[過去ログ] 気の強い娘がしおらしくなる瞬間に… 第9章 (734レス)
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146: ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA 2008/05/29(木) 00:03:48 ID:NgbQR/a7(1/7)調 AAS
「ひっく、グス……ひぐっ」
「なぁ、もう泣くなよ?そもそもなんでお前が泣いてるんだ?蹴られて泣きたいのはオレの方だぞ?」
「だって、ぐす、結城が動かなくなって、ぐす、死んだのではないかと……嫌われたのではないかと、ひぐっ」

 放課後、結城に手を繋いでもらい、帰宅する。
結局あの後すぐに結城が目を覚ますことはなかった。
動揺して取り乱す私を落ち着かせてくれ、結城を一緒に保健室まで運んでくれた友人達には感謝をしなければ。
保健室で一時間ほどして目が覚めた結城。私はその知らせを聞き、泣きそうなほど嬉しかった。
だが、すぐには会いに行けなかった。
結城を失神させてしまった私が、どのような顔をして会えばいいのか、分からなかったからだ。
もし『暴力女は嫌いだ!』とでも言われてしまったら……私はショックで気を失ってしまうだろう。
嫌いだと言われてしまったらどうしよう?そんな事を考えたら、会いたくても会いに行けなくなってしまったんだ。
そして放課後、結城はいつもの様に、何事もなかったかのような顔で一緒に帰ろうと誘ってくれた。
そんな結城の優しさに涙が止まらなくなり……今に至るというわけだ。

「もう泣くなって!オレ、べつに怒ってなんかないからさ」
「でも、でも、わたじはぁ……ひっく」

 泣きじゃくる私の頭を優しく撫でてくれる結城。
その優しさが嬉しくて、涙が止まらなくなってしまう。

「ところでさ、なんで蹴ってきたんだ?やっぱり弁当に肉を増やすのがイヤだからか?」
「ひっぐ、違う、私の馬鹿な勘違いのせいだ。君が……違うものを求めてくると思っていたんだ」
「違うもの?それって何だ?何だと思ってたんだ?」

 本当に私は馬鹿だ。
結城が私を求めてくると勝手に思い込み、色々と準備をするなんて。
馬鹿な私が勝手に勘違いをしていたのに、それを結城のせいにしてしまうなんて。
……自分でもこんなに馬鹿だとは思っていなかった。私は本当に馬鹿だ。

「……結城が私を求めてくると、勝手に勘違いをして……期待をしていたんだ」
「は?島津を求める?それってどういう意味だ?」
「……ぐす。君とSEXが出来ると思い込み、それを期待して準備をしていたんだ」
「へ?……うええええ!セ、セックスぅ?お、お前自分が何を言ってるのか分かってんのか?」
「……うん、分かっている。
分かっていたからこそ、友人達に色々な知識を教えてもらったり、ママに避妊について聞いたりもした。
でもそれは全部私の独りよがりだったんだな。
ぐす、私の独りよがりのせいで、ひぐ、結城を蹴り飛ばしてしまうなんて……私は本当に大馬鹿だ」

 自分がした行為を考えれば考えるほど嫌になる。
勝手に求めてくれると思い込み、その思い込みが外れると結城に八つ当たりをする。
私は本当に救いようのない馬鹿で、どうしようもなく嫌な人間なのではないのか?
こんな人間が、素直で優しく、裏表のない真っ直ぐな結城の隣を歩いていてもいいのだろうか?
私がいると、結城まで嫌な人間になってしまうのではないか?
こんな私といたら結城もダメになるのではないか?……嫌だ。結城と別れるなんて絶対に嫌だ!死んでも嫌だ!
私は……本当に大馬鹿で、嫌な人間なんだ。
私が結城の側にいては悪影響を与えてしまうと分かっていながら離れることが出来ない。
……自分勝手なダメな人間だったんだ。
148: ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA 2008/05/29(木) 00:04:42 ID:NgbQR/a7(2/7)調 AAS
 小さなエレベーターで、借りた部屋のある3階へと上がっていく。
結城も緊張しているのか、一言も話そうとしない。……私も緊張の為、口を開けることすら出来ない状態だ。
こ、このような状態でうまく出来るのだろうか?少し怖くなって、結城の手をギュッと握ってしまう。
……怖がっている私のことを心配してくれているのか、ギュッと握り返してくれた。
結城……うん、大丈夫。君となら……君になら、どんなことをされても大丈夫。
だから君も遠慮などせずに、私を好きに抱いてくれていいよ。私たちは無言のまま、手を握り締め合う。
借りた部屋は大きなベッドとソファー、そして液晶テレビが置いてある程度の狭い部屋だった。
こ、ここで今から私は結城と……ゴクリ。

