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597: 04/10/19 09:48:44 ID:xdXjXKg2(2/4)調 AAS
俺達は奥の事務所に案内され、
そこで話をする事になった。
しかし…なんだこの龍二という人は?
見た所身なりはきちんとしているし、
年齢は健太郎さんと同じくらいか年上、
二十代中盤から後半くらいか?

にしては仕事は儲かっていないようだし、
それに何より…何だこの影の薄さは!?
普通どんな人間にもそれなりの存在感というのがある。
それが彼にはほとんどないんだ。
なんというか…誰も食べないサンドイッチの
付け合わせのパセリのような…
いるのに見なかった事にされてるような、
そんな感じの哀愁までも漂っている。
俺もいろんな人物を見てきたがここまで影が薄い人は初めてだ。
598: 04/10/19 09:51:33 ID:xdXjXKg2(3/4)調 AAS
「失礼します」
「え?あ、ああどうも」先ほどのアレイという女の子がお茶を持ってきた。
しかしこの子の方が龍二さんより
まだオーラを感じるってのは実際どうよ?

「どうかしたのかい、浩之君?」
「いや、なんでもないです!」
「そうか。…で、俺が龍二さんと出会ったのは
骨董品の買い付けで商人の一人に紹介されてねえ」
「その人名前はなんていうんです?」
「解らないよ。聞いても教えてくれないんだ」
「ショップ屋ねーちゃんとしか答えてくれないな」
「あの人も俺が稼ぎ少なくなったらめっきり付き合い悪くなった」
「彼女は儲かってる人しか相手にしませんからねえ」

「ところで仕事の件は…」
「そうだった。実は健太郎君に頼みたい事があってね」
「俺にですか?」
「ああ。これは俺一人では出来ない仕事なんだ。」
「と、いいますと?」
「健太郎君も至急大金が必要なんだろう?
それだけの大金が動く仕事なんだ」
「どれくらいの金額ですか?」
「億は固い」
「お、おくぅ!?」
いけね、俺が思わず取り乱しちまった。
でも億単位の金が手に入れば…
599: 04/10/19 09:52:16 ID:xdXjXKg2(4/4)調 AAS
「それで、どのような仕事なんですか?」
「単刀直入に言おう」

A 麻雀の代打ちだよ
B り〜ぽんで勝負を挑まれてな…
C キーボードの速タイプなんて変な勝負を挑まれたんだ
600: 04/10/19 09:54:45 ID:icn3VsXU(1)調 AAS
Bだ!
601: 04/10/19 10:55:33 ID:hBjiNCNh(1/2)調 AAS
「りーぽん?」
「聞いた事がない博打ですね」
「俺も麻雀なら絶対負けない自信があるんだが
正直全く知らないジャンルとなるとな…」
「相手側の説明ではなんでも
ポンジャンに似ているらしいです」

「ポンジャン?」
「健太郎さん、やった事ない?
ほら、ドラ○もんなんかの漫画の絵が描いてある…」
「あっ子供の頃遊んだ覚えがある!」
「そうそれだよ、ポンジャン」
「ルールは二対二のコンビ戦、しかもイカサマありだ」
「イカサマありだと!?」
「見抜けない方がマヌケ、という事らしい。
当然バレればチョンボになるがな」
「そこで俺と一緒に打つ打ち手が一人と、
見張り役が必要になるんだが…」
「見張りはアレイちゃんもいるし
浩之くんも担ぎ出せば大丈夫でしょう」
「見張りはさりげなく仲間の持ち牌を通しで教えたり
隙あらば相手の牌も覗き見なければならない。責任重大だぞ」
602: 04/10/19 10:57:21 ID:hBjiNCNh(2/2)調 AAS
「では、誰が見張りで誰が龍二さんと
りーぽんを打つか決めておきましょう」
「相手にはこっちが誰がパートナーになるのか
伝わっていないんですよね?」
「当然だ。しかしこちらも
相手が誰なのかわからん。」
「ただ、凄腕の代打ちというのは確かなようです」
「待ち合わせ場所はこの店だからもうすぐ来ると思うが…」
「どうやら来たようだぜ」

味方の打ち手と見張り役二人を
アレイ、健太郎、浩之から選んで下さい。
龍二は打ち手で固定です。
そして相手の打ち手二名と見張り役1〜2名を
A〜Zより選んでください。

AコリンB芳晴CエビルDイビルEメイフィアFたま
GフランソワーズHルミラIあかりJ瑠璃子K千鶴L反転初音
M由綺N由宇O詠美P大志Q御堂R麗子
SアルルゥTカミュUヌワンギV透子W夕菜
X醍醐YA棟巡回員Zビル・オークランド
603: 04/10/19 10:59:11 ID:TK0NHOl0(1)調 AAS
味方の打ち手は浩之、
見はりはアレイと健太郎。
そして相手は因縁繋がりで
打ち手BとH、
見はりはAに‥Z!!
604: 04/10/19 11:07:01 ID:Yzx50M+G(1)調 AAS
ふむ、城戸芳晴にルミラ…
ナイトライターの主役に雀鬼のラスボスか。
うん、龍二の復讐相手としては最適だ。
見張りにはコリン、うん、これも順当。
そしてもう一人の見張りは…!!!???

ど う す れ ば い い ん だ orz
605: 04/10/19 11:12:58 ID:Y87F1kPC(1)調 AAS
やべえ久しぶりにどうすればいいんだAA貼りたいが見つからねえ
606: 04/10/19 11:16:48 ID:2nTtdxCc(1)調 AAS
ビルはどうすれば以下略と言わせときゃいいんだから
扱い楽だろwこいつも半分オリキャラみたいなもん。
それよりも芳晴にルミラまでいたら
こちら側のアレイが無力化しないか?
そっちの方が失敗だ。
607: 04/10/19 11:28:25 ID:sdLQgmmq(1)調 AAS
ビルに龍二…何かの祭りですか?
608: 04/10/19 12:46:14 ID:dkTQfrlS(1/4)調 AAS
 ガラリ。
 ドアが開いて、入ってきたのは四人の男女。
 そいつらが入ってきた瞬間、龍二の目の色が変わった。
「なっ!? お前は……!?」
「久しぶりね」
「ル、ルミラ様!?」
 一人目……不思議な感じの女だ。何か他の奴と違っている気がする。
「まあ、今日はお手柔らかに頼むよ」
 二人目……何処にでもいそうな野郎。億単位の金をやり取りする相手には到底見えない。
「芳晴! さっさと終わらせちゃうわよ!!」
 三人目……場違いな女だな。ぶっちゃけ周りが見えてないんじゃないか?
 ……これで全員か。
 あれっ? そういえば俺最初に四人って言ったはずだが?
「………だ」
 しかも何か聞こえてくる。
「……ばいいんだ」
 段々不安になってくる。
「どうすればいいんだ」
 こっちが聞きたいよ。

 それから互いに名乗る。
 一番初めの奴がルミラという女で、次が城戸芳晴。
 それからコリンに……もう一人、ビル・オークランドか。
「まさかルミラが今日の相手だとはな」
「ふふふ、私相手じゃ本気は出せないとでもいうのかしら?
「まさか。ところで今はそこの城戸芳晴のところでよろしくやっているそうだな」
「あら? 私は関係ないわよ? 私は今のところただの一家庭教師」
 早くも対決ムードになっている二人。
 以前から何か因縁があるようだな。
609: 04/10/19 12:46:41 ID:dkTQfrlS(2/4)調 AAS
 ……確かりーぽんなら俺も少しはやったことがある。
 もともとは一対一で戦うタイマン形式。相手の点数を0にすれば勝ちだ。
 加えて勝利すればイカサマ牌というふざけたアイテムを手に入れるチャンスが芽生え、
 そのイカサマ牌の種類が「持ち牌一枚チェンジ(ゲーム開始時に限る)」と
 「一発ツモ(確率は90%といわれる)」「当たり無効」の三種類だった。
 このイカサマ牌は使われない可能性もあるな、話がややこしくなるから。
「さて、早速はじめるわよ?」
 ルミラという女の一声で俺たちは席についた。
 隣には龍二、向かいには芳晴、斜め右にルミラか。
 ふとここで『選択出番最多最少コンビ』とかいう名称が浮かんだ気がしないでもないが気にしないでおく。
 さて……勝負はどの牌を使うんだ?

A 初級者向け、こみパ牌
B 中級者向け、天いな牌
C 上級者向け、うたわれ牌
D 実際そんな牌ありませんその一、誰彼牌
E 実際そんな牌ありませんその二、痕牌
F 実際そんな牌ありませんその三、Routes牌
G 実際そんな牌ありませんその四、WA牌
H りーぽんなのに前提から間違ってます、鍵牌
I 様々な種類の牌がごちゃ混ぜになってる混沌とした牌
610
(1): 04/10/19 12:48:04 ID:4iBRXI2i(1)調 AAS

611: 04/10/19 13:05:58 ID:FinPrdwj(1)調 AAS
>>610はIでいいんだよな?
612: 04/10/19 13:31:54 ID:dkTQfrlS(3/4)調 AAS
 俺は牌をかき回している途中ちらっとその牌を覗いてみた。
 そうしたところ……なんと、バラバラだった。ええ、そりゃもう見事に。
「龍二さん、何でこれバラバラなんだ?」
 俺が聞いてみたところ、龍二はこう答えた。
「今日は特別ルールでいろいろな牌をかき混ぜて使う。
 そうするとオールスターズが出やすくなるから一度に九種類しか出ないけどそれは仕様だ」
 深くつっこむのはやめておこう。
 さて、ここでりーぽんのおさらいをしておこう。
 りーぽんは一度に九種類の牌を使う。牌は一種類につき九枚だ。
 お互い交互に山から一つずつ取り合っていって、
 麻雀で言う刻子、つまり同じ絵柄を三種類集めそれが三つ揃えば上がりだ。
 それが大前提。ただし、オールスターズという全部バラバラという上がり方もある。
 牌には赤・緑・青の色分けがしてあり、それは種類によって決まっている。
 それが麻雀で言うマンズとピンズとソーズになるわけだな。
 そして注意して欲しいのは、りーぽんではロンは出来るがポンはできない。
 リーチは普通の麻雀と同じやり方だ。もちろん場に10点を預けなければいけないから注意してくれ。

 よし、次は汎用的な役について思い出しておこう。
 さっきも言ったが、基本的な上がりは同じ絵柄三枚を三組作ること。ただしそれだけじゃ10点だ。
 それからリーチをかける。これで30点を上乗せできる。
 三色。絵柄の組み合わせが赤・緑・青と完全に分かれていること。それで80点だ。
 単色。三組の色が全て同じであることだ。これで100点だ。
 同種。簡単に言うとイーペーコーみたいなものだ、同じ牌を六枚揃える。180点もらえるぞ。
 りーぽん。同じ牌を九枚とか言うとんでもない難しさだ。だが決まれば3000点、勝ちは確定だぜ?
 そしてオールスターズ。これだけ異彩を放ってる。九枚全部バラバラだ。それで80点だ。

