ」

愛「そんなの仕方ないって思うよ、アタシは」

愛「…だって、歩夢とゆうゆにはさ、誰にも立ち入れなくて…代えも効かない二人だけの世界があるんだもん」

侑「………」

愛「それだけ仲良しで…」

愛「いや…仲良しなんてもんじゃないくらいお互いが唯一無二の存在で…強い絆で繋がってて」

愛「お互いにとって一番の拠り所で」

愛「だからその分、愛情が大きいほど、失うことばかり考えちゃって…怖くなっちゃうんだよね」

愛「でも、そんなに簡単な関係じゃないでしょ?二人は」

侑「……」コク
174: (しうまい) 2022/07/27(水) 00:42:33.69 ID:BbbKBnZc(16/42)調 AAS
侑「…今になってそれはちゃんと分かるんだ」

侑「だって、17年もずーっと一緒にいて…色んなことがあったけど」

侑「どんな事でも二人で乗り越えて来られたんだもん」

侑「そんなにヤワじゃないもんね」

侑「それをせつ菜ちゃんと話してて気付かされたんだ」

愛「…そっか」ニコ

侑「うん」

愛「…アタシはやっぱり…そんな2人を見てて敵わないなぁって思うんだよね」

侑「え?」

愛「だから、愛さんも最初は誰にも…ゆうゆにも、勿論歩夢にも自分の気持ちなんて言えなくて」

愛「楽しい時間も、築いた関係も…」

愛「アタシも、失うことが本当にこわかったから」

愛「絶対に困らせるし…傷付けるって思ったし」

愛「きっとまたストレスを抱えさせるって思った」

愛「だから、自分の中で何度も、ちゃんと区切りをつけて割り切ろうとしたけど」

愛「それでもやっぱり耐え切れなくて…どうしたらいいか分かんなくなってきちゃってさ」
175: (しうまい) 2022/07/27(水) 00:50:23.08 ID:BbbKBnZc(17/42)調 AAS
愛「その時思ったんだよね」

愛「…アタシには、想い続ける事よりも気持ちを割り切らせることの方がよっぽど辛いんだって」

侑「…だから、愛ちゃんは決めたんだよね、自分らしく…真っ直ぐに気持ちを伝えようって」

愛「うん、せっつーとりなりーのおかげでその決心がついて…2人のおかげで自分を見失わずにいられた思う」

愛「だから、当たって砕ける覚悟でぶつかろうって思ったんだ」

愛「たとえ歩夢を困らせちゃうことになってもって…」

愛「結局自分本位になっちゃったけど」

侑「それで良かったと思うよ」

愛「え…?」

侑「だって…割り切れないくらい気持ちが大きかったんでしょ?そんなの、絶対に長続きしないもん…気持ちに蓋をしようなんて」

侑「仮に長続きしたとしても酷く後悔したと思うよ、きっと…」

愛「…そう、だよね…」

侑「うん、それに…好きだーって言われたら…最初は戸惑うだろうけどさ」

侑「相手のことをどう思ってたとしても、結局困るより嬉しいの方が勝っちゃうと思うんだ」

愛「だって…友達に好意を示されたら嫌な気持ちになる人なんてそういないでしょ?」
176: (しうまい) 2022/07/27(水) 00:52:20.39 ID:BbbKBnZc(18/42)調 AAS
愛「…そうだけど…」

