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548: 04/10/17 14:54:41 ID:gPz1OFdc(1)調 AAS
なんとなく、みちるがスフィーかしてるような
549: 04/10/17 15:36:55 ID:y7DhSJda(1/2)調 AAS
しかし今頃纏めて読んだがコイツに守秘義務という概念はないのだろうか
550: 04/10/17 15:51:54 ID:F6r9WmO2(13/21)調 AAS
そう、志保だ。
志保は普段から耳聡いで済まされないぐらい噂などに詳しい。
いつも何処から手に入れてきたか分からないような話を持ち出しては、
それを大々的に脚色し俺たちを騒がせていた。
……まぁ、それがガセであるなんてケースもあったんだが。
だが、その志保の情報力。それは俺の知る人物の中では群を抜いているだろう。
特にこういった商売についての話のように地域に密着した情報なら志保に聞くのが一番だ。
そう思って俺は志保に会うことにした。
「どうしたのよヒロ、急に呼び出しちゃって」
「ああ、悪いな。ちょっと相談があってさ」
五月雨堂からそれほど離れていない場所にある喫茶店ラディッシュ。
そこのテーブルに俺と志保は向かい合っていた。
急な呼び出しのためか志保はあまりご機嫌優れないようだが。
きっとここの代金は俺が持たされるんだろうな。
「早急に調べて欲しいことがあってさ」
「何よ藪から棒に。あんた私を何でも屋と勘違いしてない?」
「フリマ、骨董市、骨董祭を除いて骨董品を手に入れられる方法。
合法なら手段は問わない。加えて、手に入る骨董品がある程度以上の質であることが条件だな」
「ちょっと! 勝手に話を進めないでよ!!」
「悪いな。事態は急を要するんだよ。
冴えない骨董屋が空に羽ばたくか、それとも地に這いつくばって落ちるかの瀬戸際なんだ」
俺が真面目な口調で言うと、志保も冗談の類ではないことを察したようだ。
少し考え込む。
……流石に志保でもこの条件は厳しいか?
「……一応、当たってみるわよ」
「悪いな、頼むぜ」
「でも一体どうしたのよ。あんたが急に骨董品なんて」
「まぁ……ちょっと、な」
「ふぅん……。でもあまり期待しないでよね?」
志保はそれ以上は聞いてこなかった。
551: 04/10/17 15:53:28 ID:F6r9WmO2(14/21)調 AAS
耳聡いだの歩く東スポだのいろいろ言われているが、
その内容が深刻だったり他人の尊厳に深く関わっていたりすると、
ある一線以上には決して入ってこない。それが志保のいいところだ。
俺はそれから志保と別れた。
骨董品を確保するルートは志保に任せておけば大丈夫だろう。
もし志保の情報網にひっかっかって来なかったとしてもそれはそれで仕方ない。
翌日になって俺は再び五月雨堂を訪れた。
客足は全然だったが、心なしか店は綺麗になっている気がする。
俺が来ると健太郎が出て来る。みちるは……店内の掃除をしているようだ。
なるほど、店が綺麗なっている気がしたのはこのためか。
「やぁ、健太郎さん。昨日の成果はどうだったんだ?」
「どうだろうね。俺の目もまだ狂ってはいないはずだけどさ」
俺は店内をざっと見回した。
なるほど、確かに棚は昨日よりも賑やかになっている。
「けんたろは頑張ってたぞ、藤田浩之!」
「じゃあ後必要なのは客足ってところか」
実際問題はそこだ。
客が来なければどうしようもない。
店を繁栄させるには客を集めなければ駄目だ。
「健太郎さん、それについて何か考えはあるのか?」
「客足か……う〜む」
俺がそう聞いたら深く考え込んだ。
そして……
A 「地道にチラシとか配るしかないな」
B 「店の中に目玉になる品を置くことが出来れば……」
C 「あまり褒められた方法とは言えないが、知り合いに市場を引っ掻き回してもらう」
まぁそこら辺は浩之がまだ駆け出しでそこらへんの認識が薄いってことで。
552: 04/10/17 15:54:02 ID:tgd0Chh5(2/3)調 AAS
B
553(1): 04/10/17 16:57:29 ID:Wco+bdly(1)調 AAS
クライアントのことをよりにもよって調査対象にペラペラ喋るのは認識云々を通り越してアホだな
こんなエージェント速攻でクビだね
554: 04/10/17 17:47:11 ID:F6r9WmO2(15/21)調 AAS
そうかもね。選ばれたからそうなったとしか言いようがないんだが。
後考えられるとすれば浩之はみどりさんを怪しいと思った時点で裏切る気があったとか。
それでも個人的感情でクライアントを裏切るのはアホとしか言いようがないけど。
555: 04/10/17 18:00:28 ID:2dsTgD2m(1/2)調 AAS
それ以上に浩之のお節介な部分が勝っていたってとこかな。
この依頼が完結したら浩之の環境がどうなるかはわからんが。
556: 04/10/17 18:02:47 ID:jAeBelX2(1/2)調 AAS
無理に好意的な解釈をするならば、
・健太郎にみどりのことを話した時点では、既にみどりとの契約は終了している。
・健太郎は現在調査対象では無くクライアント。
・任務の性質上後からみどりに責められる可能性は低い。
といった打算が働いているとも考えられるが…無茶には違いないな。
557: 04/10/17 18:03:24 ID:ufnzXTru(1/2)調 AAS
さあまた雲行きが怪しくなってまいりました
558(1): 04/10/17 18:04:45 ID:ufnzXTru(2/2)調 AAS
素直にエージェントやらせれば「宗一のコピペだろ」
浩之らしくしようとすれば「アホとしかいいようがない」と。
こりゃ書き手も災難だな。
559(1): 04/10/17 18:11:35 ID:tgd0Chh5(3/3)調 AAS
>>558
同意。それ以前にここ選択スレだろうに…
こんな事で文句言ってたら柳川24時初期なんか成り立たんぞ。
多少のご都合主義は勘弁してやれ。いいも悪くもそれが選択スレだろ?
560: 04/10/17 18:22:34 ID:2dsTgD2m(2/2)調 AAS
>>559
文句をいったつもりはなかったのだが…。
久々に話が進んでいたので興奮していた。
場の雰囲気を悪くしたのならスマン。
561: 04/10/17 18:23:41 ID:jAeBelX2(2/2)調 AAS
「選択に従っている以上書き手を叩くのは間違い」
「定められた選択肢から選んでいる以上選択者を叩くのは間違い」
この考え方からすれば今回の話は全く問題ない。
562(1): 04/10/17 19:02:48 ID:y7DhSJda(2/2)調 AAS
俺の言から荒れたようで本当に申し訳ない。
563: 04/10/17 19:13:16 ID:EjBMHpP2(1)調 AAS
>>562
いや貴方は悪くない
悪いのは>>553
564: 04/10/17 19:27:51 ID:F6r9WmO2(16/21)調 AAS
「店の中に目玉になる品を置くことが出来れば……」
「目玉となる品?」
「ああ、浩之君は骨董にあまり詳しくないから分からないか。
それなりに名の通った骨董屋は大抵目玉商品を持っているものなんだよ。
もちろんそれは売却用じゃなくて集客用。
それらの殆どが億を越えるほどの価値があるものばかりだ」
お、億ぅ!?
「ということは、それを用意すればいいんだねけんたろ!」
「ははは……そう簡単に言うなよみちる。そんな高価なものがゴロゴロあってたまるか。
よしんばあったとしても持ち主が売ってくれることはないだろう。しかも俺の用意できる金額となるとさらに可能性は低くなる」
「む〜。前途多難なのか」
「そうは言うけどさ、健太郎さん。……当てがあるんだろ?
