[過去ログ] 【職人】MC・催眠系総合スレ その20【求む】 [無断転載禁止]©bbspink.com (349レス)
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240: 『例えば、催眠術で恋人を作る小話・前編0/6』 2020/08/20(木) 19:10:02.31 ID:5ZusHX08(1/8)調 AAS
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241: 『例えば、催眠術で恋人を作る小話1/6』 2020/08/20(木) 19:12:01.18 ID:5ZusHX08(2/8)調 AAS
 エステルームのベッドで、下谷由香里は仰臥する男に跨って
いた。ランプシェードの頼りない光が闇を薄めて、2人の影を
壁まで伸ばしていた。どちらも生まれたままの姿を互いに晒し
合い、向かい合っている。

 由香里は、左右の内腿がほとんど正面を向くほど、大きく股
を開いていた。腰を深く沈めているが、男を下敷きにしてしま
わないように小振りな桃尻を浮かせていた。

 興奮が刻一刻と増していく。心臓は早鐘を響かせて由香里を
急かし、疼きを増し続ける女陰は割れ目から湧いた愛液に潤い
濡れそぼっている。

 男の方は──同僚の沼津巧は悠然と仰臥したまま、何を言う
でも無く泰然と構えてリードを由香里に委ねている。

 沼津巧の反り勃つペニスを右手で掴んだ由香里は、亀頭を自
らの割れ目に触れ合わせた。それだけで性感帯に悦びが沁みた。
期待が満たされ、膣肉が蠕動し愛液を搾り出していく。

 充分に濡れた女陰を亀頭に押し付け、呑み込んでいく。膣を
ペニスが押し拡げながら這入ってくる異物感と圧迫感は、徐々
に快感として統合されていく。奥の奥まで迎え入れ、ペニスが
子宮口に触れた。膣内が『彼の形に』変形しているのだと思う
と、腰骨から後頭部がゾクゾクと震えた。

「……っ、はぃっ……た♡」

 ペニスが根元まで埋まり、2人の股間が密着すると、由香里
は『芯』の入った状態を楽しむように身を捩らせ、あどけない
童女の顔に淫猥な笑みを広げた。両手で、沼津巧の胸板に触れ
る。手のひらを滑らせ、彼のトルソーをしっかりとホールドし
ながら、身体を重ね合わせていく。豊かな乳房が2人の間に挟
まり、首筋や乳首に啄むようなキスを繰り返す。

「あっ……あっ……んあっ……あっ……はっ……」

 昂ぶる興奮。高まる獣慾。由香里はペニスから膣を引き抜く
ように腰を持ち上げた。股間が離れ、亀頭がズルズルと膣内を
後退していく──エラで襞を刮ぎながら。内腿が震える。肺が
空気を吐き切った。神経細胞が快楽の炸裂に歓喜しているのが
分かった。

「んおっ、おっ……んくっ」

 亀頭は埋めたまま、由香里は腰を上げるのを止めた。すぐさ
ま、尻を打ち付けるような勢いで腰を沈める。ペニスは再び、
膣を自分の形に変形させて元の鞘の奥を小突いた。びたんっ、
と肉を打擲する音を立てて互いの股間が密着する。

「ぉおっおぉぉっおっほぉおっ♡」

 抜いても快楽。挿しても快楽。由香里は痴呆めいた、意識の
稀釈された呻き声を漏らした。口をだらしなく開けたまま舌を
零している。ふいごのような深く長い呼吸に合わせて、由香里
は腰を上下させ始めた。最初はゆっくりと。次第に、激しさを
増していき、由香里の尻が男の身体の上で何度も何度も弾むピ
ストン運動に移り変わった。
242: 『例えば、催眠術で恋人を作る小話2/6』 2020/08/20(木) 19:27:42.77 ID:5ZusHX08(3/8)調 AAS
「……っ♡ ふ♡ ……はひゅ♡ …ぉ♡ あっ♡ あっはっ♡
 はふ♡ あっ♡ …んっおぉ♡ はああぁ♡ あぁあ♡」

 尻が弾むたびに、愛液に塗れた肉茎が見え隠れした。恥じら
いから声を抑えようとしていた由香里だったが、ピストン運動
が生む快感は瞬く間に理性を遠いところへ運び去った。自分が
どんなざまでも構わない。気持ちいい。気持ちいい。気持ちい
い。これをずっと、もっと味わっていたい。