侑「寧ろさ、愛ちゃんが耐え続けてた方がよっぽど、歩夢も辛い気持ちになると思うよ」

愛「へ…?」

侑「意外と何かを抱え込んでるとね…傍で見てたら分かるもんなんだよ、いつもと少し様子が違うなって」

侑「歩夢だけじゃなくて、璃奈ちゃんも…せつ菜ちゃんも…」

侑「きっと他のみんなだって遅かれ早かれ分かっちゃうと思う」

愛「………」

侑「やっぱりさ、何かを無茶して抱え込んでる愛ちゃんを見るのが一番苦しいはずだもん」

侑「愛ちゃんに限らず、誰かが耐えて抱え込んでるのを見るのは辛い」

侑「だから…せつ菜ちゃんも、特に璃奈ちゃんにとっては」

侑「愛ちゃんの相談に乗れて、力になれたことが嬉しかったと思うよ」

愛「……」

侑「そりゃあさ、自分さえ耐えれば誰も傷つかないって思っちゃうものだけど」

侑「けど、やっぱりそうすることで辛くなる人もいるんだよ」

侑「一度でも深く関わった以上は、関わってる以上は…その人を生涯絶対に傷つけないなんてことはきっと無理なんだと思う」

愛「……いつになく現実的なこと言うね、ゆうゆ」

侑「あははっ、確かに…私らしくないこと言ってるかも…」
177: (しうまい) 2022/07/27(水) 00:53:31.30 ID:BbbKBnZc(19/42)調 AAS
侑「けど…事実そうだって思っちゃうんだよね」

侑「誰も傷つかないようにする事で…自分だけ苦しむ道を選ぶことで誰かを苦しめちゃう事もあるんだって」

侑「そうなるくらいならさ、自分のままに…わがままに行動した方がいいって思うんだ」

侑「たとえ、そうすることで誰かを…相手を傷つけることになるかもしれなくても…」

侑「抱え込むだけじゃ変わらない…動いた方が、もしかしたら何か変わるかもしれないもん」

愛「……」

侑「…実際、変わったよね」

侑「愛ちゃんが璃奈ちゃん達に本音を話して…背中を押してもらって、伝えようって思ってくれたから」

侑「だから私も…ちゃんと自分が望むままにしたいって…しなきゃって思ったんだ」

侑「それから歩夢もね」

侑「だから…やっぱり、どうしたら誰も傷付けないようにするかより…」

侑「傷つけたとしても…傷ついたとしても、そこからどう乗り越えていくかだと思うよ」

愛「どう乗り越えるか…」

侑「うん、私と歩夢も…出会ってから今日まで何度か喧嘩したし…相当悩んだし、相当悩ませた…」

侑「それでも、その度に二人で乗り越えてこられた」
178: (しうまい) 2022/07/27(水) 00:54:31.65 ID:BbbKBnZc(20/42)調 AAS
侑「歩夢と愛ちゃんだってきっと乗り越えられるよ、この先どんなことがあっても」

侑「もう、今の二人ならきっと分かってることだと思うけどね」

愛「………」

侑「…この先もきっと…すっごく悩むことはいくつでもあると思う」

侑「それでも…うん、2人なら大丈夫」

侑「愛ちゃん達はもう…既に、簡単に崩れるような関係値じゃないと思うから」

侑「だからさ…伝えたいことは我慢しないで、胸張って伝えればいいよ、これからも」

侑「…それでも、また抱え込みそうになった時は、誰でもいいから頼ってね」

侑「私も遠慮なく頼っちゃうからさ」ニコ

愛「ゆうゆ……うん、ありがとね」ニコ
179: (しうまい) 2022/07/27(水) 00:55:42.02 ID:BbbKBnZc(21/42)調 AAS
愛「……ていうか、似たようなこと前にゆうゆに言ってたよね、アタシ」

侑「あっ、そうだね。愛ちゃんも愛ちゃんで変なとこ不器用だよね」

侑「人に言っておきながら自分は一人で抱え込もうとしちゃうんだから」

愛「あはは、ほんとだよね。愛さんかっこ悪いや」

侑「ふふ、いいんじゃない?かっこ悪い愛ちゃんもかわいいよ」

愛「…からかわれた」

侑「えへへ」

愛「…あはは、なんか…やっぱり敵わないなぁ、ゆうゆには」

侑「…それはこっちのセリフだって」

侑「私でもどうにも出来なかったことを愛ちゃんが解決に導いてくれたんだもん」

侑「何より、歩夢の笑顔を取り戻してくれた」

愛「……」

愛「……愛さんね、歩夢の笑った顔がすごく好きなんだ」

侑「え?」
180: (しうまい) 2022/07/27(水) 00:58:47.57 ID:BbbKBnZc(22/42)調 AAS
愛「ステージ上で見せる笑顔に魅せられた、あの時からずーっと」

