[過去ログ] お姫様でエロなスレ14 (382レス)
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298: ... 2013/01/06(日) 00:51:23.61 ID:7V28vdG+(1/11)調 AAS
題名忘れてた、
「初めの朝は」

目の前を通られたときは集中している最中で上の空だったので気づけなかったが、こうも凝視するとどうしても気づいてしまう。そういうわけで動揺で彼の寿命はマッハである。
「えっ、えええ?どうしたんだよその恰好は?」
「うん。一応、この国の女王って言っても、この国に使える一人の人間にすぎない、私は。って、言いたくて、だからちょっと借りてみたんだ、城の侍女のものを。」
「‥‥まあお前らしいっていえば十分お前らしいかな。でもびっくりだ、確かにこれは国民に対する宣伝効果は大きいな。よく考えたな。えらいえらい。」
「‥ありがとう。君たちに褒められると嬉しいよ。私には特別な言葉だから。」
まだ演説は終えてないので髪型を崩さないようにそっとやさしく彼に頭を撫でられ、少し得意げな彼女のドヤ顔にも見える表情は彼には非常に愛らしく見えた。

「いい感触だったと思う、去年よりは。そうだ‥教えてよ、あなたの感想を。せっかくだから。」
「ん、いいと思うぜ?それこそ即位してから最高だったと思う。(正直、目のやりどころに困ったわ‥‥)」
平常心で接せるだけまだ慣れてマシになってはいるが、それでも気恥ずかしさで顔を見ることができない。
まるで背後霊でも見ているように彼女の」肩の後ろに視線を合わせている。
「そうだ、お前のことだから、きっとその恰好で城の掃除とかするつもりなんだろう?」
「うん、そうそう。」
彼女には厄介な趣味‥のようなものがある。
公務のほぼない日や空き時間のある日は市民の生活ぶりを知る、という名目で様々な職業を一日体験する。
彼女が小さいころから城の侍女に混じって真似事をしているのを見ている彼にとっては彼女が市民の生活を気にするのは見慣れたものだが、
即位してすぐは思い付きで動いているようにも見える彼女の行動力に皆悩まされたものであった。
「(たしか、ナターシャみたいなヤツをコスプレイヤーって呼ぶって騎士団長が言ってたっけか‥‥)」
「ん?なぁに?似合ってないかな、もしかして‥」
「い、いやいやいや!似合ってるぜ!そんなこと考えてるんじゃないんだ、すまないな。」
「そう、ごめんね、杞憂だったわね。
この後メイド長に手伝えることがないか聞いてくるけど、そっちも言ってよね、私に用があれば。」
「え、そうだなぁ‥昼休みの後の演習を視察してくれたらうれしいぜ。士気の向上につながるしな。
でも、あんまり自由にするのもほどほどにな。
なんつってもお前がこの国で一番偉いってことを失念するなよ‥‥俺が言えた義理じゃないが。」
「了解。だから視察の件は任しといてね、承ったから。」
じゃあね。と、手をひらひらと振りながら元気に歩いていく彼女の姿は実にかわいらしい。
だが、メイド服に身を包み、長いポニーテールを振りながら立ち去っていく彼女の本当の姿は、
この国で誰よりも強く、気高く、勇敢にして聡明な王族の当主なのである。
そして、彼女がこのような茶目っ気を見せたり、弱みを見せたりするのは、彼女が子供のときから付き合いのある一部の人間と、城を職場とする人間の数名だけなのである。
「(‥俺の一族は、お前の先祖に拾われて、側近に任命されて今につながる。
お前の笑顔は、この国は、俺が‥‥いや、俺たちが、絶対に守ってやるから、安心してお前はお前のままでいてくれよな。)」
角を曲がり去っていく黒髪の影が見えなくなる刹那、そう心の中でつぶやき、
彼は振り返り控え室へ着替えに向かった。
299: ... 2013/01/06(日) 01:17:54.07 ID:7V28vdG+(2/11)調 AAS
何かおかしなところがあれば、遠慮なく突っ込んでくださいね。