なかったらこんな突拍子もないことは言い出さないはずだ」
「まぁね。だけど……それをどうにかするには俺は更に恥をかかなくちゃいけない」
恥? なんのことだろうか。
俺とみちるは健太郎にある骨董屋まで連れて行かれた。
話によると、ここは健太郎の親の友人が経営している店らしい。
「健太郎さん、ここの店に何かあるのか?」
「ああ。まあね……」
健太郎は寂しい目で答えた。以前何かあったのだろうか。
俺が更に理由を聞こうとしたら、みちるが手で制した。
「……ここはけんたろにとって触れられたくない過去の一つなんだよ。
前けんたろはここのお店の人に1000万と引き換えに有名な美人画を買い取る約束をしたんだけれど、
約束の期日までに1000万を用意できなかった。もちろんその絵は他の人の手に渡っちゃって……それっきり」
「そうか……」
……なるほど、知り合いと言うことで億単位のものを1000万まで負けてもらったくせに、
それが用意できなかった。確かに会わせる顔がないだろう。
565(1): 04/10/17 19:27:56 ID:kXUDKj18(1)調 AAS
まぁ、ここいらでストップしる
ループになりかねん
566: 04/10/17 19:28:19 ID:F6r9WmO2(17/21)調 AAS
健太郎がドアを開けた。
「失礼します」
「はい。どうぞ……って、その声は健太郎君ではないですか」
「はい……ご無沙汰してます」
俺の目に飛び込んできた人はあの長瀬源之助だった。
これは驚きだ、まさか健太郎の知り合いというのが、
テレビ番組にも出演していて俺のような骨董に詳しくない人間でもよく知ってるあの長瀬源之助だったとは。
……なるほどね、骨董界で最も名が通っている長瀬源之助ならそういうルートを知っているかもしれない。
「もう何年前になりますかね、健太郎君が最後にここに来たのは」
「……あの約束の日以来ですから、三年でしょうか」
健太郎と長瀬が世間話のような会話を続ける。
「それで、今日は骨董品の修繕に来たのですか?」
「……いいえ。恥の上塗りに来ました」
健太郎はそう言うや否や両手を地に付く。
そのままの体勢で長瀬に頼み込んだ。
「け、健太郎君!?」
「……長瀬さん、お願いします。俺にもう一度力を貸してください。
答えを出すのに三年も掛かったけれど、俺は……みどりさんを諦めることは出来ない」
「そうですか……健太郎君はまだみどりさんのことを」
長瀬は事情を粗方知っているようだ。
それなら話も早いというものだろう。
567: 04/10/17 19:28:52 ID:F6r9WmO2(18/21)調 AAS
「約束を守れなかった俺が今更虫のいい話を言っているのは自分でも承知しています。
けれど……もう、長瀬さんに頼るしか方法がない!」
「……健太郎君。私が健太郎君に力を貸したとして、それを無駄にしない保証はあるのですか?」
長瀬が厳しい目で健太郎を見た。無理もない。
長瀬のほうにしてみれば、一度健太郎には期待を裏切られているわけだ。
最初普通に接していただけも長瀬は十分人格者だったろう。
「正直、保証などどこにもありません。今の俺には大それたことを言う資格もない。
だけど……それでも、長瀬さんの力を貸して欲しい」
健太郎はあえて正直に言った。
確かにこういった場合その場しのぎの軽口で場を取り繕うよりも、
自分の正直な気持ちをぶつけたほうが効果があるだろう。
だが、問題は長瀬が首を縦に振るかどうかだが……。
長瀬は……
A 了承した
B 拒否した
>>565
同意
568: 04/10/17 19:29:01 ID:7ka7qMLR(2/2)調 AAS
A
569: 04/10/17 20:07:50 ID:86oSExhK(1)調 AAS
「いいでしょう」
意外なほどあっけなく、穏やかな表情で長瀬は了承した。
「物事には時機というものがあります。
三年前の健太郎君は期待するのに少々早過ぎでした……
ですが、今のその真摯な姿、真剣な眼差しを見る限りは
今の健太郎君は期待するに値すると信じても大丈夫なようですね」
「長瀬さん……ありがとうございます!」
地面に額を擦り付けるように感謝する健太郎。
涙ぐんでいるようで、その声は心なしかくぐもっている。
「まあまあ、そんなに頭を下げないでください。
実は私もこの三年間ずっと気にしていたのですよ……
あの時の健太郎君の力量を考えると、もっと別の形で
あなたに手を差し伸べたほうが良かったのではないかと」
改めて手を差し伸べる長瀬に、すがるように健太郎は立ち上がった。
「人は困ってしまうと色々考えてしまうものですが……
そんな時は策を弄さずに思いのたけを正直に伝えたほうが
結果として上手く行く事もあるものですよ。そうですよね?」
「そ、そうだな……」
ボーっと眺めていたところで突然同意を求められて思わず生返事を返してしまう。
もしかして、この人も俺の正体を察しているのか?……そんな事はないか。
ただなんか凄く俺向けのいい事を言われたような気はしたので悪い気はしない。
さて、目の前では感動の再出発が繰り広げられているのだが……
A ここからは健太郎の勝負だ。一件落着として首を覚悟でリサの元に戻ろう
B ここまで来たらこの一件の行く末を見届けたい気分になってきた
C ……いけね、志保の存在を忘れるところだった
570: 04/10/17 20:13:04 ID:QX3ME+W8(1)調 AAS
C
571: 04/10/17 22:48:33 ID:F6r9WmO2(19/21)調 AAS
そういえば、俺はふと思い出した。
志保に頼んだ骨董品の確保のほうは上手く行っているのだろうか。
携帯を確認してみると、着信履歴が五件……全部志保からだ。
そういえば何か有益な情報を掴んだら連絡を入れた後に会う約束してた。
やべっ、さっさと待ち合わせ場所に向かわないと!
「健太郎さん、ちょっと約束を思い出したから先に戻ってる!」
「えっ? あっ、分かった」
俺は脱兎のごとく長瀬の店を駆け出していた。
「遅い!」
「悪い悪い、これでも全速力で来たんだぜ?」
ラディッシュではすっかり腹を立てた志保が三杯目のコーヒーを頼んでいるところだった。
……やっぱりこの代金は俺持ちになるんだろう。
「で、何か掴めたんだろ?」
「……まぁね。この志保ちゃんに不可能はないんだから」
偉そうにふんぞり返る。
……今回の情報は確かなんだろうな?
「オークションよ」
「オークション?」
「そう。近々秘密裏に行われるらしいのよ」
志保は説明を始めた。
何でも、今度某所で行われるオークションに、多数の骨董品が出品されるらしい。
「オークションだから多少面倒なことはあるかもしれないけれど、とりあえず条件は満たしてるわよ?」
「そりゃいいが、何でオークションにそんな骨董品が?」
俺がそう聞いたら、志保は辺りを見回してから声を潜めた。
……そんなに極秘事項なのか?
「ねえヒロ、篁グループって知ってる?」
「ああ。あの有名な一大企業がどうかしたのか?」
「前のタンカー沈没事件でそのトップが落ちたのはあまりにも有名な話だけど、
その前総帥が世界中の美術品を集めていたとしたらどうする?」
「……なるほどな」
572: 04/10/17 22:49:39 ID:F6r9WmO2(20/21)調 AAS
新しい総帥が芸術に多大な興味を持ってでもいない限り金に変えようとするだろう。
ただでさえ先の事件で崩壊の危機だのなんだのと騒がれたんだ、
今は以前の勢いを取り戻したいところだろう。そんな時に美術品などにかまけている暇はない。
美術品なんてその質を維持するだけでも馬鹿にならない金が掛かるからな。
しかもそれが一つや二つではなく大量ともなればなおさらだ。
篁グループとしては無用の長物だろう。
そして、それで金をもうけるとしたら……上手くすれば大儲けできるオークションか。
志保は一枚のメモにすらすらと何か書いていく。
「はい、これが開催される日時と場所。でも、正直私やあんたなんかと関係ない世界よ。
安いものでも何百万、高いものなら十億を越える美術品が勢ぞろいするのよ?」
「サンキュー。いろいろと助かったぜ」
「ま、当然ってとこね。出品されるものの詳細はおいおい知らせるわ」
志保がまた偉そうにふんぞり返った。
だが、一つ気になった俺は聞いてみた。
「なあ、志保」
「何?」
「……そんな情報、どこで手に入れたんだ?」
「企業秘密よっ」
……後で絶対問いただす。
「なるほど、オークションね」
「ああ。上手くすればそこで目玉となる商品を手にいれられるかもしれない」
俺は五月雨堂で健太郎に志保からの情報を話した。
「偶然だな。実はさっき俺も長瀬さんからその話を聞いたよ。
普通なら招待された人しか参加できないらしいが、俺が望むなら長瀬さんの代理で出てもいいってさ」
……もうこの情報は入っちまってたか。
というか、招待制なんて聞いてないぞ。志保め、そういうところは抜けてやがる。
だが、志保が極秘にしていたオークションとやらに呼ばれるとは、流石長瀬源之助って所だな。
573: 04/10/17 22:50:12 ID:F6r9WmO2(21/21)調 AAS
「それで健太郎さん、出るのか?」
問題はそこだ。
このオークションは多大な金が要求される。
上手く他の客を煽ることが出来れば出費は最小限で済むだろうが、
それでも俺にはどのぐらい費用が掛かるのか正直予想もつかない。
健太郎にどれだけのたくわえがあるか知らないが、多く見積もっても千万ってところか?
健太郎の答えは……
A 「ああ、出てみようと思う」
B 「いや……参加する気はないよ」
574: 04/10/17 22:51:39 ID:Rng3dY+T(1)調 AAS
a
575: 04/10/18 00:24:58 ID:acoJiNy6(1)調 AAS
「ああ、出てみようと思う。またとない機会だからね」
まあ、それはそうだろう。
せっかくコネで参加権まで手にしたんだから当然だ。
しかし、問題は依然山積み。
まず、オークションで良品を見分けられるかどうか。
篁グループの前総帥は美術品に明るく名品珍品と言えるもののみを資金に物言わせて買い漁ったらしい。
その品々ならば安心できるのだろうが、もしも今の総帥がガラクタをその中に混ぜていかにも良品のように売り出したら?
グループの沽券に関わる事だが、落ち目の会社が何をするかなんてわかったもんじゃない。
健太郎にそれを確実に見極める鑑定眼はあるのか?
良品を見つけられるとして、次にはさっきも言った通りの資金の問題。
この店が目玉商品として据えるための骨董品がいくらになるかはわかりえない。
五月雨堂の資金では足りない可能性は充分にありえる。
それに、オークション以外でも他の商品の補充も必要だろう。
資金調達の手立てはあるのか?
そして、オークションそのものとは別の問題。
俺が燃やさせた健太郎の熱意に水を差すようだが、高倉みどりの父親に対して3年越しの約束で納得させることが出来るのか?
俺は高倉社長本人に会ったことがないからここらへんはさっぱりだ。
後は…特に無いか?
さて、どれか聞いてみるか?
A.鑑定眼について
B.資金源について
C.みどりをめぐることについて
D.余計なお世話だろうな、やめておこう
576: 04/10/18 00:26:27 ID:HqJxTmL7(1)調 AAS
B
577: 04/10/19 00:31:07 ID:d6rWijZP(1)調 AAS
「なあ、健太郎さん。突っ込んだ事聞くようで悪いんだけどさ、金、足りんの?」
包み隠しても仕方が無いからあけすけに聞いてみる。
「実際のところ、五月雨堂の資金だけじゃちょっと厳しいかな。オークションでいくらかかるかもわからないし、商品の補充も必要だし」
あちらも臆面も無くヤバ気なことを答えてくれる。
「厳しいって…で、資金を手に入れるアテはあるのかい?」
(もしも無いなら、こんなことで頼りたくは無いんだが先輩や綾香に頼むっていう手も考えないといけないかな…。)
健太郎の答えは…
A.長瀬さんに融通してもらうことになってるんだ。あの人にはお世話になりっぱなしだよ。
B.長瀬さんの口利きで、長瀬さんの親戚からお金を借りられることになってるんだ。
C.俺の友人にエージェントをしてる人がいてね、彼にちょっと頼んでみようかと思ってる。
D.友達とか親戚とか、這いずり回ってでもなんとか借り集めるつもりさ。
E.長瀬さんから俺のことを聞いて感動した人が貸してくれることになってるんだ。(充分以上に金持ちなキャラクターを指定)
F.…今のところ、資金を一気に増やす手は無いよ。
578: 04/10/19 00:37:43 ID:XaKlyLTH(1)調 AAS
C
579: 04/10/19 05:38:23 ID:mWCc/OnK(1/2)調 AAS
「実は友人にエージェントがいてね、その人に頼んでみる事にしたんだ」
エージェント…って事は俺の先輩に当たる人物になる訳か。
「といっても俺はその人が自分でエージェントと
言っているのを信じてるだけで、実力のほどは
見た訳じゃないから解らないんだけどね」
おいおい、大丈夫なのかよその人。
「さっき浩之くんと別れた後に連絡したばかりだから
そろそろ返事が返ってくる頃だが…」
そう健太郎が言った瞬間に店の電話が鳴った。
「もしもし。…引き受けてくれるんですか?
