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ファルコムでエロ小説PartX (780レス)
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268: 空の軌跡 レナ(1/14) [sage] 2007/11/21(水) 22:53:48 ID:jzpLbciX レナ・ブライトは、若くして王国軍の将官となったカシウス・ブライトの妻で、 一児の母だった。 しかし、ぱっと見には娘がいるようには見えない。十七のときに結婚して子供 を生み、今年でようやく二十三歳。まだまだお嬢様の雰囲気が強い。 もちろんそれは表面だけで、六年も主婦を務めていれば、ある程度の貫祿は出 てくる。ほとんど家にいない夫に代わって娘であるエステルを育てながら、一人 で家を切り盛りしているのだ。王国軍きっての逸材と呼ばれるカシウスも、レナには 頭が上がらない。 それでも、若い妻と娘を、街から離れた一軒家に残していくのは不安だったのか、 あるとき一人の男を連れてきた。兵士の名はライアンといった。 ライアンはカシウス・ブライトの後輩で、二十歳の青年である。普段は関所に 務めている。ふとしたきっかけからカシウスと親しくなり、それ以来交遊が続いていた。 「だからな、暇なときでいいんだ。うちの様子を見てやってほしいんだよ」 カシウスがグラス片手に言う。 ライアンは料理の並んだテーブルを前に、身を硬くして座りながら、 「大佐のご命令とあらば」 緊張した声で答えた。 「いや、別に命令とかじゃなくてだな。頼みだよ頼み」 カシウスが苦笑する。 普段のライアンならば、このような堅苦しい返答はしなかっただろう。ライアンが 緊張しているのには理由があった。 ちょうど、料理を手にレナが戻ってきた。ほっそりした肢体を青い服に包み、 前にはエプロンを掛けている。料理をテーブルの上に並べながら、ふんわりした 笑顔で言った。 「あなたも心配性ね。私たちは大丈夫よ? 今までだって、何もなかったのだし」 「そうは言うがなあ……。魔獣が迷いこんでこないとも限らんし……」 「そのときは、あたしがやっつける!」 満面の笑みを浮かべて言ったのは、娘のエステル・ブライト。まだ五歳の可愛 い盛りなのだが、父の影響からか娘らしいことには何の興味もなく、棒を片手に 森を駆けまわっている。 その子供らしい稚気にカシウスは笑い、ライアンの頬も緩む。 しかし、レナが片手を頬に当てて、困ったように微笑んでいるのを見ると、 ライアンはまた緊張に硬くなった。 関所に女っ気があるはずもなく、恋人もいないライアンは、軍役についてから ほとんど女性と会話を交わすこともなかった。そこにとんでもない美人のレナを 紹介されて、緊張していたのだ。 一児の母とはいえ、まだ二十代前半の女性である。男が十人いれば十人振り返る ほどの美人で、しかもそこに母親らしい包容力が加わり、ライアンは一目みた ときから虜になっていた。 若くして大佐となるようなエリートは、妻にする女までこうも違うものか…… ライアンはそう思った。 ライアンは、二日と時を置かずにブライト家に寄るようになった。最初は遠慮を していたレナも、少しずつライアンの手伝いを受け入れるようになった。 「やっぱり男手があると助かりますね」 ふんわりした笑顔でレナは言う。 ライアンは家の裏に積まれている木箱の中から、野菜の箱を下ろしながら、 「力仕事は任せてください。大佐からもよろしくと言われていますし。薪割りも 済ませておきましょうか?」 「でも、お時間を取るでしょう? あの人も、別に雑用をしろってあなたに頼ん だわけではないのよ?」 「これも鍛練と思えば」 ライアンがいかにも楽しそうに力仕事をこなしていくのを見て、レナは「うーん……」と 小さく苦笑いしながら、家の中に戻っていった。 ライアンも、好き好んで雑用をこなしているわけではない。下心がないと言えば 嘘になる。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1177856278/268
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