 それから使う牌によってはオリジナルの役なんてのもあるんだが、
 今回は使う牌がバラバラだからとてもじゃないが狙えないな。もしかしたらこじつけとかできるかもしれないが。
613: 04/10/19 13:32:33 ID:dkTQfrlS(4/4)調 AAS
 さて……ゲームの始まりだ。
 イカサマ牌は(牌交換:1 一発ツモ:1 当たり無効:1)か。
 俺の牌は……
 瑞希 瑞希 アルルゥ エルルゥ トウカ 橘 功 功
 ……ほんっとうにバラバラだな。三つの種類が混ざってやがる。
 しかもこのゲームに使われている九種類の牌がなんなのか分からない。
 一応龍二やルミラが言うにはランダムだから公平性は保っているらしいが。
 ということは……今のところ他の連中も自分の持ち牌しか分からないということか。
 
 さて……どれから集めて言ったらいいものか。

A アルルゥとエルルゥがあるのでオリジナル役を狙う
B 瑞希と功が揃っているので単色でも狙ってみる
C 健太郎に他の連中の手牌を知らせてもらう
D イカサマ技牌交換を使う(牌指定)

プレイヤーにだけこっそり教える今回の使用牌
 緑: 瑞希 功 詠美
 青: エルルゥ トウカ 文吾
 赤: アルルゥ 橘 すばる
614: 04/10/19 13:49:46 ID:R07scPx9(1/2)調 AAS
d
615: 04/10/19 13:49:55 ID:ISUjTvh+(1)調 AAS
C
616: 04/10/19 13:51:03 ID:R07scPx9(2/2)調 AAS
橘を詠美に
617: 04/10/19 16:11:51 ID:Eu9Mmj82(1/2)調 AAS
まてよ……考えるんだ……
ことゲームとなると真剣勝負になる志保ルートの俺が目を覚ますのを感じていた。

牌の種類を手探りで確かめていかなきゃならないのだから
この対戦は普通に考えれば序盤は役は狙いに行きにくいだろう。
ある程度牌の種類から作れる役が想像出来てからが勝負と考えるのが普通だ。
ならば序盤に少しでも多くの牌を確認するのがいいような気がするので
いきなり牌交換をするのも面白いんじゃないか?

すでに瑞希と功は2枚手の中になるので
この交換でもう1枚手に入れば最低限の上がりに近づき
あわよくば単色狙いに切り替える事も可能だろう。
うたわれステージの牌であるアルルゥ、エルルゥ、トウカは
アルルゥ+エルルゥ、アルルゥ+トウカが役になるので
上手くくっつけばそれなりに大きな役を狙いにいけるかもしれない。
すると必然的にまったく必要がなくなるのが橘だ。
一応功&文吾&橘で役は成立するが、これはそもそも文吾がなければ始まらない。
よし、作戦は決まった。
618: 04/10/19 16:14:17 ID:Eu9Mmj82(2/2)調 AAS
「おまけゲームの主人公に年季と格の違いを教えてやろう」
「手に入らない廃盤製品よりは場慣れしているつもりですよ」
「戦え!芳晴!龍二!勝ったほうを、私が全身全霊をかけて愛してあげるよ!」
何やら異様な盛り上がりを見せる残り3人。外野の俺など眼中にもないようで、
あまりの熱気に見張りもそっちにばかり注意が向く。その隙に、俺は大胆にも牌交換を試みた!

……詠美だった。単色を狙うにしても3枚揃いがなくては先が長い。
「どうすればいいんだ」
俺の心の声を代弁するかのようにビルが呟いた。

さて、そうして始まった第一局(でいいのか?)だが

A まさかの詠美2連続ツモでいきなり緑単色の大チャンスだ!
B 無難にまとめていったら役なしでリーチをかけられる展開に
B 初志貫徹、牌を確認するためにひたすらツモ切りした
C いきなりの速攻で早上がりを決められた(人物指定)
619: 04/10/19 17:29:20 ID:Kxm4GVZ5(2/2)調 AAS
Cでルミラ。
やっぱこうでないと。
620: 04/10/19 17:55:16 ID:L5qpv6+X(1)調 AAS
ていうかBがふたつあるぞこのうっかりさんめ
621: 04/10/19 22:26:50 ID:QgLAJI1A(1/4)調 AAS
第1局が始まった。
ちなみに状況を説明しておくと、
俺の後ろには健太郎さん、龍二の後ろにはアレイ、
芳晴の後ろにはコリン、ルミラの後ろにはビルが
それぞれ見張り役として付いている。
見張り役といっても相手の配牌を見ては駄目だし、
あくまで相手の不審な挙動やイカサマを見破るのが
目的だからこの配置は当然と言った所か。
背後にいるから見張りと打ち手でアイコンタクトも取れない。

だが、それは1対1の麻雀の場合だ。
2対2のコンビ打ちならもう一人の仲間の背後の
見張りともコンタクトは取れるし、ぶっちゃけた話
イカサマや積み込みもできる。味方の見張りもそれは黙認するだろう。
敵のイカサマは見破り味方のイカサマは見逃す。
ずるいようだがそれは相手も同じ事だ。
「そういえばさぁ…」
ルミラが口を開いた。
622: 04/10/19 22:28:17 ID:QgLAJI1A(2/4)調 AAS
「アレイ、あなた最近毎日この店に来てるそうじゃない?」
「ええ…龍二さんには恩もありますし」
「恩…ねぇ。案外違う感情も入ってたりして」
「俺を忘れてとっとと別の男に走った恩知らずが、よく言うぜ」
「龍二、別にあなたの事を忘れた訳じゃないのよ。ただ…」

バシーン!
「私は常に光り輝いていたいだけ。リーチよ」
なんだって!2打目でリーチ?速すぎるぞ。
「健太郎さん!」
「…彼女の腕の動きに怪しい点は見られない。
もう一人も同様だ」
確かに。俺も見ていたがルミラが牌を取る時も
打つ時も不審な動きは全然無かった。
だが龍二は全く動じず牌を進める。

「それは俺が日陰者だと言いたいのか?」
「まさか。あなたは今だって十分魅力的よ」
「じゃあ何故俺の元から離れた」
「私はね…刺激が欲しいのよ。
最近のあなたからは刺激が感じられないわ」
623: 04/10/19 22:30:15 ID:QgLAJI1A(3/4)調 AAS
「ルミラから聞いたわよ〜あんたこの頃
仕事も出番もなくて困ってたそうじゃない」
芳晴の背後のコリンとかいう女が口を挟む。
「くっ…」
龍二さん、否定しないのかよ…。
「芳晴と一緒にいるとね、色々事件が起きるのよ。
おかげで私は退屈せずに済む。エビル達も同じ理由で付いてきたのよね」

「ルミラ様…それでは龍二さんがあまりにも可哀想です」
「優しいのねアレイは…昔からそうだったし。
でも私はアレイのそういう所が好きよ」
この女、やはり龍二だけでなくアレイって子とも
深い関係があるようだな。アレイちゃんは様付けで
名前を言っているし、主従の間柄か?
「私も芳晴もアレイが龍二の方にいるからといって
叱ったり邪魔したりしないから安心しなさい。」
「俺もコリンも雇われただけだしね」
「勝負には勝たせてもらうけど」
624: 04/10/19 22:31:39 ID:QgLAJI1A(4/4)調 AAS
こいつらさっきから長々と喋りやがって。
「おいあんた、自分の番だろ。早く切りなよ」
「あらあら、せっかちねぇ。もう少し喋らせてよ」
「ふざけんな。喋っている間に
イカサマするかもしれねぇだろ」
「私はそんな事はしないわ。それに、もう牌を切る必要もないし」
「どういう事だ?」
「こういう事よ」

静かに端から自分の牌を倒していくルミラ。
「ツモ。リーチ一発ツモ青単色…150点だから50点オールね」
「んなっ…!!」
俺は絶句した。
「健太郎さん?」
「俺は会話中も腕の動きだけ見ていたが、やはりイカサマはしていない」
「イカサマ牌も使ってないわよ?」
ルミラが言われる前に自分のイカサマ牌を見せ付けた。
その手には確かに牌交換も一発ツモ牌もある。
イカサマではなく実力で単色に一発ツモまで上がったのか…

A 龍二が本領発揮。上がり返した
B 俺に幸運にも良い配牌が
C さらに追撃、芳晴が仕掛けてきた
D その時、見張りが動いた(アレイ、健太郎、コリン、ビルから選択。複数可)
625
(1): 04/10/19 22:33:42 ID:qqo/xLoy(1)調 AAS
ここは雀鬼の活躍でA
行け龍二!
626: 04/10/19 22:34:01 ID:T4SVAzZf(1)調 AAS
ここだ!ここでD、ビルにけんたろですよ!!
627: 04/10/19 22:34:45 ID:kEzV0Ix+(1)調 AAS
>>625
ありがとう、選んでくれて
あと5分遅かったら俺「Dでビル」って選ぶ誘惑に負けていたよ……
628: 04/10/20 02:27:56 ID:MCiAZMYe(1/2)調 AAS
ゲーム開始から三手で一勝。このルミラっていう女、強い。
しかもイカサマなし。まだまだほんの小手調べといったところだろう。
この先、本気を出された日には……本当に勝てるのか、俺たち?
「お見事」
「褒めたって何も出ないわよ?むしろ何か出す方はそっちじゃないかしら」
余裕の笑みで催促するルミラに50点棒を放り投げながら、龍二さんは言った。
「すぐに返してもらうさ」
その時、ぞくっとした。
ふと横を見ると、龍二の様子が一変していた。
目つきが、顔つきが、仕草がまるで別人のように鋭く感じられる。
さっきまではかげろう同然だった存在感が急に大きく強く、熱くさえ感じられる。
すげぇ。本当にこの人はギャンブラーなんだ。
雀卓という戦場で、麻雀牌という銃を手に、命のやり取りをする瞬間にこそ一番輝く
生粋の戦士なんだ。今日はりーぽんだけど。
見ると、戦士の顔をした龍二さんを前に、ルミラは怖気づくどころか嬉しそうだ。
そうでなくっちゃと言わんばかりに。
なんか、俺も燃えてきた。
そうだよ。こんなサムライたちと刀を並べておいて、この程度で尻込みしていられるか!
そんな俺たちの本気は他の奴らにも次々伝播していき、皆の表情が引き締まっていく。
そのまま緊張の波はぐんぐん高まっていき、やがて爆発する限界まで達し…………
ビルが言った。
「……ところで、勝敗の決着はどうすればいいんだ?」
629: 04/10/20 02:28:49 ID:MCiAZMYe(2/2)調 AAS
座が沈黙した。
しまった。とにかく早く始めることばっか考えてて、
その辺ちゃんと取り決めすること忘れていた気がする……。
ああ、みなさん何か凄く気まずい。さっきまでのシビれるような空気はどこへ。
龍二さん、お願いですから下向かないでください。悲しくなるから。
ルミラはルミラでわざとらしく視線そらしてるし。
健太郎さん、咳払いしなくていいから。口笛吹くなコリン。あ、アレイさん泣きそうだ。
……とにかくどうすっか。やっぱ普通に麻雀と同じで
半荘終わった時点で一番得点の多い人が勝ちでいいのか?
それとも原作のゲームよろしく、誰かがハコテンになったら終了なのか?
まさかコンビの両方がハコテンになるまでやるってことは…?