ありがとうございます!…えっ、今からすぐに?
では場所を教えて下さい。…はい、信号を右に曲がって…
解りました、そちらに向かいます」
「その友人からの電話だったのか?」
「ああ。だけど今すぐに 自分の店に来いと言ってきた」
580: 04/10/19 05:39:28 ID:mWCc/OnK(2/2)調 AAS
「店だと!?もう自分の城まで持ってるのかよ!」
「そういや前に会った時に副業兼エージェントだと
いう事を隠すカモフラージュとして店を出していると言っていたよ」
店を出せるだけ稼いでて、副業をやるだけの余裕…。
こいつはかなりの腕前の持ち主かもしれないぜ。
幸いにもそのエージェントの店は隣街にあったので
すぐに目的地に付く事ができた。
「本当にここなのか?」
「間違いない。言われた通りの建物だ」
A 雑居ビルの二階「長瀬探偵社」一階は古本屋か。
B 「石原診療所」診療所?女医か…
C 屋台「鉄鍋飯店」年期のこもった屋台だな。
D 「久瀬・サクヤのお気楽人生相談室」…なんだこりゃ?
E 雀荘兼私立探偵「DR2ナイト雀鬼」探偵で麻雀???
それぞれのエージェントは
A長瀬祐介、B石原麗子、
C詩子、D久瀬、
E伯斗龍二となっています。
581: 04/10/19 05:40:08 ID:+PbgEh+K(1)調 AAS
雀鬼の名を世に轟かすべくE!
582: 04/10/19 05:42:19 ID:mRGGzIWF(1/2)調 AAS
A
というかこれまさか・・・
583: 04/10/19 05:44:02 ID:mRGGzIWF(2/2)調 AAS
うわあああ伯斗龍二ぃぃぃぃぃ!!!!
選ばれてしまったあああああ
584: 04/10/19 05:47:26 ID:qcPFHflY(1/3)調 AAS
Dは支援板ネタ、AはDRトモコネタか?
伯斗は一度も出ていないから出してやりたいが…
しかしここはCだ。
585: 04/10/19 05:50:04 ID:qcPFHflY(2/3)調 AAS
こんな朝方だから俺以外いないと思って
余裕で選んだが…orz
何はともあれ龍二選択スレ初登場オメw
586: 04/10/19 05:51:53 ID:qcPFHflY(3/3)調 AAS
DRトモコってなんだよorz
DJトモコだよ。DR2って文字見て釣られちまった。
587: 04/10/19 05:56:01 ID:aNaExFO2(1)調 AAS
選びそこなったけど
伯斗龍二が出るので記念カキコ
588(1): 04/10/19 06:05:07 ID:Kxm4GVZ5(1/2)調 AAS
問題は龍二を書ける奴がどれだけ居るかだ。
589: 04/10/19 06:23:53 ID:vy/sfA0O(1)調 AAS
多分書き手も読み手も9割9分9厘
ナイト雀鬼をやってなく伯斗龍二も知らないと
思われる中奇跡的に遊んだ事がある者ですが、
伯斗龍二についての設定はこんなもんです。
代々探偵の家系であり、自身も私立探偵。
世の中が平和なので事件がなく、麻雀で稼ぎ生計を立てている。
麻雀の腕前はプロ級。
不思議な力を持っている。(具体的になんなのかは解らずじまい)
趣味は視姦(w そう断言してもいいくらい裸の女を見てもなにもしない。
いやホントに麻雀で勝って相手脱がせても
オナニーしているのを眺めているだけで何もしないんですって!!
とまあ、これだけです。年齢も外見も不詳。
つまり、凄く設定が薄いキャラなんです。
しかし!逆に言えば半分オリキャラみたいなもんだから
探偵と麻雀が上手いというのだけ守れば
性格も何もかも好き勝手書いてしまって構わないんですよw
どんな設定にしてしまおうと怒るファンもいな(ry
まあ、生かすも殺すも書き手次第って事です。
むしろ手垢が付いてないぶんネタキャラになれる可能性も…
>>588
そういう訳で書ける人に関しては心配なさそうですよ。
何せ好き勝手書けるんですから。
590: 04/10/19 07:46:11 ID:Ti2KexRL(1/4)調 AAS
俺の名は伯斗龍二。私立探偵だ。
自慢じゃないが麻雀の腕だけは誰にも負けない自信がある。
地元では数多くの雀ゴロを倒してきた。
だが最近になって麻雀では誰も相手が寄り付かなくなり、
本業の探偵もあまり仕事が来ない。
昔俺が麻雀で打ち負かした魔物達も
最近は全然会いに来てくれない。
なんでも芳晴とかいう若者がいる
隣街の方ばかりに出向いているそうだ。
ふざけやがって…
ガチャリ。
事務所の扉が空く。
「龍二さ〜ん、飲み物買ってきましたよ〜」
「おお、すまないなアレイちゃん」
このピンク髪の女の子はアレイ。
他の魔物は命を助けてやった恩義も知らず
会いにも来てくれない中、彼女だけは本当に優しい。
591: 04/10/19 07:48:30 ID:Ti2KexRL(2/4)調 AAS
今も毎日顔を出してくれる上に
戯れで開業した雀荘の店員もやってくれている。
「ごめんなアレイちゃん、こうも毎日…」
「いいんですよ龍二さん。困った時はお互い様ですから」
「それにしても健太郎はまだか…」
雀荘の方は一見さんばかりでリピーターがいないのだ。
「それは龍二さんが素人相手でも
本気で相手するからでは…」
大体なんだ。エージェントという肩書きがあれば
さらに客が来ると聞いたから試験を受けたが
合格したのに全く客なんて来ないじゃないか!!
何がプロのエージェントだ、何が一流だ!!
こっちは明日の生活費すらどうなるか分からないんだぞ!!
「り、龍二さん落ち着いてください」
592: 04/10/19 07:49:42 ID:Ti2KexRL(3/4)調 AAS
そういやエージェントのトップの宗一という若僧は
最近まで出番が欲しい等とほざいてたらしいな。
ふ ざ け る な ! !
本当に出番が欲しかったのは俺だ!!
何故か俺だけリーフファイト97にお呼びがかからず
ナイトライターでは主役の座まで奪われ、干され続けてもうすぐ10年…
「何が芳晴だ!コリンってなんなんだクソックソッ」
「あの〜龍二さん…」
「大体俺のゲームがリーフの処女作なんだぞ!?
そのゲームの主人公に対してこの仕打ちはなんだうわぁァがgaいキシち2ふじこ」
「龍二さん正気に返ってください!!」
「俺がリーフ最初の主役なんだあああああーーーーー!!」
593: 04/10/19 07:51:20 ID:Ti2KexRL(4/4)調 AAS
ガチャ、キイイイィ。
雀荘の入口から音が聞こえた。
「来たか!」
俺はいても立ってもいられず駆け出した。
「客が一人もいねえ…雀荘には入った事ないが
ちょっと暇すぎないか?健太郎さん、何度も聞くが
本当にここがエージェントの店なんだろうな?」
「言われた場所はここで合ってるんだけど…
ちょっと俺も自信なくしてきたなあ」
とその時、店の奥から一人の男が現れた。
「やあ健太郎、来てくれたか。そちらの人は?」
「どうも龍二さん、こちらは…」
「藤田浩之です。俺は…」
A 正直にエージェント見習いと話す
B まだ同業者だって事は黙っている
C しかし影薄いなこの人…
D 喋る前に龍二が用件に入りだした
594: 04/10/19 07:53:14 ID:1+4O1BVu(1)調 AAS
C
これは第二の出番キャラの悪感
595: 04/10/19 08:05:17 ID:2gcbWIij(1)調 AAS
龍二・・・このまま何かネタを付ければ価値はあるぜ!
鬼ごっことかの他のSSスレでも
山田まさき(同棲の主人公)まで出ていたのに
存在そのものを抹消されつつある主人公伯斗龍二、
もはや君が輝けるのはこのスレしかない!がんがれ!!
596: 04/10/19 09:46:45 ID:xdXjXKg2(1/4)調 AAS
「俺は健太郎さんの店でアルバイトをしています」
素早く目をパチパチして話を合わせる合図をする。
「そうです。まだ働いて三ヶ月ですが
色々役に立つんですよ浩之君は」
「そうか。俺は伯斗龍二だ。よろしく頼むよ浩之君。では早速…」
「いらっしゃいませ〜!二名様ですね?
すぐ入れますよ〜!」
突如女の子の声が響いた。客がいないから余計響く。
「龍二さんも卓に入ってください、じゃないと卓割れしちゃいます」
「いや…アレイちゃん、この人達は
麻雀を打ちに来たんじゃないんだ」
「え?では探偵の方の…ごめんなさい!
すぐにお茶汲んできます!!」
慌てて台所に走っていく。
「龍二さんの方もあんな可愛い娘雇ってるじゃないですか」
「いいって言ってるのに毎日来てくれるんだよ。
給料もろくに払えないのに…面目ない限りさ」
597: 04/10/19 09:48:44 ID:xdXjXKg2(2/4)調 AAS
俺達は奥の事務所に案内され、
そこで話をする事になった。
しかし…なんだこの龍二という人は?
見た所身なりはきちんとしているし、
年齢は健太郎さんと同じくらいか年上、
二十代中盤から後半くらいか?
にしては仕事は儲かっていないようだし、
それに何より…何だこの影の薄さは!?
