[過去ログ] 【百花】ハーレムな小説を書くスレ【繚乱】17P (1001レス)
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459: 略してヤンレム ◆oEsZ2QR/bg 2008/08/14(木) 22:56:50 ID:17wHj1EK(1/7)調 AAS
皆さんこんにちわこんばんはきさまはんらんぐんだな。(挨拶)
私の名前は佐藤藍です。
衛くんの家に居候している従姉妹で、衛くんより2歳年上です。近くの短大に通っています。
そんな私がいま何をしているのかと言うと、衛くんの部屋の押入れに隠れています。
この時期、衛君の布団にまみれた押入れの中は妙に蒸し暑く、私の体はいろんな意味で火照って火照って、もう大変! ここに重度の透けフェチさんが居たら私で悩殺です。
火照るんなら押入れから出ろという話ですけど、出たけりゃ出ます。
出られないんです。
というか、出る勇気が無いんです。
「むはぁ……、衛くぅん、んふーっ、んふーっ、んふーっ……!」
だって、見ず知らない人が衛君の部屋で変なことしてんですもーん!!
衛君の部屋のゲーム(雨格子の館)をちょっとプレイして、ひと段落したところで「私が突然押入れから出てきたら衛君おどろくかなっ?」って安直な考えで隠れたのを後悔してます。
階段を登ってくる音を聞いて、急いで隠れて待ってたら、入ってきたのが、明らかに全身から興奮してますオーラを纏った見たことも無い女の人。しかも着物姿て。
入ってきた瞬間、部屋に散らかされてた衛くんのカッターシャツを見つけると、猫を見つけた猫好きのごとく(例えになってない)、飛びつき、そのまま
「すーはーすーはーすーはー……」
顔を押し付けて、吸う吸う吐く吐く、吸う吸う吐く吐く。あ、今度はトランクスを見つけた。吸う吸う吐く吐く、吸う吸う吐く吐く。え、ちょっとソレ、靴下なんですけど……、吸う吸う吐く吐く。
ちょっ……変態だ!
しかも、なんか右手を下のほうに這わせてもぞもぞしてますし!
「まもるくぅん……、まぁもぉるぅぅぅ……まぁもるぅの匂い、まぁもぉるのぉえきすぅ……、さぁいこぉぉぉ……」
この子……どうやら衛くんのストーカーですね!? あぁもぅ、衛くんったら。どれだけ変な人に好かれれば気が済むんですか!
ああ、なんだか雰囲気に呑まれて出れません……。なんか気まずすぎて出れません……。
どうやってこの状況を打破すればいいのでしょうか。早く帰ってきてください! 衛くぅぅん!!
あ、今度はテレビの前のクッションに狙いを定めました!
四つんばいで動いて、まじまじとクッションを見つめています。
「これは……衛くん、いつもこれにお尻をくっつけてるのね……」
そう呟くと、
「ああああ! ワタクシも衛くぅんのお尻にしかれたぁい!!」
思いっきり息を吸い込んで、クッションのヘコミに顔をダイブさせました。そして、顔をくっつけたまま部屋の中をゴロゴロ転がります。
クッションを顔から離すと、べとべとになったヨダレまみれの顔を上げて恍惚そうに微笑み、
「あー、めっちゃ興奮する」
一言だけ呟くと、またもやぎゅうぎゅうと顔を押し付けていました。
くぐもった声で「あふぅ」とか「ぬふぅ」とかどうやって出してるのかわからない声をあげて、悶え悶え。
「おしりぃ……これがぁ、衛くぅんのおしりのかたちぃ……ちゅうちゅうちゅうちゅう……」
謎の女性は頭の中でなにかがフィーバーしているようです。
……ただそのクッション、私のなんですけど。
あなたがおもいっきり吸い込んでる衛くんのエキスはわたしのなんですけど。
というかそのクッションの柄がキティちゃんということで気付いてください。衛くんはキティちゃんよりルロロマニックのほうが好きなんですよ。たぶん。
RURURURURURU・・・。
RURURURURURURURU・・・。
あ、廊下で家の電話の子機が鳴っています。
出たいですけど……、ここから外に出るわけにはいきません。
謎の女性は電話のコール音なんて聞こえないようで、おもいっきり無視してクッションに夢中です。
ああ、私の愛用のビーズクッションが陵辱されていくぅ……。
★
460: 略してヤンレム ◆oEsZ2QR/bg 2008/08/14(木) 22:58:03 ID:17wHj1EK(2/7)調 AAS
「あれ、姉ちゃん電話でないや」
スーパーの喫煙所の前で僕は携帯電話を切る。今日は姉ちゃん自宅に居るはずなのになぁ。
あ、言っとくけど喫煙所の前で電話してた理由はそこが一番静かだからだからね。この時間帯のスーパーは店内に流れるユーロビートの音楽(何故ユーロビート?)と店員さんの販促の必死な声が聞こてて意外とうるさいし。
「お姉さん留守?」
貴船ちゃんが寄り添うように僕に身体を預けたまま聞いてくる。買い物を終えたおばちゃんらが、学生服の僕らの様子をちらちらと見ててなんかいごごちが悪い。中には微笑ましそうにクスクス笑う人も居る。
笑うなら見えないところで笑ってよ!
