[過去ログ] ギャルゲー板SSスレッド Chapter-3 (988レス)
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937(1): 02/07/26 18:21 ID:??? AAS
私はいつものように目を覚ました。
ベッドから抜け出し、カーテンを開ける。いい天気だ。
朝日を浴びながら、大きく伸びをする。清々しい気分だな。
まるで、溜まっていたものを全て吐き出したような感じだ。
私は朝食を取るために食堂へと向かった。
テーブルには妻と娘の姿があった。
私の席の正面に妻、左手に娘が座っている。
娘の詩織はこの春、高校二年生になったばかり。
容姿端麗、勉強も運動も良く出来る、自慢の娘だ。
938(1): 02/07/26 18:23 ID:??? AAS
「おはよう」
席に着く前に、いつものように挨拶した。
「…………」
だが、妻からも、娘からも挨拶はない。二人とも俯いていた。
「どうかしたのか?」
娘の顔を覗き込んで驚いた。口の端に絆創膏が貼られ、頬が腫れている。
かなり泣いたのだろうか、目は充血していた。
「だ、誰にやられた?」
娘の肩に手を置こうとした瞬間、娘はさっと身を引いて避ける。
よく見ると、娘は小刻みに震えていた。怯えているのか?
939(1): 02/07/26 18:25 ID:??? AAS
「黙ってちゃ、わからんだろう」
「…………」
相変わらず、娘は黙ったままだ。さらに問い詰めようとした時――。
「もうやめてください!」
妻が悲痛な叫びと共に立ち上がる。
娘は身を隠すように妻の背中へ寄った。
「昨夜、あなたが何をしたか忘れたんですか?」
娘の体がビクッと反応する。
「昨夜?」
仕事帰りに飲み屋に行った。何軒かハシゴして、それから……。
「す、すまん、覚えてない」
私は頭を掻きながら答えた。
940(1): 02/07/26 18:27 ID:??? AAS
妻は深いため息をついた後、ゆっくり話し始める。
「酔っ払って帰ってくるなり、詩織の部屋に上がり込んで」
妻は一呼吸置く。
「寝ていた詩織を……無理矢理……」
「やめてお母さん! それ以上言わないで!」
娘が妻に懇願する。妻は二度ほど頷くと、娘を抱き寄せた。
そのまま二人は涙を流し始める。
「ば、ばかな!」
まさか、娘に手を出したと? 貞操を奪ってしまったというのか!?
私はただ、呆然と立ち尽くすことしかできなかった。
941(1): 02/07/26 18:28 ID:??? AAS
||
∧||∧
( ⌒ ヽ <詩織、許してくれ……
∪ ノ
∪∪
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