[過去ログ] ギャルゲー板SSスレッド Chapter-3 (988レス)
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793: 遅咲きの桜 02/04/12 22:11 AAS
 それから数日後、その桜の木の下から八重さんの遺体が発見された。
794: 02/04/12 22:24 AAS
(゚д゚)ゴルァ!!
795: 02/04/12 22:25 AAS
>>785-793
「遅咲きの桜」
796: 02/04/12 22:32 AAS
ご苦労様。
でも1レスに15行くらい書いても良かったと思う。
797: 渡井・父 02/04/12 22:42 AAS
光さんの臓器を摘出いたしましたのでおあいこです。
798: 02/04/14 02:30 AAS
保持
799: 02/04/15 11:26 AAS
さてどうしたものやら。
800: kiri_getter 02/04/15 15:05 AAS
800get!
801: 02/04/15 23:58 AAS
SSスレで800越えですか・・・
なかなか珍しいことですな。
802: 02/04/16 19:50 AAS
感想が多いってことかな。
SSばかりだったら800ももたんだろうし。
803: 02/04/17 12:25 AAS
海皇記って以前講談社漫画賞にノミネートされてなかった?
804: 02/04/17 12:25 AAS
誤爆です
805: 02/04/19 11:02 AAS
テロSSきぼん
806: 02/04/20 19:50 AAS
古参の作家はどこにいったの?
807: 02/04/21 00:17 AAS
缶珈琲氏は息災かな?
個人的には彼の作品が好きなんで、
また拝見したい・・・などと言ってみるテスト。
808: 02/04/22 08:01 AAS
IDどう思う?
809: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
810: 02/04/22 16:18 AAS
最近は改行が多いと注意をうけるのでSSなんて書けませんよ。
811: 02/04/22 18:31 AAS
「どうしてこんなことに?」
 俺は瓦礫の山を見て呟いた。
 それは、つい数日前までは茶道部の部室だった。
 死者は陽ノ下光、水無月琴子、八重花桜梨の三名。
 いったい彼女達に何が起こったのだろう?
「最近流行の自爆テロに決まって……だと思いますよ」
 隣にいた白雪美帆がそう答える。
「そうなのかな?」
 首を傾げる俺に、美帆は優しく微笑んだ。
812
(3): 02/04/24 12:26 AAS
目の前に、夢にまで見た陽ノ下光の性器がある。
まだ初々しさを残した秘唇をそっと開くと、 プンと青臭い性臭が漂う。
男は舌先にたっぷりと唾液をからませ、彼女の聖域に舌を伸ばす。緊張と期待で舌先が震えた。
舌先に溜まった唾液がとろりと垂れ、一足先に陰部に到達する。
――ペロリ。
「厭っ……」光が涙ぐむ。
男はひと舐めしたことがきっかけとなり、夢中で舌を這わせる。
舌先を尖らせ、包皮につつまれたクリトリスを執拗に愛撫する。
かと思うと、割れ目に強引に舌をねじ込み、唾液を擦りこむ。
光の股間は、またたくまに男の唾液でべとべとになった。
男は指も使い、光の性器をおもちゃにする。
大陰唇を押し開き、いやらしい襞をひっぱり、クリトリスに被っている包皮を剥く。
「ふふふ、光ちゃんのここを弄りまわすのは僕が初めてだろ…どんな気分だい? 同級生に大事なところを嬲られるのは?」
光は、歯を食いしばって辱めに耐える。
下腹部からは、おぞましい感触が絶え間なく続く。
どうして自分がこんな目に合うのだろう、と光は思った。
813
(3): 02/04/24 12:30 AAS
男の攻めはねちねちといつまでも続いた。
しばらくすると、光の小さな蜜壷から、わずかながら愛液が分泌され始めた。
「あぁ! 光ちゃん! 僕の愛撫で感じているんだね!」
――ずちゅ、じゅじゅ、じゅるるるる、じゅぱっ。
男は、はしたない音を立てながら愛液をすする。
その音が光に恥辱を与える。羞恥の炎が彼女を包み込む。
そして、愛液はさらに分泌されてしまう。
もともと濡れやすい体質だったのだろうか。心とは裏腹に、彼女の性器からは、大量の恥汁が流れだしはじめた。
「こ、こんなにも! 吸っても吸っても溢れてくるよ! 光ちゃんの体は、僕を愛してくているんだね!」
男は光の愛液を掻き出し、自分のペニスになすりつける。
男の目の前には、文字通り夢にまでみた光の聖域がある。
陽ノ下光は男子生徒達の間でのアイドル的存在。
それに対し男はそんな彼女を遠くから見ているだけの根暗少年。本来ならば、触れることもできない。
男はいつも光のことをデジカメで盗撮し、一人虚しくオナニーをしているのだった。
814: 02/04/24 12:38 AAS
>>812-813
・・・と、ここまで書いてスレのカラーと自分の作風が合ってない事に気がついたのでやめます。
エロパロ板ネタでしたね、これは。
スレ汚しをしてすみませんでした。
815: 02/04/24 12:58 AAS
ちょっと怒ってみた。
816: 02/04/24 19:16 AAS
俺は続きが読みたい。
もし書いたら誘導キボン
817: 02/04/24 19:59 AAS
ゴメン、実はネタ詰まり。
続ける気はあったんだけどね。
813の終わり方だとこの状態に至るまでの話も書かないといけないのだが、それが思い浮かばない。
脅迫ってのがセオリーなんだろうけどちょっと…。
818
(1): 野猿萌え ◆zKQna1OU 02/04/24 20:19 AAS
最近、なかなかSSが書けないでいます。
…が、皆さんの作品を読んで、
いい刺激を受けようと思います。
どうか頑張って下さいませ。(´∀`)
819: 02/04/24 20:30 AAS
正直>>812-813はあるコピペ(?)の改造です。
820: 02/04/24 20:31 AAS
誰かギャルゲーじゃないけどデッドオアアライブのギャルゲー風SSを書いて。
821
(2): 02/04/24 22:26 AAS
>>818
中途半端なことはしないように
ここでも表でも
822: ◆zKQna1OU 02/04/24 23:27 AAS
>>821
はて…、中途半端という事ですが…「ここ」でと言う意味は何となく分かります。
ただ、「表」という意味が分からないのですが…。
私自身はあくまで自分のペースで書いていくつもりです。
たったそれだけの事です。何気にマジレスですいません。
823
(1): 02/04/25 00:08 AAS
たぶん>>821氏は>>812-813の作者が貴方だと思って中途半端だと言ったのだと思います。
ただ、表というのは私もよく分かりません。
エロパロ板のスレのことかな?
824: 02/04/25 00:53 AAS
>823
まあ…そこら辺の事情は触れんでやれYO.
つーか酔っ払いシリーズは俺も続きが読みたいと思っていたりする…。
825: 02/04/25 01:19 AAS
酔っ払いシリーズってなんすか?
826
(1): 02/04/25 18:14 AAS
 下校中、歩きながら最近聞いた噂について考えていた。
 それは詩織がPS2を買ったらしいというもの。
 あの詩織がゲーム機を買ったって?
 まさか俺の趣味に合わせて――なんてことはないか。
 どんなゲームをやっているか興味あるな……。