「こ、これがラブホテルというものなのか。意外と狭いものなんだ…ふわあ!
ゆ、結城?いきなり抱きついてくるなんて……もう、するのか?」

 部屋に入るなり急に抱きついてきた結城は、私の抗議を無視し、後ろから抱きしめたまま後ろ髪にキスをしてくる。
その瞬間、背筋をゾクリとした電気のような感覚が走る。
そのキスが徐々に耳へと進んできて、その唇が触れる度、ゾクゾクと背筋を電流が走る。
に、人間という生き物は好きな人にキスをしてもらうだけで、発電できるものなのか?
結城の唇が軽く耳に触れた瞬間、最大の電流が体中を駆け巡り、膝が揺れだしてしまった。
こ、これはいったい何なのだ?何故唇が触れるだけで電流が流れる?

「はぁはぁはぁ……ゴメン島津。オレ、もう我慢できねぇよ。多分メチャクチャすると思うから先に謝っとくな?」

 耳に軽いキスを数回してくれた結城が、今度は囁きだした。
ゆ、結城ぃ……私はもうおかしくなってきた。何故こんなにも簡単におかしくなってしまったんだ?

「メ、メチャクチャって……その、言っても無駄だとは思うが、私は初めてなんだ。
だから……優しくしてほしい」
「オレも初めてだ。だからどうすればいいか、よくわかんねぇんだよ。だからDVDで見た通りにするな?」

 耳元で囁きながら、私を抱きしめていたその大きな手が胸へと移動してきた。

「そのDVDがどんなものなのか、よく分からないが……君の、んん!好きに、ふぅ、んん……すればいい。
あともう一つ、んん、お願いなんだが、んぁ!……聞いて、もらえるだろうか?」
「なんだ?理性があるうちに言ってくれ。お前を抱きしめてると段々理性がなくなって、暴走しちまいそうだ」

 制服の上から私の胸を揉み解し、首筋へとキスの雨を降らしだした結城に最後のお願いをする。
お互いに理性があるうちにお願いをしておかなければ……正直、私はもう限界だ。
これ以上触れられたら、自分でもどうなるのか、分からない。

「その、お願いというのは……SEXしてる時くらいは名前を呼んで欲しいんだ」
「名前?オレ、いつも島津って呼んでるぞ?」

 私のお願いで結城の手が止まる。ホッとした様な、残念なような。少しヘンな気分だ。

「それは苗字だ。私が呼んで欲しいのは下の名前。『彩』と呼んでほしいんだ」
「……分かった。その変わりオレのことも『修太』って呼んでくれよな」
「わ、分かった。し、修太と呼べばいいのだな?……な、何故か少し恥ずかしいな」

 お互いに向かい合い、見つめ合う。修太は真っ赤な顔で私を見つめてくれる。
きっと私も負けないくらいな赤い顔で、見つめているのだろう。

「そうか?オレは彩に名前で呼んでもらえてすげぇ嬉しいぞ」

 赤い顔をした修太に『彩』と呼んでもらえて、泣きそうになる。これは……マズイ!物凄く嬉しい!

「あ……私も嬉しい。名前で呼んでもらえるのが、こんなに嬉しいなんて……気がつかなかった」
「彩……好きだ、愛してるぞ」
「修太ぁ……ん、私も君が好きぃ、愛してる」

 お互いの名前を呼び、唇を求め合う。
そして私は興奮した修太に、唇を奪われたままベッドへと押し倒された。
150: ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA 2008/05/29(木) 00:05:39 ID:NgbQR/a7(3/7)調 AAS
「ひっ、ひっく……しゅうたぁ、わたし、わたしぃ……ひぐっ」
「ゴメンな、オレ、好き勝手にしちゃったな。お前初めてだって言ってたのにな。ホントにゴメン」
「しゅうたぁ〜……ひっく、しゅうたぁ〜!」

 涙が止まらない。自分が何故泣いているのかが全く分からない。
けどそんな私を抱きしめてくれる優しい修太。その優しさが、抱きしめられた温かさが私を落ち着かせてくれた。

「ひっく、ぐす……ゴメン、取り乱してたみたい。もう落ち着いたから、大丈夫だから」

 しばらくの間、修太の胸に顔を埋めて泣きじゃくり、涙で修太の制服を濡らしてしまった。
そんな私の頭を撫でてくれた優しい修太。あぁ……私は君のこんな優しい所も大好きなんだ。

「オレこそゴメンな?オレ、お前の綺麗な胸を見たらテンション上がっちゃってさ、つい触るのに夢中になっちまった。
身体は大丈夫か?無理させちゃったな。……今日はもう帰ろうか?」
「き、綺麗?私の胸がか?あ、ありがとう。君に褒めてもらえてとても嬉しい。
……え?か、帰る?何故帰ろうとする?なぜそんな事を言い出す?
もしかして私がおかしくなったからなのか?パニックに陥ってしまったからか?」

 思いも寄らぬ修太からの提案に、動揺してしまう私。帰るもなにも……まだ私と君は一つになっていない! 

