[過去ログ] 【艦これ】艦隊これくしょんでエロパロ10 (764レス)
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86: スターリン 2014/05/20(火) 00:50:27.03 ID:DKcw3Cui(1/7)調 AAS
長門です。前スレのビスマルクちゃん話の続きです。
まとめサイトの方、もうまとめていただきありがとうございます。
こないだの奴は響が沈んじゃう話の続きということでお願いします。
『ラバウル基地の艦娘たち』
1.
5月9日だった。
シンプソン湾に面したラバウル基地では祝宴が行われていた。艦娘たちの軍が索敵任務を完了し、人類の領海をまた取り戻したのだ。
食堂ホールには、地元の名産で作った料理が並べられ、本国から輸送されてきた東西の酒が水のように注がれていた。
もちろん、これは小勝利に過ぎない。深海棲艦が絶滅したわけではない。だが、深海棲艦たちの行動は確実に減少するだろう。
なぜならば、ABDA艦隊は消滅し、ワイン港は壊滅し、深海棲艦どもを送り出してきた拠点ピーコック島は、艦娘たちの占領下に
あるからだ!
大日本帝国海軍はニミッツとハルゼーに負けたが、艦娘は離島棲鬼と港湾棲姫に勝ったのだから!
「奇しくも5月9日は、ナチス・ドイツをソ連が打ち破った日だ」
「ええ、そうね。不愉快なことに」
会場の真ん中に立った提督が盃を掲げると、ビスマルクが皮肉な笑みを浮かべる。緩やかな笑い声が漣のように広がった。
提督さえ唇の端を歪めた。その波が治まるよう、十分に時間を空けてから、提督はまた口を開いた。
「1945年を思い出してほしい。西方のファシストの降伏は、戦争の終わりを意味しなかった。東方では、日本ファシストが戦争を
続けていた。同じように、現在も深海棲艦どもは各地で活動を継続している。しかし俺は楽観的だ」
言葉を切り、提督は集まった艦娘たちの顔一人一人に視線を巡らせた。
「俺は確信した。君たちが勝利をもたらしてくれるだろう。ソ連が満洲へ進撃し、ロシアの領土を日本ファシストから取り戻した
ように。君たちが平和な海を取り戻してくれるはずだ。艦娘諸君、君たちの信頼と貢献に感謝する」
提督が盃を掲げ、艦娘たちは一斉に彼に倣った。
「今回の作戦で大いに役割を演じた金剛型姉妹に乾杯したい。特に霧島と金剛。この二人がなければ今回の勝利はない。比叡と榛名も、
支援艦隊を率いてよく戦ってくれた。金剛型姉妹に!」
歓声と拍手が花火のように響いた。
87: スターリン 2014/05/20(火) 00:51:07.45 ID:DKcw3Cui(2/7)調 AAS
2.
会場に集った艦娘たちには、普段通りの格好の者もいるが、着飾った者もいる。ポーランドから届いたズブロフカで盃を満たして
いる長門は、真っ黒なネグリジェのようなドレスを着ていた。完璧な脚線美を惜しみなく晒し、長門は度数の高い火酒を一息に飲み
乾した。
「面白い服を着ているわね」
盃を傾けながら、加賀は長門を見やった。ハンガリー産のワインで唇を湿す彼女の頬は白いままで、まったく酔いの気配を
見せていない。盃に新しくポーランドの火酒を注ぎ足しながら、長門は答えた。
「あの戦艦棲姫とかいうのから引き剥がしてきた。今回の作戦で何匹か始末したからな。連中の磯臭い体には過ぎた代物だ。
お前もいるか?」
「結構よ。それで、本当の持ち主はどうしたのかしら」
長門は窓の外の砂浜を指で示した。すでに日は水平線に沈みつつあり、闇が白い砂浜に滲みている。赤黒い夕闇の中に、
不気味な影法師が立ち並んでいた。かつて、ワラキア大公が敵国の捕虜たちを使って作ったものと同じものだ。加賀も微笑した。
「吹雪」
声をかけられた吹雪は、何やら大騒ぎしている金剛型姉妹たちから目を離した。振り返った彼女に微笑し、提督は彼女に恭順と
