[過去ログ] マリベルむかつく!!!!!!!!!12 (990レス)
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420(9): 2006/08/20(日) 00:35:42 ID:BrZql9/J0(1/6)調 AAS
このスレってSSは貼ったら駄目ですか?
以前投下中にホストが規制されて未完状態だったものがあるんですが…。
(もちろんアル×マリ オリジナルもの)
いきなりペタペタ投下して皆さんにご迷惑かけたらアレかなと思いまして。
424: 420 2006/08/20(日) 12:23:03 ID:BrZql9/J0(2/6)調 AAS
>>423
わーいレスがついたよヽ(゚∀゚)ノ
じゃ、失礼して序盤いきます。
425: 420 2006/08/20(日) 12:23:32 ID:BrZql9/J0(3/6)調 AAS
「どうして宿を予約してないのよ!!せっかく二人でリートルードまで旅行に来たのに!」
道行く人が思わず振り返るくらいの大声でマリベルはアルスを怒鳴り散らした。
「ちょ、ちょっとマリベル…声が大きいよっ…。」
あわててアルスはマリベルの口を抑えようとした。しかし怒りが頂点に達しているマリベルは
アルスの手を払いのけた。
「大体、あんたはいつもそうなのよ!世界を救った勇者だとか誉められてる割には、あたしが
いないと何も出来ないんだから。全くも〜!」
マリベルはあきれた口調で呟いた。
フィッシュベルでの漁の仕事がオフに入ったアルスは、マリベルを誘って芸術の町リートルードへ
旅行に来ていた。リートルードは偉大な建築家バロックが創造したユニークな建築物の町として、
世界でも人気のある旅行地だ。しかも運悪くバロック芸術祭が開催されていて、町の宿屋は何処も
満室だった。
「で?ど〜すんのよ?まさかこのあたしに野宿でもさせようって言うんじゃないでしょうね?」
マリベルは冷たい視線でアルスをにらみつけた。
「わかったよ、何とか空いてる宿を探してみるよ。」
アルスは小さな声で答えた。
「もう、本当に頼むからね。日も暮れてきたんだから!」
426: 420 2006/08/20(日) 12:24:33 ID:BrZql9/J0(4/6)調 AAS
それから小一時間。二人は町中歩き回って町外れのけばけばしい建物の前にいた。
「ねえ、この建物って宿屋なの?ネオンとかかなりケバくない?」
マリベルは小首をかしげながらアルスに言った。
「う〜ん、でも一応[HOTEL]って看板は出てるよね。」
確かにその建物はリートルードの中でも異彩の趣をはなっていた。
しかし日もすっかり暮れて、辺りはだんだんと気温も下がってきた。
「まあ、いっか。しょうがないわね、安ホテルでも。ゴハンは食べたし今日はここに泊まりましょう。」
あきらめた口調でマリベルはアルスに言った。
アルスはほっと胸を撫で下ろした。
「で、も。明日はバツとして買い物にず〜っと付き合ってもらうからね!」
天国から地獄…。アルスは複雑な気持ちでホテルの門をくぐった。
427: 420 2006/08/20(日) 12:25:37 ID:BrZql9/J0(5/6)調 AAS
「何?この宿。フロントが無いじゃない。」
マリベルは門をくぐるなり狭いロビーをキョロキョロ見回した。
普通の宿屋ではどんな小さな宿屋でもカウンターがあり、フロント番あるいは店番の人間が
いるものだ。しかしこの宿屋は…
「変だね。誰もいないし…何だろう?このパネル?」
アルスは壁際に設置された光るパネルを指差した。
マリベルも興味津々でパネルを覗き込む。パネルは部屋ごとに光ったり消えたりしていた。
「えっと…10部屋ぐらいあるみたいね。何々…休憩500ゴールド、宿泊800ゴールド…?
部屋によって値段が違うのね。あ、わかった!」
マリベルはポンと手を叩いた。
「リートルードではホテルの部屋って自動販売なのね!好きな部屋を選ぶんだわ。」
アルスも意味が飲み込めたようだ。
428: 420 2006/08/20(日) 12:26:51 ID:BrZql9/J0(6/6)調 AAS
「凄いね〜さすがリートルードだね。建築の分野では世界一発展してるよ。」
「そうね、じゃあどの部屋にする…って一部屋しか明かりが点いてないわね。ここしかないのかなぁ。」
マリベルは唯一光っているパネルの写真を覗き込んだ。
パネルの写真の中には普通の部屋には置いてないような、見たことも無い木製の何かが写っていた。
「しかも、何この部屋。一番高いじゃない?宿泊1200ゴールド?ボッタクリじゃない!」
マリベルはまたふつふつと怒りが込み上げてきたようだ。
慌ててアルスは財布を取り出した。
「あっ!い、いいんじゃない?もう、ほら外は寒いしさ。ここにしよ、ここに。」
1200ゴールドをパネルの横のゴールド入れに挿入すると、ゴトリと鈍い音と共に鍵が落ちてきた。
「そうね、じゃあ行きましょ。」
マリベルは鍵を手に取り、階段を昇り始めた。
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