 ふと、前方を歩いている生徒の中で、一人の女生徒を見つけた。
 あれは詩織だな? ちょうどいい、聞いてみるか。
827
(1): 02/04/25 18:16 AAS
「おーい詩織」
 俺は近づきながら声をかけた。
「えっ?」
 その人は立ち止まって振り返る。
 やっぱり詩織だ。
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
「なあに?」
「最近、PS2を買ったんだって?」
「うん」
 詩織は頷いた。噂は本当だったか。
「で、どんなゲームを買ったんだ?」
「ごめんなさい。本体しか買ってないの」
828
(1): 02/04/25 18:18 AAS
「本体だけって、じゃあゲームはまだやってないのか?」
「ううん、そんなことないよ。早乙女君から一本借りてプレイしてるわよ」
「よ、好雄から!? どんなゲーム?」
 好雄のヤツ、何を貸したんだ?
「えっと、選択肢を選ぶゲームよ」
「あ、いや、借りたゲームのタイトル、名前だよ」
「うーん、なんて名前だったかなぁ……」
 詩織は右手を頬に当てた。
 ぶつぶつ言いながら、時折首を傾げたりしている。
829
(1): 02/04/25 18:21 AAS
 暫く待ったが、なかなか答えが返ってこない。
 そんなに難しいタイトル名のゲームってあったか?
「なんだよ、もしかして忘れたのか?」
「うん、忘れちゃった」
 詩織はそう言って、ぺろっと舌を出す。
「忘れたぁ? お前ひょっとして……馬鹿?」
「そんなこと言う人、嫌いです」
「…………」
830
(1): 02/04/25 18:30 AAS
>826-829
ときメモ1より、藤崎詩織です。

トーナメント、負けちゃたね……
831: 02/04/26 09:57 AAS
ご苦労様。
これは先にオチがうかんでそこまで話をもってくタイプのSSだね。
832: 02/04/27 08:27 AAS
最近は一日1カキコくらいの割合か。
本当に人がいないんだな。
誰かSS書いて下さいよ。
>>830
ご苦労様。
833: 02/04/28 09:03 AAS
24時間に1カキコか…。
寒い時代だな
834: 02/04/28 09:19 AAS
ワッケイン司令・・・
835: 02/04/28 21:54 AAS
 ( ・,_ゝ・)ボクモ…
836: 02/04/28 22:16 AAS
うぐぅ・・・しおりちゃんのファンなんだね・・・
ボクのこと、忘れないでください・・・
837: 02/04/29 12:39 AAS
誤爆か?
…いや、しおり繋がりか。
838: 02/04/30 22:10 AAS
誰かSS書い
839: 02/04/30 22:27 AAS
ときメモはプレイしていないのでパス1。
840: 02/05/02 00:17 AAS
シスプリのSSが少ないのは年齢がわかりにくいから?
841: 02/05/04 11:19 AAS
苗字がないから。
だろう
842: 02/05/05 20:05 ID:bl6IoGD6(1)調 AAS
保全age
843: [age] 02/05/06 01:51 ID:??? AAS
保全上げ
844: このネタ、分かるよね? 02/05/07 20:52 ID:??? AAS
 ある日、光がメガネをかけて登校して来た。
 光って、目が悪かったかな?
 放課後、俺は光に声をかけた。
「光、どうしたんだ? メガネなんかかけて」
「えへへ、ちょっとね」
 その時、誰かが光にぶつかり、かけていたメガネが飛んだ。
「メガネメガネ……」
 しゃがんでメガネを必死に探す光。
「も、もしかして……」
845: 02/05/09 13:39 ID:0yQ3K0j.(1)調 AAS
ドラマCD4でつか?
846: 02/05/11 22:25 ID:??? AAS
その時、光の目が「3 3」だったら笑うのだが。
847: age 02/05/15 23:19 ID:8iT5TPVE(1)調 AAS
定期age
848: [age] 02/05/18 01:15 ID:??? AAS
最近長編SSがまったくないね。
行数が規制されてるからか、ネタがないだけか。
いすれにしろ寂しいかぎりだ。

