[過去ログ] ゲーム廃人な俺の今まであった事を書くスレ (58レス)
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1: 2022/11/10(木) 13:25:16.23 ID:giVXii+M0(1/12)調 AAS
需要とか考えないで単に書きたいから書いていきます
拙い文章ですがお付き合いください

俺 当時13歳
親に今までのお年玉を差し出すと頼み込んで初の自分専用PCを手に入れた。
PCが欲しかった理由は当時自分用にPCを持ってるってだけで「なんかかっこいいじゃん」って漠然とした頭の悪い考えだった。
買ってもらったのは一般的な事務に使われるデスクトップPC、値段は本体3万円、モニター1.5万円くらいのもの
お世辞にもスペックが良いとは言えない、なんならウイルスまみれで「PCのリフレッシュが必要です」と言ったポップアップが常に画面上に3つほど出ている様な粗悪品だった。
当時の俺はとりあえずゲームをしようと無料で遊べるゲームを探した
AVAというFPSゲームが当時のフリーゲームランキング一位だったのでやってみる事にした。
2: 2022/11/10(木) 14:08:31.08 ID:giVXii+M0(2/12)調 AAS
初めてのPCゲーム、FPS
遊んでみて難しいが楽しくはあった
ただプレイして1時間もしないうちに気持ち悪くなる。
原因も分からずゲーム内のオープンチャットで聞いてみることにした
「それって、FPS酔いのことじゃ無い?俺も最初はなったけど徐々に慣れるよ」
と教えてくれる人がいた
このゲームをやり込んでいるプレイヤーでチャットで会話するうちに仲良くなって「Skypeを繋いで一緒にやろう、色々教えてあげるよ」と優しい声をかけてくれた。
普段は野良プレイヤーに初心者ってだけで迫害されていたのでとても嬉しくありがたい申し出だったので断る理由はなかった。
次の日の夜、前日にSkypeのフレンド登録を済ませていたのでSkypeで何時頃から始めますか?と送るとすぐに通話がかかってきた。
すぐに応答し、「こんばんは〜」と俺が一言
一方相手は「・・・・」
即席で用意したイヤフォンマイクだった為か俺の声が届かないのかと思いチャットで
「声聞こえますか?」と打つとすぐに
「聞こえてる」と返答、マイクが使えて一安心
「もしかして今喋れませんか?」とチャットを入力しようとすると相手が
「あ…あ…聞こえます?」と声が聞こえた
ただチャットの一人称が″俺″だったのに対して声は完全に女性だった。
一方ウブな俺は「え、あ、はい、き、聞こえます」と結構テンパっていた。
その反応で相手は笑って、「男だと思った?ww」
と言われて「あ、はい。女の人もこういうゲームやるんですね」と返した。
すると「いや、男だよ」と言われて
さらにテンパる俺「え?どう言うこと?」
そんな反応を楽しんでいるのか彼(?)は
「嘘、嘘ww女だよ」と疑心暗鬼ジェットコースターに両手をあげて急降下中の戸惑う俺
「女の人なんですね、チャットじゃ俺って言ってたんで騙されました」と言うと
「ボイチェン使ってるネカマかもよ?」
と疑心暗鬼に拍車をかけてくるが正直疲れてきたので
「わかりました、男なんですね」と言うと今度は相手が戸惑って「いやいや冗談や、女やでw安心し」とよくわからない茶番は終わり
「じゃあ、とりあえずゲームしよっか!」
と完全に疑心暗鬼の俺を知ってか知らずか彼女はゲームのセッティングを始めた
ゲーム中は他愛もない話をしながら簡単な操作方法やシステムを教えてくれた
彼女が「どこ住んでるん?」と聞かれたのでまだ幼い俺は住んでいる県と地元の市を伝えた、すると
「え!?隣の市やん!、○○(ちょっとした観光スポットがある所)この前行ったで!」
「あ、そこの少し山登った所です」
