[過去ログ] 【許嫁】和風美少女でエロパロその3【家元】 (1001レス)
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737: 2009/01/09(金) 02:34:34 ID:pymnOQ9a(1)調 AAS
手当たりしだい人を罵る奴も、何の根拠もなく自演と叩く奴もやめれ
738: 730 2009/01/09(金) 09:04:12 ID:Du3u/nzi(1)調 AAS
>>736
いや、俺うんこじゃないよw
しかし、皆が折角スルーしてるのだからこの儘放置して干涸らびさせようじゃないか
無視されてるうんこは見物だし
739: 2009/01/09(金) 17:24:20 ID:cT8zQnKa(1)調 AAS
葉月かわいいよ葉月
740: 2009/01/09(金) 21:40:03 ID:SWCaNc9N(1)調 AAS
自演乙
741: 亡国の姫君 2009/01/17(土) 00:05:53 ID:82twNNIk(1)調 AAS
数日後。
俺と葉月は式を終え、俺は約束どおり葉月の会社に援助をした。
式では特に何も起こらなかった。花嫁でも脱走すればよかったのに。
強いて言えば葉月の父親が泣いていたことくらいか。こればかりは仕方がない。
葉月の会社はかなり危なかった。
むしろ持っていたのが奇跡のようなものだったのだ。
そして今は式の直後である。
「葉月、会社が助かってよかったな」
「はい。あなたにはいくらお礼を言っても言い足りません」
「それで、逃げ出そうとは思わないのか?」
「まさか。私が逃げ出せばあなたは会社を潰すでしょう? 私もそこまでバカではありません」
「なるほどな。自分の立場がよく分かってるじゃないか」
そこで俺は話を本題に入れることにした。
「そうか。実は俺はお前のために新居を用意した。幸せに暮らそうじゃないか」
そう俺は意地悪く笑ってみせる。
「はい。あなたがどう思っているか知りませんが、私はあなたの生涯の伴侶。共に家庭を築き上げて行きましょう」
こうして俺は新居を葉月に見せる。
それは一見して普通の家だ。
しかし、普通の家にはない物がこの家にはいくつかあった。
そして俺はそれを葉月に見せることにした。葉月の恐れ慄く顔が楽しみだ。
「葉月。どうだ?新居は」
「はい。とても素晴らしいところです」
「そうか。ならお前はこれを見てもまだそう言えるかな?」
俺はそう言うと家のスイッチを押した。
実はこの家には地下室があるのである。
「お酒の貯蔵部屋ではなさそうですね」
「察しがいいな。着いて来い」
俺は葉月を従わせ、地下室まで行く。そして恐怖に慄く葉月。
「……。」
そう。地下室には鎖つきのベッドやSMに使う道具、拷問器具。
その他いろいろを取り揃えていたのである。
「どうだ。気に入ったか?」
「はい。あなたは約束を守りました。今度は私が約束を守る番です」
恐れを必死に振りほどきながら言う葉月。
なかなかに可愛いじゃないか。
まぁあの道具、ほとんどが見掛け倒しで使うことはないだろうけどな。
「今日はこの部屋で初夜を過ごすのでしょうか?」
まだ葉月はこの部屋に圧倒されていた。
このまま部屋で拷問のようにして処女を奪うのは確かに面白そうだ。
だけれども俺はそれをしようとは思わなかった。
ほんの気まぐれだった。
そして俺は思っていた。
女の人の処女は粗末に扱うものじゃない、と。
「いや。今日はいいや。明日からは奴隷だが今日だけは俺とお前は対等。
だから普通のベッドで過ごしたい。いいか?」
すると葉月は安堵して笑顔で言った。
「意外とロマンチストなのですね」
「今日だけな」
「今日だけで十分です。それでは体を清めて参ります」
「あぁ。次に俺が行くからベッドで待ってろ。
下着はつけたままでな」
「承知しました」
こうして葉月はバスルームに入る。
さて、葉月の下着姿が楽しみだ。
シャァァーーー と、水の音。
男心を煽られる最高に心地のいい音だ。
寝巻きを着た葉月とすれちがう。
なるほど。あくまで抵抗するつもりか。
それがいい。それが男の心をくすぐるのだ。
742(1): 亡国の姫君 2009/01/17(土) 00:06:24 ID:VrAbrzhh(1)調 AAS
今日はここまでです。次はHシーンです。
743: 2009/01/17(土) 00:09:55 ID:dbX7JtGZ(1)調 AAS
私ゎ紗希といいます。
このまえ彼氏と初Hをしました(>ω<)↑↑
彼氏の家でしました〜。
初めてだったから最初ゎちょっと痛かった(汗)
んで!!彼氏が写メとったのッッ(>д<)
私、恥ずかしいんだけど・・見られるのゎ好きなんだっ♪
だから・・・みんなに見てほしいんだ〜(>A<)↑↑でも、モロ見られるのゎ嫌だから、
この文章を5箇所に貼ってくれた人のみにみせようと
思いますっ♪
5箇所に貼れば、【★】←がクリックできるようになるの!
こんなのありきたりで誰も信じてくれないかもっ!と思うけど、コレゎ本当なんだよっっ!!!ぜひ見たい人ゎやってみてねっ(>ω<)↑↑
なんかぁ〜すっごいエロいみたい!
もろアソコとか濡れまくりだった・・
744(1): 2009/01/20(火) 14:31:04 ID:mP2suA2s(1/2)調 AAS
>>573
1レスじゃ物足りない…
あと、和風スレより金の力スレの方が近い気がする
まあ葉月かわいいからいいんだけどね
エッチシーン期待
745: 2009/01/20(火) 14:32:11 ID:mP2suA2s(2/2)調 AAS
間違えた
>>742ね
746: 2009/01/21(水) 14:05:14 ID:x+AwBjbm(1)調 AAS
葉月可愛いよ葉月
あと夢子ちゃんは幸せになれるのかなー
747(1): 2009/01/26(月) 16:49:25 ID:QljStS5x(1)調 AAS
亡国の姫君の設定がどこぞで聞いた政略結婚の話と微妙に似てて吹いた
748: 2009/01/29(木) 22:41:15 ID:zipWM6G6(1)調 AAS
保守
749: 亡国の姫君 2009/01/30(金) 23:21:45 ID:aV7yr9O4(1/4)調 AAS
俺がベッドに着くと部屋にはシーツで肌を隠している葉月がいた。
指示通り、寝巻きは脱いで下着一枚で待っていたらしい。
「仮にも俺はお前の夫だ。分かっているな?」
「はい。今夜は二人にとって忘れられない夜になさいましょう」
「好きでもないのによくもそんな言葉が出るな?」
「好きになるのは後1年後でも遅くはありません。生涯は長いですから」
「なるほど。なら俺が悦びを教えてやるよっ!!」
俺は葉月のブラジャーを強引に剥ぎ取った。
「きやっ!!」
条件反射で必死に胸を隠す葉月。
頬が少し赤くなっているのを俺は見逃さなかった。
「初夜、だろ?見せなよ。」
俺は葉月の腕を掴んで強引に乳房を晒しものにする。
日頃は小さいのに脱がしてみると大きい。
隠さなくってもいいのに。
こんなことなら結婚式を和式じゃなくて洋式にしておくべきだった。
ピンっと硬くなっているピンク色の乳首が俺の欲望をさらに掻き立てる。
無論、命令すれば葉月は手をどけてくれるだろう。
だが嫌がるのを無理にやるから楽しいのだ。
葉月は必死に手をなんとか振りほどこうとするが、女の力じゃ無理だ。
「もう勃てている。いやらしいな。本当に処女なのか?」
さらに頬を赤くする葉月。
バカなやつだ。こんな反応をするのは処女くらいのものなのに。
「すみません。動揺してしまいまして……」
うつむいて言う葉月。
責任を感じているのだろうか?