「おお、騎士団長。」
「なんだ、遅かったじゃないか将軍。
まぁちょうどいいや、俺はもうそろそろ用は済むから交代だな。」
そういって控え室から退席した彼は騎士団長。
少々性格にムラのある人物だが、なかなかの好漢である。
なかなかに豪快な人物のため、騎士というより冒険者や戦士のような印象のある人物ではあるが、
それでも彼の人をまとめ上げる素質は本物で、警察業務を完全に統御し切れている。
そんな彼も女王や将軍とは同年代の幼馴染。彼女を守る重臣の一人である。
「しかし、姫さんの演説、立派になったもんだ。
俺らがガキん頃の姫さんとは全く変わっちまったなぁ。」
「そりゃそうだろ。あいつはお転婆だけど昔っから冴えてるヤツだったじゃないか。」
「いや、そうなんだけどな‥‥
昔はな、俺はあの姫さんが王様で大丈夫かなーこの国。とか思ってたんだよ。
それが立派に、あんな演説までそつなくこなせるんだからなぁー‥‥」
しみじみとした口調で話す騎士団長。
潤んだ瞳と遠くを見つめる視線により彼にとって彼女が大切な存在だということが丸わかりである。
「お前‥‥まさかとは思うが、ナターシャに惚れたか?」
「あっハハハ‥‥そうかもな、
でもだとしたらそれはお前も同じじゃねぇの?
なんかお前、あいつのことを話してるとき、鼻の下が長いんだよなぁー?」
それを聞いた将軍はというと、割と薄い目を見開き、頬と耳を真っ赤にしている。
「は?‥‥はぁ!?わけのわからんことはよしてくれ、俺は部下であいつは上司。それが全てだってよぉ‥!」
「あははははは!図星か?それとも今気づいたってか?
あーおかしい‥‥ま、ならより一層姫さんのために励まなくちゃな。
姫さん、根を詰めてばっかりみたいだしなぁ。
公務は姫さんがやるしかないが、他のことはなるべく手伝ってやらないと‥で、その姫さんは何やってんだ?」
「いつもの真似事だ。今はメイド長のところにいるぜ。」
「そうか‥あ、付きあわせて悪かったな。じゃあ俺はここでな。じゃあな。」
「ん、そうだ、今度一杯やらないか?新年のお祭り騒ぎに乗っかろうぜ?」
「それ、いいな。考えとくよ。」
そう言うとそそくさと騎士団長は出て行った。
「(あいつ、ナターシャに会いに行ったのか?絶対あいつ茶化すんだろうなぁ‥‥)」
一抹の不安を感じる将軍であったが、彼らとは長い付き合いからの経験から、大したことはないと、
気にせず着替えを続行した。
300: ... 2013/01/06(日) 02:22:13.77 ID:7V28vdG+(3/11)調 AAS
微エロシーンその2
今考えると、冗長だな‥‥