普通どんな人間にもそれなりの存在感というのがある。
それが彼にはほとんどないんだ。
なんというか…誰も食べないサンドイッチの
付け合わせのパセリのような…
いるのに見なかった事にされてるような、
そんな感じの哀愁までも漂っている。
俺もいろんな人物を見てきたがここまで影が薄い人は初めてだ。
598: 04/10/19 09:51:33 ID:xdXjXKg2(3/4)調 AAS
「失礼します」
「え?あ、ああどうも」先ほどのアレイという女の子がお茶を持ってきた。
しかしこの子の方が龍二さんより
まだオーラを感じるってのは実際どうよ?
「どうかしたのかい、浩之君?」
「いや、なんでもないです!」
「そうか。…で、俺が龍二さんと出会ったのは
骨董品の買い付けで商人の一人に紹介されてねえ」
「その人名前はなんていうんです?」
「解らないよ。聞いても教えてくれないんだ」
「ショップ屋ねーちゃんとしか答えてくれないな」
「あの人も俺が稼ぎ少なくなったらめっきり付き合い悪くなった」
「彼女は儲かってる人しか相手にしませんからねえ」
「ところで仕事の件は…」
「そうだった。実は健太郎君に頼みたい事があってね」
「俺にですか?」
「ああ。これは俺一人では出来ない仕事なんだ。」
「と、いいますと?」
「健太郎君も至急大金が必要なんだろう?
それだけの大金が動く仕事なんだ」
「どれくらいの金額ですか?」
「億は固い」
「お、おくぅ!?」
いけね、俺が思わず取り乱しちまった。
でも億単位の金が手に入れば…
599: 04/10/19 09:52:16 ID:xdXjXKg2(4/4)調 AAS
「それで、どのような仕事なんですか?」
「単刀直入に言おう」
A 麻雀の代打ちだよ
B り〜ぽんで勝負を挑まれてな…
C キーボードの速タイプなんて変な勝負を挑まれたんだ
600: 04/10/19 09:54:45 ID:icn3VsXU(1)調 AAS
Bだ!
601: 04/10/19 10:55:33 ID:hBjiNCNh(1/2)調 AAS
「りーぽん?」
「聞いた事がない博打ですね」
「俺も麻雀なら絶対負けない自信があるんだが
正直全く知らないジャンルとなるとな…」
「相手側の説明ではなんでも
ポンジャンに似ているらしいです」
「ポンジャン?」
「健太郎さん、やった事ない?
ほら、ドラ○もんなんかの漫画の絵が描いてある…」
「あっ子供の頃遊んだ覚えがある!」
「そうそれだよ、ポンジャン」
「ルールは二対二のコンビ戦、しかもイカサマありだ」
「イカサマありだと!?」
「見抜けない方がマヌケ、という事らしい。
当然バレればチョンボになるがな」
「そこで俺と一緒に打つ打ち手が一人と、
見張り役が必要になるんだが…」
「見張りはアレイちゃんもいるし
浩之くんも担ぎ出せば大丈夫でしょう」
「見張りはさりげなく仲間の持ち牌を通しで教えたり
隙あらば相手の牌も覗き見なければならない。責任重大だぞ」
602: 04/10/19 10:57:21 ID:hBjiNCNh(2/2)調 AAS
「では、誰が見張りで誰が龍二さんと
りーぽんを打つか決めておきましょう」
「相手にはこっちが誰がパートナーになるのか
伝わっていないんですよね?」
「当然だ。しかしこちらも
相手が誰なのかわからん。」
「ただ、凄腕の代打ちというのは確かなようです」
「待ち合わせ場所はこの店だからもうすぐ来ると思うが…」
「どうやら来たようだぜ」
味方の打ち手と見張り役二人を
アレイ、健太郎、浩之から選んで下さい。
龍二は打ち手で固定です。
そして相手の打ち手二名と見張り役1〜2名を
A〜Zより選んでください。
AコリンB芳晴CエビルDイビルEメイフィアFたま
GフランソワーズHルミラIあかりJ瑠璃子K千鶴L反転初音
M由綺N由宇O詠美P大志Q御堂R麗子
SアルルゥTカミュUヌワンギV透子W夕菜
X醍醐YA棟巡回員Zビル・オークランド
603: 04/10/19 10:59:11 ID:TK0NHOl0(1)調 AAS
味方の打ち手は浩之、
見はりはアレイと健太郎。
そして相手は因縁繋がりで
打ち手BとH、
見はりはAに‥Z!!
604: 04/10/19 11:07:01 ID:Yzx50M+G(1)調 AAS
ふむ、城戸芳晴にルミラ…
ナイトライターの主役に雀鬼のラスボスか。
うん、龍二の復讐相手としては最適だ。
見張りにはコリン、うん、これも順当。
そしてもう一人の見張りは…!!!???
ど う す れ ば い い ん だ orz
605: 04/10/19 11:12:58 ID:Y87F1kPC(1)調 AAS
やべえ久しぶりにどうすればいいんだAA貼りたいが見つからねえ
606: 04/10/19 11:16:48 ID:2nTtdxCc(1)調 AAS
ビルはどうすれば以下略と言わせときゃいいんだから
扱い楽だろwこいつも半分オリキャラみたいなもん。
それよりも芳晴にルミラまでいたら
こちら側のアレイが無力化しないか?
そっちの方が失敗だ。
607: 04/10/19 11:28:25 ID:sdLQgmmq(1)調 AAS
ビルに龍二…何かの祭りですか?
608: 04/10/19 12:46:14 ID:dkTQfrlS(1/4)調 AAS
ガラリ。
ドアが開いて、入ってきたのは四人の男女。
そいつらが入ってきた瞬間、龍二の目の色が変わった。
「なっ!? お前は……!?」
「久しぶりね」
「ル、ルミラ様!?」
一人目……不思議な感じの女だ。何か他の奴と違っている気がする。
「まあ、今日はお手柔らかに頼むよ」
二人目……何処にでもいそうな野郎。億単位の金をやり取りする相手には到底見えない。
「芳晴! さっさと終わらせちゃうわよ!!」
三人目……場違いな女だな。ぶっちゃけ周りが見えてないんじゃないか?
……これで全員か。
あれっ? そういえば俺最初に四人って言ったはずだが?
「………だ」
しかも何か聞こえてくる。
「……ばいいんだ」
段々不安になってくる。
「どうすればいいんだ」
こっちが聞きたいよ。
それから互いに名乗る。
一番初めの奴がルミラという女で、次が城戸芳晴。
それからコリンに……もう一人、ビル・オークランドか。
「まさかルミラが今日の相手だとはな」
「ふふふ、私相手じゃ本気は出せないとでもいうのかしら?
「まさか。ところで今はそこの城戸芳晴のところでよろしくやっているそうだな」
「あら? 私は関係ないわよ? 私は今のところただの一家庭教師」
早くも対決ムードになっている二人。
以前から何か因縁があるようだな。
609: 04/10/19 12:46:41 ID:dkTQfrlS(2/4)調 AAS
……確かりーぽんなら俺も少しはやったことがある。
もともとは一対一で戦うタイマン形式。相手の点数を0にすれば勝ちだ。
加えて勝利すればイカサマ牌というふざけたアイテムを手に入れるチャンスが芽生え、
そのイカサマ牌の種類が「持ち牌一枚チェンジ(ゲーム開始時に限る)」と
「一発ツモ(確率は90%といわれる)」「当たり無効」の三種類だった。
このイカサマ牌は使われない可能性もあるな、話がややこしくなるから。
「さて、早速はじめるわよ?」
ルミラという女の一声で俺たちは席についた。
隣には龍二、向かいには芳晴、斜め右にルミラか。
ふとここで『選択出番最多最少コンビ』とかいう名称が浮かんだ気がしないでもないが気にしないでおく。
さて……勝負はどの牌を使うんだ?
A 初級者向け、こみパ牌
B 中級者向け、天いな牌
C 上級者向け、うたわれ牌
D 実際そんな牌ありませんその一、誰彼牌
E 実際そんな牌ありませんその二、痕牌
F 実際そんな牌ありませんその三、Routes牌
G 実際そんな牌ありませんその四、WA牌
H りーぽんなのに前提から間違ってます、鍵牌
I 様々な種類の牌がごちゃ混ぜになってる混沌とした牌
610(1): 04/10/19 12:48:04 ID:4iBRXI2i(1)調 AAS
愛
611: 04/10/19 13:05:58 ID:FinPrdwj(1)調 AAS
>>610はIでいいんだよな?
612: 04/10/19 13:31:54 ID:dkTQfrlS(3/4)調 AAS
俺は牌をかき回している途中ちらっとその牌を覗いてみた。
そうしたところ……なんと、バラバラだった。ええ、そりゃもう見事に。
「龍二さん、何でこれバラバラなんだ?」
俺が聞いてみたところ、龍二はこう答えた。
「今日は特別ルールでいろいろな牌をかき混ぜて使う。
そうするとオールスターズが出やすくなるから一度に九種類しか出ないけどそれは仕様だ」
深くつっこむのはやめておこう。
さて、ここでりーぽんのおさらいをしておこう。
りーぽんは一度に九種類の牌を使う。牌は一種類につき九枚だ。
お互い交互に山から一つずつ取り合っていって、
麻雀で言う刻子、つまり同じ絵柄を三種類集めそれが三つ揃えば上がりだ。
それが大前提。ただし、オールスターズという全部バラバラという上がり方もある。
牌には赤・緑・青の色分けがしてあり、それは種類によって決まっている。
それが麻雀で言うマンズとピンズとソーズになるわけだな。
そして注意して欲しいのは、りーぽんではロンは出来るがポンはできない。
リーチは普通の麻雀と同じやり方だ。もちろん場に10点を預けなければいけないから注意してくれ。
よし、次は汎用的な役について思い出しておこう。
さっきも言ったが、基本的な上がりは同じ絵柄三枚を三組作ること。ただしそれだけじゃ10点だ。
それからリーチをかける。これで30点を上乗せできる。
三色。絵柄の組み合わせが赤・緑・青と完全に分かれていること。それで80点だ。
単色。三組の色が全て同じであることだ。これで100点だ。
同種。簡単に言うとイーペーコーみたいなものだ、同じ牌を六枚揃える。180点もらえるぞ。
りーぽん。同じ牌を九枚とか言うとんでもない難しさだ。だが決まれば3000点、勝ちは確定だぜ?