愛「だから、どうしてもあの時の笑顔がまた見たくて、取り戻したかった」

侑「………」

愛「それに、もっと仲良くなりたいって思った」

愛「それから…一緒にいる内に」

愛「ずっと横にいて、ずっとあの笑顔を見ていたいって思いが強くなっていったんだ、だから…」

侑「…そっか」ニコ

愛「うん、それからね…そういうのを抜きにしても歩夢の事をほっとけなかったんだよね」

愛「今思うとなんていうか、昔の自分を見てるみたいだったからなのかな」

侑「え…?」

愛「…アタシね、これでも昔は外出るの得意な方じゃなかったんだ」

愛「泣き虫で…人見知りで、とにかく内気な引っ込み思案で」

愛「だから…友達が欲しくても作れなかった、自分に自信がなくて…だから踏み込むことが怖くて」

愛「だから家に塞ぎ込む事も多かったんだ」

侑「…愛ちゃんが?」
181: (しうまい) 2022/07/27(水) 00:59:50.00 ID:BbbKBnZc(23/42)調 AAS
愛「うん、だから…なんだか、あの時の歩夢を見てたらちょっと、他人事には思えなかったんだと思う」

侑「意外…」

愛「意外かな?……まぁ…そうだよね、だいぶ昔の話だし」

侑「なんかすごいびっくりだよ…想像つかないや」

愛「えへへ、今の愛さん見てたら嘘っぽいけど…ほんとに、前はあんまり外に出ない子でさ」

愛「でも…そんなアタシに手を差し伸べて、引っ張ってくれて」

愛「…それから色んな所に遊びに連れてってくれて」

愛「楽しいことや面白いことも…色んなことを教えてもらって…」

愛「アタシの世界を広げてくれた…すっごく特別で、大切な人がいたんだ」

愛「…きっとそれが、今のアタシになるきっかけだったんだと思う」

愛「だから、無自覚にりなりー達を昔の自分と重ねてたのかなって思う」

愛「見てると、つい手を差し伸べたくなっちゃう」
182: (しうまい) 2022/07/27(水) 01:01:37.72 ID:BbbKBnZc(24/42)調 AAS
愛「今考えると自分がお節介なのはそのせいだったのかなって思うんだ」

侑「…なんだか、すごい話だね」

愛「え?」

侑「その大切な人が伸ばした手を愛ちゃんがとったから、愛ちゃんの世界は広がって…」

侑「今度は愛ちゃんが伸ばした手を璃奈ちゃんがとって…」

侑「それで璃奈ちゃんも、それがきっかけで自分の世界が大きく広がっていって…」

侑「それでこの先、きっと璃奈ちゃんも…」

愛「……」

侑「……その手から始まったんだね、今の愛ちゃんは」

侑「それで、その手から沢山の繋がりが生まれて…いくつもの世界が生まれて、広がって」

侑「それから、一つの大きな愛情も生まれた」

侑「今の話を聞いてて分かったよ」
183: (しうまい) 2022/07/27(水) 01:02:41.44 ID:BbbKBnZc(25/42)調 AAS
愛「…」

侑「愛ちゃんはほんとに、そういう力を持ってるんだって」

侑「その力で、歩夢をまた笑顔にしてくれて…」

侑「心すらも引き寄せて」

侑「それで、歩夢は前よりも前向きになれた」

侑「愛ちゃんはほんとに、色んな人を照らして…笑顔にしてくれる…」

侑「まるで太陽みたいな子だなぁって改めて思ったよ」

愛「……」

愛「…ゆうゆってさ」

侑「ん?」

愛「そういうところあるよ」

侑「え?」
184: (しうまい) 2022/07/27(水) 01:04:22.76 ID:BbbKBnZc(26/42)調 AAS
愛「ほら、あれ…なんだっけ…天然たらし…?っていうかさ…」

侑「て、天然…?え?ん?どういう意味??」

愛「あー…んー要するに、みんなにすっごく好かれてるなーってこと」

侑「うん?…なんかごまかしてない?」

愛「そんなことないよ、実際に今そう思ったんだよね」

侑「ふうん…?」

愛「みんなさ、ゆうゆに褒められるとすっごく嬉しいんだよ」

愛「褒め上手っていうか…本当にその子の良さをしっかり見てくれてさ、その良さを引き出そうとしてくれて」

愛「中々出来ることじゃないもん」

侑「…いやいや…持ち上げすぎじゃないかな?私なんてどこにでもいるごく普通の女子高生だよ?」

愛「そういう無自覚なとこがたまにキズだけどねぇ…」

侑「えー…」
185: (しうまい) 2022/07/27(水) 01:11:05.75 ID:BbbKBnZc(27/42)調 AAS
愛「ゆうゆは知らないかもしれないけど…ゆうゆのファンって結構いるんだよ?」

