[過去ログ] 連続ドラマ小説「ニホンちゃん」25クール目 (697レス)
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245
(1): 無銘仁 ◆uXEheIeILY 05/02/18 08:42:10 ID:rOUZz3mM(5/5)調 AAS
 こんなにひどい目にあったのに、それからも王さまの
わがままはちっともなおりませんでした。
ペ天使と学者は、今でもうそを言いつづけているそうです。
めでたしめでたし。
246: クマラン(^^) 05/02/18 19:29:28 ID:pnKCi5wm(1/4)調 AA×

247: クマラン(^^) 05/02/18 19:49:45 ID:pnKCi5wm(2/4)調 AAS
はい、カンコ君のお家に到着しました。気のせいか唐辛子臭が漂ってます。
カンコ君の家では、ニホンちゃんのお家に入る時だけ呼び鈴(パスポート)
も鳴らさず、断りもなく(ビザも無く)入ってもいいことになっています
ので、私たちも勝手に上がりこんでみましょう。……あっ、いました。
カンコ一族が勢ぞろいです。バラック作りのお家の一角に、机やらコピー機
やらが何台もずらりと並んでいる間を、カンコ家の人たちがすり抜けるよう
に行き来してはセル画にキャラクター線画を描いたり、色を塗ったりしてい
ますよ。作業の進行管理はカンコ君が取っているようです。

カンコ「アボジ、予定の作業量を割ってるよ!次の休憩は無しで追いつけて!」
上はTシャツ一枚、下は擦り切れたジーンズ姿、頭に巻き締めた鉢巻を汗で
たっぷりと濡らしたアボジは力なく、うなづくだけの返事を息子に返して作業
を続けてゆきます。カンコ君自身はスケジュール表に随時修正を記入しながら、
束ねられた原画の一枚一枚に、彩色する色の指定を書き入れていきます。使用
する色のナンバーと彩色範囲を示してゆく仕事です。そこへ、目にクマ浮かべた
チョゴリちゃん、カンコ君の妹君が千鳥足でやってきた。

チョゴリ「お兄ちゃん、終わりました、彩色、○○〜○○の間、終わりましたっしまたっ」
カンコ 「遅れ気味だぞ、次の色指定できてるから、取って早く席に戻れ!」
徹夜が3日も続いているチョゴリちゃんは、積み上げられた紙束を一つ、重そうに
して手に取る。見かねたカンコ君が総合栄養剤の注射を取り出しました。

カンコ「チョゴリ、元気のでる注射を打ってやる。尻をだせ」
数秒間かけて、兄の言うことを理解したチョゴリちゃんは自分の生尻を兄の目前に
晒しました。カンコくんは手の平につばをぺっと吐き、それを妹の尻に塗りつけた。
唾で照り光る妹の生尻にえいやっと注射器を刺し、総合栄養剤を注射した。

チョゴリ「あー、アー、ハァー、気持ちいいよお兄ちゃん、アヘヘヘヘヘ」
248: クマラン(^^) 05/02/18 20:00:17 ID:pnKCi5wm(3/4)調 AA×

249: クマラン(^^) 05/02/18 20:11:51 ID:pnKCi5wm(4/4)調 AAS
実際には、韓国の最末端下請け業者においてもかなりの割合でコンピュータ化
が進んでおり、セルに筆塗りする時代は完全に過去の物となりつつあります。
250: 05/02/18 20:26:19 ID:tphMWmB9(1)調 AAS
また困った物を書いてきたなあ。
この人は確信犯だから始末が悪い。
251: 05/02/18 20:29:02 ID:2yDiwf0a(1)調 AAS
軍板のみならずハン板にも出没か…山崎もどき逝ってよし。
252: 05/02/18 21:14:13 ID:uMDJuIX6(1)調 AAS
最近は、漢字3文字の名前ではなく、アルファベット表記になってる。

やなかんじ。
253: 05/02/18 22:01:34 ID:zdzxgacQ(1)調 AAS
外部リンク[php]:bbs.enjoykorea.naver.co.jp
254: 05/02/18 23:16:42 ID:ecyRoSev(1)調 AAS
クマランさま
とても賢そうでお上品な文章を書かれますね。育ちのよさがにじみ出ています。
よろしければご職業と出身大学を教えていただけないでしょうか。
255
(2): クマラン(^^) 05/02/19 00:38:16 ID:TBV241R9(1)調 AAS
エヘヘ……褒められちゃった!職業と出身大学については、下の三つの中から
推理してください。

@東京大学法学部卒 弁護士

A米国ノースダコタ州立シルバニア家族大学森林木製住宅学科卒 土木作業員

B地元県立高校卒 プログラマー兼営業 年収420万円

C代々木アニメーション学院 プロ小説家 最新作「5歳からのハローワーク」
256: KKK ◆9WL.xpPRwY 05/02/19 00:46:03 ID:wnY6HguP(1)調 AAS
>>255
……んじゃ,5番で
257: 05/02/19 00:51:43 ID:OPv+9Ls8(1)調 AAS
>>255
奇を衒う言動は幼児性の表れなので、自分を客観的に見つめることをお勧めします。

あなたのような人間は、じつはきわめてありふれてます。
258: 黄 色 い リ ボ ン  ◆JBaU1YC3sE 05/02/19 02:30:21 ID:fUXqy+kJ(1)調 AAS
>>200あさぎりさん、200オメ、じゃなくてよかったです〜。
>>205青風さんイイ!特にウヨ君とラスカちゃん!
>>218放置さん、懐かしい。しかも寝返り有りw
>>228さん、ターンはいやだな〜w
訪朝してないだけで、連絡だけならもう現状まんまかと。
>>227シェロさん、憂国風刺ですね。
 花火宣言の長文を読んでいただき、外から見た日本核武装とオチのいい面を感想に書いてくれるとは…
 感激です!!
>>235abーproさん、現代も直訴って、乱世の予感。
>>240さん、暴れん 棒 ってつい(tbs
>>245無名さん、後世の人は朝日を購入していた人に同情しないでしょう。
259: 05/02/19 15:03:39 ID:XT/Fgb5N(1)調 AAS
(・∀・)イイ!!
260
(1): ab-pro 05/02/19 22:16:48 ID:CgjSLS+q(1)調 AAS
 黄色いリボンさん、レスありがとう><
 雑な作品だけにレスが付かないかと思っていましたよ^^;

 ・・・ああ、何か面白いネタでもありませんかね。
263: 黄 色 い リ ボ ン  ◆JBaU1YC3sE 05/02/20 12:46:09 ID:jjLDA0Xm(1/2)調 AAS
>>260ab-proさん、こちらこそ、今でも「ナニワ」をよく読み返してますよ。
私は別ネタ考えてたのに、こんなこと言われると混乱する…。

産経新聞より「ウリはアメリーに兄さんを悪く言ってないニダ!…ガクブル」
外部リンク[htm]:www.sankei.co.jp
他の皆さんもいかが?
266: クマラン(^^) 05/02/20 22:45:39 ID:BiS0MP+z(1)調 AAS
目次製作者様へ

日々の作品整理と収録に、心から感謝を申し上げます。

お手数かけてしまいますが、私の投稿作は次回より収
録作品には加えずに、スルー処置をお願い致します。
勝手なことを言ってごめんなさい。

 お手間かけさせる分、次はもっと面白いお話を工
夫して投稿するよう、より注力して参ります。
ニホンちゃん世界が今も続いているのは、作者の力
だけでなく、読者の応援のみならず、目次製作者様
の行動があるからこそと解釈しております。

此度のお仕事、ありがとうございました。
ニホンちゃん世界に乾杯!クマラン(^^)より
267
(1): 青風: ◆BlueWmNwYU 05/02/21 00:56:23 ID:9RLM9RVW(1/6)調 AAS
「記者探偵アサヒちゃんの事件簿」

 さて、是は少し昔のオハナシです。
華の都はトーキョーに巻き起こりましたる数々の怪事件。
謎を解くのは腕利き婦人新聞記者としてその名も高きアサヒ。
そしてその助手の名キャメラマンのニホン、その弟の事件記者見習ウヨによ
ります波瀾万丈、快刀乱麻の大活躍の物語で御座います。

 此処は、と或るお屋敷街。お大尽様のお屋敷が軒を連ねて居ります。
その中に、錦糸螺鈿でごてごてと飾り立てた趣味の悪さで一際目立つ洋館が
ありました。この屋敷、先頃のドンパチのどさくさ紛れにあぶく銭を稼いで
成り上がった当主の名にちなんで「カンコ屋敷」と呼ばれておりました。
そしてと或る昼下がり、事件は突然起こります。
「きゃああああ、旦那様が、旦那様がぁ!」
絹を裂く様な女中の叫びと共に集まった家中の者の眼前には、無惨な躯と化
した当主のカンコ氏が横たわっておりました。己の血の海で溺れ力つきたか
のような姿でうつぶせに倒れ臥したその背中には、これでもか、と言わんば
かりの数の刃物が剣山のごとく突き刺さっておりました。

 えっほえっほ、とかけ声と共に人力車がカンコ邸の門前に到着します。
人力車から優雅に降り立つこの洋風外套と鳥打ち帽、男物の三揃えに身を固
めた男装の麗人こそ、今トーキョーで一番の腕利き刑事と呼ばれるエリザベ
ス警部その人であります。その警部が門番をしております警官に軽く返礼を
し屋敷の門を潜ろうとしたその矢先、やあと声をかける者がありました。
「やれやれ、もう事件の臭いを嗅ぎ付けたかね、婦人記者のアサヒさん」
ため息をつきながら見返る警部の目に映ったのは、ベレー帽から伸びる2本
の長いお下げ髪、丸渕眼鏡に男物の洋服を着たアサヒと、その後ろに控える
助手2人。袴姿のカメラマン、ニホンと書生姿に夏羽織を羽織った記者見習
のウヨであります。
「ご挨拶ですねぇ、警部殿。色々と協力しあえる事もあるでしょうに」
268
(1): 青風: ◆BlueWmNwYU 05/02/21 00:57:56 ID:9RLM9RVW(2/6)調 AAS
 15分後、4人は屋敷の近所のカフェに居りました。
警部は紅茶、他の3人は珈琲を女給に頼むと早速本題に入ります。
「さて、敏腕記者さん。取引きの材料は持っているのだろうねぇ」
ニヤリと笑い懐中から手帳を取り出し、片手でぽん叩いて見せるアサヒ。
「警部さん、私は別件で惨劇の被害者、カンコを追ってたのよ。
 この男、先のドンパチ以来あのアメリー商会と組んで汚い商売のやり放題
 だったのはご存じの通り。しかし、」と、此処で言葉を句切り、ぱらぱら
と手帳を捲りながら言葉を続けるアサヒであります。
「最近アメリー商会とカンコとの同盟が決裂した事はご存じ?」
「ふむぅ、興味深い話だが。実業家同士が仲違いするたびに殺し合っては
 世の中に事業家という者が居なくなってしまう道理だろうに」
「いやいや、警部。是が只の仲違いじゃないのよ。カンコはアメリー商会の
 後ろ盾のお陰で商売が出来ていたの。其れが些細な事を口実に、アメリー
 商会の出張所をこの屋敷から追い出してしまったのよ、唐突にね。
 一人で商売が出来るはずの無い男が不自然でしょ?」
「つまり、別の相手と手を組んだ、と?」
「そう。で、その相手を助手弐号に探らせたんだけどね」
「ウヨ、と名前を呼んで下さいって!まぁいいや、いつもの事だし。
 で、調査の結果、得体の知れない相手と最近取引きを始めた事迄は判明。
 偉いお大尽様らしくて商いも大きけりゃ払いも良し。で、新しい商売に
 味をしめてアメリーに掌を返して見せた矢先の事件だったんです。
 そうだ、カンコに双子の兄が居たことが判かりましたよ。カンコはこの兄
 と昔、遺産相続で刃傷沙汰の大喧嘩。結局南北に長い親の地所を真ん中か
 ら分けていがみ合いながらずっと暮らしてきたみたいですよ」
「どういう意味なの?」とニホンが聞きます。
「つまりですねぇ、この双子の兄はあの屋敷の裏手に背中合わせの地所に
 住んでるんですよ。偉く落ちぶれたあばら屋ですけどね。」
269
(1): 青風: ◆BlueWmNwYU 05/02/21 01:00:08 ID:9RLM9RVW(3/6)調 AAS
 ふむ、と言いながら形のいいあごに手を当てて警部が言葉を発します。
「面白い。犯人に付いて極めて示唆に富んでいるねぇ。
 ただ今回はもう一つ問題があってね。現場は完全な密室だったのだよ。」

そう、警部の説明に拠りますと、惨劇の直前に当主のカンコは
「用事があるから決して人を近づけるな」
と言い残して書斎へ閉じこもり、中から鍵をかけていたそうなのです。
そして小一時間、突然の悲鳴に慌てて家中の者がドアを叩くも返事が無く、
合い鍵で中に入った処、既に惨劇の後だった、と言うのです。

 ふふん、と鼻で軽く笑うとアサヒはこう言いました。
「是非とも現場の写真が必要ですわねぇ。助手壱号、警部と一緒に現場を
 見てらっしゃい。きちんと使える写真を撮っていらっしゃいね」
「ちょっと、ニホンと名前を呼んでよう!それに自分はどうするの?」
「私はアメリー商会を調べるわ。今の所一番怪しそうだからね。そうだ、
 念の為、助手弐号はその貧乏な双子の兄と謎の取引相手を調べといてね」
また全部自分の手柄にしようとしているな、
そう思いながら見つめ合う、アサヒ以外の三人でした。