そう思いながら背後に回って両手で葉月の胸を揉む。
見合いの時に一回、触っただけだけどこの感触はやみつきになるな。
「あっ、あぁっ!!うぅっ……」
刺激に反応したのかじんわりと濡れていく葉月のショーツ。
もう準備万端なのか。初々しいな。
「下、濡れてきたけど触っていいか?」
そう言うとと、葉月の胸を撫で繰り回しながらショーツの上から
葉月の秘所にも刺激を与える。
きめ細やかな下着の繊維に沿ってである。
「あっ、あぁっ、ひゃぁん!!」
敏感な葉月はなんとか抜け出そうと必死に体をくねらせていた。
もう頃合だろう。
俺は葉月を守る最後の砦に手を掛けた。
葉月という城はもう落城寸前である。
「あっ、あまり見ないで下さい……」
葉月が絶え絶えな声でお願いをする。
しかし魅力的な女性を目の前にした男性にはそんな言葉が通じるはずもなかった。
750: 亡国の姫君 2009/01/30(金) 23:23:08 ID:aV7yr9O4(2/4)調 AAS
「あぁっ!!」
ぺろんっと下着を最後まで下ろされる葉月、
つるつるの秘所が丸見えである。
下着には葉月の愛液が付着していた。
そのきめ細やかな感触の下着を遠いところに投げる。
完全に身を包むものがなくなった葉月はかなり戸惑っている。
当然、剥きだしの秘所からはいやらしい液体がだだ漏れだった。
葉月は脚を閉じて最後の抵抗するが逆に脚を開かれてしまう。
じたばたも可愛いだけだ。
そしてじたばたが止んだ。
葉月が覚悟をきめたのである。
「浩次郎さま……。ご満足いただけたでしょうか?」
「あぁ。お前の体は一級品だ。購入して正解だった」
「それは光栄です」
「ふっ。それでだ、これからお前は処女を奪われる。
大切な人の為にとっておいた大事な処女を好きでもない男にだ。どんな気分がするか?」
「私は処女を将来の夫の為にとっておきました。
奪われるのではなく差し出すのです。だから差し出すべき人に差し出せてよかったと思います」
「そうか。今、お前は幸せか?」
「それは分かりません。」
「そうか」
「でも、一つだけ分かります」
「何だ?」
「少なくとも不幸ではないことです。あなたは約束を守ります。
それだけで私には十分です。時が経てば自然に愛情も芽生えると思います。
ふつつかものですが、どうか末永くよろしくお願いします」
「楽観主義者め。そうだな。入れていいか?」
「はい。私の処女を貰ってください」
俺はズボンを脱ぎ捨て葉月の上にのしかかった。
当然、アレは臨戦状態だ。
751: 亡国の姫君 2009/01/30(金) 23:25:48 ID:aV7yr9O4(3/4)調 AAS
ミシッ、ミシミシミシッ!!
狭い葉月の秘所に無理して自分のモノを押し込む。
葉月は痛みと快楽が入り混じったような顔をしていた。
葉月の膣と自分のモノが擦れていく感触と
締め付けられるモノが何ともいえなかった。
きつい締め付けの割には随分と簡単に入っていく自分のモノ。
女の体の不思議である。
そしてやたらときついところにぶつかった。
「ここ……だな?」
「はい」
葉月に聞いてみるが多分、そこだろう。
俺はとうとう葉月の処女まで到達したのである。
「もう取り返しはつかないからな?」
「覚悟の上です」
葉月は力強く返事を返す。
そして俺は葉月の処女を強引に突き破った。
ブチッと音が鳴ったような気がした。
そしてモノになにか温かい液体が触れるのを感じたのである。
葉月は処女を失った痛みに表情を歪めていた。
葉月の秘所からは血がドクドクと零れ出ていた。
「大丈夫か?葉月」
「はい。痛みも大分引きました。続きをお願いします」
「分かった」
処女を失った葉月に俺は上下運動を繰り返した。
はじめはゆっくり、だんだんとはやく。
痛みを快楽で追い出された葉月は、
「あっ、あぁ」
と喘いでいる。
こういった中で俺の限界が近づいてきた。
それだけ葉月の体が気持ちいいのである。
そんな中、俺は葉月にキスをした。
式が和式のために実はこれが俺と葉月の初キスだったりする。
頬を赤らめる葉月。
「中で出すぞ、葉月?」
「えっ、あっ、あぁぁっ!!」
俺は葉月の答えも聞かずに生で中出しをした。
葉月が妊娠しても何も問題はないからだ。
それでも葉月の方は驚いていた。
「だっ、出されてしました。妊娠するかもしれません」
「その時は産め。それもお前の仕事だ」
「分かりました」
葉月は笑顔で返した。
この後も葉月がイクまで葉月の体を好きなだけ撫で回した。
葉月の膣から勢い良く液体が出たときは本当にびっくりした。
そして疲れ果てた葉月は言った。
「おやすみなさいませ。浩次郎さま。」
全裸のまま意識を失う葉月。
俺はその葉月をギュッと抱き寄せた。
体温がとても温かかった。
今日は初夜だし、これくらいでもいいか。
俺もそう思って眠りに付いた。
まぁいいか。明日にはどんなことが待っているかも知らないくせに。
俺は意地の悪い笑みを浮かべていた。
752(2): 亡国の姫君 2009/01/30(金) 23:32:13 ID:aV7yr9O4(4/4)調 AAS
久しぶりに戻ってきました。
待たせてすみませんでした。
>>744
あそこはお金の力で女の子を”助ける”スレだと思っています。
私利私欲で女の子を買った人スレ違いだと思っています。
>>747
是非ともその話を読んでみたいので詳細をお願いします。
753: 2009/01/31(土) 16:18:58 ID:uaU0VnNv(1)調 AAS
鈴木さん!!
754: 2009/01/31(土) 17:12:29 ID:/EX+f1WF(1)調 AAS
>>752
GJ。……しかしとても夫婦とは思えん会話だなww
>私利私欲で女の子を買った人
つまり主人公は一切デレないということですか?
755: 2009/01/31(土) 18:12:19 ID:7Hwsm/ue(1/2)調 AAS
鈴木さぁ〜ん
756: 2009/01/31(土) 18:13:18 ID:7Hwsm/ue(2/2)調 AAS
ふふふ
呼んでみただけ
757: 2009/01/31(土) 18:40:23 ID:xKv/Rwev(1/3)調 AAS
「他人の家で何をなさってるのです? 変態ですわ」
「あ、え…!? なん……」
「しかも鍵をお閉めにならないとは、大した度胸ですの」
迂闊だった。焦りすぎて鍵を閉め忘れたのだ。
「はい、パンツはいてこちらへいらして下さい」
こうなってはもう、言い逃れはできそうも無い。
素直に俺はミチルについてトイレを出た。
「で、どうしてこんなことをなさったのです? 正直におっしゃって下さい。怒りませんから」
テーブルを挟んで対面で座る俺とミチル。
下を向いて黙ったままの俺に、ミチルは苛ついた視線を向ける。
「あの、言っていただかねば何も伝わりませんわよ」
そう言われても、様々な思いが頭の中をグルグル回って考えがまとまらない。
こんな状態で発言しても、恐らく墓穴を掘るのが関の山だろう。
時間を取りたいが、現状でそれは許されないだろう。
頭の回転が悪い自分の頭が恨めしい……などという冷静さは次の一言で吹き飛んだ。
「まったく、パンツなんかのどこが良ろしいのでしょう……」
「んなっ! しまぱんを馬鹿にすんなぁ!?」
「そういうことじゃありません」
「は?」
「あなたがしまぱんを見つけて、思わず手が出てしまったなんてことは承知しています。
そんなことよりもです……おほん……中身には興味ないのですかって聞いてるのですわ」
「中身……?」
「そうです、中身。穿いてた人間ですわ」
「そりゃ、あ……いや……」
「他の要素で遠慮なさらないで。有るのか無いのかだけおっしゃって下さい」
「そりゃあ有るよ! 大有りだよ! 無い方がどうかしてる!」
「そうですか、ではどうしてトイレなんかに行かれましたの? それで満足なのですか?」
「……何が言いたい」
「言われないと分かりませんの」
「……」
「私はあなたがぱんつ盗ってセルバしてたのを怒ってるんじゃありません。
私もその衝動は分かるつもりですし、あなたはまだ男ですから。ですけども、
さんざ隙を見せ続けても、一向に目の前の女に反応しないあなたに怒ってるんです!」
「だって……お前は、その、友達じゃないか……」
「ほう、でしたらあなたはその友人のぱんつを使ってセルバする変態なのですか」
「ぐっ……」
「返せませんの。見損ないましたわ」
「……ひとつ聞いて良いか」
「私が聞いてるのですけれども……まぁよろしいですわ。何でしょう」
「何故そうまでして、俺を煽る? 何をしたいがわからんが、安い挑発には乗らないからな」
「……それが、まだ理解なさっておられないというわけですか」
「……まだ? 何がまだなんだ?」
「まったく、これは筋金入りの頑固者ですのね……もうよろしいですわ。何もかもアテが外れました」
「だから一体何が……」
758: 2009/01/31(土) 18:41:43 ID:xKv/Rwev(2/3)調 AAS
俺が問い返すよりも早く、諦めたように相好を崩したミチルは、
微笑みながら俺の横にやって来ると、素早く俺の肩を掴んで押し倒した。
多少勢い良く倒されてしまい、軽く絨毯に頭を打ち付けてしまった。
「いって!? おま……!」
しかし文句を言う暇もなく、即座に唇で唇を塞がれる。意味がわからない。
さらに混乱する俺の考えなど知らぬ存ぜぬ省みぬと言った調子で、
ミチルの舌が俺の唇を割り開いて入ってくる。
話では聞いたことあったけど、いきなり……!!