かといって「だったらオマエが書け」といわれても書けない。
849: 02/05/18 02:22 ID:??? AAS
やっぱ表サイトのパクリじゃ駄目かな?
850: 02/05/22 12:29 ID:HDIEeYVQ(1)調 AAS
( ̄ー ̄・)age!!
851: 02/05/22 12:36 ID:1eR/m2tQ(1)調 AAS
確かに行数の規制厳しすぎ。
でもこのスレ好きだからガッコのテスト終わったら書いてみよっかな。
852: 02/05/23 01:22 ID:??? AAS
ときメモ3のSSを上げます。10発言くらい。
多少ネタバレを含むので、クリアしていない人は注意。
853: 嘘つきは始まりの季節 02/05/23 01:23 ID:??? AAS
 ついにこの日がやって来た。
 春休みの朝日の中で、御田万里は髪を掻き上げながら不敵に微笑んだ。
 そもそも女優たるもの、観客を騙してなんぼである。4月1日というこの日こそ、自らの
才能を試す絶好の機会であるといえよう。
「ふっふっ、私の演技力をもってすれば嘘を真にするなど雑作もないことですわ。さて、
誰を騙して差し上げようかしら?」
 検討の結果、ターゲットを河合理佳に決定した。高い知能を持つ彼女に見破られなければ、
演技力が本物であるという証である。決して他に友達がいないということではない。
「あ、万里ちゃんおはよー。…あれ、元気ないね」
 河合家を訪ねた万里は、玄関から顔を出した理佳の前で暗い顔をしてみせた。
「理佳…。わたし、もう生きていけませんわ…」
「ど、どうしたの」
「実は……実はわたし、失恋してしまいましたの……っ!」
「えぇ!? ま、万里ちゃんが?」
 両手で顔を覆ってはらはらと涙を流す万里。完璧に『恋に破れた少女』を演じるその姿に、
理佳は疑いを挟む余地もなく駆け寄った。
「そんな…そんなの変だよ!」
「ありがとう理佳。でも、これも運命なのですわ。ああわたしは運命の荒海にたゆたう
一艘の小舟…」
「そんなことない! そりゃあ万里ちゃんは高飛車で偉そうで何様って感じだけど、男の子に
振られるなんておかしいよ! どう考えてもボロクソに振ってやるってイメージだもん!」
「‥‥‥‥」
 いや、怒るな。女優たるもの演技中に私情を出してはいけない。セルフコントロール!
「お、おほほほ。いいえ、きっと私が悪かったのよ。彼を受け止められなかった私がすべ
て…」
「そっか、よっぽどショックだったんだねー。よりによって万里ちゃんの口から反省の
言葉が出てくるなんて」
「…おい」
「でも大丈夫だよぉ。失恋くらい何でもないよ! だって万里ちゃんの面の皮はうちの
ロボットの装甲より厚いもん!」
854: 嘘つきは始まりの季節 02/05/23 01:23 ID:??? AAS
 どうやら本気で励ましているらしい理佳の無邪気な笑顔を前に、万里もにっこり微笑む
と、右手を垂直に上へ掲げた。
「理佳」
「なーに、万里ちゃん」
「女優チョーーップ!!」
「ギャフン!」

               *  *  *

「痛かったぁ。もう、エイプリルフールなら最初からそう言えばいいのにぃ」
 ぶつぶつ言いながらショッピング街を歩く。万里の去り際の『4月1日でしてよッ!』
との言葉でようやく事態を理解したが、別にそんな日どうでもいい。だって理佳は正直者
だし…。
「おっ、理佳やんか。どこ行くん?」
 なんてことを考えていると、いかにも何か企んでそうなちとせに出会った。
「ジャンク屋だよー」
「なんや、また誰かで人体実験でも始める気かいな」
「えーっ、そんなことしないよぉ。やっぱり他人に迷惑をかけちゃいけないよね」
 …少しの沈黙の後、ちとせが冷ややかな目で返事する。
「ほぉ」
「やっぱりぃー、科学は世のため人のために使うものだと思うしー。科学の発展のためには
多少の犠牲が必要なんて全然思ってないよー」
 春なのに寒い風が吹き抜けてから、二人はあっはっはと笑い合った。
「いやぁ、さすがは理佳や。こんな人間のできとる奴は見たことないで」
「えへへ、ありがとー。そういえばぁ、ちいちゃんってこうして見ると結構美人だよねー。
きっと男の子にもモテモテだねー」
「…嘘やろワレ」
「うん、全部嘘ー」
「ああっムカつくやっちゃなっ! このやろこのやろっ!」
「いたたたた。なんでみんな暴力ふるうのー?」
855: 嘘つきは始まりの季節 02/05/23 01:24 ID:??? AAS
               *  *  *