「‥‥俺で本当にいいのかよ?ナターシャさぁ‥‥?
お前には騎士団長が‥‥」
「いいんだ。今夜はだめだ、あなたじゃなきゃ。
それに、いつも駄目って絶対言う、あなたは。
じゃ、いつやるか‥今でしょ!」
「う‥。お前、何ちゅうことを言うんだよ‥‥」
いきなりのキスで動揺に動揺した彼の心に、艶のある声が染み渡る。
ここまでに起こったことが整理できず混乱している彼の隙を見計らって、上に跨った女王は服を素早くも丁寧にはぎ取っていく。
「やめてくれ‥」と蚊が鳴くような声で抗議する彼ではあったが、ベッドについた手を足で押さえられてしまい、彼女を制止することはできないでいる。
彼が動揺しているのは彼女の行動によるものだけではない。
小さい頃から彼女たちとは共に過ごしてきた彼にとっては、彼女がこのような行為に誘ってくること自体が彼が思う彼女の像から離れたことであり、
彼は想定外の事態が次々と起こる彼女の新たな一面を見て圧倒されているのである。
「ふふ、逞しいわね‥あなたの腹筋は相変わらず割れていて。」
つーっと腹部をなぞる彼女の指に驚き、くすぐられたときに出るような素っ頓狂な声が出てしまう。
「見事ね、きれいな三角になってるわよ、下着が。」
「え?どういうこと‥うわぁ。」
パンツ一丁という格好まで脱がされた彼の股間は彼の拒絶の態度とは異なり、見事にテントを張ってこれから起こるであろう行為への期待を示してしまっている。
それもそのはず彼女の成熟した姿は特別なものであり、ましてやその裸など、彼にとっては視覚から伝わる媚薬のごとく彼を熱くさせてくれるのだ‥
なお、彼は大人の女性の裸体を見たことはこれが初めてである-つまり、彼は童貞である-。
「任せて、よね‥ふふ、」
「いや、それでも‥お前が乗り気でも、俺には‥今更だけど‥ごめん。」
「‥‥いくじなしだね。」
これには若干彼女も煮え切らない態度にイラついてきているが、
彼にとっては幼馴染とはいえ国王と行為を行うなどまったくもって畏れ多く、
また彼自身自分は彼女の相手が務まる人物、ゆくゆくは彼女の夫となる人物たる器ではないという思いもあり、最後の一線を越えさせないでいるのだ。
さらにもう一つ、いや、これは彼にとって最も重要な事項であるが、
彼は自分と彼女との種族の違いを気にしていた。
彼の耳は頭頂部まで伸びている。彼はエルフであった。
ただでさえ貞操を大事にする彼ら一族の習わしによりみだらな行為を行うなど恥ずかしいという思いもあったし、彼個人としても代々人間の女性によって統治されてきたこの国の系譜に、人外の自分が書き記されることがあってはならないという負い目ともいえる感情があったのだ。
「あなたも私も責任は重いよ、多くの部下をまとめる長、だから。
なのに、そんなに弱々しい態度をするあなたには‥
根性を叩き直さなきゃいけないわね、おしおきをして。」
そう言うと彼女は、先ほど彼の上に位置どってからずっと浮かせていた腰を彼の頑丈そうな胴体につけ、上下に動かしつつ徐々に下腹部へと擦っていく。
「う‥な、にを?」
彼が腹部を触られるのが苦手なのはすでに彼女は知っている。
ぞわっとするくすぐられたときに感じる独特な気持ち悪さに身もだえしていると、不意に「ねぇ‥見てよ、ここ」と言われた。
彼がくすぐったさから閉じていた目を開けると、彼女は彼の胴体の一番下、彼の愚息に跨り、体をそらせ、互いの性の象徴が彼に見えるような体勢をとっていた。
「素直に、もっとお互いが気持ちいいと思えるようにしようと思ってたけど、変えるわ、方針を。
あなたは楽しむんだ、私のココで。
全力を出して吹き飛ばすから、今感じてる罪悪感なら。」
そう言い終わるとほぼ同時に彼の愚息を片手で掴み、
彼女の茂みの元へと導く-----

「うわああああああああっ!?
‥‥‥‥あぁ?‥よかったー‥、夢だったか‥‥。」
「どうしたんだ?悪夢なんて珍しいな、あなたにしては。」
飛び起きた彼の目の前にはただ、心配そうな目で見つめてくる主君が写っていた。
301: ... 2013/01/06(日) 02:48:19.98 ID:7V28vdG+(4/11)調 AAS
しばらくつなぎの部分になります。

「アイエエエエ!ナターシャ!?ナターシャナンデ!?」
「あなた、昼過ぎまで寝てるつもりだったでしょう?今日が祝日だから。
起こそうと思って来たのよ、掃除の時に近くに来たから。」
「そうか‥って、まだ侍女ごっこしているつもりなのか?」
「ごっこって何よ、一応家事くらいの雑用なら完璧にできるのよ?私は。」
「いや、それくらい知ってるよ‥小さい頃からお前よく雑用の手伝いをしてたの、俺見てるし。」
「じゃあ、考えてから話しなさいよ、それを考慮して!
むぅ、ちょっとムカッとした。仕事に戻るから、私。じゃあね。」
頭の中が整理し切れていない彼を機嫌が悪いと誤解したのだろう。
彼女は近くに立てかけたモップを手に取り、彼の部屋を足早に出て行った。