散々俺の口内を舌で蹂躙しつくしたミチルは、組み敷いた俺の上で、
口の端にひっかかった涎の糸を舌で舐め取りながら、力強く言い切ったのだ。
「もう知りません! 私は今からあなたを犯します!」
「でぇぇぇぇええええ!?」
もはや俺には流れに身を任せるしか、選択肢は残されていなかった。
──翌日
俺はミチルが起きだす前に服を着て、彼女の前で固まって待って見せていた。
「……オハヨウゴザイマス、ミチルサン」
「お、おはようございます。昨晩は……」
「ヤメテ、モウヤメテ、ワタシノライフハトックニゼロヨ。ビュリンガー、デキマセン」
「あら、やりすぎてしまいましたわね……」
759: 2009/01/31(土) 18:42:36 ID:xKv/Rwev(3/3)調 AAS
結局俺は、あの後ミチルの気迫に押され、成すがままされるがまま、
愛し合った。というか一方的に愛された。
ミチルの欲求は底なしで、俺は搾り取られるだけで……
「ヒー。コワイヨー」
「あ、あれぇ、ちょっとー?」
俺の怯えた演技にひっかかり、ミチルはすぐに心配そうな顔をする。
少しはやり返してやらないと気がすまない。
「で、でも、私の誘いに乗らなかったあなたがいけないんですからね!?」
「ブフッ!」
奇妙なミチルの弁解(ツンデレ風味)に思わず噴出してしまう。
「え? もしかして遊んでましたの!?」
「いえいえ、俺はいたって真面目ですよ?」
「真面目に壊れられてはたまりませんの」
「少しは心配しろよ」
「しましたわよ」
「ホントに?」
「ええ」
ミチルは俺の胸に顔をうずめるように抱きついて来て、呟いた。
「私の彼氏を自分で壊してしまったのではと、すっごく心配しましたわ」
昨夜の艶っぽい表情とは打って変わってひどく安心したようなミチルの笑顔に、
俺は再び、ドキッとさせられた。
「お前、変わったな」
顔がニヤけるのを見られまいと、照れ隠しにそっぽを向きながら言うと、
俺の彼女からは、意外な答えが返ってきた。
「ううん、やっぱり私は私ですわ。だって──
今も昔も、あなたのことが大好きなんですもの!」
760: 2009/01/31(土) 20:51:36 ID:MN4woBLW(1)調 AAS
終わり?
761(2): Mr Suzuki ◆0JsURY8z9A 2009/02/01(日) 00:19:06 ID:947Uiipm(1)調 AAS
意識してか、してないか知らないけど作品の直後に作品を書かれると微妙に腹立つな。
すぐ後に作品を書かれるとその前の作品が見えなくなる。
ついでに10年後の夢子を先取りした話はそれで感想がなかった。
もしかしたら不評だっただけかもしれないけど。>>704のことね。
批判のレスが飛ばないだけマシか。
だから次書くときはきをつけて。
あとはHなことをしたんだったらHな事の内容が欲しいな。
だんだん良くなってるからもっと頑張ってみて。
今は身の回りが不安定だから夢子が書けないけど
安定したら夢子は書くつもりです。
それでは失礼いたします。
762(1): 2009/02/01(日) 00:39:41 ID:VmsH+QaE(1)調 AAS
w
763: 2009/02/01(日) 00:47:45 ID:qW069sog(1)調 AAS
本当に膜が張ってると勘違いしているクチだな
764: 2009/02/01(日) 11:16:26 ID:F/2Zne3G(1/2)調 AAS
素直クールのやつかな
765: 2009/02/01(日) 11:19:20 ID:F/2Zne3G(2/2)調 AAS
上のは>>752宛アンカー忘れたorz
766: 2009/02/01(日) 21:47:56 ID:OFAQQgvj(1)調 AAS
>>762
どこを縦読み?
767: 2009/02/05(木) 03:53:52 ID:XGWlWmgz(1)調 AAS
鈴木……
768: 2009/02/05(木) 12:31:38 ID:UvCnRRhT(1)調 AAS
意
す
つ
も
批
だ
あ
だ
今
安
そ
769: 2009/02/13(金) 01:07:55 ID:IQU0tsXa(1)調 AAS
やっとおいついた。
770: 2009/02/13(金) 13:19:59 ID:pbikncnh(1)調 AAS
>>761
釣り?
マジなら痛すぎ
771: 2009/02/13(金) 20:39:45 ID:GESh8CPC(1)調 AAS
こういう人なんだよ
772: 2009/02/20(金) 20:51:33 ID:jBTO70B3(1)調 AAS
>>761
(゚Д゚)
773: 2009/02/21(土) 00:25:53 ID:a/PG0bmJ(1)調 AAS
ちょっと思い上がりすぎじゃないか?
