[過去ログ] SS合作研究スレ【合作3品目】 (597レス)
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(1): 2013/01/06(日) 09:14:15.02 ID:p1DqFaEu(1/5)調 AAS
夢を見ていた。
地下の大空洞を思わせる空間。装飾のほどこされた筒から燃え上がる炎。
炎に照らされた城の大広間に見える場所には異形のものたちが集まって
いる。
「ただいまより第xxxxxx回成魔式を開催いたします」
せいましき?ステージにあがった司会のものが高らかに宣言をする。
なんだろうここは。映画や漫画で見たことがある異形のもの達の集まり。
不思議と恐怖は感じない。昔からそうだ。オカルトや心霊や恐怖ものの耐性
だけは強かった。今も周りにも異形のものたちがいる。でも恐怖が無い。
式が始まった。周りでは異形のものたちが、飲み物や食べ物をもって歓談
している。そばにいた異形のものが話しかけてくる。
「おめえもようやく成魔だな。長かったぜホント」
「ここってなんだ?オレはどうしてここにいるんだ?」
「成魔式だ。成長した魔族が集まって、成魔したことを祝ってるんじゃねーか」
「成人式みたいなもんか」
「そう、それだよ。これでおめえも一人立ちした立派な魔族ってこと。能力も
使えるようになるしな」
こいつの言っていることがわからない。オレが魔族?能力ってなんだ?
さっきまでステージで祝辞を述べていた男がオレに向かってきた。
「これはこれはルシファー様」
そばにいた異形のものが大仰におじぎをする。ルシファー?サタンの別名か?
「アキラくんだね。成魔おめでとう。君はインキュバスとして最後のもの。君には
必ず子供を作ってもらわなければならない」
なにを言っているんだ。最後?子供?
「すまない。君は知識を得ずにここに来ているのか。君は魔族の種族でインキュ
バス最後の生き残りだ。インキュバスは特別保護指定種族になっている。僕と
してもインキュバスをこのまま滅ぼしてしまうのはしのびない。アキラ、君にはこの
魔族の誰かと結ばれて子供を持ってもらわなければならない」
インキュバス?聞いたことも無い単語だ。ここにいる魔族の誰かと結ばれろ?
「オレは、人間で」
「人形(ひとがた)のほうがいいか。じゃあ、あそこのメデューサさんはどうだ?あの
瞳にやられたらたまらねえぞ」
そばにいる異形のものが指で示す先には、銀髪の女性がいた。美しい。いや今、
髪が蛇に変わった。なんだどうなってんだ。
「人間か。君のような人形の魔族は、人間との交配でより能力の強い子供ができ
ることが多い。魔族と結ばれるか、人間と結ばれるか、君が決めればいい。ただ
しあまりに決まらないようなら、僕が魔族から選ぶよ。なるべく早くしたほうがいい」
混乱してきた。周囲を見渡す。異形のものたちの中に女の子がいた。身長は140cm
くらいか。目があった。にこっと笑う。かわいい娘だ。
「やつはヴァンパイヤだな。ヴァンパイヤは純血をとおす系と、人間と交配をする
系列にわかれている。やつは人間と交配するほうだな」
ステージに司会があがり、宣言をする。
「さあいよいよ成魔式のクライマックス。サバトタイムを始めます」
ルシファーがオレの真正面に立つ。
「サバトだ。これで魔族の能力が解放される。人としての理性を捨てろ。
踊れアキラ、本能のままに!」
空間を照らす炎の色がさまざまに変わり、体に響く重低の音楽が流れ始める。踊り
狂う異形のものたち。これとオレが同じものだというのか。
「イヤだ!オレは、オレは、人間だっ!!」

跳ね起きる。全身が汗につつまれる。嫌な目覚めだ。
「オハヨウゴザイマス。アキラ」
「ああ、ロボ太おはよう」
家政婦ロボットがベッドのそばにいた。よかったいつもの日常だ。やけにリアルな夢。
あんなことがあるわけがない。
ボンっと音がする。音がした方に目をむけると、そこには異形のものがいた。
「いやあホント長かったぜ。ロボットに形を変えられたままで十何年もやってられんわ」
「おまえ・・・さっき夢の中でそばにいた」
「ああん、夢じゃねえぜ。滞りなく成魔式は終了だ。おめえもこれで立派なインキュ
バスってわけだ。これからよろしくたのむぜ。だいたい現代社会に家政婦ロボットなんてあるわけねえだろ・・・・」
336: 2013/01/06(日) 09:15:20.75 ID:p1DqFaEu(2/5)調 AAS
続かない
346
(3): 2013/01/06(日) 23:21:17.45 ID:p1DqFaEu(3/5)調 AAS
まあじゃあもう一本、RPG向けで。殴り書きレベル

