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セーラームーン総合スレッド3 (985レス)
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ムーン陥落67
2006/08/12(土) 22:56:54
ID:p7DXVfFX(3/26)
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53: ムーン陥落67 [sage] 2006/08/12(土) 22:56:54 ID:p7DXVfFX 「レイちゃんは、マーズはなんて言ってるの?」 ヴィーナスは、異性であるサフィールに対して、妙に気安い口調で話しかける。そこも腹が立つ要因だ。 自分でさえそうなのだから、姉のペッツはさぞかし腹わたが煮えくり返っていることだろう。改めて姉を見ると、その横顔は至極冷ややかなものだった。 ペッツがサフィールに片思いしていることは知っている。ルベウスの下僕であった頃から、それは変わらない。 しかし相手がセーラーヴィーナスでは、いささか分が悪い気がした。 「本人にはまだ聞いていないが、カラベラスが説得にあたる予定だ。せっかく宿した命、むざむざ散らすことはなかろう」 一族の誇りと、兄以外のことにはまるで無関心なサフィールであったが、素直で裏表のないヴィーナスには、それなりに好感を抱いているらしかった。 重傷を負ったヴィーナスの治療を進んで行ったのも、以前からこの少女の人となりに興味を持っていたからかも知れない。 無論それは、敵将に対するささやかな敬意の域を出ないものではあった。だからこそ、下手な恋愛感情よりも性質が悪いとも言える。 「そう……カラベラスが……」 思うところあったのか、ヴィーナスは深く俯く。 「彼女なら安心だわ。みんなを守れなかったあたしに、口を出す権利はない。決めるのはマーズよ」 「そう言って逃げるのは楽よねぇ」 コーアンはあくまでも絡む姿勢を取った。 殊勝に構えてはいるが、この小娘は油断できない。自分の身体を犠牲に、するりとこちらの陣営に潜り込んで、いつの間にかサフィールを味方につけてしまった。 カラベラスに陵辱を受けた時も、人間の男に助けられたと言う。この調子でデマンドまでも誘惑する気ではないだろうか。 「マーズがルベウス様の子を産んだとしたら、もうお前たちとは敵同士よ。その意味がわかってるのかしら?」 ヴィーナスの方へ身を乗り出し、挑発するように告げる。 コーアンは、セーラー戦士が互いを罵りあい、傷つけあうさまがもっと見たかった。奇麗事を並べながら、問題を先送りにしようとするヴィーナスが疎ましかった。 「どうして敵になるの」 ヴィーナスが静かに言った。 「マーズは、ずっとあたしたちの仲間よ。敵の子供を産んだから敵になるって、どういう発想?」 折れる事のない真っ直ぐな眼差しに、心がざわつく。 ヴィーナスはこの期に及んでも、まだ仲間を信じている。血の繋がった四姉妹にもない絆を四守護神に感じ、コーアンは激しく嫉妬した。 「お前がマーズを信じているとしても、他の連中はどうかな。特にマーキュリーは」 ぽつりと呟いたペッツの一言に、その場が静まる。 マーキュリーはルベウスの愛情を受けたマーズに不審を抱き、袂を分かっていた。それは、ごく当たり前の判断だとコーアンは思う。 カラベラスが妊娠した時も、正直汚らわしいと思ったものだった。ルベウスが産めと言い残したから容認はしているが、人間の血を引く子などよくも産む気になったものだ。 それでも、カラベラスの子を初めて見た時は感動した。ルベウスはあの性格だったし、自分たちは一生、誰かの子供を産むことなど許されないと思っていたから。 「……マーキュリーと、ジュピターの事は、あたしが何とかする」 ヴィーナスの顔には苦渋が滲んでいた。何とかすると言っても、それは容易ではない事だと、自分でもわかっているらしい。 マーズが拒否されたのと同じ理由で、マーキュリーたちに拒まれる可能性が高い。四守護神の中で、ヴィーナスだけが難を逃れた事実が、マーキュリーの心を腐らせている。 つくづく人間とは醜い生き物だ。常に自分より不幸な人間を探して己を慰め、少しでも幸せな位置にいる人間は引き摺り下ろそうとする。 「とにかく、まずマーズの体調が心配よ。落ち着いたら彼女に会わせて」 人質の分際で、態度が大きい娘だ。コーアンは彼女に聞こえるように舌打ちした。 「わかった。他に何か要望は?」 サフィールもサフィールで、まるで遠方から訪ねてきた友人にでも接するように、ヴィーナスに接している。 この娘を妬みたくなるマーキュリーの気持ちの方が、コーアンにはよく理解できた。いっそマーキュリーを利用して、痛めつけてやろうか。 マーズがそうされたように、仲間に裏切られれば、今度こそヴィーナスの目からは希望の光が消えるだろう。我ながらいい考えのように思えた。 「何を考えている、コーアン」 ペッツの声が耳を打った。コーアンは肩を竦める。 「お姉さまと同じ事ですわ」 http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1153377584/53
