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【友達≦】幼馴染み萌えスレ16章【<恋人】 (730レス)
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471: 居心地の良い距離感 [sage] 2008/12/04(木) 01:08:16 ID:0zjsXVoi 「ねぇたっちゃん、膝枕して?」 そういって美紀――まぁ所謂幼馴染だ――は、俺の了承を待たずして勝手に俺の太ももに頭を乗せた。 「おい、美紀。まだ了承してないんだが。」 「いいじゃない、どうせOKだったんでしょ?」 「…まぁそうだが。」 「ならいいじゃん。今日は甘えさせて?お願いだから…」 そういいながら潤んだ目で俺のことを見つめてきやがる。俺がそれに弱いのを知っているくせに。 こいつが甘えてくるときは、大抵何かしらあったことを示している。 いつだったか、膝枕だけしてやって理由を聞かなかったら、その後が大変だった。俺の財布から、諭吉様が数人飛び立って言ったほどだ。 「で、今日は何があったんよ?」 「うん…今日はね、あのね、振られちゃったんだ…」 「振られたって、あの優しそうな彼氏にか?」 「うん、他に好きな人が出来たって…」 振られたときのシーンが思い浮かんだんだろう。目には涙が浮かんでいる。 「…なら、俺が彼氏になってやろうか?」 「たっちゃんが?冗談はよしてよ〜。他に好きな子いるんでしょ?」 冗談じゃないんだが。いつもこうやって俺が付き合ってやる、とか言うと話をそらしやがる。 そのくせ、甘えてくるから性質が悪い。生殺しもいいところだ。 「まぁな。片思いだけど。」 「え〜!マジ?誰?誰?!」 さっき泣いたカラスがもう笑った、じゃないが、爛々と目を輝かせている。 「バーカ、お前なんかに言えるかよ。」 本当にお前が一番なんだけどな。なんて甘い台詞、言えないが。 美紀と過ごす、この空気が、この距離感が好きだから、壊したくない。 「…ねぇ、たっちゃん。」 「ん、何だ?」 「手をぎゅってして?頭なでなでして?」 こんな泣きそうな声でお願いなんかされたら、黙って従うしかなくなる。 「…了解。」 美紀の左手を俺の左手に絡ませ、空いた右手で頭を撫でてやる。 さらさらとした美紀の髪の毛が気持ちいい。美紀も少し嬉しそうに目を細めている。 …って、よく見たらこいつ、もう寝てやがる。 「…ったく…」 今回は何時間寝るんでしょうかね。俺のお姫様は。 毛布をかけてやりながら、俺はこの姫様が起きた後の脚の心配をしていた。 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1221583669/471
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