この世界に来てからしばらくたち、俺もようやく慣れはじめた。今回は姫巫女の
依頼で皇国の西にある街へ巫女副官を送り届けるという任務を申しつけられた。
今のパーティは
騎士1:騎士
俺:魔法剣士
巫女副官:僧侶
という形だ。
なだらかな起伏がある田園風景を三人で歩く。馬車くらいあってもいいのにこの
弱小皇国は貧乏な故に宮仕えでも移動の時は徒歩になるらしい。ダメだこの国
はやくなんとかしないと。
ゆるやかな丘に向かい登っていると、上から叫び声をあげながら娘が走ってくる。
「助けて、だれかたすけて」
後ろには二体のゴブリンが追いかけている。
騎士1が早くも剣を抜く。俺は間合いを見ながら呪文を唱える。
「火壁(Fire Wall)」
走る娘の後ろに幅1mほどの火壁が立つ。先にいたゴブリンが直に巻き込まれる。
服の焦げる音と臭いまで伝わってきそうだ。後のゴブリンは壁を回り込みこちらに
向かう。
「早くこちらへ」
巫女副官が娘に声をかけ、娘が俺たちの間を通り抜け巫女副官に倒れ込む。
騎士は向かってきたゴブリンに剣をふるう。
「ゴバアァァっ」
火壁に巻き込まれたゴブリンは、それでもなお俺に向かってくるが、ダメージを
受けた獣など、すでに剣を抜いた俺の敵では無い。あっさりと剣の餌食になった。
「ふう、こんな陽のあるうちに、ゴブリンが出るとはな」
とどめを刺した騎士1が少し困惑したように言う。
「清浄しましょう」
巫女副官が二体のゴブリンの死体に粉のようなものを振りかけ、呪文を唱える。
みるみる死体は土に還る。これで死体が腐ったり悪臭をはなったりすることがなく
なる。便利なもんだ。
「ありがとうございます。あなた方は命の恩人です」
「大丈夫ですか。さぞかし怖かったことでしょう」
巫女副官が娘に声をかける。この娘も姫巫女ほどではないが、落ち着いた雰囲気
がいいんだよな。
「昼にゴブリンが出ることなどなかったのに・・・みたところあなた方は、旅のおかた。
どうぞ家にお寄りください。まもなく日が暮れます。今ではここらにも夜にはあのよう
な獣が出ると聞きます。どうぞわたしの家で今夜はお過ごしください」
三人で顔を見あわせる。今朝出た街から次の宿屋がある街まで二日の行程だ。
今夜は野宿の予定だった。
「おことばに甘えるとしますかね」
「冴木殿の言う通りですな。騎士団としてもこの地域の詳しい状況を聞いておかねば」