 此処はカンコ邸。当主カンコが惨殺されたその部屋です。
死体は片づけられておりますが、その他は全て其の儘になっております。
ぱしゃりぱしゃり、と写真機を操作するは助手壱号ことニホンであります。
亡くなった主の趣味でしょうか、部屋の一角には幾つもの西洋鎧が立ち姿で
飾ってあります。見ると腰の鞘には剣が有りません。
「警部さん、この刀がもしかして凶器なんですか?」
屈み込んで天眼鏡で床を調べていた警部が振り返って答えます。
「まぁそう言う事だねぇ。其処に飾ってある鎧の持っていた剣は
 全て仏の背中に突き刺さって居たよ。まぁ値打ち物は壱本も無かったが」
ふうん、と或る鎧を見つめるニホンです。
270
(1): 青風: ◆BlueWmNwYU 05/02/21 01:01:59 ID:9RLM9RVW(4/6)調 AAS
 「警部さん、ちょっと其れを」
ニホンが指さす先に警部が何事かを見つけます。
「ふむ、云われてみれば是は奇怪な事だ。何時も乍ら大した慧眼だ」
其の儘ごそごそと、何事か企む様に声を小さく話し合う二人。
暫くして頷き合うと、共に部屋を後に致しました。

 その日の夕刻も過ぎ、取り調べの警官も屋敷の使用人達も全て引き下がり
カンテラも消え真っ暗になったカンコ邸は惨劇の部屋です。
ぎぎぃ、と異音がしたかと思うと壁際の一体の西洋甲冑がごとり、と
背にした壁の一部毎くるりと右回りに回転を始めたではありませんか。
壁がひっくり返り終わると丁度甲冑の替りに一人の人影が姿を現し、
手にしたカンテラに火を付けると今は亡きカンコの机へ近づき、
ごそごそと何やら捜し物を始めました。
「何をしているのかね、キッチョムさん」
突然の声に影が振り向くとエリザベス警部とアサヒ、ニホン、ウヨが
揃って立っておりました。がっくり、と肩を落とし観念したかに見えた男、
が、次の瞬間、奇声と共にニホンに向けて飛びかかります。
その刹那、ウヨがニホンとの間に割って入り、抜き手も見せず居合の一閃。
ガキン、という音がしたかと思った次の瞬間、ウヨの刀が男の肩口に食い込
んでおりました。男は苦痛の声を上げ崩れ落ちます。
「峰打ちだ、命だけは助けてやる!」鋭く一括するウヨでした。

 「結局、アメリーはどう調べても凶行に結びつかなかったのよねぇ」
駆けつけた警部の部下達が謎の男、キッチョムを縛り上げるのを
眺めながらアサヒがぼやきました。
「そうしたら助手弐号から屋敷の図面を見つけたって連絡が来るじゃない」
「ウヨです!で、その図面なんですけどね。この屋敷と裏のカンコの兄
 キッチョムの家。元は一つの板門店ってすき焼屋だったんですよ」
271
(1): 青風: ◆BlueWmNwYU 05/02/21 01:03:30 ID:9RLM9RVW(5/6)調 AAS
「成程。で、財産分けの時に地所と一緒に屋敷も中も壁で仕切った、かぁ」
 警部が呟きます。
「で、キッチョムは密かに出入り口をこの部屋に付くって置いた、と。
 あの壁際の甲冑の裏にね」
ニホンが説明を引き継ぎます。
「どうして出入り口が判ったのよ、助手壱号」
「ニホンでしょ!警部さんは全ての甲冑の刀が凶行に使われたって云ってた
 けど、あの壁際の甲冑だけ刀が其の儘だったのよ」
「成程、凶行の時に向こう側じゃ使いたくとも使えなかったか。
 私の薫陶のお陰で随分と成長したわね、助手壱号」
「ニホンだって!其れでウヨ。動機については判ったのかしら」
「以前話に上っていた謎の取引相手だけれど、あれがどうも
 キッチョムからカンコへ取引相手を取り替えたらしい。お陰で商売が
 左前になったキッチョムはカンコを恨み、ついでに地所と財産を横取りし
 ようと凶行に及んだという案配の様だね」
「で、その取引先ってどんな相手なのよ、助手弐号」
「ウヨですって!結局実体は掴めない儘です。只、四千面相とかっていう
 書き付けが有ったけど逸れきりですよ」
「結局、謎の儘か。まぁそれは警察の範疇ではないからな」
 警部が言い、片手を挙げて挨拶し警察官達と共に引き上げて行きます。
「嗚呼、やっと是で記事が書けるわ」
俄然元気になるアサヒでありました。

 翌日の朝です。ウヨが茶の間で新聞を開くや否や大声で姉を呼びました。
「姉さん、一寸来てください!また遣られましたよ!」
ウヨの怒りに震える目線の先にある記事は、かくの如きものでした。

 「少女記者アサヒの鬼神もかくやの活躍によりまたも単独で事件解決。
  冴え渡る推理の妙によりカンコ邸怪事件犯人を捕縛。
  エリザベス警部も完全に脱帽の働きを見よ!」
                                     完
272
(1): 青風: ◆BlueWmNwYU 05/02/21 01:16:26 ID:9RLM9RVW(6/6)調 AAS
後書き云い訳その他諸々

お久しぶりで御座います。
長文書きの青風で御座います。
今回の元ネタはずばり、あぷろだのNo93様の
だいぶ前の作品「記者探偵アサヒ」で御座います。
もちろん舞台のイメージは絵の通り。
時代として大正辺りを考えておりました。

しかし、我ながら長い。
5レスも消費してしまいました。
そして、書いてて辛いです。(もちろん、楽しくもあるのですが)
なにしろ、ニホン世界で探偵物を遣った訳ですから。
ああ、筋が陳腐だわトリックが荒いは説明が足りないわ・・・
それに、遂に四千面相は名前しか出せませんでした。
落ちももう一つ落し切れていない気がしますしね。
この次はもっと読みやすくしますので見捨てずに読んで遣ってくださいまし。

もちろん皆様の御批評を
カンコ氏の背に刺さった刀剣の数程もお待ち致しております。
273
(1):   05/02/21 01:21:09 ID:TXV+ilcF(1/2)調 AAS
「もう一つのどんどん膨らむリュックサック」
朝の教室、カンコ君がまたまたニホンちゃんにからんでいます。
「ウエーッハッハ、やいニホン。お前どんどん膨らむリュックを押入れに
かくしたな。ケケケお前もうおわったニダな、これからはウリの時代スミダ。」
「あーあなたまた人の部屋覗いていたのね、いー加減ストーカ行為は卒業してよね」

「ヒヒヒ、否定できないニダな。せいぜいウリに追い抜かれるのをみているがいいニダ
 落ちぶれはてるまでに、ちゃんと賠償はすませるチュセヨ」
「そういいながらカンコ君貴方の背中もなんか重くない?」
「なにを言うニカ?あらそういえば少しなんかズシリと重くなったような?」

「ほらやっぱり変よ? ちょっとあれやってみてくれない?カンコ君の得意な」
「国旗焼きニカ?」「違うわよ」
「唐辛子の暴れ食いニカ?」「ううんそうじゃなくてぇ」
「ファビョーンニカ?」「それは特技じゃなくて病気!」
「うーん パクリニカ? 審判買収ニカ? 強請ニカ?嘘八百ニカ?」
「あなた、碌な特技がないのね、ちょっと机の上に乗ってみて」
「こうニカ?ん?気分がハイになったきたニダ」
「そおれーテーハミング ドドンガドン キャー四様素敵(おえー)」
「ウエーハッハ ウリミンジョク@半万年は世界一ィ!」
「ウ リ ナ ラ ム ァ ア ン ン セェ エ エ エ ー 」

ガラガラガラガラドスン。 カンコ君の背中のリュックが巨大化して、その重さで机が
壊れてしまいました。カンコ君大きくなった背中のリュックの下敷きです。
「あいごー、ぼーっとしてないで、早く兄を助けるニダ」
「もー最後尻拭いはいつもあたしなんだから。リュックになんか漢字で書いてあるわよ?」
「なんて書いてあるニカ?ウリは漢字が読めないハセヨ」
「うーんとねえ 根拠の無い自尊心(こんきょのないじそんしん)」
「じそんしんというのは、李舜臣提督の知り合いニカ?」
「駄目だ こりゃ」
274
(2):   05/02/21 01:27:02 ID:TXV+ilcF(2/2)調 AAS
怖いですね、どんどん膨らむリュック、アメリー君の双子のリュックは物凄そう
チュウゴ君のリュックはもう爆発するんでしょうね。
でカンコ君の場合別の物(自尊心)がはいってるんじゃないか?つーねたです。
ソースはKの人々の言動ですな。
276
(1): D-13@小判ザメ 05/02/21 02:08:33 ID:fKmDWiOi(2/3)調 AAS
>>274 記述漏れ
作者別目次を作ってみますた。
外部リンク[html]:d_13.at.infoseek.co.jp

"名無しさん云々"といった匿名をどう数えるかによりますが、とりあえず約370名の作者が列挙されていまつ。
278
(1): 05/02/21 16:16:24 ID:zWH0JTy4(1)調 AAS
 ろーかるるーるの例外に追加しとこうぜ>>ALL
[例外事項]
・ クマラン(^^)の投稿・レスは全面的には禁止。復帰運動も認めておりません。
 事情を知らない新規のみなさんには過去ログの経緯を閲覧する事をオススメします。
 だから彼の話題は出さないで下さいね。
279: 05/02/21 19:47:00 ID:QyiwK1e2(1)調 AAS
>>278は愉快犯。
280
(1): 05/02/21 20:27:23 ID:1BNIcdos(1)調 AAS
 荒らしが来るたびにルール追加では、[例外事項]ではなく、定常事項です
しね。
 件の氏の場合はこちらがレス付けるのを面白がって反応しているだけだし、
ハン板ローカル・ルール通り放置推奨。
281: 黄 色 い リ ボ ン  ◆JBaU1YC3sE 05/02/21 23:57:54 ID:ByLd8WhX(1)調 AAS
>>276D-13@小判ザメさん、ありがとう!見やすいし、各作者の活躍時期もわかってイイ!
283: PLANET-B ◆AFkIyra1jg 05/02/22 05:11:59 ID:ap4VufKH(1/4)調 AAS
『お時間よろしいかしら?』

突然の電話。声の主はフランソワーズちゃんでした

「うん、大丈夫。でもどうしたの突然電話なんて?」
『H-2Aの打ち上げがもう少しかと思いまして激励ですわ。調子の方はいかが?』
「うん、今のところ順調よ。フランソワーズちゃんたちに負けてられないもの。
 そうだ、アリアンV-ECA成功おめでとう」
『ふふ、ありがとう。一足お先といったところですわ。
 かなり緊張しましたけれど成功してホッとしてますわ。』
「えぇ〜、フランソワーズちゃんでも緊張するんだ」
『あら、それはどういう意味ですの?』
「だって、もう160回近く打ち上げしているんでしょ?」
『アリアンVもアリアンV-ECAも1機目は大失敗ですのよ。何度打ち上げをしても緊張しますわよ。』
「それでもすごいよね。最近の失敗はその2機だけでしょ?」
『あら、ニホンちゃんも最近の失敗は3機だけでなくて?』
「あははHの失敗はね。ほら私の所はミューもあるから4機失敗なの」
『まったく、あなたのお小遣いでどうやったら2種類も作れるのか・・・
 昔からやっているアメリーもロシアノビッチも首をひねってましてよ』
「でもフランソワーズちゃんたちは羨ましいよ。失敗してもすぐ次を打ち上げるでしょ?」
『そうでなくては何処がいけないのか調べられませんもの。他に方法ありまして?』
「私の家は失敗しちゃったら原因が分かるまで打ち上げちゃいけませんって言われるから・・・」
『それは考えものですわね』
「ペットボトルが大きくなって、お金が掛かっちゃうから無理言えないの」
284: PLANET-B ◆AFkIyra1jg 05/02/22 05:12:51 ID:ap4VufKH(2/4)調 AAS
『とにかく、成功を祈ってますわ。ライバルがいなくては張り合いありませんもの』
「そんなこと言っていると、すぐに追い抜いちゃうんだから」
『あら強気ですこと。それでは良い知らせをお待ちしていますわ』

受話器を置き、発射台に目をやるニホンちゃん。
そこには白とオレンジ色の機体がたたずんでいる。
失敗したところは見直した。
組み立ても万全を期した。
やれることは全てやった。
あとは自分とロケットを信じるだけ。

「きっとみんなに追いついてみせるから」

そっと自分に言い聞かせた。
285: PLANET-B ◆AFkIyra1jg 05/02/22 05:13:40 ID:ap4VufKH(3/4)調 AAS
本スレ初投稿となりますPLANET-Bと申します。

ソースは直前に迫りましたH-2A7号機の打ち上げでございます。
JAXA 宇宙航空開発機構
外部リンク[html]:www.jaxa.jp
株式会社ロケットシステム H2A7号機カウントダウンサイト
外部リンク:mtsat1r.rocketsystem.co.jp
【社会】H2A、24日打ち上げへ−成功に自信、技術陣
外部リンク[html]:www.sanspo.com

一方、フランスを中心とする欧州宇宙機関のアリアンV-ECAロケットが先日打ち上げに成功しました。
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp

失敗するのは自分で技術を習得している証拠!
打ち上げ成功を祈っております。
286: PLANET-B ◆AFkIyra1jg 05/02/22 05:21:48 ID:ap4VufKH(4/4)調 AAS
うきゃー、sageってない。
すいません、7号機にくっ付いて静止軌道まで飛んでいきますので
謝罪と賠償はご勘弁を・・・
287
(2): 05/02/22 12:09:17 ID:+Wcs5XLU(1)調 AAS
豪軍がサマワで自衛隊警護、5月にも450人増派
外部リンク[htm]:www.yomiuri.co.jp

キボンヌ
288: 05/02/22 13:41:58 ID:985ymrix(1)調 AAS
20クール
外部リンク[html]:korea-log-01.hp.infoseek.co.jp
21クール
外部リンク[html]:korea-log-02.hp.infoseek.co.jp
過去ログ倉庫にて発見
289: シュタイナー 05/02/22 18:18:36 ID:KQB92OcC(1/3)調 AAS
 「所詮は他人事」