跪いた。白い手袋が吹雪の手を取ると、吹雪は会場の真ん中で“イギリス系アメリカ人”を題材にした寸劇を繰り広げている金剛
と比叡(「お前は『お姉様、やめてそれだけは』と言うデース!」「お姉様! やめてそれだけは! はッ!」)のことなど
忘れ去ってしまう。膝をついた提督は、揺るがない瞳で彼女を見上げた。
「何回か支援艦隊の旗艦を任せたな。途中の対潜水艦戦でも、よく戦ってくれた」
「司令官、頑張ったのは戦艦の皆です……」
吹雪は俯いた。心臓が、自分の意志を離れて早鐘を打っているのを感じる。神経の中枢が、
提督に握られた手にすべて移ってしまったようだ。会場の喧騒は突如、彼女を置き去りにしてはるか彼方へ遠のいてしまっていた。
「いや、そもそも君が最初に認めてくれなかったら今の俺はないんだ」
提督はいつになく弱気に声を絞り出した。
「君は俺の……」
懺悔するように口火を切った提督は、卒然に言葉を切った。吹雪は背が震えるのを感じた。胸の裡に、ずっと前から抱いている
淡い痛みが生じる。この疼痛に、吹雪は足も砕けそうになる。吹雪が次の言葉を、神判を待つ死人のように待ち焦がれていると、
提督は無言のまま顔を傾け、軽く彼女の白い手の甲に口づけた。
88: スターリン 2014/05/20(火) 00:51:56.57 ID:DKcw3Cui(3/7)調 AAS
「……かけがえのない戦友だ」
吹雪の熱を持った頬とは対照的に、小さな音を立てて離れた彼の唇は冷たかった。
「お父様」
「長門か。よく似合っている」
着飾った長門が提督に呼びかけた。長身に似合わず、彼女は少女のような表情を浮かべている。提督はいつもの物静かな顔で
振り返った。手にキスされた格好のまま、胸の奥に穿たれた昏い穴を持て余している吹雪をその場に残し、提督は喧騒の中から
歩み去っていった。
3.
「造物主殿、どこへ……」
回廊に硬い軍靴の音が響き渡っていた。ワンピース姿のまま抱きかかえられた長門は、入渠ドックへ降りていく提督を見上げ、
迷子になった童子のようにおずおずと問いかける。パーティー会場の歓声と笑声はどんどん遠ざかっていった。提督は無表情なまま
答えた。
「怪我をしている」
確かに、小破ともいえないような瑕瑾が長門の頬には残っている。離島棲鬼との最終決戦中に負った傷だが、
戦闘に支障をきたすほどではない。入渠ドックに向かって階段を降りていく提督に、長門は抗議するように言った。
「些末なものだ」
「そんなことはない」
蹴り開けた扉を同じように足で乱暴に閉め、提督は長門をドックへと運んでいった。長門が狼狽えるのにも構わず、
彼は彼女を服も脱がせず、妖精の魔法液に満ちた槽の中へ降ろした。薬湯の中に浸かったとたん、生地の薄いワンピースがたちまち
体に貼りついて、透けて彼女の完璧な裸身を晒し出す。長門は赤面して胸元を隠した。
「造物主殿」
長門が声を漏らす前で、提督は靴だけを脱ぎ捨てると、同じように服も脱がないまま槽の中に体を沈めた。男一人分の体積が増え、
薬液が波打って揺れる。提督は逃げ場のない長門の額にキスした。
「よく働いてくれた」
「お、お父様、高速修復剤を……みんなのところに戻らなくては」
90: スターリン 2014/05/20(火) 00:53:32.46 ID:DKcw3Cui(4/7)調 AAS
修復剤に伸ばした手は絡め取られてしまった。
「今日はなしだ。作戦中は、あれを使ってこき使ってしまった。ゆっくり休め」
長門に唇を重ね、提督は彼女を薬液の中へ押し戻す。そして、長門の両手首をつかんで押し広げた。自分の胸元を見下ろした長門は、
服がもはや体を隠す役目を失ったのを見て取り、赤面して顔をそらした。提督はそんな彼女の胸に顔を埋めた。濡れた服ごと、
吸いやすい大きさの乳首を口に含む。
「んっ……」
長門は声を漏らした。提督はそのまま赤子のように頂を吸った。羞恥に頬を染める長門の下で、胸の先端は期待に昂っていく。