娘の家につく。かなり大きな家だ。娘が家の中に入りしばらくすると、両親と思われる
夫婦とともに出てきた。
「娘を助けていただいたそうで、ありがとうございました。さ、どうぞこちらへ。当家は
このあたり一体で農園を営んでしまして。うちの農園でとれたものばかりですが、
できる限りの歓待をいたします」
家の中に入り食事をもらう。豪勢とまではいかないが、新鮮な作物は実にうまい。
「昼間は農夫による自警団を作っているのですが、夜はもうお手上げです。どう猛な
オークを見たという話もあって。夜は危険です。今夜はこのままお泊まりください」
「うーむ、ここは街から離れているとはいえ、まだ人間の境界。ここまで魔族の侵攻が
進んでいたとは」
「この件は城にも伝えます。微力ですが魔術による結界も強めなければ」
「そうしていただけると助かります。ささ剣士様ももっとぶどう酒を」
347
(4): 2013/01/06(日) 23:25:11.36 ID:p1DqFaEu(4/5)調 AAS
夜も更け部屋に通される。騎士1と相部屋かと思ったが、一人部屋だ。ここまでくる間
の田園を管理しているのなら、かなりの農夫も雇っているのだろう。
部屋のドアがノックされる。騎士1か?
「夜分に失礼します」
「娘さんじゃないですか。どうされたんですか」
「今日は助けていただいてありがとうございます。当家のしきたりで、命を助けられた
ものには、処女をさしあげることになっていまして・・・」
うひょー、そのしきたりさいこう!騎士1じゃなくて俺んところにくるってのがいいじゃない。
「湯浴みもいたしまして清めてきております。剣士様どうぞこのわたしめをお受け取りに」
娘がちかづく。湯上がりの香りが部屋全体を包む込む。いやたまんないっすね。
ベッドに腰掛け、顔を見あわせる。農園の娘とは言え、顔立ちもそこそこかわいい娘だ。
娘の口元がにやりとなる。一瞬で俺の両手両足が魔術で縛られていた。
「ふっ、○○皇国にあらわれた勇者とやら。こんなものなのね。色仕掛けに簡単に引っ
かかるとは、あっけない」
農園の娘から姿がかわっていた。露出の多い黒の皮でできた服に身を包み、金髪の
長い髪をまとっている。
「お前は誰だ」
「□□帝国、ジル様の第一の弟子、リミアよ。ジル様が出るほどでもない。拘束呪文に
手も足もでないだなんて。お前を□□帝国に連れ帰れば賞賛はわたしのもの。
おーっほっほっほっほ」
「あーはっはっはっは」
「きさまっ、いつのまにわたしの後ろに!拘束呪文は!?」
「□□帝国の呪文だろ。俺、拘束系は最高位まで取得してるから途中のは解除(despell)
が効くんだよ。ついでにお前に最高位をプレゼント」
「くっ、手足が。最高位を使えるものなど、□□帝国でも二人しかいないというのに」
「じゃあ俺が三人目だな。最高位束縛の効果は縛るだけじゃないんだな。両手を挙げろ」
リミアの両手が挙げられ、胸の膨らみがその服装にもあわせ強調される。
「いい胸してんじゃん。足がじゃまだな。肩の幅くらいまで広げて立って」
「身体が勝手に・・・これが最高位の・・・」
「そゆこと、相手の身体を自由に動かせる。なんなら関節をうごかない方向に曲げること
もできるぜ」
「こんな屈辱を・・・ころせ、いっそのこと、このままころせ」
「そんなこといわずにさ、もちょい楽しもうよ。この皮の服似合ってるぜ。身体のラインが
綺麗に出てるじゃん。両手をあげても胸がここまで大きいのもすげえよな。そんでここを
指でつつつーとやると」
「ああああっ、さわるな、他国のものに汚されるなど、わたしのプライドが、ジル様に汚点を」
「プライド、汚点ね、そういうのよくわかんないけど、おまえ四つん這いになれよ」
ミリアが四つん這いになり、尻を突き出す格好になる。
「いいけつしてんじゃん。こういうのをみると叩きたくなるよな。でも一応ゆびで嬲るか」
「くああぁぁぁっ、やめろ、そこをなでるのは・・・ああああああっ」
348
(2): 2013/01/06(日) 23:29:15.41 ID:p1DqFaEu(5/5)調 AAS
ドンドンドン、ドアが激しくノックされる。
「ちっ、もう来たか。お前床に倒れてろ」
ミリアがそのまま横倒しに床に落ちる。その瞬間ドアが開き、騎士1と巫女副官が部屋に
なだれ込んでくる。
「冴木殿ご無事でありますか」
「ああ見ての通りだ。□□帝国の魔女だな。魔術で拘束してあるよ」
「さすがは冴木殿。おみごとですわ」
「んで、そっちは?」
「夫婦はゴブリンが化けたものでした」
「その魔女が化かしていたのでしょう。さきほど術が解けたのかゴブリンの姿に」
「わたしが二体を倒してこの部屋に巫女殿と急行しました」
「たぶん、こいつを拘束した時点で術が解けたんだろ。じゃあこの家のものは」
「この家の地下室が怪しいですわ。そこにまだ魔気が感じられます」
「じゃあ行ってみますか」

地下室のドアは魔術によるシール(seal)が張られていた。それも簡単に解除(despell)する。
そこには、幽閉されたこの家の親娘三人がいた。
「本当にありがとうございます。いきなりあの魔女とゴブリンが現れて、抗うまもなく地下室に
閉じ込められてしまいました」
「とんだ災難でしたね。無事でよかったですよ」

その後は結局この家に泊まることになった。夜も遅いし一応警備もかねて。
しかしあの巫女め『□□帝国から助けが来た場合、この術では解かれる可能性があります。
わたしの最高束縛術で再度拘束しますわ』とか。○○皇国の魔術は最高レベルまで上げて
ないんだよな。despellできないじゃん。生殺しだよこのままじゃ。
トントンとドアがノックされる。巫女副官か?そんなわけないよな。
「夜分に失礼します」
「娘さんじゃないですか。どうされたんですか」
「今日は助けていただいてありがとうございます。当家のしきたりで、命を助けられたものに
は、処女をさしあげることになっていまして・・・」
「やっぱりそういうオチかよ」

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