「ちょっと、離れてくれないかな?」
肩同士がくっついてて、なんだか恥ずかしい。
「だめ。変な虫が寄り付くとダメだから」
そう言うと、貴船ちゃんはまだまだという風にぐいぐいと身体を近づけ、ぴったりと僕にくっついた。
「衛、顔をあんまり上げないでね。みんなに見えるぐらい上げちゃうと、衛のかっこよさにみんな気付いちゃうから」
顎を摘まれた僕はそのまま下に引っ張られ、視線が足元まで落ちる。これじゃあ、髪の毛で目元が隠れちゃうなぁ。それが目的なんだろうけど。
ちなみに今野宮ちゃんはスーパーで今日の夕飯の食材を買いまわっている。なーんでこんな買い物をしてるのかと言うと『泊まりといったら女の子の手料理です』という野宮ちゃんの一言だ。
んで、僕は姉さん(といっても従姉妹だけど)に今日のご飯は作らなくていいと伝えるために電話したわけなんだけど……。なぜか電話に出ない。
うーん、どこかに出かけてるのかな。やっぱり。
「でも本当によかったわ」
「ん、なにが?」
「衛と一緒に住んでたのがお姉さんで」
「…なんでさ」
「だって、もしお兄さんだったりしたら、危なくて私一生衛を家に帰さないもの」
またなんと返せばいいのかわからない回答を……。肯定の返事もできないよ。どういたしまして、とか言えって言うの?
「もしお兄さんだったら、野宮ちゃんと協力してうちに監禁するかなぁ」
そういう物騒なキーワードをこんなおばちゃんたちが多いスーパーで言わないでください。
「そうすると偶数日は私の家、奇数日は野宮ちゃんの家って感じにお互い交互に監禁していくと管理が楽ね」
僕、モノ扱い。
「あ、それよりも小学生のころみたいに、どっか人里離れたところに秘密基地とか作ってそこに衛君を閉じ込めておけばいいね。そうすれば、お互いが好きなときに管理できるし……」
世間ではそれを犯罪と呼びます。お母さん僕以外に男の子を生まなくてありがとう。それとお姉ちゃん。女でありがとう。あと、うちの親戚、女系一族でありがとう。みんなにありがとう。
でもできれば神様。もうすこし優しい性格の人間に好かれるようにして欲しかったな。いや、確かに貴船ちゃんは優しいけど。僕と女の子には。
「あと、衛くん体中に有刺鉄線を巻きつけるってのはどうかな? こうすれば物理的に触りづらくもなるし、見た人も怖くて近づけなくなるし……」
あ、あのー。僕をどうやって監禁するかという話題で一人で盛り上げられるとすごい怖いんですけど。まわりの微笑ましそうに見ていた感じが、一気にひそひそと暗そうな感じになるし。あとそれ絶対痛いから!
462: 略してヤンレム ◆oEsZ2QR/bg 2008/08/14(木) 22:59:05 ID:17wHj1EK(3/7)調 AAS
「貴船さん」
あ、野宮ちゃん。終わったの?
