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お姫様でエロなスレ14 (382レス)
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ユゥとメイリン7 4/7
2012/02/24(金) 21:00:09.49
ID:VJs2gNXg(5/9)
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92: ユゥとメイリン7 4/7 [sage] 2012/02/24(金) 21:00:09.49 ID:VJs2gNXg 「ふむ。先程、青徳の事例はユゥにとっても重要だと言った、その意味が分かる?」 僕はまた首を横に振った。メイリンからの質問はスゥフォン様のときみたいに震え上がる ようなこともないけれど、メイリンの期待に添えていない自分がいたたまれなくなる。 けれどメイリンは、僕が答えられるかどうかにはあまり頓着していないようだった。かまわず 次の言葉を続ける。 「桂花山でも青徳と同じようなことが、起こりつつある。」 * * * 茫然としてなにか言葉を探す僕を置いて、メイリンは自ら立って棚から細長い箱を取り出して きた。 蓋を開けると、巻かれた布の地図が入っていて、彼女は卓上に丁寧にそれを広げた。 「長い話になるだろう。 ユゥにとっては初耳のことも、また聞いていたことと逆の事実もあるだろう。 しかし、まずは心をまっさらにして、我らの側の言い分を聞かねばならぬ。 おまえの一族の擁護はそのあとで、存分に聞くといい。」 メイリンの広げた地図には山河が描かれていて、細かくシン国の地名が書き入れてある。 うねる河筋の周りに、沢山の×印があって、数字が書いてある。一番大きく書かれている 地名は蒲州、山は── 「桂花山……」 懐かしい故郷の名前に、目が釘付けになる。僕らにとっては広すぎるくらいだった故郷の山も、 シン国の国土に囲まれて窮屈そうに縮こまっていた。 メイリンの白く細い指が河を示す線を辿る。 「これが鶴江[ホー・チアン]。蒲州中を蛇行し、潤す河だ。桂花山を水源とする。この河は、 桂花の言葉ではなんと呼ばれていた?」 「蔦川…。」 僕は桂花の言葉で答えた。そしてメイリンは難なくそれをシン国の読み方で発音する。 もう随分ふたつの言葉を使いこなしているようだ。 「鶴江には支流ごとに細かく名前がついている。蔦川[ニアオ・チュワン]もその扱いだ。 ただし蒲州の管轄下ではなかったので、この地図にその名は書かれていない。」 鶴江、と書かれたその河は、桂花山から出て、周りの細い川と合流を繰り返しながら、 地図の中を蛇行していた。 「水勢学はもう学んだな? 川の源流はどこから生まれる?」 「…土の中。」 突然、質問の分野がまたがって吃驚する。確か、スゥフォン様はそんな風に表現していた。 土から川? と印象深かったから憶えている。 「そう、土の中。地下に水がある。それが地上に出てきたのが、川あるいは河。 では、地下水の最も重要な入り口は?」 「…森。」 少し、鳥肌が立ってきた。メイリンがこれから語ることを聞きたい、でも少し怖い、そんな 気持ちだ。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1324607051/92
ふむ先程青徳の事例はユゥにとっても重要だと言ったその意味が分かる? 僕はまた首を横に振ったメイリンからの質問はスゥフォン様のときみたいに震え上がる ようなこともないけれどメイリンの期待に添えていない自分がいたたまれなくなる けれどメイリンは僕が答えられるかどうかにはあまり頓着していないようだったかまわず 次の言葉を続ける 桂花山でも青徳と同じようなことが起こりつつある 然としてなにか言葉を探す僕を置いてメイリンは自ら立って棚から細長い箱を取り出して きた 蓋を開けると巻かれた布の地図が入っていて彼女は卓上に丁寧にそれを広げた 長い話になるだろう ユゥにとっては初耳のこともまた聞いていたことと逆の事実もあるだろう しかしまずは心をまっさらにして我らの側の言い分を聞かねばならぬ おまえの一族の擁護はそのあとで存分に聞くといい メイリンの広げた地図には山河が描かれていて細かくシン国の地名が書き入れてある うねる河筋の周りに沢山の印があって数字が書いてある一番大きく書かれている 地名は蒲州山は 桂花山 懐かしい故郷の名前に目が釘付けになる僕らにとっては広すぎるくらいだった故郷の山も シン国の国土に囲まれて窮屈そうに縮こまっていた メイリンの白く細い指が河を示す線を辿る これが鶴江ホーチアン蒲州中を蛇行し潤す河だ桂花山を水源とするこの河は 桂花の言葉ではなんと呼ばれていた? 蔦川 僕は桂花の言葉で答えたそしてメイリンは難なくそれをシン国の読み方で発音する もう随分ふたつの言葉を使いこなしているようだ 鶴江には支流ごとに細かく名前がついている蔦川ニアオチュワンもその扱いだ ただし蒲州の管轄下ではなかったのでこの地図にその名は書かれていない 鶴江と書かれたその河は桂花山から出て周りの細い川と合流を繰り返しながら 地図の中を蛇行していた 水勢学はもう学んだな? 川の源流はどこから生まれる? 土の中 突然質問の分野がまたがって吃驚する確かスゥフォン様はそんな風に表現していた 土から川? と印象深かったから憶えている そう土の中地下に水があるそれが地上に出てきたのが川あるいは河 では地下水の最も重要な入り口は? 森 少し鳥肌が立ってきたメイリンがこれから語ることを聞きたいでも少し怖いそんな 気持ちだ
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