A 半荘形式。二周した時点で終了。
B ゲームは誰か一人ハコテン(0点)が出るまで続く。
C ゲームはどちらかのコンビが両方ハコテンになるまで続く。

※すみません。625の選択は次で結果を出してください。
630: 04/10/20 02:40:06 ID:TTBRKq7i(1)調 AAS

631: 04/10/20 12:15:00 ID:I2fDdj/X(1/4)調 AAS
勝負の決着方法は対戦相手を二人ともハコテン、
つまり点棒を0以下にすれば勝利と決まった。
点棒が0になった相手も勝負は続行できるが、
0を越えた分の点数もマイナス100点という風に
蓄積されるし当然リーチもかけられない。
でも上がって点数が0点以上になればまたチャンスが産まれる。
相手を二人ともハコテンにしなければ勝ちにはならないのだ。
これによりツモとロンの使い分け、
わざと仲間に振り込む等の
駆け引きが重要になる。

「さっきから気になるんだが、あのビルっておっさんは何者だ?」
「それは俺も同意見だな。ルミラ、
お前や芳晴とそのコリンという小娘は
知り合いだって解る。しかしあの男は雰囲気からして
お前達とは違う、異質な感じがするぜ」
「ああ、彼はね…」
「…私はスポンサーだよ」
「えっ?」「なんだと?」「ウソ!」「うおおおっ!」
その場にいたビル以外の全員が驚いた!
「…どうかしたのかね、君達」
632: 04/10/20 12:17:11 ID:I2fDdj/X(2/4)調 AAS
「……いやおっさん、普通に喋れたんだな」
「どうしたらいいんだ以外の言葉は喋れないと思ってた…」
「…失礼だな、私だって原作では結構口数は多い方だ」
「というかなんでルミラ達まで驚いてるんだ?」
「ん、まあノリよノリ」
にしては本気で驚いていたように見えたが…
「…私はサルベージの会社を経営していてね、
今度大きい仕事が入ったのでその為の資金が必要なのだよ」
「で、私と芳晴は彼の代打ちって訳」
サルベージというと難破や沈没した船を
引き上げるっていう…

「おっさん、その大きな仕事ってなんだ?」
「何故私がそれを君に言う必要があるんだ?」
…そりゃそうだよな。
「…そうだな、引き上げるのは大型タンカーとだけ言っておこう」
タンカーだって?確か志保もタンカー沈没の話をしていた。
前篁グループ総裁の死、タンカー沈没、引き上げられるタンカー…
偶然にしちゃできすぎてる。
「君達が勝ったらさらに詳しく話してあげよう」

「お喋りはもういいか?始めるぞ」
これで俺としても負ける訳にゃあいかなくなったぜ。
ジャラジャラ…
牌をかき混ぜている龍二さんの顔が笑っていた。
(段々感覚が戻ってきたぜ…久しぶりにアレをやるか)
633: 04/10/20 12:19:44 ID:I2fDdj/X(3/4)調 AAS
龍二さん何ニヤついてんだ?まあいいや。配牌は…普通だな。
まずはツモ切りと。でもやけにこみパ系の牌が多いな。

(なにこれ!?由宇にすばるに…ラッキー!
配牌から貧しい乳と書いて…がテンパイしてるじゃない!)
「龍二、残念ね。この勝負貰ったわよ」
「へえ、そりゃ良かったな」
「リーチよ!!」
今度は一打目からリーチだと!?捨てた牌はあさひか。

「…フッ、悪いな…そいつだ」
その瞬間龍二さんが牌を倒した。
「ロン。ピーチとピーチに三色も付いたか。240点だな」
ルミラは信じられないって顔をしている。
「龍二さん、すげえ!!」
「俺にも元祖葉の主人公の意地があるんでな。
確かりーぽんには地和はないんだったな…残念だ」

「勿論俺もこの通り、イカサマ牌は使っていないぜ」
「龍二…貴方使ったわね、白龍天武を」
「何の事だ?」
「とぼけないで。あの時も私は
それで貴方に負けた…忘れるはずがないわ」
634: 04/10/20 12:23:21 ID:I2fDdj/X(4/4)調 AAS
「さて、ね。これで俺に惚れ直してくれたかい?」
「まあいいわ…そっちがその気なら私も容赦しないから」

確かに色んな牌が混ざりあっているこの特別ルールの牌で
こみパ系の牌ばかり出るのは確率的にはかなり低い。
そんな状況でこみパのオリジナル役を初手で上がったという事は、
龍二さんが何らかのイカサマをしたと考えるのが妥当だろう。
しかもルミラからピンポイントで上がる為に
ルミラの配牌にまで細工して…
やっぱり龍二さんは凄い。神業レベルのイカサマ師だぜ。
(やはり体力を使うな…こうなるなら鬼の札を借金してでも
ショップ屋ねーちゃんから買っておくんだったぜ)

そして次の局。配牌を見て浩之は絶句した。
「なんじゃあこりゃあ!?」
A 3種類まで好きな葉鍵キャラ(スタッフもOK)
の名前を書いてください

持ち点 龍二490 浩之250 ルミラ210 芳晴250
龍二のイカサマ技は↓を参照させて頂きました。
外部リンク:www.ichigo.sakura.ne.jp
635: 04/10/20 12:24:20 ID:vQb3Kj3s(1)調 AAS
A超先生、久弥、詠美じゃない方のちゃん様で。
でもテンパイするどころかむしろクズ手w
636: 04/10/20 12:55:52 ID:zh4UGIIP(1)調 AAS
そうだよ。ビルはサルベージ企業の元締めで
それで沈没船の探索に向かったら閉じ込められて
例の台詞を言うはめになったんだ。よく覚えてたな!!
俺は怪物に襲われて逃げた後に言った
「簡単な事だ、逆に殺してしまえばいいんだ!!」って台詞がバカっぼくて好きw
637: 04/10/20 18:26:07 ID:TWrZ4c7v(1)調 AAS
「うわっ! ……びっくりするじゃないか」
「ブラフを張るにはちょっと大げさすぎるわね」
「ははは、さすがに見え見えだね」

あまりに素で反応したために他の打ち手は全員口三味線だと思ったようだ。
薄笑いで誤魔化したものの、実はマジで驚いていたりする。
具体的にはこうだ↓

配牌
超先生 超先生 超先生 超先生 超先生 超先生 久弥 323ちゃん様

     ∧_∧
    < `ш´> < オレニマカセロ

……流石は超先生、確率の偏りなんて無視してるぞ。

しかしこれはやっかいな事になった。
ここまで揃うと逆に伝説の役満『超一色』を狙いたくなるんだが
ポンが出来ない以上は他のプレイヤーが超先生を捨てるまでに
あと2枚自力で超先生を引かなければならない。はっきり言って無茶だ。
しかしスタッフ揃いの役を狙うにしても所属がバラバラ過ぎる。
久弥か323ちゃん様を引いて早上がりを狙うのが王道だが……

A ところがどっこい、超先生を2枚引き入れたぜ!
B 手出しで超先生を6回連続で捨てれば他のPLを威圧出来るかも
C ここまで偏るのはイカサマ臭いな。見張り達に問いただしてみよう。
D というか話の流れ的に次は芳晴が上がる番だった
638: 04/10/20 18:36:12 ID:Tbh8Gojc(1)調 AAS
Aでいきましょ
639: 04/10/20 20:53:39 ID:l4HVAjjT(1/2)調 AAS
「……………………」
「どうしたんだい?君の番だよ」
「ハッ!そ、そうだったよな。」
思わず意識が飛びかけてしまった。
あの後立て続けにさらに超先生を2枚引いてしまい、
3巡目にして幻の役満超一色をテンパってしまったのだ。
これはなんだい?俺、なんかのギャンブル漫画の主役?
某カードゲーム漫画の二重人格主人公並みの引きの良さだ。
しかも俺はイカサマ牌も使ってないぞ?

超一色は上がれば5000点、
ツモならその時点でこちらの勝ちだし
ロンでも一人を確実に挽回不可能になるくらい潰せる。
ここまできたら狙うしかない!!

「龍よぉぉぉ!お前の運をワシにくれやぁぁぁ!!」
「…誰の物真似だそれは」
「浩之くん、あなたの番ゆ」
ちっ。あっさり流されたか。まあいい、とにかくツモるぜ!!
640: 04/10/20 20:55:28 ID:l4HVAjjT(2/2)調 AAS
この次の書き込みの末尾1ケタの秒数により、
選択が決定します。

1 牌が多いぞ?駄目だ上がり放棄になった
2 いきなりアレイが豪快にずっこけた
3 その時!ビルが叫びだした
4 ゲゲェー!逆に相手に高めをツモられた
5 やった!奇跡的に超先生をツモった!大勝利!!
6 相手に高めを振り込んじまった!俺がハコテンかよ…
7 この声はなんだ?…超先生が直接語りかけてるのか?
8 コリンが妨害工作してきた
9 しまった!勢い余ってチョンボしてしまった
0 相手が超先生を捨てた!ロン!!

4か6か0が出た場合、芳晴かルミラ
どちらが上がったり振り込んだりしたかは次の書き手にお任せします。
641: 04/10/20 20:59:42 ID:xD9R4Ej1(1/2)調 AAS
何が出るかな♪             ↑この辺か?
642
(1): 04/10/20 20:59:53 ID:UXT3BSER(1/3)調 AAS
5であることを願う。
643: 04/10/20 21:00:42 ID:UXT3BSER(2/3)調 AAS
ってズッコケかよ…
644: 04/10/20 21:00:43 ID:xD9R4Ej1(2/2)調 AAS
ぜんぜん見当ハズレだな・・・orz
645: 04/10/20 21:01:12 ID:UXT3BSER(3/3)調 AAS
また2→3だ。
646: 04/10/20 21:02:06 ID:yXzbZtPU(1)調 AAS
>>642
惜しい…あんたが先ならビルが
喋るだけでなく叫んだのにw
647: 04/10/21 01:02:25 ID:0Vp3dV7x(1)調 AAS
「わわっ!」
 ビターーンッ!
 龍二の後ろに立っていたアレイが何故かいきなり豪快にずっこけた。
 さすがに雀卓に倒れてくるってことはなかったから勝負には差し障りは無い。
「ちょっと、びっくりするじゃないのよ!」
「大丈夫かい、アレイちゃん?」
 近くにいた見張り役のコリンと健太郎がアレイに近付き様子を見る。
「あ、すみません。なんだか、すごい勝負の雰囲気に呑まれちゃいました」
 すぐに起き上がって服についた埃を払って笑うアレイ。
 どうやら無事だったようだ。
 コリンと健太郎が笑みを返して定位置に戻る。
 張り詰めるばかりだった一行の空気に穏やかなものが混ざる…ように見えた。
 しかし、この穏やかな1シーンの間でさえ、戦いは続いていた。
(今の間に誰かがイカサマをしやがった…!)
 今から指摘しても無駄だろうが。
 誰だ、誰がイカサマをしたんだ…!?