先ほどのナターシャの言った通り、今日は休みである。
この国には祝日が少なく、代わりに一度休みとなると必ずと言っていいほど連休となるくらい集中している。
年始もそれに漏れず、国王の演説から3日間、ほぼ全ての国民が休みを取るようになっている。
この間は兵は親元に帰り、軍や騎士団は完全に停止する。
危なっかしい慣習ではあるが、地理的に周りの国から攻めづらいこの国は3日間くらいなら外敵に備えるのを怠っても一応は平気であるし、
賊徒もこの期間中はお祭り騒ぎをしているので、街を襲うことはない。
そのため、城に部屋を持つ重臣たちは暇を持て余しがちになる。
そういう事情で彼は怠惰を貪ろうと企んではいたが、昨日の悪夢の続きを見てしまうという最悪な経験をしてしまったため、完全に眼が冴えてしまっていた。
「(‥顔でも洗いに行こう。ついでに、メイド長に頼んでなんかすぐに用意できるものでも作ってもらおう…うん、そうするか。)」
彼の薄い目が寝起きのためあまり開いていなく、はたから見たら寝ぼけているか立ったまま寝ているように見える状態で今できることを考え、行動する。

「よお‥‥珍しいな、今日みたいな日にいつも通りの時間に起きるなんて‥。」
「そっくりその台詞を返すぜ‥‥昨日、『明日は昼にブランチ。朝飯を食うくらいなら寝てる方がいい。』といったのはどいつだ?」
「まぁなぁ‥」
メイド長を探しに向かった食堂には騎士団長がいた。
だが、彼の様子は少しだけおかしかった。
彼は夜型の人間だが朝にも強い。むしろ、起きてすぐと寝る少し前が一番テンションが高いくらいだ。
しかし、今の彼は徹夜明けのように精根尽き果てたような表情をしているうえ、
彼の特徴的な猫のようなピンと立った耳の先が少しだけ垂れてしまっている。
幼馴染としての勘で感じた、これは何かあったと。
「朝っぱらからいざこざでも起こしたか?
どうせ近衛兵長かナターシャにでもなんか変なことを言ったんだろう?
あいつら、全く冗談が通じないからなぁ‥‥」
軽い気持ちでからかった将軍であったが、それに対して騎士団長は、一瞬身を震わせてから、少しだけうつむいた。
「多分、多分だが‥明日、お前もこんな感じだと思うぞ。
きっと‥いや、俺にとって驚きだっただけなんだ。忘れろ。」
そう言って置かれていた焼き魚に手を付けだした騎士団長。
なんだよ。途中でやめるなよ。などと言って問い詰めたが、全然何を言おうとしたのか彼は言うことはなかった。
「まったく、気持ち悪いな‥気になってくるじゃないか‥‥」
ぶつぶつと文句を言いながら誰か文句に付き合ってくれる人はいないかと庭園に足を運んだのと、少し離れたところにいたナターシャが彼の足音に気づいて近寄ったのはほぼ同時刻だった。
302: ... 2013/01/06(日) 03:03:25.82 ID:7V28vdG+(5/11)調 AAS
ほのぼの路線でしばらく進みます。

どうしたの?と声をかける彼女の声に何でもないよと軽くあしらい進んでいった彼だが、ふと思うところがあり、振り返る。
本来、彼女はあまり朝に強くはない。
大体起きてから活動を開始するまで30分はかかる。
しかし彼女は起床時間が同じ自分の自室に上がりこみ、起こしに来ていた。
しかも、その前から掃除の仕事をしていたと話す。
それに、化粧のりが最近悪い、とこぼしていた顔はなぜかすっぴんのままである。
「今度は何の仕事だ?」
「侍女は庭師としての仕事もこなすって、言ってたから、近衛兵長が。」
剣術に精通している彼女には、なぜか剪定のための枝切りバサミもさまになる。
メイド服をきちんと着こなしていることも相まってその道の職人にも見えてくるから不思議だ。
「あ‥そう。頑張れよな。」
「まぁ、頑張ってるけどね、今まさに。」
そう言って空をハサミで切って見せる彼女、ハサミで切るときの金属が擦れる音はひどく冷たく感じる。
「それもそうだな。じゃあ、より一層頑張ってくれよな。」
そう言って奥に進んだ彼は、ぶらぶら歩いて行ってたどり着いた迷路庭園の中で、
迷って半べそ状態の近衛兵長を救出し、愚痴に付き合わせたのだった。
303: ... 2013/01/06(日) 03:22:07.62 ID:7V28vdG+(6/11)調 AAS
彼は強烈な朴念仁設定だったりします。

