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お姫様でエロなスレ3 (499レス)
お姫様でエロなスレ3 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/
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265: 人魚の掟3 [sage] 2006/07/09(日) 16:25:04 ID:6EFujweX それはある日のことだったが… 「ジェ…ジェイド!大変ですっ助けて!パ、パールがぁ」 ジェイドを見つけると慌ててコーラルは岩の上に身を乗り出し助けをもとめた。 「あ、あれを見て…」 「………………………………」 彼を現場の入り江まで泳ぎ連れていきおそるおそる指をさす。 「…ああんっ…あん、あん…やぁン…」 男の日に焼けた浅黒い肌が見えた。男の身体の両脇から白い足が二本伸びている。 男の腰が振るわれるたびに白い足が痙攣しびくびくと震えて… ジェイドは無言でコーラルの身体をその光景を見せないように自分の身体ごと 裏返した。 「パールが男の人に食べられ…むぐっ」 「喋るなっ…あれはパールの相手だ…邪魔しちゃだめだ」 ずるずると隠れるように浅瀬の岩陰に腰をおろし耳元で囁く。 コーラルは口を塞がれて反論したくともできない パールの声がやけに生々しくコーラルの耳を打つ。 「んっ…あぁっ…あんっ…だめぇ」 ジェイドの腕に閉じこめられたコーラルは身を捩る。 「ほら…パールは『だめ』っていってるわ…食べられて…むぅ〜」 またも口を塞がれてしまう。むぐむぐと彼の手の中で抵抗をしめす。 その間にもパールの声は切迫したものになっていき… 「ぁあんっ…はっ…あっ…あっ…あっ」 なんだかひどく聞いてはいけないもののようなへんな気持ちだった。 よく聞くと男の人のらしき息づかいまで聞こえてきて…パールは一体なにをしているんだろう。 「はぁン…あぁ…あんっ…もぅ…いっ、イキそう…はぅんっ…イクぅ」 (何処行くつもり!?パール!) 『イク』の意味を勘違いしてぎょっとするコーラル。 「はぁっ……は…ぁぁ…イ、イクぅぅっっ…あ…ぁああぁぁん」 切なげな甘い咆哮がパールの口から迸りコーラルはもう動揺を隠せない。 「パールゥー!!!」 「の…バカッ」 ジェイドの罵りを無視してパールの名を彼女は叫んでいた。 その場の空気がどうなったかは…………コーラルは一生忘れないと思ったとか。 それから数時間…こってりと叱られるかと思ったらパールはことのほかコーラル を責めなかった。 「…見られてしまったのはあんな所でしていた私たちも悪いんです。…… ………でも、もう見たら駄目ですからね?」 それだけだった。 「パールはあの人が好きなの?」 「え?」 「ジェイドから聞いたの…。男の人と女の人は好き合ってるからするんだって」 「ち、違うわ!違います。姫様だって掟はご存じでしょう?!」 ―マーメイドは陸の人間を愛すべからず―― 「でも、パールはあの人といるのは好きなんでしょう。それって好きってことじゃ…」 一瞬パールが泣いてしまうかと思った。彼女は首をふる。 「駄目なの!それは…。……今だけの関係です。どうにもできないことなんです」 そう言った一月後、彼女は海に帰った。この時彼女の腹にはなにも宿ってはいなかったが… http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/265