「……すきっ♡……すきっ♡……は……せっくすう♡……」

 由香里は叫んでいた。そんな『複雑な』言葉を口にできるほ
どの思考力は残っていなかったが、由香里自身にも、そう叫ん
だ理由は分からなかった。と言うよりも、すでにピストンから
快楽を捻り出す人形になっていた由香里には、なにもかもが分
からない。ただ──無意識だけが、それを言わねばならないと
知っていた。

『下谷由香里はセックスが好き』
『下谷由香里は騎乗位が好き』
『下谷由香里は沼津巧が好き』
『下谷由香里は《気持ちいい》が好き』
『下谷由香里は気持ちいいのは沼津巧のおかげだ』
『沼津巧だけが下谷由香里を気持ち良くできる』
『沼津巧を愛している』
『《気持ちいい》ときは、これらの真実を言葉にする』
『古い自分を捨てる。違う自分も捨てる。真実で、新しい本当
の自分を少しずつ作りあげていく』

 脳裡に刻まれた言葉。普段は忘れている約束。自分で言葉に
し、自分の耳で聞き、自分の心で『真実』と受け入れる。そう
なるように自分を捻じ曲げる。誰との約束だったかはどうでも
いい。そうする約束なのだから。由香里はピストン運動を繰り
返し、何度も《気持ちいい》快楽を貪りながら、無意識の奥底
から溢れてくる言葉を、意味もわからず喚き散らした。その度
に自分を作り変えていることに、気づくこともない。

「おっ♡おぉぉっ♡あっ♡せっせっくすっ♡すき♡わたしっ♡
きじょういすき♡ぬまづさん、あっあっあ♡せっくす、すき♡
きもちいいのっすき♡ぬまづさんすき♡すきっ♡せっくすっ♡
ぬまづさん、せっくす♡おおおっ♡おおおっ♡きもちいのっ♡
ぬまづさんっ♡ひ♡ぬま♡あっ♡きもちいいっ♡せっくすっ♡
ぬまづさん、すきっ♡せっくす、ぬまづさん、きもちいいっ♡
あいしてるっせっくすっぬまづさっあいっすきっせっくすっ♡
あぃ♡あいしてるっ♡あっ♡あ、あ、あいしっぬまづさんっ♡
ンっんっほおっ♡」

 上下する女陰。弾む尻。真実を溶かした快楽が脳を汚染し、
クリトリスの小さな粒の内側でオルガズムの予兆が膨れ上がり、
脳を蕩けさせる最高の瞬間がやってきた。

「んぎッ、んッひィっぃいいいっ♡」

 由香里は濁ってなお艶やかな声をあげ、
 アラームの音で目を覚ました。


243: 『例えば、催眠術で恋人を作る小話3/6』 2020/08/20(木) 19:31:17.30 ID:5ZusHX08(4/8)調 AAS
「ぃひっ」

 上擦った声と共に、由香里はタオルケットを跳ね除けながら
飛び起きた。むせ返るような臭気が鼻を突く。ぐっしょりと寝
汗で濡れた肌にパジャマが張り付いていた。だが、この臭気の
理由は寝汗だけではない。

 すでに股間周りに違和感を覚えていた。寝汗というには蒸れ
過ぎている。パンツは水分を吸って、クロッチどころか尻の部
分まで湿っていた。クリトリスは皮を押し退けようと背伸びを
していたし、陰唇を濡らす生温かさは寝汗ではない。さすがに
オネショまではしていない───と思いたいけれど、臭っては
いないだけで、ほんの少しは漏れているのかもしれない。

 由香里は枕元のスマホを手に取り、まずアラームを止めた。
 パジャマのズボンをパンツごと捲ってみると、クロッチには
染みが広がっていて、割れ目とのあいだに粘液の橋が掛かって
いるのが見えた。

 間違いない。ついさっきまで見ていた夢のせいで、寝ている
間に……達してしまったのだろう。膣には満足気な疲労感があ
り、股間はピリピリと鈍い疼きを訴えている。現実を受け入れ
たくなかった。由香里は童顔をみるみるうちに赤らめ、両手で
視界ごと覆い隠して一先ず現実を遮断した。