A.隣のルミラ、やはり侮れない…。
B.隣の龍二、自分のすぐ後ろにみんなの目線が集まっている時に大胆な!
C.目立ってなかった向かい側の芳晴、ここで仕掛けてくるか?
D.実は俺。これで超一色ツモは確実だぜ!
E.転んだアレイ、あれは演技だったのか!?
F.アレイに歩み寄った健太郎、なるほどあんたもこの勝負に色々と賭けてるもんな。
G.アレイに歩み寄ったコリン、よく考えたら龍二の手を全部見れたんじゃあ…?
H.一見動いていないビル、一体何をした!?
648: 04/10/21 01:08:04 ID:Tu3Ipo2g(1)調 AAS

649: 04/10/21 01:14:28 ID:XAKvDQ0I(1)調 AAS
超一色テンパイの上に、
この面子の中で唯一
超先生の遺伝子を持つビルが動くか!
これは超展開の予感!!
650: 04/10/21 02:04:09 ID:dYj4bljo(1)調 AAS
この流れなら言える!!
雀鬼キャラ率が高いせいで
ビルがエビルとかイビルに見えちまうぜ!!
651: 04/10/22 10:11:06 ID:bVa35rJm(1/3)調 AAS
「しかしおかしいですね……何か急に押された気がするんですが」
さかんに周囲を気にしているアレイだが、場の全員が照れ隠しだと思っていた。
そこで俺も何かがおかしい事に気がつけばよかったのだが
奇跡の超先生連続3ツモが起きた事にに舞い上がってしまっていた。
そしてはまってしまった……まんまとビルのイカサマに。

「よぉぉぉぉぉっし!ツ……って、なんだこれは!?」
絶叫に近い歓喜の声を挙げながら牌を倒そうとしたとした俺の手の動きが止まる。
突然目の前に光り輝く障壁のようなものが張られ
それに当たって手が微塵も前に進まなくなってしまったのだ!
しかもどこからともなく(よせやい)の声が響き渡る。

「光子から慣性力を奪い、それを放射線状に揃え直すことで
 己の望むままに空間に物理的な干渉を及ぼす……
 君の学校の後輩にも同じ能力を持つ少女がいるだろう」
壁にもたれていたビルが突然饒舌に語りだした。
一見穏やかなようだが、奇跡の選択スレ登場に彼も彼なりに舞い上がっているらしい。
652: 04/10/22 10:13:15 ID:bVa35rJm(2/3)調 AAS
「……そういえば突然何かが吹き飛ぶ現象は琴音ちゃんの十八番だったな」
「わ、私ってガラスとかボール扱いなんですか?」
「私はこの能力をこのように呼んでいる。
 深遠なる超先生の壁、Abyss Teacher Field……ATフィールドと」
「ビル……あんた、何の根拠があってそんな特殊能力を?」
「それでは逆に私から尋ねよう。超展開の伏線に根拠が必要かね?」
「う……」
ぐうの音も出ない。何故なら俺はLeafキャラだから!
……そんな面白くない冗談はともかく。
確かに誰彼の石原麗子に代表されるように、超シナリオの特徴は
『選択肢のあやでないはなくて、本当に伏線を張られていない設定が突然現われる』だ。
「龍二君がりーぽんに存在しない技を使い、それでゲームを止めなかった時点でこの勝負は
 “りーぽんにない技を使っても相手を出し抜けば良し”……そういう事にはならないかね?」
「まったくその通りだな。でも……」
それまで行方を見守っていた健太郎が言った。

「超一色だけ阻止する上がり阻止なんて潰しの利かない技、今後役に立つのか?」
「 ど う し た ら い い ん だ 」

そんなこといわれても……

しかし少なくとも今この超一色を上がれないのは非常に痛い。
だが特殊能力合戦ならシナリオ数も多く選択スレの歴史も長い俺に一日の長がある。
それならば……この技をッ!

A TCG公式特殊能力『真剣勝負』で能力底上げ、力ずくで押し破るッ!
B 選択で俺の技と言えば千手観音愛撫しかあるまいッッッ!!(対象指定)
C 技などない。現実とは無常である。
653: 04/10/22 10:15:10 ID:bVa35rJm(3/3)調 AAS
ごめん修正ミス発見
選択肢のあやでないはなくて→選択肢のあやではなくて でお願いします
654: 04/10/22 10:36:17 ID:rL7i8WXZ(1)調 AAS
よし。朝で見事に人が居ねぇ。
Cでおながいします。
655: 04/10/23 15:47:27 ID:nRfsMCAW(1)調 AAS
保ッ守ュァアァアアアァアァア!!
656: 04/10/24 19:23:17 ID:n7g6KUiR(1)調 AAS
いやっほーう! 保守レス最高ーーー!!
657: 04/10/26 01:35:33 ID:5jfVIgJ+(1)調 AAS
この技なら…って、そんな都合のいい技がいきなり出せるわけがねえ!
だって、俺には超先生の遺伝子が流れていないから!
「ぬおおおおおっ!」
俺の手を遮る金色のA・T・フィールドを押し破ってみようとあらん限りの力をこめるがやはり破れない。
(よせやい)(よせやい)(よせやい)
頭の中でリフレインする言葉が俺の気力をどんどん殺いでいく。
くっ、このままでは超一色をあがるのは絶対不可能…。
これさえ、これさえあがれば勝利は確定なのに…。
どうすればいいんだ…

A.そのとき選択スレの寵児・主人公でエージェントの浩之は現状を打破するナイスなアイデアを思いついた。
B.タイミングよく仲間が助けてくれた。(龍二・健太郎・アレイから指定)
C.もはやここまで。俺はツモあがりを放棄して超先生の牌を捨てることに。現実は非情である。
658: 04/10/26 01:36:18 ID:8NaGMsBf(1)調 AAS
A がんばれ
659: 04/10/26 21:01:58 ID:BxlDHF1g(1)調 AAS
「ふっ、ふっふふふふふふふ…………」
「……何がおかしいのかね?」
「ついにこの選択スレ禁断の秘技を使うときが来たか」
「何?」
「これを使うと書き手の選択スレ書き手生命もアブナイという技。
 そしてこの技の後ほかの選択スレ作品ではむこう5スレの間は同じネタは使えなくなるという技!!」
「……なんだそれは!? そんなの聞いてないぞ!」
 ビルが思いっきりのけぞる。ふふっ、びびってやがる。
「ああ、お前たち選択スレ出演初心者には分からないだろうな。だが、今さっきお前が言った事と同じ意味の言葉を返してやろう。
 ネタ選択肢の登場に根拠が必要かね?」
 そうだ。俺の最終手段、ネタ選択肢。とっさのところでいいものを考え付けたぜ。
 今まで登場回数0だったビルにこいつの恐ろしさは分かるまい。
 ネタの一言で七瀬彰はNT能力を有し、相沢祐一はアーカードになり、那須宗一は出番だけに固執し、
 エビバーガーは命を持ち、ハクオロは闇の神にされ、リアンは北斗神拳伝承者に、立川郁美は熟女にされたという過去の事実もあるのだ!
「……ぐっ。一体、何をするつもりだ!?」
「っははは! 見て驚きおののけ、必殺……」

A スレ容量の都合!
B 帰ってきた千手観音愛撫改良千手観音ツモ!
C 数レス前の話に戻る!
D コロニー(ry!
660: 04/10/26 21:08:01 ID:BFdlALj6(1)調 AAS
ひさびさにD
661: 葉田信鍵 ◆.T76NLtXTY 04/10/26 21:14:43 ID:iZCXaCmO(1)調 AA×

662: 04/10/26 22:45:02 ID:lx0LUh3q(1)調 AAS
やべぇ。剰りにもやべぇw
663: 04/10/26 22:57:03 ID:ixUCUpWs(1)調 AAS
「今だ必殺のコロニー(ry!って略されてわかんねーよ!」
一体何出そうとしていたんだ!俺!
「って逆だ!略されていて解らない……ならばここでみんなに選ばせればいいんじゃないか!!」
龍二さん……そうだ、ここは選択肢スレ!!

「スレのみんな!俺に力をわけてくれ!こいつを一気に叩き落してやる!!」
「させるか!」
防げるか!ビル!この

Aコロニーレーザーで邪魔な総てをピンポイント狙撃!
Bコロニー牌ゲット!これは混沌だから混じっていたどれでも好きな牌と交換できる牌だ!!
Cコロニー防御システム!あのビルを全力防御せざるを得ない状況に!
Dコロニー落としだ!(人類は浩之の行いに恐怖した)
EコロニーPC全使用でひろゆき(2ちゃん管理人)と同化!2ちゃん系総ての力を見ろ!
Fコロニーおならぷぅ!コロニー一つ分のおならの臭いを今奴だけの鼻に!
664: 04/10/26 23:02:27 ID:4ueoO47c(1)調 AAS
あんま混沌とするのもあれだし。
B
665: 04/10/27 17:50:02 ID:q+fwwoWe(1)調 AAS
A レーザー好き
666: 04/10/29 17:45:30 ID:UHby2hJJ(1)調 AAS
保守しとこうか
667: 04/10/30 01:55:16 ID:kBU9A9CI(1)調 AAS
コロニー牌…
かつて国家間の戦いはその人民への被害を最小にするため、国王とその側近1名が一同に会し、とある遊戯にて行われた。
4人が卓に座し、牌を集めて特定の形を成し、国家の財産を点数にして奪い合う遊戯。
たかが遊戯といえど国家を賭けた戦いなれば、不正も横行した。
その頂点がコロニー牌である。
葉翻雀(りーぽん)と呼ばれた軍師は、自国の確実なる勝利のために殺任意(ころにー)牌を常に袖の中に隠し持ち、自国が劣勢になる際に用いたという。
殺任意牌は、地面に叩きつけると共に大きな爆発を起こし、敵国の国王へとその欠片が襲い掛かり、それで国王を殺してしまえばよし、殺せずともその間に自らの牌を入れ換え超一色や人一色(のちの「りーぽん」)を揃えたのである。
葉翻雀が使えた国は栄えに栄えたが、その勝利のためには手段を選ばぬ恐ろしさゆえに殺任意牌ともども世から消された。
ちなみに、現在りーぽんと呼ばれるゲームの原型がこれであり、その名前が軍師・葉翻雀であることは賢明な読者の推察どおりである。
 民明書房 『りーぽんいまむかし』より

かつて葉翻雀が使った殺任意牌…アレほどはヤバクナイが、俺が手にしたコロニー牌はなかなかに凶悪だ。
これを地面に叩きつけると、どうしてもその牌に気がとられてしまうという魔の牌。
普通に超一色をしあげることができないのなら、その一瞬の隙を突いて…仕掛ける!