266: 人魚の掟4 [sage] 2006/07/09(日) 16:28:22 ID:6EFujweX コーラルとジェイドは遠い海岸線を眺めていた。 「よく、わたくしにはわかりません…。パールはあの人がやはり好きなんだと 思うんです。陸の上に立っていた彼女は生き生きとして輝いていたもの…」 コーラルは掟を破るとどうなるかを知らなかった。 ただ、パールがあの人と一緒にこれからも過ごせたらどんなにしあわせなことだろう。 それだけを考えていた…。 「コーラル…、預かりものがある。これを彼女に渡してくれるか?」 「これは…指輪?」 こくりと彼は頷いた。パールの相手が婚姻の印に彼女に渡そうとしていたものだという。 ―満月の晩。 「もう…会わないつもりだったのに」 「…パール」 ほっそりとした彼女の影、その姿は彼の元から消える前となんら変わらない。 パールの白い身体に男の浅黒い肌が重なる。 「…ぅんっ…ごめんね…っ…いなくなって…でも…ぅっ…もう、愛せないの」 言葉と身体と心がそれぞれに食い違っている。 「愛せない」 だからこれが最後の逢瀬――だが、このことが彼女の運命を災いに導いた。 ――ごめんね――ごめんね―― 誰かが泣いている。痛くて苦しそうに…失ってしまったもののために 震える細い背中。愛おしい何かに何度も何度も繰り返し謝りながら… それは悲しい悲しい鎮魂歌のように――― 夕焼けを背にしてコーラルは彼を待っていた。 「コーラル…?泣いてるのか?」 静かに波打つ海面にそこだけ波紋が幾つも生まれ消えていく。 柔らかな曲線を描く頬に幾筋もの涙の通った跡があった。 顎から滴った水滴は海面に接触すると同時に白い珠に変わる。 「…パールの…パールの赤ちゃん…死んでしまったんです…」 顎から滴った水滴は海面に接触すると同時に白い珠に変わる。 「【掟】を破ったからだって…皆はいいました。」 ジェイドは眉をよせた。 「【掟】……?」 「『マーメイドは陸の人間を愛すべからず―』マーメイドが子を授かる時は陸の人間に 心を預けてはいけないんです。海に生きるわたくし達が想いを残したまま陸を離れれば その執着心だけが心に凝り固まってそれは、生まれてくる赤子に異変をもたらすのだと言われています…。」 逆光に浮かぶコーラルの顔は見えない。後ろではきらきらと海面が赤い光を弾いている。 「……パールの産み落とした赤子には足が生えていたんです。」 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/266
267: 人魚の掟5 [sage] 2006/07/09(日) 16:35:38 ID:6EFujweX 赤子には人魚の尾ではなく小さな陸人の足が生えていた。間違いようもなくその子は『陸の人間』の姿をしていた。 「その子は海の中で生きることもできず、パールは急いで海面に上がろうとしたそうです。でも…」 白い珠が海面にぱちゃぱちゃと水の波紋をつくる。 「……わたくしのせいです。彼女に指輪を渡してしまったから!あの時のパールの顔 指輪をみてすごくつらそうな顔していたもの…!一度別れた二人を再び会わせてしまったからっ!」 本当はパールは陸にもう少し残っていたかったんだと思う。でもパールにはもう一人 海の底に前の時の子供を残していたから…。帰るしかなかったのだ。自分の心を封じて。 「…パール…ごめんなさい」 肩を震わせ顔を覆うとジェイドがコーラルを自分の胸に抱き寄せた。 「指輪を渡したのは俺だ、指輪の件は責任は俺にある。…だけどなコーラル、 想いを縛る鎖はどこにある?そんな鎖はどこにもないんだ。掟だってそれを縛ることはできない。 人を想う気持ちはどうすることもできない心なんじゃないのか?」 「どうすることもできない…?」 以前、同じ言葉を聞いた。パールだ。どうにもできない…のは心?あれは彼女の心の悲鳴? 「…ジェイド…わたくしもお別れをしなくてはいけなくなりました。」 暗緑色の瞳がコーラルを貫いた。その瞳に何故?と問うてくるのがありありとわかった。 「母…海の女王に言われました。陸に上がってはなるぬと。…パールのこともありますし」 シャラ…と音がしてコーラルの髪から貝殻の髪飾りが抜かれる。 「これを持っていてくださいますか?いつか…会いにいきます。その時まで… ジェイド…わたくしもどうすることもできない想いというのを抱えているようです。 今は離れます。…でも忘れずにその想いが数年先も生きていれば会いに行くでしょう。きっと…。」 