「ったく、いらんことで時間つぶしたわ」
 商店街を抜け、まっすぐに友人の家へ向かう。もちろん目当ては牧原優紀子。人に騙さ
れるために生まれ、騙されるために存在するような少女だ。ゆっこを騙さずして何のエイ
プリルフールか。
「あ、ちとせ。いらっしゃーい」
 親友がそんなことを考えているとは露知らず、玄関から無害な顔を出した優紀子に、
ちとせはさも深刻そうに言った。
「休みの日に押し掛けて堪忍な。早く言わな思てん。うちにも…責任あるしな」
「え、え? な、何のこと?」
「なあ、入学したときのイメチェン…実は失敗だったんとちゃうか!」
「ええっ!?」
 ががーん、とショックの優紀子に、一気にたたみかけるちとせ。
「だって誰もゆっこやって分からんかったもん! 別人になってどないすんねん!
 それになんや、赤髪のボブにリボンって。まるっきりToHeartのヒロインやんか!」
「そ、そうだよね。わたしがこんなだから、ちとせも長岡志保のパクリとか言われるん
だよね…」
「やかましいわボケ」
 真剣に悩んでしまった優紀子は、すがるようにちとせに尋ねる。
「ど、どうしよちとせ〜。元の三つ編みメガネに戻した方がいいかなぁ?」
「アホ、地味になってどないすんねん。これや、これをつけるんや!」
 そう言ってちとせが取り出したのは、大きな猫耳がついたヘアバンドである。
「…これ?」
「そやでー。知らんのん? 今ヤングの間で大流行やねん。朝から並んでようやく買えたん
やで」
「ち、ちとせ、わたしのためにそこまで…。ありがとう、つけてみるねっ」
 と、あっさり引っかかる優紀子に、ちとせは内心で大笑いしていたのだが…
856: 嘘つきは始まりの季節 02/05/23 01:24 ID:??? AAS
「(う…。か…可愛いやん…)」
 猫耳ゆっこのあまりの愛らしさに後ずさる。恥ずかしそうに上目遣いを向ける姿がまた…。
い、いや落ち着け。理性を失くすな。
「ちとせ? なんだか鼻血出てない?」
「い、いや、何でもない、何でもないでぇ。決め台詞は『ご奉仕するにゃん』や」
「ち…ちとせにご奉仕するにゃん」
「ゆっこ〜〜〜っ!」(がばっ)
「きゃぁぁあああ!?」

               *  *  *

「も〜、ひどいよちとせってば〜」
 ぷんすか、と怒りながら街を徘徊する。襲ってきたちとせを殴り倒したはいいが、猫耳
バンドをつけたまま母親に見せたら大笑いされた。
 そういえば4月1日だった…。どうしてこう毎年引っかかるんだろう。
 かくなる上は誰かを騙さないと気がすまない。でもちとせが今さら引っかかってくれる
とは思えないので、優紀子が騙せそうな唯一の友人を探して街を歩いた。午前中はバイト
だって言ってたけど…。
 そろそろ昼過ぎになろうという頃、ようやく仕事帰りらしい彼女を見つけた。
「あ、ゆっこちゃんだ。おつかれー」
「お、おつかれ。かずみちゃん。探したよー」
「え、なになに?」
 無警戒にこちらへ寄ってくるかずみ。ここだ、考えに考え抜いた嘘をここで決めるんだ。
「あのね、知ってたかずみちゃん。テレビでやってたんだけど、今日のかずみちゃんは
千年に一度のラッキーデーなんだよ。びっくりだよね〜、えへへ」
「そ、そうだったのー!?」
 かずみの両おさげが驚きでぴん、と張る。
857: 嘘つきは始まりの季節 02/05/23 01:25 ID:??? AAS
「それでね、神社でパラパラを踊ると永遠に幸せになれるんだって!」
「そ、そりゃあすごいや。さっそく踊ってくるよっ!」
 言うが早いか、かずみは反転して走っていった…。
 やった、成功した。初めて騙される側から騙す側にクラスチェンジしたのだ。ばんざーい。
 が、すぐにかずみがくるりと振り向いて戻ってくる。しまったバレたか…と思いきや、
彼女は屈託のない笑顔を優紀子に向けた。
「ありがと、ゆっこちゃん。わざわざそれを知らせるために、あたしのこと探してくれたんだ」
「え? えと…うん、まあ」
「父さんのこととかで心配かけちゃったかな。あたしは全然大丈夫だけどさ、でも気持ちは
嬉しかったよ、うんっ」
「そ、その…」
「あたし、ゆっこちゃんと友達でよかった。…なんちって、ちょっと大袈裟だったかな。
あははははっ」
「あうぅ…」
 見ないで、そんな輝く瞳でわたしを見ないでぇ、などという内心の声が聞こえるはずも
なく、三度回転して神社へ向かおうとするかずみの…おさげを掴むと、優紀子は凄い勢いで
頭を下げた。
「ごめんなさいうそなの! 全部わたしが悪いの!」
「へっ?」
858: 嘘つきは始まりの季節 02/05/23 01:25 ID:??? AAS
               *  *  *

「なーんだ、エイプリルフールだったんだ。あははは」
 そういえばそんなイベントもあったっけ。せっかくのお祭りなんだから、ここは参加
するべきだろう。
 そんなわけで、お昼を食べてから友人の家へ向かった。
「まあ、かずみちゃん。こんにちは」
「橘さん、おつかれー…じゃなくて、大変、大変だよっ」
「ど、どうしたのですか。落ち着いてください」
「実は…」
 息をすう、と吸って一気に言う。
「もえぎのに火星人が攻めてきたんだよっ!」
「ええー!? そ、それは大変です。急いで避難しないと。いえ、その前に警察に電話で
しょうかっ!?」
「(信じてるーー!)」
 まさか信じるとは思わず唖然とするかずみの前で、おろおろと右往左往する恵美。
「で、でも火星人さんも話せば分かって下さるのでは…。やはり友好が一番だと思うの
ですが、かずみちゃんはどう思いますか?」
「いや、どうって言われても…」
「分かりました、私が話し合ってきます。もしもの時には骨は拾ってくださいね。敷島の
大和撫子の行く道は、赤き着物か白き着物か…」
「あ、あの橘さん、エイプリルフールって知ってる?」
「はい? 何が降るのですか?」
 まずい…。4月バカを知っているからこそ嘘が許されるのに、知らなかったらどうなるん
だろう。
 内心だらだらと冷や汗を流しながら、固い笑顔で聞いてみる。
「あ、あはははは。あのさ、話は変わるけど嘘つきってどう思う?」
「嘘ですか? 相手の信頼を裏切るなど許されないことです。即座に切腹すべきですね」
「(はうぅぅぅーー!)」
859: 嘘つきは始まりの季節 02/05/23 01:26 ID:??? AAS
               *  *  *

