[過去ログ] 富田一彦 part.5 (1001レス)
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(1): 2014/12/07(日) 01:21:39.05 ID:5H2OtYh20(2/4)調 AAS
もっと色々な根拠を持ってくることで、的確に論駁していくこととしよう。

まず、安藤貞雄『現代英文法講義』(開拓社)を引き合いに、自由に論じてみたいと思う。

先に断っておくと、同著の658頁の安藤の記述によると、[ ]内が否定の作用域である。

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(655頁より引用、引用ここから)
否定は、大きく、二つに分かれる。
@文否定(sentence negation): 文の陳述が真でないことを表すもの。
A構成素否定(constituent negation): 文中の特定の構成素(= 語•句)のみを否定するもの。
(中略)
一方、(2)の諸例は、<構成素否定>の例である。[ ]内の構成素のみが否定されているからである。
(2)a. John decided [not to pay taxes this year].
(ジョンは、今年は税金を払わないことに決めた)
b. [Not long ago] Englishmen lived here.
   (つい先ごろ、イギリス人がここに住んでいた)
   c. Mary is [unhappy].
(メアリーは不幸だ)
(引用ここまで)
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(同著659頁より引用、引用ここから)
29.2.2. 構成素否定と文否定
ここで、構成素否定と文否定の例を対照的にあげてみよう。
(1)a. I [didn't listen] to some of the speakers.
(講演者のうちの何人かの話は聞かなかった)
   b. [I didn't listen to any of the speakers].
(どの講演者の話も聞かなかった)
(引用ここまで)
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このように、notはその後ろ全てを必ずしも否定するわけではない。
特定の構成素をも否定しうるのである。
したがって、
【notはその後ろすべてを否定する】という立言は根拠がなく権威的なサポートもないため、現実の運用に即してない【誤った】理解なのである。
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