[過去ログ] パワポケでエロパロ22 (971レス)
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431(3): 2011/10/22(土) 00:00:06.91 ID:Fvxggy4/(7/7)調 AAS
秋の潮風と快晴の空の下、廉也と玲泉は島行きの連絡船の座席に、並んで座っていた。
乗客は船内にちらほらと見えるくらいだったが、二人は膝が触れ合うほど近くにいた。
二人の話は、学校のこと、それから島の住民のことなど、普段通りのお喋りだった。
それらの話題がひと通り尽きて、二人で海を眺めているときに、不意に玲泉が話を切り出した。
「そういえば、今朝これを渡すときにあなたは、確か……来年は一緒に過ごせないかも知れない、
と言ってましたよね。ということは、島を出てプロになるおつもりですか」
「……うん。まだ俺と父さんしか知らないけど、スカウトの人が何球団か入れ替わりに来ててさ。
大神目当てで島に来てたんだろうな、と思ってたけど、どうやら俺をドラフトで指名するつもりらしい。
もう、プロ志望届けも出してしまったよ。プロに入ったら、呪いとは別の意味で命懸けだ」
廉也は笑ってみせたが、玲泉はその笑いの裏に緊張が横たわっているのを察した。
プロ野球選手の道には、一度きりの甲子園で勝つことにも負けないプレッシャーがかかっているようだ。
「今度は、私も本当に純粋な気持ちであなたを応援できるんでしょうか。そうであれば、私は嬉しいです。
あなたが満足するまで、プロで野球をやってきてください。それが、私の望みです」
思い返せば、玲泉が素直な心で廉也たち日の出高校野球部を応援できるようになったのは、
やっと彼らが甲子園出場を決めてからだった。彼女が吹っ切れるのに、そこまで時間がかかった。
「何だかね……玲泉がそう言ってくれると、どうにかなりそうな気がする」
「買い被りですよ。今までだって、結局あなたとその周りの方々の力でやってきたわけでしょう」
「昨日言っただろ。玲泉は特別だ、って」
廉也はそれ以上説明しなかった。玲泉も追求しなかった。
理屈では説明できないところに、彼らの絆があったから。
その絆が実を結ぶまで、あともう少しだけ時間がかかりそうだった。
(おしまい)
好きなキャラでもエロネタがまったく頭に浮かばない場合もあれば、
ただネタ思いついただけでのキャラで書いてる内に愛着が湧いてくることもある。
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