「エイプリルフールですか…。そんな行事があったとは…」
 泣きながら謝ったかずみの説明で、ようやく事情を理解した。
 それにしても恥ずかしい。いくら西洋文化に疎いとはいえ、そんなことで取り乱して
しまうとは。
 そういえば生真面目すぎるとよく言われるし、丁度良いから嘘の練習でもすべきだろうか?
 芹華ならきっと分かってくれるだろうし…と考えた恵美は、さっそく彼女のアパートへ
向かった。
「あれ、恵美じゃないか。どうしたんだい」
「は、はい。その…」
 心苦しいが、これも自らの成長のため。ああ許してください芹華。
「実は……もえぎのに火星人が攻めてきたんです!」
「は?」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
 ‥‥‥‥‥。
「ごめんなさい…。頭を丸めて尼になります…」
「ち、ちょっと落ち着け恵美っ!」
 この世の終わりのような顔で立ち去る恵美を、芹華は慌てて引き留める。
「離してください! 嘘の一つもつけない私なんて、もはや4月1日を生きる価値も…」
「あ、な、なんだエイプリルフールか。いや、いきなり尼になるなんて言うから驚いたよ。
すっかり騙されちまったな、はははっ」
「いえ、そちらは本心です」
「…素で返すなよ…。乗ってやってるんだから」
「まあ、そうだったのですか…。でも自らを偽るのはどうかと思うのですが」
「嘘をつきに来たんだろーが!」
 恵美はしばらく困り果てていたが、結局泣きそうな目で、芹華を下から覗き込んだ。
「あの…私は一体どうすればよいのでしょう?」
「(こっちの台詞だよ…)」
860: 嘘つきは始まりの季節 02/05/23 01:26 ID:??? AAS
               *  *  *

「まったく、恵美にも困ったもんだな」
 そろそろ夕方が近づく中、夕食を買いにコンビニへ向いながら、誰へともなくそう呟いた。
 そう言いながらも、ついつい思い出して顔が笑ってしまうのであるが。
 信号待ちをしていたところで、道路の向こうに知った顔を見かける。はて、誰だった
だろう…と考えて、3月までのクラスメイトだったことを思い出した。
 けれど、名前が思い出せない。ろくに授業にも出ずに屋上で寝ていたんだから当然だ
けど、一年も同じ教室で過ごした相手にそれは寂しいことかもしれないと、そう思って
しまったのは恵美の影響だろうか。
「よう」
 信号が青になり、横断歩道を渡ってきた彼女――ベレー帽の下に長い髪のなびく、いかにも
清楚なお嬢様といった感じの、要するに自分と正反対の相手に思わず片手を挙げていた。
 相手もこちらに気づき、一応同級生と認識してくれたのか、軽く会釈を返してくる。
「…こんにちは」
 普段ならこれで終わり。用もない相手と話すことなんかないけど……そうだ、今日なら
嘘をつくという用事があったっけ。
「そういや知ってるかい? 春休みが一週間延長になったんだってさ。ありがたい話だね」
 相手は一瞬きょとんとしていたが、すぐさまにっこり微笑んだ。
「ええ、理科室がガス爆発で吹き飛んだんでしょう? なんだか怖いわ」
「(‥‥‥。こいつ!)」
 芹華の眼光が鋭くなる。いい所のお嬢様かと思っていたが、なかなかどうして侮れない
じゃないか。
「おかしいな。あたしはプールからサンショウウオが大量発生したからって聞いたんだけど」
「まあ、きっと騙されたのね。プールから出てきたのはネッシーでしょう?」
「ああ、学校のプールってネス湖と繋がってるんだものなぁ。あのトンネルって誰が掘っ
たんだい?」
「さあ、用務員さんじゃないかしら? それとも何か時空のひずみが…」
 通行人が『何だこいつら…』という目で見ながら通り過ぎていく中、無意味に二人の
嘘合戦は続いた。
861: 嘘つきは始まりの季節 02/05/23 01:26 ID:??? AAS
 話が『あさってに宇宙が滅亡する』とかいうあたりまで膨らんだところで、さすがに
芹華が手を上げて止める。
「あんた、なかなかやるね」
「ふふ、ありがとう。あなたも」
「あたしは神条芹華。名前知らなくて悪いんだけど、そっちは?」
「和泉穂多琉よ。ほたる、はこういう字」
 『穂多琉』と記された生徒手帳を見せられ、傑作とばかりに手を叩く芹華。
「あはは! わざわざ今日のために用意したのか。そんな名前の人間がいるわけないだろ」
「‥‥‥‥」
「(…ヤバい…。本当だったか…)」
 4月1日はたまにこういうことがあるから始末が悪い。嘘みたいな本当はあちこちに
転がってるんだから気を付けないと。
「いや、悪かった。怒った?」
「そうね、深く傷ついたわ…」
「ごめん、この通り」
「ふふっ、嘘に決まっているじゃない。見事に引っかかったわね」
 なんて性格の悪い奴だ、と思ったが、すぐに相手が
「また、新学期も同じクラスになれるといいわね」
 なんて殊勝なことを言うものだから、芹華は照れたように頬を掻いた。
「ふーん。それも嘘でなけりゃいいけどな」
「もう嘘はお終い」
「そういうことにしとくさ。じゃあな」
「ええ」
 青信号が点滅していたので急いで渡って、道路の向こう側で振り返ると、ベレー帽が
遠ざかっていくところだった。
 同じクラスに。
 そんな普通の高校生みたいなこと、本当の自分からすれば全て嘘なのだけど…。
 でも、少しくらいそんな嘘があっても良いではないか。
862: 嘘つきは始まりの季節 02/05/23 01:29 ID:??? AAS
               *  *  *

