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ファルコムでエロ小説PartX (780レス)
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589: アルウェンRPG 1 VS アークシェロブ前編 [sage] 2009/02/18(水) 23:39:41 ID:fumt43KU 女は驚き、アルウェンを見た。佇まいは素人、力にも優れているように見えない少女がここまで来れたのは、そうい事なのだろう。 魔法とは魔法文明の終焉と共に、その存在の多くが闇に消えていった。残っていないわけではないが、魔法の素養があり、なおかつ魔法を鍛え上げる人間となると限られてくる。 ましてや、戦えるほど魔法が使える者となると、殆ど居ないのが現状だ。 「魔法使いは初めて見るね。使い手だって殆ど残ってないのに」 ふふん、とアルウェンは胸を張った。 「まあの。威力と汎用性ならまず遅れを取らぬであろ」 「そいつはいいねえ。……おっと、長話しすぎたようだ。そろそろ行かせてもらうよ」 「ふむ、確かにお喋りが過ぎたようだのう。最後に、そなたの名を聞いてもよいか? 我が名はアルウェン。アルウェン・ド・ムーンブリア」 「私の名前はオデッサだ。何かあったら私の所に来な。相談くらいなら乗ってやるさ」 テンガロンハットの女、オデッサはそういい残すと、アルウェンの脇を抜けて暗闇に消えていった。 アルウェンはそれを見届けると、小さくつぶやいた。 「中々の者だったのう。あの者が血の騎士になってくれていれば……いや、今更詮無い事であったか」 己を納得させ、アルウェンは先を急いだ。 結界の外に出てから、再びアルウェンは気合を入れた。オデッサがある程度魔物を排除したと言っても、彼女の言葉を信じれば奥までは行ってないのだ。丸々残っているよりは楽だろうが、それがどの程度かも分からない。 今までより魔物は一回り強かったものの、殆ど見かけなかったし、たまに現れても手負いのものが大半を占めた。一応警戒だけは続けていたが、労力はほぼ全て廃坑の探索に費やすことが出来た。 相変わらず非効率的な方法で進んでいたが、それでも前回よりは遥かに楽だ。多少強くても数は少数、弱くとも数十の魔物が襲い掛かる状況とは比べるべくも無い。 そんな調子で、対して苦労するでもなく先に進んでいった。方向はあっているらしく、己の魔力の気配が次第に強くなってくる。 ここまでくると、もう印を付ける必要はなかった。進むべき道は到達点から教えてくれる。 ピリピリと、体で存在を感じられるようになった頃に、言い争う声が聞こえてきた。 声が中で反響している、というのもあるだろうが、両者は相当大きな声を出しているようだ。気配もそこに収束している。 その場に少しだけ留まり、魔力を出来る限り循環させておく。これで、すぐにでも全力で魔法が放てる。 アルウェンが進んだ先には、羽の生えた猫と、同じく羽の生えた小人がいた。猫はその体格に不釣合いな大きな杖を持ち、小人を魔法で拘束していた。 猫に捕まえられた小人こそ、アルウェンの臣下にして家族のルゥだった。アルウェンは激情に駆られそうになるのをなんとか押さえ、歩み出る。 「そこな下郎、よくも我が臣下に狼藉を働いてくれたのう」 「ニャああっ!?」 「ひ、姫さまぁっ!」 「ルゥよ、済まなかったな。そなたをはぐれたばかりに、このような目に遭わせてしまった」 「いえ! そんな事ありません!」 さて、とアルウェンは猫へと向きかえった。 「そなた、私の城を襲撃した者の一人だな。顔に見覚えがあるぞ」 「その通りだニャ。こいつを使っておびき寄せようとしたけど、まさか自分から来てくれるとはニャ」 「ふん……戯言を」 「強がっても無駄だニャ! 魔力のほぼ全てを失った今の貴女ニャど、一人でもどうにでもできるニャ!」 猫が言い終わるのとほぼ同時に、アルウェンは杖を振るった。杖の先端から迸る光は高速で猫が浮いている場所の真下を抉る。 破裂音と共に土煙が上る。猫はその動作に反応すら出来ず、アルウェンを呆然と見ていた。 「今の私より魔力が勝るからと言っていい気になるな、下郎。まさか魔力が勝るだけで私に勝るとでも思ったか」 猫は冷や汗を流した。流石に今の一撃で倒す事は不可能だが、痛い程度で済まされる話ではない事は理解したのだろう。 「そうよバカネコ! あんたなんかが姫さまに勝てるわけないでしょ! とっとと離しなさいよ!」 「うるさいニャ! ちょっと不意を付いたからっていい気にならない事ニャ。本気になればどって事ないニャ!」 「戯けめ。優れたるはそなたの主人であってそなた自信ではない」 アルウェンが杖を構えると、猫は目に見えて狼狽した。その様子を歯牙にもかけず、アルウェンは宣言する。 「さて、戯れは終わりだ。ルゥと魔力、返してもらうぞ」 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1177856278/589
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