 そして深く深く溜め息を吐いた。羞恥心と自己嫌悪で消えて
しまいたい。寝起きから最悪の一日だ。顔を覆う両手の内側で、
由香里は涙目になっていた。

 あの夢のせいだ。そのせいで、こんな……。

 改めて夢の内容を思い返し、由香里はその荒唐無稽さにげん
なりした。何もかもがありえない。夢だからって、あまりにも
リアリティが無さすぎる。

 そもそもあのエステルームは、由香里の職場であるエステサ
ロン『ラポール』のものだ。いったい何がどうなれば、職場で
あんな……その……あんなことが出来ると言うのだろう。そこ
からして、もう絶対に有り得ない。

 由香里にとって『ラポール』はただの職場ではない。彼女は
『ラポール』のオーナーである女傑、妃睦美に対して崇拝にも
等しい敬愛と憧れの感情を抱いているのだ。

 その妃睦美が心血を注ぎ、愛する『ラポール』で、セックス
なんて……そうしなければ殺される状況だとしても、由香里は
自分なら死を選べる確信があった。だからこそ、あの夢が腹立
たしくて仕方がない。

 夢は、深層心理の願望や、記憶の整理整頓の過程で生まれる
無秩序だとされている。あんなものがわたしの願望であるわけ
がないし、他の誰だって職場である『ラポール』でセックスな
んて、するはずがない。他の誰だって……

 ……そういえば。

 由香里は夢の中での相手が沼津巧だったことを思い出した。
244: 『例えば、催眠術で恋人を作る小話4/6』 2020/08/20(木) 19:34:07.68 ID:5ZusHX08(5/8)調 AAS
 沼津巧。どうして沼津さんが、と思ったが、彼は『ラポール』
唯一の男性スタッフである。恋人役として夢に紛れ込むなら、
性別的な意味で、彼の他に適任者はいなかった。夢が記憶から
生まれる幻覚ならば、出演者も由香里の知っている誰かになる
のは筋が通っている。とはいえ……由香里から見る沼津巧は、
悪い人では無い。頼れる先輩だが、恋人として見れる相手かと
言うと、少し違うのだった。

 自分と彼がああいう関係になることはないだろう。

 ならば、しかし、あの夢は? すでに細部は薄れてきている
けれど、なんだか自分もまんざらではないどころか、とんでも
ない痴態を晒していたような気がする。2人で。裸で。確か、
騎乗位とかいう……その……あれで、セッ───

 夢で見た、彼の裸身とペニスを思い出し掛け、由香里はその
像が結ばれる前にかき消した。職場でセックス、相手は同僚だ
なんてリアリティのない夢なのに───あの身体の感触が、あ
のペニスの形が、ピストン運動で味わった快感が、まるで現実
のような生々しさを持って、そこだけ記憶にこびりついている
のだ。あの気持ち良さ。それに突き動かれて腰を振る衝動的な
欲求が。

 ふと気づく。
 夢なのに、リアルな感覚があったような……?
 ……まさか。ありえない。あれは夢。ただの夢。

 由香里はそれ以上、夢について考えるのを止めた。不幸中の
幸い……と言っていいのか、寝ている間に潮を吹いたなんて恥
を知るのは自分だけだ。誰に漏れるはずもない。自己嫌悪さえ
乗り切ってしまえば、あとは忘れるだけでいい。

 布団はクリーニングに出さなければならない。潮や愛液だな
んてバレないと思うが、羞恥心を刺激されて憂鬱になる。精神
は激しく打ちのめされていた。だとしても『エッチな夢を見て
凹んでいるので休みます』など通らない。萎れた心に鞭打って、
ベッドから立ち上がる。

「よし。まずは───」

 由香里はペチンと頬を叩いて、スイッチを切り替えた。そう
するつもりは無かった。ほとんど無意識に手が動いていた。

『朝起きたら、頬を叩いて、催眠人形のスイッチを入れる』
『催眠人形は、眠気覚ましの全裸オナニーが日課』
『おま×こグチャグチャにかき混ぜて、きちんと写真に撮る』
『沼津巧に写真を送信する。送信履歴と写真を消去する』
『データを消去したら《頭のアルバム》が1ページ、真っ白に
塗り潰されて、その部分は何も思い出せなくなる』
『漂白されたページは《頭のアルバム》から千切って捨てる。
記憶は頭のどこにも残っていないし、見つけられない。見つけ
ても、真っ白で何もわからない』