 ある日、フランソワーズちゃんとチュウゴ君が話をしていました。
「じゃあ、これとこれとこれをお売りしますね」
「頼むアルよ。フランソワーズ」
「まぁ、それ相応の御代を払っていただければ……」
「当然アルよ。チュウゴ家の商家としての歴史を甘く見ないで欲しいアルね」
「ま、信用しますわよ」
 二人は話をつけると、帰っていきます。
 ですが、帰路にあるフランソワーズちゃんに近づく影が一人……。
「フランソワーズちゃん」
「きゃ、に、ニホンちゃん? 脅かさないでくれませんこと」
 影の正体はニホンちゃんでした。彼女が作ったホラー映画の幽霊バリに恐ろ
しかったです。アメリー君の家でTVに流したらクレームが来そうなほどに。
「あのね……」
「な、なんですの?」
 いつもは明るく、でも自分の意見はオブラートに包んで後ろ手で渡してしま
うニホンちゃん。でも、何だか今日は変です。変といっても、ウヨ君のように
変なのではなくて、言は多くなく態度も積極的ではないのですが、どこか恐ろ
しげです。背筋に来るものがあります。
「あんまりこういうこと言いたくないんだけど、でもエリザベスちゃんやゲル
マッハ君やアーリアちゃんには言ったんだけど……」
「ハッキリしてくれませんこと?」
 フランソワーズちゃん、ニホンちゃんが何を言いたいか今一掴めません。
「うん、あのね、チュウゴ君に双眼鏡とか水鉄砲とか売るの止めて欲しいんだ
けど……」
290: シュタイナー 05/02/22 18:20:31 ID:KQB92OcC(2/3)調 AAS
「………」
「何だか最近チュウゴ君の家、繁盛してるし。他にも爆竹とかもいっぱい買い
込んでるし。ユーロ組の質の高いのをもたれると、何だか怖いんだ……。
 それに、アメリー君も私と同じ意見だし……」
 ニホンちゃん、やっぱりどこか自信なさ気です。まぁ、もともと自分の意見
を言うのが苦手な子ですから仕方ないですね。ただ、こんな時までそうなの
はどうか、と思いますが。
 フランソワーズちゃんは少しだけ考えるような仕草をした後、きっぱりと言
いました。
「解りましたわ。でもね、ニホンちゃん。チュウゴ君だって最近は丸くなって
ますし、それに、私が誰かに何かを売るのは私が決めることですわよ」
「う、うん……。そうだよね」
「解っていただけましたか? では、失礼しますね」
 フランソワーズちゃんはそう言って、立ち去ってしまいました。
 一人残されたニホンちゃん、表情はもちろん暗いです。
「はぁ……。やっぱりユーロ組の皆には解らないよね。テポドン持ったお兄さ
んが近所をうろついてるわけでも、周りを乱暴者に囲まれてるわけじゃないん
だもんね」
 ニホンちゃんはそう言うと、やっぱりチュウゴ君をさっさと殴り倒しちゃおうかな
ぁなどと危ないことを呟いて、家に帰っていきました。
291: シュタイナー 05/02/22 18:22:20 ID:KQB92OcC(3/3)調 AAS
 と、いうわけで、久しぶりの投降失礼します。
 元ネタは、

外部リンク[html]:www.nikkei.co.jp

 ……やっぱりユーロ組の皆さんには、今の緊迫したアジア状況なんて
解ってもらえないんでしょうね。

 今回結構急ぎで打ったので、ミスとかあったらすいません。
292
(1): 05/02/22 18:52:23 ID:YQXTrJSC(1)調 AAS
>>280
何を仰る。そもそもその【例外事項】とやらがハングル板ローカル・ルールに触れているじゃ
ありませんか。気に入らない奴は誰だろうが追い出す、それがニホンちゃんの掟でしょうがw
今更善人ぶるのは止めましょうぜw
293: 05/02/22 20:02:55 ID:BXclg52z(1)調 AAS
>>292
は削除人に却下されたので直接行動にでた粘着。
294: 05/02/22 22:30:13 ID:7wBrxfFJ(1)調 AAS
>>267-272
面白かったです。
正直、半分くらい読んだところで、収拾がつかなくなるんじゃないかと思っていましたが
うまくまとまるものですね。
295: 05/02/23 00:16:50 ID:xsGZYlYp(1)調 AAS
>>273-274
あの怖い話をこんなにお気楽ムードに書けるなんてスゴイ。
カンコ、悩みなんて無ぇんだろうな、きっと。
296: あさぎり ◆WOaKOSQONw 05/02/23 04:00:42 ID:0mOkeiZ7(1/8)調 AAS
『その日、龍は駆け巡る』

「おっかしいなあ…皆どうしたんだろ?」
 学校帰りのニホンちゃん、隣近所の子供たちがごっそり早退したのを不思議に思いつつ、帰る
道すがらひとり首をひねっています。
 いつも賑やかなタイワンちゃんやネシアちゃんがいないと、何かこう気抜けした感じです。
「ん?なんか騒々しいなあ…」
 アジア町にさしかかり、普段から良くも悪くも賑やかな町なのは確かですが、今日はなんだか
いつも以上に騒々しい感じです。いや、浮かれていると言ったほうがいいかもしれません。
 その雰囲気を訝しく思いつつ、シンガ君の小さくも立派な家の前に差し掛かったとき、中から
けたたましい音が漏れてきました。
「え?え?なななな」

スパぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱ

「ひゃああああ!」
 物凄い音と共に突然シンガ君の家のドアが開いて中から龍が飛び出してきました。どうやら家の
中で爆竹を使っていた模様。周囲に硝煙の香りが充満し始めます。
 龍はもちろん本物でなく、何人かのおじさんたちが動かしています。いたずら心の多いおじさん
たちなのか、根っから性根悪いのか、呆然としていたニホンちゃんめがけて龍が迫ってきした。
 ニホンちゃんピンチ!
「わ、わ、わ、わわわ…」
 我に帰ったニホンちゃん、慌てて逃げ出します。
297: あさぎり ◆WOaKOSQONw 05/02/23 04:01:18 ID:0mOkeiZ7(2/8)調 AAS
 と、そのとき…
 ♪さらばラバウルよ 又来るまでは しばし別れの 涙がにじむ…♪
 携帯電話の着メロが状況と無関係に響き渡ります。つか、ニホンちゃんなんでそんな渋い歌
着メロにしてるん?
「はぁっはぁっ…もしもしー」
「あ、さくらー、おしょうゆ切れちゃったから帰りに買ってきてねー。」
「メイデイメイデイ!それどころじゃないよママン!!」
「あら、どうしたの?なんか走ってるみたいだけど。」
「はぁっはぁっぜえっ…龍に追っかけられてるであります!」
「…バカなこと言ってないでちゃんと買ってきてよ、もう…寄り道もほどほどにね…」
「ホントに追っかけられ…」

 がちゃ…つーっつーっつーっ

 うんそうね、その説明で本気にするお母さんのほうがアレですよ。
「うわぁぁーーーん!こっちこないでー!」
298: あさぎり ◆WOaKOSQONw 05/02/23 04:02:58 ID:0mOkeiZ7(3/8)調 AAS
 それから暫く懸命に走っていましたが、振り返るとそこにはもう龍のおじさん達の影はなく、
ほっとして息を整えました。
 気がつけばそこはベトナちゃんの家の前。シンガ君の家の前とは打って変わり、こんどは
家の庭から穏やかな笑い声や囃し立てる声が聞こえてきます。
「べトナー、つぎ右手きいろー。」
「ホーは左足青でお願いします。」
 ベトナちゃんちは一家で盛装して庭でベトナちゃんとホーチミン君がツイスターゲームなんか
やって盛り上がっています。ルーレットはパパとママンが交互に回しているようですね。
『学校早退してツイスターゲームですかそうですか…』
 優等生の血が騒ぎ、少しこめかみに青筋が出ますが、どうも笑いあっているベトナ家の皆さん
はいつもと違ってどこか真剣。何か握っているなと思ってみたらお金を握り締めて絡み合う二人を
からかったり励ましたりしています。ははあ、どうやら賭けをしている様子。
 見ればベトナちゃんのパパもママンも表情は笑っていますが、目は真剣です。
 なんとなくスルーした方がいい気がしてニホンちゃんそっとその場を離れ…

 ぴょこん

 路地の横からかわいく飛び出してきたのはさっきの龍の頭。
「わ、わ、また来たーーーー!!」
 赤いスカートを翻し、ニホンちゃんまたまた疾走です。頑張れニホンちゃん、ランナーズハイ
はすぐそこに。
「そんなのみたくナーーーイ!」
 そうですか、でもアレはけっこういいものなんですがねえ…
「ふぇぇぇーーーーん!」
299: あさぎり ◆WOaKOSQONw 05/02/23 04:03:54 ID:0mOkeiZ7(4/8)調 AAS
「あーーっニホンさんだー!何してるアルかー?」
 それから暫く無心で走ってアドレナリンが大量分泌されていたニホンちゃん、神の世界を垣間
見たりしましたが、派手で真っ赤なチャイナ姿の香ちゃんに声をかけられ我に帰ります。
「ぜえっぜえっぜえっぜえっぜえっぜえっ…」
「ど、どうしたアルかニホンさん…」
「いや……、ぜえっぜえっ、なんでもあるけどなんでもない…ぜえっ…」
「ヘンなニホンさんアル…」
「うん、まあ色々あってね…」
「そうアルか、まあお約束アルからお見舞いするアル!」
「へ?」
 香ちゃんの取り出したりますはアジア町名物すっごい爆竹。慣れた手つきで箱ごと着火。その結果は…

スパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱ

「またーーーーーーっ!せやからどないけつかんぞなもしっぺーー!!」
 ちょっぴりワケワカメな事を口走りながら、ニホンちゃんたまらずその場を退散。しかし香ちゃんも
爆竹をぽいぽい投げながら走ってついてきます。
「hdふえりぇうjそうえを!」
「sどぁううぇdmんksdぁ;うれ!!」
 音で何言ってるかさっぱりわかりません。
 さっきの龍もいつの間にやら追っかけてきているようで…。中の人も付き合いがいいですねえ。
300: あさぎり ◆WOaKOSQONw 05/02/23 04:04:52 ID:0mOkeiZ7(5/8)調 AAS
 それから暫く夢中で走って辿り着いたは中華マンション。家とは別方向に走ってしまったようです。
「おお、ニホンどうしたアルか、やっと朕に年のはじめくらいは挨拶する心がけになったアルか、
感心感心アル。乎々々」
 多分一年中で一番おおらかにチュウゴ君が迎えてくれました。竹馬に乗って。
「いや、そうじゃなくって…ぜはっぜはっぜはっ……ちょっと込み入ってて…ぜはっぜはっ…」
「ニホンも何かと色々あるみたいアルな。まあ今日くらいはゆっくりしていくといいアル。」
 いつになく優しい言葉をかけるチュウゴ君。マンションの中は飲めや歌えの大騒ぎの真っ最中。
チュウゴ君もマンションの住人と和やかに歓談しながらくつろいでいる様子です。竹馬に乗って。
「ねえチュウゴ君、なんで竹馬に乗ってるの?」
 せいろからシューマイをチョイスして、アツアツをほおばりながらニホンちゃん素朴に聞いて
みます。
「なぜにと聞くアルか?それなら答えは一つアル。伝 統 だ か ら アル。」
「そっか、とにかく深くつっこまない事にするね。」
「それが賢い選択アルな。ところで龍がさっきからニホンとじわじわ距離を詰めているアルが、何か
新手のプレイアルか?」
「へ…いや、プレイと言うか…オッカケラレテルミタイナンデス。」
「そうアルか。そんなら早く逃げるアル。朕はこの通り見守る事しか出来ないアル。」
「何となくかっこいいけどさ、香ちゃんもチュウゴ君も私助けるって気はないのおおぉぉぉーーーー…」
「ム、それはないアル。朕の知っているニホンは一人で頑張れる強い子のはずアル。それじゃあ頑張って
逃げるヨロシ。手向けにこんなのお見舞いしてやるアルゾ!」

しぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱ

「ふぇぇぇぇ…爆発するのはペットボトルロケットだけにしてよォォォォ!」
 ニホンちゃん再び疾走開始。青春とは青い春と書いて『しっそう』と読む…
「わけないでしょうがーーー!!」
301: あさぎり ◆WOaKOSQONw 05/02/23 04:05:45 ID:0mOkeiZ7(6/8)調 AAS
 それから暫く全力で走ったニホンちゃん、うちでとびきりのいい服を着て門前で笑っているキッチョム君を
脇目も振らずスルーして、たどり着いたはカンコ君ちの前。
 なんだか賑やかな太鼓の音が鳴り響き、白装束のカンコ一家がくるくると踊っています。
「ほえぇぇぇ…」
 息を何とか落ち着けてカンコ君とチョゴリちゃんの踊りに思わず見惚れるニホンちゃん、一度アメリー君
の誕生会でやらかしたあの踊り以外にも持ちネタあったんだと思わず感心します。
 しかしそこは我らがカンコ、服は白くても心はキムチ色に燃え上がっています。主に金銭的に。
「オモニ!今年の完璧な舞はウリナラに超絶好景気をもたらすこと間違いないニダ!撒き餌が多けりゃ来る
福はハン万倍になること間違いないニダ、ホラパーっとお年玉よこすニダーー!」
 踊り終わったカンコ君、止めるチョゴリちゃんを振り切ってアポジとオモニに必中吶喊かまします。
「コォォォォ…突き上げる恨!燃え尽きるほどヒィィト!ラヴリィアポジのオーヴァードライブゥゥーー!」
 カンコパパの輝き叫ぶ右の拳が炸裂。いい角度でカンコ君上昇してゆきます。
 ニホンちゃんの「あー…」とチョゴリちゃんの「オッパー」とカンコ君の「アイゴー…」が冬の青空に
吸い込まれてゆきます。