 時計が23時を回ったところで、今日の日記を書いていないことを思い出し、穂多琉は
パソコンの前に座った。
 日記といっても書きたいときにしか書かないので、週記か月記と言った方が正確だけど、
4月1日だし嘘でも書こうか。
 ‥‥‥。

『今日、彼が戻ってきてくれました』

 あの出来事が、全部嘘なら良かったのに。
 でも事実はどうしようもなく事実で、嘘はどこまで行っても嘘で、穂多琉は溜息をついて
テキストを消した。
 もっと楽しいことを考えよう。
 そうだ、今日会った同級生。普段は近づきがたい雰囲気だったし、自分も社交的な方じゃ
ないから丸一年接触がなかったけど、あんな風に会話することになるとは思わなかった。
 そう思えば、エイプリルフールは捨てたものではない。本当のことは恐くても、嘘なら
言えるし。
 でも、また話してみたいと思うのは…それは本当。
 新学期から何が待つのか分からないけど、何があってもそれは本当で、それなら楽しい
本当を増やしたい。
 やっぱり嘘は今日だけでいい。
 そうこうしている間に日が変わりそうだったので、結局『今日はひとつも嘘をつきま
せんでした☆』とだけ書いて、急いで日記を送信した。

                               <END>
863
(1): 02/05/23 01:30 ID:??? AAS
>>853-862
ときメモ3、エイプリルフールネタです。ネタバレ注意。
864: 02/05/23 01:33 ID:??? AAS
ってこっちは回すんだっけ。スマソ
865: 02/05/23 01:33 ID:eSn1x8.A(1)調 AAS
回し
866: 02/05/23 01:33 ID:??? AAS
回し
867: 02/05/23 01:33 ID:??? AAS
回し
868: 02/05/23 01:34 ID:??? AAS
回し
869: 02/05/23 01:34 ID:??? AAS
回し
870: 02/05/23 01:34 ID:??? AAS
輪姦し
871: 02/05/23 01:34 ID:??? AAS
回し
872: 02/05/23 01:34 ID:??? AAS
輪姦し
873: 02/05/23 01:34 ID:??? AAS
回し
874: 02/05/23 01:35 ID:??? AAS
>>863
おつカレー
875
(2): 02/05/23 01:35 ID:??? AAS
ゲ、なぜか途中でageになっとる。
>>853-862
ときメモ3、エイプリルフールネタです。ネタバレ注意。
876: 02/05/23 11:11 ID:??? AAS
メモ3の人間関係をうまく利用して全キャラ出したあたりが個人的には○。
穂多琉までのギャグ一辺倒が、オチを効かせていていいと思う。
877: 02/05/24 12:59 ID:??? AAS
>875
お疲れさまです。
楽しく拝見させて頂きますた。
ときメモ3は未プレイなので、
これを幾に検討すると致しませう。
878: 875 02/05/24 23:13 ID:??? AAS
感想ありがとうございました。
879: [age] 02/05/29 16:56 ID:??? AAS
あげてみる。
880
(2): 02/05/31 10:38 ID:??? AAS
2chスレ:ascii2kana
一応次スレ先こっちに確保しておいた。エッチなのキボン。
凌辱とかSMとかスカとか非エッチでもOK。
っていうかここでメモ系のSSでエッチなこと書くとすぐ粘着るから。
881: 880 02/05/31 10:51 ID:??? AAS
すまん、言い忘れたときメモキャラ限定だった。
882
(1): [age] 02/06/02 11:21 ID:??? AAS
定期上げしておこう。
で次スレはなしなのかい?
缶珈琲もいないし
883: 02/06/03 01:34 ID:??? AAS
何気なく覗いてみたが、>>880のリンク先で更新されてるぞ。

>>882
案外、見てる奴は居てもSSを書く奴は希少だからなぁ・・・。
884: [age] 02/06/07 09:53 ID:??? AAS
そして誰もいなくなった・・・
885: [age] 02/06/09 23:48 ID:??? AAS
ねぇ本当に缶珈琲いないの?
ボケコニアンとかもさー
886: 02/06/13 22:36 ID:??? AAS
閑古鳥
887: sage 02/06/13 22:43 ID:eN1uV9Ac(1)調 AAS
洗面所の洗濯カゴの中にあった優美のパンツ、
クンクンしてたところを優美に見られちゃったよ!!
もう寝てると思ったのに…

優美「お兄ちゃん! 何してるの!」
俺「ああっ!!」
俺「い、いやその…」
俺「せ、洗面所入ったら、何か変な匂いしたから…」
優美「ハァ!?」
(沈黙30秒)

そのまま優美のヤツ、無言で自分の部屋に帰って行ったよ!
俺、どうしたらいいんだ? 明日、親とか友達にバラされちゃうよ!
女の子の評価が激減するよ!!
888: 02/06/17 23:57 ID:??? AAS
洗面所の洗濯カゴの中にあった姉さんのパンツ、
クンクンしてたところを姉さんに見られちゃったわ!!
もう寝てると思ったのに…

姉さん「真帆ちゃん! 何してるの!」
私「ああっ!!」
私「い、いやその…」
私「せ、洗面所入ったら、何か変な匂いしたから…」
姉さん「ハァ!?」
(沈黙30秒)

