[過去ログ] 三船栞子総受けSS (236レス)
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1: (帝国中央都市) 2020/01/29(水) 23:35:14 ID:wLbluU96(1/8)調 AAS
無いのなら私が書くしかありませんが
110: (帝国中央都市) 2020/02/02(日) 19:04:48 ID:V0OSlquF(22/40)調 AAS
翌日
栞子「では、始めましょう」
かすみ「気は進みませんけどね…」
栞子「まず、先日のテストの答案を改めて拝見しました。やれば60点以上取れるじゃありませんか」
かすみ「ぐ……まあ、絵里先輩とダイヤ先輩たちの指導がありましたから…」
栞子「学校のテストは授業で学んだことをしっかり使えば、100点を取れるつくりになっています」
かすみ「それは、そうですけど…」
栞子「重要なのは、そのやる気をどう出すかです」
かすみ「はぁ…」
栞子「いいですか、まず…」
かすみ「あ!」
栞子「…なんですか」
かすみ「…ふっふっふ。かすみん〜、お腹空いちゃってぇ…三船さんも一緒に、パン食べません?」
栞子「パン…?」
かすみ「勉強の前の腹ごしらえですよぉ♪」
栞子「…はぁ。仕方ありませんね」
111: (帝国中央都市) 2020/02/02(日) 19:11:57 ID:V0OSlquF(23/40)調 AAS
栞子「…趣味で作って配っているんですか?これを?」
かすみ「そうですよ?何か変ですか?」
栞子「…正直、勿体ないですね」
かすみ「え?」
栞子「ライフデザイン科に転科してはどうですか?」
かすみ「え、あの…そんなに美味しかった?」
栞子「…ええ」
かすみ「!!」ニヤリ
かすみ「そっかぁ〜…じゃあ〜、今から三船さんにも作り方教えてあげますよぉ」
栞子「いえ、結構です」
かすみ「あれ」
栞子「…はい、腹ごしらえは済みましたよね。勉強を始めましょう」
かすみ「うわぁーん!逃げきれなかったー!!」
112: (帝国中央都市) 2020/02/02(日) 19:15:32 ID:V0OSlquF(24/40)調 AAS
〜〜〜〜〜〜〜〜
かすみ「うぅ〜…」
栞子「…では、今日はこのくらいにしておきましょう」
かすみ「…あれ、もう終わりですか?」
栞子「…1時間経ちましたから」
かすみ「嘘!?……ホントだ」
栞子「…楽しいことは、すぐ過ぎるでしょう?」
かすみ「え?まあ…そうですね」
栞子「それと同じです。分かってしまえば、勉強も楽しいものなんですよ」フッ
かすみ「…この前児童館で会った時も思いましたけど、笑うと意外とカワイイですね」
栞子「…」ピクッ
かすみ(効いてる!!)
かすみ「その頭のリボンも、キャラに似合わずキュートですよ♪」
かすみ「せっかくカワイイんだからぁ、三船さんはいつも笑顔の方がいいと思いますよぉ?」
栞子「…………早く練習に行ってはどうですか?」
かすみ「あれぇ?無益なはずのスクールアイドル活動に、かすみんを行かせようとしてるんですかぁ?」
栞子「…早く出て行ってください」
かすみ「…は、はぁーい」
栞子「…」
113: (帝国中央都市) 2020/02/02(日) 19:23:10 ID:V0OSlquF(25/40)調 AAS
〜〜〜〜〜1週間後〜〜〜〜〜
ガラッ
果林「…あら、かすみちゃん、愛…みんなはまだ?」
かすみ「あぁ果林先輩、お疲れさまです」カリカリ
愛「みんな、日直とかで遅くなるんだってさー」カリカリ
果林「ふぅん……って、愛はともかく…かすみちゃん、それ」
かすみ「え?あぁ…明日の予習です」
果林「かすみちゃんが!?」
愛「シオリンの短期集中講座が効いたみた〜い」
かすみ「…悔しいですけど、支持されてるだけあるな…って、思いました」
愛「カリンも受けてき「嫌よ」
114: (SB-iPhone) 2020/02/02(日) 19:25:51 ID:5JM5hMxi(1)調 AAS
果林ちゃん…
115: (帝国中央都市) 2020/02/02(日) 19:28:20 ID:V0OSlquF(26/40)調 AAS
ガラッ
栞子「失礼します!」
愛「おっ、噂をすれば」
栞子「中須さん!どういうつもりですか、私の靴にパンを入れるなんて!」
かすみ「えぇ〜?なんのことですかぁ〜?」
栞子「この触感と香り、あなたのパン以外にありません!」
かすみ「えぇ〜、もしかしてぇ、先週1週間かすみんのパン食べてたから、味を覚えちゃったんですかぁ〜?」
栞子「…とにかく、靴に入れるのだけはやめてください。食べづらいですから、普通に渡してください」
かすみ「食べたいんですね?」
栞子「……否定はしません」
116: (帝国中央都市) 2020/02/02(日) 19:30:34 ID:V0OSlquF(27/40)調 AAS
栞子「…では、そういうことで。失礼します」ピシャッ
果林「…どういう風の吹き回し?」
かすみ「かすみん、三船さんの胃袋掴んじゃったみたいです♪」
果林「…人って変わるものなのね」
愛「やっぱ最近さ、シオリン可愛くなったよね〜」
かすみ「当然です。女の子はかわいいって言われた分だけ、かわいくなれるんですから!」
栞子「……♪」
117(1): (家) 2020/02/02(日) 19:31:54 ID:jU6QEKLl(2/2)調 AAS
推し増やしていいか?
118: (帝国中央都市) 2020/02/02(日) 19:35:00 ID:V0OSlquF(28/40)調 AAS
こうしてたった1週間で中須さんの成績を上げ、かつパンを毎日貢がせることに成功しました
自分の手腕が怖いです
彼女はああ言っていましたが、断じて胃袋を掴まれたわけではありません
119: (たまごやき) 2020/02/02(日) 19:38:35 ID:RztK+oaG(1)調 AAS
>>117
キミもしおりんを推そう!
120: (茸) 2020/02/02(日) 19:39:08 ID:w91BA5r0(1)調 AAS
推しは変えるんじゃなくて、増えるものだよ
121: (帝国中央都市) 2020/02/02(日) 19:52:35 ID:V0OSlquF(29/40)調 AAS
某日
栞子(今日はライフデザイン科のスイーツ発表会でしたか)
栞子(と、いうことは…近江さんも出る、ということですね)
栞子「…………」スクッ
〜〜〜〜〜〜〜
ルビィ「うぅ…」
絵里「ルビィ…大丈夫?」
ルビィ「時間が経ったら、なんだかあの味が、また胃からこみあげてきているような…」
希「歩夢ちゃんの絶品デザートでも上書きできないとは…」
栞子「…おや?あなたたちも来ていたのですか」
果南「三船栞子!?」
ルビィ「ど、どうして?」
栞子「…私は虹ヶ咲の生徒会長ですよ。ここに居て何もおかしいことはないでしょう」
絵里「そ、そうね…もしかして、ライフデザイン科に行くの?」
栞子「?はい、そうですが」
ルビィ「気を付けて!!」
栞子「は?」
ルビィ「せつ菜さんには、気を付けてください…!!」
栞子「は、はぁ」
栞子(…なぜ中川さんの名前が?)
