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罪を犯した少女の小説 (487レス)
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琥珀3rd-Proof 12/20
◆L5HDQw/jy.
2010/12/11(土) 19:59:28
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70: 琥珀3rd-Proof 12/20 ◆L5HDQw/jy. [] 2010/12/11(土) 19:59:28 ID:cCwAZIMX そう考えるとこの場から離れることはできなかった。 それに――私にももうカガミしか残っていない。 「……なにいって、ミヤビ。どうしたの、こんな、こんなところで監禁されておかしくなっ ちゃったの。しっかりしてよ」 「ううん、監禁じゃない。私は望んでここにいいるの」 「うそだ」 信じられないというように、何度も何度も首を振る椎。 私はその椎の様子が憐れでしょうがなかった。 「椎もさ、一緒にカガミに謝ろう、謝って一緒に償おう」 そういって椎の身体を抱きしめた。 そうすると、段々と椎の身体から無駄な力が抜けていくのが分かった。 「謝るって、なにを、アイツに謝ることなんて」 「だってカガミがおかしくなったのは、カガミをおかしくしちゃったのはわたしたちなんだ よ。だからね、謝ろう。ごめんて謝ろうよ、椎」 「いやだ……ッ」 椎は私の身体を強く抱き返してくると、引き絞るような声でいった。 「アイツは私からミヤビを奪った。しかも、こんな所に閉じ込めて、ほんと……むかつく」 椎の言葉からは怒りしか感じなかった。 でも私はなんとか説得しようとしたのだが、ふと、気がついた。 「カガミに謝るなんてできるわけない。だって、だって、アイツが瑛子のこと自殺に追込ん だんだし、紺が殺されたのだってどうせアイツが噛んでるんでしょ。それに、それに……ミ ヤビを、ミヤビのことを独り占めにしようとしたのが、なにより赦せない」 「……椎」 「だって、だって……アイツ知ってるはずなんだ、分かってたはずなのに……私がミヤビの こと好きだって。なのに、独り占めにしようとするなんて、赦せない」 「そう」 激昂し叫ぶ椎、その言葉に答えたのは――私ではなかった。 「それは、ごめんなさい」 「え――」 椎の背後にカガミが立っていた。 カガミは椎が喋っている途中からいたが、私はそのことを口にはしなかった。だってカガ ミが口元に手をあて、喋るなというように口を動かしたから。 カガミは椎の背後に立っている。 椎の目が大きく見開かれ、顔が硬直していた。 カガミは椎の肩を掴むと、強引に私から引き剥がした。 その勢いで椎は床に投げ出されると、真っ白い床に赤い染みを作り始めた。 「え?」 理解できなかった。 椎の身体から拡がっていく真っ赤な液体、それがなんなのか。 「うそ……なにこっ――ゲホッ、ゲホッ」 椎が咳をすると、口からもその液体は飛び散った。 私は椎になにをしたのかカガミに聞こうと、カガミのほうをみて絶句した。 「ふ……」 カガミの顔は酷く強張っていた。 目じりは吊り上り、床に倒れ赤い液体を撒き散らす椎を凝視し。口元に笑みににた表情を 浮かべていたが、それを笑みと呼ぶには抵抗があった。 「ははっ、ははははははははは」 カガミはいきなり笑い出すと、なにを思ったのか椎のお腹を踏みつけた。 「椎、椎! 余計なことしようとするからこうなるんだ、何もしなければ死なずにすんだか もしれないのに」 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1288175899/70
そう考えるとこの場から離れることはできなかった それに私にももうカガミしか残っていない なにいってミヤビどうしたのこんなこんなところで監禁されておかしくなっ ちゃったのしっかりしてよ ううん監禁じゃない私は望んでここにいいるの うそだ 信じられないというように何度も何度も首を振る椎 私はその椎の様子が憐れでしょうがなかった 椎もさ一緒にカガミに謝ろう謝って一緒に償おう そういって椎の身体を抱きしめた そうすると段と椎の身体から無駄な力が抜けていくのが分かった 謝るってなにをアイツに謝ることなんて だってカガミがおかしくなったのはカガミをおかしくしちゃったのはわたしたちなんだ よだからね謝ろうごめんて謝ろうよ椎 いやだッ 椎は私の身体を強く抱き返してくると引き絞るような声でいった アイツは私からミヤビを奪ったしかもこんな所に閉じ込めてほんとむかつく 椎の言葉からは怒りしか感じなかった でも私はなんとか説得しようとしたのだがふと気がついた カガミに謝るなんてできるわけないだってだってアイツが瑛子のこと自殺に追込ん だんだし紺が殺されたのだってどうせアイツが噛んでるんでしょそれにそれにミ ヤビをミヤビのことを独り占めにしようとしたのがなにより赦せない 椎 だってだってアイツ知ってるはずなんだ分かってたはずなのに私がミヤビの こと好きだってなのに独り占めにしようとするなんて赦せない そう 激昂し叫ぶ椎その言葉に答えたのは私ではなかった それはごめんなさい え 椎の背後にカガミが立っていた カガミは椎が喋っている途中からいたが私はそのことを口にはしなかっただってカガ ミが口元に手をあて喋るなというように口を動かしたから カガミは椎の背後に立っている 椎の目が大きく見開かれ顔が硬直していた カガミは椎の肩を掴むと強引に私から引き剥がした その勢いで椎は床に投げ出されると真っ白い床に赤い染みを作り始めた え? 理解できなかった 椎の身体から拡がっていく真っ赤な液体それがなんなのか うそなにこっゲホッゲホッ 椎が咳をすると口からもその液体は飛び散った 私は椎になにをしたのかカガミに聞こうとカガミのほうをみて絶句した ふ カガミの顔は酷く強張っていた 目じりは吊り上り床に倒れ赤い液体を撒き散らす椎を凝視し口元に笑みににた表情を 浮かべていたがそれを笑みと呼ぶには抵抗があった ははっははははははははは カガミはいきなり笑い出すとなにを思ったのか椎のお腹を踏みつけた 椎椎! 余計なことしようとするからこうなるんだ何もしなければ死なずにすんだか もしれないのに
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