「おおおっっ!!」

コロニー牌を気合と共に地面に叩きつける。
皆の注意が強制的にそれている、その隙に…

A.龍二さんの牌と俺の牌を全部交換する…これで龍二さんがあがれば勝ちだ!
B.『誰彼スタッフ』を揃える、これでそれなりに点を詰められるはず…。
C.あまりにデカイ手はむしろ怪しまれるか『オールスターズ』を揃えよう。
D.オリジナルの新コンボを作って、一気に点を稼ぐ…!
E.…って、ビルの気がそれているこの隙に超一色がツモれるじゃあないか!
668: 04/10/30 01:56:39 ID:wgFIjeXB(1)調 AAS

669: 04/11/01 20:11:49 ID:jcDDJCyD(1)調 AAS
…って、ビルの気がそれているこの隙に超一色がツモれるじゃあないか!
「超先生をコロニー牌で超先生にする、このRRで……超一色成立だ!」
自信満々に宣言する俺の背後で(ニッポンイチノヤクマンデス)と声が響いたような気がした
「まさかそんな手があるとは……これが選択式か……」
敗者となったビルは慌てふためくかと思ったが、意外にも静かに佇んでいた。

「サマで負けるか。俺も休んでるうちに腕が鈍ってたな。
 今回はお前さんが味方で本当に助かった、そう思ったぞ」
「これがバイニンの勝負……俺は何も出来なかった」
「気にする事はないわ。私や龍二でも歯が立たなかったんだから」
「そんな対したもんじゃないよ、たまたま選択にちょっと慣れてただけさ」
実際に戦ったもの同士が得られる、不思議な連帯感。
しかし俺、芳晴、龍二、ルミラの4人はこれでプレッシャーから解放されたが
俺達に勝負を託した側はここからがプレッシャーに襲われている場面だ。

「それで、約束の……」
それが承知の勝負とは言え、大仕事を控えたビルから資金を奪う事になる。
その罪悪感からか、歯切れ悪く健太郎が話を切り出す。
しばし黙考した後、ゆっくりと目を開けたビルはこう答えた。

A 「仕方ない、約束の金を渡す事としよう」
B 「……その運が欲しい。次のサルベージに協力してくれないか?」
C 「さあ、心ゆくまで私の艶姿を視姦するがいい」
670: 04/11/01 20:13:10 ID:dRhSvLd9(1)調 AAS
Bでいってみよう!
671: 04/11/02 02:55:40 ID:HP6hV/i+(1/4)調 AAS
「では、いい返事を期待してるよ」
深夜0時。ビル達と別れた俺は健太郎さんとも一旦別れ、
喫茶エコーズにいた。
この喫茶店は芸能人や会社の重役、裏社会の者等が
秘密の会談をする場所として有名らしい。
俺はこの店でリサと待ち合わせをしていたが…

「ハイ、遅かったわね」
「なっ、なんで約束の時間より30分も
早く来たのにあんたがいるんだ!?」
「甘いわね、エージェントたる者
クライアントより1時間は早く来ないとダメよ」
「俺はクライアントじゃねえっつーの」
「で、いい結果は出せたの?」
「その事なんだけどな…」
俺はりーぽんの代打ちを請け負いそれに勝った事、
ビルにサルベージの仕事に誘われた事、
そのビルが今度サルベージする船が
前篁グループ総帥が命を落とした巨大タンカー
「アビス」である事…

「篁グループか…確かにこれは大事ね」
「俺もそう思ってリサに相談する事にしたんだ」
「私の方でも篁グループのについて何度も
調べてみたけど、ガードが固くてgoodな情報はほとんど入らないわね」
「だろうな…」
「ただ前篁総帥が亡くなる直前に、
美術品や財宝の類を輸送したらしいって怪情報はあったわ」
672: 04/11/02 02:57:19 ID:HP6hV/i+(2/4)調 AAS
「おそらくそれがビルの…」
「yes、そのアビスってタンカーでしょうね」
(本当に運びたかったのは美術品だけかしらね…?)
「何か言ったか?」
「uun、何でもないわ。それでミスター健太郎はどうしたの?」
「そう、健太郎さんの事もあるんだ。
健太郎さんはまだタンカーの仕事の裏にある闇を知らない。」
「でもタンカーの中に美術品が沢山あると知ったら?」
「間違いなく飛び付くだろうな。
ただでさえ代打ちの報酬も貰えなかったんだし」
「それに健太郎さんには俺が探偵だという事は
話したが、まだエージェントだって事はバラシしてない」
「不必要に私達の正体を教える意味もないしね」
そこまで話した時、ふいに扉が開いた。
673: 04/11/02 02:58:56 ID:HP6hV/i+(3/4)調 AAS
「しかし互いの利益は一致している、な」
「龍二さん!なんでここが!?」
「俺を誰だと思ってやがる。
一応雀士である前にプロの探偵だぜ?
それに俺もそこにいる女に呼ばれたんだ。
しかし…お前もエージェントだったとはな」

「リサさんに?」
「そうだ。俺も元々はこの女に
エージェントになってみないかと誘われたんだからな」
「龍二さんもエージェントだったんですか?」
「肩書きだけで肝心の仕事依頼は全然来ないがな…」
「ハロー龍二、顔赤いわよ?どうしたの?」
「てめえの方から呼んだ癖に。ルミラ以上に
食えない女だぜ…さっきまで久しぶりにルミラ達と飲んでてな。
メイフィアがあんな酒豪だとは思わなかった」

「それで、何故龍二さんを呼んだんだ?」
「俺もビルの誘いに乗ったからさ。
ビルにタンカーのサルベージを依頼したのは
やはり篁グループらしい」
「OK、やはり思った通りね」
「ビル本人は本当に依頼を受けただけで、
篁の連中とは無関係のようだ」
674: 04/11/02 03:01:32 ID:HP6hV/i+(4/4)調 AAS
「それにさっき龍二が言った通り今度のサルベージの仕事は
お互いの利益が一致しているわ」
「健太郎からあの後聞いたぜ。オークション
に出す骨董品を買う為の資金が必要らしいな」

「私達は篁グループの核心に迫る
情報を入手できるかもしれない」
「健太郎さんはオークションの資金、
上手くいけば骨董品その物を…」
「そして俺は貰い損ねた報酬を
改めてビルから受け取れる」
なるほど、誰も損をしない寸法だ。

「龍二はビルと私で二重契約してるけどね」
「ビルからはサルベージ後の探索、
リサからはタンカー内部の調査を命じられている」
後は健太郎さんを連れていくかどうかだ。
「それで健太郎はどうするんだ?」
「そうね…篁グループが絡んでいる以上、
仕事中に何が起きるか解らないし」
「俺も今度の仕事に素人は連れていかない方がいいと思う」
「お前だってまだ素人に毛が生えたようなもんだぜ」

とはいえタンカーの中に
物凄いお宝があった場合俺達では価値を判断できないかもしれない。
お宝が分かりやすい金銀ダイヤとは限らないんだからな。
むしろ骨董品ならガラクタと見分けが付かない方が自然だろう。

さて…大型タンカー「アビス」捜索に
A 健太郎を連れていく
B 健太郎は留守番
C 港まで同行させてビデオ通信で連絡兼鑑定係にする
675: 04/11/02 03:04:49 ID:Y9nTCc3E(1)調 AAS
A
676: 04/11/02 07:47:48 ID:gDiUMpfT(1/5)調 AAS
結局健太郎も仕事内容を話し、一緒に付いていく事になった。
リサも護衛兼調査で同行するし、まあ大丈夫だろう。
ちなみに健太郎にはリサの事は同じ探偵仲間だと言っておいた。
まだエージェントの事は言う必要はないだろう。
数日後。大型タンカーアビスが沈んだ近辺の港に
約束通りビルは現れた。
「来てくれたか…そちらの女性は?」
「リサよ。浩之や龍二と同じ探偵仲間」
「そちらは一人だけか?仲間はいないのか?」
「本来ならもう少し人数を集める予定だったのだが、
りーぽんの勝負で負けてしまったからね…」

「俺はあの時事務所と雀荘の土地を賭けていた。
あれに負けていたらこっちが無一文になってたんだ」
「まあそのおかげでこれだけ質の良い人材を
雇えたんだ、OKとしとこうぜ?」
「そうだな…量より質だ」
「ジョンやらジャックとか出てきても
俺以上に個性無いし扱いにくいだろうしな」
「龍二くん、何か言ったかね?」
「いや何も。独り言さ」
677: 04/11/02 07:49:52 ID:gDiUMpfT(2/5)調 AAS
早速俺達は潜水船に乗り込み、
海底深く沈むアビスの元へ向かった。
「なんだこれは…」
「unbelievable!!信じられないわ」
アビスは、浮かんでいた。
正確には海底の底に沈む事なく、
かといって浮かび上がる事もなく、
海底の中を潜行していたのだ。

「あの質量のタンカーでは一度でも沈んだら
再浮上はありえない…これは何かあるわね」
俺達は前面部にある沈んだ原因と思われる大穴から
内部に侵入した。だが、中はさらに異常な状況だったのだ。
「空気もあるし、電気も生きてるぞ」
「この船が沈んだのはもう一ヶ月も前なのだろう?」
「補助電源にしたって持つ時間じゃないわね…」
そう。このタンカーの内部は沈没してかなりの時間が経ったにも
関わらず、未だ空気もあれば電源も健在なのだ。
678: 04/11/02 07:51:55 ID:gDiUMpfT(3/5)調 AAS
「そもそも沈没した時のショックや水圧で、
窓ガラスが一枚も割れてないのがありえん」
「それどころか俺達が入ってきた入口以外は
水の一滴も濡れた形跡がありませんよ」
「そういや、このタンカーには食堂はあるのか?」
「この大きさだ、当然あるだろう」
「なら生き残った人がいるかもしれない」
「よし、まずは生き残りをさが…」

その瞬間!背後から爆発音が聞こえた。
「shit!まさか…」
大急ぎで音がした方に戻る。「ひでえ…滅茶苦茶だ」
爆発は俺達が乗ってきた潜水船で起きていた。
リサが調べた所、小型の爆薬のような物で
操縦する計器類だけを破壊してある。
「これでは地上へ戻れないぞ!!」
「潜水服はあるが、この水圧では
水に入った瞬間ペチャンコだろうな」
「but、でもこれで船内に生きた人がいるのが確実になったわね」
「ああ。そして一つしかない脱出経路をわざわざ
奪いもせずに破壊していくという事は…」
「そいつが脱出する方法を知ってるって事か!!」
「yes!浩之も賢くなってきたわね」
679: 04/11/02 07:53:33 ID:gDiUMpfT(4/5)調 AAS
そこまで話した刹那、今度は船全体が揺れだした!
「海の中で地震か?」
「違うっ!これは…タンカー自体が回転している!!」
「家具や置物が無い方へ逃げて!危険よ!」
そしてタンカーはゆっくりと回転し、ちょうど
天井が床になるように180度回転したら止まった。