「買い物を終わりました」
そう言って野菜やお肉が入ったエコバックを見せてくれる。僕は持つよと言ったが、野宮ちゃんはふるふると首を振って拒否した。
「なすび買った?」
あれ、貴船ちゃんなすび好きだっけ?
「当然です。きゅうりもゴーヤも買いました」
「ゴーヤチャンプルー作るの?」
「いえ違います。衛様のどんな要望にも対応できるためにです」
野宮ちゃん素面で何を考えてやがる。
「うーん、ゴーヤの苦味はあんまり好きじゃないんだけどなぁ……」
「私は大好きですよ」
「私も」
「ふーん。そうなんだ……」
「入れられるのが」
野宮ちゃん。それはどういう意味?
「苦いのが」
貴船ちゃん。この流れだと、そっちも別な意味にとられちゃうから! つーか、とってるでしょ! それは!
「まぁ、冗談はおいといて、さ、行こう!」
貴船ちゃんが僕の腕を絡めて、先行する形で歩いていく。野宮ちゃんは僕より三歩下がって着いてくる。男より前には歩かない。ダイヤモンドは砕けない。
横に並びなよって言うんだけど、野宮ちゃんはあくまでも衛様から3歩下がった位置が定位置だと言い張ってる。本人曰く、マゾ妻の立ち位置。マゾ妻っていう単語初めて聞いたよ。
……これじゃあ、友達・恋人同士にお豆が着いてきてるみたいに見えないかな……。
★
皆さんこんにちわこんばんはおはようからお休みまでライオンを見つめる暮らし(飼育員)。佐藤藍です。
どうしましょう。衛くんが帰ってきたみたいです。私は相変わらず部屋の押入れに隠れています。出られません。
部屋の中心には、まだクッションを持ってすーはーくんかくんか身悶えている女の人が居ます。クッションに夢中で衛君が帰ってきたことに気付いてません。
あれ? おじゃましまーすの声……。ああ、この声はいつも衛くんが連れてくる貴船ちゃんですね。でも、今日はもうひとり声が聞こえたような……。
ああ、階段を登ってくる音! 足音は3つ。3つ? 3人? てゆうか、足音で人数がわかる私って我ながら凄い。あ、もう目の前……、どうするんだろ、どうするんだろ!
あ、開いちゃった……。
★
……。あれぇ、僕部屋間違えたかな。
なんか、ドア開けたら着物姿の知らない人が居るんですけど。しかもお姉ちゃんのクッションに思いっきり顔を押し付けてるんですけど。
部屋に案内された貴船ちゃんと野宮ちゃんも僕の後ろからぽかんと口を開けている。
「………この方が衛様が従姉妹の姉上様ですか?」
「違うよ!!」
どこの世界に自分のクッションに吸い付く姉が居るんだよ!
「すぅーはぁ〜ちゅぱちゅぱ…………んっ?」
着物姿の知らない人が僕らに気付いたようだ。よだれだらけとなった顔を僕らに向ける。
美人だった。白百合のように綺麗な白い肌と整った目鼻口(びちゃびちゃだけど)、長い黒髪に着物という日本的な姿。ヤマトナデシコという言葉をまさに具現化したよう。
まるで背中に椿の花をしょっているようだ。こんなに美人だともはや口元のよだれもぴかぴかーの演出効果の一部に見えてしまう。
「…」
どすっ。
「うぐっ」
なぜか野宮ちゃんに片腹を殴られた。
「あ………」
美女は僕らの顔に視線を向け、明らかにこちらにもわかるぐらい『ビクゥゥゥゥ!!』と肩を強張らせた。
「あ……あ……、しまった……!」
ああ、声も透き通るようないい声ぇ……。って違う違う! 着物美女は着物をふわりと広げながら立ち上がると、目にも留まらぬ速さで部屋の窓へ一直線! 逃げる気だ!
「ちょっと待ってよ!」
「こら、待ちなさい!」
あまりのことに反応が一瞬遅れた。僕と貴船ちゃんが声をあげた時には美女はもう窓フチに足をかけて外へ飛び出そうとしていた! 着物のクセに素早すぎる! というか、2階だよここ!?