侑「え?」

侑「私…スクールアイドルじゃないのに?」

愛「じゃなくても、これまでどれだけゆうゆがアタシ達の為に動いて…頑張ってくれてたかを知ってる人は沢山いるもん」

愛「きっとゆうゆを知らない人なんてこの学校にいないんじゃないかなってくらい有名になってるよ、ゆうゆは」

侑「……」

愛「…それに…前にさ、ゆうゆがピアノを弾くとこ撮ったことあったでしょ?」

侑「?…うん、あったね」

愛「あれね、アップしたら物凄い好評だったんだよ?」

侑「えっ…そうなの?」

愛「うん。だから、ゆうゆもアタシ達と同じだよ」

愛「形は違うけど、ゆうゆも誰かをときめかせる力を持ってるんだなぁって改めて思ったよ」

愛「だから全然ごく普通の女子高生じゃないよ」
186: (しうまい) 2022/07/27(水) 01:12:20.90 ID:BbbKBnZc(28/42)調 AAS
愛「…うん、普通じゃないよゆうゆは」

侑「ありが…あ、あれ?なんか言い方…それ褒めてくれてるんだよね…?大丈夫だよね?」

愛「もちろん」

侑「そ、そっか。…でも、素直に嬉しいなぁ」

侑「私を好きだって言ってくれる人がいたって事もすごく嬉しいし…愛ちゃんがそういう風に言ってくれるのもすごく嬉しい」

愛「アタシだけじゃなくて…同好会のみんなもそう思ってるよ」

愛「ゆうゆにはそれだけの魅力があるって」

侑「も…もぉ、何?すごい照れるよ…でもすごい嬉しい…ありがとね愛ちゃん」ニコ

愛「えへへ」

侑「ふふ……ね、愛ちゃん」

愛「うん?」

侑「話は戻るけどさ…私ね、本当に嬉しいんだよ」

愛「え?」
187: (しうまい) 2022/07/27(水) 01:13:24.58 ID:BbbKBnZc(29/42)調 AAS
侑「確かに一時期は少し、複雑な気持ちはあった…」

侑「けど歩夢はもちろん、結局私は愛ちゃんのことも友達として大好きだから」

侑「2人のことを応援もしたいって思うし…」

侑「だから私に対して気負ったりとかしないでいいからね?」

愛「……」

侑「……2人とも、この2日間連絡とれてないんでしょ?」

愛「えっ?…ぁ…あぁ…うん…」

侑「愛ちゃんはお店の手伝いとか、助っ人とか忙しいから連絡取れなかったんだよね、多分」

愛「っ…ぁ…あの…ゆうゆ…」

侑「実は歩夢ね、あれから何度か愛ちゃんに連絡取ろうと思ってたんだけど…」

侑「出来なかったんだって」

愛「…え?」

侑「告白の後だから話そうと思ってもちょっと恥ずかしいらしくて、うまく話せるか自信なかったんだって」

愛「っ…」ピクッ
188: (しうまい) 2022/07/27(水) 01:14:54.48 ID:BbbKBnZc(30/42)調 AAS
侑「今も愛ちゃんと顔合わせるの相当緊張してると思う」

侑「どんな顔して接したらいいのかも分からないって…」

侑「普通に会っちゃえばなんてことないとは思うんだけど…ほら、歩夢ってああいう子だし」

侑「まぁそういうとこが可愛いんだけどね」

侑「まぁ…だからもし、愛ちゃんが連絡ないの気にしてたらアレかなって思ったから…伝えとこうと思ってさ」

愛「…ねぇゆうゆ」

侑「うん?」

愛「その事なんだけど…その…愛さんもわかんないんだよね…」

侑「………」

侑「え?」

愛「ぁ…あの…」

愛「愛さんもどんな顔して歩夢に会えばいいか分かんなくてさ…」

侑「え?」
189: (しうまい) 2022/07/27(水) 01:16:49.40 ID:BbbKBnZc(31/42)調 AAS
愛「だっ、…だからぁ…ぁ、アタシも歩夢と話すのが恥ずかしくて気まずいんだよ~!」