「(目が回る‥‥確、実、に飲みすぎた…)」
頭を抱えて自室に戻る最中の将軍。
この日は夕方から城で新年会が催され、国の権力者や地方自治隊の長、国の援助を受けている学者などが集まっていた。
国が主催する会とはいえ、小国であるうえに参加者は毎年ほぼ同じのため、会はとても家庭的で、
どちらかというと組合の会合や親族の寄合を彷彿とさせる和気あいあいな雰囲気で、
彼はその場の勢いで酒の早飲み勝負に興じ、通常の3倍のスピードで飲み食いしてしまって顔を真っ赤にし、耳を角に例えられ赤鬼などとからかわれたりされていた。
もちろんそんなことをすれば体に負担はかかり、現在の彼の辛そうな状態につながっているのである。
「あーあー、何してるの?また飲みすぎたの?
ダメだって、無理して飲んだら。
何度も言ったと思うけど?あなたは内臓が強くないんだから‥」
手洗い場から戻ろうとしていたナターシャが彼を見つけ、駆け寄る。
「すまない‥はは、さっきメイド長が飲みすぎて俺が介抱したばっかりなのに、今度はお前に俺が介抱されるのか。
これはとんだ無礼講だな‥‥うげぇ‥」
「もう、ぶつくさ喋るからそうなるんだよ、ただでさえ気持ち悪そうなのに、黙ってても。
それに、今は私はまだ侍女の仕事をしてるんだから。」
「う‥そうだな、悪いが、肩、貸してくれ。
とりあえず部屋で休む。」
「分かった。みんなには伝えとくから、もう寝るって。
ゆっくり休みなよ、だから。」
ふらつきながらもなんとか部屋まで戻り、彼は彼女へ精いっぱいの笑顔をする。
「ありがとな。一時はまずいかとも思ったが朝まで寝たら何とかなりそうだよ。
お前がそばにいてくれたおかげかもな。」
「そうかな?明日のために休んでよ、まぁとりあえずさ。」
お前のおかげ。という言葉を聞いて気恥ずかしくなったのか、彼女は酒が回って桜色になった顔をさらに赤くし、それだけ言うとそそくさと彼の部屋から出て行った。
割と長めのスカートから中のチュチュが見える程の速さで走る足音が遠くなっていく。
新年会の会場とは逆へ音が去っていくが、これはおそらく一度部屋に帰ったに違いない。
「やれやれ、よーやく部屋だ。
あっ、朝のこともあるし、なんか不気味だから鍵はかけておこう。」
そう言って部屋に鍵はかけたが、酔いと気持ち悪さから他のことには大して頭も回らず、歯を磨くのも忘れて彼はベッドに飛び込んだ。
「(あいつの髪‥いい匂いだったな。俺も同じ石鹸を使おうかな…?)」

前の二日とは違い、彼は夢は見なかった、もしかしたら見ていたかもしれないが、
あんなこともあれば、たとえ二日間の悪夢が同時に襲い掛かったとしても覚えてはいないだろう。
304: ... 2013/01/06(日) 03:42:00.25 ID:7V28vdG+(7/11)調 AAS
スレチな気がしてきた。