そう言ってジェイドを見上げてくる顔は二人が初めて会ったときよりも少し大人びていた。 ジェイドの顔がコーラルに近づく。 「…あ…」 唇が唇に重ねられて間近にジェイドの顔をみる。 食べられうんじゃないかと以前なら思ったかもしれないが彼に食べられてしまうの ならかまわないとコーラルは思った。 「待ってて…?きっと…必ず会いに行くわ。…その時まで」 彼の手の中で貝殻の髪飾りが揺れる。一度だけ強い力で抱きしめられて 視線を交わすとコーラルは海に身をひるがえした――― 「…コーラル?ようやく目覚めたのか。」 水色の瞳がぼんやりと男の顔を映した。 「………………………………………………アレキサンドル王子??」 ずいぶんしばらくたってから彼の顔と名前を一致させる 「おやおや。またずいぶん寝起きが悪いようだな、コーラルは」 呆れぎみに彼は目覚めたばかりのコーラルの裸身をまさぐる。 「…んっ、…ぃ…や」 なぜだか彼に身体を触られることに『誰か』に対する罪悪感を感じて胸を押す。 驚いたようにアレキサンドルがコーラルから離れた。 「こ、コーラル。な、泣かなくてもいいだろう?わかった、今はやめるよ。いいね?」 そそくさと部屋を出てゆく彼を見送り、枕を抱く。 (…夢?) 『コーラル…』 誰かに夢の中でずっと呼ばれていたような気がする。 思い出そうとするがやはり思い出せなくて苦しさだけがコーラルの胸を苛んでいた。 番外編・おしまい 話重視して笑いとエロを削除したらこんなに暗く…なんてことだ 次ぎはエロエロ予定w http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/267
268: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/09(日) 19:06:04 ID:ZrokTqOb 良かったよ!切なかった!ジェイドがかっこいい。 エロエロ期待してます。 波打ち際で出産したらいいんじゃね?と思ったのは秘密だ。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/268
269: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/09(日) 19:45:20 ID:aLAXiy3F GJ! とても文章がお上手で羨ましいです。 次回もwktk http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/269
270: 人魚の人 [sage] 2006/07/10(月) 00:01:51 ID:6EFujweX >>268 パールは一度海で生きることを決心をしてしまったので子供に足が生えてくるとは 思っていなかった、もしく想いを封じたと信じこもうとしていた…ということでお願いします。 後は人魚は水中出産が基本だったとかの設定です。 >波打ち際で出産…なんだかウミガメを連想したw http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/270
271: 268 [sage] 2006/07/10(月) 00:53:56 ID:ZxsjaSvp >>270 ああくだらない発言にマジレスを頂いてしまって申し訳ないです。 ジェイドのクールなところがツボなので 続きを楽しみに待ってます。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/271
272: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/10(月) 15:57:45 ID:ay8cV+ji >>257 GJですた。 続きはなのですか?その後の話があれば読みたいです。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/272