122: (帝国中央都市) 2020/02/02(日) 19:59:04 ID:V0OSlquF(30/40)調 AAS
せつ菜「あれ、三船さん?」
栞子「?????」
せつ菜「三船さんも、スイーツを食べに?」
栞子「…生徒会長として、確かめなくてはならないことがありますから」
栞子「近江さんは?というか、なぜあなたが?」
せつ菜「実は、彼方さんは妹の遥さんの看病の為にお休みしてるんです」
栞子「…」ガーン
せつ菜「そのピンチヒッターとして、私!」
せつ菜「…と、あちらで対応してくださっている歩夢さんが、ここにいるというわけです!」
栞子「たしかに、申請を出せば代理での出席は可能ですが…」
せつ菜「大丈夫です!レシピは彼方さんのものを使っていますし、評判もいいんですよ!」
栞子「はぁ…」
123: (帝国中央都市) 2020/02/02(日) 20:01:53 ID:V0OSlquF(31/40)調 AAS
せつ菜「では、こちらをどうぞ!」
栞子「ありがとうござい…?」
せつ菜「どうかしましたか?」
栞子「……なんですか?この色」
せつ菜「何かおかしいですか?」
栞子「…いえ。こういったスイーツには疎いので、少し困惑してしまいました」
栞子「では、いただきます…」
シオリンは、せっつーのスイーツを口に運んだ刹那――ルビィの言葉を思い出した。
『せつ菜さんには、気を付けてください…!!』
…「せつな」だけに。(by宮下愛)
124: (茸) 2020/02/02(日) 20:04:03 ID:PxZK4xCT(1)調 AAS
──从c*•ヮ•§──!
125: (帝国中央都市) 2020/02/02(日) 20:06:43 ID:V0OSlquF(32/40)調 AAS
栞子「っ……んっ……ヴ………!?」ガクガク
歩夢「あれ、三船さ……!?」
歩夢「せつ菜ちゃん、あのケーキまだ残ってたの!?」
せつ菜「え?ええ、あとで一緒に食べようと思って…歩夢さんの分もありますよ」
歩夢「三船さん、大丈夫!?」
栞子(ま、まずい……色んな意味で……)
栞子(このままでは、たくさんのお客様も居る前で醜態を晒すことに……!)
せつ菜「三船さん?」
歩夢「せ、せつ菜ちゃん!私、同好会の書類出してないの思い出しちゃった!」
せつ菜「え?でも、書類関連の管理は歩夢さんではなく…」
歩夢「あの子に頼まれてたの!だから、ちょっと行ってくるね!!」
歩夢「…せつ菜ちゃん、足りなくなった分、私の作ったやつ補充しておいて」
歩夢「そのスペシャルケーキ、私以外に絶対出さないでね!!!」
せつ菜「え?…わ、わかりました!」
歩夢「行こう、三船さん!もう少し耐えて!!」
栞子「……!!」コクコク
せつ菜「…歩夢さん、そんなに私のケーキを楽しみに…!」
せつ菜「…そうですね。歩夢さんにはお世話になっていますし」
せつ菜「お客さんに出せないのは残念ですが、歩夢さんに気のすむまで食べていただきましょう!」
126: (光) 2020/02/02(日) 20:10:23 ID:MZgsC6Tl(3/3)調 AAS
ぽむしおとかいう新たな開拓期待
127: (帝国中央都市) 2020/02/02(日) 20:11:47 ID:V0OSlquF(33/40)調 AAS
栞子「ゔえぇぇぇっ……」ビシャビシャ
歩夢「三船さん…」サスサス
栞子「げほっ、ごほっ……」
歩夢「大丈夫…?」サスサス
栞子「はぁ、はぁ…っ……お見苦しいところを……」ヨロヨロ
歩夢「ううん、いいよ。ごめんね…せつ菜ちゃん、お料理のセンスが、ちょっと独創的で…」
栞子「さっき、すれ違った、黒澤さんの、言っていた意味が…わかりました……」
歩夢「あぁ…うん……」
栞子「…」ガクガク
歩夢「み、三船さん…顔、すごい色になってるよ…!」
栞子「…申し訳ないのですが……保健室まで、ついてきていただけませんか…」
歩夢「も、もちろん!」
128: (茸) 2020/02/02(日) 20:19:44 ID:aQKAWFQC(1)調 AAS
二人で保健室…堕ちましたね
129: (帝国中央都市) 2020/02/02(日) 20:20:47 ID:V0OSlquF(34/40)調 AAS
歩夢「三船さん、着いたよ!ベッドに寝ててね。仰向けだと苦しいから、横向きにね」
栞子「はい…」ゴロン
歩夢「ちょっと、せつ菜ちゃんの様子見てくるね」
歩夢「もし吐きたくなったら、ここに袋置いとくね。我慢しちゃだめだよ」
栞子「すみません…」
歩夢「じゃあ、待っててね」ソソクサ
栞子(どうしてこんなことに…)
130: (帝国中央都市) 2020/02/02(日) 20:23:57 ID:V0OSlquF(35/40)調 AAS
歩夢「ごめんね、お待たせ」
栞子「様子はどうでしたか…?」
歩夢「大丈夫。ちゃんとあのケーキは出してなかったみたい」
歩夢「えっと…はい。ホッカイロ買ってきたから、これでお腹温めて」
歩夢「あと…これお水。苦しいかもしれないけど、お水飲まないとだから」
栞子「……ここまでしていただく必要は」
歩夢「せつ菜ちゃんを見張っておかなかった私の責任だから…」
歩夢「それに、こんな三船さんのこと、放っておけないよ」
栞子「…すみません」
歩夢「ううん。良くなったら、ちゃんと美味しいスイーツ、食べようね」
栞子「……はい」
131: (帝国中央都市) 2020/02/02(日) 20:37:51 ID:V0OSlquF(36/40)調 AAS
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
栞子「…ありがとうございます。おかげで良くなりました」
歩夢「よかったぁ…」
栞子「…将来は医療系に進むのですか?とても手際が良かったように思いますが」
歩夢「ふふっ。昔、あの子が体調崩したときに、よく私が看病しに行ってて」
歩夢「そしたら、いつの間にか色々覚えちゃった」
栞子「…仲が良いんですね」
歩夢「うん♪」
歩夢「…あ、そうだ。さっき、三船さんが寝てる間にスイーツ、色々持ってきたの。食べられる?」
栞子「…ええ」
132: (帝国中央都市) 2020/02/02(日) 21:09:07 ID:V0OSlquF(37/40)調 AAS
栞子「…全て、上原さんが作ったのですか?」
歩夢「うん。彼方さんのレシピ通り作っただけだから、すごいのは彼方さんなんだけど」