レイちゃんはマーズはなんて言ってるの? ヴィーナスは異性であるサフィールに対して妙に気安い口調で話しかけるそこも腹が立つ要因だ 自分でさえそうなのだから姉のペッツはさぞかし腹わたが煮えくり返っていることだろう改めて姉を見るとその横顔は至極冷ややかなものだった ペッツがサフィールに片思いしていることは知っているルベウスの下僕であった頃からそれは変わらない しかし相手がセーラーヴィーナスではいささか分が悪い気がした 本人にはまだ聞いていないがカラベラスが説得にあたる予定だせっかく宿した命むざむざ散らすことはなかろう 一族の誇りと兄以外のことにはまるで無関心なサフィールであったが素直で裏表のないヴィーナスにはそれなりに好感を抱いているらしかった 重傷を負ったヴィーナスの治療を進んで行ったのも以前からこの少女の人となりに興味を持っていたからかも知れない 無論それは敵将に対するささやかな敬意の域を出ないものではあっただからこそ下手な恋愛感情よりも性質が悪いとも言える そうカラベラスが 思うところあったのかヴィーナスは深くく 彼女なら安心だわみんなを守れなかったあたしに口を出す権利はない決めるのはマーズよ そう言って逃げるのは楽よねぇ コーアンはあくまでも絡む姿勢を取った 殊勝に構えてはいるがこの小娘は油断できない自分の身体を犠牲にするりとこちらの陣営に潜り込んでいつの間にかサフィールを味方につけてしまった カラベラスに陵辱を受けた時も人間の男に助けられたと言うこの調子でデマンドまでも誘惑する気ではないだろうか マーズがルベウス様の子を産んだとしたらもうお前たちとは敵同士よその意味がわかってるのかしら? ヴィーナスの方へ身を乗り出し挑発するように告げる コーアンはセーラー戦士が互いを罵りあい傷つけあうさまがもっと見たかった奇麗事を並べながら問題を先送りにしようとするヴィーナスが疎ましかった どうして敵になるの ヴィーナスが静かに言った マーズはずっとあたしたちの仲間よ敵の子供を産んだから敵になるってどういう発想? 折れる事のない真っ直ぐな眼差しに心がざわつく ヴィーナスはこの期に及んでもまだ仲間を信じている血の繋がった四姉妹にもないを四守護神に感じコーアンは激しく嫉妬した お前がマーズを信じているとしても他の連中はどうかな特にマーキュリーは ぽつりといたペッツの一言にその場が静まる マーキュリーはルベウスの愛情を受けたマーズに不審を抱きを分かっていたそれはごく当たり前の判断だとコーアンは思う カラベラスが妊娠した時も正直汚らわしいと思ったものだったルベウスが産めと言い残したから容認はしているが人間の血を引く子などよくも産む気になったものだ それでもカラベラスの子を初めて見た時は感動したルベウスはあの性格だったし自分たちは一生誰かの子供を産むことなど許されないと思っていたから マーキュリーとジュピターの事はあたしが何とかする ヴィーナスの顔には苦渋がんでいた何とかすると言ってもそれは容易ではない事だと自分でもわかっているらしい マーズが拒否されたのと同じ理由でマーキュリーたちに拒まれる可能性が高い四守護神の中でヴィーナスだけが難を逃れた事実がマーキュリーの心を腐らせている つくづく人間とは醜い生き物だ常に自分より不幸な人間を探して己を慰め少しでも幸せな位置にいる人間は引き摺り下ろそうとする とにかくまずマーズの体調が心配よ落ち着いたら彼女に会わせて 人質の分際で態度が大きい娘だコーアンは彼女に聞こえるように舌打ちした わかった他に何か要望は? サフィールもサフィールでまるで遠方から訪ねてきた友人にでも接するようにヴィーナスに接している この娘を妬みたくなるマーキュリーの気持ちの方がコーアンにはよく理解できたいっそマーキュリーを利用して痛めつけてやろうか マーズがそうされたように仲間に裏切られれば今度こそヴィーナスの目からは希望の光が消えるだろう我ながらいい考えのように思えた 何を考えているコーアン ペッツの声が耳を打ったコーアンは肩をめる お姉さまと同じ事ですわ
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