 かぷ…

 他人のこと気にしている場合じゃなかったとニホンちゃんが思い至った瞬間、何かがランドセルに噛み
付いた音がして、ふと振り返るとそこにはさっきから追っかけてくる龍の姿が。心なしか龍の中の人も肩で
息をしているようです。
「やぁぁぁぁぁん!なんでそんなに一生懸命なのよぉぉーー!!」
 ニホンちゃんの金切り声で一瞬龍(と中の人)が油断した隙に一気にダッシュ。再び全力疾走です。
302: あさぎり ◆WOaKOSQONw 05/02/23 04:14:50 ID:0mOkeiZ7(7/8)調 AAS
 それから暫く闇雲に走っていたニホンちゃん、長崎の間の鼻先をかすめ、種子島の間の秘密工作所も
目に入らない勢いで通り過ぎ、ご馳走抱えて声掛けて来たリュー君に目もくれず、辿り着いた場所は
タイワンちゃんのお家でした。
「はぁっはぁっはぁっはぁっ…もう走れませぇん……。」
 さすがのニホンちゃんも体力の限界…その場にぺたりと座り込んでしまいました。と、そのとき、
「ニ…ニホンちゃん、どうしよ私顔がこんなになっちゃたよ!」
 いきなり後ろから切羽詰ったタイワンちゃんの声を聞いて、何事かと振り返ったニホンちゃん、「ひっ…」
と小さく叫ぶとその場で気絶してしまいました。
 そこにいたのは顔が五、六倍は膨れ上がったタイワンちゃんが!まあ、かぶりもんなのは見りゃ判るのですが、
ニホンちゃんには本当にそう見えた模様。片やタイワンちゃんは、ニホンちゃんの素直な反応が面白かったご様子。
「あははははは、ニホンちゃんリアクションオーバーすぎー、かぶりもんに決まってるでしょ……って、
ちょっとニホンちゃん?おーい日之本さくらー…」
 そういいつつ頬をぺちぺちしてみますが、オチてしまったニホンちゃんは目を覚ます気配もありません。
「うわ、やっば…、どどどうしよ…ん?」
 気がつけば件の龍がニホンちゃんを心配そうに覗き込んでいます。
「おじさんたちなにしてんのさ。え?ああ、赤い玉追っかけてた?やっぱお正月はこうじゃ無きゃって?…それは判るけど
その赤い玉どこ?いやこの子赤い玉なんか持ってないよ?……え?セーターに…って、あーあー、もしかしてずーっと
追いかけてきたの?…シンガ君ちから?ちょ…子供相手に何やってんのよもー、酔ってた?そんなの言い訳になんないよ!
…バッカじゃないの!」
 やれやれと立ち上がり、タイワンちゃんはニホンちゃんをおんぶして家の中に向かいます。
 追っかけまわしていた龍(と中の人)はちょっぴりしょぼくれ気味。口惜しそうに暫く佇んでいましたが、シンガ君の
お家までとぼとぼ帰っていきましたとさ。
「うふふふ、シアワセノ赤い玉げっちゅー…」
 それを見送るタイワンちゃん。顔は怒ってますが心の中は何かがたぎっているようで…
 いや、確かに幸多からん事を祈っておりますが、ダメですよアレな事は…

おしまひ
303
(1): あさぎり ◆WOaKOSQONw 05/02/23 04:17:33 ID:0mOkeiZ7(8/8)調 AAS
※解説・正月・日付色々
○あけましておめでとう!もう2月も終わりだけど!!
あさぎりです。
このたびは龍駆け巡るアジアの旧正月を適当に。いや、二月初旬なんですけどね…旧正月。
しかも調べると正月の日が微妙に違っていたり、国によっては複数存在したり、日本のようには
1回で終わらせてくれないようですねえ。
○日本では新暦で正月を迎えるようになってから、旧暦の正月は馴染み無くなりましたが、農業とも
密接に結びついた旧暦は今でもアジアでは一般的のようです。
○えーちなみに香港で正月の爆竹は禁止になりますた…昔見たニュース映像のせいか、香港の正月=
爆竹が強烈に印象に残ってたもんですまんですごめんなさいごめんなさい。
○なんだかやたら長くなってしまいました…ウリには珍しく登場人物多いです。赤い玉捕まえたら幸せに
なるのかどうかは正直よくわかんない。でもなんだかそんな気がするんでニホンちゃん追っかけられたと、
そゆこと。

※めでたいソース
芳賀ライブラリー内
↓アジアの旧正月
外部リンク[html]:www.hgpho.to
↓日本文化いろは事典より。
日本では1873年からグレゴリオ暦に改められたそうです
外部リンク:iroha-japan.net
↓横浜中華街の旧正月。赤い玉追っかけーw
外部リンク[html]:www.say-you-sha.co.jp
304
(1): 05/02/24 00:46:58 ID:SVdo9m2d(1)調 AAS
>>296-302
ワロタ、シアワセの赤い玉って…ニホンちゃん、この後どーなるんだ?
関係ないけど、正月が1回しかない日本の方が、アジアじゃ少数派なんだろうか?
305: 黄鉄鉱 ◆ijZJtWEy4Q 05/02/24 08:02:16 ID:4wGC/ySc(1)調 AAS
>>304
日之本家でもリューくんとこは旧正月やりますよー
306
(2):   05/02/24 20:44:58 ID:vtuDtXcy(1/3)調 AAS
「仙人U〜催眠術」
カンコ君とぼとぼと帰り道を歩いています。
「ウリは今度のテストでニホンに勝つつもりだったニダ。
だけどな、哀号!また負けたニダよー」

「ほおほっほほお」
物陰から現れたのは、いつかの仙人になれなかったいかさま爺
「おまえ、冷静になるヨロシ、相手は特別進学「サミット]クラスでも上位の
 常連アルヨ、お前は偏差値53クラスヨ、チョト相手悪いネ」
「うるしゃい、うるしゃい、インチキ爺、もうお前には騙されないニダ
 10年後には倭ザルを追い抜くニダ」
「アイヤーお前何年小学生するカ?]
「とにかく御布施はもうしないニダ、謝罪と賠償を要求するニダ」

「そうかい残念アルネ、この前のお詫びに相手を意のままに操る、催眠術を・・・」
「相手を意のままに操るニカ?ニホンに催眠術かけて謝罪と賠償が思うままニダ
そのままウリの下女にするニダ!仙人様ウリにそれを教えてチュセヨ」
「前のこともあるので、円で支払うなら、通常5万円のところ1万円でいいアル」
「うー哀号、いまは人民元と、ウオンしかないニダ、円なら3000円しかないスミダ」
「仕方が無いね人民元は嫌ヨ、3000円+ウォンあるだけに負けとくアル」
「おねがいします。ソンセンニム!」
「ではこの本をよく読むのじゃ、判らないことはこのアドレスのHPを見るヨロシ、
 メールの質問は1回1000円じゃ良いアルな」
そういい残すと仙人はいなくなりました。
307
(2):   05/02/24 20:45:40 ID:vtuDtXcy(2/3)調 AAS
次の日放課後の学校で
カンコ「おーいニホンちゃん こっちへくるハセヨ」
ニホン「ぶ、不気味よカンコ君、貴方があたしにちゃんづけなんて。大抵、呼び捨てか酷い時は倭ザル、チョッパリだもんね」
カンコ「よく当たるカン流星占いをしてやるニダ」
ニホン「え!どれどれちょっとやってみてよ」(さすが女の子これには簡単に引っかかってしまいました。)
カンコ「眠くなる、眠くなるチュセヨ、フンダラハムニダ、イギョラハンググ、パイテン、パイテン」
ニホン「なんで占いで眠くなるのよ・・・・・あららzzzzzzzzzzzz」
カンコ「やったニダ!マンセーこれでニホンはうりのいいなりニダ、手始めにこの日の丸を焼くニダ」

ニホン「建国以来微動ナキ、金甌無缺ノ国体ヲ、汚サン物ハ醜草ト、薙ギテ倒サン我ガ剣」
カンコ「何訳の判らんことを言ってるニカ 軍靴の音が聞こえるニダ」
ニホン「既ニ幾度ノ大戦ニ稀有ノ大勝博シタル,我ガ皇軍ノ征ク所 常ニ天佑マタ神助」
カンコ「あわわ、なにを言ってるニカ?ニホン過去の反省はどうしたニカ」
ニホン「貴様ァ!日の丸を焼けとは何事か!貴様のひん曲がった根性を叩き直す!歯食いしばれい!」バコ!
カンコ「うごあーあいごーーーーーーーーーーーーーーー」
ニホン「貴様のような奴は2、3発殴ったところでどうにもならん、皇民化教育を施し、陛下の赤子たる心構えを叩きこむ」
カンコ「ひいウリは・・・・」
ニホン「ウリとはなにか!」ドカッ(鉄拳炸裂)「日本語は正しく使え!貴様は今日からイイジマと名乗るべし」   

近くで見ていたゲルマッハ君が解説します。
「素人が催眠術なんか使うから、ニホンちゃんの深層心理にある人格がニッテイさんになってでてきたんだ」
タイワン「よりによって掃除の時間に・・・・・・」

ニホン「総員整列 ただいまより清掃を行う!作業は時間までに貫徹すべし、作業は分隊に分け連帯責任とする。」
ニホン「イイジマァ! 貴様机が5ミリ曲がっておる 歯くいしばれ」ボコ
チュウゴ「カンコの奴余計な真似を」
ニホン「そこ!作業中は私語は慎むべし、イイジマァ!貴様ケンチャナヨとは何事か 歯ァ(tbs)」ボコ
カンコ(イイジマ)「あいごーーーーーーーーーー」
308
(1):   05/02/24 20:54:50 ID:vtuDtXcy(3/3)調 AAS
極東3バカが調子に乗って日本を苛めているとしまいにつうのが
元々の発想ですが、現に世の流れはそうなってますね。

インチキ仙人は前回につづいて2回目の登場です
(自分的にはこの儒教じじいはカンコ君にしか見えないという設定です。)

あと掃除の時間にニッテイさんはちょっと嫌 交通事故の相手がカンコ君、アパートの
店子がチュウゴ君、お葬式にマカロニーノ君とならんでたまらん状況と人物の取り合わせです。
309: 05/02/24 21:29:05 ID:66EBNObP(1)調 AAS
おもしれーw
310: 05/02/24 22:30:33 ID:k+CGWybL(1)調 AAS
(・∀・)イイ!
311
(1): 05/02/24 22:32:08 ID:BCCB2oNV(1)調 AAS
>>306-307
爺さん、謝礼は日本円かいw
312: 05/02/25 20:00:39 ID:CtlhHqfv(1)調 AAS
>>311
大丈夫。イェン(エン=円)はアジアの共通通貨。
その証拠に、中国ではユァン、韓国ではウォン・・・・・・あれ?
313: Fasces ◆CjMLId0fPc 05/02/26 00:28:25 ID:u0MLu1iX(1/8)調 AAS
まずソースから↓
ソース見た方が、話が解り易いからね。
外部リンク[html]:news.www.infoseek.co.jp
314: Fasces ◆CjMLId0fPc 05/02/26 00:46:40 ID:u0MLu1iX(2/8)調 AAS
文題【アメリー君曰く、『ステーキいる?』】

本文

ニホンちゃんが、アメリー君に対して嫌いな点は沢山有ります。
それでもカンコ君よりははるかにマシなのですが、アレと比較してはいけません。

ニホンちゃんは悩んでいました。
『う〜ん、どうしよう……』
『姉者、如何なされた?』等とは言わず、『姉さん、どうしたの?』とウヨ君。
『武士……。実はアメリーさんとこの中の人がカンカンなの』
『どうして?』
『アメリー君家で作ってる、べこを買えって』

べことは牛の別名。福島県会津市には【赤べこ人形】が有りますが、
それをイメージして下さい。ニホンちゃんの家でもべこ人形は有ります。
ニホンちゃん家のべこは高いですが、芸術的な仕上がりです。
反対にアメリー君のべこは、品質がいい加減で値段は安いのです。
ニホンちゃんのお父さんが、アメリー君家にいっぱいニホン家の物を売っていた10年前、
『不公平だ』と言う声がアメリー君家の中の人に有り、
そこで、ニホンちゃんのお父さんが買い始めたという経緯が有ります。
(続く)
315: Fasces ◆CjMLId0fPc 05/02/26 01:06:52 ID:u0MLu1iX(3/8)調 AAS
(続き)
その後、ニホン家の商品は飽きられてしまい、
アメリー君家に昔のようには売れなくなってしまったのですが、
アメリー君家から買ってる物は年々増える一方でした。
ニホンちゃんの遠い親戚である吉牛さんなどは、
積極的にアメリー家のべこを買い、一時は150円引きまでやっていたのです。
ニホンちゃんの家で作るべこの半分以下の値段です。
その時ニホンちゃんも家族揃って吉牛さん家に見に行きました。
中には『150円引きにつられて来たんだったら、150円やるから俺にその席を譲れ』
というオーラを出してる人もいましたが。

或る日大変な事が起こりました。
アメリー家のべこに、水銀が入っており人体にも害を及ぼす事が解ったのです!
エリザベスちゃんの家のも同様でした。
ニホン家は、アメリー家、エリザベス家のべこを買う事を禁止しました。
自分の家を守る為の当然の措置です。そして今後、
一つ一つ、全てのべこをニホン規格でチェックしなければ、
アメリー家と、エリザベス家からのべこは買わないと言いました。

でも抜け道は有ったんですけどね。
アメリー君家から、例えばカンコ君家に送られて、
それをニホンちゃんの家で買うと、それはアメリー君家の物ではなく、
カンコ君家の物になっちゃうのです。
エリザベスちゃんは、その手を使って、オージー君を間に挟んで、
オージー産のべことして売っていました。
オージー君家からは、毎年何個ものべこが来たので、誰も疑う人はいませんでした。