「失礼しましたぁ、私の旦那様ぁ!」
美女はそう叫ぶと、窓枠にかけた足を伸ばし宙に向かって飛び出した。
463: 略してヤンレム ◆oEsZ2QR/bg 2008/08/14(木) 23:00:47 ID:17wHj1EK(4/7)調 AAS
美女はそう叫ぶと、窓枠にかけた足を伸ばし宙に向かって飛び出した。
「逃がしません!」
野宮ちゃん!?
さすが僕のアサシン。この脱出劇に一番早く反応していた野宮ちゃんは僕の部屋を2歩で走りわたると、窓へ。 どこからか取り出した手錠を、空へ飛び立った美女の長い足首に手錠をひっかけた!
美女の体が、足の手錠に引っ張られたあげく放物線を描いて、屋根へ体をたたきつけられた。
「ひゅぅー。やるぅ」
あまりの見事な逮捕劇(?)に貴船ちゃんが口笛を吹いた。僕はそれよりも、体をたたきつけられちゃったのが気になるんだけど……。
★
窓から美女を回収した僕たちは、美女がきゅう〜と伸びちゃってる間に野宮ちゃんが持ってきていた荒縄(なんで持ってんの? の問いに野宮ちゃんは「もしもの時のためです」と一言)で逃げられないように拘束にした。
もっとも、貴船ちゃんと野宮ちゃんは、あまりおおっぴらなところでは披露しづらいちょっといかがわしい結び方をトライしようとしていたのだが、そこはなんとか止めて普通にぐるぐる巻いてもらった。
うーん、それにしても見れば見るほど綺麗な方だなぁ……。
「この方は一体何者なんでしょうか?」
「勝手に衛の部屋に入るなんて非常識にも程があるわねっ」
でも僕はこの女の人が誰なのかという検討はおおよそついていた。
いつもいつも僕のことを付け回していたストーカー。僕のカバンに詰まっている大量のラブレターの差出人。
この人が多分、『O.N』さんだ。
「どうしますか? 衛様。場合によってはこの女をこのままゴミステーションまで搬送しますが」
「それはやめて」
せめて警察だからっ。
「まぁ、あたしも男の子は別として、女の子が酷い目合うのは見逃せないわね」
「うーん、それよりも僕はきちんと話がしたいな。この人と……」
と、そうこうしてると、美女の口からううう……とうめき声が漏れた。
「うう……」
「あ、起きました」
野宮ちゃんがすっと美女の背後に回る。もしなにか良からぬことをしようとする素振りを見せたら一気にヤルつもりのようだ。僕は野宮ちゃんに目でやめてと訴えるが、野宮ちゃんナチュラル無視。
「こんにちは」
声をかける。
「……」
美女はぼうっとワケがわからない表情で僕を眺めていた。
「……えーっと、こんにちは?」
瞬間。
「ぽぽ」
「?」
「ぽぽぽぽぽ……」
口で擬音言ってるよ。この人。
「ああ、衛くんのお顔をこんなに近くで拝見できるなんて……幸せです……」
突然頬をピンク色に染めて、うっとりとした顔で僕に笑いかけてきた美女。その妖艶な表情に僕の心臓がどきんと鳴った。
「え、えーっと……すみません、あなた……」
「……ぽぽ、声をかけてくださるなんて……。いつもいつも傍で見ているだけで精一杯だったのに、いきなりこんな近くでなんて……ぽぽ……」
「あの、すいません。だから……」
「そんなに見つめないでくださいな、旦那様……私どういう顔をすればいいのかわからなくなってしまいます……ぽぽ」
だめだ。聞いちゃいねぇ。ああ、やばい野宮ちゃんがポケットのナイフに手をかけようとしている! 待って待って!!
