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【WHITE ALBUM2】冬馬かずさスレ 砂糖58杯目 [転載禁止]©bbspink.com (366レス)
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260
: 2015/10/31(土) 23:53:28.60
ID:JpeUwXpo0(11/15)
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260: [sage] 2015/10/31(土) 23:53:28.60 ID:JpeUwXpo0 かずさはもう一度その女性の顔を見て、やっと彼女が誰であったか思い出した。 帰国して間もないころ、ピアニストかずさに「ファッションについて」というインタビューを求めてきた不躾な女性記者…確か板倉とかいう名前だった。 「なぁんだ…」 どちらかと言うとあまり会いたくない人物である。かずさは軽く肩を落とした。すぐ立ち去ろうかとも考えたが… 彼女と会った時の記憶がよみがえる。 いろいろと神経質になっていた時期にわけのわからない取材を求められ怒りを覚えたかずさは手にあったバッグを投げつけて逃げ出した。財布や携帯まで全て入ったバッグを… 何も考えず駆け出し、気がつくと迷子になってしまったかずさであったが、春希に助けられ事無きを得た。なお、投げつけたバッグはこの女性記者が律義に冬馬曜子オフィスまで届けてくれていた。 今から思い起こせば赤面ものである。しかも、その後この板倉とかいう女性記者にお礼もお詫びもしていない。 当時の自分自身はそれどころではなかったし、今からお礼なりお詫びをするとしても完全に時期を逸しているが… 「『ごめん』、くらい言っておくか」 このまま知らんふりをして帰っても同じくらい気まずい思いが残る。 ならば、また少々無遠慮な取材を食らうことになったとしても、謝意を伝えてすっきりした方がいいとかずさは考えた。 「すいません。記者の板倉さん…ですよね」 「え、…ええっ!」 話しかけられた女性記者板倉は驚き、当惑した。 なにせ目の前にいるのは冬馬かずさ。数か月前には取りつくしまもなかった人物の方から話しかけられれば面くらうのも当然だった。 かずさはかまわず、たどたどしく謝罪の言葉を口にする。 「この前はごめんなさい。いや、あの時はちょっと気が立ってたっていうか…その…」 板倉記者は困った。 相手は今をときめく話題の美人女性ピアニスト。ここは謝罪を受けつつ、うまくすり寄って取材に持ち込めたら僥倖である。 しかし今日は別の取材相手の出待ち中で、タイミングが悪かった。 『なんでこんなタイミングでこんなチャンスが…』 しかし、二兎を追う者一兎を得ず。ここは当面の取材を優先すべき。 少し待ってと板倉記者が言いかけたその時だった。 「あれ? 冬馬かずささんじゃないですか?」 そう言ってスタッフ出入り口のドアを開けて出てきたのは、板倉記者の本日の取材のターゲット。 劇団コーネックス二百三十度の新人女優、瀬ノ内晶、本名和泉千晶であった。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1445475514/260
かずさはもう一度その女性の顔を見てやっと彼女が誰であったか思い出した 帰国して間もないころピアニストかずさにファッションについてというインタビューを求めてきた不な女性記者確か板倉とかいう名前だった なぁんだ どちらかと言うとあまり会いたくない人物であるかずさは軽く肩を落としたすぐ立ち去ろうかとも考えたが 彼女と会った時の記憶がよみがえる いろいろと神経質になっていた時期にわけのわからない取材を求められ怒りを覚えたかずさは手にあったバッグを投げつけて逃げ出した財布や携帯まで全て入ったバッグを 何も考えず駆け出し気がつくと迷子になってしまったかずさであったが春希に助けられ事無きを得たなお投げつけたバッグはこの女性記者が律義に冬馬曜子オフィスまで届けてくれていた 今から思い起こせば赤面ものであるしかもその後この板倉とかいう女性記者にお礼もお詫びもしていない 当時の自分自身はそれどころではなかったし今からお礼なりお詫びをするとしても完全に時期を逸しているが ごめんくらい言っておくか このまま知らんふりをして帰っても同じくらい気まずい思いが残る ならばまた少無遠慮な取材を食らうことになったとしても謝意を伝えてすっきりした方がいいとかずさは考えた すいません記者の板倉さんですよね えええっ! 話しかけられた女性記者板倉は驚き当惑した なにせ目の前にいるのは冬馬かずさ数か月前には取りつくしまもなかった人物の方から話しかけられれば面くらうのも当然だった かずさはかまわずたどたどしく謝罪の言葉を口にする この前はごめんなさいいやあの時はちょっと気が立ってたっていうかその 板倉記者は困った 相手は今をときめく話題の美人女性ピアニストここは謝罪を受けつつうまくすり寄って取材に持ち込めたら倖である しかし今日は別の取材相手の出待ち中でタイミングが悪かった なんでこんなタイミングでこんなチャンスが しかし二兎を追う者一兎を得ずここは当面の取材を優先すべき 少し待ってと板倉記者が言いかけたその時だった あれ? 冬馬かずささんじゃないですか? そう言ってスタッフ出入り口のドアを開けて出てきたのは板倉記者の本日の取材のターゲット 劇団コーネックス二百三十度の新人女優瀬ノ内晶本名和泉千晶であった
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