「まさかタンカーの中でびっくりハウスを楽しめるとはな」
「これだけ船体が激しく揺れても水が入ってこない…
決まりだな、この船はどう考えても普通じゃない」
「とりあえずこれからどう…」
「待て!!」
いきなりビルに口を挟まれた。
「どうしたんだ一体」
「この状況…このシチュエーション…」
「今こそ私が一番輝く時だ」
そして彼…ビル・オークランドは
壁に寄りかかり、腕を組んで横を向き
寂しそうに、しかしどこか誇らしげにこう言った。
680
(2): 04/11/02 08:00:26 ID:gDiUMpfT(5/5)調 AA×

681: 04/11/02 08:01:22 ID:B0lVLEkE(1)調 AAS
さてCでいってみよう
682: 04/11/02 08:05:24 ID:Y2RE8wZW(1)調 AAS
ビルはまさにこの瞬間の為に存在していたといっても過言じゃないなw
683: 04/11/05 11:13:34 ID:r1sRVRcV(1/4)調 AAS
「……………………………………」
皆の動きが止まった。
ビルが哀愁漂うのポーズを取ってから1分経過したが皆動かない。
否!動けないのだ。何だかわからんが
あのポーズを取っているビルには近付けないというか、
触ってはいけないというか…
強いて言うなら一世一代の名場面?
彼が彼たる彼らしい見せ場に超先生的威厳がミックスされて…
「だあっ!!何言ってんだ俺は!?」
しまった、思わず声に出しちまった。
だが俺の叫びで他の皆も我に返ったようだ。
「し、しかしビルさんこのままここでじっとしてても
状況は何一つ変わりませんよ?」
「そうだぜ、今は潜水艦を壊した野郎を追うのが先決だ」
「となると犯人はその連絡道を通ってくるしかないな」
「そうなりますね。我々がこの船に上陸して、
まずは反対側にある個室に入った。そしてすぐに爆発です」
684
(1): 04/11/05 11:15:09 ID:r1sRVRcV(2/4)調 AA×

685: 04/11/05 11:16:38 ID:r1sRVRcV(3/4)調 AAS
「そんな事出来るのか?」
「爆弾に精通している人物なら可能ね。でも…、
それでも設置できるギリギリの時間かしら」
「しかし、T字路から中央部に行く通路は
完全な一本道です。しかも隠れられる障害物は無い」
俺も最初に個室へ向かう途中、
爆発音がして戻る途中両方とも
T字路を見たが人影は見えなかった。それにあの連絡通路は
ここから個室までの通路より倍以上はあるぜ。

「じゃあ30秒で爆弾仕掛けたとしても…」
「爆発して我々が元の部屋に急いでる時に
T字路で姿を見られているはずだ」
「走れば間に合うかもしれないが足音でバレる…」
「じゃあどうやっても我々に見られずに
爆弾仕掛けるなんて不可能じゃないか!」

「そういやビル、あんたはどう思…」
龍二はそこまで言いかけて硬直した。というか呆れていた。
なんとまだあのポーズのまんま動かずにいたのだ。
ちなみに台詞も喋っていない。
686: 04/11/05 11:17:31 ID:r1sRVRcV(4/4)調 AAS
「おいおっさん!聞こえてんのか?犯人が…」
「………」
俺がビルに詰め寄ろうとした時、
わずかにビルの体が動いた。すると突然、
ビルの寄りかかっていた壁の部分がまるで
忍者屋敷の隠し扉のように回転したのだ。
「これは…隠し部屋か?」
「ビルはまさかこれを最初から見破って…」
「すげえぜおっさん!ただの地味な親父じゃなかったんだな」
「フッ…よせやい」

カッコつけてるが寄りかかってて扉が回転したから
ブッ倒れたまんまのビルであった。
俺達は隠し部屋に入ったが、
部屋の中はさっきの船の反転でめちゃくちゃに散らかっていた。
「ここは書斎だったようだが…」
部屋の奥に鋼鉄でできている扉が見える。
鍵はかかっていないようだ。

どうする?
A この書斎を調べる
B 鋼鉄の扉の奥へ向かう
C 隠れていた爆破犯人の奇襲!
687: 04/11/05 11:18:09 ID:ufJR1RrR(1)調 AAS
B
688: 04/11/05 11:18:22 ID:3dKUrIFi(1/2)調 AAS
じゃ、Cで。
689: 04/11/05 11:19:27 ID:3dKUrIFi(2/2)調 AAS
_| ̄|○<ハヤスギダヨ…
690: 04/11/05 11:57:07 ID:48u20Xcw(1)調 AAS
444  名前を選択して下さい  2004/11/04(Thu) 21:22

この調子だと現行の話も打ち切りの予感がする
691: 04/11/05 13:00:38 ID:Wn57GCP2(1/11)調 AAS
「よーし、早速奥の部屋に向かうぜ!」
「この部屋は調べないのか?」
「犯人がこの奥に逃げたかもしれないんだろ?調べ物は後でもできるぜ」
「ここは浩之に賛成ね」
よし、じゃあすぐに隣の部屋へ・・・
ズダーーーーーーーーーン!!俺は思いっきりすっ転んだ。
倒れていたビルに足が引っかかったのだ。つーかまだ>>680のポーズのまんまかよ!!

「おっさん!いつまで固まってるんだ?早くいこうぜ」
「…私の役目は終わった…」
「はぁ?」
「…私の最大の出番、役目は>>680の時点で達成したのだ…もう悔いは無い…」
おいおい、いくらあんたの存在価値の99%は>>680の台詞に集約されてるからってそりゃないだろ。
692: 04/11/05 13:01:53 ID:Wn57GCP2(2/11)調 AAS
「おっさん!いつまで固まってるんだ?早くいこうぜ」
「…私の役目は終わった…」
「はぁ?」
「…私の最大の出番、役目は>>680の時点で達成したのだ…もう悔いは無い…」
おいおい、いくらあんたの存在価値の99%は>>680の台詞に集約されてるからってそりゃないだろ。
「しっかりしろ!!あんたの個性はその程度か!?」
「ど、どうしたんだ龍二さん?」
「自分の価値を自分で決めてしまってどうする?ましてやこれで出番が終わったなんて」
「しかし私は…」
「あんたがそんなんだから某スレで続き書けなくなったなんて言われてしまうんだ!!」
「個性なんてこれからいくらでも作ればいい!!それが選択スレってもんだろ!?」
「!!」
「俺も個性は薄い方だが…、まだまだ出番も欲しいし活躍もしてみせる!!」
「ま、それも選択次第だけどね」
ズコッ。
「リサ、このタイミングでそんな実も蓋もないこと言わんといて」

とにかく俺と龍二はビルのおっさんの足を持って引きずってでも隣の部屋に移動した。
鋼鉄の扉を開け、隣の部屋で俺達が見た物は…

A 犯人
B 死体
C 蜘蛛の群れ
D 骨董品の山
693: 04/11/05 13:02:02 ID:VW7JA7IO(1)調 AAS
Bだな
694: 04/11/05 13:03:50 ID:Wn57GCP2(3/11)調 AAS
書いた本人だけどおいおい早すぎ!!送信してから10秒たってないじゃん。
695: 04/11/05 13:21:10 ID:Wn57GCP2(4/11)調 AAS
俺達は扉を開け隣の部屋へ入った。電気がついていない。
「この部屋はなんだ?何もなさそうだが・・・」
電気を付ける。
「うわああああああ!!」
「これは・・・」
「死体、だな」
電気を付けた部屋には何もなかった。ただ、奥に扉が一つあるだけで
もう一つある物体は・・・死体だ。俺も映画やドラマ以外で実物の死体を見るのは初めてだ。

「死因はなんだ?」
「その前にこれを見て」
リサが入ってきた後ろの扉を指差した。
696: 04/11/05 13:22:07 ID:Wn57GCP2(5/11)調 AAS
「死因はなんだ?」
「その前にこれを見て」
リサが入ってきた後ろの扉を指差した。
「この扉・・・こちら側にはノブも何もついてないぞ!!」
「この部屋は向こうからは入れても扉を閉められたら開けることができない密室。
この人はたぶんあっちの扉からこの部屋に入って閉じ込められたか、
もしくは隠し扉を見つけてこの部屋に入ったはいいが扉を閉められて・・・」
「餓死したって事か?」
「いや・・・そうとも言いきれないわよ」
リサが死体を調べる。哀れな被害者の名前と死因は・・・

「」好きなキャラの名前を入れてください。但し、死体です。
A 餓死
B 銃殺
C 怪物に屠殺される
D 自殺
E 毒殺
697: 04/11/05 13:22:26 ID:HIirly2U(1)調 AAS
Eで
山田まさき(同棲のキャラ)
698: 04/11/05 13:24:16 ID:Wn57GCP2(6/11)調 AAS
だからなんで書き込んでから20秒足らずで選ばれてるんだよorz
しかも山田まさきって・・・ちょっと待っててね・・・俺がんばる
699: 04/11/05 14:30:06 ID:Wn57GCP2(7/11)調 AAS
死体の衣服を調べたが、紙とペンしか見つからなかった。
「これじゃ名前も判らないな。それにしても・・・こいつも・・・」
「ああ・・・地味だな」
「俺やビルも影が薄いが、こいつも相当なもんだぜ・・・」
死体とはいえ、いきなり会ってここまで言われるなんてこの人もついてないなあ。
まあ俺も前に話が始まっていきなり死んで食われたあげく
鳥葬にされたような記憶があるんで人の事はいえないが。
「これは・・・毒殺ね。死後・・・2週間って所かしら。でも・・・」
「でも、なんだ?」
「死んでそんなに時間が経ってる割には腐敗も少ないし、肌の色も綺麗なのよ。
毒薬のせいなのか、それとも・・・」
「おい!この紙に書置きが残してあるぞ!!遺書じゃないか?」
よし、早速読んでみよう。
700: 04/11/05 14:30:41 ID:Wn57GCP2(8/11)調 AAS
『僕の名は山田まさき。選択スレに初めて出られて気分はゴキゲンさ♪』
・・・なんだこれは。
「まあまあ、続きを読んでみようぜ」
『毎日バイト三昧の僕だけど、今日は1週間で100万円もくれる
すごい割りのいいバイトが見つかったから受けることにしたんだ」
タンカーに乗って薬を飲む臨床実験のバイトだというんで、
僕は当然この誘いに乗った。でもこれが今考えたら間違いだったんだ・・・』
「バイト?実験だと?」
「篁グループは薬の実験もやっていたのか?」

『僕は船に乗るなりいきなり注射を打たれ、この部屋に監禁された。
この部屋には何もない。窓から見える光で昼か夜かは判るけど・・・」
「窓から見える光か・・・という事はこいつが生きてる時はまだこの船は沈んでいないという事か』
「次の書き置きを読んでみて」
701: 04/11/05 14:31:19 ID:Wn57GCP2(9/11)調 AAS
『2日目。寂しい。早く家に帰りたい。まなみの待ってる家で思いっきりラブラブしたい!』
「こいつ、まだ余裕だな」