そのまま姉さんは無言で自分の部屋に帰って行ったわ!
私、どうしたらいいの? 明日、親とかヒナにバラされちゃうよ!
いつものデンパ発言ってことで、誤魔化せるかな?
889: 02/06/18 13:12 ID:??? AAS
うーん・・・正直、今一つ・・・。
890: [age] 02/06/18 16:19 ID:??? AAS
危険な状態です。浮上しま〜す。
891: 02/06/18 21:07 ID:??? AAS
韓国イタリア戦で間違って韓国応援席でイタリアの応援をしてしましボコボコにされる真帆の話きぼん
892: 02/06/18 23:45 ID:??? AAS
次はときメモ3でつか?
893: 便乗(w 02/06/19 00:07 ID:??? AAS
洗面所の洗濯カゴの中にあった姉ちゃんのパンツ、
クンクンしてたところを姉ちゃんに見られちゃったよ!!
もう寝てると思ったのに…

姉ちゃん「尽ちゃん! 何してるの!」
俺「ああっ!!」
俺「い、いやその…」
俺「せ、洗面所入ったら、何か変な匂いしたから…」
姉ちゃん「ハァ!?」
(沈黙30秒)

そのまま姉ちゃんは無言で自分の部屋に帰って行ったよ!
俺、どうしたらいいの? 明日、親とかにバラされちゃうよ!
普段みんなから、いい子で通ってるのに!!
894: 02/06/20 00:07 ID:??? AAS
これって元ネタは2ちゃんのスレだよね。
ケイちゃんだっけ?
895: 02/06/20 17:36 ID:??? AAS
ニュース速報板のスレだったよな。
896
(1): 不幸とは(1) 02/06/20 22:59 ID:??? AAS
 寿美幸は昇降口で呆然と立ち尽くしていた。
 部活が終わるまでは、降る気配すら感じなかった雨。

 朝の天気予報では、降水確率はかなり低かったはずだ。
 梅雨時ということもあり、傘を持っていくかどうか迷った。
 結局、美幸の選択は失敗したことになる。

 大きなため息をつき、がっくりと肩を落とす。
「はにゃ〜、やっぱり〜美幸って――」
「寿さん」
 不意に後ろから声をかけられ、美幸は振り返る。
「あ〜、陽ノ下さん」
897
(1): 不幸とは(2) 02/06/20 23:01 ID:??? AAS
 陽ノ下光は右手に傘、左手に鞄を持っていた。
「ひょっとして……傘、持ってないの?」
 光は確認するように尋ねた。
「う、うん。美幸〜持ってこなかったんだよね〜」
「そうなんだ」
「もう、ダメダメだよ〜」
「じゃあ、貸してあげるよ」
 光はにっこりと微笑み、美幸の前に傘を差し出す。
「ええっ!? で、でも〜、それじゃあ陽ノ下さんが〜」
 美幸は困惑しながら雲行きを確認する。
 どう見ても雨は止みそうもない。
898
(1): 不幸とは(3) 02/06/20 23:03 ID:??? AAS
「大丈夫だよ。ほらっ」
 光は鞄を開け、細長そうなものをチラッと見せる。
「あっ!!」
 折り畳み傘まで持っているとは!
 美幸は光の用意の良さに、ただ感心するばかりだった。

「陽ノ下さん、ありがと〜」
 美幸は傘を受け取り、何度も礼を言った。
 光はただ『えへへ』と笑うだけだった。
「じゃあね〜、バイバ〜イ」
 美幸は傘を差すと昇降口を出た。
 一度振り返り、光に向かって手を振る。
 光も手を振り返す。
899
(1): 不幸とは(4) 02/06/20 23:05 ID:??? AAS
 美幸は校門を抜け、坂の途中で立ち止まる。
「あ〜、美幸〜忘れ物しちゃったよ〜」
 こんな時に限って下らないことを思い出す。
 どうしようか迷ったが、取りに戻ることにした。

 美幸は校門に入った辺りでまた立ち止まる。
 昇降口に光の姿を見つけたからだ。
 誰かを待っているのだろうか?
 それにしては空を気にしているように見える。
 折り畳み傘を持っているなら、帰ってもよさそうなのに。
900
(1): 不幸とは(5) 02/06/20 23:07 ID:??? AAS
「あっ! ひょっとして」
 まさか、折り畳み傘なんて持っていなかったのでは?
 光が見せたものは何か別なものかもしれない。
 でも何故!? ともかく傘を返さなきゃ。
 美幸はそう思って、昇降口へ向かおうとした。

 だが、思わず近くの木陰に身を潜めてしまう。
 光に声をかける人影を見つけたからだ。
「……り、ひかりじゃ……」
「……くん……」
 雨音で良く聞こえないが、間違いない、あの人だ。
901
(1): 不幸とは(6) 02/06/20 23:09 ID:??? AAS
 光の幼馴染みであり、美幸が密かに思いを寄せている人。
 彼は光と会話をしながら、持っていた傘を差す。
 そして光に入るよう促す。
 光は頬を赤らめ、遠慮がちに小さく頷く。
 二人は寄り添うようにして、ゆっくりと歩き始める。

 美幸はただ、その光景を黙って見つめていた。
 二人の姿が目の前を通り過ぎた辺りで、視界が滲み始める。
「やっぱり〜美幸って……」
 小さな呟きは、雨音に掻き消されていく。
902: 02/06/20 23:16 ID:??? AAS
>>896-901
「不幸とは」
ときメモ2、寿美幸&陽ノ下光