774: 暗愚丸 2009/02/21(土) 10:51:03 ID:URgnbMmL(1/7)調 AAS
続きが書き上がったので投下します。
注意 金髪碧眼北欧人種で性格や育ちが大和撫子が主人公です。
そう言うのはおかしいという方は、目欄『愛に来て』でNGをお願いします。
それでは、『愛に来て』、投下します。
775: 『愛に来て』 2009/02/21(土) 10:51:43 ID:URgnbMmL(2/7)調 AAS
「だから、あいつとは何でもないって言ってるでしょ!」
「冬子ちゃん、落ち着いて下さい、ね?」
教室に入ってもまだ文句を投げつけてくる冬子に苦笑を浮かべたまま、窓際最後部の一
つ前にある自分の席に、澄香は緩やかに腰を下ろした。
冬子も表情に険を含んだまま、澄香の前の席に腰を下ろす。
……話しやすくするためとはいえ、椅子をまたいで前後逆に腰を下ろす冬子に、苦笑が
浮かんだ。
「あんたらが煽ったんでしょうがっ! それで落ち着けなんて、って」
教室に入ってもまだ吠えていた冬子の様子に、級友達も興味津々と言った様子で見つめ
てくる。
その事に気付いたのだろう、顔を真っ赤にして悔しげに口元をゆがめる冬子。
「でも、良いじゃないですか。大林君とやっと付き合うことになったんでしょう?」
「だ〜か〜ら〜」
怒っているというよりは、単に照れているだけ。
それが解っていたから、澄香は笑みを浮かべたまま、語を繋ぐ。
「見ていてもどかしかったんですよ。お二人ともお互いを気にしているのは端から見ても
解っていましたから」
「う゛〜〜」
もう答えを返す余力もないのだろう、うなり声を上げて涙目で睨んでくる冬子の肩が、
小さく震えた。
その事に訝るよりも早く、理由がわかった。
「皆の衆っ! おいっすっ!」
「あ、大林君」
さっきから話題にしていた冬子の幼馴染み、大林建昭(おおばやし たてあき)が大き
な声を上げながら入ってきた。
『おいーっす』
そんな建昭の挨拶に、皆がばらばらに返事をして、途端に建昭がにやりと笑う。
「声が小さいっ! せーの、おいーっす!」
『おいーっっす!』
相変わらず、乗りの良い級友達のやりとりに、澄香の口元に笑みが浮かぶ。
途端に、冬子が深いため息を吐いた。
「なんで、こんな古典ねたにみんな乗るのよ……」
そのため息の様子に、何となく小首を傾げる澄香。
その理由を聞こうとして。
「八時だよ!」
「もう過ぎてるぞーっ!」
更に言葉を続けようとした建昭に、男子の一人がつっこんで途端に教室内が爆笑の渦に
飲まれた。
「むー、人んぼけば、つぶしよるってなんば考えよっとね!」
「ねたが古いんだよっ!」
『そうだそうだー』
皆、楽しそうに笑いながらつっこみを入れて、がっくりと建昭が肩を落とす。
相変わらず楽しくて、澄香の口元にも笑みが浮かんでしまう。
「ったく、あいつは関西人でもないのに、なんであんなに笑かしたがるんだか」
「さあ? 冬子ちゃんが解らないなら他の誰にも解らないと思いますけど?」
深いため息を吐く冬子に、答えを返して思い切り睨み付けられた。
その迫力はかなりのものだけれど、澄香は平然と笑みを返す。
「もう」
口で文句を言いながら、建昭に視線を向ける冬子。
そこに浮かぶ、どことなく嬉しげな色は恋する乙女のもの。
からかいたくなったけれどあまりいじめるのも悪いかなと思い直して、澄香は何となく
校門の方に視線を向けた。
「っ」
同時に見えた光景に、胸の奥がちくりと痛んだ。
校門の前に人だかりが出来ていた。
周りの男子生徒達と比べても背の高い女子と、周りの女子生徒と比べてほぼ同じくらい
の男子の周りだけ、広い空間が開いている。
その男子に背中からしがみついている、更に小柄な女子がいた。
距離的には大分遠いけれど、その空間の中心にいる二人が誰なのかは解っていた。
背が高い女子は青間美鳥(あおま みとり)で、男子は滝沢洋(たきざわ ひろし)。
776: 『愛に来て』 2009/02/21(土) 10:52:25 ID:URgnbMmL(3/7)調 AAS
二人とも澄香の友人だったから。
洋と美鳥の間は、いつもいつでも甘い雰囲気に包まれていて、恋人同士ではないと公言
しているけれど、誰も信じていないほど互いが互いを思い合っていることは、周知の事実
だった。
そうでもなければ、入学当初から密かに人気の高い洋も美鳥も、何回も告白されたり、
ラブレターの山に埋もれていただろう。
実際、美鳥にしても洋にしても本人が知らないところで愛好会が存在するほど目立って
いるのだから。
それだけ好き合っていることが見て取れる二人の間に、ただ自分の感情だけで強引に割
り込もうとしているあの女子に苛立ちを感じていた。
「全く、あいつら良くやるわよね。思わない?」
不意に横から声を掛けられて、驚きで肩が小さく震える。
「そう、ですね」
ただ声を返しながら、二人の姿を見つめる澄香。
特に洋の方に向いてしまう自分の心に、少しだけいやな感情が湧いた。
赤敷中学の校舎裏、木々に囲まれたその場所で、澄香は自身の胸元にそっと手を添えた。
とくん、とくんっと、胸の奥が騒(さや)いでいる。
澄香にとってその決意はとても特別で、だから本当はとても怖かった。
できれば、最初から無かったことにしたいと思うほどに。
けれど、もう止められなかったから。
校舎の裏で、木に背中を預けながら、昔のことを少し思い出す。
小学校の時、澄香はいつもいじめられていた。
あの頃の澄香は、厳しすぎる父親のしつけで、いつも俯いておどおどしていたから。
自分だけが周りのみんなと顔立ちや肌の色が違っていたこと、なのに周りの子供達より
も所作や話し方が日本的だったこと、他にもいろいろな理由があって他の子達が怖かった。
だから、いじめられていたのだと、今ならそう思う。
そんなある日の事。
いつもみたいに澄香のいじめられている所に、転校してきたばかりの少年が飛び込んで
きて、いじめを止めてくれた。
『おまえも、うじうじしてるんじゃねえっ!』
その後で、そう怒鳴りつけられた。
びくっと震えた澄香は、にかっと笑った少年がとても奇麗なことに気付いて、不思議な
気持ちが胸の奥に灯ったのだ。
あの日から、澄香は意識的に変わろうと、あがきはじめた。
だから、今では仲の良い友達がたくさんいて、赤敷中学でも人気が高いとみんなに言わ
れるようにはなっている。
けれどそれは全部、彼がくれたから。
かさりと木の葉を踏みしだく音が聞こえて、澄香は木から身体を離して振り返った。
澄香とほとんど同じくらいに小柄な、とても奇麗な顔立ちの少年がそこに立っていた。
「河音、おくれてごめん。ちょっと、掃除が長引いちゃってさ」
少年、洋が笑顔を浮かべながら傍にまで来てくれる。
それだけで鼓動が幾分早まって、気付かれないように深呼吸してその気持ちを抑えた。
「いえ、そんなに待ってはいませんから大丈夫です」
「それで、何の用事なの? 河音が僕を呼び出すなんて珍しいよね」
そう言って笑う洋の様子に、苦笑が浮かぶ。
確かに澄香が洋を呼び出すなんて、珍しいを通り越して今まで無かったこと。
洋に引っ張りまわされるのが普通だったけれど、今日だけは特別だった。
「河音? えと、ほんとに何の用事なのかな」
不思議そうな洋の言葉遣いに、すこしだけ奇妙な感じを覚えた。
洋が引っ越してきた小学生の頃は、関西弁で普通に喋っていたのに、中学に上がると同
時に今のような言葉遣いをするようになっていて、それが少し勿体ないなと想う。
小さく深呼吸して、しっかりと洋を見つめる。
「滝沢君……、洋君」
はじめて名前で呼びかけた。
それだけでも勇気の大半を使い切ったような気持ちになって、けれど、不思議そうな表
情を浮かべている洋に、まだ告げないと行けない言葉があって。
777: 『愛に来て』 2009/02/21(土) 10:53:10 ID:URgnbMmL(4/7)調 AAS
だから、澄香は洋を見つめて、その言葉を口にした。
「私は、洋君のことが好きなんです」
言った瞬間、空気が凍り付いたような印象を受けた。
洋が息を呑んでこちらを見つめてくる。
その表情に微妙なものを感じて、すこしあわてながら澄香は語を繋ぐ。
「洋君がいてくれたから、私はいじめられることもなくて、友達だって出来ました」
「別に僕のせいじゃないと思うけど」
そんな事を呟く洋に、胸の奥がちくりと痛んだ。
解ってくれてない。
それが悔しくて、澄香はそれでも口元に笑みを作る。
「でも、洋君がいたから、私はいじめから抜け出せたんです」
あの時、洋にしかりつけられなかったら、きっと澄香はあのままずっと変わることなく、
いじめられても隠れて泣くことしか出来ない、そんな人間になっていたはず。
なのに、その気持ちが違うというみたいに、首を横に振る洋に、胸の奥が痛む。
「洋君は、私にとって道しるべなんです。私も洋君みたいに明るくなりたい、優しくなり
たい。そう思ったから、あの時そう思えたから、今私はこうなっているんです」
自分の思いを全部口にすることが出来た。
だから、どんな答えが来ても、受け入れるつもりで。
「ゴメン」
小さく頭を下げながら謝る洋に、想いが受け入れられなかった事実を突きつけられた。
胸が張り裂けそうなほどに辛く苦しい。
「……謝らないで下さい。何となく、こうなるんじゃないかなって思ってましたから」
その言葉は、負け惜しみに近いけれど、もしかしたらと言う気持ちは確かにあった。
自分と一緒にいるとき、たまに澄香自身ではなく、他の誰かを見るような目をしていた
ことがあったから。
出来るだけ洋を苦しめないよう微笑みを浮かべる澄香は、けれど、涙が零れるのを抑え