栞子「…調理は、決まった手順を踏んだとしても人によってバラつきはあります」
栞子「これも上原さんの才能、ということですね。やはり、同好会に居るべき人ではありません」
歩夢「あ、あはは…」
栞子「…さて、私はもう大丈夫です」
歩夢「本当に大丈夫?」
栞子「ええ。ありがとうございました」
歩夢「そっか……あのね、三船さん」
栞子「?」
歩夢「同好会のこと…どうして、そんなに敵視するのかな」
栞子「…」
133: (帝国中央都市) 2020/02/02(日) 21:10:47 ID:V0OSlquF(38/40)調 AAS
歩夢「…同好会のみんながね、最近、三船さんの話をよくするんだ」
歩夢「スクールアイドルのことさえわかってくれたら、悪い子じゃないのにって」
歩夢「あの子も、三船さんのことは…」
栞子「上原さんは発表会の方に戻ってください」
栞子「今は……話したく、ありません。その話はまたいずれ」
歩夢「…うん。それじゃあ、お大事にね」
栞子「……」
134: (帝国中央都市) 2020/02/02(日) 21:18:53 ID:V0OSlquF(39/40)調 AAS
将来、上原さんと結ばれる方はさぞ幸せでしょうね
あそこまで尽くしてくれる方はなかなかいません
同好会の部長に渡すには、あまりにも惜しい人材です
135: (帝国中央都市) 2020/02/02(日) 21:24:56 ID:V0OSlquF(40/40)調 AAS
本日中に終わると言った手前で申し訳ないのですが
急用が入りましたので続きはまた明日に。
136: (もんじゃ) 2020/02/02(日) 22:13:44 ID:UL5HeQgd(1)調 AAS
乙同好会は潰さないでおきましょう
137(1): (もこりん) 2020/02/03(月) 01:46:41 ID:mncSJ80g(1)調 AAS
素晴らしいssです。
ワンゲル部は潰します
138: (茸) 2020/02/03(月) 01:51:37 ID:WuR5ueWV(1)調 AAS
>>137
どうして……
139: (茸) 2020/02/03(月) 11:21:10 ID:uGYfuU1c(1)調 AAS
あなたちゃんが絡まないとなんて綺麗な歩夢なんだ…
140: (やわらか銀行) 2020/02/03(月) 21:17:27 ID:5ByRUk6h(1)調 AAS
保守
141: (しうまい) 2020/02/04(火) 02:28:23 ID:aePv1UPM(1)調 AAS
保守
142: (八つ橋) 2020/02/04(火) 11:49:34 ID:lUTntanM(1/2)調 AAS
追いついた
これは良いものだ
143: (しまむら) 2020/02/04(火) 19:12:39 ID:ZwuZicwz(1)調 AAS
保守
144(3): (帝国中央都市) 2020/02/04(火) 20:55:02 ID:QtrW5zSz(1)調 AAS
お恥ずかしながらインフルエンザにかかってしまったので続きはもう少し遅れます
申し訳ありません
保守ありがとうございます
ワンダーフォーゲル部には使っていない倉庫を部室として使う許可を出します
145: (八つ橋) 2020/02/04(火) 21:11:04 ID:lUTntanM(2/2)調 AAS
>>144
お大事に
146: (SB-iPhone) 2020/02/04(火) 21:30:38 ID:DT+QV5nF(1)調 AAS
お大事に
147: (しまむら) 2020/02/04(火) 23:09:04 ID:UA1S4c9y(1)調 AAS
>>144
ゆっくり養生してくださいね
お大事に
148: (やわらか銀行) 2020/02/05(水) 13:23:22 ID:jpUOal57(1)調 AAS
保守
149: (茸) 2020/02/06(木) 00:27:52 ID:JvDMmCYS(1)調 AAS
保守
150: (光) 2020/02/06(木) 02:53:13 ID:yjTUXbND(1)調 AAS
保守
151: (やわらか銀行) 2020/02/06(木) 12:22:14 ID:c5Nw9xnZ(1)調 AAS
保守
152: (茸) 2020/02/06(木) 15:07:08 ID:ucNE/YMk(1)調 AAS
>>144
お大事に。
インフルエンザ潰しますよ
153: (しまむら) [age] 2020/02/06(木) 18:47:02 ID:9lVeY5WA(1)調 AAS
保守
154: (やわらか銀行) 2020/02/07(金) 00:33:20 ID:mM0vnM7u(1)調 AAS
保守
155: (八つ橋) 2020/02/07(金) 16:51:25 ID:ZgEtOj/J(1/2)調 AAS
保守
156: (帝国中央都市) 2020/02/07(金) 21:10:24 ID:iQEo99He(1)調 AAS
皆さん、保守ありがとうございます
明日には続きを…
157: (もんじゃ) 2020/02/07(金) 22:38:55 ID:SAh6G6Ru(1)調 AAS
待ってる
158: (八つ橋) 2020/02/07(金) 22:41:01 ID:ZgEtOj/J(2/2)調 AAS
くれぐれも無理はするんじゃないぞ
159: (もんじゃ) 2020/02/07(金) 22:46:02 ID:iaNdVmIY(1)調 AAS
ぽむしお流行れ
160: (しまむら) 2020/02/07(金) 23:40:26 ID:CU5KK05T(1)調 AAS
無理はしないでくださいね
待っています
161: (帝国中央都市) 2020/02/08(土) 17:58:30 ID:K1Lm7Vkw(1/12)調 AAS
栞子「…………」
栞子(太った…)
栞子(……明らかに、毎日中須さんのパンを食べているのが響きましたね)
栞子(トドメに、先日のスイーツ発表会…)
栞子(私が体型維持できなければ、運動部への指導の説得力がなくなる…)
栞子(早急に、なんとかしなければ…)
162: (帝国中央都市) 2020/02/08(土) 18:02:40 ID:K1Lm7Vkw(2/12)調 AAS
栞子(まずは散歩でもして、少しでも代謝を上げましょう)
栞子(……?)