長門は提督が吸いやすいように、手放された両手を背後の壁に這わせる。片方の乳房の頂を尖らせてしまうと、
提督はそちらを手でじっくりとこね回しながら、もう片方の乳房に口をつけた。
「提督……」
長門は恥ずかしげに薬液の中で太腿をこすり合わせた。口から液を流れさせながら、提督は彼女へまた唇を寄せた。
魔法の薬が絡んだ舌が、女の口腔へ差し入れられる。長門は男の舌に自分の舌を絡め、提督が注ぎ込む唾液と薬の
両方を必死に飲み下していった。
「あ……」
長い口移しを終えた長門が甘えた声を出すと、提督は薬湯の中に沈んだワンピースの中へ手を差し入れ、
彼女の下着をするすると抜き取った。薬液を吸った下着は、湯の中から持ち上げられると、持ち主から引き離されたことを惜しむ
ように、しみ込んだ液をぼたぼたと零れさせる。
下着を湯船の外へ放り出し、提督は半身を湯の中へ沈めた。長門は足を広げて、主が自分に入るのを待ち受ける。鋼のように熱く
猛った肉の剣がゆっくりと掻き分けるように入って来ると、飽食した獣のような甘い嬌声が魔法の煙の中に反響した。
「あ、ん……幸せだ……お父様……」
提督が体を動かすと、水面が緩やかにざわめく。下半身の快楽は信じがたいほどだった。長門は蕩けきった顔で頤をそらした。
「あなたのために、沈んでもいい……」
提督の手が乳房を乱暴につかんだ。愛撫とはほど遠い力に長門が呻くと、手は容赦なく乳房を絞り、ひねり上げた。
「んっ! うあっ! お父様! 痛い!」
「許さんぞ。絶対に戻って来い」
91: スターリン 2014/05/20(火) 00:56:11.46 ID:DKcw3Cui(5/7)調 AAS
長門は涙目で主を見上げた。長門を見つめる揺らがない目を、叱られた子供の目で見上げる。恐る恐る手を伸ばし、
彼の頬を撫でると、提督はその手を引き寄せ、真っ赤な瞳の美女を濡れた胸元に抱き寄せた。
「いいな」
「はい」
長門は文字通り、提督の胸の中で身を任せた。長門は夢見るように言った。
「私はあなたと共にある……」
4.
吹雪は浜辺を歩いていた。提督にキスされた手を押さえ、彼女は体の熱を夜気で冷やそうとしていた。
提督は卑劣だった。吹雪をキスひとつで狂わせることができる。吹雪は、彼が手の甲にキスするのは自分だけだと知っていた。
司令官の心を本当に捉えているのは自分ではないのか。彼のキスは、吹雪にそんな危険な幻想を抱かせた。
吹雪は頭を振った。それは放蕩者に世間知らずの生娘が抱く愛、娼婦に客が抱く恋だと、自分に言い聞かせようとした。しかし
頭に浮かんできたのは、初めて吹雪と一緒に深海棲艦を撃破した時、彼女の手を取って子供のように雀躍していた若者だった。
とたんに、狂おしいほどの痛みがせり上がってきて、吹雪は砂浜に膝をついた。
砂浜に蹲り、吹雪は涙を零した。
彼を愛している。初めて会った時から。私は。
月光が雲の合間から零れたのは、その時だった。
月明かりに照らされ、黒い影が目の前に立ち塞がった。顔を上げた途端、磔刑にされた空母ヲ級の姿が視界に飛び込んできた。
思わず口を押さえてから、吹雪は周囲を見回し、ぞっとした。方途もなく彷徨っていた彼女が辿りついたのは、“聖地”だった。
建艦組たちが作った、造物主に捧げる生け贄の祭壇だ。
顔をしかめ、吹雪は立ち上がった。建艦組の姉妹たちが、何故このようなことをするのか吹雪には理解できなかった。晒し者にされた
深海棲艦たちの死体は、非文明的であるのみならず、忌まわしいものだ。この場所は死が満ちていた。
砂を踏んで踵を返した吹雪は、ただちにその場を離れようとした。
この場にいて得をすることなど何もない。
しかし、あるものが吹雪の歩を止めさせた。
吹雪は首を傾げた。吹雪は、その屍がなぜ奇妙なのかわからなかった。何の変哲もないように見える。しかし、彼が制服を着ている