「うん‥ん?あれ、なんか違和感があるような‥‥」
「んん、んっふ‥‥‥んは。ふあ、起きたみたいだね。」
彼が目を覚ますと、彼の下半身にかかっているはずの掛布団が手前に折りたたまれ、視界には天井とたたまれた羽根布団。
他に見えるのは質素な装飾ながらも大きな照明と、揺れる特徴的な髪の束。
「な、お前‥ナターシャ?そこで、何を?どうやって、ここに?」
声と髪型で特定されてしまった彼女は、どうやら彼の敷布団をまくり上げてその中をまさぐるようなしぐさをしている。
先日の悪夢の続きかと一瞬疑ったが、この肌の感覚、彼の将としての感覚が、これが現実であると伝えてくれた。
それに、彼女に起きぬけに出会うのは昨日経験したばかりで慣れもある。
しかし、彼には納得いかない、この状況がどこか現実味を帯びてないように感じさせたことがあった。
「なぜ!?鍵はかけたはずだぞ!?お前、一体!?」
上体を起こして腕で体を支え、足元に膝立ちになっている彼女を見すえて尋ねる。
昨日彼が自室に戻ってからできたことは、部屋にかけたこと、それだけであるのでよく覚えている。
その証拠に今の彼の状態は髪はくしゃくしゃで、会に出るということで用意したくだけた服はしわだらけになっており、
ズボンに至っては足元まですり落ちている。
しかし、何かがおかしい。
「え‥‥お前、なん、な、にを?」
どうやら、起きてすぐから感じている違和感はこれらしい。
彼の下半身ははだけているというどころの話ではなくなっていた。
股間は完全に露出しており、下着すらはぎ取られている。
それだけではない、普段は下着の中でこじんまりとしている彼の愚息が何やらぬらぬらとした液体につつまれ、赤身がかってその存在を主張している。

「どゆこと?なんで俺こんなことに?」
先ほどから語尾が上がりに上がっている彼とは対照的に、彼女はというとあっけらかんとして彼の疑問を聞いている。
下半身を完全に露出してしまっている彼の陰部に正対したメイド服姿の彼女は、目をうっとりさせて彼の瞳を見つめる。
まるで主人との夜伽を始めようとするようにも見える彼女の醸し出している空気は、色欲の瘴気を纏っているようにも感じさせる色気がある。
しかし、性に関しては疎い彼はその仕草を無視して彼女を問い詰めることを続けている。
生来の彼の生真面目さが出ているともいえるが、その裏でこの状況から想定できる展開を考えることから逃げているとも見える。
「とりあえず整理させてくれよ、ちょっと理解が追い付かねぇ。」
彼女の目を見られない。
いつも見ている彼女なのに、いつも見かけている服を着ているのに、
いつもの自室なのに、今このときは全てが彼の混乱を助長する気がした。
「いいの、理解しないで。
今は任せてくれればいいから、私に。」
何のことだ。と尋ねる声を彼女は気にしない。
305: ... 2013/01/06(日) 03:57:39.32 ID:7V28vdG+(8/11)調 AAS
これはひどい。