ることが出来なかった。
だから、そっと語を繋ぐ。
「それで……、洋君の好きな人は誰なんですか? 教えてくれますか?」
洋の顔に戸惑いが浮かんだのが見えて、聞くべきじゃなかっただろうかと後悔の念が湧
いた。
けれど、洋が真剣な表情を浮かべて見つめてくる。
「僕がこっちに来る前に住んでた神戸に、幼馴染みがいるんだ」
その言葉に、またずきりと痛みを覚えた。
そんなに前からずっと好きでいる人がいる。
その気持ちの強さに、最初から勝てるわけはなかったのだと、気付かされたから。
「青間美鳥っていうんだ。背が高いせいでいつもイジメられてて、人の周りにいるのがイ
ヤで僕の後ろをずっと着いてきてた」
その言葉で、自分を助けてくれたあの時、どうしていきなりしかりつけられたのか、理
解できた。
きっと、その美鳥という少女と自分を重ねたから。
それに気付かされた事が少し哀しくて、けれど、その時の事は澄香にとっては大切な思
い出だったから、なくす事は出来なかった。
「僕だけがいればいい。僕さえいれば他の誰もいらない。こっちに来る少し前にそんな風
に言われてさ……。それが哀しくて、僕は誓ったんだ。美鳥の面倒を最後まで見るって」
「それって……」
「うん、いわゆる子供の遊びで良くやる結婚の約束ってやつだよね。でも、僕は本気なん
だ。美鳥がどう思ってるか解らないけど、僕は美鳥を好きだから。美鳥を幸せにしたいっ
て思ってる」
涙を拭いながら、最初から勝ち目が無かったのだと心の中に刻みこんだ。
そうでもしないと、自分がみじめで、そう思ってしまう自分自身が情けないから。
「その青間さんっていう人は幸せですね、そこまで想ってもらえるなんて。……解りまし
た、洋君の隣に立つことは諦めますね。でも、友達ではいてくれますよね?」
だから、涙を拭って、その言葉を口にする。
好きになった人の隣に入られなくても、傍にいることが出来るなら、それで十分だから。
十分だと、思いたかったから。
けれど、その気持ちを抑えきることは出来なかった。
「滝沢君」
778: 『愛に来て』 2009/02/21(土) 10:54:15 ID:URgnbMmL(5/7)調 AAS
澄香は、家の近くにある公園に足を伸ばしていた。
小高い丘を囲むようにある大きな公園、その丘の一番上にある四阿の椅子に、ちょこん
と腰を掛けた。
結い上げた髪に、白桃色の単衣仕立ての着物と言う出で立ちは、こんな場所でも無いと
浮き上がりすぎてしまうから。
夜闇が主張を始める黄昏時、そろそろ門限も迫っている。
帰らなければならないと解っていても、動く気になれなかった。
「私は……」
ふられたのだと思うと同時にただ俯く。
涙が、こぼれ落ちた。
「……洋君。私は」
その先の言葉は口にせず、ただ涙が流れるに任せる。
明日から、また何もなかったように洋と接するため、悲しみも苦しさも全部はき出して
しまうために。
けれど、どれだけ涙をこぼしても、辛さも痛さも小さくならない。
不意に、かさりと木の葉を踏む音が聞こえた。
慌てて顔を上げた澄香は、四阿の外に立つ人影に気付いて、僅かに身を強張らせる。
黒い上衣と袴を身につけて、口当てをした黒髪の男性が立っていたのだ。
「……何か、ご用ですか?」
人の見分けが付きにくい逢魔が時に、人がほとんど来ない四阿で対峙していながらも澄
香は冷静だった。
この近所で、男性の着る大時代的な格好をする所と言えば麻上流無手術道場くらいで、
そこの関係者なら礼儀もきちんとしていると知っていた。
同じ合気道部員の中でも、麻上流に出稽古に出かけたりそこにも籍を入れている子がい
るから。
「いや、なにか、泣いてるみたい、だったからね」
風邪でも引いているのか、ごほごほと言葉の間に咳をする男性のぶしつけな言葉に、僅
かに苛立ちを覚えた。
けれども、いつも通りの微笑みを浮かべる。
「別に、なんでもありませんから」
「そう、かい。辛い時は、泣けばいい。その、作った、笑顔も、止めた方が、いいな」
咳混じりのいがらっぽい声でそんな事を言われて、思わず相手を見つめる澄香。
澄香の浮かべる微笑みを作り笑顔だと見て取った相手なんて、今まで一人もいなかった。
洋でさえ、澄香の浮かべる笑顔の違いに気付いていないのに、はじめてあった相手に見
破られて、狼狽してしまう。
「邪魔をして、悪かった、ね」
「いえ……、実は私、ふられたんです」
そのまま立ち去ろうとした男性の背中に、声を掛けていた。
なぜ、そんな気になったのかは、澄香自身理解できない。
けれど、一度はなった言葉を取り消すことなど、出来るわけもなくて。
「好きでした。いえ、今でも彼のことは好きです。けど、彼は私と出会うよりもずっと前
に、もう心に決めている人がいたんです」
呟きながら、洋の姿を思い浮かべる。
洋の色々な表情や、たくさんの思い出が胸をよぎる。
大切で、大事な、絶対に消すことの出来ない、消したくない思い出。
「そう、なんだ」
「はい」
初恋は叶わない。確かにその通りだと、今更ながらに思いながら、澄香は相手の背中を
見つめていた。
「それで、君は、諦める、のかい?」
「はい」
背中を向けたままのいがらっぽい声。
そこに込められた、僅かな苛立ちに小首を傾げながら、答えを返す。
「好き、なんだ、ろう? なぜ、あきらめ、られるん、だい?」
「なぜ、なんでしょうね」
その不躾な問い掛けに、けれど全く腹が立たない自分に小首を傾げて、澄香は自分自身
に問い掛ける。
強引に、洋の思いをこちらに向けさせても、きっと自分も洋も美鳥という少女も傷つく
だけ。
何となく、解っていた。
779: 『愛に来て』 2009/02/21(土) 10:55:03 ID:URgnbMmL(6/7)調 AAS
美鳥という少女が、洋を今でも好きでいるだろうと言うことが。
子供の頃の約束なんて、塵芥の様なもの。
そう嘯いたり出来ないほどに、洋の表情も言葉も真剣すぎて、その気持ちが美鳥という
少女に伝わっていない筈がないことは、解っていたから。
「……きっと、私は彼に幸せになって欲しいんです。彼が幸せになることが、私にとって
の喜びで」
呟きながら鈍い痛みを感じる胸をそっと押さえる。
そんなのは単なる偽善で、好きな人を手に入れることの出来ない臆病さの言い訳でしか
ない。そんな思いがわき上がりそうになったから。
「でも、私が、彼の隣を奪っても、彼も私も、幸せになれ……な……いから」
漏れそうになった嗚咽を飲み込み、わき上がった涙をそっと人差し指で拭う。
「そう、か。君は、ばかだ」
咳混じりの声にそう言われて、怒りよりも先に自嘲が脳裏に浮かんだ。
だから、苦笑を浮かべたまま、澄香はただ静かに頷く。
「だが、そんな、ばかも、可愛い、ものだ、な」
「えと」
思わぬ言葉に、思考が凍り付く。
なんと言葉を返せばいいかわからない。
そう思うのと同時、その背中が一歩離れた。
「あまり、遅く、なるまえに、帰った方が、いい」
「はい、そうですね」
見ず知らずの人と話していただけなのに、気分がかなり楽になっていた。
自分の奧に抱え込むだけだった思いを、言葉にして表に出した。
そのことが、精神的にかなりの余裕を与えてくれたのだと、澄香は今更ながら思う。
音もなく静かに立ち上がり、丁寧なお辞儀をする。
「ありがとうございました」
「気に、しなくて、いいさ」
咳き込みながら応えを返されて、澄香は男性に背中を向けた。
澄香の家にはそちら側から向かった方が近いから。
名前を聞きたいとは、思わなかった。
「澄香、そこに座りなさい」
門限ぎりぎりに家に帰ると同時。
家政婦の小山内から、子紋に呼び出されていると聞いて、訪(おとな)なった澄香は、
目を怒らせている様子を見て取りながら畳の上に正座した。
白い調理服を身につけたままじっとこちらを見据えてくる子紋。
門限を破りそうになったことで叱られる。そう思っていた。
「男女七歳にして席を同じゅうせず。そう教えていたな」
思いも寄らない言葉を掛けられて、勝手に肩が震えた。
「高畑様がお前の生け方に迷いが見られると仰られていた。学業も手伝いも順当にこなし
ているお前が、迷うとなれば色恋沙汰にないだろう」
その言葉に、俯きそうになる自分を叱咤する澄香。
確かに、華道を習っている最中、幾度か注意力が散漫になっているとは指摘されていた。
その理由まで、見抜かれているとは流石に思っても見なかったけれど。
「色恋沙汰に血道を上げるよりも、学業と手伝いをしっかりするように。それと、門限は
ぎりぎりに守ればいいと言うものではない」
「……はい」
厳しい叱声に、澄香は静かに応える。
厳格な子紋の言葉に僅かな反発を感じはしたけれど、それでも敬愛する父の言なのだ。
従わざる理由など、どこにもなかった。
「では、部屋に戻りなさい。それと、門限はこれから一時間早くする」
「っ」
破ったわけでもないのに厳しくするのはひどいと言いかけて、澄香は唇を噛んだ。
ここで逆らえば、これから毎日車で送り迎えをすると言いかねない。
それが解っていたから。
「返事は?」
「はい、解りました、お父様。それでは、失礼いたします」
子紋の部屋を後にして廊下を歩く澄香は、胸の奥に溜まるわだかまりを吐息としてはき
出した。
780(3): 暗愚丸 2009/02/21(土) 10:57:33 ID:URgnbMmL(7/7)調 AAS
前回レス下さった皆様、ここまでお付き合い下さった皆様、
ありがとうございました。
間が空くかも知れませんが、また次回、お会いしましょう。
それでは、失礼します。
781: 2009/02/21(土) 15:10:25 ID:lRuWO1U3(1)調 AAS
>>780
GJ!!
