[過去ログ] 連続ドラマ小説「ニホンちゃん」25クール目 (697レス)
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(3): 青風: ◆BlueWmNwYU 05/03/19 03:27:41 ID:kK7FGKLj(4/6)調 AAS
 「つまりねぇ、一昨日には既に本物の警部と連絡取ってたのよ」
アサヒがさも勝ち誇ったかの様に蕩々と説明を始めます。
怪人四千面相の事件を追っていたアサヒは、被害者の盗まれたものに
奇妙な共通点があるのに気が付いていたのです。
全て警部の実家が営む保険会社が保険をかけていた物件で、
全ての保険が支払われるとトーキョー支店が立ちゆかなくなる程の
値打ちがあるものばかりです。
そして、其処の保険が掛かっている最後の物件が、
今回予告のあった「王家の玉爾」だったのです。
「ふん、犯行の手段だって子供だましよねぇ。変装だの予告状だの
派手にするって事は、その影で何かやりますって言ってる様なものだし」
「取り敢ず其処まで判ってたから警部に連絡とって、このチューゴ邸に
接触する人間を調べていたのよ。事前に潜入する人間が居ないかどうかね」
と、言葉を繋ぐニホン。
「其処へ大胆にもこいつはアサヒ記者に連絡を取ってきた訳だな」
既にいつもの服装に戻ったエリザベス警部です。
「そうそう、だから今日一日こいつを引っ張り回して、仲間から切り離して
その間に罠を仕掛けた訳よ」
ふふん、と鼻で笑うアサヒです。
「問題は犯行の動機なんだけど。警部の実家を陥れる理由って・・・」
と、アサヒが言いかけた瞬間、轟く爆発音と一瞬に煙幕に包まれる周囲。
騒然とする中、煙が薄れ辺りが見える様になると、既に捕縛されていた
怪人の姿がありません。
「くそお、逃げられたか!」
悔しがるウヨを余所に、辺りに哄笑が響き渡ります。
「ふははははは、さすがは名探偵さん達だ。今回は完敗だよ。
またどこかでお会いしよう。ひとまずはさようなら」
既に辺りには怪人の影も形もありませんでした。
                          完
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