「ダメだ!せっかくホテルを借りたんだ!今帰ったら、何の為にここに来たのか分からない!」
「そう焦って経験するとこないだろ?
無理やり連れてきた俺が言うのもヘンだけどさ、オレ達のペースでゆっくりとやろうぜ」

 私を心配して言ってくれているのだろう。
少し触られたくらいで、無様にもパニックに陥ってしまった私を心配して……君は本当に優しいな。
でも……今はその優しさはいらない。私は君と本当の意味で一つになりたいんだ!

「……イヤだ。私は帰らない。絶対に帰らない!」
「なんでだよ?お前、少し触っただけで、おかしくなってたじゃないか。ホントは怖いんじゃないのか?」
「……怖いよ。でも、このチャンスを逃すことの方がもっと怖い。
君がご褒美がほしいと言い出してからの2ヶ月間、私がどれほど緊張してたか分かるか?
どれほどこの日を待ち望んでいたか分かるか?……それなのにお前は、お肉とか言い出して……この馬鹿!」

 何故か悔しくなってきて、一度止まった涙がまた溢れ出す。

「お前に分かるのか!私がお前とSEXする日の為にどれだけ必死に勉強をしたか!
お前に喜んでもらおうとどれだけ用意をしてきたかを!それも全部お前の為なんだ!なんで分からないんだ、この馬鹿!」

 もうダメだ!感情が高ぶってしまい、自分でもいったい何を言っているのか分からない!
こんな状態になってしまっては、余計に抱いてもらえない!……馬鹿。私の大馬鹿!何故もっと落ち着けなかったんだ!
けど修太はそんな私をギュッと強く抱きしめてくれた。

「……ホントにゴメンな?オレ、お前の気持ちを全然分かってなくて、辛い思いばかりさせてたんだな」
「……馬鹿」
「あぁ、オレはホントにバカだな。……オレ、バカだからもう止まらないぞ?いいんだよな?」
「…………馬鹿。いいに決まっている。でなければ私はここにはいない」
「はははは……じゃ、全部脱がすぞ?いいよな?」
「い、いや、それは自分で脱がせて欲しい。君も制服を脱がなければいけないし……んな?
な、何故ブラが千切れている?ゆ、ゆうきぃ〜……キサマ引き千切ったな!」
「え?い、いや、それは、その、なんだ……ゴメンなさい」
「謝って済む問題じゃない!この大馬鹿め!罰として今日は私が上に乗ってする!」
「へ?島津が上に乗る?それってどういうことだ?」
「……今日の為に私はSEXについて色々勉強したんだ。
初めては女の子が上に乗って入れたほうが上手くいくと教えてもらった。
だから、今日は私が上で動きたい。私に入ることに成功したら君も動いていいから」

 ボタンを外したままのブラウスを脱ぎ、無残にも引き千切られたブラを外す。
そしてスカートを脱ぎ、先ほどの修太に指で犯されたため、濡れて汚してしまったショーツも脱ぐ。
これで一糸纏わぬ姿になってしまった。……好きな人の目の前で、裸になってしまったんだ。
151: ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA 2008/05/29(木) 00:06:04 ID:NgbQR/a7(4/7)調 AAS
 顔から火が出るほど恥ずかしいとはこういうことを言うのだろう。
好きな人の目の前で、裸になったんだ。恥ずかしいのは当たり前だ。
恥ずかしさのあまりに、顔が火傷をしそうなくらいに熱くなっている気がする。
そんな私を口をポカンと開けたままじっと見つめる修太。

「ば、馬鹿!いつまで見ているんだ!君も全部脱ぐんだ!私だけに脱がすなんて卑怯だぞ、早く脱げ!」
「あ、ああ、ゴメン、綺麗だから見惚れてた。す、すぐ脱ぐから」

 き、綺麗だから見惚れてた?そ、そんなお世辞で私が喜ぶとでも……わ、わわわわ!ア、アレが修太のなのか?