これからどうなっていくのかが楽しみです!!
782: 2009/02/21(土) 19:12:48 ID:12WQLtyX(1)調 AAS
>>780
待ってました!GJ!
切ない……澄香頑張れ。
しかし父厳しいな。
783: 2009/02/21(土) 19:37:06 ID:sPNR/iou(1)調 AAS
なんかもうね
和風でもなければ美少女でもないわノシ
784: 2009/02/24(火) 07:37:17 ID:+7tJgRZr(1)調 AAS
そもそも和風美少女自体表しにくいし判別しにくいからね
785: 2009/03/02(月) 16:48:26 ID:XV6BbKNK(1)調 AAS
和風ならよろしいのね
786: 2009/03/03(火) 16:34:33 ID:456wvNpi(1)調 AAS
和風の何たるかを分かっていないくせに
787: 2009/03/09(月) 20:05:54 ID:eF6ysfM9(1)調 AAS
ほ
788: 2009/03/28(土) 01:29:35 ID:LwliUEvB(1)調 AAS
保守!!
789: 2009/03/28(土) 08:43:24 ID:9ZbygIO9(1)調 AAS
荒れやすいな、ここ
790: 2009/03/29(日) 06:16:37 ID:oTzVYknJ(1)調 AAS
フェチスレデフレスパイラルの典型だからな
拘りがやたらディープになっていく→他人のネタに満足出来ずケチをつける
↑ ↓
妄想するしかなくなって煮詰まってくる←嫌な思いをしたネタ職人が去る
791: 2009/04/05(日) 16:17:09 ID:P2b3fIIP(1)調 AAS
的確だね
792: 2009/04/05(日) 20:16:54 ID:DdXfGTm2(1)調 AAS
亀過ぎてワロタ
793: 2009/04/07(火) 18:05:32 ID:uaK6YTde(1)調 AAS
>>780
違ったらごめんね。もしかしてこれ、女が大で男がチビスレのやつのスピンオフじゃない?
794: 2009/04/07(火) 23:27:45 ID:7CjBEYkW(1)調 AAS
なんとスレ違いの荒らしが紛れ込んでたのか
795: 2009/04/12(日) 23:32:10 ID:dEdisTxD(1)調 AAS
ほし
796: 2009/04/16(木) 06:39:41 ID:+U1yl6oP(1)調 AAS
うんこっこw
797: 2009/04/18(土) 09:08:30 ID:nes2cNsU(1)調 AAS
どうぞw
【隔離】場外乱闘専用スレ【施設】
2chスレ:eroparo
798: 2009/04/19(日) 20:15:44 ID:GyEAPDkN(1)調 AAS
ほ
799: 2009/04/27(月) 21:21:29 ID:gpJTPI0w(1)調 AAS
☆
800: 2009/04/29(水) 22:59:16 ID:AxIFwxCX(1)調 AAS
ほ
801: 2009/05/10(日) 20:49:24 ID:hgmLQAzM(1)調 AAS
保守です。というよりエロと和風の相性がそれほどよくないのが難点かな。
802: 2009/05/10(日) 20:54:56 ID:Grqn9/ip(1)調 AAS
和風ってものの敷居が高そう&過去作見ると実際超レベルなんで手が出せないチキンな俺
日本古来の風俗にはとんと疎いのです
803(2): 2009/05/10(日) 23:05:36 ID:3+b4LcH4(1)調 AAS
おまいら俺と一緒に民族学を勉強しようぜ
804: 2009/05/26(火) 22:24:07 ID:g21m0qlB(1)調 AAS
過疎か
805: 2009/05/26(火) 22:42:14 ID:Y5k4fSCu(1)調 AAS
和風ものを書きたいけど知識がないよという人は、地元の図書館行ってみたらどうかな
図鑑とか図絵で立体的に和風ものが見られるし、文字エロなら甲賀忍法帖のエロシーンを読んでみてもいい
いきなり素手で書くと、いろいろ詰まって困ると思う。
まあ趣味としても非常に面白いと思うから、見てるだけでも損はないと思う
806: 2009/05/27(水) 03:24:51 ID:n8W8XHFZ(1)調 AAS
「風」なんだからそれっぽけりゃいいじゃない
807: 2009/05/28(木) 09:53:32 ID:UttDk6xS(1)調 AAS
だな
808: 2009/05/28(木) 22:25:35 ID:1gjMzKJG(1)調 AAS
民俗学を民族学とかと間違っちゃうお馬鹿なスレに「風」も糞もあったもんじゃないだろ
それとも何か? チマチョゴリについてでも話し合うつもりだったのかね、君は?
809: 2009/05/29(金) 15:54:48 ID:jOraZGxS(1)調 AAS
スレ全体どころか、>>803一人の間違いでしかないのに、何をいきり立っているんだ?