273: 名無しさん@ピンキー [] 2006/07/10(月) 21:26:34 ID:tesXk5d+ あげ http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/273
274: 自称へっぽこ [sage] 2006/07/11(火) 18:34:46 ID:2hvx5FIh >>272 どうもどうも。続きは今のところ考えてませんが、 もし描いたらまた投下しますのでよろしくです。 また溜まったらまとめて下さる方がいると思うので、 職人さん、今のうちにささっと投下してくだされ〜。 色んな種類の作品が読みたい。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/274
275: 人魚の真珠9 [sage] 2006/07/12(水) 00:15:13 ID:x7Tm2JPT >>274 新作期待してます。しかし前の続編も切に見たいです!と力説。 では投下します。人魚の真珠の続き 2 心の迷路 陸から上がって数週間が経っていた。 コーラルは海を自室のテラスから眺めていた。 この部屋は海岸に面しているから風に潮の香りが飛び込んでくる。 コーラルはあくびをする。 夜はアレキサンドルが訊ねてくるが昼間は特にすることもなくとかく暇だった。 暇を持て余した彼女は気侭に自室を出ていきたいところだが、自室から一歩外 にでると、愛妾という身分のためかまたは素性の知れないもののためか彼女を 見る人の目は痛いほど冷たい。 特にガーネットはこちらがあいさつしてもまるで何も存在しないかのように 過ぎ去ってしまうのだ。 気は進まないがあまりにもたいくつで、部屋をでる。 そのまま海岸まで歩いて行きたかったのだが予想はできたが門番に止められてしまう。 しょんぼりとして引き返そうとするとジェイドに呼び止められる。 「何をしている?」 「潮の香りがするんです…。海岸を歩いてみたくて」 どこか遠くを見つめてはなすとジェイドが門番に話しをしている。 彼女の方に戻って来ると「出てもいいぞ」とコーラルを門の外に招く。 コーラルに続いて彼も後ろについてくるようだ。 ジェイドに王城近くの入り江に案内してもらう。 羽根を伸ばすように深呼吸する。自然と笑みが零れた。 「水が気持ちいいー」 海の匂いが懐かしくて思わずはしゃいでしまう。 靴を砂の上に置きドレスの裾を持ち上げて裸足で海水を蹴りあげる。 足を膝までさらしているのをジェイドに見られてしまいコーラルは 恥ずかしいような気分がしてドレスを直し彼のいる方へ戻っていく。 「もういいのか?」 「…はしたないんでしょう?」 海の底では自由奔放にすごしてきたと思う。陸の上では海の底とはまるで違う。 今までのように振る舞えば必ず白い目で見られることを知ってしまった。 砂浜の上に視線を落としてしゃがんでいれば、頭の上に手の平が置かれる。 ジェイドの手が優しく髪をすいていく。慰められていることに気づけば 思いがけない彼の優しさに視界が潤む。 かちりと音がして頭の上に何かが留められた。 「…髪飾り?」 手で触れて何かを確かめる。 「いつも持ってらっしゃるの?………ご自分でおつけに…?」 まさか彼にそういう趣味があるのかと不審な顔をすると彼はあからさまに嫌そうな顔をした。 「どうして俺がつけると思うんだ…?」 「冗談です」 「………。…ただ俺には必要ないものだから」 「だからって…どうしてわたしに?」 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/275