不幸とは――偶然が重なって起こるもの――
などと言ってみるテスト
903: 02/06/21 02:11 ID:??? AAS
季節ネタ乙。
904: [age] 02/06/24 12:25 ID:??? AAS
お疲れ様でした〜
905: 02/06/28 19:42 ID:??? AAS
そして誰もいなくなった。
906: 02/06/28 20:01 ID:??? AAS
いることはいるのだが、原作知らないので感想も書きにくいしナー
907
(2): 02/06/28 23:07 ID:??? AAS
中学生になった華澄おねぇちゃんと久しぶりに遊んだ日。
はしゃぎすぎて泥だらけになった、僕と光ちゃん。
華澄おねぇちゃんの家でお風呂に入ることになった。

光ちゃんや華澄おねぇちゃんと一緒に入るのは久しぶり。
僕と光ちゃんはぱぱっと服を脱ぎ捨てお風呂場へ。

さっそく光ちゃんと水の掛け合いで盛り上がる。
後から入ってきた華澄おねぇちゃんがため息をつく。

華澄おねぇちゃんはシャワーで僕たちの泥を落としてくれる。
908
(2): 02/06/28 23:08 ID:??? AAS
先に洗ってもらうのは僕。
光ちゃんは大人しく湯船に浸かっている。

華澄おねぇちゃんが僕の背中を洗い始める。
光ちゃんは待ってましたとばかりにお湯を浴びせてくる。
華澄おねぇちゃんに掴まえられているため、思うように反撃できない。

背中を洗い終えた華澄おねぇちゃんが僕の体をくるりと反転させる。
僕の目の前には、以前よりも大きくなっている二つの膨らみがある。
華澄おねぇちゃんが手を動かす度、小刻みに揺れている。
909
(2): 02/06/28 23:09 ID:??? AAS
僕は右手を伸ばし、右の膨らみに触れる。
うまく言えないけど、心地よい感じ。
華澄おねぇちゃんは何も言わないが、光ちゃんはぶーぶー文句を言う。

調子に乗ってしばらく触っていると、突然右腕を掴まれ、離される。
華澄おねぇちゃんは何事もなかったかのように、僕の右腕を洗い始める。

僕は左手を伸ばすが、今度はあっさりと阻まれる。
華澄おねぇちゃんに嗜められ、しゅんとする僕。
それを指差して笑う光ちゃん。
910
(2): 02/06/28 23:11 ID:??? AAS
体を洗ってもらった僕は、光ちゃんと入れ替わって湯船に浸かる。
華澄おねぇちゃんが光ちゃんの背中を洗い始める。

僕は二人を見比べて呟く。
怒る光ちゃん、それをなだめる華澄おねぇちゃん。

華澄おねぇちゃんが光ちゃんを洗い終えたころ、僕はまた呟く。
光ちゃんが暴れだし、華澄おねぇちゃんを突き飛ばす。
しゃがんでいた華澄おねぇちゃんはバランスを崩し、尻餅をつく。
僕が見たものは、無防備に曝け出された……。
911
(2): 02/06/28 23:12 ID:??? AAS
そこで下半身に衝撃を感じ、思わず目を覚ました。
(夢!? なんだ、また同じ夢かぁ)
僕が中学生になった頃から見るようになった、過去の記憶。
(ま、まさかまた?)
僕は慌てて体を起こし、布団を捲る。
(ああ、やっぱり……)
912: 02/06/28 23:23 ID:??? AAS
>907-911

とりあえず、妄想半分(w

誰かお風呂でえっちっぽいモノを…
913: 02/06/28 23:39 ID:??? AAS
>907-911
いいですねえ、こういうの好きです。
萌えました。(漏れが小学生のころを思い出してしまったというのは言わないw)
914
(2): ときメモ2side story「おとうと」を書いています 02/06/30 10:26 ID:??? AAS
久しぶりに突然お邪魔します。
昔(去る2〜3月ごろ)、話の一部を書いて
「全部書いてからUPしろ。」と言われた者です。

話自体は、なんと今でも鋭意執筆中であります。
一時は、己の未熟をいい事に「未完」で逃げそうになりましたが、
約一ヶ月前に「ひびきのHappy Bells」を聴いて、本格的に覚悟を決めました。
7月中旬頃までには完結・掲載しようと目指しております、

しかし、いかんせん分量が長めなので、発表の場所・形式等ご意見いただければと思ってもいます。
皆様、どうかよろしくお願い致します。
915: [age] 02/07/01 12:38 ID:??? AAS
まだ作家いるようだし次スレたてたら?
916: ティーパラ ◆6cAZSPXA 02/07/01 18:28 ID:??? AAS
>914
自分の場合、無料HPスペースと、某所のスレにSSを載せてます。

>発表の場所・形式等
別にここに載せてもいいと思うんだけど、長編モノだと分割して投稿するのも結構大変でしょ?
それに、行数制限や連続投稿規制もあるし…
917: 02/07/01 23:27 ID:??? AAS
このスレは感想用?
918: 02/07/02 22:33 ID:??? AAS
573 名前:名無しさん 投稿日:02/06/30 23:00
妹の優美が風呂に入ってるの知らなくて、脱衣所のドア開けたら…

すっぽんぽんの優美とバッタリ!
お互い固まって数十秒、先に動いたのは優美。

「キャーー! お兄ちゃんのエッチ!!」

思いっきりビンタを食らいました。

574 名前:名無しさん 投稿日:02/06/30 23:11
負けずに押し倒せ!!
欲望に身を委ねろ!!
919: 02/07/02 22:34 ID:??? AAS
575 名前:名無しさん 投稿日:02/06/30 23:39
>573
う、羨ましい・・・
優美たん(;´Д`)ハァハァ

俺も妹が欲しいYO!!

576 名前:名無しさん 投稿日:02/06/30 23:47
ヽ(`Д´)ノボッキage!

577 名前:573 投稿日:02/06/30 23:55
バカだなお前ら、妹の裸で起つかよ!!
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