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585
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この夏の向こうまで
◆7UgIeewWy6
2007/09/03(月) 18:24:40
ID:Sxlxkmrt(3/4)
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585: この夏の向こうまで ◆7UgIeewWy6 [sage] 2007/09/03(月) 18:24:40 ID:Sxlxkmrt 8. 夏樹が帰ってきてから、もう3日。 あと5日間で、高校最後の夏休みも終わる。 けれど、宙に浮いた俺たちのデートの約束は、まだ果たされないままだった。 この3日間、夏樹から俺には何の連絡もなかった。 別に、これまでだってそれほど頻繁に連絡を取っていたわけじゃない。 だから、それほど気にすることでもないけれど、今回は、俺の中で変な 「引っ掛かり」が消えていかなかった。 その日の午後、携帯が鳴った。 「おーっす、暇?何してんの?茶でも飲みに行かねえ?」 田中からだった。 気分転換もいいかと思い、田中と駅前で落ち合った。 冷房の効いた喫茶店に入る。 「元気になったじゃん、お前」 田中が言う。コイツなりに、俺のことを心配してくれていたのだろう。 「…いつまでも落ち込んでられないからな」 夏休み以後の水泳部のこと。部長を誰にするかとか、進学のこととか、 話すうちに、時間が過ぎていった。 「……あれ?」 田中が不意に、咥えていたストローをぽろりと口から離した。 ぽかん、という表情で、窓の外、駅の改札口の方を見つめる。 「どした?」 俺が聞くと、田中は相変わらず窓の向こうを見つめたままで、言った。 「…あれ、夏樹ちゃんじゃね?」 「え?」 俺は思わず、振り返った。田中が見つめた同じ方向を見やる。 間違いなくそれは夏樹だった。駅の改札口の人ごみの中に、夏樹はいた。 意外だった。スカートルックは好きじゃない夏樹が、真っ白のワンピースを着ていた。 夏樹のこんな服装を、見た記憶がなかった。 丈が短めのスカート部分から、形のいいすらりとした脚が伸びていた。 ワンピースにあわせた白いサンダル。綺麗な足のくびれ。 そして…ポニーテールにまとめた髪。首筋に、あのネックレスが…光っていた。 「…どこ行くんだろな?」 田中がそう言った。俺に答えを求めるように。でも、俺は、答えられない。 券売機の前に立った夏樹は、バッグから財布を取り出し、切符を買おうとしている。 『…あのさ、私から誘うよ。また連絡する』 夏樹の言葉が頭の中を廻った。 俺が見たことのないワンピース姿で。夏樹が。 どこへ、いや、誰に?…会いに行こうとしているんだろう。 夏樹は自動改札機をくぐると、ホームへ続く階段を上がり、やがて、見えなくなった。 田中の変な視線を感じながら、俺は黙り込んでいた。 暮れる夏が、加速しながら、狂い始めていた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1179749372/585
8 夏樹が帰ってきてからもう3日 あと5日間で高校最後の夏休みも終わる けれど宙に浮いた俺たちのデートの約束はまだ果たされないままだった この3日間夏樹から俺には何の連絡もなかった 別にこれまでだってそれほど頻繁に連絡を取っていたわけじゃない だからそれほど気にすることでもないけれど今回は俺の中で変な 引っ掛かりが消えていかなかった その日の午後携帯が鳴った おーっす暇?何してんの?茶でも飲みに行かねえ? 田中からだった 気分転換もいいかと思い田中と駅前で落ち合った 冷房の効いた喫茶店に入る 元気になったじゃんお前 田中が言うコイツなりに俺のことを心配してくれていたのだろう いつまでも落ち込んでられないからな 夏休み以後の水泳部のこと部長を誰にするかとか進学のこととか 話すうちに時間が過ぎていった あれ? 田中が不意にえていたストローをぽろりと口から離した ぽかんという表情で窓の外駅の改札口の方を見つめる どした? 俺が聞くと田中は相変わらず窓の向こうを見つめたままで言った あれ夏樹ちゃんじゃね? え? 俺は思わず振り返った田中が見つめた同じ方向を見やる 間違いなくそれは夏樹だった駅の改札口の人ごみの中に夏樹はいた 意外だったスカートルックは好きじゃない夏樹が真っ白のワンピースを着ていた 夏樹のこんな服装を見た記憶がなかった 丈が短めのスカート部分から形のいいすらりとした脚が伸びていた ワンピースにあわせた白いサンダル麗な足のくびれ そしてポニーテールにまとめた髪首筋にあのネックレスが光っていた どこ行くんだろな? 田中がそう言った俺に答えを求めるようにでも俺は答えられない 券売機の前に立った夏樹はバッグから財布を取り出し切符を買おうとしている あのさ私から誘うよまた連絡する 夏樹の言葉が頭の中を廻った 俺が見たことのないワンピース姿で夏樹が どこへいや誰に?会いに行こうとしているんだろう 夏樹は自動改札機をくぐるとホームへ続く階段を上がりやがて見えなくなった 田中の変な視線を感じながら俺は黙り込んでいた 暮れる夏が加速しながら狂い始めていた
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