『3日目。かどうかは判らないけどこの船に乗ってから月が二回沈んだからたぶん3日目なんだろう。
あれから一度も誰も会いに来ないし食事も持ってこない。でも、なぜかお腹が空かないんだ』
「薬の影響か・・・?」

『4日め。僕はこれからどうなるんだろう?毎日バイトして、たまにパちンコやや喫茶店で
暇をつブして、そんな下らない日じょうが今じゃ懐かしく思える。
なんだか体が痒い。一体なんダろう?蚊に刺されたおぼえはないんだけど』

『5日め。体のかyuみが本格的になってき他。痒いかゆいカユイ。
なんで僕がこんな目にあわNaきゃならないんだ?誰でもいい、助ke手』
「おい、なんだか文体がおかしくなってきてないか?」
「やはり薬の副作用が出てきたみたいね。痒みもその一つでしょう」

『6IKAMめ。MOUこの書おききをきゃQUのも辛くなってきた。
まなみ、ごめん。もWu浮気はしないから。智美、佐伯恵とも会ワない。
理恵にもサソ割れたゲと、ぜっタイに会罠い。誓ううう』
「なんでこんな時に浮気の反省をしてるんだ?」
「もう精神も普通じゃないんだろう・・・」

『7のかメDSガギYsHJじょぽDGん視A案ESI愛TんヴTTきdbuあWyまおAァD蚊DねWS』
「・・・ついに壊れたか・・・」
「待って、次の書置きを見て」

『10日?11日目?あの後僕は気絶して2,3日ほど眠っていたみたいだ。
なんだか知らないけど凄く気分が良い。しかも体の痒みも全く無い。』
「いきなり復活したぞ?」
「次の書置きで最後ね。!これは・・・」
702: 04/11/05 14:32:00 ID:Wn57GCP2(10/11)調 AAS
『13日目。扉が開いてなんだか偉い人と軍人みたいな人達が大勢出てきた。
体を全部調べられた。そうしたら君は合格だ、なんて偉い人が言ってくれて
明日には家に帰してくれるらしい。バイト代もそのとき渡すとか。
やったよまなみ!これでようやく君にプレゼントも買ってあげられる。
とにかく明日だ。明日まで待とう。そうすればまなみと・・・』

「これで書置きは全部よ」
「13日か。リサの言った死亡推定時間とも一致しているな」
「でもこれは重要な事よ。書置きに出てきた偉い人というのは
この船で亡くなった前篁グループ総帥かも」
「そうとも言い切れないぜ?偉い人、としか書かれてない。
現篁グループ総帥かもしれないし、他の人物かもしれない」
「この大勢の軍人達、というのも気になるな」
「それについては少し心あたりがあるかもしれないわ・・・」
「とりあえず篁グループがこの船で骨董品隠し以外に何かとてつもなく
ヤバい事をしていたのだけは確かだ。その結果が、この有様だがな」
「これからどうする?」
「そうね・・・」

「なんだか嫌な予感がするぜ・・・」
「どうした浩之?」
「これってよー、俺が遊んだことあるバイオなんとかってゲームにそっくりなんだよな」
「何がだ?」
「この雰囲気だよ、雰囲気。ふいんきじゃなくて雰囲気ね。
このパターンだとおそらく次にとんでもないアクシデントが・・・」
「フーーーーー・・・浩之、ゲームとリアルを一緒にしちゃ駄目よ」
「それもそうだな。ごめん、どうも異常な事ばかり起きすぎて過敏になりすぎた・・・」
703: 04/11/05 14:32:54 ID:Wn57GCP2(11/11)調 AAS
とその時!!!!!
A 『かゆうま』まさきがゾンビになり復活!やっぱりお約束かよ!!
B 突然後ろの鋼鉄の扉が閉まり前の扉にも鍵が掛けられた。閉じ込められたか!?
C 突然壁という壁から毒ガスが!!
D さらに船が回転180度回転!って元に戻っただけか。
E 奥の扉から何か物音が聞こえるぞ。犯人か?
F 突然奥の扉が開き、中から大量の軍人達が
G 何か落ちてきたぞ・・・うわこれは蜘蛛だ!しかもでけえ!!
H 鋼鉄の扉が閉まり、俺達は二手に分断されてしまった(誰と誰に別れたかは次の書き手におまかせ)
704: 04/11/05 14:48:25 ID:zsTmbcLc(1)調 AAS
F
705: 04/11/05 18:24:17 ID:WQNEGB9R(1/3)調 AAS
とその時!奥の扉の向こうから足音が聞こえてきた。
「犯人か?」
「よし、とっ捕まえてやろうぜ!」
「7、8、9…shit!みんな、戻って!」
リサのかけ声で俺達は全員その部屋から出て、
鋼鉄の扉をすぐに閉めた。

「これで連中はこちらには来れないわ」
そうだ、この扉は一方通行で
あっち側にはノブも何も無いんだったな。
「どうして捕まえなかったんだ?こっちは5人もいるんだぞ」
「crazy?素性も目的も解らない相手にいきなり
飛びかかるのは得策ではないわ」
「これはリサさんの言う事が正しいね」
「ましてや爆弾や武器を持ってる確率が限りなく高いし、
それに…人数でもこちらが不利よ」

「何人いたんだ?全員の足音が聞こえたのか?」
「まあね。おそらく10人以上は…」
そこまで話した瞬間、
鋼鉄の扉の向こうからドアが開く音、
そしてドカドカと大勢の人間が部屋に入る音がした。
「どうする?今ならまだ連中に気付かれてないと思うが」
「それは相手次第だな…もし相手が爆破犯人なら、
当然俺達が追いかけてきてるのを読んでるはずだ。
つまり大勢の足音は囮で、実はまだ書斎に…」
「それはないわね」
「これまた簡単に否定するなあ」
706: 04/11/05 18:25:28 ID:WQNEGB9R(2/3)調 AAS
「考えてもみなさいよ。もし書斎にまだ犯人がいるとしたら、
さっき私達全員が死体のある部屋に入った時に
一方通行の扉を閉めてるはずよ」
「大勢の足音の連中とグルであるにしろないにしろ、
俺達を閉じ込めた方が犯人にとって有利だろうしな」
「そういやその大勢の連中は?」
ビルが持ち前の存在感の無さで扉の側に立ち、聞き耳を立てている。

「どうすればいいんだ…」
「おっさん、いつもの台詞言っている場合じゃないだろ」
「違う…声も気配も感じられないんだ…」
「そんな馬鹿な!確かに大勢の足音がしたんだぞ」
「いや、それだけの人数で死体入りの部屋に
侵入して話し声一つしないのも怪しい」
「あの均等に統一された足音のリズムはおそらく軍人ね…
プロの軍人なら気配を殺し手話や暗号で会話する事もありえるわ」
707: 04/11/05 18:28:11 ID:WQNEGB9R(3/3)調 AAS
「ではさっきのまさきさんの書き置きの…」
「yes。その兵隊達がまだこの船に残ってるかもしれない」
「それこそ何が目的なんだ?」
「こうしていても仕方ない、行動に出るべきだ」
「よし…私が覗いてみよう」
そう言ったのはビルだ。
「先ほどの龍二くんの一言は効いたよ…
やはり見せ場は自分で作らないとな」
「確かにビルさんなら気配を悟られる心配は皆無ですしね」
「どういう意味かね?」
「いいからいいから。おっさんなら上手くいくって」
「危険を感じたらすぐに閉めてね」
「わかった…では見てみよう」

ビルは鋼鉄の扉をほんの数ミリだけ開け、
隙間から内部を伺った。
だが、中を覗くなりすぐに閉めてしまった。
「どうした?何があったんだ?」
「どうすれば」
「それはもういい!」
「いや、本当にどうすればいいんだ…
私はあんな光景を見るのは初めてだ」
「だから何があったんだ?」
「驚かないで聞いてくれ…。
確かに軍人が大勢いた、だが…」

A 全員ゾンビと化していたのだよ
B 何かに操られているようだった
C 肌に生気がない。先ほどの薬を打っているのか?
D 幽霊だった…道理で気配を感じないはずだ
E 誰もいないんだ。死体も消えてしまった
F 信じられないかもしれないが…死体を生き返らせていた
708: 04/11/05 18:29:02 ID:cpAWYQ+E(1)調 AAS
Fで混沌と
709: 04/11/05 21:35:03 ID:5cWlx4A9(1/4)調 AAS
「聞いて驚くな、なんと死体が蘇っていたのだ」
「死体!?山田まさきの事か?」
「そうだ、なにやら軍人らしき連中が注射を
死体に打ち込んだ。すると…」
「すると?」
「死体の目が開いて、…私と目が合ってしまった」
「マジかよ!」
「私は恐ろしくなってすぐに扉を閉める他はなかった…」
死体を生き返らせる薬?いよいよオカルトじみてきやがったぜ。

「もう一度覗いてみるか?」
「それは止めた方がいいわ。死体が生き返ったのが事実なら、
その蘇った彼と目が合った時点でこちらに気付かれたかもしれない」
「その死体がどれほど意識が覚醒していたかにもよるが…」
「どちらにせよ軍人の群れにこれ以上関わるのは自殺行為だ」
そうだな。やはりここは戻ってさっきの
T字路から行くのが安全だと俺も思う。
710: 04/11/05 21:37:12 ID:5cWlx4A9(2/4)調 AAS
「じゃあすぐに戻ろう」
「健太郎さん?何をしてるんだ?」
「浩之君…ここにある本は全て生命の研究に関わる物ばかりだ」
そうだ、ここは書斎だったんだ。俺は近くに散らばっている本を
適当に拾ってみたが、進化の歴史、大脳生理学、
魔法に錬金術の本まであったが
共通するのは全て寿命や生命、不死等
命を伸ばす事柄に関する情報を集めた本ばかりだという事だ。
「さっきの死体蘇生…あれも関係しているのか?」

そういえば篁グループ前総帥はこのタンカーで命を落としたと聞いたが…
「まさか!」
「そのまさかも有り得るかもしれないわ」
「この船自体、工業用大型タンカーは仮の姿かもしれない」
「船の形をした研究所…とでも?」
「あくまでも仮説、だよ。でもそれなら
この船が沈没に見せかけて今もこうして稼働している事の説明になる」
「まだ電気の供給源も数々の怪現象の謎も解けていないけどな」

そういや電力や水圧で割れない窓ガラスも謎だが
あの船体自体の大回転。あれが一番の謎だな。
あんなの大迷惑だろうに。動力源の暴走か?
「何か大きな力を手に入れたのはいいけれど、
まだそれを使いこなせていないのかもしれないわ」
711: 04/11/05 21:38:25 ID:5cWlx4A9(3/4)調 AAS
「でも妙だな…。この部屋は書斎だろ?
いくら大切な資料があるとはいえ、わざわざ隠し部屋にするかい?」
「何か隠さなければいけないほど大切な資料があるとか」
「案外そうかもしれないわね。例えばその本とか」