「んふぅ‥‥あなたのココ、なかなかで、感心したんだよ?」
そう言うと彼女は指で彼の分身をつまんですぐ離したり、指ではじいたりつついたりし始めた。
そのたびにしびれるような感覚が彼の神経に叩き込まれる。
「な、な、なぁ!?」
「よかった、寝てるうちからやっておいて。
出来上がっちゃったみたいだね、すっかり。
ふふ‥楽しくなったよ、少し。」
急に細かく震える彼の分身を握りしめ、指を踊らせるようにして揉みしだき、
直後にあふれてきた透明な液体をすくい取り、全体に塗りたくる彼女の白魚のように美しい指。
国内最高の剣士である彼女らしい力強い愛撫はまるで聖剣を握りしめて眼前の彼と闘っているような激しさを持つ。
短めに切りそろえられた爪が、細長い指の腹が、手のひらが、彼の急所に触れるたびにうめくような声が出てしまう。
「気持ちいいでしょ。どう?」
「あ、ああ‥‥」
悪夢のときと同様、彼は彼女とこのような関係になるのを望んでいないので、できればこの責め手から逃れたいのだが、
彼女の手による刺激で体がこわばり、ベッドについた両腕を離せないでいた。
「さて、それじゃあ‥‥始めさせてもらうわね、お仕事の本番。」
侍女の姿をした気高き女王は、にやりと一瞬表情を変え、彼の股へと顔を潜り込ませ、彼の分身の先端と口づけをいくつも重ねた。
「どんどん出るわね、溢れそうだわ、このままじゃ‥どうしようか?」
首を傾げて尋ねる彼女だが、強い刺激を味わった彼は息が荒く、上を向いたまま答えない。
そもそも彼はこのような行為の最中に出る質問の答えなど考えたくもない。
「それじゃあ私が考えちゃうよ?返事がないなら。
あ、これはどうだろうね。」
彼女は急に口を開け、口づけを交わしたその先端を一気に口に含み、指で揉みつつ吸い上げようとしてみせた。
「あっあっ!?くっぁ‥!」
先ほどまでの責めですら、体の自由がきかないほどに高まってしまった彼の体が、さらに一気に駆け上がっていく。
「‥っ!出ちまう!離れてくれっ!お前を汚したく、な‥あっ‥‥!」
「‥‥‥やだねっ♪」
彼の必死の懇願に彼女は一瞬顔を離そうとしたが、不意に一気に顔を戻し、彼に止めを指すべく口内に半分ほどを含んだ。
「あぁっ、あっ‥‥ああ‥‥(終わった‥かも、しれない‥)」
「んっんんんーーーっ♪」
天にも昇る感覚と男としての悦びに、諦めや後悔、懺悔の念は押し流され。彼は意識を手放すことを無意識に選んだ----
306: ... 2013/01/06(日) 04:19:18.40 ID:7V28vdG+(9/11)調 AAS
これで終了。閲覧サンクス

「で、質問の時間だ。
まず一つ、なんでお前はここに入って来れた?」
「前に、城下町で有名な義賊と会ったことがあったわよね、私一人で。
その時に鍵開けの技術を、ちょっと‥‥」
「‥‥(あの時もっと真剣に止めればよかったな。)
次、何故お前がこんなことをするんだ?
侍女の仕事の中には、こんなことは決してないぞっ!」
「え‥‥?だって、騎士団長が
『皆の慰み者になるのも仕事のうち』だと‥‥‥?」
唖然とする彼だが、無理もない、これは彼自身がよく知っているが、昔から彼女には一切の冗談が通じないのだ。
とにかく、これで後で痛い目に遭わせる人物は特定できた。
「なんでそんなことを真に受けるんだよ‥馬鹿じゃん‥
それに、なんかあの時楽しそうじゃなかったか?お前‥」
「えへへ、初めは騎士団長の相手をしたんだけど、実は。で、楽しくなっちゃって、その時に。」
「‥‥‥‥(え?もしかして昨日あいつが言わなかったことって、これ?)」
「それで、あなたともやってみたくなったけど、どうせ意地でもやってくれないでしょう?ウブだからね、あなたは。
だから、酔っぱらった今なら大丈夫だと思って‥」
「‥‥あぅ。」
「ちょっと!?ああっ、起きて〜っ!」
幼なじみは大変な性癖を開拓してしまいました。
その衝撃に、若き将軍は意識を闇に投じてしまったのだった。
もしかしたらあの悪夢は正夢になるかもしれない、意識の片隅でそう思い胸を膨らませようとする邪念を感じながら、意識を失う寸前に目に入ったのは、彼女の膨らみのない胸だった。
309: 2013/01/06(日) 13:35:32.37 ID:7V28vdG+(10/11)調 AAS
指摘ありがとうございますっ今後も精進します。
ネタが浮かんだら続編を作ろうとも思ってますがどうでしょう?
312
(2): ... 2013/01/06(日) 19:34:51.63 ID:7V28vdG+(11/11)調 AAS
>>310
書きながら投稿してたので…後半は睡魔との戦いでした(汗
今後は間隔を狭くしますね
>>311
ありがとうございます。でもそれは文章構成に難アリ、ということでしょうね
ちなみに、エロい初夢が正夢になる、という電波を元にこの作品を作りましたです
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