とにかく、数多い例外は置いといて、表向きには、
アメリー君家のべこは買えない事になっていました。
(続き)
316: Fasces ◆CjMLId0fPc 05/02/26 01:39:51 ID:u0MLu1iX(4/8)調 AAS
(続き)
『そうだろ? 姉さん』ウヨ君がこれまでの過程を言い出します。
ニホンちゃんは黙ったままです。そうです、解ってるのです、そんな事は。
ニホンちゃんが悩んでるのは、そこでは有りませんでした。
シシローおじさんから、『ニホンはNOと言えるんだ』と教えられてきましたが、
今がその時なのでしょうか?
確かに、アメリー君家の要求は理不尽です。
そもそも、アメリー産のべこを買い始めた理由は、
ニホンちゃんの家の物が余りにも、アメリー家に売れてしまい、
釣り合いを取る為だった筈でした。でも今はニホンちゃんの家の物は、
タイワンちゃんや、カンコ君、そしてチューゴ君でも作れるようになり、
特にチューゴ君家の躍進は、『大躍進』に相応しい物でした。
つまり、昔ほどニホンちゃんの家の物が売れていないのに、
昔と同じか、昔以上にアメリー君家の物を買えと言われるのは、理不尽以外の何物でもありません。

ニホンちゃんは、そういう家族間の間での売買を取り締まっている、
WTOさんに訴えに行くべきなのでしょうか?
アメリー君家は、チューゴ君家が、WTOに訴える権利を、最近になって持つまで、
散々『WTOの規約を守れ』と言って来たのです。
ニホンちゃんもここで、同じ事を言った方が良いのでしょうか?
(続く)
317: Fasces ◆CjMLId0fPc 05/02/26 01:40:33 ID:u0MLu1iX(5/8)調 AAS
(続き)
『でも……』ニホンちゃんは悩みます。
実はニホンちゃんの家は、やくざや暴力団や強盗が来た時に、
アメリー君家に助けてもらう契約をしています。
(機嫌を損ねたらどうなるんだろう?)それが悩みです。
りくじさん、かいじさん、くうじさんの三兄弟もいますが、
余り頼りになりそうには思えません。
今、アメリー君家から契約を破棄されると困るのです。
でも、ニホンちゃんの家にべこを売りたい、アメリー家の中の人は、
スーパー301条のような制裁を加えるべきだとまで言う人もいます。
スーパー301条とは、ニホンちゃんの家の物がもっと売れていた時に、
勝手にアメリー君の家が定めた家法なのですが、
これが発動されると、原料を買って製品を売っているニホン家が困ります。
原料が買えなくなるのですから……。
アメリー家では馬鹿の一つ覚えのように、これを繰り返し発動しようとします。
ニホンちゃんの祖父、ニッテイさんの時もそうでした。
アメリー君、エリザベスちゃん、チューゴ君、和蘭(オランダの人名が思いつかん! ワランちゃんじゃ解んないだろうし)
の四人の祖父母が協力してニッテイさんの家を封じ込めようとしてきた事が有りました。

もし同じ事態になれば、ニホンちゃんの家のご飯が無くなってしまいます。
ニッテイさんの時代は、ニホン家も戦える能力が有りましたが、
今ではさっぱり駄目そうです。
ニホンちゃんは、一体どうすれば良いのでしょうか?
(続く)
318: Fasces ◆CjMLId0fPc 05/02/26 02:25:52 ID:u0MLu1iX(6/8)調 AAS
(続き。この辺から『こうなるだろう』的な話になります)

とそこに電話です。アメリー君からです。
『ニホン、イラ君を協力してボコボコにした労をねぎらってパーティーやるよ。
他に来る権利が有るのは、エリザベスだけだ』
『どうして、フランソワーズちゃんとか、ゲルマッハ君は呼んじゃ駄目なの?』
ニホンちゃんがこう聞くと、アメリー君は怒ったように言いました。
『あんな古い連中なんかどうでもいいんだ。イラ君に手助けしてんだから。
ロシアノビッチと一緒にな。協力しない奴なんかどうでもいいんだ!』
結局ニホンちゃんはパーティーに行く事になったのです。

会場では、アメリー君と、エリザベスちゃんだけかと思いきや、
オージー君や、ニュージーちゃん、カナディアン君の姿も有るでは有りませんか!
ニホンちゃんが来ると、いつもの友好的な態度はどこに行ったのでしょう?
殺気が感じられました。
アメリー君が言いました。
『ニホン。ここで起こった事は学校の皆には秘密だぞ!』
いつもと異なる皆の態度に、怯えながら恐る恐るうなづくニホンちゃん。
『さて、他でもない。うちのべこを買ってくれないかなぁ?』
気が付くと出入り口は既に閉め切って有ります。
『うんと言わなければ、扉は開かないのよねぇ☆』とエリザベスちゃん。
319: Fasces ◆CjMLId0fPc 05/02/26 02:28:21 ID:u0MLu1iX(7/8)調 AAS
そうです。ニホンちゃんはハメられたのです。
これから吊るし上げが始まるのです。
これはうんと言わないと帰れないでしょう。
『俺はお前の家までも守ってやってんだ。当然断るわけ、な い よ な ?』
『で、でも。アメリー君。それは相互に……』
『自分の家を自力で守れない奴が、相互に守れる訳ないよな?』
『で、でも、今の我が家の家法を定めたのはアメリー君の……』
『何カ言ッタカ? ア?』
こうすごまれてしまうと、ニホンちゃんは言い返せません。

『まぁ、どうしてもウチのべこが気に入らないならいいや。その代り!
お前の家に何が有ろうが、ウチはもう助けてやらねぇぞ!
キッチョムや、カンコがお前をいじめてても助けないぞ。
そ・れ・よ・り、チューゴの奴が何おっぱじめるか知れたもんじゃねぇけどな』
ニホンちゃんは泣きたくなりました。
どう考えても我が家のやり方の方が正しいと思います。
でも、正論は通用しないのです。
ニホンちゃんは固く心に決めたのでした。
(いつかジエタイ三兄弟さんに頑張ってもらって、自分の家は自分で守ろう)

『お前の秘密、色々にぎってるんだぜ。あんな事やこんな事。
とりあえず、ここにいるメンバー全ては、お前の秘密知ってるけど、
これがカンコや、キッチョム、チューゴの野郎にバレたらどうよ? ククク』
320: Fasces ◆CjMLId0fPc 05/02/26 02:28:51 ID:u0MLu1iX(8/8)調 AAS
結局、べこの購入再開を認めさせられ、なおかつ借金の追加申し込みまでされてしまったニホンちゃん。
彼女のお小遣いも、年々少なくなっています。ニホン家の借金も、どんどん大きくなっています。
なのに、ニホン家はアメリー家の借金を毎年背負ってあげてるのです。
ニホンが条件を飲んだ途端、周囲は和やかなムードに戻りました。

『じゃ、パーティーやろうぜ! おい、皆にステーキを……。
肉? 皆にはウチの、俺にはニホンの肉ちょうだい!』
ニホンちゃんの家はこれから大丈夫でしょうか?
(完)

下手くそですが、すいません。寝ぼけた頭で構想を練ったので……。
じゃあ、そんな時に書かなければ良いだろうと言う人もいるかもしれませんが、
ソースをたまたま発見したので、明日書く時には忘れるだろうなと考え、
巧遅より拙速を優先した次第です。
結構設定が決まっていないキャラは多いんですね?
イラクとか、オランダとか、ニュージーランドとか。
勝手に人間を作っちゃマズイですね。
なお、ニホンちゃんは秘密をにぎられてるのですが、これはエシュロンの比喩です。
だからアングロサクソン系の人しかいなかったのだと。
321: puku 05/02/26 03:32:13 ID:sgdpjTKX(1)調 AAS
.............ま 」精進せよがよい・。
>スーパー301条
をおはなしっにだしてしまふにっに、
>これはエシュロンの比喩です
とは。
エシュロンの方がエシュロンに双眼鏡とか改変えんど出しやすかろるうに。
322: どぜう ◆3F8jIdnlW2 05/02/26 04:06:57 ID:TOR5oLFm(1/2)調 AAS
なんとも…評価に困る作品ですな。
指摘したい部分は何カ所かあるんですが、乱暴になってしまうのを恐れずに、
端的に批評したいと思います。

まずは本編を読んでください。
イラクとか、オランダとか、ニュージーランドとかの国々は、
それなりに出てきていますし、設定もそれなりに固まっています。

そしてもう一つ。
『強大な国家は陰謀によって世界を牛耳っている』
と云う見方は、一見素晴らしいアイディアに思われますが、
裏を返せば従軍慰安婦にも繋がりうる危険な視点だと思ってください。
日本の代議士と同じ程度に彼らは浅はかなはずです。
323
(1): 黄鉄鉱 ◆ijZJtWEy4Q 05/02/26 04:19:12 ID:JHJfsfjv(1)調 AAS
新人さんいらっしゃーい。

>ソースをたまたま発見したので、明日書く時には忘れるだろうなと考え、
>巧遅より拙速を優先した次第です。

それはノートに書きとめておいたほうがいいです。
ここのスレは大の大人が新聞とにらめっこして練りに練って作品を投稿するようなところですw
過去の作品を読んでみると、風刺のさじ加減がわかってくるでしょう。
しかし敷居が高すぎると不必要に恐れることはないと思います。
練習の場として総督府の補完スレやβスレを利用するのも一つの手です。
高みを目指して精進してください。
精進する人にはスレ住人も暖かく見守ってくれると思います。
324: 05/02/26 08:07:24 ID:O1rfcRIS(1)調 AAS
>>323
>>精進する人にはスレ住人も暖かく見守ってくれると思います。
生暖かく、が抜けておりますゾ
325
(1): Fasces ◆CjMLId0fPc 05/02/26 12:18:57 ID:JeTyLfgY(1)調 AAS
皆さん、有難う御座います(汗)。
実はここから飛んできたのですが。

外部リンク:funshei.at.infoseek.co.jp

登場人物が全部まとめられてると思い、
ニホン草紙とにらめっこして書いていたもので…。

良いネタが見つかった場合、情報提供だけってのは大丈夫ですか?
もし大丈夫な場合、どこに投稿すれば宜しいでしょうか?
326:   05/02/26 18:22:35 ID:a2ouuDLS(1)調 AAS
>>325 サン
<<良いネタが見つかった場合、情報提供だけってのは大丈夫ですか?
<<もし大丈夫な場合、どこに投稿すれば宜しいでしょうか?
323氏のレスでこんなのありました。
<<練習の場として総督府の補完スレやβスレを利用するのも一つの手です

さて私の手前味噌な解釈では、このスレの投稿には3つのパターンがあって
(1)馬鹿ネタ(ソースなどはケンチャナヨ。面白ければOK カンコ君大暴れ〜自爆して哀号の黄金パターンあり)
(2)萌え系(風刺や笑いなどは狙わず、ニホンちゃんが美少女という設定を生かして、絵師やROMさん達のイマジーネションを
       ダイレクトに刺激する。伝説の作者三毛氏を最高峰とする。)
(3)風刺系(現実にあった事件を元に、地球町の人物をあて比喩、暗喩で風刺する王道パターン。作品はこの形が大半)
上の通りです。ですから3パターンのうちどれを狙うか絞って作品をつくればよいのです。
全部はずしてしまえばただ書いただけになりますし、1,2を混ぜれば作品はグダグタです。

各パターンのを申し上げますと、
1はアイデア次第で面白い物が出来ますが、テンポが命なので長い説明や長文は禁止。(私こればかりアルヨ)
2はまともな作品にしようとするとかなりの筆力、表現力が必要です。(わたしには出来ません)
3は敷居は低いのですがソース命、敷居が低く作話しやすいのですが、駄作連投になる恐れあり。ソース選びは慎重に。

最後に、(これは一般的な話です)あまり長い文は嫌われる元です。できれば最初は2レス以内にシュリンクしましょう。
連投はもってのほか、他にも書きたい作者さんがいることを念頭に置きましょう。
以上何かの参考になれば 終わり
               

                                 
327: 05/02/26 18:34:55 ID:vhypvVjQ(1)調 AAS
大体の感じをつかめたら(過去作品激しく多いけどw)
Fasces氏もまた書いてください。

情報提供して他の人に書いてもらうのもOKですよ。
>>287氏の如く、このスレにリンクを貼ってキボンヌしてみませう。
>>172>>197両氏の様にしても良いです。

後はあなたの感性とシンクロニシティを起こした
作家さんが現れるのを待ちましょう。
全裸で。
328: どぜう ◆3F8jIdnlW2 05/02/26 19:19:28 ID:TOR5oLFm(2/2)調 AAS
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
さあ!
329: Fasces ◆CjMLId0fPc 05/02/26 20:51:59 ID:65gcfmZJ(1)調 AAS
皆様、どうも有難う御座います……(涙)
330: 05/02/26 20:52:21 ID:o0czEZ5V(1)調 AAS
北、マスコミ工作で安倍潰し…“嫌がらせ”ミエミエ
朝鮮総連幹部ら「HPの“裏ネタ”取り上げてくれ」

 自民党の安倍晋三幹事長代理(50)のイメージダウンを狙ったか
のような事実と異なる記事が、韓国のインターネット上に掲載されて
いた問題で、在京の新聞社やテレビ局、週刊誌などに、朝鮮総連幹部
らが「取り上げてほしい」と要請していたことが26日、分かった。
北朝鮮・平壌への支局開設などをめぐる取引の可能性も指摘されて
おり、北は“安倍潰し”に向け、卑劣なマスコミ工作に乗り出したのか。

 総連をウオッチする公安関係者は「北側による安倍氏潰しの工作活動だろう。
よっぽど、北は拉致問題などでブレない安倍氏を目障りに感じているのではないか」
ZAKZAK 2005/02/26
外部リンク[html]:www.zakzak.co.jp