侑「えぇ!?」

侑「嘘!?」

愛「嘘じゃないよぉ!」

侑「これだけ色々話した後にそんな言葉が飛んでくるとは思わなかったよ…」

侑「ていうか…それが理由で愛ちゃんも連絡出来なかったんだ…」

愛「…そりゃ…忙しいことは忙しかったけどさ…別に連絡する時間くらいはあったし…でも…」モジモジ

侑「えぇ…そ、そっか…でも、愛ちゃんがそんなしおらしくなっちゃうなんて…」

侑「正直想像もつかなかったよ…」

侑「人との距離感バグってるし人の懐にずけずけ入り込むし…」

愛「うあぁぁぁぁ……」

侑「あ…いい意味でだよ?!いい意味で!」

愛「いい意味に聞こえなかったけど…!」
190: (しうまい) 2022/07/27(水) 01:17:37.15 ID:BbbKBnZc(32/42)調 AAS
侑「…それは気のせいだって、気のせい」

愛「…ほんとに?」

侑「うんっ、そんな愛ちゃんが私は好きだしっ」

愛「……ぁ…ありがと」

侑「…で…でも、あれだね…愛ちゃんって意外とこういうのでヘタレちゃうんだね…」

愛「ぅっ…だってあの後だからどのくらいの距離感で話せばいいかわかんないんだもん…」

侑「………」

横で落ち込みながら三角座りになって顔を伏せる愛ちゃん

こんな愛ちゃん初めて見た
ちょっと見てるの楽しい

じゃなくて…

愛ちゃんがここまで弱々しく、会うのが気まずいというのが

私には少し新鮮に感じる…
191: (しうまい) 2022/07/27(水) 01:18:38.46 ID:BbbKBnZc(33/42)調 AAS
侑「ねぇ愛ちゃん、もしかして…あの日何かあったの?」

愛「へ…?」

侑「なんか…歩夢ならまだわかるんだけど」

侑「愛ちゃんがそこまでなるってことは多分、告白したってだけじゃないのかなぁって思って…」

侑「そんなこともないのかな…」

愛「………」

侑「………」

愛「………」
192: (しうまい) 2022/07/27(水) 01:19:39.50 ID:BbbKBnZc(34/42)調 AAS
──……愛ちゃん…

愛「……っ…//」ボンッ

侑「わっ…!」

愛「…しぃ…っ、してないよ何も…!別に…!//」

侑「わかりやすっ!絶対なんかしてるじゃん!」

侑「湯気みたいの出たよ!耳真っ赤だしっ」

愛「さっ、錯覚だからそれっ…//」

侑「錯覚じゃないよ明確だったよ愛ちゃん」

侑「…ふぅ…もう何となく分かった気がするけど聞かせてもらおうかな」

侑「告白以外で気まずくなるようなことしたんじゃないの?」

愛「い、言えないよ~…//」

侑「言えないって…もうそれあるって事でしょ??」

愛「あぁぁ…」

侑「聞く権利くらいはあるよね愛ちゃん?」ニコニコ
193: (しうまい) 2022/07/27(水) 01:20:41.40 ID:BbbKBnZc(35/42)調 AAS
愛「っ//す、すごいいじわるだゆうゆ…//」

侑「えへへ、まぁだってこんな愛ちゃん見るの初めてだし」

侑「ほら教えてくれないと終わらないよ?」

愛「…っ//…耳打ちでもいい?//」

侑「意味無いと思うけど…」

愛「普通のトーンで言うの恥ずかしいのーっ//」

侑(かわいい)

侑「…ふふっ、はいはい。いいよ?」ズイ

愛「うぅ…//」ズイ

コソ

侑「……うん、うんうん…」

侑「…おぉ…!わぁ…」

愛「…と、いうわけ…//なんだけど…//」

侑「…よ、予想以上に大胆でびっくりしちゃったよ…」
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