そしてオールスターズ。これだけ異彩を放ってる。九枚全部バラバラだ。それで80点だ。
それから使う牌によってはオリジナルの役なんてのもあるんだが、
今回は使う牌がバラバラだからとてもじゃないが狙えないな。もしかしたらこじつけとかできるかもしれないが。
613: 04/10/19 13:32:33 ID:dkTQfrlS(4/4)調 AAS
さて……ゲームの始まりだ。
イカサマ牌は(牌交換:1 一発ツモ:1 当たり無効:1)か。
俺の牌は……
瑞希 瑞希 アルルゥ エルルゥ トウカ 橘 功 功
……ほんっとうにバラバラだな。三つの種類が混ざってやがる。
しかもこのゲームに使われている九種類の牌がなんなのか分からない。
一応龍二やルミラが言うにはランダムだから公平性は保っているらしいが。
ということは……今のところ他の連中も自分の持ち牌しか分からないということか。
さて……どれから集めて言ったらいいものか。
A アルルゥとエルルゥがあるのでオリジナル役を狙う
B 瑞希と功が揃っているので単色でも狙ってみる
C 健太郎に他の連中の手牌を知らせてもらう
D イカサマ技牌交換を使う(牌指定)
プレイヤーにだけこっそり教える今回の使用牌
緑: 瑞希 功 詠美
青: エルルゥ トウカ 文吾
赤: アルルゥ 橘 すばる
614: 04/10/19 13:49:46 ID:R07scPx9(1/2)調 AAS
d
615: 04/10/19 13:49:55 ID:ISUjTvh+(1)調 AAS
C
616: 04/10/19 13:51:03 ID:R07scPx9(2/2)調 AAS
橘を詠美に
617: 04/10/19 16:11:51 ID:Eu9Mmj82(1/2)調 AAS
まてよ……考えるんだ……
ことゲームとなると真剣勝負になる志保ルートの俺が目を覚ますのを感じていた。
牌の種類を手探りで確かめていかなきゃならないのだから
この対戦は普通に考えれば序盤は役は狙いに行きにくいだろう。
ある程度牌の種類から作れる役が想像出来てからが勝負と考えるのが普通だ。
ならば序盤に少しでも多くの牌を確認するのがいいような気がするので
いきなり牌交換をするのも面白いんじゃないか?
すでに瑞希と功は2枚手の中になるので
この交換でもう1枚手に入れば最低限の上がりに近づき
あわよくば単色狙いに切り替える事も可能だろう。
うたわれステージの牌であるアルルゥ、エルルゥ、トウカは
アルルゥ+エルルゥ、アルルゥ+トウカが役になるので
上手くくっつけばそれなりに大きな役を狙いにいけるかもしれない。
すると必然的にまったく必要がなくなるのが橘だ。
一応功&文吾&橘で役は成立するが、これはそもそも文吾がなければ始まらない。
よし、作戦は決まった。
618: 04/10/19 16:14:17 ID:Eu9Mmj82(2/2)調 AAS
「おまけゲームの主人公に年季と格の違いを教えてやろう」
「手に入らない廃盤製品よりは場慣れしているつもりですよ」
「戦え!芳晴!龍二!勝ったほうを、私が全身全霊をかけて愛してあげるよ!」
何やら異様な盛り上がりを見せる残り3人。外野の俺など眼中にもないようで、
あまりの熱気に見張りもそっちにばかり注意が向く。その隙に、俺は大胆にも牌交換を試みた!
……詠美だった。単色を狙うにしても3枚揃いがなくては先が長い。
「どうすればいいんだ」
俺の心の声を代弁するかのようにビルが呟いた。
さて、そうして始まった第一局(でいいのか?)だが
A まさかの詠美2連続ツモでいきなり緑単色の大チャンスだ!
B 無難にまとめていったら役なしでリーチをかけられる展開に
B 初志貫徹、牌を確認するためにひたすらツモ切りした
C いきなりの速攻で早上がりを決められた(人物指定)
619: 04/10/19 17:29:20 ID:Kxm4GVZ5(2/2)調 AAS
Cでルミラ。
やっぱこうでないと。
620: 04/10/19 17:55:16 ID:L5qpv6+X(1)調 AAS
ていうかBがふたつあるぞこのうっかりさんめ
621: 04/10/19 22:26:50 ID:QgLAJI1A(1/4)調 AAS
第1局が始まった。
ちなみに状況を説明しておくと、
俺の後ろには健太郎さん、龍二の後ろにはアレイ、
芳晴の後ろにはコリン、ルミラの後ろにはビルが
それぞれ見張り役として付いている。
見張り役といっても相手の配牌を見ては駄目だし、
あくまで相手の不審な挙動やイカサマを見破るのが
目的だからこの配置は当然と言った所か。
背後にいるから見張りと打ち手でアイコンタクトも取れない。
だが、それは1対1の麻雀の場合だ。
2対2のコンビ打ちならもう一人の仲間の背後の
見張りともコンタクトは取れるし、ぶっちゃけた話
イカサマや積み込みもできる。味方の見張りもそれは黙認するだろう。
敵のイカサマは見破り味方のイカサマは見逃す。
ずるいようだがそれは相手も同じ事だ。
「そういえばさぁ…」
ルミラが口を開いた。
622: 04/10/19 22:28:17 ID:QgLAJI1A(2/4)調 AAS
「アレイ、あなた最近毎日この店に来てるそうじゃない?」
「ええ…龍二さんには恩もありますし」
「恩…ねぇ。案外違う感情も入ってたりして」
「俺を忘れてとっとと別の男に走った恩知らずが、よく言うぜ」
「龍二、別にあなたの事を忘れた訳じゃないのよ。ただ…」
バシーン!
「私は常に光り輝いていたいだけ。リーチよ」
なんだって!2打目でリーチ?速すぎるぞ。
「健太郎さん!」
「…彼女の腕の動きに怪しい点は見られない。
もう一人も同様だ」
確かに。俺も見ていたがルミラが牌を取る時も
打つ時も不審な動きは全然無かった。
だが龍二は全く動じず牌を進める。
「それは俺が日陰者だと言いたいのか?」
「まさか。あなたは今だって十分魅力的よ」
「じゃあ何故俺の元から離れた」
「私はね…刺激が欲しいのよ。
最近のあなたからは刺激が感じられないわ」
623: 04/10/19 22:30:15 ID:QgLAJI1A(3/4)調 AAS
「ルミラから聞いたわよ〜あんたこの頃
仕事も出番もなくて困ってたそうじゃない」
芳晴の背後のコリンとかいう女が口を挟む。
「くっ…」
龍二さん、否定しないのかよ…。
「芳晴と一緒にいるとね、色々事件が起きるのよ。
おかげで私は退屈せずに済む。エビル達も同じ理由で付いてきたのよね」
「ルミラ様…それでは龍二さんがあまりにも可哀想です」
「優しいのねアレイは…昔からそうだったし。
でも私はアレイのそういう所が好きよ」
この女、やはり龍二だけでなくアレイって子とも
深い関係があるようだな。アレイちゃんは様付けで
名前を言っているし、主従の間柄か?
「私も芳晴もアレイが龍二の方にいるからといって
叱ったり邪魔したりしないから安心しなさい。」
「俺もコリンも雇われただけだしね」
「勝負には勝たせてもらうけど」
624: 04/10/19 22:31:39 ID:QgLAJI1A(4/4)調 AAS
こいつらさっきから長々と喋りやがって。
「おいあんた、自分の番だろ。早く切りなよ」
「あらあら、せっかちねぇ。もう少し喋らせてよ」
「ふざけんな。喋っている間に
イカサマするかもしれねぇだろ」
「私はそんな事はしないわ。それに、もう牌を切る必要もないし」
「どういう事だ?」
「こういう事よ」
静かに端から自分の牌を倒していくルミラ。
「ツモ。リーチ一発ツモ青単色…150点だから50点オールね」
「んなっ…!!」
俺は絶句した。
「健太郎さん?」
「俺は会話中も腕の動きだけ見ていたが、やはりイカサマはしていない」
「イカサマ牌も使ってないわよ?」
ルミラが言われる前に自分のイカサマ牌を見せ付けた。
その手には確かに牌交換も一発ツモ牌もある。
イカサマではなく実力で単色に一発ツモまで上がったのか…
A 龍二が本領発揮。上がり返した
B 俺に幸運にも良い配牌が
C さらに追撃、芳晴が仕掛けてきた
D その時、見張りが動いた(アレイ、健太郎、コリン、ビルから選択。複数可)
625(1): 04/10/19 22:33:42 ID:qqo/xLoy(1)調 AAS
ここは雀鬼の活躍でA
行け龍二!
626: 04/10/19 22:34:01 ID:T4SVAzZf(1)調 AAS
ここだ!ここでD、ビルにけんたろですよ!!
627: 04/10/19 22:34:45 ID:kEzV0Ix+(1)調 AAS
>>625
ありがとう、選んでくれて
あと5分遅かったら俺「Dでビル」って選ぶ誘惑に負けていたよ……
628: 04/10/20 02:27:56 ID:MCiAZMYe(1/2)調 AAS
ゲーム開始から三手で一勝。このルミラっていう女、強い。
しかもイカサマなし。まだまだほんの小手調べといったところだろう。
この先、本気を出された日には……本当に勝てるのか、俺たち?
「お見事」
「褒めたって何も出ないわよ?むしろ何か出す方はそっちじゃないかしら」
余裕の笑みで催促するルミラに50点棒を放り投げながら、龍二さんは言った。
「すぐに返してもらうさ」
その時、ぞくっとした。
ふと横を見ると、龍二の様子が一変していた。
目つきが、顔つきが、仕草がまるで別人のように鋭く感じられる。
さっきまではかげろう同然だった存在感が急に大きく強く、熱くさえ感じられる。
すげぇ。本当にこの人はギャンブラーなんだ。
雀卓という戦場で、麻雀牌という銃を手に、命のやり取りをする瞬間にこそ一番輝く
生粋の戦士なんだ。今日はりーぽんだけど。
見ると、戦士の顔をした龍二さんを前に、ルミラは怖気づくどころか嬉しそうだ。
そうでなくっちゃと言わんばかりに。
なんか、俺も燃えてきた。
そうだよ。こんなサムライたちと刀を並べておいて、この程度で尻込みしていられるか!