安倍、中川両氏に朝鮮総連が総攻撃…NHK改変
抗議ノルマ…電話、FAXなど「5件以上送れ」
ZAKZAK 2005/01/29
外部リンク[html]:www.zakzak.co.jp
332: 目次236 05/02/27 11:51:30 ID:CXV037oz(2/2)調 AAS
第2168話「その日、龍は駆け巡る」
>>296-302 ( >>303 解説)
第2169話「仙人U〜催眠術」
>>306-307 ( >>308 解説)
第2170話「アメリー君曰く、『ステーキいる?』」
>>314-320
333: 黄 色 い リ ボ ン  ◆JBaU1YC3sE 05/02/27 11:58:13 ID:Hw8FPUzC(1)調 AAS
いつもお世話になります。
334
(1): 05/02/27 18:38:20 ID:uDCYf2Ap(1)調 AAS
イタリーらしい研究だw

外部リンク[php]:azoz.org
335: 05/02/27 19:19:34 ID:76+xoJXp(1)調 AAS
>>334
そこ、面白いねw
336: 05/02/27 20:21:31 ID:oGUOqbG8(1)調 AAS
(・∀・)イイ!!
337:   05/02/27 21:14:18 ID:MnNcmO4c(1/2)調 AAS
あぶり出し」
タイワン「ねーねニホンちゃんまた、チョウニチ新聞がへんなこと書いてるわよ」
ニホン「ああ、あの人たちね、うちじゃもう誰も本気で相手しないのよ」
カンコ「うんーなになに、ニホン家のアベ某がうんぬん、ウリナラチラシ以下ニダな、これだから倭ザルは困るニダ」
タイワン「カンコ君に言われるようじゃねえ。」

雑談してるうちに、フラメンコ先生が教室にやってきました。
「ハーイ皆さん今日はあぶり出しの体験学習です。蜜柑といらない紙はもってきましたか?
 今日の実験は火を使ってあぶないですから、けっしてファビョって頭から灯油をかぶったり、他所の家の
 旗を焼いたりしてはいけませんよ解りましたか?」
「ハーイ」みんな元気な声とともに作業にかかりました。

タイワン「カンコ君それ古新聞紙じゃないの?セコイわね」
カンコ「うるしゃい、そんなことはケンチャナヨ、それよりニホン、ウリこれをを見るニダ」
ニホン「えーと イイジマ」
タイワン「なに青くなってんのよ、カンコ君」
カンコ「あーびっくりしたニダ、おどかすな、チョッパリ!」
ニホン「えーと イイジマ酋長、ウリはブラジャーの悪口は言ってないニダと弁明」
カンコ「何処を読んでるニカ?ちゃんとウリのあぶり出しを読むニダ!」
タイワン「ドクドヌン ウリナラタン?」
ニホン 「えーっと [ポシンタン(犬鍋)はママの味]って意味かしら」?
カンコ 「違うニダ 竹島はウリの領土って書いているニダ」
タイワン「ちょっとまって 他にもなんか字がでてるわよ?」
カンコ「ウリは書いてないニダよ?」
ニホン「えーと かかれている内容はすべて毛沢東思想とチュチェ思想にもとづいたフ
    ィクションであり、現実の出来事とは一切関係ありません。チョウニチ新聞@アサヒ記者」
タイワン「なんだってカンコ君」
カンコ 「ポックギュー」
338:   05/02/27 21:25:17 ID:MnNcmO4c(2/2)調 AAS
小ネタを一本
カンコ君をおちょくると見せかけて、実際風刺しているのは朝日(チョウニチ)
新聞という中国人のような攻撃です。

こまごまとした台詞の内容は新聞の外交欄から取っています。 
339: 05/02/28 00:21:44 ID:Wjbj9+VE(1)調 AAS
あげ
340
(1): 青風: ◆BlueWmNwYU 05/02/28 02:11:00 ID:Ug27R6Ej(1/5)調 AAS
「空想特撮シリーズ ウルトラニホン 第4話 勇気の対価」

 しゅごごごごごぅ
その白い熱風が吹き付けられるたび、レオパルド3の各所が悲鳴を上げる。
特殊コーティングされた装甲は無事でも他の部分は既に深刻なダメージを受
け、擱座したまま全ての武装が沈黙している。
「い、いやだぁ、もう沢山だぁ!」
閉塞感に耐えきれなくなったネーデルが無線機の向こうで絶叫する。
「あ、安全な任務の筈だったろ?あの化け物を町から遠ざけて、本隊に誘導
して叩くって!あいつの脚じゃ絶対に追いつかれない筈だったろ?」
その筈だった。しかし、全くの突然に切れる筈の無いデータリンクが断絶し
同時に動力系と操縦系が沈黙。そこへあの”化け物”シュバルツバルト
が追いついてきた。後は奴の武器”白い息”に蹂躙される一方だった。
時間にして30分は経たない位だが、閉塞環境で晒される死の恐怖にニホン
と特にネーデルの精神は限界に近づいていた。
「おい、ニホン!”彼女”を呼べよ、あの大きな女神様をよぉ!」
すがる様な声を黙って聞くのはニホンにとっても辛い。
彼女自身、何度も”光の巨人”になろうと試したのだ。
どうやら、変身する為の重大な条件が欠けているらしい。
「もうすぐ皆が来てくれますよ、異常事態は把握している筈だし」
幾度目かの言葉で相手を落ち着けようとするが、パニックに陥っている相手
にはあまり効果が無い。
このままでは共倒れだ。
そう思った彼女は、有る決断をした。
「ネーデル隊員、私が囮になります」
はっ、と息を呑む音が無線の向こうから聞こえた。
「防護服を着れば、あの”白い息”の酸や熱にも充分耐えられますよ。
それで一方が囮になって、もう一方が通信の回復する処まで云って本隊を
呼びましょう」
341
(1): 青風: ◆BlueWmNwYU 05/02/28 02:12:53 ID:Ug27R6Ej(2/5)調 AAS
「お前を犠牲にして逃げるなんて、そんな真似が出来るかよ。確かに俺は」
と、言いかけるネーデルにニホンが言葉を繋げる。
「自己犠牲とかじゃないですよ。一刻も早く本隊に連絡しなきゃ
 ならないんですから」
重い沈黙の後、すまない、と通話の相手が呟くのを聞きながらニホンは防護
服の装着を始めた。

 ずぎゅん ずぎゅん
分厚い防護服を通しても小型荷電粒子砲の反動はニホンの肩には堪える。
取り敢ず此方に注意を向けるのには成功しているが、緑色の弾力性の有る
表皮に遮られてダメージは与えられていないのが口惜しい。
巨大な水牛にもトカゲにも似た巨体を振り返りながら、
「止まっちゃ駄目だ、出来るだけ遠くへ引き離さないと」
と、呟き走り続けるニホン。
パワーアシスト付とは云え、走るのに体力が要らない訳ではない。
ぜぇっぜぇっぜぇっ
体力の限界も近い。突然の咆吼に驚いて振り返ると”怪獣”が
無数に牙の生えた紫の口腔を広げて居るのが見えた。
怪獣が吐き出した白い息が辺りの森林を一瞬でどす黒く染めたのと同時に
圧倒的な光輝が辺りを支配した。

 一瞬で光は人の姿になった。
付きだした左掌に出現する円形の見えない盾が全ての白い息を遮っている。
ぐおおぅ、と威嚇の声を挙げる怪物。意外なスピードで巨人に突進する。
側転して是を避け、立ち上がると両手に光の剣を出現させ滑る様に地を走り
怪物に近づく巨人。すぱっと怪物の胴体を深く切り裂く。
断末魔を挙げる怪物。其の儘大勢が決するかに見えた。
が、突然怪物は首を伸して巨人の左腕に深く噛みついた。
光の剣が消滅し、声にならない悲鳴を上げる巨人。
342
(1): 青風: ◆BlueWmNwYU 05/02/28 02:14:20 ID:Ug27R6Ej(3/5)調 AAS
 そのとき、怪獣の右目に彼方からの着弾が有った。
苦鳴と共に口を開け、巨人の肩を離す怪物。
この隙に左掌から光の槍を引き出し、怪物に突き立てる巨人。
怪物は一瞬で光に浸食され消滅し、後には黒く変色した森だけが残った。

 「随分と無茶をするんですね」
遠くに聞き覚えのある声を聞きながらニホンはいぶかしむ。
あれからどうなったんだっけ?私、怪獣に噛まれて怪我をした筈。
そう思いながら自分の左腕を見ると既に治療済みであった。
漸く、自分が馬上の男に抱きかかえられ、中空を移動している事が判った。
「男爵、さ、ん?」
「人事を尽くさない者に天命を願う資格はない。とは言え、今回の件は
命をかけるまでの価値が有りましたか?あの男、そしてあなたの町に」
ニホンは答えない。
「それとも、誰かに頼まれたのですか、町を助けてください、って?」
暫く考えてから、ニホンは一気に答えた。
「町には一杯人が居ます。みんながみんな良い人じゃないかも知れないし、
命をかけても感謝もしてくれないかも知れない。それでも、いえ、そんな当
たり前の人達が住む町だからこそ護る価値があるんだと思います」
ほう、と感嘆の溜息を漏らす男爵。
「慈愛に満ちた言葉、と云うべきか。まぁ、良いでしょう。
願わくば何時までも其の気持ちを忘れないで頂きたいものだが。
さぁ、もうすぐ弟さんや仲間の居る場所へ着きますよ」
二人を乗せた白馬は、今地上へ舞い降り始めた。
343
(1): 青風: ◆BlueWmNwYU 05/02/28 02:15:25 ID:Ug27R6Ej(4/5)調 AAS
 「あぁ、無事で良かったダス」
真っ先に駆けつけたのは意外にもオージーだった。彼はネーデルが信号を
送信した時点で、命令を待たずに自分のレオパルド3にリンクしている自走
砲車群と共に駆けつけて来たのだった。
「ウチの羊たちの敵を討ってくれたお礼をしたかったんダスよ。
尤も、良いところは大きな女神様とこっちの女神様に取られたダスが」
「そう、この人が最後に怪獣の目を狙撃して”光の巨人”を救ったんだ」
ウヨが示す先には髪の長い、涼やかな瞳の少女が居た。
「エリザベス、と申します。失礼ですが、蛮勇と勇気の区別はご存じ?」
言葉の冷たさと裏腹に、表情には暖かいものがある。
ねぇ、男爵。少なくとも私の仲間には護る価値が有るかもよ。
そう心の中で男爵に語りかけるニホンだった。

*******************************************************************

「ねぇねぇ、ウヨ君」
「何だよ、姉さん。いま忙しいんだったら。この、この、このぉおお!」
アクションゲームに夢中のウヨ君は、ニホンちゃんの言葉に
耳を貸すゆとりはありません。
「おい、こらぁ、ウヨ!」
ぶちんと、ゲーム機の電源を引き抜くニホンちゃんです。
「あ、あぁぁああああ、最終面だったのにぃ・・・」
ウヨ君の悲鳴を余所にニホンちゃんは自分の用事を話し始めます。
「この間さぁ、鏡に映った私が左手を振って微笑みかけてきたのよ」
「そりゃ、自分も手を振ったからでしょ」
「うん、振ったよ。左手を」
「・・・・・・・・えっ・・・・・・・・」
344: 青風: ◆BlueWmNwYU 05/02/28 02:28:28 ID:Ug27R6Ej(5/5)調 AAS
後書き、云い訳、のようなもの

遅筆、長文の青風でございますだ。
今回は>>287さまのご依頼に基づき
イラクのサマワに於けるネーデル君引き上げと
エリザベスちゃん及びオージー君の援軍の
話をウルトラニホン世界で遣ってみました。

ちょっと、其処のあなた!
そう、あなたですよ。
今、石を持ちましたね?
私に向けてぶつける為の石を持ちましたね、
と云って居るんですよ、聞こえましたか?