「全部脱いだぞ?で、島津、どうやってするつもりなんだ?今日はお前がしてくれるんだろ?」

 あ、あんなに大きいのか?何故天井を向いている?あれが勃起という状態なのか?
あ、あんなのが私に入るのか?……入れなきゃダメなのか?

「おい、島津。お前もオレのに見惚れてるじゃんか」
「ふぇ?な、んななななんでもない!ぬ、脱いだんだな?じゃあさっそくSEXをするぞ!」
「はははは!やっぱりお前、面白いな!」
「うるさい!さっさと君は仰向けになれ!」
「はいはい、仰向けになればいいんだな?……ははは、なんかこういう初体験ってオレ等らしくていいな」
「……ぷっ、言われてみればそうだな。私達みたいな馬鹿同士には、こういうドタバタがちょうどいい」

 修太の勃起した下半身に戸惑っていた私は、修太が発した言葉で落ち着きを取り戻した。
ふふふふ、もしかして私を落ち着かせるために、ワザと言ってくれたのかい?
ありがとう、おかげで大分落ち着いたよ。
落ち着いたところで、ママからもらった避妊具を財布から取り出し、袋を開ける。
そして、丸まっているゴムを修太の下半身に取り付ける作業に移る。
……ゴクリ。い、意外と熱いものなんだな。先はまるでゴムのような感触なんだ。
皮は剥けているのか……包茎とかではないのだな。
長さ的には……13から15センチ程かな?平均サイズというヤツか。
初めて見る男性性器に興味が沸き、触って感触を確かめる。
意外と硬いな。この棒状の物が私の中に入ってくるのか……入るのかな?
……なんだ?先端から透明な液体が出てきた。これは確か……そうだ、我慢汁と言っていた。
友人達によると、この汁が出てきたら、我慢の限界が近づいているという話だった。
……そんな液体が何故出てきたんだ?
不思議に思い、我慢汁を触ってみた。……ネバネバしてて少し不快に感じてしまう。こんな物が分泌されるのか。
何故男はこのような液体を出すのだろう?不思議なものだな。

 不思議に思っている私に、弱々しい、情けない声で修太が話しかけてきた。

「あ、うあ、し、島津、ちょっと待て!そんな触るな!オレ、マジヤバイ。もう耐えれないかもしれん」
「へ?ヤバイ?何がヤバイのだろう?……あ、ああ、ゴメン。すぐ取り付けるから」

 泣きそうな顔で私を見ている修太。その表情を見て理解した。
なるほど、もう出てしまいそうなんだな?ここで射精されては元も子もない。
初体験が避妊具の装着前に出してしまったなんて、修太のトラウマになってしまいそうだ。
152: ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA 2008/05/29(木) 00:06:28 ID:NgbQR/a7(5/7)調 AAS
「では、取り付けるぞ。……んっと、意外と難しいものなんだな」

 被せやすいように、修太の下半身を左手でギュッと握り締め、右手で被せようと試みる。
くっ……なかなかスムーズにはいかないものだ。
このゴムのような弾力の先っぽに上手く被せることができれば……よし!どうにか被せたぞ!
あとは丸く収められているゴムを、全体に伸ばすように被せていけば……あれ?何故伸びないんだ?
おかしいな?使用方法はこれであっているはずなのだが……しまった!裏表逆につけているではないか!
これでは上手く伸ばすことが出来ない!これは……失敗だな。
目を瞑り、歯を食いしばって耐えている修太には悪いが、新しいコンドームでやり直しだ。
これを使っても大丈夫だとは思うが、万が一の事があってはならない。
将来的には子供は欲しいが、今は無理だ。
今の私たちに授かってしまっても、社会的にも経済的にも育てることは出来ない。
……しょ、将来的には欲しいだと?んな、何を考えている!確かに修太とは……そうなれる日が来るのだろうか?
いつかはこのような避妊具などをつけずに、修太と……SEXが出来るのだろうか?
修太を握り締め、私たちのこれからを考えてしまう。
私たちのこれからを、修太はどう考えているのだろう?ふとそう思い、修太の顔を覗いてみる。
……泣きそうな顔で歯を食いしばっていた。ゴメン、素早く取り付けるよ。 

 取り付けるのに少々苦戦はしたが、どうにか上手く取り付けることができた。
取り付けているときの修太の顔といったら……とてもカワイイものだった。
目をギュッと瞑り、手を握り締め、足の指までギュッと丸めて必死に耐えていた。
手で触られるのがそんなにも気持ちのいいものだったのか?
……次する時は、いっぱい触って気持ちよくしてあげるとしよう。

「つ、着け終わったのかぁ?」
「ふふ、終わったよ。……これで、射精しても私が妊娠することはない。
だから……その、修太が私に入ってきても大丈夫だということだ」
「そ、そっか……なぁ彩。ホントにオレなんかが相手でいいのか?今ならまだ間に合う、止めてもいいんだぞ?」

 緊張で少し震えている私を心配してか、そっと握り優しく囁いてくれた。
修太……だから君は馬鹿なんだ!