そんな俺たちの本気は他の奴らにも次々伝播していき、皆の表情が引き締まっていく。
そのまま緊張の波はぐんぐん高まっていき、やがて爆発する限界まで達し…………
ビルが言った。
「……ところで、勝敗の決着はどうすればいいんだ?」
629: 04/10/20 02:28:49 ID:MCiAZMYe(2/2)調 AAS
座が沈黙した。
しまった。とにかく早く始めることばっか考えてて、
その辺ちゃんと取り決めすること忘れていた気がする……。
ああ、みなさん何か凄く気まずい。さっきまでのシビれるような空気はどこへ。
龍二さん、お願いですから下向かないでください。悲しくなるから。
ルミラはルミラでわざとらしく視線そらしてるし。
健太郎さん、咳払いしなくていいから。口笛吹くなコリン。あ、アレイさん泣きそうだ。
……とにかくどうすっか。やっぱ普通に麻雀と同じで
半荘終わった時点で一番得点の多い人が勝ちでいいのか?
それとも原作のゲームよろしく、誰かがハコテンになったら終了なのか?
まさかコンビの両方がハコテンになるまでやるってことは…?
A 半荘形式。二周した時点で終了。
B ゲームは誰か一人ハコテン(0点)が出るまで続く。
C ゲームはどちらかのコンビが両方ハコテンになるまで続く。
※すみません。625の選択は次で結果を出してください。
630: 04/10/20 02:40:06 ID:TTBRKq7i(1)調 AAS
c
631: 04/10/20 12:15:00 ID:I2fDdj/X(1/4)調 AAS
勝負の決着方法は対戦相手を二人ともハコテン、
つまり点棒を0以下にすれば勝利と決まった。
点棒が0になった相手も勝負は続行できるが、
0を越えた分の点数もマイナス100点という風に
蓄積されるし当然リーチもかけられない。
でも上がって点数が0点以上になればまたチャンスが産まれる。
相手を二人ともハコテンにしなければ勝ちにはならないのだ。
これによりツモとロンの使い分け、
わざと仲間に振り込む等の
駆け引きが重要になる。
「さっきから気になるんだが、あのビルっておっさんは何者だ?」
「それは俺も同意見だな。ルミラ、
お前や芳晴とそのコリンという小娘は
知り合いだって解る。しかしあの男は雰囲気からして
お前達とは違う、異質な感じがするぜ」
「ああ、彼はね…」
「…私はスポンサーだよ」
「えっ?」「なんだと?」「ウソ!」「うおおおっ!」
その場にいたビル以外の全員が驚いた!
「…どうかしたのかね、君達」
632: 04/10/20 12:17:11 ID:I2fDdj/X(2/4)調 AAS
「……いやおっさん、普通に喋れたんだな」
「どうしたらいいんだ以外の言葉は喋れないと思ってた…」
「…失礼だな、私だって原作では結構口数は多い方だ」
「というかなんでルミラ達まで驚いてるんだ?」
「ん、まあノリよノリ」
にしては本気で驚いていたように見えたが…
「…私はサルベージの会社を経営していてね、
今度大きい仕事が入ったのでその為の資金が必要なのだよ」
「で、私と芳晴は彼の代打ちって訳」
サルベージというと難破や沈没した船を
引き上げるっていう…
「おっさん、その大きな仕事ってなんだ?」
「何故私がそれを君に言う必要があるんだ?」
…そりゃそうだよな。
「…そうだな、引き上げるのは大型タンカーとだけ言っておこう」
タンカーだって?確か志保もタンカー沈没の話をしていた。
前篁グループ総裁の死、タンカー沈没、引き上げられるタンカー…
偶然にしちゃできすぎてる。
「君達が勝ったらさらに詳しく話してあげよう」
「お喋りはもういいか?始めるぞ」
これで俺としても負ける訳にゃあいかなくなったぜ。
ジャラジャラ…
牌をかき混ぜている龍二さんの顔が笑っていた。
(段々感覚が戻ってきたぜ…久しぶりにアレをやるか)
633: 04/10/20 12:19:44 ID:I2fDdj/X(3/4)調 AAS
龍二さん何ニヤついてんだ?まあいいや。配牌は…普通だな。
まずはツモ切りと。でもやけにこみパ系の牌が多いな。
(なにこれ!?由宇にすばるに…ラッキー!
配牌から貧しい乳と書いて…がテンパイしてるじゃない!)
「龍二、残念ね。この勝負貰ったわよ」
「へえ、そりゃ良かったな」
「リーチよ!!」
今度は一打目からリーチだと!?捨てた牌はあさひか。
「…フッ、悪いな…そいつだ」
その瞬間龍二さんが牌を倒した。
「ロン。ピーチとピーチに三色も付いたか。240点だな」
ルミラは信じられないって顔をしている。
「龍二さん、すげえ!!」
「俺にも元祖葉の主人公の意地があるんでな。
確かりーぽんには地和はないんだったな…残念だ」
「勿論俺もこの通り、イカサマ牌は使っていないぜ」
「龍二…貴方使ったわね、白龍天武を」
「何の事だ?」
「とぼけないで。あの時も私は
それで貴方に負けた…忘れるはずがないわ」
634: 04/10/20 12:23:21 ID:I2fDdj/X(4/4)調 AAS
「さて、ね。これで俺に惚れ直してくれたかい?」
「まあいいわ…そっちがその気なら私も容赦しないから」
確かに色んな牌が混ざりあっているこの特別ルールの牌で
こみパ系の牌ばかり出るのは確率的にはかなり低い。
そんな状況でこみパのオリジナル役を初手で上がったという事は、
龍二さんが何らかのイカサマをしたと考えるのが妥当だろう。
しかもルミラからピンポイントで上がる為に
ルミラの配牌にまで細工して…
やっぱり龍二さんは凄い。神業レベルのイカサマ師だぜ。
(やはり体力を使うな…こうなるなら鬼の札を借金してでも
ショップ屋ねーちゃんから買っておくんだったぜ)
そして次の局。配牌を見て浩之は絶句した。
「なんじゃあこりゃあ!?」
A 3種類まで好きな葉鍵キャラ(スタッフもOK)
の名前を書いてください
持ち点 龍二490 浩之250 ルミラ210 芳晴250
龍二のイカサマ技は↓を参照させて頂きました。
外部リンク:www.ichigo.sakura.ne.jp
635: 04/10/20 12:24:20 ID:vQb3Kj3s(1)調 AAS
A超先生、久弥、詠美じゃない方のちゃん様で。
でもテンパイするどころかむしろクズ手w
636: 04/10/20 12:55:52 ID:zh4UGIIP(1)調 AAS
そうだよ。ビルはサルベージ企業の元締めで
それで沈没船の探索に向かったら閉じ込められて
例の台詞を言うはめになったんだ。よく覚えてたな!!
俺は怪物に襲われて逃げた後に言った
「簡単な事だ、逆に殺してしまえばいいんだ!!」って台詞がバカっぼくて好きw
637: 04/10/20 18:26:07 ID:TWrZ4c7v(1)調 AAS
「うわっ! ……びっくりするじゃないか」
「ブラフを張るにはちょっと大げさすぎるわね」
「ははは、さすがに見え見えだね」
あまりに素で反応したために他の打ち手は全員口三味線だと思ったようだ。
薄笑いで誤魔化したものの、実はマジで驚いていたりする。
具体的にはこうだ↓
配牌
超先生 超先生 超先生 超先生 超先生 超先生 久弥 323ちゃん様
∧_∧
< `ш´> < オレニマカセロ
……流石は超先生、確率の偏りなんて無視してるぞ。
しかしこれはやっかいな事になった。
ここまで揃うと逆に伝説の役満『超一色』を狙いたくなるんだが
ポンが出来ない以上は他のプレイヤーが超先生を捨てるまでに
あと2枚自力で超先生を引かなければならない。はっきり言って無茶だ。
しかしスタッフ揃いの役を狙うにしても所属がバラバラ過ぎる。
久弥か323ちゃん様を引いて早上がりを狙うのが王道だが……
A ところがどっこい、超先生を2枚引き入れたぜ!
B 手出しで超先生を6回連続で捨てれば他のPLを威圧出来るかも
C ここまで偏るのはイカサマ臭いな。見張り達に問いただしてみよう。
D というか話の流れ的に次は芳晴が上がる番だった
638: 04/10/20 18:36:12 ID:Tbh8Gojc(1)調 AAS
Aでいきましょ
639: 04/10/20 20:53:39 ID:l4HVAjjT(1/2)調 AAS
「……………………」
「どうしたんだい?君の番だよ」
「ハッ!そ、そうだったよな。」
思わず意識が飛びかけてしまった。
あの後立て続けにさらに超先生を2枚引いてしまい、
3巡目にして幻の役満超一色をテンパってしまったのだ。
これはなんだい?俺、なんかのギャンブル漫画の主役?
某カードゲーム漫画の二重人格主人公並みの引きの良さだ。
しかも俺はイカサマ牌も使ってないぞ?
超一色は上がれば5000点、
ツモならその時点でこちらの勝ちだし
ロンでも一人を確実に挽回不可能になるくらい潰せる。
ここまできたら狙うしかない!!
「龍よぉぉぉ!お前の運をワシにくれやぁぁぁ!!」
「…誰の物真似だそれは」
「浩之くん、あなたの番ゆ」
ちっ。あっさり流されたか。まあいい、とにかくツモるぜ!!
640: 04/10/20 20:55:28 ID:l4HVAjjT(2/2)調 AAS
この次の書き込みの末尾1ケタの秒数により、
選択が決定します。
1 牌が多いぞ?駄目だ上がり放棄になった
2 いきなりアレイが豪快にずっこけた
3 その時!ビルが叫びだした
4 ゲゲェー!逆に相手に高めをツモられた
5 やった!奇跡的に超先生をツモった!大勝利!!
