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【友達≦】幼馴染み萌えスレ25章【<恋人】 (93レス)
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わんこ ◆TC02kfS2Q2
2015/04/30(木) 07:02:01.44
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54: わんこ ◆TC02kfS2Q2 [sage] 2015/04/30(木) 07:02:01.44 ID:jTlYnaMF さて、問題の生たまご。 わたしは生たまごを手にする。 真っ白な楕円を指先で感じ取りながら、亀裂を入れる場所を探る。 初めて犬壱の手を握ったときよりも激しい緊張の電気が走るのは何故だ。 でも、がんばる。わたしは逆境に強い。 お碗の縁で軽くたまごをぶつけたつもりがぐしゃりと殻を潰してしまった。 「あすったらー」 紙ナプキンで汚れた机を拭く犬壱がわたしをダメな子扱いしてくる。 「ごめん」 「どう?おれ、ナイトかなあ」 牛丼を食らう騎士は自分のたまごをこんこんと割ろうとしていた。 「あれ?超ラッキー」 犬壱のお碗が眩しい。黄身が二つ入っていたのだ。 無駄に幸運を使ってしまったといえばひがみっぽく聞こえるが、犬壱の運を分けてほしいと思う事実がわたしをつねる。 黄身と白身が混じり半分に減ったわたしのたまごに犬壱はお裾分けしてくれた。 ランチを済ませ、外に出た気分は晴れやかだった。 生たまごを損じたことなど吹き飛ばすようだ。 「いいなー。大学生って」 「どうして」 「好きなときに昼飯食えるんだろ?」 わたしと犬壱はそんなに歳は離れていないもの、高校生と大学生では分厚い壁を感じずにいられない。 犬壱本人は全く気にはしていないようで、わたしをイヌ扱いでぐいぐい袖を引っ張る。眩しい世界に溶け込んでるんだろうか。 外はリア充だらけだぞ。すっかり市民権を得たリア充という単語、出来ることなら権利を剥奪してやりたい。 わたしたちを背後からリア充たちが乗った自転車が追い越そうとするが、あわや接触しそうな一大事に。 謝りももせずにそのまま後ろに女の子を乗せて颯爽と走り去る男子は、多分、自慢している。男子なら一度は憧れるシチュエーション が台無しになって風と共に果てる。 「てめー!ふざけるなー!」 あすの間の前に立ちはだかって遠吠えする犬壱に白い牙がちらりと見えた。 今現在の犬壱ならば、全ての悪をも正面きって立ちはだかることができるんだろう。 わたしが犬壱の小さな頃を知っているだけあって、ちょっとばかりこっけいに見えた。 「ったく。でもさぁ……あすが女子高生の間にあーゆーことおれもやってみたかったな」 所詮は男子高校生。 くすぐったくなるような淡い場面には弱いのだ。 「やってみる?歳くった女子大生がお相手だけど」 「いや、いいや」 チリンという自転車の鈴を耳に、犬壱はぼそりと呟いた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1390983387/54
さて問題の生たまご わたしは生たまごを手にする 真っ白な楕円を指先で感じ取りながら亀裂を入れる場所を探る 初めて犬壱の手を握ったときよりも激しい緊張の電気が走るのは何故だ でもがんばるわたしは逆境に強い お碗の縁で軽くたまごをぶつけたつもりがぐしゃりと殻を潰してしまった あすったらー 紙ナプキンで汚れた机を拭く犬壱がわたしをダメな子扱いしてくる ごめん どう?おれナイトかなあ 牛を食らう騎士は自分のたまごをこんこんと割ろうとしていた あれ?超ラッキー 犬壱のお碗がしい黄身が二つ入っていたのだ 無駄に幸運を使ってしまったといえばひがみっぽく聞こえるが犬壱の運を分けてほしいと思う事実がわたしをつねる 黄身と白身が混じり半分に減ったわたしのたまごに犬壱はお裾分けしてくれた ランチを済ませ外に出た気分は晴れやかだった 生たまごを損じたことなど吹き飛ばすようだ いいなー大学生って どうして 好きなときに昼飯食えるんだろ? わたしと犬壱はそんなに歳は離れていないもの高校生と大学生では分厚い壁を感じずにいられない 犬壱本人は全く気にはしていないようでわたしをイヌ扱いでぐいぐい袖を引っ張るしい世界に溶け込んでるんだろうか 外はリア充だらけだぞすっかり市民権を得たリア充という単語出来ることなら権利を剥奪してやりたい わたしたちを背後からリア充たちが乗った自転車が追い越そうとするがあわや接触しそうな一大事に 謝りももせずにそのまま後ろに女の子を乗せて爽と走り去る男子は多分自慢している男子なら一度は憧れるシチュエーション が台無しになって風と共に果てる てめー!ふざけるなー! あすの間の前に立ちはだかって遠吠えする犬壱に白い牙がちらりと見えた 今現在の犬壱ならば全ての悪をも正面きって立ちはだかることができるんだろう わたしが犬壱の小さな頃を知っているだけあってちょっとばかりこっけいに見えた ったくでもさぁあすが女子高生の間にあーゆーことおれもやってみたかったな 所詮は男子高校生 くすぐったくなるような淡い場面には弱いのだ やってみる?歳くった女子大生がお相手だけど いやいいや チリンという自転車の鈴を耳に犬壱はぼそりといた
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