ご免なさい、私が悪う御座いました。

石の代りに御批評を投げて頂けるとうれしいな、
なんて思ってご免なさい。

そうそう、今回の怪獣シュバルツバルト=黒い森
ですが、この辺をご参照下さい。

外部リンク:contest.thinkquest.jp

では、また、出来れば近いうちに ノシ
345: 05/02/28 23:02:25 ID:yigkd2o9(1)調 AAS
>>340-343
あのソースから、これだけのストーリーを創り出せるなんて…凄い。
シリーズ第5話にも期待してます。
346: どぜう ◆3F8jIdnlW2 05/02/28 23:55:55 ID:pcYp1Ybj(1)調 AAS
作話乙です。オランダ撤兵、オーストラリアの援護をこう料理しましたか。
ウルトラシリーズで砂漠って云うと、
ついついバラージの青い石を思い出してしまいます。
内容ですが、回が進んでより見やすくなってきた感がありますし、
時事ネタは今のところ希少なので、更なる活躍を期待しておりまするw
347: 青風: ◆BlueWmNwYU 05/03/01 00:43:27 ID:gNLU6r9h(1)調 AAS
ああ、ありがとう御座いますだぁ。
そんな事云われるとまた書いてしまいそうですだ。

だからといって早くは書けないのですけどね。
348: ab-pro 05/03/01 15:46:53 ID:AFloPqzb(1/7)調 AAS
 基本OS「マーストリヒト」起動・・・・・・・OK
 メモリーCheck・・・・・・・OK
 「ユーロ・ネットワーク」接続・・・・・・・OK
 EU ver20050220・・・・・・・起動

 ・・・そして、私は目覚めた

 「やった!成功だ!!」
 教室を揺るがすような歓声の中、車椅子に座った少女が静かに瞳を開きました。
 美しい銀色の髪を腰まで伸ばし、両耳には飾りにしては大きすぎるような・・
・アンテナのような飾りを付け、陶磁器のように白い肌の少女の瞳が、赤く輝
きます。
 放課後のクラブ活動、ユーロ町倶楽部。
 車椅子の少女を取り巻くユーロ町の生徒達に混じっていたニホンちゃんが、感
極まって少女に声をかけます。
 「わぁー!凄い、凄い。本当に貴女はロボットなの?!」
 その言葉に、少女はぎこちなく首を動かしてニホンちゃんを直視します。
 「いいえ。私・EUです。・・はい。私・ロボットです。・・プツン」
 それだけ言葉にすると、まるで電気が切れたかのように動きが止まる少女。
 思わず硬直してしまうニホンちゃんをはじめとする子供達に、教室の傍らでパ
ソコンと睨めっこしていたフラメンコ先生が声をかけました。
 「変数定義エラー。「私」に対して矛盾する定義がされていて、エラーでシス
テムが落ちたみたいね」
349: ab-pro 05/03/01 15:47:23 ID:AFloPqzb(2/7)調 AAS
 先生の言葉に、少女を壊してしまったと思いこんで固まってしまったニホンち
ゃんを除いて、たちまちケンケンゴウゴウの議論の始まりです。
 「だから、あれほど変数の定義はみんなの合意を得てから、と決めていたじゃ
ないか!」
 「そんなことより兄上、エラー処理が問題だ。こんな事でシステムダウンして
いたら話にならない」
 「誰ですの、こんな分かりにくいコードを書いているのわ!変数a.b.cと
か、何を定義しているか分からないじゃないですの!」
 「何を怒っているんだい、ハニー。記述が楽で良いじゃないかぁ」

 そんな騒動をよそに、固まったままのニホンちゃんの肩を叩くフラメンコ先生。
 「・・・ああ、先生。でも凄いですね、ロボットなんて」
 「ロボット、と言うより人工知能ね。私たちが作っているのわ。
 なにせ、私の親の代から、ユーロ町の総力を注いで開発しているのですもの。
それがやっと完成しようとしているのよ」
 「そんなに昔から・・・。いったい何のために?」
 「第1世代のECSC、第二世代のEECとEURATOMの双子、第三世代
のECといったシステム達は、お買い物のやりとりや、従業員さんのお仕事をす
る上でのルールとか、ユーロ町内でのやりとりを管理するシステムだったの。
 そしていよいよ完成しようとしているのが、第四世代のEU。ユーロ町の家々
のお商売だけでなく、防犯システムやその他諸々、処理できるものは全部処理し
てしまおうというのがコンセプトね。
 ・・もっとも、このEUに人格を与えようと言うのは遊びかもしれないけど」
 微笑みながらプログラムの修正を始めた生徒達を見守るフラメンコ先生。
 「おかけで、二足歩行とかの肢体制御方面はまだ先の話。当分車椅子のお世話
になりそうね」
 「二足歩行なら、うちに詳しい人がいっぱいいますよ。お手伝いできるかも」
 「・・・ありがとう。でもEUだけは私たちユーロ町の住人で完成させたいの。
 完成したら、絶対にこのクラスに編入させて、みんなのクラスメイトにしてみ
せるわ。その時はニホンちゃんもEUのお友達になってあげてね」
 「はい」
350: ab-pro 05/03/01 15:48:30 ID:AFloPqzb(3/7)調 AAS
 プログラムの修正も一段落して、ふと顔を上げたフランソワーズちゃんの視線
の先に、窓際で黄昏れているエリザベスちゃんの姿がありました。
 その姿に何かを感じたのか、目尻をつり上げたフランソワーズちゃんがエリザ
ベスちゃんに詰め寄ります。
 「まったくやる気が感じられませんわね、エリザベス。貴女でしょう、EUに
ロボットなんて定義付けしたのわ!」
 「・・・あれがロボット以外のなんであると言うのかしら。第一、名前からし
てEUなのよ。・・・人間ではないわ」
 「エリザベス!! EUは単なる開発コードネームですわよ。完成したら立派
な名前を名付けてあげれば良いでしょう。
 ・・・・まだ「曲がったバナナ」の事を怒っていらっしゃるの?」
 「当たり前でしょう!!」
 プイと顔を背けるエリザベス。
 実は先日、EUの決済機能を試すために疑似貿易ゲームをEUネットワーク上
で行ったのですが、「曲がり過ぎたバナナを売ったらEUの規則違反で逮捕され
る」と言う珍妙なルールに引っかかったエリザベスちゃんは、ゲーム序盤で逮捕
されて成績が最下位でゲームを終えたのです。
 貿易ゲームに絶対の自信を持っていて、いつものようにフランソワーズちゃん
と成績を競っていたエリザベスちゃんは相当に落ち込んだのでした。
 しかし、なんだかんだ言っても付き合いの長いフランソワーズちゃんは、エリ
ザベスちゃんの今の態度の違和感を見逃しません。
351: ab-pro 05/03/01 15:49:50 ID:AFloPqzb(4/7)調 AAS
 「まったく『やる気が感じられません』わね、エリザベスにわ。まあ、確かに
この前は悪戯が過ぎたとはいえ、貴女がたかがゲームでそこまで根に持つはずあ
りませんものね」
 そう言って小さく笑うフランソワーズちゃん。
 「・・・・悪戯って、やっぱりあれは貴女の仕業でしたの!!」
 クワッと柳眉を逆立て迫るエリザベスちゃんに、今度こそフランソワーズちゃ
んは本物の笑みを溢しました。
 「それですは。それが本当に怒ったときの反応です。いじけたようにそっぽを
向くなんてらしくありませんわ。
 ・・・一体、EUの何が気に入りませんの?」
 まっすぐに瞳を見つめられて、思わず言葉に詰まるエリザベス。どうやら答え
が返ってくるまでフランソワーズちゃんが解放してくれそうにないと悟ると、観
念したのか、ポツリポツリと話し始めました。
 「EUは所詮人工知能ですわ・・・。そんなものに我が家の事を一切全て任せ
てしまって良いのかしら・・。貴女には抵抗、感じないのかしら?」
 「・・・貴女って、やっぱり頑固者の石頭ですのね。EUに全てを任せてしま
えばユーロ町は更に豊かになれる。更に平和にもなれる。
 それにもう、アメリー君の家やニホンちゃんの家やアジア町から、落日のユー
ロ町なんて陰口をたたかれずに済む。
 それが分かっているから、貴女だってEUの開発に参加したのではなくて?」
 「・・・分かっているわ。でも、だからといって納得することは出来ない。
 私、どうしたらいいのかしら・・・・」
 「・・・貴女って、本当に頑固者ですわね」
352: ab-pro 05/03/01 15:51:03 ID:AFloPqzb(5/7)調 AAS
 二人の少女が同時にため息をついていた頃。プログラムのコンパイルも終わり、
今はEUという名前で呼ばれる少女が、再び目覚めます。
 「こんにちは、EU。私が誰だか分かる?」
 「こんにちは、フラメンコ先生。はい、私、貴方を、知っている」
 陶磁器のように美しい、芸術品のような表情を崩すことなく答えるEUを、フ
ラメンコ先生はまるで赤子を抱くように、優しく抱きしめました。
 「貴女はこれから色々なことを学んで、早くこのクラスの一員になって。そう
なってくれたら、私は本当に嬉しい」
 その先生の言葉に、EUの反応が一瞬だけ止まりました。
 「『嬉しい』とは?」
 今度は先生が首をひねる番です。
 そんな先生に、アーリアちゃんが申し訳なさそうに口を開きます。
 「先生。『嬉しい』という概念を、どうプログラム上で定義して良いか分から
なかったので・・・」
 そう言われたフラメンコ先生も、答えを導き出そうとして失敗しました。
 頭の中の辞書を引いてみても、嬉しいと言う単語の説明は、楽しい・喜ばしい
と言った単語を使って説明されていて、この単語の説明には嬉しいという単語が
これまた使われていたからです。
353: ab-pro 05/03/01 15:52:15 ID:AFloPqzb(6/7)調 AAS
 「大丈夫ですよ、先生。
 EU、『嬉しい』を検索開始。自分で学習するんだ」
 自信を持ってEUに命じるゲルマッハ君の言葉に、EUの赤い瞳が妖しく光り
ます。
 「検索対象『嬉しい』。第一次検索結果、約 6,780,000。解析開始」
 とたんに、EUの銀色の髪の毛が煌めき始めると、次第に波打つようにうごめ
き始めました。  
 「・・・いけない。兄上、過負荷で放熱が追いついていない!」
 「ストップ、EU。緊急冷却開始。スリープモード」
 「・・・強制コマンド確認。スリープモードに移行します」
 それだけいうと、ゆっくりと瞳を閉じるEU。まるで眠りについたかのように
ボディーを車椅子に深く沈めました。
 「まだ人格関連に関しては、プログラムは5%しか出来上がっていないのだか
ら。言葉をしゃべれるけど、EUはまだ赤ん坊と同じなのよ。
 さあ、早くプログラムを完成させてしまいしましょう!
 でも、今日の倶楽部はこれでお仕舞い。さあ、みんな気をつけて帰ってね」
 「はーい!!」
 こうして帰り支度を始める生徒達。そんな中で、フラメンコ先生はEUの銀色
の髪の毛をいとおしそうに撫でながら、優しく、眠っている機械の少女に語りか
けたのでした。
 「貴女には、学習や解析するのではなくて、『嬉しさ』を体験して身につけて
ほしい。これからゆっくりと、私たちと一緒に体験していきましょう・・・」
354: ab-pro 05/03/01 15:53:38 ID:AFloPqzb(7/7)調 AAS
 閉ざされた外部感覚器官。
 私は「眠り」につきながら、一部の機能を使って、解析を中断させられた『嬉
しい』の検索結果を見る。
 抱き合う人と人。子供を抱く人。犬と歩く人。料理と人。エトセトラ。
 ・・・まだ意味は分からない。
 でも、
 私は『嬉しい』を知りたいと思った。
                               end

 ついに作ってしまいました、メカっ娘^^;
 名前はやっぱりユーロちゃんにでもなるのでしょうか^^
 ソースはスペインの国民投票で、欧州で初めてEU憲章が承認されたこと、
プラス英国の事情です。
 今回は非常に難産でした^^;
EU
外部リンク[html]:www.mofa.go.jp
イギリス&EU神話
外部リンク:ukmedia.exblog.jp 
355: 05/03/01 22:31:18 ID:lF9rsvRa(1)調 AAS
良作感謝age
356: 05/03/01 22:50:51 ID:l6uZlpMM(1/2)調 AAS
>>曲がり過ぎたバナナを売ったらEUの規則違反で逮捕される」と言う珍妙なルールに引っかかったエリザベスちゃんは、ゲーム序盤で逮捕されて成績が最下位でゲームを終えたのです。

ワロス

きっとそのバナナは情報縮退圏によってねじ曲げられたのでしょう(w
357
(1): 05/03/01 23:06:57 ID:yFKastP+(1/2)調 AAS
シャーベットの容器もきぼん
358: 05/03/01 23:09:21 ID:l6uZlpMM(2/2)調 AAS
>>357
藻前様、歴戦のヲタと見たm9
359: 05/03/01 23:11:13 ID:yFKastP+(2/2)調 AAS
どういたしまして。
360: あさぎり ◆WOaKOSQONw 05/03/02 02:43:38 ID:dS7fKf1k(1/4)調 AAS
『屋根の上のニホンちゃん Revolution 』

「っよっと。んーー!ひさびさー。」
 キッチョム君も寝こける朝ぼらけ、うつぶせに寝込むほどの痛い思いをしたにも関わらず、
ニホンちゃん再び屋根の上。
 動き出す前の街は冷たい空気の中に静かなうねりを持っています。
 屋根の上に上がるのを良く思っていない家族や親戚の目を盗んで、露にぬれた瓦に気を
つけながら深呼吸。なんとなく今の時間を独り占めしたような気分になれます。
「よーし、パパのお仕事手伝っちゃうもんねー。」
 パパから内緒で借りたかんたん気球。それを風呂敷包みから取り出し、澄んだ青空に
ぱっと飛ばします。風船の先にはアメリー君に半ば無理やり買わされたお天気センサーが
付いていて、手元の画面に今日のお天気が表示されます。
 実はこれ来週から使おうとパパが用意していたもの。それを拝借しての試運転。まあ、
ぶっちゃけ新しい物好きの血が騒いだだけなんですけどね。

 すーっと上がっていく気球はみるみる小さくなり、緩いカーブを描いたワイヤーが
張りつめた空に吸い込まれていきます…
「きれい…」
 遠く高く突き抜ける青空。目線はずうっと高い空の上に。
 吸い込まれるような青というのはきっとっこういうものなんだろう。
 ぼんやりそんなことを考えていると、玄関の引き戸ががらがら開く音がして、サンダルを
けたたましく鳴らして飛び出す赤い影ひとつ。
「こらーーーー!ニホンちゃんまた屋根に上ってー!!」
「あ、おはよーアサヒちゃん。」
361: あさぎり ◆WOaKOSQONw 05/03/02 02:44:21 ID:dS7fKf1k(2/4)調 AAS
「お、おはようじゃないでしょ!絶対安全が確保できなきゃ上っちゃダメって言われてたでしょ!
ちゃんとチェックしたの?」
「したよー。アサヒちゃんパジャマだとかぜひくよ。まだ寒いし。」
「あ、それはだいじょぶ。前に買った『にゅー 本格派 懐炉』でばっちしお腹あっためてるから。
ってそれいいのよそれは!あーーーっ!またスカートで屋根に上がって!女の子が無防備すぎ!」
「む、ばっちしスパッツはいてマスよ?」
 そういってぴらっとスカートめくって見せるニホンちゃん。たしかに黒のスパッツ履いていますが、
その無垢さは既に犯罪級ですよ。
「み、みみみせなくてもいいのーー!」
 なぜか赤くなるアサヒちゃん。ニホンちゃんにはなぜこうもアサヒちゃんが怒っているのか
相変わらずわかりません。
「上っておいでよアサヒちゃん。怖くなんかないよー。」
 歯ブラシを握り締めたまま、拳を突き上げて叫んでいたアサヒちゃん、その言葉にまた絶句です。
『やっぱり高いところ苦手なのかしらん?』
 気持ちがわからないだけにどんな顔して応対したものやら思案しているうちに、アサヒちゃん
おうちの中に入ってしまいました。
「……がっこ行く用意しなきゃ。」
 いつも目線が斜め上なアサヒちゃんには珍しく俯きがちに退場です。
 なんだかぶつぶつ呟いていましたが、ニホンちゃん再び空を仰ぎます。