「へぇ〜凄い偶然やなぁ」と当時は何も思ってなかったがネトゲでそんな近くにいる人と会うこと自体滅茶苦茶珍しいと言う事を後になって知るのだがなんせ初めてのネットなので偶然だなぁ程度にしか思ってなかった
3: 2022/11/10(木) 14:29:31.59 ID:giVXii+M0(3/12)調 AAS
続けて彼女は「いくつなん?」と聞いてくる
「13」と答えると彼女は「え、わっっか!!未成年淫行やん!」と当時の俺は意味が理解できず
「そうですね」と答えたら彼女は「いやいや、淫行しとらんわ!!」と1人ツッコミを始めた
終始俺は「(賑やかな人やなぁ...)」って思っていた
書くのが遅くなったが彼女のプレイヤーネームは
Veronica(ヴェロニカ)って名前でプレイしていたので略してベロさんって呼んでいた
「ベロさんは何歳なんですか?」と聞くと
「何歳やと思う?」と誰も得しない返答が返ってきた
「20歳くらい」と答えると「いい線いってる、18やで」と言っていた、正直さっきの疑心暗鬼もあり嘘だと思った
続けて「いつも1人なんですか?」と聞くと
「クランメンバーとやってる、入る?」と言われた
クランとはRPGで言うギルド、所属するグループの様なものだと教えてくれた
「入りたいです」と答えた
「じゃあ、クランの管理人に紹介するからちょっと待ってね〜」と一旦通話を終えて、5分ほどしてSkypeのグループに招待された
グループの通話に入り、色々年齢や今までどんなゲームしてきたとかを聞かれて簡単な面接を管理人とベロさんを交えて話した
管理人が「まぁ大丈夫じゃないかな、若いのに落ち着いてて問題ないと思う」って言われて少し嬉しかった
続けてやってはいけない事を伝えられてその流れで管理人を交えてゲームをすることになった
4: 2022/11/10(木) 14:47:00.06 ID:giVXii+M0(4/12)調 AAS
クランにはin率という条件があった
週に3日は顔を出して欲しいと言う事だった
学生で宿題以外に夜はやることが無いので問題は無かった。
一方ベロさんは大学生でバイトもしている
そこそこ多忙な人だと後に知った
けれど何かと暇があればSkypeで「暇〜」や「何してるん?」と送ってくる構ってちゃんだった
そんなある日、彼女から送られてきていた一文はいつもと違う内容だった
「最近、彼氏に浮気された」との事
「彼氏居たんだ」と返すと
「いるよー!、ショックだった?」と返ってきて
「いや、彼氏出来ることにビックリした」って返したら「失礼やな!、こっちがショック受けたわ!」
と普通なら連絡途絶えても良いくらいのボディブローを受け流すベロさん、今思うと流石です。
「すみません」
「ええけど、聞いてよ〜」
「聞くだけですよ」
「ケチ!」
恋愛経験は小学校低学年の時に告白されたが気まずくて逃げた事しかない俺(恋愛経験なのかもわからない)に何を求めるのだと思いながらも
「どうしたんですか?」と聞いた
5: 2022/11/10(木) 15:32:29.45 ID:giVXii+M0(5/12)調 AAS
会話にすると長くなるので噛み砕くとこうだ
高校から付き合っていた彼氏が最近冷たく、素っ気ないから彼氏が家に来た際、彼氏が寝ている隙にケータイを見たそうだ
すると他の女性とイチャイチャメールが出てきたとの事
「お気の毒に」と伝えると
「浮気されたの初めてでどうしたら良いんだろう、問い詰めるべきかな?」と聞かれた
何度も言うが俺は恋愛経験がry
「とりあえず、管理人に相談してみよう」と
その日の夜に一緒にゲームしている際に切り出した
すると管理人が「別れなよ、どうせその先上手くいかなくなる」ほかのメンバーもいて「身体目当てだろうしなぁ」と俺個人の意見としては彼女が責められている様な気がして更に気の毒になと思った
悪いのは浮気する奴であって彼女が好きで付き合うのを悪く言うのは可哀想じゃないかと
純粋だからかそういった考えだった