果林「あら?えーっと…あれが、ここでしょ…?そしたら、こっちは……」
栞子「…朝香さん?」
果林「えっ!?」ドキッ
果林「…あ、あら、三船さん。奇遇ね、こんなところで」
栞子「…何をしていたのですか?」
果林「私はレストランに行くところよ。どうして?」
栞子「あまりに挙動不審だったので、どうしたものかと」
163: (帝国中央都市) 2020/02/08(土) 18:05:57 ID:K1Lm7Vkw(3/12)調 AAS
果林「……」
栞子「…?」
果林「ねえ、三船さん。お腹空いてない?」
栞子「いえ、あまり」
果林「ダイエット向けのメニューが豊富なお店なのよ」
栞子「」ピクッ
果林「言ってみたいと思わない?ダイエットとか興味ない?」
栞子「…なくはないですが」
果林「じゃあ決まりね!ふふっ、三船さんも女の子だものね!」
栞子「失礼ですね。それに、私が痩せたいというわけではなく、運動部への指導を…」
果林「はいはい、それじゃ行きましょ!たぶんこっちよ!」
栞子(たぶん…?)
164: (光) 2020/02/08(土) 18:07:56 ID:XUocHXfP(1)調 AAS
待ってた
165: (帝国中央都市) 2020/02/08(土) 18:08:22 ID:K1Lm7Vkw(4/12)調 AAS
虹ヶ咲学園
果林「あら…?」
栞子「……?」
果林「ご、ごめんなさい、ちょっと道を間違えてしまったみたいね」
栞子「少し間違えただけで学園まで歩きますか…?」
果林「…つ、次は大丈夫!ほら、マップアプリも道順を教えてくれてるわ!」
栞子「あるなら初めから使ってください…本当に大丈夫ですか?」
果林「大丈夫よ!」
166: (帝国中央都市) 2020/02/08(土) 18:11:27 ID:K1Lm7Vkw(5/12)調 AAS
栞子「はぁ、はぁ…もう2駅分歩きましたよ……」
果林「お、おかしいわね…」
果林「……三船さん、場所知らないかしら」
栞子「お店の場所を知っているのは朝香さんでしょう!?」
果林「…うん」
栞子「……」
果林「……」
167: (帝国中央都市) 2020/02/08(土) 18:13:03 ID:K1Lm7Vkw(6/12)調 AAS
レストラン
栞子「はぁ…迷っていたなら早く言ってください」
果林「辿り着けたんだからいいじゃない」ドヤ
栞子(なぜそこまで自信満々に…)ジー
果林「さて…」
栞子「…」ジー
果林「決まった?」
栞子「……」ジー
果林「三船さん?」
栞子「え?あ、…ええ。サラダ生(き)醤油うどんにします」
果林「生(なま)醤油うどん?ホントに?」
栞子「"キ"醤油です」
果林「生は"なま"でしょ?」
栞子「……」
果林「?」
168: (八つ橋) 2020/02/08(土) 18:15:06 ID:d6X3uHnt(1)調 AAS
トレンドを取り入れている+83点
169: (帝国中央都市) 2020/02/08(土) 18:18:24 ID:K1Lm7Vkw(7/12)調 AAS
果林「それは置いておいて、勿体なくないかしら?」
栞子「勿体ない?」
果林「ここのメニュー、バランスや材料が良く考えられているわ」
果林「お腹いっぱいになるくらい食べても、スタイル維持にはほぼ影響がないくらい」
果林「というか、逆にあれだけ歩いて食べるのがそれだけじゃ、身体に悪いわ」
栞子「誰のせいであんなに歩いたのでしょうね」
果林「さ、さぁ…」
栞子「いいんです。摂取カロリーを抑えれば体重は落ちます」
果林「あら、それは違うわ」
栞子「?」
果林「たしかに、そうすれば痩せていくかもしれない」
果林「でも、それってすごく不健康で一時的なものよ」
果林「食べるものはちゃんと食べないと、維持できないわよ」
果林「そ、れ、に……そのランチセットずっと見てたの、知ってるんだから」
栞子「!」ドキッ
果林「なんでって顔してるわね?ふふっ、お見通しよ♪」
果林「じゃ、決まりね!店員さん呼ぶわね」ピンポーン
170: (帝国中央都市) 2020/02/08(土) 18:20:44 ID:K1Lm7Vkw(8/12)調 AAS
〜〜〜〜〜〜〜〜
果林「美味しかったぁ…ね、我慢せずに頼んでよかったでしょう?」
栞子「…ええ」
果林「ふふっ」
栞子「…なんですか?」
果林「いえ、なんだか最近、同好会の中であなたのことが話題に上がることが増えてね」
栞子「私のですか?」
果林「そうよ。皆が話していること、今日理解できたわ」
栞子「はぁ…」
果林「三船さん、ぜんぜん悪い子じゃないって」
果林「スクールアイドルは嫌いでも、私たちのこと自体は考えてくれてるって」
栞子「え?」
果林「こんな機会だから言っちゃうけれど…あなたの第一印象、最悪だったのよ?」
果林「テストで60点以上って無理難題も押し付けてくるし、正直、ヤなやつ〜!って思ってたわ」
栞子「テストで60点は無理難題ではありません」
171: (帝国中央都市) 2020/02/08(土) 18:23:02 ID:K1Lm7Vkw(9/12)調 AAS
栞子「…理解はしています」
栞子「ああやって同好会を無理矢理潰そうとすれば、反感を買うことくらいは…」
栞子「……」
果林「…ねえ、スクールアイドルが嫌いな理由ってなあに?」
栞子「高校生活において、不要な活動だからです」
果林「それ以外にも、何かあるのよね」
栞子「……ありません」
果林「そ。じゃあ、聞かないでおくわ……ふふっ」
栞子「…今度はなんですか?」
果林「三船さん、ちょっと前の私に似てるなって」
栞子「朝香さんに…?」
172: (帝国中央都市) 2020/02/08(土) 18:30:36 ID:K1Lm7Vkw(10/12)調 AAS
果林「ええ、そうよ。周りを気にして、こういう自分で居なくちゃ!って思って」
果林「がんばって取り繕って、本当の気持ちを隠し続けてる」
栞子「!」
果林「大丈夫よ。本当の自分を見せられる時が…理解してもらえる時が、いつか来るわ」
栞子「…朝香さん」
果林「大丈夫、もう聞かないわ。その時は、今日じゃないってことよ」
果林「それに…私だけ三船さんのそんな姿を見るのは、フェアじゃないし…ね?」
果林「さて、お店も混んできたしそろそろ帰りましょうか」
栞子「……ええ」
173: (帝国中央都市) 2020/02/08(土) 18:33:17 ID:K1Lm7Vkw(11/12)調 AAS
〜〜〜〜〜〜
栞子「……」
果林「じゃあ、私は寮に戻るわ。またね、三船さん」
栞子「……朝香さん」
果林「?」
栞子「私は……」
栞子「………。」
栞子「いえ」
栞子「今日は、ありがとうございました」
果林「…ええ♪また誘うわね?」
栞子「次は現地集合でお願いします」
果林「も、もう!一回行ったから大丈夫よ!」
174: (帝国中央都市) 2020/02/08(土) 18:42:59 ID:K1Lm7Vkw(12/12)調 AAS
…私のことをすべて理解しているのではないかと疑ってしまうような朝香さん。
あの態度、まるで……。
…次回で終わります。月曜日の投稿になるかと思います
皆さんの保守に感謝します
175: (ますのすし) 2020/02/08(土) 19:06:38 ID:e3asTBCg(1)調 AAS
待ってた!