 由香里は機械的に言葉を続けた。

「───まずは……オナニー……うん……オナニーしなきゃ」
245: 『例えば、催眠術で恋人を作る小話5/6』 2020/08/20(木) 19:36:50.92 ID:5ZusHX08(6/8)調 AAS
 由香里の顔から表情が揮発していた。眠たげに瞼が垂れ下が
り、半開きになった目の焦点は、現実から遊離して、何処でも
ない無を見つめている。

 おもむろにパジャマと下着を脱ぎ捨て、由香里はその場で裸
になると、まだ湿り気を帯びている恥毛を指で掻き分け、割れ
目に触れて弄り回した。膣肉は、圧搾されたシロップのチュー
ブのように愛液を吐き出した。骨盤ごと由香里の腰が前後に振
れる。

「んっ……んっ……あっ……ああっ……」

 ぬめる愛液を絡めた中指が膣を出入りする。由香里は立った
まま呆然と濁った目で宙を見つめ、半開き口からよだれと喘ぎ
声を垂れ流した。股間を弄り回す右手だけが、まるで別の生き
物のように身体を置き去りにして動いている。クリトリスを捏
ね、扱きあげるたびに、由香里の腰は前後に揺れた。呼吸は、
動きに合わせて切迫していく。

 脳裡に何かが浮かんだ。沼津巧だった。

「はっ……はっ……ふっ……あっ……あっあっあっ……ふあっ♡」

 立ったまま、由香里はオルガズムを迎えた。小さな水風船を
割ったように股間から体液が飛び散った。恍惚と忘我の緊張が
通り過ぎたあと、筋肉が弛緩。膝から崩れて座り込んだ。その
拍子に膣肉が締まり、吹き余しの愛液が押し出されて床を濡ら
した。

「……っ♡ ……っ♡」

 由香里は尻餅を突いて、コロンと背中を後ろに倒し、ベッド
にもたれかかる格好になった。駆け巡る余韻を味わいながら、
乱れた呼吸を整える。肺の動きに合わせて、M字に開かれた脚
のあいだで、女陰がヒクヒクと振れて垂れる愛液の糸を揺らし
ている。

 落ち着きを取り戻した由香里は立ち上がり、ベッドに置いて
いたスマホを掴み上げると、濡れそぼり泡立つ女陰をカメラの
レンズに納めてシャッターを切り始めた。
246: 『例えば、催眠術で恋人を作る小話・前編6/6』 2020/08/20(木) 19:43:33.62 ID:5ZusHX08(7/8)調 AAS
 何枚の写真を撮影するあいだ、奇妙な疑問が浮かんだ。
 どうして、こんなことをしているのだろう……?
 こんな……どうして、わたしは……。

『下谷由香里は催眠人形だ。日課を続けなければならない』

 強い言葉が脳裡に轟いた。疑問は消え去り、もう浮かんでは
こなかった。
 そう。これは日課。わたしの日課。やると決めたこと。
 わたしは催眠人形。わたしは催眠人形なのだ。

 由香里はメッセージアプリを立ち上げ、手際良く写真を添付
して、沼津巧宛に送信した。そして返事も待たずに送信履歴を
削除した。続いて写真アプリから、今さっき撮影したばかりの
あられもない写真をいつものように淡々と消去する。

 端末から写真が消え去るのを確認した途端に、由香里はこの
一連の出来事に関する記憶を、自力では取り出せなくなった。
はっと正気に戻った彼女は、丸裸になった自分の姿を見ても、
異常に気付くこともなかった。

(あれっ。なんで、わたし、ここで脱いじゃったの……?)

 あのいやらしい夢と、寝ながら潮を吹いてしてしまった事は、
思った以上にショックが大きかったのかもしれない。考えない
ようにしても気にしてしまうし、懊悩と煩悶にリソースを割か
れるので、ついぼんやりして行動が間抜けになってしまう。

(……気を付けなきゃ)

 由香里は自らを戒めると、昨夜のうちに準備していた服と下
着を抱えて、寝室を後にした。


247: 2020/08/20(木) 19:46:43.82 ID:5ZusHX08(8/8)調 AAS
前編は以上です
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