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【友達≦】幼馴染み萌えスレ20章【<恋人】 (990レス)
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全天星座
2010/10/18(月) 02:20:13
ID:zCrBBEnZ(7/13)
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879: 全天星座 [sage] 2010/10/18(月) 02:20:13 ID:zCrBBEnZ 昼過ぎとなり、飛行機で出発のときが来た。直行便は取らなかったので、また飛行機を乗り継ぐことになる。 宮古島に着くのは、恐らく日が傾いている頃だろう。 やがて俺達を乗せた飛行機が離陸した。 空を飛んだことにより、今から泊りがけで旅行に行くのだという実感がようやくわいてきた。 それと同時に、とある罪悪感もまた押し寄せてきた。理恵に何度も感謝することで、払拭したつもりだったが。 「理恵」 俺は隣に座る相方に声をかけた。無言で首をこちらに向け、一瞥してきた。 「金、絶対にすぐ返すからな」 俺は情けないことに理恵から旅費を立て替えてもらっていた。 常日頃散々友達と遊び歩いているから、手持ちはもちろん貯金も微々たるものだった。 両親に小遣い数か月分の前借りを頼んでも、当然ながら答えはノーであった。 「でも、私が無理矢理誘ったから・・・」 「何言ってんだ。最終的には俺が自分で付いて行くって決めたんだ。必ず返す」 とはいったものの、当てがない。 俺も理恵を見習ってバイトでも始めようかな。でも、そうすると自由な時間が少なくなってしまう。 (せっかく3年間しかない高校生活なのに。もっと遊んでいたいじゃないか。どうせ大人になったら嫌でも働くんだし――) などと考えてを巡らせていた俺に、理恵が、 「雄也、本当に返すのはいつでもいいよ。そんなに思いつめなくても・・・」 と言った。どうやら俺はかなり真剣な顔で思いつめていたらしい。 「ごめん、助かる」 再び感謝の念を表した瞬間、 「だからって、無駄遣いばっかりしちゃダメだよ」 という声が聞こえてきた。 「うっ・・・」 「雄也って、昔からそうだったよね」 理恵の言うとおり、俺はガキの時から金をもらえばすぐに使ってしまう奴だった。 この浪費癖を何とかしようと思ったが、思っただけで歳月は過ぎていった。 そういえば、無駄遣いばかりして俺が母さんに怒られていた傍らで、理恵が心配そうに見ていたこともあったな。 こいつは今、そのことを思い出したのだろうか。 だが、理恵の言葉にはまだ続きがあった。 「だから、雄也が双眼鏡をくれた時は凄く驚いたかな」 双眼鏡――確かいつぞやの誕生日にプレゼントしたことがあった。 あの時だけだな。俺が珍しくこつこつと小遣いを貯めていたのは―― 何故そうできたのか、今ではもう分からないが。 その話題をきっかけに、沖縄までの機内では思い出話に花が咲いていた。 さらに、お互い疎遠気味であった中学時代の話もして、大いに盛り上がった。 俺達は遠い昔のようにまた、二人でいる時間を存分に楽しんだ。 ――過ぎ去ってしまった日々を埋め合わせるかのように。 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1268119221/879
昼過ぎとなり飛行機で出発のときが来た直行便は取らなかったのでまた飛行機を乗り継ぐことになる 宮古島に着くのは恐らく日が傾いている頃だろう やがて俺達を乗せた飛行機が離陸した 空を飛んだことにより今から泊りがけで旅行に行くのだという実感がようやくわいてきた それと同時にとある罪悪感もまた押し寄せてきた理恵に何度も感謝することで払拭したつもりだったが 理恵 俺は隣に座る相方に声をかけた無言で首をこちらに向け一瞥してきた 金絶対にすぐ返すからな 俺は情けないことに理恵から旅費を立て替えてもらっていた 常日頃散友達と遊び歩いているから手持ちはもちろん貯金も微たるものだった 両親に小遣い数か月分の前借りを頼んでも当然ながら答えはノーであった でも私が無理矢理誘ったから 何言ってんだ最終的には俺が自分で付いて行くって決めたんだ必ず返す とはいったものの当てがない 俺も理恵を見習ってバイトでも始めようかなでもそうすると自由な時間が少なくなってしまう せっかく3年間しかない高校生活なのにもっと遊んでいたいじゃないかどうせ大人になったら嫌でも働くんだし などと考えてを巡らせていた俺に理恵が 雄也本当に返すのはいつでもいいよそんなに思いつめなくても と言ったどうやら俺はかなり真剣な顔で思いつめていたらしい ごめん助かる 再び感謝の念を表した瞬間 だからって無駄遣いばっかりしちゃダメだよ という声が聞こえてきた うっ 雄也って昔からそうだったよね 理恵の言うとおり俺はガキの時から金をもらえばすぐに使ってしまう奴だった この浪費癖を何とかしようと思ったが思っただけで歳月は過ぎていった そういえば無駄遣いばかりして俺が母さんに怒られていた傍らで理恵が心配そうに見ていたこともあったな こいつは今そのことを思い出したのだろうか だが理恵の言葉にはまだ続きがあった だから雄也が双眼鏡をくれた時は凄く驚いたかな 双眼鏡確かいつぞやの誕生日にプレゼントしたことがあった あの時だけだな俺が珍しくこつこつと小遣いを貯めていたのは 何故そうできたのか今ではもう分からないが その話題をきっかけに沖縄までの機内では思い出話に花が咲いていた さらにお互い疎遠気味であった中学時代の話もして大いに盛り上がった 俺達は遠い昔のようにまた二人でいる時間を存分に楽しんだ 過ぎ去ってしまった日を埋め合わせるかのように
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