ありがとう!!
176: (もんじゃ) 2020/02/08(土) 19:08:21 ID:waw5oVUe(1)調 AAS
しおせつを最後に持ってくるとは分かってるな
177: (庭) 2020/02/08(土) 19:27:34 ID:N/74+eRz(1)調 AAS
このスレのおかげで栞子さんの可愛さを再確認できました!
178: (しまむら) 2020/02/08(土) 19:30:30 ID:++Mz/DxC(1)調 AAS
待った甲斐があったとっても美味しい展開でした
月曜日も楽しみにしてますね
179: (八つ橋) 2020/02/09(日) 04:44:28 ID:V7X4tTVT(1)調 AAS
保守
180: (えびふりゃー) 2020/02/09(日) 12:29:17 ID:H6RIsrTs(1)調 AAS
モデル関連でIQ上がる果林さん好き
181: (悠久の苑) 2020/02/09(日) 19:11:37 ID:p07Uw29C(1)調 AAS
保守しますよ!!!!!!!
182: (しうまい) 2020/02/09(日) 21:32:03 ID:SGqRKoaN(1)調 AAS
保守
183: (八つ橋) 2020/02/10(月) 03:36:38 ID:0aSDyMLo(1)調 AAS
月曜
184: (茸) 2020/02/10(月) 19:11:03 ID:PqEbcWNX(1)調 AAS
あなしおはないのですか?
185: (帝国中央都市) 2020/02/10(月) 21:35:43 ID:P8gOh+G/(1)調 AAS
度々先延ばしにして申し訳ありません
諸都合のため明日の投稿になります
186: (SB-iPhone) 2020/02/10(月) 22:37:37 ID:OwRzs6/g(1)調 AAS
了解しました
187: (しうまい) 2020/02/11(火) 03:26:59 ID:x24L5tgV(1/2)調 AAS
保守
188: (中部地方) 2020/02/11(火) 07:54:30 ID:vmeryyBH(1)調 AAS
許したる!
189: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 19:04:37 ID:G4S50v2a(1/27)調 AAS
栞子「…ふぅ」
栞子(生徒会の仕事はこれでひと段落…)ピラッ
栞子「?これは…」
『生徒の自主性を伸ばすことを第一に、自ら考え、選んでいける支援を』
『大好きな事に打ちこめる学園を』
栞子(中川さんの…)
栞子「大好きな事だけに打ち込めたら、どれだけ幸せかなんて…」
コンコン
栞子「どうぞ」
せつ菜「失礼します」
栞子「中川さん…いえ、優木せつ菜さんとお呼びした方がいいのでしょうか?」
せつ菜「どちらでも構いません。…三船さん」
栞子「はい?」
せつ菜「土曜日、私のライブがあります」
栞子「…知っていますが。活動許可を出しましたからね」
せつ菜「これは、その関係者席のチケットです」スッ
栞子「…まさか、私に来いと?」
せつ菜「その通りです」
190: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 19:07:17 ID:G4S50v2a(2/27)調 AAS
〜〜〜ちょっと前〜〜〜
みんな「「三船さん(シオリン)(三船栞子)にライブを!?」」
せつ菜「はい」
あなた「どうかな?今度のせつ菜ちゃんのライブに招待しようと思うんだ」
愛「あれからシオリン、だいぶ柔らかくなったっしょ?」
しずく「それは、そうですが…」
璃奈「最近、向こうから挨拶される」
かすみ「かすみんのパンのおかげですかねぇ♪」
彼方「彼方ちゃんのお弁当だと思うなぁ〜」
せつ菜「…実は、三船さんって、スクールアイドルのことが好き…」
せつ菜「あるいは、好きだったんじゃないか、と思うんです」
かすみ「えぇ!?あんなに否定してたのにですか?」
191: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 19:08:50 ID:G4S50v2a(3/27)調 AAS
歩夢「それは、私もちょっと思った…前に三船さんに聞いてみたんだ」
歩夢「どうして同好会が嫌いなのかって」
あなた「そしたら?」
栞子『今は……話したく、ありません。その話はまたいずれ』
あなた「…またいずれ、かぁ」
果林「その口ぶりだと、話す気がない…ってわけでは、なさそうね」
エマ「そういえば、私もスクールアイドルの話をしたとき、誤魔化されちゃったような…」
せつ菜「…まず、私の正体がバレた時です」
栞子『…………なるほど。優木せつ菜さん。
あなたが生徒会長だったんですね』
かすみ「でもぉ、せつ菜先輩結構有名人ですし…ほら、三船栞子って学校の生徒のことみんな知ってそうですし」
192: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 19:10:33 ID:G4S50v2a(4/27)調 AAS
璃奈「でも、学園内でせつ菜さんの目撃情報は、ほぼ無いに等しい」
エマ「"優木せつ菜"ちゃんは、生徒じゃないからね」
せつ菜「更衣室からここまですぐですし、この姿で三船さんとすれ違った事はありませんでしたね」
せつ菜「…次に、μ`sやAqoursの皆さんとの打ち合わせをしていた時…」
――――――――――――
千歌『スクールアイドルフェスティバルの打ち合わせです!』
栞子『え……?
あれは確か、実行委員会が解散して中止になったのでは?』
あなた『あれ?