あと、君は知らないだけで、文化人類学のことを民族学って言うことがある
厳密には、さらに差異があるらしいが、俺も君と一緒で知らない
まあ、>>803は素で間違えただけで、君や俺と同じく、知らないのだろうけど
810: 2009/05/29(金) 16:04:39 ID:5+NTPK5C(1)調 AAS
このスレって俺以外には後一人しかいないんだから
>>803の間違いはスレの間違いってことであっているんですよ
811: 2009/05/29(金) 22:59:59 ID:Q+xT6Gro(1)調 AAS
ひ、一人じゃねえやい
812(1): 2009/05/29(金) 23:02:05 ID:QFcmbZAa(1)調 AAS
拙者もここにいるでござる
813: 2009/05/30(土) 00:17:31 ID:RjJ/9B7J(1)調 AAS
>>812
ハハハハハ、流石は忍びの者
分身の術は心得ているようだね
オマケに江戸っ子だね
いや、本物の江戸っ子なら「ひとり」じゃなく「しとり」のはず
つまり「し、一人じゃねえやい」となるのが自然だからw
814: 2009/05/30(土) 00:56:20 ID:+ru8ZvoM(1)調 AAS
・・・(;^_^
815: 2009/06/05(金) 13:52:29 ID:WExoVYsu(1)調 AAS
黒髪と着物の美少女がいればなんでもいい
816(1): 2009/06/06(土) 15:21:01 ID:PpUFDXBS(1)調 AAS
それは金髪外人和風美少女に対するアンチテーゼだな
死ねや
817: 暗愚丸 2009/06/08(月) 01:21:20 ID:v9kyPI7k(1/5)調 AAS
ども、久しぶりの暗愚丸です
何となく、書きたくなったので書きました
注、非エロです
『おひいさま』の続きです
818: 『おひいさま』 2009/06/08(月) 01:21:52 ID:v9kyPI7k(2/5)調 AAS
藺草の匂いが薫る十五畳の部屋。
かなり大きな衣装箪笥と漆塗りの机、それに教科書の類を入れてる本棚以外にはなにもない、広い部屋の中で僕はまったりとした時間を過ごしていた。
小さな何かが動く気配を感じて、今は開かれてる襖の方に顔を向けた僕に向かって、それが小さく声を上げた。
「虎太(こた)、おいで」
あの日、おひいさまと僕のかすがいになってくれた子猫、大分成長した虎太が、僕の声に応えてとてとてと歩いてくる。
そのまま、僕の胡座の中にすぽんと収まった。
大きくあくびをして、そのまま丸々虎太の重さが、すこしだけ気持ち良い。
「虎太は、篠山様が大好きなのですね。……少し羨ましく思います」
隣から聞こえて来た言葉に苦笑して、僕は隣に視線を向ける。
長く艶やかな黒髪を今日はアップ髪にして、白地に白糸で花が刺繍された着物を着ている鮎姫さんの、微笑みの中にほんの少し嫉妬の色が見えた。
「羨ましい、ですか?」
「はい……。虎太は篠山様に一番なついておりますし」
言葉を句切って鮎姫さんが視線を逸らす。
それがなぜなのかは、僕自身、何となく理解できた。
だから僕は――虎太には悪いけど胡座から下ろして――正座をする。
「鮎姫さん、どうぞ」
そう言いながら、僕は自分の膝を指さす。
それだけで恥ずかしげに鮎姫さんが頬を朱に染めた。
何も言わなくても伝わるのが嬉しい、なんて言ったら、惚気るなって言われそうだけど。
「あ、あの、篠山様?」
「鮎姫さん、虎太が羨ましいんですよね? だったら虎太と同じ事をしていいですよ」
僕の言葉に、鮎姫さんの顔が真っ赤になる。
そんな風に、照れてる鮎姫さんは僕より年上なのに、凄く可愛くて。
「……それとも、僕の膝じゃ物足りないんですか?」
だからすこし、いじめたくなってしまう。
友達からは「虫も殺せないお人好し」なんて言われてる僕だけど、悪戯だって普通にするし、からかったりいじめたりなんてことも時々はしたくなる。
こんなに綺麗なのに可愛い――というより、愛らしい鮎姫さんなんだから、そうなるのもきっと当たり前。
「篠山様は、意地悪です……」
真っ赤な表情で、少し上半身を落として上目遣いで見つめてくる鮎姫さん。
凄く可愛くて、このまま抱き締めたくなってくるけど、今はもっと別の事がしたいから。
「篠山様、あの、軽蔑なさらないでくださいね」
恥ずかしげに顔を赤らめたまま、それでも鮎姫さんがそっと床に寝そべって、僕の膝に頭を預けてくれた。
凄く嬉しくて、その重さが心地よくて、……なんだかやっぱり恥ずかしい。
「どうして、僕が軽蔑する、なんて思うんです?」
自分から望んだことで、自分が恥ずかしがってるなんて気付かれたくなくて、笑みを浮かべながら疑問に思った事を問い掛けてみる。
「……その、殿方の前で横たわるのも……、愛する人の膝に頭を預けるのも……、はしたない、ことですから」
はしたないって言うなら、この前屋上でしたことの方がもっとはしたないと思うけど。
でも、それを口にしたら泣きかねない気がしたから、僕はそのまま鮎姫さんの頭に手をあててそっとなで始めた。
「篠山様?」
「はしたないなんて、絶対に思いません。世界中の全ての人が、鮎姫さんのことを後ろ指指すようになっても、僕は絶対に鮎姫さんを大切にして見せます」
それは、僕の本心。
……あの日、虎太と母猫の虎母が、『おひいさま』との縁を繋いでくれたとき、僕はそう心に決めていたのだ。
だって、あの時は助けるつもりで助けられてしまったから。
今でも凄く情けなくて、恥ずかしい。
「篠山様、ありがとうございます」
鮎姫さんが照れくさそうに、でもとても嬉しそうに笑ってくれる。
それが嬉しくて、愛おしくて、僕は上体を曲げた。
何をするつもりなのか察してくれて、鮎姫さんも少しだけ上半身を起こしてくれた。
819: 『おひいさま』 2009/06/08(月) 01:22:31 ID:v9kyPI7k(3/5)調 AAS
そのまま、そっと唇を重ねる。
「……ん」
襖を開け放している上に、家族もいる状況でHなことなんて出来るわけが無くて。
ただ唇を触れ合わせただけで、そっと離れた。
「篠山様……、その、ありがとうございます」
照れくさそうな鮎姫さんの言葉に、応えを返すよりも早く。
「あーっ!」
いきなり元気な声と共に少年が飛び込んできた。
ほとんど反射的に上半身を起こして、正座に戻る鮎姫さん。……それがちょっと悔しい。
半ズボンにTシャツという出で立ちで短いポニテを揺らす少年、鮎姫さんの弟の真雪(まさゆき)くんが僕にびしっと指先を向けてくる。
「たけにいちゃん、きてたんだーっ! 遊ぼ遊ぼ! ね、あー姉様、いいでしょ?」
「あまりワガママを言ってはいけませんよ」
まだ僅かに赤らんだ頬で呟く鮎姫さんだけど、真雪くんにはとても甘い鮎姫さんが、そのお願いをむげに出来るわけなんてどこにもなくて。
「ねーねー、たけにいちゃん、ボクの部屋で対戦やろ! スマッシュブロスだったら、あー姉様でもできるし。あ、さー姉様と、なー姉様も呼んでくるね!」
自分の言いたいことだけ言って、真雪くんが部屋から飛び出していく。
何というか、相変わらず元気だなぁと思う。
「全く、あの子の元気の良さにも困りものです」
確かに、鮎姫さんの言うとおり、真雪くんの元気の良さは、時々度が過ぎてる。
凄いきれいな篠原邸の日本庭園をかくれんぼに使ったりするくらいだから。
「それでは、真雪の部屋に行きましょうか」
「はい」
ただ、なんだかんだ言って真雪くんにあまい鮎姫さんに、ほんの少しだけ寂しくなる。
弟で末っ子だから、大事にしてるんだって解ってる。
けど、鮎姫さんが真雪くんのワガママを許してるのを見ると、胸の奥がモヤモヤしてくるんだ。
「私の一番は、篠山様ですよ」
不意に耳元で囁かれて、驚きながら僕は鮎姫さんの方に顔を向けて、思わず硬直した。
鮎姫さんの顔がすぐ間近にあって。
反応するよりも早く、唇を押しつけられて。
温かく柔らかな感触に、ぬめったモノが押しつけられて、舌が入り込んできた。
「ん……ふぅ……ちゅ……じゅ…………」
舌と舌を絡め合う感触が、粘着質のやらしい音が頭の中いっぱいに広がる。
気持ちよくて、気持ちよすぎて、頭がくらくらする。
気がつくと、僕は鮎姫さんを抱き締めて……、畳の上に押し倒していた。
「……篠山様」
嬉しげに口元を緩ませて、鮎姫さんがじっと見つめてきてる。
とくんっとくんって、鼓動が早まってる気がする。
「真雪に嫉妬など、篠山様らしくありません」
鮎姫さんの優しい声に、熱が股間に集まり始めてる気がする。
……このまま最後までしたくなったけど、すっと唇に人差し指を押し当てられた。
柔らかな指先の感触のおかげ、滾ってた熱が少し醒めてくれた。
「私の一番は、篠山様……、孟雄様なんですから」
名前で呼ぶのはHをするときだって、僕らの間では暗黙の了解だったけど、今日の鮎姫さんの雰囲気は、そんな気分じゃないって告げてくる。
だから、僕は体を起こした。
「ごめんなさい、鮎姫さん」
「いえ、構いません……その、嬉しかったですから」
その言葉に、頬が熱くなる。
「え、えと……それって」
「最後まで、言わせるのですか?」
鮎姫さんが恥ずかしげに頬を染めて、けれどしっかりと僕を見つめてくる。
羞じらう鮎姫さんはとても綺麗で、だから続きが聞きたくなって。
僕はただじっと鮎姫さんを見つめ返した。
「…………篠山様が、妬心を抱いてくれるほど、私を好いて下さっているのが、嬉しいのです」
「鮎姫さんっ!」
上目遣いで見つめてくる鮎姫さんの浮かべる微笑み、我慢が出来なくなって。
820: 『おひいさま』 2009/06/08(月) 01:23:02 ID:v9kyPI7k(4/5)調 AAS
僕はぎゅっと鮎姫さんを抱き締めた。同時に、鮎姫さんもきゅっと僕の背中に手を回して抱き締めてくれる。
それが嬉しくて、けど、言葉で伝えるのがもどかしくて、そのままもう一度唇を重ねた。
「……ん」
どれだけの時間が過ぎただろう。
不意に、服の裾を引っ張られた。
「たけにいちゃん、あー姉様、何してるの?」
「あ、いや、そのなんでもない何でも」
「ええ、そうですよ。それじゃ、真雪の部屋に行きましょうか」
慌てて互いに離れて、真雪くんに引っ張られながら僕らは歩き出す。
鮎姫さんが何も言わずに手を差し出してくれて。
僕はその手をぎゅっと握り替えす。
……今はまだ、こうして手を繋げるのは篠原邸の中くらいだけど。
いつかは、学校でもこうやって手を繋ぎたいな。
鮎姫さんの襟足から除く白い項をちらちらと見ながら、僕はそんな事を思っていた。
821(2): 暗愚丸 2009/06/08(月) 01:24:17 ID:v9kyPI7k(5/5)調 AAS
読んで下さった方、ありがとうございます。
それでは、失礼します。
822: 2009/06/08(月) 10:29:17 ID:tcySqaz7(1)調 AAS
ニヤニヤしちまったじゃねーか
GJ!