 不意に横切る飛行機雲。風船の脇を通り過ぎ、かすかな爆音をのこして消えていきます。
 空にかざした手のひらは、掴めそうで掴めない、そんな世界に見えました。
362: あさぎり ◆WOaKOSQONw 05/03/02 02:44:54 ID:dS7fKf1k(3/4)調 AAS
 そんな気分に浸っているとき、また玄関が開いて今度はパパが出てきました。
「さくらーー、その気球まだ使えないんだぞっ!」
「え?」
 少々不機嫌そうなパパは、寝癖を頭につけたまま、下からニホンちゃんを呼ばわります。
『うあ…バレテーラ…』
「電池入れてないだろ?動かないよー。」
「はわわわ…」
「それと、屋根に上るの今朝だったかなー?上がっていいって言ったけど、パパやママとの約束
は守りなさい。」
「……はぁい。」
「ほら、朝ごはんだ。降りてきなさい。」
「…………はぁぃ。」
 オレンジに輝くはしごを降りて、ニホンちゃんちょっぴり後ろめたそうに家の中に入ります。
『ま、いっか。またいつでも上れるし…』

 そのとおり。また上がりたくなれば上がればいいですもんね。ただまあ、冬だしスパッツ
厚めのほうがいいよ。
「ジツノアネジツノアネジツノアネ(ブツブツブツ……」

おしまい
363: あさぎり ◆WOaKOSQONw 05/03/02 02:48:33 ID:dS7fKf1k(4/4)調 AAS
◆解説・離床・乾坤一擲
※待っていた人も待ってなかった大多数の人もこんばんわ。仕事でデスマーチが聞こえてきたのに
SS書いてるあさぎりです。
今回は今更説明の必要もないH2A打ち上げのお話をば。種子島に見に行きたくなったよ、ニュース
追っかけててw
※JAXAの皆さんの覚悟の程は画面越しでも感じていましたです。頑張ったなあ、凄いなあ。あんなの
打ち上げちゃうんだもんなあ。まだまだ衛星の運用までには試練がいくつもあるようですが、是非
とも成功して欲しいもんです。ついでに偵察衛星ガンガンあげちくれい!

◇ソースフロンティア風
↓アサPの特集記事:宇宙探査 究極のフロンティア
外部リンク:www.asahi.com
↓同じ口がこんな事いうんだもんなあw
H2A――さあ、今度こそは
外部リンク[html]:www.asahi.com
↓JAXAも貼っておきますね。PLANET-B氏も色々貼ってくれてますんでこのへんで手打ち。
外部リンク[html]:www.jaxa.jp
364: ニホダー 05/03/02 21:24:29 ID:0QekvTON(1/3)調 AAS
               ニホン家のちょっと困った樹

ニホン家にはたくさんの「漫画の木」があります。
この木は、ほぼ一定の時期に漫画を成らしてくれる楽しい木です。
ニホン家はこの漫画がなるのを心待ちにしています。
また、地球町のみんなも漫画が好きなので、ニホン家はなった漫画をコピーしてみんなに配っています。(その漫画をパクっている自分のものにしている人もいますが。)
そんな漫画の木の中でも、一つだけ、問題になった木があります。ジャンプ庭にある甲斐の木です。
この甲斐の木、テニス漫画をならします。この木はどこかおかしく、登場人物の指が六本指になっていたり、テニスをしていると隕石が落ちてきたりするのです。
しかし、イケメンばっかりなので、女子人気が高く、地球町でも評判は高い木でした。
365: ニホダー 05/03/02 21:35:33 ID:0QekvTON(2/3)調 AAS
ある日、その木の漫画が、はらりと隣のリューくんの家へ舞い落ちました。
「あれ?これはなんだろさー?」
リューくんがその漫画を拾って読んでみました。
すると、そこに描かれていたのは沖縄県民の偏見に満ちた描写だったのです!
もちろん、その描写を読んだリューくんはかんかんに怒り、
「沖縄を侮辱するのは許せないさー。」
と言い、のこぎりを持って日本家の庭に行きました。
そのころ、ニホンちゃんはのんびり昼寝をしていました。
ぎこぎこぎこ。
「ふぇ?なにかしら。行ってみよ。」
庭へ出てみると、リューくんが甲斐の木を切り倒そうとしていたのです。
事情を聞いたニホンちゃんは甲斐の木に偏見にみちないようにする農薬をかけ、直してあげました。
結局、ニホンちゃんは甲斐の木を切り倒しませんでした。
なぜなら、彼女は甲斐の木の漫画をなによりも愛する存在だったからです。
366: ニホダー 05/03/02 21:39:05 ID:0QekvTON(3/3)調 AAS
                       解説
お久しぶりです。ニホダーです。
元ネタは某テニス漫画です。
この漫画に出てくる沖縄県民は、方言バリバリで会話したりとかなり偏見にみちた描かれ方をされている、ただそれだけです。
この作者に沖縄について小一時間(ry
いろいろと話が長くなりますので、このへんまでで。
まぁ、あんまり真に受け止めないようにお願いします。
367
(2):   05/03/02 21:56:22 ID:bVjgtnVs(1/5)調 AAS
「ウリナラ作戦第一号」

地球町に起こる、警察や軍隊では対応できない
謎の事件や宇宙からの侵入に対応する為、サイエンスGメンが組織されていました
エリザベス家の倫敦本部には、「諜報、防諜、作戦立案のスペシャリスト」
エリザベスキャップの元に地球町から優秀な4人が集められました。

アメリー隊員(自他ともに認める、地球町最強の陽気な男 現場ではリーダとして指揮をとる。)
ロシアノビッチ隊員(柔道と射撃の達人、馬鹿力では地球町で右に出るものはいない)
ゲルマッハ隊員 (圧倒的な技術力、IQを誇る発明家。)
ニホン隊員(女性隊員 主に通信、後方支援を担当。 どんなことでもオールマイティにこなす。)

ん? おっと一人忘れていました。ニホン隊員の縁故といっていますが、「過去の反省」という
なんだか訳の判らない理由でごねて、隊員見習に納まったのが
カンコ隊員見習(辛い物大好き)

ある日サイエンスGメンのレーダが不審な飛行体を二つ捕らえました。
ニホン隊員 「キャップ、衛星からの写真によると、飛行体は球のような形をしていて青い球が赤い球を追いかけなら
       日本池方面へ接近中とのことです。飛行体の速度はマッハ1。大気圏内で減速して水平飛行に移っています」
エリザベス隊長「その情報からだと、飛行体は隕石ではないですわね、地表に激突して大きな被害を出す心配はありませんわ」
ニホン隊員「キャップ!衛星は飛行体から生体反応を検知しました!」
エリザベス隊長「なんですって?じゃあその隕石みたいなのは宇宙船?アメリー隊員、ロシアノ隊員 スーパーラプターで
飛行体を追跡して頂戴、いいこと手荒な真似はつつしんで下さいね、我々は軍隊ではありません」
ロシアノ隊員「てやんでえ、宇宙人野郎なめたまねしやがったら、ミサイルを叩き込んでやる。」
アメリー隊員「侵入者に対して発砲するのは当然だ!」
368
(2):   05/03/02 21:57:24 ID:bVjgtnVs(2/5)調 AAS
エリザベス隊長「ああもうどうして、あなた方二人は血の気がおおいのかしらね。ニホン隊員、あなた二人をフォローしてきて
        頂戴。」
ゲルマッハ隊員「私はテレパシーを研究してるのですが、この「テレパシーインタプリタ」を使えば言語を使わなくても
        意思の疎通が図れます、犬や人間で実験成功しています。ただ」
ニホン隊員「ただなんなの?」
ゲルマッハ隊員「カンコ隊員には通用しなかったのです、日帝36年だのヒデヨシだのと訳が解らない」
ニホン隊員「・・・・とにかく使ってみるわ。ありがとう」

ゴオーン!轟音とともに科学Gメン専用多目的VTOL「スーパーラプター」が離陸します。
アメリー隊員「耐熱シールド起動、超音速モードオン」
ニホン隊員「きゃーロシアノ隊員顔が真っ赤よ、お酒くさあーい」
アメリー隊員「おいおい よしてくれよ、君がウオッカ4本越えたら僕でも手に負えなくなるんだから」
ロシアノ隊員「ヒック てやんでえ馬鹿野郎、宇宙人野郎が暴れた時の為に、準備してんじゃねえかこの野郎 ぅいー」
ニホン隊員 「あ、あれ !」
ロシアノ隊員 「ヒック なんでえ赤い球 池に墜落してやんの しょうがねえな」
アメリー隊員「少しずれてたら町だぞ、兎に角降りて、調査を継続しよう」
369
(2):   05/03/02 21:58:16 ID:bVjgtnVs(3/5)調 AAS
そのころカンコ見習隊員は「シッパル!ニホンだけに手柄はたてさせないニダ」と練習機「イーグルI号」に乗って
ニホン隊員を追跡していました。
「あ!あいごー」 
カンコ見習隊員の乗る練習機はなんと赤い球をおってきた青い球と激突してしまったのでした。
「ううここはどこニカ?」
「ここは宇宙船の中だ、私はキム88星雲、碇の国の交通指導員だ。君には済まない事をした」
「そう思うならなら、謝罪シル、反省シル、保障シル、賠償シル」
「君の飛行機は完全にもと通りにした、体もだ、ここから出れば、痛みの記憶すらなくなっている」
「なにを言ってるニカ?そんなことでウリの恨は消えないニダ、ウリと同化してウリナラマンになって、地球で働くニダ」
「仕方が無い男だな。まるで当り屋だ、しかし交通指導員の私が事故を起こしたのだ、君を利用して雲隠れするのも悪くない」
そういって宇宙人はカンコ見習隊員にバールのような物を渡しました。
「こんなもんがなんになるニカ?金目の物を持ってくるニダ」
「大声を出すな、今に解る」

地球町では、赤い球の中から身長50メートルはあろうかという強大な生物が出現していました。
アメリー隊員「奴め、我々を地上におびきだすつもりだったのか?」
ニホン隊員「まって、あの怪物やけに大人しいわよ、心配そうに当たりを見回しているし」
ロシアノ隊員「ゲル公が言ってたあれ使えばいいじゃねえか ヒック」

ニホン隊員は「テレパシーインタプリタ」のスイッチを入れます。
ニホン隊員「僕はパンピー星人といってるわ」
アメリー隊員「攻撃の意思はないのかい?」
ニホン隊員「攻撃もなにも、宇宙船は民用で兵器はつんでないって」
アメリー隊員「どうして地球町に?」
ニホン隊員「速度超過で捕まって、交通指導員に近くの惑星にとまるように言われて、宇宙船の操作を誤って日本池に墜落したんだって」
アメリー隊員「何か我々にできることは?」
ニホン隊員「ありがとう、どうやら宇宙船はバンパーとドアが破損しただけだから心配いらないって、あと1時間ほど
で地球町を立つそうよ」
370
(2):   05/03/02 21:59:18 ID:bVjgtnVs(4/5)調 AAS
ロシアノ隊員[なんでえ?なんでキムチ野郎があんなとこにいるんだ?」
内勤を命じられていたはずの、カンコ隊員がパンピー星人に火炎瓶を投げつけています。
カンコ見習隊員「シーパル!宇宙ノムめこれを食らえ!」
ニホン隊員「駄目よカンコ君その人は悪い人じゃないの」
カンコ見習隊員「うるしゃいうるしゃい手柄を独り占めさせないニダァ」
そのときパンピー星人が払いのけた火炎瓶がカンコ隊員回りで発火しました、カンコ隊員が炎に包まれます。
カンコ隊員はバールのような物を振り回しました。

ファビョーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

地球町に張り出したエラ、釣りあがった目、とんがった靴に顔面キムチ色の巨人があらわれました。

ロシアノ隊員「あれはなんだ!」
ニホン「だめ、テレパシーインタープリタが電波でつかえない!ウリナラマンとしか解らないわ!」
ウリナラマンは訳も解らず、パンピー星人に殴りかかります。最初は優勢だったのですが、
だんだん息切れしてきました。

「ウリナラマンのエネルギーはカプサイシンエネルギーニダ。アイゴー地球上ではカプサイシンエネルギー
 は大量に消費するハセヨ。 ウリナラマンは地球上では3分しか戦えないニダ 危うしウリナラマン ファイテイン」

ウリナラマンが腕を十字にあわせるとウリナラマンの手からキムチの汁が飛び出してきました。
パンピー星人はなんともいえない顔をして、宇宙船に乗って逃げていきました。
「ニダッチ」ウリナラマンはウリが地球の危機を救ったといわんばかりの顔で去っていきました。

ニホン隊員「くさあーい。パンピー星人さんおとなしく帰ってくれるはずだったのに」
アメリー隊員「どうすんだよ、ウリナラマンとパンピー星人がやりあったせいで町がめちゃめちゃだ」
ロシアノ隊員「おまけにキムチの汁まで撒き散らしやがって、こんど見つけたらただでおかねえ」
 
ーーーー 終 −−−−
371
(1):   05/03/02 22:13:02 ID:bVjgtnVs(5/5)調 AA×

1-
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スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ アボンOFF

ぬこの手 ぬこTOP 0.115s