三船さん、スクールアイドルフェスティバルのこと知ってるの?』
栞子『少し耳に挟んだだけです。
で、なぜ中止になったイベントの打ち合わせを?』
―――――――――――――
あなた「あの時は流しちゃったけど…」
あなた「三船さんは、どうやってその事を耳に挟んだんだろう?」
193: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 19:20:08 ID:G4S50v2a(5/27)調 AAS
彼方「どうやってって…中止になった事は、ホームページに…あれ?」
歩夢「あ!実行委員会の解散って…」
あなた「そう。電話で事情を聞いた、私たちしか知らないはずなんだ」
せつ菜「三船さんが、実行委員会と何か関わりを持っている…という可能性は、高いと思います」
せつ菜「アニメならだいたいそうです」
果林「その一言は余計だったわね…」
しずく「とはいえ、あの三船さんが素直に来てくれるでしょうか…?」
愛「アタシたち最近シオリンと絡みまくってるし、イケるっしょ!」
せつ菜「…きっと、大丈夫です」
せつ菜(お母さんたちにだってわかってもらえた。きっと、三船さんにも…)
194: (庭) 2020/02/11(火) 19:26:54 ID:P8HGI/jz(1/2)調 AAS
キタキタ
195: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 19:27:01 ID:G4S50v2a(6/27)調 AAS
栞子「私は行きませんよ。だいたい、土曜日は…」
せつ菜「大丈夫ですよ」
栞子「え?」
せつ菜「各部への指導の予定を入れているんですよね?」
せつ菜「各部の部長さんたちに、三船さんをお借りする許可を取ってきました」
栞子「…随分勝手なことをするんですね」
せつ菜「三船さんだって、勝手に生徒会長選挙を取りつけたじゃないですか」
栞子「あれは校則で認められていることです。今回は違います」
せつ菜「では…私たちのライブを見たうえで、指導をお願いします」
196: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 19:30:25 ID:G4S50v2a(7/27)調 AAS
せつ菜「三船さんは、うち以外の同好会への指導は行っていますよね」
栞子「…それが何か?」
せつ菜「私たち同好会メンバーだけは、指導を受けたことが無いんです」
栞子「当然です。不要な活動に時間を割く意味は…」
せつ菜「ですが、同好会としては正式に認められています」
せつ菜「誰でもない三船さんが、一応の存続を認めてくださいましたよね」
栞子「それは…そうですが」
せつ菜「私は寄り添ってもらえず、三船さんの学校作りの恩恵を受けられないでいる…」
せつ菜「それって、三船さんの公約に反していませんか?」
栞子「……っ」
197: (茸) 2020/02/11(火) 19:32:24 ID:ZNYDnFre(1/2)調 AAS
スクスタストーリーを網羅している、優勝
198: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 19:37:15 ID:G4S50v2a(8/27)調 AAS
せつ菜「三船さん」
せつ菜「これは私からの、宣戦布告…逆襲です」
せつ菜「かつて、三船さんが私を生徒会長から下ろした時とは逆に」
せつ菜「私が、三船さんを落としてみせます」
栞子「…意趣返しというわけですか」
栞子「わかりました。ただし、条件があります」
せつ菜「!」
栞子「私がライブを見て、同好会を存続させる理由が無いと判断した場合」
栞子「即刻同好会は解散させます」
せつ菜「…」
栞子「他の部活にも、私の指導による部員の異動などは認めてもらっています」
栞子「この条件を認めてもらえないのであれば、私も指導をすることはできませんが」
せつ菜「わかりました」
栞子「!」
199: (茸) 2020/02/11(火) 19:39:39 ID:ocHQlK8e(1)調 AAS
土曜日にせつ菜ライブに行く栞子ってしおりん感がスゴい(偏見)
200: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 19:43:06 ID:G4S50v2a(9/27)調 AAS
せつ菜「ありがとうございます。では土曜日、よろしくお願いします」
栞子「…」
せつ菜「失礼しました」ペコリ
ガラガラッ ピシャッ
せつ菜「……ふぅ〜〜〜」ヘナヘナ
歩夢「せつ菜ちゃん、お疲れさま!」
しずく「練習した甲斐がありましたね!」
せつ菜「はい…やっぱり、本物は迫力が違いましたが…なんとか、上手くいきました」
果林「いずれ潰されるなら、ここで勝負に出る…スリルがあって、嫌いじゃないわ」
彼方「イチかバチか…うぅ〜、彼方ちゃん、今日寝れないかも……ぐぅ」
エマ「寝てる、寝てるよ彼方ちゃん!」
愛「本当の勝負はこっから!油断できないぞ〜!」
璃奈「まだ点火しただけ…落とせるかどうかは、まだわからない。璃奈ちゃんボード『まだ終わらんよ』」
せつ菜「逆襲だけにですね!」
かすみ「何の話…?」
あなた「…今のせつ菜ちゃんなら大丈夫。きっと三船さんも認めてくれる」
せつ菜「…はい!」
201: (茸) 2020/02/11(火) 19:48:51 ID:ZNYDnFre(2/2)調 AAS
某ポケモン映画の名台詞持ってくるせつ菜が強い
202(1): (光) 2020/02/11(火) 19:52:15 ID:NK4hVO3s(1)調 AAS
せつ菜の逆襲
同時上映 栞子のなつやすみ
203: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 19:57:07 ID:G4S50v2a(10/27)調 AAS
土曜日
栞子「…すぅ、はぁ」
栞子(ライブを見に来たんじゃない…ただ、いつもと同じ…部活の指導に来ただけ…)
栞子「すみません。関係者席の受付を」
歩夢「…来てくれたんだね、三船さん」
栞子「…生徒会長としての立場上仕方なく、です」
栞子「先日はありがとうございました」
歩夢「ううん、あの後何とも無さそうでよかった」
歩夢「…はい、受付完了です。右側の階段を降りたところにあの子が待機してるから、案内してもらってね」
204: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 20:03:09 ID:G4S50v2a(11/27)調 AAS
あなた「…三船さん、いらっしゃい。今日はよろしくね」
栞子「同好会が今日無くなるかもしれないというのに、呑気なものですね」
あなた「無くなるって決まったわけじゃないからね。…あ、こっちだよ」
栞子「…」スタスタ
あなた「…」テクテク
栞子「…この前の中川さんに入れ知恵したのは、あなたでしょう?」
あなた「入れ知恵?」
栞子「違うのですか?いくら中川さんといえど、あそこまでの理論を組み立てられるとは…」
あなた「私はほんの少し付き合っただけで…それはきっと、せつ菜ちゃん自身の言葉だよ」
栞子「…ですが、生徒会長選挙の時とは全く気迫が違うように感じました」
あなた「それが、せつ菜ちゃんの本当の力なんだよ」
栞子「本当の…?」
205: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 20:07:28 ID:G4S50v2a(12/27)調 AAS
あなた「あの時のせつ菜ちゃんは、本調子じゃなかったし」
栞子「…手を抜いていたと?」
あなた「ううん、せつ菜ちゃんは手なんて抜けない。常に本気だからね」
あなた「三船さんと戦った時のせつ菜ちゃんは、色んなものに縛られて、色んなことを我慢してた」
あなた「でも、今はもう、せつ菜ちゃんを縛ってるものは何もない…」
あなた「すごいよ、せつ菜ちゃんは」
栞子「…」
あなた「さ、ついたよ。すごい特等席、羨ましいなぁ…」
栞子「…案内、感謝します」
あなた「ペンライト、いる?」
栞子「お気遣いなく」
あなた「…じゃあ、楽しんでね」
栞子「…」
206: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 20:13:31 ID:G4S50v2a(13/27)調 AAS
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
せつ菜「みんな〜!会いたかったよ〜〜!!」
ワアアアアアアアアア!!!
栞子「…」
栞子(まだ何も歌っていないのに、この盛り上がり…)
せつ菜「みなさん、来てくれてありがとうございます!」
せつ菜「それではさっそく聞いてください――CHASE!」
ウォオオオオオオオオォォ!!!
栞子「…」
207: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 20:17:13 ID:G4S50v2a(14/27)調 AAS
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
せつ菜「はぁ、はぁ……皆さん、ありがとうございまーす!」
イエエエエエエエエエエエエエー!!!