「……馬鹿。だから君は馬鹿なんだ。私がどんなに君を欲しているか考えたこともないだろう?
最近は毎日君に抱かれる想像をしている。相手が君じゃなきゃこんなことは考えない。
分かるか?私は君だからこそ、抱かれたいんだ。君だからこそ、抱いて欲しいんだ!
君だからこそ……私を奪って欲しいんだ!」

 腰を少し浮かせ、修太の性器に手を添える。

「あ、彩……お前、やっぱりバカだな。オレなんかをそこまで好きになってくれるなんて……ホントのバカだな」
「ふふ……そう、君と同じく馬鹿だよ。馬鹿同士で釣り合いが取れていると思わないかい?」

 ゆっくりと腰を下ろしていく。
すでに十分に滑っている私に修太の性器が当る。その瞬間背筋ゾクリと電流が流る。

「うお……ははは、バカ同士か。確かにオレのような男に惚れるお前はバカだよな」
「ふふ、ん……しゅうたぁ」

 修太が私の中に入ってくることが分かる。
ゆっくりと腰を下ろすたびに、私を引き裂くかのように、突き進んでくる。
今度は私が歯を食いしばってその痛みに耐えて、腰を下ろす。
ミチミチと、私の中で肉を引き裂くかのような音がしていたかと思うと、
『ブツン』と何か、輪ゴムのようなものを引き千切るような音がした。
その瞬間、さっきまでの痛みとは別次元の痛さが身体を駆け巡る。
身体を駆け巡る激痛に唇をかみ締めながら耐えて、ゆっくりと腰を下ろしていく。
そんな私を心配そうな表情で見つめてくれる。
ふふふ、そんな顔をして心配しているのかい?相変わらず君は優しいんだな。
そんな優しい修太に喜んでもらいたくて、一気に腰を沈めた。
その瞬間体中を激痛が駆け巡り、修太が私の一番奥にコツンとぶつかった。 
155: ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA 2008/05/29(木) 00:07:34 ID:NgbQR/a7(6/7)調 AAS
「食べた?いや、昨日のアレは、どちらかというと、オレが食べられたぞ?」
「へ?結城が食べられたってどういうこと?」
「それがさ、オレ、島津に何度も無理やり立たされてさ、あれは天国というか、地獄……」
「余計なことは喋るな!フン!」
「へ?……へぶん!」

 フゥ〜フゥ〜フゥ〜……だからお前はバカなんだ!
何故二人だけの大事なことを人に話そうとする!そんなバカは蹴り飛ばされて当たり前だ!

「お?今日の下着はセクシーな黒色なんだ?」
「ということは〜……今日もするつもりかな?」
「んな?な、なな、何を言っているんだ?べ、べべべつにホテルに行こうなんてこれっぽっちも考えていない!」
「おおお〜!島津っちが盛ってるよ!結城に餓えちゃってるよ!」
「島津っちって結構大胆だよね?人は見た目じゃ分かんないねぇ」
「こ、この下着はアレだ、結城が私の下着を引き千切ったから仕方なく着てきたんだ!」
「うおお〜!引き千切られたんだ?で、その後で結城を食べちゃったんだよね?
う〜ん、島津っちのえっちって、野生的なえっちなんだねぇ〜」
「ますます人は見た目じゃ分かんないねぇ〜」

 ぐ、ぐぅぅ……朝から教室の真ん中で何故このようにからかわれなければいけない?
これも全部、結城のせいだ!…………ゆ、結城?どうした?何故泡を吹いている?

「ゆ、結城?結城どうしたんだ?何故痙攣している?冗談はよせ、起きるんだ!
……ダ、ダメだ!死ぬな結城!私を一人にしないでくれ〜!」
「う〜ん、この漫才もちょっとマンネリだねぇ。新しいオチが欲しいところだね」
「そうだねぇ〜。でもさ、本人達はいたって真剣だってのが面白いよね?」  

 結城、起きろ!起きるんだ!私を置いてイカないでくれ〜!
156: ツクバ薪割り  ◆k8fXz6W8GA 2008/05/29(木) 00:08:26 ID:NgbQR/a7(7/7)調 AAS
今回は以上です。

今気がついたのですが、タイトルを入れ忘れたことをお詫びします。
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