823: 2009/06/09(火) 03:29:14 ID:pKRqMP/S(1)調 AAS
>>821
GJ!
>>816
書けもしない奴ほど口が大きい。アンチテーゼwwww阿呆が。
日本語と外来語を一からやりなおしてこいや。
このスレはまだ相変わらずバカが常駐しているんだな。
824: 2009/06/09(火) 11:37:52 ID:tuXOjIWX(1)調 AAS
俺もニヤニヤしちまったよw
早く2つ目のGJしたくて、日が変わるのが待ち遠しかったろう
やっぱりここには君しかいないみたいだな
825: 2009/06/09(火) 11:57:24 ID:8K9BTfgX(1/2)調 AAS
ちょいと待ちな
ニヤニヤしてるのはお前だけじゃ無い
俺もいるんだぜ
ところで濃厚エチシーンはまた数ヶ月待たなきゃなんないのかい?
826: 2009/06/09(火) 13:19:58 ID:Y1byITG/(1)調 AAS
IDなんざ、ほら、幾らでも変えることができるさ
分身の術を使えるのは、なにもお前さんだけじゃないんだぜ
827: 2009/06/09(火) 23:59:48 ID:8K9BTfgX(2/2)調 AAS
変えても戻せないのがIDだよね
828: 2009/06/10(水) 01:36:51 ID:r4COv2Fi(1)調 AAS
23:59なんて時間にレス付ける奴は自演やってるって自白しているようなもんだ
あまり笑わせてくれるな
829: 2009/06/10(水) 12:34:29 ID:yPmfCp3F(1)調 AAS
>>821
GJ! おひいさまの続編が読めるとは
弟妹多いのね
澄香さんの続きもお待ちしております
830: 2009/06/10(水) 13:59:30 ID:5MX4TPLM(1)調 AAS
( ´,_ゝ`)プッ
831: 2009/06/14(日) 03:42:50 ID:BQK/zOiD(1)調 AAS
……ふぅ。
832: 2009/06/15(月) 18:14:36 ID:9U1pEJVc(1)調 AAS
どの辺りで抜けたのか参考まで教えてくれよ
それとも呆れ果てたゆえの「……ふぅ」なのかいw
だとしたら同意なのだが
833: 2009/06/25(木) 21:31:35 ID:9FCYP3M9(1)調 AAS
保守
834: 2009/06/25(木) 21:44:40 ID:NwPRg0nF(1)調 AAS
監視
835: 2009/07/02(木) 00:30:00 ID:YLjwH7Ky(1)調 AAS
保守
836: 2009/07/04(土) 23:35:28 ID:OvQBrGqF(1)調 AAS
るろ剣とかも和風美女いたねw
837: 2009/07/07(火) 17:08:20 ID:ojW2qDhZ(1)調 AAS
時代物だから当たり前だろ
明治の世に茶髪のギャルがいる方が驚きだ
838: 2009/07/07(火) 20:02:48 ID:PTovNmnc(1)調 AAS
あの漫画は、色々と間違ったキャラはいたけどなw
839: 2009/07/07(火) 23:14:16 ID:fg017ig6(1)調 AAS
そして何かが弾けた今、再筆してみたらもう凄いことになっていたという
840: 2009/07/17(金) 17:58:23 ID:cm82K5I5(1)調 AAS
保守
841: 2009/07/25(土) 11:50:13 ID:4XnZi5tD(1)調 AAS
一応保守
842: 2009/07/25(土) 14:43:07 ID:7ZXs47fe(1)調 AAS
取り敢えず監視
843: 2009/07/31(金) 11:20:58 ID:HjN/bL9C(1)調 AAS
静かだね
844: 2009/07/31(金) 21:43:09 ID:hWnjYsFC(1)調 AAS
それでも監視続行中
845: 2009/08/05(水) 00:12:47 ID:ZNmCZUIO(1)調 AAS
何が?
846: 2009/08/07(金) 19:00:15 ID:UucTE4Fg(1)調 AAS
h
847: 2009/08/15(土) 07:38:57 ID:U/zdy4+x(1)調 AAS
【和物】和のファッション パート5 【和柄】
2chスレ:fashion
848: 2009/08/22(土) 09:48:50 ID:xwNXzEMT(1)調 AAS
補習
849: [hage] 2009/08/29(土) 11:00:16 ID:fa7OZFBf(1)調 AAS
保守
850: 2009/08/29(土) 23:39:17 ID:3E4MTFXi(1)調 AAS
そういや保管庫ってないの?
851: 2009/08/30(日) 00:21:41 ID:RBEAcAox(1)調 AAS
保管庫が必要なほどの数が投下されていないし
第一、読み返したくなるような作品なんか投下されたことないだろ
852: 名無しさん@そうだ選挙に行こう 2009/08/30(日) 09:16:52 ID:YGDL2FmC(1)調 AAS
そういう事は言うもんじゃない
853: 名無しさん@そうだ選挙に行こう 2009/08/30(日) 12:26:30 ID:HnWa1/jB(1)調 AAS
君は今、9時間の沈黙という、みんなの努力を無駄にした
854: 2009/08/31(月) 15:42:16 ID:foqGDr0h(1)調 AAS
やり直そう…
855: 2009/08/31(月) 16:36:30 ID:p80rApqf(1)調 AAS
保管庫が必要なほどの数が投下されていないし
第一、読み返したくなるような作品なんか投下されたことないだろ
856: 2009/08/31(月) 17:32:23 ID:WCaFqpuT(1)調 AAS
実際、面白いと思った作品は皆無だし
857: 2009/09/01(火) 12:00:20 ID:b6b6f3RP(1)調 AAS
皆はどんな髪型が好き?
858: 2009/09/01(火) 19:26:52 ID:bDw549NV(1)調 AAS
モヒカン
ベッカムのやうなライトモヒカンじゃなくて
北斗の拳に出てくる悪役のやうなギッチギチのモヒカンがいい
859: 2009/09/01(火) 19:36:05 ID:Xj+mAijz(1/3)調 AAS
パンチパーマってのも古風になるのかな、今じゃ
860(1): 2009/09/01(火) 19:39:58 ID:ss4RnMd3(1/2)調 AAS
古風じゃなくて和風だ、和風
浪人風に月代伸ばしたちょんまげがいいな
861: 2009/09/01(火) 19:46:53 ID:Xj+mAijz(2/3)調 AAS
>>860
チョンマゲだったら正々堂々と月代剃れよw
それでこそ純和風だろうが
862: 2009/09/01(火) 19:56:32 ID:ss4RnMd3(2/2)調 AAS
てっぺん剃ったらハゲ対策と勘ぐられるしw
863(1): 2009/09/01(火) 20:21:31 ID:Xj+mAijz(3/3)調 AAS
じゃあ和風ながらも現代風に大銀杏では
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