276: 人魚の真珠10 [sage] 2006/07/12(水) 00:17:25 ID:x7Tm2JPT ジェイドはコーラルの髪を愛おしさをこめてなでる。 コーラルの亜麻色の髪によく映える貝殻細工がシャラシャラと軽い音を立てた。 甘い髪の匂いがして想いは過去へさかのぼる。 「むかし、海であった娘にもらったんだ。別れた時に再会の約束の意味をかねて」 「……いらなくなっちゃったんですか?」 「…相手は約束を忘れていた。自分ひとり想い出を抱えていきていても意味はない」 もしかしたら思い出してくれるかもしれないと淡い期待をしていたのかもしれない。 しかし彼女の次ぎの言葉はジェイドをそれをうち破るものだった。 「そんな…!返します…。その人だっていつかは思い出すかもしれないじゃないですか!」 その瞳は真剣そのものでそして真剣であればあるほど彼の心を余計にえぐる。 「覚えてないのか?」 「は…?」 ぽかんとするコーラル。 いらだちを覚えてジェイドは砂の上に彼女を引き倒していた。 「!」 彼女の水色の瞳が大きく開かれる。 問答無用で薄く開かれた唇に自分の唇を重ねる。 「…ぅんっっ、んんーっ」 塞がれた口の中で彼女は必死に抗議してくるが相手にせず服に手をかけてはぎ取る。 その際、びっと音がしてどこかの生地が裂けたようだ。 「やっ、何をするんですか!」 暴れる手足を砂の上に押さえつけ彼女の華奢な身体に自分の重みをかけて拘束する。 ようやく唇を離すと蒼白になったコーラルが彼の唾液に濡れた唇を戦慄かせ 見上げてきた。その瞳は不安と恐怖を顕わしていた。 男の身体に組み敷かれたコーラルの白い肢体…ジェイドの中でなにかが凶暴に暴れ出そうとしていた。 「…コーラルッ」 感情の激するままに名を呼ぶと相手の肩がびくりと跳ねる。 コーラルは砂の上で押さえつけられた手首の上に拳をつくり懸命に抵抗しよう としていたが力強い男の手は剥がされようにもなかった。 「やぁっ…やめて…ひっ」 獲物にかぶりつく獣のようにコーラルの首筋に頭をうずめる。 滑らかな肌は吸いつくようなのに荒れた息は悲壮に満ちている。 「どうなんだ、殿下に抱かれる時はどんな声を出すんだ?…」 胸に口づけの後を散らし尖端に歯をかけながら嬲るように問う。 コーラルは瞳からぼろぼろと涙をこぼしている。 「どうして…?どうしてこんなことするんですか?」 片手でコーラルの両手首をひとくくりにするとそこが弱いことを 知っているかのようにもう片方の手で下腹の上を螺旋を描くように指を滑らす。 コーラルは身を捻って彼の指から逃れようとする。 ジェイドがぎりっとコーラルの細い手首を締め付ける。彼女の悲痛な呻きが耳に届く。 艶やかな亜麻色の髪、潤んだ水色の瞳、仕草までも… どれも懐かしさを超えて生々しくジェイドの本能をえぐりだす http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/276
277: 人魚の真珠11 [sage] 2006/07/12(水) 00:19:04 ID:x7Tm2JPT ジェイドの手によって開かされた白い脚。ぴちゃぴちゃと滴りを舐める音。 コーラルはその淫猥な状況に奇妙な興奮を覚える。 それを自覚してしまい更なる困惑と羞恥を感じた。 アレキサンドルに抱かれていてもこれほど恥ずかしいとは思わなかったのに… 「…はぅう……」 指で陰核を摘まれて蜜を溢れさせる。既にしとどに濡れたソコを丹念にジェイドが 舌を使って嬲る。 「…いやらしい身体をしているんだな、コーラルは。俺に舐められるのがそんなにいいのか?」 「…ひど…ちがう…ぅう」 どうしてこんなことに… なんとか頭を巡らそうとするが熱い息は冷めることはなく海の匂いにとける。 「溢れてきりがないな…」 彼はそういうとコーラルの足の間に身体を割り込ませる。 硬く猛ったモノがコーラルの濡れそぼったそこにあてがわれる。 「ま…まって、…わたし…まだっ」 軽くなじませたあとそれは狭い場所を突き破るようにして押し入ってきた。 「…いっっ…」 ぐっ…と体重がかかる 「ッヤぁあああー…っっ」 瞳をこれ以上ないほど開かせ、悲鳴が空をつんざく。 一旦奥まで入ったそれはぎりぎりまで抜かれ再度、押し込まれ激痛に コーラルは砂の上にのたうちながら喘ぐ。 「…やぁっ…いっ…た…ジェイっ…ドォ…っ」 彼の肉棒に蜜と血が絡まっている。 腰がぶつかってくる衝撃に何度も華奢な身体がはねる。 