けれど彼女は「まぁそうやんな、別れるしかないかぁ…」といつもの様な活気のある声ではなかった。
それから数日、彼女はゲームにログインしなかった。
少し気になり「元気してる?」と送ると
「うん、大丈夫」と返ってきたが少し心配なのともあってその日の夜ゲームしよって誘ってみた
「わかった」とだけ返信がありその日の夜になって
「個通しよう」と1対1で通話しようと言われ通話がかかってきた
俺「久しぶり」
彼女は初めて通話をした時の様に少し無言の状態が続いた
俺「大丈夫?聞こえてる?」
彼女「…うん」
明らかにテンションが低い、13年生きててこんなにテンションが低い人と話すのは初めてで何を話して良いか分からなかった
俺「とりあえずゲームする?」
彼女「…やっぱ、今日はいいやごめん」
俺「そっか、それでその後どうなったの?」
彼女「…別れた」
俺「そっか、なんか大変だね」
彼女「…うん」と今にも泣きそうな具合だった
ここで何を話せば良いか言葉に詰まり少し間が空いて
彼女に「慰めて」と涙声で言われたが
俺にはそんな経験無いし、今もなんて言えば良いか言葉に詰まったばかりだ
埒が開かないので詳しい経緯を聞き出すことにした
ここも長くなるので噛み砕くと
メールを見て浮気に気づいた事を問い詰めたら
あっさり認めて彼氏に「お前といると疲れる、セ○レにしてやるから別れてくれ」と言われてショックを受けていて、バイトも休んでたとの事
俺「そんなクズこの世に本当に居るんだ、別れられて良かったんじゃないかな」
彼女「…うん」
俺「なんかごめん、特に役に立たないや」
彼女「そんな事ない、話聞いてくれるだけで良いよ」
この頃には少し落ち着きを取り戻してきたようで口調が戻ってきた、すると突拍子もない事を彼女が言い出した
6: 2022/11/10(木) 16:26:07.82 ID:giVXii+M0(6/12)調 AAS
彼女「今から会いに行って良い?」
時計を見ると19時前、決して遅い時間ではないし
夏休み真っ最中だったが当時中2の俺は勿論実家暮らしだしどこか良い場所って事で「わかった、○○駅前の公園で落ち合おう」って伝えて準備して向かった
ひと足先に着いた俺は近くのコンビニでコーラと無難にお茶を買って待っていた
15分ほどして人混みの中から公園の入り口まで掃けてくる女性が1人だけ見える
顔も見たことがないからただ公園の入り口でケータイを手に取ったタイミングで
「着いたよ」とメールの通知
恐る恐る手を振ってみると振り返してくれたので
無事合流することが出来た
会ってみると同年代の女子よりも勿論女性で大人びていて、細身な人で素直に綺麗だと思った
イメージじゃ豪快なイメージがあったからか
ふくよかでガサツだと勝手に想像していた
彼女「初めまして、○○ちゃん」と俺はみんなから○○(ユーザーネーム)にちゃんを付けて呼ばれていた
「初めましてベロさん、コーラとお茶どっちがいいですか?」
彼女「え、ええの?じゃあお茶で」
と彼女にお茶を手渡して
俺「いっぱい舐めときました」
勿論嘘である
彼女「えー、やだーw変態や〜w」
と先ほど通話していた時の重い空気は影を潜めていた
俺「急にどうしたんですか、会いにきて」
彼女「1人だと落ち込んでまうから、誰かと一緒に居りたかっただけ」
俺「友達とか居ないんですかw」
彼女「地元から離れて大学来てるから、近くにはおらんねん」
俺「そうなんですね」
少し間が空いて
彼女「可愛い顔してるね、声と合ってない」
俺「可愛いって言われて喜ぶ男子、居ないと思いますよ」と少し素っ気なく答えた
彼女「そうなん?素直やないなぁ〜」
お茶を一口飲んでまた少し間があってため息混じりに呟いた
彼女「最初から身体目当てやったんかなぁ」
彼女の目は公園の街頭に照らされて今にも泣きそうなほど赤くなっていた
俺「今でも好きなんですか?」
彼女「うーん、わかんない…」
俺「そっか、きっと次は良い人に会えますよ」