ことと、“憲兵”という表記の腕章をつけていることに気付いた時、じわじわと恐怖が滲み込んできた。吹雪はよろめいた。屍に視線を
釘づけにされたまま、吹雪は囁くように声を漏らした。
「なんてことを」
92: スターリン 2014/05/20(火) 00:57:08.95 ID:DKcw3Cui(6/7)調 AAS
しかも骸骨は、一つではなかった。
油をかけられ燃やされたのか、真っ黒に焦げた骸骨もあった。足元では、黒くなった階級章が白砂に埋もれている。それは先だって
ラバウル基地を視察に訪れ、上から目線の言いがかりをつけていった陸軍の将官と同じ位を示していた。提督を貶めるだけで
飽き足らず、伊8の尻を分厚い掌でひと撫でしていった男だ。口はがっくりと開いて、声なき永遠の絶叫をあげ続けている。そこには
空の薬莢がぎっしり詰め込まれていた。
骸骨には札がぶら下がっていた。
一枚にはドイツ語で「敗北主義者」、一枚にはロシア語で「反革命」、また別の一枚には乱暴な殴り書きで「非国民」と書かれて
いる。それらの単語を各自の言語で用いた体制が、気に入らない者に難癖をつけて始末していく点で極めて似通っていたことを
グロテスクに表現するようだ。
筆跡には見覚えがあった。ドイツ語の筆跡は、金髪の艦娘が同じ筆遣いで報告書に書き込んでいるのを見たことがあったし、
筆記体のキリル文字は、長い黒髪の戦艦が、提督が好きな言語と知って必死に練習しているのを吹雪は知っていた。
「し、司令官……」
吹雪は立ち上がろうとした。しかし足に力が入らなかった。不器用に手足を操り、この忌まわしい場所から離れようとした。
「吹雪? 何やってんだ?」
訝しげな声が背後からかかり、吹雪は凍りついた。振り向くと艦娘が一人、怪訝そうに彼女の顔を覗き込んでいる。
摩耶は怯えきった吹雪の顔を見、心を痛めた。摩耶は、自分より長く提督に仕える吹雪を疎んでいる。ついでに建艦組である
彼女は、提督に作られたわけではない吹雪に侮蔑の念さえ抱いていた。だが摩耶にとっても、この場所は姉妹たちの汚点だった。
嘆かわしげに息をつき、摩耶は駆逐艦の艦娘に言った。
「こんなとこ来ない方がいいぜ。気分が悪くなるだけ――」
「……摩耶!」
吹雪の声にこめられた怯えが、摩耶にはわからなかった。だが、夜に慣れた彼女の目が、吹雪の足元や背後にあるのが何か
理解し始めると、摩耶の顔はみるみるうちに強張っていった。ようやく力の戻った足で、生まれたばかりの鹿のように、吹雪は
ふらふらと立ち上がった。根の生えたように呆然と立っている摩耶の横を通り、吹雪はよろめきながら足を踏み出した。
「司令官に……司令官に報告しなければ」
「待て!」
摩耶は小柄な吹雪の腕をつかんだ。その瞬間、吹雪の顔に浮かんだ恐怖を察して、摩耶は必死に弁明した。
「違う! 私はこんなことしない! でも、提督には言うな! 知らないふりをするんだ! あいつら、何するかわかんないぞ!」
吹雪は怯えた顔で、言いつのる摩耶の形相を見つめた。瞳に映る摩耶が激しい恐怖に囚われていることを察すると、吹雪は
星あかりに照らされた真っ白な顔で、ゆっくりと頷いた。摩耶は屍をもう一度見上げた。
星辰の下で、夜の海が魔を孕んで蠢いていた。
das Ende/koniec/Конец/おわり
93(2): スターリン 2014/05/20(火) 00:59:08.43 ID:DKcw3Cui(7/7)調 AAS
お目汚し失礼しました
戦艦棲姫ちゃんの服を長門に着せてみたかっただけです
武蔵に早く建造堕ちしてもらいたいですね
提督セクハラ→「そういうことは凱旋の後でな」
継続→「後でと言っただろう……」
変わらず継続→「……」
終了→「もう終わりなのか?」「後でっつったろ」
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