6 相手に高めを振り込んじまった!俺がハコテンかよ…
7 この声はなんだ?…超先生が直接語りかけてるのか?
8 コリンが妨害工作してきた
9 しまった!勢い余ってチョンボしてしまった
0 相手が超先生を捨てた!ロン!!
4か6か0が出た場合、芳晴かルミラ
どちらが上がったり振り込んだりしたかは次の書き手にお任せします。
641: 04/10/20 20:59:42 ID:xD9R4Ej1(1/2)調 AAS
何が出るかな♪ ↑この辺か?
642(1): 04/10/20 20:59:53 ID:UXT3BSER(1/3)調 AAS
5であることを願う。
643: 04/10/20 21:00:42 ID:UXT3BSER(2/3)調 AAS
ってズッコケかよ…
644: 04/10/20 21:00:43 ID:xD9R4Ej1(2/2)調 AAS
ぜんぜん見当ハズレだな・・・orz
645: 04/10/20 21:01:12 ID:UXT3BSER(3/3)調 AAS
また2→3だ。
646: 04/10/20 21:02:06 ID:yXzbZtPU(1)調 AAS
>>642
惜しい…あんたが先ならビルが
喋るだけでなく叫んだのにw
647: 04/10/21 01:02:25 ID:0Vp3dV7x(1)調 AAS
「わわっ!」
ビターーンッ!
龍二の後ろに立っていたアレイが何故かいきなり豪快にずっこけた。
さすがに雀卓に倒れてくるってことはなかったから勝負には差し障りは無い。
「ちょっと、びっくりするじゃないのよ!」
「大丈夫かい、アレイちゃん?」
近くにいた見張り役のコリンと健太郎がアレイに近付き様子を見る。
「あ、すみません。なんだか、すごい勝負の雰囲気に呑まれちゃいました」
すぐに起き上がって服についた埃を払って笑うアレイ。
どうやら無事だったようだ。
コリンと健太郎が笑みを返して定位置に戻る。
張り詰めるばかりだった一行の空気に穏やかなものが混ざる…ように見えた。
しかし、この穏やかな1シーンの間でさえ、戦いは続いていた。
(今の間に誰かがイカサマをしやがった…!)
今から指摘しても無駄だろうが。
誰だ、誰がイカサマをしたんだ…!?
A.隣のルミラ、やはり侮れない…。
B.隣の龍二、自分のすぐ後ろにみんなの目線が集まっている時に大胆な!
C.目立ってなかった向かい側の芳晴、ここで仕掛けてくるか?
D.実は俺。これで超一色ツモは確実だぜ!
E.転んだアレイ、あれは演技だったのか!?
F.アレイに歩み寄った健太郎、なるほどあんたもこの勝負に色々と賭けてるもんな。
G.アレイに歩み寄ったコリン、よく考えたら龍二の手を全部見れたんじゃあ…?
H.一見動いていないビル、一体何をした!?
648: 04/10/21 01:08:04 ID:Tu3Ipo2g(1)調 AAS
H
649: 04/10/21 01:14:28 ID:XAKvDQ0I(1)調 AAS
超一色テンパイの上に、
この面子の中で唯一
超先生の遺伝子を持つビルが動くか!
これは超展開の予感!!
650: 04/10/21 02:04:09 ID:dYj4bljo(1)調 AAS
この流れなら言える!!
雀鬼キャラ率が高いせいで
ビルがエビルとかイビルに見えちまうぜ!!
651: 04/10/22 10:11:06 ID:bVa35rJm(1/3)調 AAS
「しかしおかしいですね……何か急に押された気がするんですが」
さかんに周囲を気にしているアレイだが、場の全員が照れ隠しだと思っていた。
そこで俺も何かがおかしい事に気がつけばよかったのだが
奇跡の超先生連続3ツモが起きた事にに舞い上がってしまっていた。
そしてはまってしまった……まんまとビルのイカサマに。
「よぉぉぉぉぉっし!ツ……って、なんだこれは!?」
絶叫に近い歓喜の声を挙げながら牌を倒そうとしたとした俺の手の動きが止まる。
突然目の前に光り輝く障壁のようなものが張られ
それに当たって手が微塵も前に進まなくなってしまったのだ!
しかもどこからともなく(よせやい)の声が響き渡る。
「光子から慣性力を奪い、それを放射線状に揃え直すことで
己の望むままに空間に物理的な干渉を及ぼす……
君の学校の後輩にも同じ能力を持つ少女がいるだろう」
壁にもたれていたビルが突然饒舌に語りだした。
一見穏やかなようだが、奇跡の選択スレ登場に彼も彼なりに舞い上がっているらしい。
652: 04/10/22 10:13:15 ID:bVa35rJm(2/3)調 AAS
「……そういえば突然何かが吹き飛ぶ現象は琴音ちゃんの十八番だったな」
「わ、私ってガラスとかボール扱いなんですか?」
「私はこの能力をこのように呼んでいる。
深遠なる超先生の壁、Abyss Teacher Field……ATフィールドと」
「ビル……あんた、何の根拠があってそんな特殊能力を?」
「それでは逆に私から尋ねよう。超展開の伏線に根拠が必要かね?」
「う……」
ぐうの音も出ない。何故なら俺はLeafキャラだから!
……そんな面白くない冗談はともかく。
確かに誰彼の石原麗子に代表されるように、超シナリオの特徴は
『選択肢のあやでないはなくて、本当に伏線を張られていない設定が突然現われる』だ。
「龍二君がりーぽんに存在しない技を使い、それでゲームを止めなかった時点でこの勝負は
“りーぽんにない技を使っても相手を出し抜けば良し”……そういう事にはならないかね?」
「まったくその通りだな。でも……」
それまで行方を見守っていた健太郎が言った。
「超一色だけ阻止する上がり阻止なんて潰しの利かない技、今後役に立つのか?」
「 ど う し た ら い い ん だ 」
そんなこといわれても……
しかし少なくとも今この超一色を上がれないのは非常に痛い。
だが特殊能力合戦ならシナリオ数も多く選択スレの歴史も長い俺に一日の長がある。
それならば……この技をッ!
A TCG公式特殊能力『真剣勝負』で能力底上げ、力ずくで押し破るッ!
B 選択で俺の技と言えば千手観音愛撫しかあるまいッッッ!!(対象指定)
C 技などない。現実とは無常である。
653: 04/10/22 10:15:10 ID:bVa35rJm(3/3)調 AAS
ごめん修正ミス発見
選択肢のあやでないはなくて→選択肢のあやではなくて でお願いします
654: 04/10/22 10:36:17 ID:rL7i8WXZ(1)調 AAS
よし。朝で見事に人が居ねぇ。
Cでおながいします。
655: 04/10/23 15:47:27 ID:nRfsMCAW(1)調 AAS
保ッ守ュァアァアアアァアァア!!
656: 04/10/24 19:23:17 ID:n7g6KUiR(1)調 AAS
いやっほーう! 保守レス最高ーーー!!
657: 04/10/26 01:35:33 ID:5jfVIgJ+(1)調 AAS
この技なら…って、そんな都合のいい技がいきなり出せるわけがねえ!
だって、俺には超先生の遺伝子が流れていないから!
「ぬおおおおおっ!」
俺の手を遮る金色のA・T・フィールドを押し破ってみようとあらん限りの力をこめるがやはり破れない。
(よせやい)(よせやい)(よせやい)
頭の中でリフレインする言葉が俺の気力をどんどん殺いでいく。
くっ、このままでは超一色をあがるのは絶対不可能…。
これさえ、これさえあがれば勝利は確定なのに…。
どうすればいいんだ…
A.そのとき選択スレの寵児・主人公でエージェントの浩之は現状を打破するナイスなアイデアを思いついた。
B.タイミングよく仲間が助けてくれた。(龍二・健太郎・アレイから指定)
C.もはやここまで。俺はツモあがりを放棄して超先生の牌を捨てることに。現実は非情である。
658: 04/10/26 01:36:18 ID:8NaGMsBf(1)調 AAS
A がんばれ
659: 04/10/26 21:01:58 ID:BxlDHF1g(1)調 AAS
「ふっ、ふっふふふふふふふ…………」
「……何がおかしいのかね?」
「ついにこの選択スレ禁断の秘技を使うときが来たか」
「何?」
「これを使うと書き手の選択スレ書き手生命もアブナイという技。
そしてこの技の後ほかの選択スレ作品ではむこう5スレの間は同じネタは使えなくなるという技!!」
「……なんだそれは!? そんなの聞いてないぞ!」
ビルが思いっきりのけぞる。ふふっ、びびってやがる。
「ああ、お前たち選択スレ出演初心者には分からないだろうな。だが、今さっきお前が言った事と同じ意味の言葉を返してやろう。
ネタ選択肢の登場に根拠が必要かね?」
そうだ。俺の最終手段、ネタ選択肢。とっさのところでいいものを考え付けたぜ。
今まで登場回数0だったビルにこいつの恐ろしさは分かるまい。
ネタの一言で七瀬彰はNT能力を有し、相沢祐一はアーカードになり、那須宗一は出番だけに固執し、
エビバーガーは命を持ち、ハクオロは闇の神にされ、リアンは北斗神拳伝承者に、立川郁美は熟女にされたという過去の事実もあるのだ!
「……ぐっ。一体、何をするつもりだ!?」
「っははは! 見て驚きおののけ、必殺……」
A スレ容量の都合!
B 帰ってきた千手観音愛撫改良千手観音ツモ!
C 数レス前の話に戻る!
D コロニー(ry!
660: 04/10/26 21:08:01 ID:BFdlALj6(1)調 AAS
ひさびさにD
661: 葉田信鍵 ◆.T76NLtXTY 04/10/26 21:14:43 ID:iZCXaCmO(1)調 AA×
662: 04/10/26 22:45:02 ID:lx0LUh3q(1)調 AAS
やべぇ。剰りにもやべぇw
663: 04/10/26 22:57:03 ID:ixUCUpWs(1)調 AAS
「今だ必殺のコロニー(ry!って略されてわかんねーよ!」
一体何出そうとしていたんだ!俺!