そういってリサが指差した先には
一冊の古ぼけた埃まみれの本があった。
他にも年代物の書物はあるがこれだけ明らかに古い。
「相当のビンテージ物だな…百年、いや二百年は昔のか」
「凄いな…これ一冊だけでもかなりの価値がありそうだ」
「健太郎さん、悪いけど読んでいる時間は無いぜ」
まずはT字路へと向かわなければならないのだ。
とりあえずこの古い本は持っていく事にした。
712: 04/11/05 21:39:59 ID:5cWlx4A9(4/4)調 AAS
部屋を出て、T字路に向かう。
「死体があった部屋と軍人達が歩いてきた足音の
方角から計算すると、この先のタンカー中央部で
連中と鉢合わせする確率は限りなく低いと思うわ」
それでも中央ブロックに変わりはないんだろう?
タンカー内の全てのブロックへの連絡通路に
足を踏み入れる訳だから、見つかる可能性はむしろ限りなく高いような…
「リサ姉さんを信じなさいって。ほら、行くわよ」

俺達はT字路を突き当たり、中央ブロックへと繋がる扉の前に着いた。
やけに扉のノブの位置が高い。そうだ、今この船は
回転してるんだった。今歩いてきた廊下は天井で、
この扉も逆さになっている。
「吹き抜けの天井なんかあったら危ないな」
「ああ、逆になれば大穴だからな」
ドアを開け中央ブロックに入る。そこに広がる風景は…

A 普通の連絡通路
B 無重力空間
C 巨大な吹き抜けになっている通路
D 培養カプセルが置いてある研究ラボ
E ホテルのパーティ会場並みの豪華な大広間
F 謎の動力源が稼働している施設
713: 04/11/05 21:45:48 ID:j2GZCG45(1)調 AAS
秘密の研究所といえば、<<D>>で。
714: 04/11/05 21:46:12 ID:FlUAvCnR(1)調 AAS
よし、Fだ。
715: 04/11/07 00:32:52 ID:LALSnTf2(1/5)調 AAS
扉を開け中央ブロックに侵入すると、
想像外の光景が広がっていた。
散乱している実験用具、飛び散った液体…
「どうやらここは何らかの実験施設だったようだ」
「しかしこの散らかりようはなんだ?」
「当然、さっきのタンカー回転による被害だろうな」
「あれを見て」
目の前には人一人は余裕で入れそうな
大きなカプセル…の残骸が多数あり、
その近くには動物なのか、魚なのか虫なのかも解らない
異形の生物の死体が転がっている。

「なんだこの気持ちわりい死体は!?」
「こっちの死体は手が7本、足が3本ありますよ」
「こいつなんか目玉が口の中にあるぜ…」
「いわゆるキメラ、合成獣の類か…」
「この船で大掛りな研究をしていたのは
これで間違いなくなったわね」
「11、12、13…おい、足りないぞ!」
「どうした?」
「今割れているカプセルと死体の数を数えてたんだが…」
「まさか、数が合わないとか?」
「そのまさかだよ」
「あそこに一匹いるぞ!」
716: 04/11/07 00:34:14 ID:LALSnTf2(2/5)調 AAS
俺は部屋の角で死にかけている虫のような物を見つけた。
「まだピクピクいってるぞこれ…」
「NO!浩之離れて!!」
「え…」
俺がリサの声に反応した時には、
もう虫が目の前に飛びかかっていた。

え?なに?虫?俺?どうして?
なんであんな距離からいきなり目の前?俺死ぬの?
一瞬が物凄くスローに感じられる。
スローな感覚で俺が見た物は、
数メートル先で今まで痙攣してた怪物が突然起き上がり俺に飛びかかってきて、
俺の首に噛みつこうとしてきた。
で、次の瞬間には銃声がして目の前の怪物は吹き飛んだ。
ここで俺は我に返り、みんなの方を振り返ったら
リサと龍二さんが拳銃を構えて立っていたんだ。
「い、一体何が…」
「バカッ!!」
思い切りリサにビンタを貰う。
「あなた自分が今死にかけていたのも解らないの!?」
717: 04/11/07 00:35:40 ID:LALSnTf2(3/5)調 AAS
「迂濶だぜ浩之。今俺とリサが撃たなかったら
間違いなくお前は殺されていた」
「少しでも危険を感じる状況では細心の注意を
払う。エージェントの鉄則よ」
「実験生物が逃げてる、という時点で気持ちを
切り替えなきゃならねえ。ただでさえ軍人がウロウロして

「さっきの行動はエージェントとして失格よ」
「リサさん、龍二さん…ごめん」
「もう二度と危ない真似はしないで。約束して」
リサさん…眼がうるんでる。俺のせいで…
「約束する。もう絶対迂濶な行動は取らない」
「OK。じゃあ先にいきましょ」
「おいおいそんなあっさりでいいのかい?」
「本人が非を認め、自覚し覚悟を決めたのなら
それ以上言う必要はないわ。後は浩之次第よ」
そうだ。俺はエージェントになるんだった。
それなのにまだ見習い気分でいて…
こんなんじゃ到底プロのエージェントになんかなれやしない。
気を引き締めなければ。
「リサさんなんで拳銃を…しかもエージェントって」
そう言ったのは健太郎だった。
「oops…私もプロ失格ね」
718: 04/11/07 00:38:01 ID:LALSnTf2(4/5)調 AAS
リサは仕方なく自分と浩之が探偵ではなくエージェントだという事、
自分が浩之の上司である事を健太郎に話した。
「なるほどそういう訳だったんですか…」 
「ごめんな健太郎さん、別に悪気があって隠してた訳じゃないんだ」
「でも龍二、あなたも銃を持っていたなんてね」
「もう使うまいと思っていたが…仕事が仕事なんでな」
「前にも銃を使っていたような口ぶりね」
「正確には使えなかった、だな…

昔の仕事で俺は魔族と勝負し、勝った」
「ひょっとしてこの前のりーぽん勝負の…」
「そう、ルミラだ。俺は彼女の力を封じようと
銀の弾丸を込めた銃で撃とうとしたが…」
「撃てなかったのね」
「俺もあの時はヤキが回ったと思ったぜ。
いつのまにか情にほだされちまったらしい」 
「本当に情だけかしら?」
「まあいいさ…今じゃ思い出話さ。
だが…銀の弾丸はまだ俺が持っている。
さっき撃ったのは普通の弾丸だがこれは一発しかない」
「そんなに凄い弾なんですか?」
「ルミラほどの魔力を持つ化物でも
完全に無力化させられるな」
719: 04/11/07 00:39:07 ID:LALSnTf2(5/5)調 AAS
「まさに必殺技か」
「これを撃たせるだけの怪物はいないと信じたいが…」
「他に逃げたキメラがどんな姿形をしているのか

解らない以上、用心だけはしておきたいわね」
警戒しつつ、さらに先に進む浩之達。
幸い兵士にも怪物にも合わずに
実験施設の中心部に付いた。
そこで見た物は…

A 骨董品、美術品を保管している金庫
B おびただしい数の惨殺死体
C 人体実験の為の「材料」を入れておく牢屋
D ミルトのAIを組み込んである巨大エンジン
720: 04/11/07 00:40:34 ID:kR50mk0d(1)調 AAS

721: 04/11/07 18:13:32 ID:I788oPSu(1/4)調 AAS
「お久しぶりです。リサ様」
中心部に入るなり突然声が聞こえてきた。
「この声は…ミルト!あなたなの?」
「そうです」
ミルト?リサの知り合いか?名前からすると
外人のようだが…声は聞こえど姿が見えない。
「ミルト、どこにいるの?」
「貴女の側にいます、リサ様」
何言ってるんだ?リサの近くには誰もいない。壁しかないじゃないか。

「まさかミルト…これがあなたなの?」
「お察しの通りでございます」
リサだけが全てを知ったような顔をして驚いている。
「リサさん、一体どういう…」
「紹介するわ。彼女がミルト、私の知り合いよ」
そう言ってやはり壁を見る。
なんなんだ?ふざけているのか?
「おい浩之、この壁…」
「なんだ?…!!」

触れてみて初めてわかった。この壁は振動している。
いや、逆さになっているから気付かなかったが
剥き出しのギアや機械の部品のような箇所も所々に見受けられる。
「じゃあミルトって…」
「ご名答。超高性能AIよ」
つー事はなんだ?目の前の壁がミルトで、しかも話せる上に
リサの知り合い?ますます訳わかんねぇ!!
「彼女は元々車に搭載されていたAIなのよ」
722: 04/11/07 18:16:34 ID:I788oPSu(2/4)調 AAS
「しかし今はこの船の動力兼演算回路、という訳か」
「ミルト、あなたが何故この船の動力源に?」
「少し長くなりますがお話し致します」
ミルトの説明が始まった。
まず、宗一というエージェントが
篁グループの骨董品・美術品輸送に
このタンカーを使用しているのを突き止め、
ミルトと共に単独、独断で潜入した事。

潜入した時期は今から一ヶ月前だ。
宗一…俺も何度も名前を聞いた最強のエージェントか。
彼ほどの男が何故ここに…
「一ヶ月前というと、この船が沈没した時期と一致するぞ!」
「しかし宗一もあなたも篁の連中には顔が
知れわたっているはずよ。」
「そこでマスターは私に変装しろと言いました」
「変装?宗一じゃなくてミルト、車だったあなたが?」

「マスターも思いきった事をします。
まさか私自身をタンカーに取り付けるなんて」
なんと宗一はミルトのAI本体その物を
車体から取り外し、タンカーに忍び込み
この巨大エンジンを見つけて取り付けたのだ。
「スーパータンカーミルトの誕生ってか?」
「ミルト自体は小型のコンピュータ…でもオンボードAIだから
他の機械に取り付けるのは不可能のはずよ」
723: 04/11/07 18:18:45 ID:I788oPSu(3/4)調 AAS
「来栖川重工の長瀬源五郎氏にマスターが
協力を求め、特殊金属性のコネクタを製作してもらえました」
「源五郎!?マルチを作ったおっさんか?」
「あら、知ってるの?」
「ああ、何度か会った事もあるぜ」
「このコネクタは端子部や接続穴に合わせて
形状を変えられるので、どんな機械にも取り付けるのです」
「しかしやる事が大胆だな…敵の船に潜入した上
動力まで乗っ取るとは。かなり危険だぞ」
「それこそが、彼がNASTY BOYと言われる所以よ」

「で、その宗一はその後どうしたんだ?」
「マスターは私をエンジンに装着し、機器管制の支配
及び船内のデータを全て盗むつもりでした」
「データ?これはただのエンジンだろ?
そういう情報や操縦系統は専用の演算室が…」
「このタンカーはエンジンとメインコンピュータが
直結、一体化しています。セキュリティシステムや
防衛機構もコンピュータにより制御されています」
「全て機械任せという事か」

「この大きさのタンカーを全部監視するには、
人員を裂くより機械に任せた方がいいかもな」
「そこに付け入る隙があったって訳だ」
「ですがプロテクトが仕掛けてあり、
すぐに掌握はできませんでした」
「まあ当然よね」
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