栞子(…中川さんだけじゃない)
栞子(会場の全員が、笑顔になっている…)
栞子(やっぱり、スクールアイドルは…)
せつ菜「早いもので…次で、最後の曲になります!」
エエエエエーーーー!?
せつ菜「あはは、ごめんなさーい!」
せつ菜「…最後の曲は、私にとって、とっても大切な曲です」
せつ菜「…それでは。すぅ…はぁ……」
せつ菜「"あなた"にも届くように、歌います」
栞子「…」
せつ菜「…MELODY」
208: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 20:21:44 ID:G4S50v2a(15/27)調 AAS
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あなた「…三船さん、どうだった? …って、三船さん!?」
栞子「…っ」ゴシゴシ
あなた「…」ポカン
あなた「…み、三船さん。せつ菜ちゃんが、どうだったかって…」
栞子「…月曜日、同好会の活動はありますか?」
あなた「え!? う、うん…」
栞子「…では、その時に伺います。中川さんのライブがどうだったかは、そこでお話しします」
あなた「わ、わかった…」
栞子「…失礼します」ツカツカ
あなた(び、びっくりした…な、泣いてた…よね……?)
209: (庭) 2020/02/11(火) 20:24:33 ID:P8HGI/jz(2/2)調 AAS
>>202
観たい
210: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 20:25:16 ID:G4S50v2a(16/27)調 AAS
月曜日
しずく「来ませんね、三船さん……かすみさん、何やってるの?」
かすみ「掃除…竜田揚げ後味残さずって…」
彼方「竜田揚げは後味残ると思うけど…」
璃奈「立つ鳥跡を濁さず…?」
愛「こらかすかすーっ!負けムード出すなぁ!」
かすみ「かすみんですぅ!!」
果林「でも、こんなにもったいぶられると…」
エマ「不安にはなるねぇ…」
歩夢「うぅ…」
あなた「…大丈夫だよ、みんな。きっと、せつ菜ちゃんの大好きは、三船さんに届いたはず」
コンコン
栞子「失礼します」
せつ菜「…」
211: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 20:32:03 ID:G4S50v2a(17/27)調 AAS
せつ菜「…三船さん、先日は来てくださってありがとうございます」
栞子「中川さん…いえ、優木せつ菜さん。ライブを拝見しました」
せつ菜「…はい」
栞子「…同好会は、本日をもって解散させます」
みんな「「ええーっ!?」」
あなた「そんな…!」
せつ菜「…届きませんでしたか。三船さんには」
栞子「…いいえ。正直、感動しました」
せつ菜「…え?」
あなた「じゃあ…!」
栞子「だからこそ、断固として…同好会を続けさせるわけにはいかないんです」
せつ菜「どういうことですか!?」
栞子「……上原さん」
歩夢「えっ!?」
栞子「以前、どうして同好会を敵視するのかと…私に問いましたよね」
歩夢「う、うん…」
栞子「…それを話すときが、来たようです」
212: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 20:52:25 ID:G4S50v2a(18/27)調 AAS
栞子「…私の姉は、スクールアイドルフェスティバルの運営委員会の、主要人物でした」
みんな「「えぇ〜〜っ!?」」
あなた「三船さんのお姉さんが…!?」
栞子「…私も、姉の影響でスクールアイドルに関心がありました」
せつ菜「じゃあ、私の名前を知っていたのも、運営委員会の解散を知っていたのも…」
栞子「…ええ」
栞子「…ですが、姉はスクールアイドル活動に熱中し過ぎ、受験に失敗しました」
栞子「姉と両親の仲は目も当てられないほどに悪くなりました」
栞子「両親が黙認していたスクールアイドルに関する活動も、すべて禁止されました」
栞子「なんの役にも立たない、無駄な事はするなと」
栞子「いつも見せてくれていた姉の笑顔は…もう、ありません」
栞子「今年度の運営委員会に卒業生のノウハウが引き継がれなかった一因でもあります」
213: (しうまい) 2020/02/11(火) 20:52:32 ID:eJ5Oq7gt(1)調 AAS
ふおおなんでなんじゃ
214: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 20:56:18 ID:G4S50v2a(19/27)調 AAS
栞子「…だから、私は理解したんです」
栞子「たしかにアイドルという仕事は存在し、人を笑顔にする」
栞子「ですが、それを学生が学業と両立させるには、あまりに難しいと」
栞子「スクールアイドルは、人を笑顔にすることはできても、本人が幸せにならない…と」
栞子「だから私は、スクールアイドルから目を背けるようになりました」
かすみ「じゃあ、スクールアイドルが嫌いだったわけじゃなくて…」
しずく「私たちのことを想って、同好会を無くそうとしていたんですか…」
栞子「…『生徒一人ひとりの適正に寄り添う学園運営を』と、初めに宣言したはずです」
栞子「…事実、同好会メンバーとしてではない個人個人には、他の生徒と同様に接してきたつもりです」
215: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 20:59:49 ID:G4S50v2a(20/27)調 AAS
かすみ「じゃあ、生徒会長に立候補したのは?」
栞子「…単に、生徒指導をしやすい立場だったからというのもありますが」
栞子「中川さんが著しく成績を落としていることから、隠れて生徒会以外の活動をしていると考えました」
栞子「…生徒会長自身も、生徒です」
栞子「生徒会長の学校作りの恩恵は、生徒会長本人も受けなければなりません」
栞子「中川さんが、大好きな事に打ちこめる学校生活を送っているとは、思えなかった」
栞子「…だから、私が代わりに、中川さんを導く。……そういった思考も、無くはありませんでした」
せつ菜「三船さん…私のことを、そこまで…」
栞子「…勘違いしないでください。最大の目的は最初に述べたとおり、生徒指導で……」
せつ菜「三船さん!」ギュッ
栞子「なっ…なんですか…!?」
216: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 21:02:17 ID:G4S50v2a(21/27)調 AAS
せつ菜「…私は、生徒会長でなくなった時、本当にどうすればいいかわからなくなってしまいました」
せつ菜「三船さんを恨んでしまった気持ちも、全く無いと言えばウソになってしまいます」
せつ菜「でも…生徒会長ではなくなったことが、一つのきっかけになって…」
せつ菜「大好きな気持ちと向き合うことが、できるようになったんです」
せつ菜「だから…ありがとうございます…三船さん…っ」ギュゥゥ
栞子「な、な……」
あなた「…三船さん。私たちと一緒に、スクールアイドルフェスティバルを運営する気はない?」
栞子「なっ…!?」
栞子「私の話を聞いていなかったのですか!?」
せつ菜「私からも…今の話を聞いて、お願いしようと思っていました」
栞子「…無理です」
あなた「無理じゃないよ。三船さんになら…」
栞子「無理です!」
217: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 21:05:18 ID:G4S50v2a(22/27)調 AAS