「って逆だ!略されていて解らない……ならばここでみんなに選ばせればいいんじゃないか!!」
龍二さん……そうだ、ここは選択肢スレ!!
「スレのみんな!俺に力をわけてくれ!こいつを一気に叩き落してやる!!」
「させるか!」
防げるか!ビル!この
Aコロニーレーザーで邪魔な総てをピンポイント狙撃!
Bコロニー牌ゲット!これは混沌だから混じっていたどれでも好きな牌と交換できる牌だ!!
Cコロニー防御システム!あのビルを全力防御せざるを得ない状況に!
Dコロニー落としだ!(人類は浩之の行いに恐怖した)
EコロニーPC全使用でひろゆき(2ちゃん管理人)と同化!2ちゃん系総ての力を見ろ!
Fコロニーおならぷぅ!コロニー一つ分のおならの臭いを今奴だけの鼻に!
664: 04/10/26 23:02:27 ID:4ueoO47c(1)調 AAS
あんま混沌とするのもあれだし。
B
665: 04/10/27 17:50:02 ID:q+fwwoWe(1)調 AAS
A レーザー好き
666: 04/10/29 17:45:30 ID:UHby2hJJ(1)調 AAS
保守しとこうか
667: 04/10/30 01:55:16 ID:kBU9A9CI(1)調 AAS
コロニー牌…
かつて国家間の戦いはその人民への被害を最小にするため、国王とその側近1名が一同に会し、とある遊戯にて行われた。
4人が卓に座し、牌を集めて特定の形を成し、国家の財産を点数にして奪い合う遊戯。
たかが遊戯といえど国家を賭けた戦いなれば、不正も横行した。
その頂点がコロニー牌である。
葉翻雀(りーぽん)と呼ばれた軍師は、自国の確実なる勝利のために殺任意(ころにー)牌を常に袖の中に隠し持ち、自国が劣勢になる際に用いたという。
殺任意牌は、地面に叩きつけると共に大きな爆発を起こし、敵国の国王へとその欠片が襲い掛かり、それで国王を殺してしまえばよし、殺せずともその間に自らの牌を入れ換え超一色や人一色(のちの「りーぽん」)を揃えたのである。
葉翻雀が使えた国は栄えに栄えたが、その勝利のためには手段を選ばぬ恐ろしさゆえに殺任意牌ともども世から消された。
ちなみに、現在りーぽんと呼ばれるゲームの原型がこれであり、その名前が軍師・葉翻雀であることは賢明な読者の推察どおりである。
民明書房 『りーぽんいまむかし』より
かつて葉翻雀が使った殺任意牌…アレほどはヤバクナイが、俺が手にしたコロニー牌はなかなかに凶悪だ。
これを地面に叩きつけると、どうしてもその牌に気がとられてしまうという魔の牌。
普通に超一色をしあげることができないのなら、その一瞬の隙を突いて…仕掛ける!
「おおおっっ!!」
コロニー牌を気合と共に地面に叩きつける。
皆の注意が強制的にそれている、その隙に…
A.龍二さんの牌と俺の牌を全部交換する…これで龍二さんがあがれば勝ちだ!
B.『誰彼スタッフ』を揃える、これでそれなりに点を詰められるはず…。
C.あまりにデカイ手はむしろ怪しまれるか『オールスターズ』を揃えよう。
D.オリジナルの新コンボを作って、一気に点を稼ぐ…!
E.…って、ビルの気がそれているこの隙に超一色がツモれるじゃあないか!
668: 04/10/30 01:56:39 ID:wgFIjeXB(1)調 AAS
E
669: 04/11/01 20:11:49 ID:jcDDJCyD(1)調 AAS
…って、ビルの気がそれているこの隙に超一色がツモれるじゃあないか!
「超先生をコロニー牌で超先生にする、このRRで……超一色成立だ!」
自信満々に宣言する俺の背後で(ニッポンイチノヤクマンデス)と声が響いたような気がした
「まさかそんな手があるとは……これが選択式か……」
敗者となったビルは慌てふためくかと思ったが、意外にも静かに佇んでいた。
「サマで負けるか。俺も休んでるうちに腕が鈍ってたな。
今回はお前さんが味方で本当に助かった、そう思ったぞ」
「これがバイニンの勝負……俺は何も出来なかった」
「気にする事はないわ。私や龍二でも歯が立たなかったんだから」
「そんな対したもんじゃないよ、たまたま選択にちょっと慣れてただけさ」
実際に戦ったもの同士が得られる、不思議な連帯感。
しかし俺、芳晴、龍二、ルミラの4人はこれでプレッシャーから解放されたが
俺達に勝負を託した側はここからがプレッシャーに襲われている場面だ。
「それで、約束の……」
それが承知の勝負とは言え、大仕事を控えたビルから資金を奪う事になる。
その罪悪感からか、歯切れ悪く健太郎が話を切り出す。
しばし黙考した後、ゆっくりと目を開けたビルはこう答えた。
A 「仕方ない、約束の金を渡す事としよう」
B 「……その運が欲しい。次のサルベージに協力してくれないか?」
C 「さあ、心ゆくまで私の艶姿を視姦するがいい」
670: 04/11/01 20:13:10 ID:dRhSvLd9(1)調 AAS
Bでいってみよう!
671: 04/11/02 02:55:40 ID:HP6hV/i+(1/4)調 AAS
「では、いい返事を期待してるよ」
深夜0時。ビル達と別れた俺は健太郎さんとも一旦別れ、
喫茶エコーズにいた。
この喫茶店は芸能人や会社の重役、裏社会の者等が
秘密の会談をする場所として有名らしい。
俺はこの店でリサと待ち合わせをしていたが…
「ハイ、遅かったわね」
「なっ、なんで約束の時間より30分も
早く来たのにあんたがいるんだ!?」
「甘いわね、エージェントたる者
クライアントより1時間は早く来ないとダメよ」
「俺はクライアントじゃねえっつーの」
「で、いい結果は出せたの?」
「その事なんだけどな…」
俺はりーぽんの代打ちを請け負いそれに勝った事、
ビルにサルベージの仕事に誘われた事、
そのビルが今度サルベージする船が
前篁グループ総帥が命を落とした巨大タンカー
「アビス」である事…
「篁グループか…確かにこれは大事ね」
「俺もそう思ってリサに相談する事にしたんだ」
「私の方でも篁グループのについて何度も
調べてみたけど、ガードが固くてgoodな情報はほとんど入らないわね」
「だろうな…」
「ただ前篁総帥が亡くなる直前に、
美術品や財宝の類を輸送したらしいって怪情報はあったわ」
672: 04/11/02 02:57:19 ID:HP6hV/i+(2/4)調 AAS
「おそらくそれがビルの…」
「yes、そのアビスってタンカーでしょうね」
(本当に運びたかったのは美術品だけかしらね…?)
「何か言ったか?」
「uun、何でもないわ。それでミスター健太郎はどうしたの?」
「そう、健太郎さんの事もあるんだ。
健太郎さんはまだタンカーの仕事の裏にある闇を知らない。」
「でもタンカーの中に美術品が沢山あると知ったら?」
「間違いなく飛び付くだろうな。
ただでさえ代打ちの報酬も貰えなかったんだし」
「それに健太郎さんには俺が探偵だという事は
話したが、まだエージェントだって事はバラシしてない」
「不必要に私達の正体を教える意味もないしね」
そこまで話した時、ふいに扉が開いた。
673: 04/11/02 02:58:56 ID:HP6hV/i+(3/4)調 AAS
「しかし互いの利益は一致している、な」
「龍二さん!なんでここが!?」
「俺を誰だと思ってやがる。
一応雀士である前にプロの探偵だぜ?
それに俺もそこにいる女に呼ばれたんだ。
しかし…お前もエージェントだったとはな」
「リサさんに?」
「そうだ。俺も元々はこの女に
エージェントになってみないかと誘われたんだからな」
「龍二さんもエージェントだったんですか?」
「肩書きだけで肝心の仕事依頼は全然来ないがな…」
「ハロー龍二、顔赤いわよ?どうしたの?」
「てめえの方から呼んだ癖に。ルミラ以上に
食えない女だぜ…さっきまで久しぶりにルミラ達と飲んでてな。
メイフィアがあんな酒豪だとは思わなかった」
「それで、何故龍二さんを呼んだんだ?」
「俺もビルの誘いに乗ったからさ。
ビルにタンカーのサルベージを依頼したのは
やはり篁グループらしい」
「OK、やはり思った通りね」
「ビル本人は本当に依頼を受けただけで、
篁の連中とは無関係のようだ」
674: 04/11/02 03:01:32 ID:HP6hV/i+(4/4)調 AAS
「それにさっき龍二が言った通り今度のサルベージの仕事は
お互いの利益が一致しているわ」
「健太郎からあの後聞いたぜ。オークション
に出す骨董品を買う為の資金が必要らしいな」
「私達は篁グループの核心に迫る
情報を入手できるかもしれない」
「健太郎さんはオークションの資金、
上手くいけば骨董品その物を…」
「そして俺は貰い損ねた報酬を
改めてビルから受け取れる」
なるほど、誰も損をしない寸法だ。
「龍二はビルと私で二重契約してるけどね」
「ビルからはサルベージ後の探索、
リサからはタンカー内部の調査を命じられている」
後は健太郎さんを連れていくかどうかだ。
「それで健太郎はどうするんだ?」
「そうね…篁グループが絡んでいる以上、
仕事中に何が起きるか解らないし」
「俺も今度の仕事に素人は連れていかない方がいいと思う」
「お前だってまだ素人に毛が生えたようなもんだぜ」
とはいえタンカーの中に
物凄いお宝があった場合俺達では価値を判断できないかもしれない。
お宝が分かりやすい金銀ダイヤとは限らないんだからな。
むしろ骨董品ならガラクタと見分けが付かない方が自然だろう。
さて…大型タンカー「アビス」捜索に
A 健太郎を連れていく
B 健太郎は留守番
C 港まで同行させてビデオ通信で連絡兼鑑定係にする
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ぬこの手 ぬこTOP 0.323s*