励ましてあげようと思って精一杯で出た言葉だった
彼女「なんか子供っぽくないな○○ちゃんは」
俺「ありがとうございます…?」
彼女「生意気って意味だよw」
俺「そうっすかw」
彼女「お腹すいた〜、なんか食べたん?」
俺「いや、何も」
基本的に両親が共働きで家に帰るのが23時を回る事と買い置きされている食材で自炊かスーパーで半額になったお惣菜を両親が買ってきて冷蔵庫に入れてあるからそれをいつも食べていると話したら
彼女がじゃあどっか食べに行こうと言い出した
近くにジョイフルっていう西日本ローカルのファミレスがあると伝え行く事になった
7: 2022/11/10(木) 17:00:37.17 ID:giVXii+M0(7/12)調 AAS
ファミレスに着いて注文し、お互いハンバーグのセットを食べながらゲーム内メンバーについての会話で盛り上がった後に彼女から
「好きな人は居るの?」と聞かれて
「居ない」と即答で答えた
彼女「え〜?青春してる時に好きな人もいないの〜?」
俺「そもそも好きが何かも分からない」
彼女「ん〜、相手を自分より大切だって思ったら好きなんじゃないかな」
俺「じゃあ自分のPCが好きです」
彼女「いや、人ちゃうやん!ww」
俺「じゃあベロさん」
彼女「ん?なんて?」
俺「ベロさん」
彼女は困った顔をして何か言いかけた時に
俺「嘘です」
彼女「いや、嘘かいwちょっと嬉しかったわ」
俺「嘘じゃないって言ったら…?」
彼女「それはそれで困るw」
俺「なんで困るんですか?」
彼女「んー、弟に好かれる感覚?」
俺「弟に好かれたら困るんですか?」
彼女「んー…○○ちゃんきらーいw」
俺「えぇ、なんで嫌われたんすかw」
彼女「もう少し大人になったら分かるよ」
その会話で時間も22時を回っているので解散する事に、彼女を駅まで送り届けて帰路に着く
少し歩いたところでメールの通知が鳴ったので見てみると彼女から「今日はありがとね、元気出た!」
との通知、俺は「良かったです、また誘ってください」と送り、その日を境に彼女は以前のようにゲームに顔を出すようになった。
12: 2022/11/10(木) 18:29:43.47 ID:giVXii+M0(8/12)調 AAS
そんなゲーム漬けの日々を送りながら気付けば
中学3年になり、高校受験が迫ってきて塾に通うようになった。
そのため週3のin率のノルマを土日休みの2日にして貰った、部活が終わり塾に通い9時頃家に帰って風呂に入ってすぐに寝てしまう毎日
そんなある日、ベロさんからメールがきていた
「最近あまり来てないけど、忙しい?」
俺「ちょっと忙しいですが、部活ももう少しで引退なのでそうすればまたイン率上がると思います」
彼女「そかそか、待ってるよ〜」
疲れているが待ってくれている人が居るんだと思い
顔を出す事にした、顔馴染みのメンバーと新たに1人女の子が増えていた。15歳の当時の俺と同い年の子が増えたせいかベロさんは19歳にも関わらずおばさん扱いされていてまたイン率が下がっていたようだった
それから数日後また彼女からメールがきていた
「今週末会いに行っても良い?」
ちょっとドキッとした、別に付き合ってる訳じゃないけど友達以上恋人未満なくらいには仲が良かった
「良いですよ、どこ行きます?」
彼女「どこが行きたい?」
俺「んー、旅行」と冗談で言ったつもりだった
彼女「旅行ね!温泉行きたい!」
俺「良いですね!でもお金が…」
彼女「いいよ、出すよw」
俺「え、そんな悪いよ」
と言いつつもお年玉全額を使い粗悪PCを手に入れるという悪魔の契約をしたのでほぼ一文無しである
彼女「ええよええよ、お姉ちゃんとしてそのくらいはね」
俺「恩に着ます…」
こうして財源知れぬ彼女との温泉旅行が決まったのである。
13: 2022/11/10(木) 18:40:21.83 ID:giVXii+M0(9/12)調 AAS
ちょっとご飯食べるので休憩します!