栞子「…ライブで見た、中川さんの笑顔」
栞子「姉がスクールアイドルの話をする時の顔に、どうしようもなく似ていました」
せつ菜「!」
栞子「その笑顔が、いつか失われてしまうと思うと…」
せつ菜「っ…!」
せつ菜「み……三船さんの……バカーーーー!!!!」
栞子「!?」
あなた「せ、せつ菜ちゃん!?」
せつ菜「三船さんは…三船さんは、私と同じ!おばかさんです!!」
せつ菜「そして、失望しました!!」
せつ菜「私の、学校への気持ちに勝った三船さんが、こんな人だったなんて!!」
栞子「な…」
218: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 21:08:27 ID:G4S50v2a(23/27)調 AAS
せつ菜「…三船さん。スクールアイドルの可能性は、無限大です」
せつ菜「私も、両親にスクールアイドルを認められず、悔しい思いを沢山してきました」
せつ菜「でも、両親に大好きの気持ちが届いて、今こうしてスクールアイドルを続けています」
せつ菜「それに、スクールアイドルから目を背けていた三船さんに、私の歌が届いたじゃありませんか」
せつ菜「…三船さんは、お姉さんのこと、好きですか?」
栞子「…はい」
せつ菜「…だったら、私たちと…私と一緒に、大好きなお姉さんの笑顔を取り戻しましょう!」
せつ菜「スクールアイドルフェスティバルも成功させて!ご両親に見せてやりましょうよ!!」
せつ菜「お姉さんがやってきたことは、無駄なんかじゃなかったって!」
栞子「…っ」
栞子「で、ですが、あなたたちが、姉のようになっては…」
せつ菜「そうならないように、三船さんが導いてください!!」
栞子「!」
せつ菜「三船さんっ!!」
栞子「わ…私は…わたしは――――」
219: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 21:11:23 ID:G4S50v2a(24/27)調 AAS
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
栞子「失礼します」ガラッ
かすみ「あー!遅いー!」
果林「栞子ちゃん、お疲れさま。どうだった?」
栞子「その件ですが、理事会には…」シュン
エマ「やっぱり、難しかった…?」
栞子「話が通りました。会場の手配に協力してくれるそうです」ニヤッ
愛「このこの、シオリンめ〜!そんな姑息な手を使うようになっちゃってー!」ワシャワシャ
栞子「や、やめてください…!」
しずく「これでまた、一歩前進ですね!」
璃奈「μ`sやAqoursのみんなにも連絡しておいた。あっちも、進展があったみたい」
彼方「順風満帆だ〜」
220: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 21:15:47 ID:G4S50v2a(25/27)調 AAS
栞子「…あ、そうでした。菜々さん、璃奈さん。少し、生徒会室に来ていただけますか」
璃奈「どうして?」
栞子「…以前、菜々さんが提案していた、学園限定のソーシャルアプリ」
栞子「合わせて理事会に提出していたのですが…許可が下りたんです」
せつ菜「え!? ど、どうして今更…」
栞子「…より良い学園作りのために、必要だと思っただけです」
栞子「アプリの仕様決定については菜々さん、その後の開発は璃奈さんをリーダーに置きたいので、お話を」
璃奈「…どうする?」
せつ菜「…行きましょう! すみません、少し出てきます!」
あなた「いってらっしゃい!」
221: (やわらか銀行) 2020/02/11(火) 21:18:22 ID:L+P607fJ(1)調 AAS
スクスタのストーリーこれでいいよ
222: (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 21:18:52 ID:G4S50v2a(26/27)調 AAS
歩夢「…栞子ちゃん、よく笑うようになったね」
あなた「うん。スクールアイドルフェスティバルの準備もすごく上手く進むようになったし…」
歩夢「せつ菜ちゃんも、生徒会のお仕事をまた手伝うようになって、前よりさらに楽しそう」
あなた「あの2人、すっかり相棒みたいだね」
歩夢「相棒…」
あなた「私にとっての歩夢ちゃんみたいな…なんて」
歩夢「! え、えへへ…」
あなた「…あはは」
歩夢「…スクールアイドルフェスティバル、絶対に成功させようね!」
あなた「うん!」
223(1): (帝国中央都市) 2020/02/11(火) 21:24:06 ID:G4S50v2a(27/27)調 AAS
初期からだいぶ路線がずれていってしまいましたがこれで終わりです
読んでくださった方、保守してくださった方ありがとうございました
三船さんのSSはだいたい重度のせつ菜ファンになってるやつばっかりだったので
原作のイメージから大きく外れない三船さんのSSを増やしたかったので書きました
現状出ている情報から妄想した脳内設定なので皆さんのイメージと違ってたらすみません
224: (光) 2020/02/11(火) 22:10:28 ID:lAGXU5Di(1)調 AAS
>>223
よくやってくれた、乙
225: (もんじゃ) 2020/02/11(火) 22:10:46 ID:YvyAAx/Z(1)調 AAS
おつおつ
面白かった
226: (やわらか銀行) 2020/02/11(火) 22:19:37 ID:tp6+/7UR(1)調 AAS
乙です
記念にワンゲル部は潰します
227: (庭) 2020/02/11(火) 22:21:59 ID:o/bB+dJU(1)調 AAS
良かった!
228: (しうまい) 2020/02/11(火) 22:26:35 ID:x24L5tgV(2/2)調 AAS
乙
面白かったよ
229: (家) 2020/02/11(火) 22:37:14 ID:r9jM2DmR(1)調 AAS
完結乙
スクスタ準拠の小ネタとか話作りとかが粋だった
230: (しまむら) 2020/02/11(火) 22:53:47 ID:1f/fSbrh(1)調 AAS
あくまでキャラ崩壊せず、それでいていいssでした
お疲れ様です
231: (ささかまぼこ) 2020/02/12(水) 00:24:27 ID:OiOy729P(1)調 AAS
乙
どの話も脚本が丁寧で感心しながら読ませてもらったわ
232: (悠久の苑) 2020/02/12(水) 00:30:37 ID:jKr4/UB9(1)調 AAS
おつおつ
せつキチしおりんだけじゃなく
色んなしおりんの一面が見られて幸せでした
これだからしおせつはやめられない
233: (ますのすし) 2020/02/12(水) 03:06:11 ID:eDXRk8gY(1)調 AAS
おつ!
めちゃくちゃいい話だった!!
これが本編でも違和感ないな
234: (やわらか銀行) 2020/02/12(水) 06:53:38 ID:Fv8F1iTM(1)調 AAS
おつ
本当に素晴らしかった
235: (中部地方) 2020/02/12(水) 07:14:01 ID:YTqMNer6(1)調 AAS
おつおつ
236: (茸) 2020/02/12(水) 12:05:49 ID:gwUmUjAx(1)調 AAS
栞子のss書き基本有能しかおらんのなんなん
最高やったわ
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