「ねぇ、あなた。名前は?」
僕相手じゃ話にならないと業を煮やしたのか貴船ちゃんが割って聞く。
「あら、ワタクシですか?」
あなた以外に居ないよね。
「ワタクシ、鬼塚ねりなと申しまわすわ」
「鬼塚ねりな……」
おにつか、ねりな。イニシャルだとO.Nだね。
「鬼塚ねりなさん。年齢はおいくつですか?」
「ワタクシ、今年で24歳になりました」
うわ、僕らより7歳も年上じゃないか。
464: 略してヤンレム ◆oEsZ2QR/bg 2008/08/14(木) 23:01:57 ID:17wHj1EK(5/7)調 AAS
「ねぇ、貴船ちゃん。ラブレターのこと聞いてくれないかな? 多分、いつも貰っているラブレターってこの人が書いていると思うんだけど」
「あ、それは。ワタクシですわぁ」
やっぱりそうなのか……。
「一枚一枚心を込めて書かせていただきましたの。ワタクシの想いが伝わるようにワタクシのぽぽぽ……の毛で編んだ特注の筆と、旦那様を想って溢れたぽぽぽ……を混ぜた墨で、愛を込めて……」
なんかまたドン引きワードが出たよー? どうりであのラブレター全部かすれたような筆文字だったのか! 「大好き大好き愛してます愛してます好き好き大好き超愛してる」が滲みまくってて恐怖した覚えが。
なんだか鳥肌がぶるっと出てきたよ……。
「すべて読んでいただきました?」
そんな感無量な笑顔で言われたら、「シュレッダーで捨てました」とは絶対言えない。
「う、うん」
「じゃあ、あなたが衛様に付きまとっていたストーカーってことですね」
「ストーカーと言われると心外ですわ……、ワタクシは旦那様である衛くんの3歩後ろを歩くことをモットーとしています、大和撫子ですわ」
全然違う。
「どちらにしろ、付きまとってたりしたことは認めるんですね」
「……ぽぽぽ」
顔を赤らめて頷いた。
瞬間、野宮ちゃんの腕が鬼塚さんの首を回し、チョークスリーパーをかけるように締め…、
「貴様、何の目的があって衛様をつけ回していたのですか? 正直に答えなさい。答えないとココがあなたの現世最後の場所となりますよ」
うわぁぁぁーーーー!!! 野宮ちゃん! だめぇぇぇぇ!
野宮ちゃんの頭の中は常になにかしらの僕に対する陰謀論がぐるぐる回っているという噂は本当だったみたいだ。これじゃあストーカーより野宮ちゃんのほうが怖いよ。
「ああ、愛しい旦那様の匂いに包まれた部屋で死ねるなんてこんな幸せなことはないですわぁ……」
鬼塚さんも抵抗しろっての!
僕は慌てて、野宮ちゃんを鬼塚さんから引き剥がす。野宮ちゃんの肩を掴んで抱き寄せると驚くほど素直に手を離してくれた。
「野宮ちゃんっ! 何でもかんでも物騒な方向へ考えちゃダメだって言ってるでしょ!?」
さすがに語尾を強めて言う。
「………」
野宮ちゃんはなぜか黙ったまま。ん、あれ、聞いてるの?
「野宮ちゃん?」
「…………あ、はい……。わかりました……」
なんか反応が弱いなぁ。分かったならいいや。
ふと横を見ると貴船ちゃんがなぜかニヤニヤしていた。
「朱美ちゃん、衛に抱かれて頭が真っ白?」
……あ、鬼塚さんから引き剥がしたときに、思いっきり僕は野宮ちゃんを腕の中で抱きとめている格好になっていたのだった。
「………」
「無言ってことは肯定ね♪ ふふふ」
野宮ちゃんは僕に軽く頭を下げ、体を離した。ぷぃとそっぽを向いている野宮ちゃんのクールな顔にぼっと火がついているのがなんか可笑しかった。
(続く)
465(3): 赤いパパ ◆oEsZ2QR/bg 2008/08/14(木) 23:03:43 ID:17wHj1EK(6/7)調 AAS
とりあえずエロシーン前で一旦止め。早いうちに次のエロシーンあげます。
予定では、この3人で。
466: 赤いパパ ◆oEsZ2QR/bg 2008/08/14(木) 23:05:05 ID:17wHj1EK(7/7)調 AAS
あと、ハーレム内でのガチなレズは今後書く気は無いです。あしからず。
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