14: 2022/11/10(木) 19:58:35.93 ID:giVXii+M0(10/12)調 AAS
そうして土日の週末を使い一泊二日で行く事にした、親にも友達と旅行に行ってくると伝えると
「普段お小遣いあげれんからこれ」と1万円を貰った
そして旅行当日、彼女と合流し
当日の予定は行き当たりばったりにしようと彼女が言ったので俺もそれでいいよと承諾
「温泉は夕方から入ろう」と言うので
お昼ご飯食べて、どこかで遊んでから温泉に入ろうという流れになった
お昼は定食屋に入って、最近の出来事を話していた
、折角の旅行であまり暗い話もなぁと考えていたので、例の話は避けていたが彼女から話を持ち出してきた
「最近さ、ゲームでの居心地悪くって」
俺「そうなんですね」
彼女「○○ちゃん(俺)居らんなってからあんまり私インしてないんよね」
俺「みたいですね」
彼女「もうクラン抜けちゃおうかなって」
俺「そうだったんですね…」
少し間があって
彼女「私が抜けたら一緒に来てくれる?...」
俺「そうですね、俺は姉さんについていきますよ」
彼女「○○ちゃんならそう言ってくれると思ってた、それだけなんだ最近悩んでたのは、もしあそこを抜けたら誰も居なくなるんじゃ無いかなって」
俺「姉さんは何も悪く無いですからね、俺は姉さんと一緒に居たいです」
そういうと彼女はいつものように笑ってくれた
15: 2022/11/10(木) 23:51:14.48 ID:giVXii+M0(11/12)調 AAS
その会話の後から彼女が暗い顔をすることは無かった。
定食屋を出て、カラオケへ行く事になった。
彼女は選曲の幅が広く、俺が選ぶ曲は殆ど知っていた、そのためほぼ歌いっきりであっという間に夕方になった
彼女「喉ガラガラや〜ww」
俺「俺も〜w」
彼女「じゃあ温泉行こっか!」
カラオケでの彼女は年齢差を感じさせないくらいはしゃいでいて、そんな彼女に対して恋愛的に惹かれていく、年齢差が若い俺にとっては大きな壁だった。
彼女もそうであったらいいな、なんて思いながら温泉へ向かった。
温泉へ着いて
彼女「じゃあ別行動やね、気が済むまで入ってき」
俺「わかった〜、姉さんもリラックスしてきな」
そう言って別行動
温泉に浸かってると彼女の事が頭から離れない
これが好きって事なのかな、なんて考えていたら
ついついのぼせてしまい、風呂を出た
1時間ほど入浴していたがまだ彼女は出てきていなかったので待つ事に、待っている間コーヒー牛乳を買うときに一万円の存在を思い出した
「俺まだ何も姉さんにしてあげてないじゃん」
なにか送りたいなと思い売店に足を運んだ
売店に着いた俺はなにか思い出に残る良い物はないかなと物色していると、髪留めが目に入った
和風で漆の艶が照り返す、黒髪で肩甲骨まで伸びている彼女の髪を束ねるのに丁度よく、他には無いと思い購入した。4,000円と割と良い値段だったけれど喜んでくれるだろうという確信があった。
購入し、温泉のロビーへ戻り、程なくして彼女が温泉から出てくるのが見えた。
彼女「温泉気持ちよかったなぁ〜」
俺「そうですね〜、あ、はいこれ」
茶色い紙袋に簡単な包装を施した先ほどのプレゼントを渡す
16: 2022/11/10(木) 23:52:01.21 ID:giVXii+M0(12/12)調 AAS
彼女「何〜?これ」
俺「折角旅行に連れて行ってくれたんだから何か思い出に残る物をプレゼントしたいなって」
彼女「へぇ〜、龍の剣みたいなんじゃないよね?w」
俺「え、なんで分かったんですか!」と猿芝居
彼女「そりゃ中3が買いそうな物ってあぁいうストラップじゃんw開けて良い?」
俺「良いですよ」
彼女は丁寧に包装のテープを剥がすと
一瞬固まって髪留めを手に取る
彼女「いいセンスだ」と彼女がグッドサイン
俺「よかったw」
彼女「○○ちゃんモテるかもね」
俺「だといいっすね」
彼女「モテるよw、ありがとね、つけても良い?」
俺「もちろん」
彼女「じゃあ付けてもらおっかな」
俺「え、うん」
女性の髪留めの使い方なんて買ったはいいが分からない。それっぽく付けてみたが不恰好になってしまった
俺「ごめん、わかんないw」
彼女「まぁ、しゃーないw」
そう言って髪留めを付ける彼女
彼女「どう?」
俺「似合ってると思うよ」
彼女「なんか彼氏みたいだねw」
俺「ははっ...」
少しぎこちない笑い方になってしまった
なんと答えたら正解なんだろうと考えようとして笑顔が崩れた、当然彼女も気づいていただろうけど何も言わなかった
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