「ひぃ…くぅっ…やめぇっっ…あっ…あっ…」 痛みがだんだんと麻痺していくなか、打ち込まれる異物がコーラルのなかで その質量を増し大きくなっていった。 太く硬いそれで何度も弱い内壁を引っ掻く。 「…ひ……だめ………はぁっ…ぅあっ…ひぁぁ…」 本人の意思とは無関係に今にも限界に達しそうな異物をコーラルの内部が 収縮しひくひくと痙攣させて彼に射精を促す。 「ぁああぁああっっっ…」 「…っ…くそっ」 内部がよりきつく収縮したのと同時にジェイドが肉棒を引き抜く。 数度大きく脈打ち、それと同じほど回数で肉棒からコーラルの白い腹に 白濁が盛大に放たれた。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/277
278: 人魚の真珠12 [sage] 2006/07/12(水) 00:20:24 ID:x7Tm2JPT 白い肌にも艶やかな髪も砂まみれ。 コーラルは身体中についた体液と砂でひどい姿だった。 生傷に鞭を打つ覚悟で海水で身体を洗う。 「……ぁうっっ!!」 コーラルが痛みでうずくまるとジェイドが駆け寄り助けようとするが振り払う。 彼女は髪に絡まった飾りを強引にむしり取り彼の顔に投げつける。 無理に引っ張ったから細い髪の毛が数本ぱらぱらと抜けた。 「…すまない」 コーラルは身を整えると彼の顔も見ずに城に戻っていった。 しめきられた暗い部屋で燭台が小さな炎を揺らしている。 見事な装飾で飾られたアレキサンドルの寝室にはガーネットが珍しく訪れていた。 「…はぁ…あぁっ…殿下ぁっ…アレクぅ」 寝室の女主人はアレキサンドルの上に跨り全身から玉の汗を散らす。 「珍しいな…君が…その呼び名を使うなんて」 動きにあわせ上下に艶めかしく豊かな乳房が揺れている。 ガーネットの腰を支え下から突き上げてやると下腹を妖しく疼かせ 彼女はアレキサンドルの肉棒を締め上げる。 「…あぁあんっ…アレクっ…もっと…わたくしを」 「欲張りだな…もう、すでに何度か達しているだろう…?」 剛直をひたすら受け入れるガーネットのそこはどちらのものともしれない体液でぐちゅぐちゅと絶え間なく音をだしている。 「…あんっ…あ、あなたが…いけないんですのよ…ふぁっ… わたくしを…いじめて…お焦らしに…なるからっ……ぁ……ひぃあぁっ」 言葉を遮るようにアレキサンドルが深々と彼女の奥へと突き上げる。 普段からは想像もできないほどガーネットは情熱的にアレキサンドルを求めてくる。 こうしていると、なかなか良いのだが滅多に見ることがないのが残念だ。 婚約前だとかまだ日が高いだとかくだらぬ理由で彼女はアレキサンドルから 距離をおく。堅い女は苦手だ。せめていつもこの顔を拝めたらと思うのだが…。 「…そろそろ君も限界だろう。どれ…っ」 上半身を起こしガーネットの身体を抱き寄せる。 するとガーネットも彼にしがみつくように腕を伸ばしてきた。 彼女の腰を掴み突き上げながら激しく彼女を揺さぶる。 「…んぁあっっ…あぁああっ…ぃいいぃっ」 燃えるように熱い肌の上で赤みのかかった金髪が炎さながらに揺らめく。 ガーネットは離すまいとするかのように埋め込まれた肉棒をきつくきつく締め上げる。 「…ガーネットっ…出すぞっ…」 そう宣言するとのけぞりそうな背を金髪ごと支えてアレキサンドルは 婚約者の最奥にその熱く迸る情を叩きつけた。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/278
279: 人魚の真珠13 [sage] 2006/07/12(水) 00:21:50 ID:x7Tm2JPT こほんとガーネットは咳払いする。 「アレキサンドル様、今日こそわたくしの言葉をきちんとお聞き届けくださいませ」 聞いてないような彼にため息をつき寝台の上に正座してぺしぺしとアレキサンドルの肩を叩く。 「アレク」 そのまま寝入ってしまいそうな彼にガーネットは顔を引き締め進言する。 うるさそうにアレキサンドルが掛布の中に潜り込もうとするのをガーネットが ひっぺ剥がす。 「お聞き下さいませ」 「…なんだ」 「殿下が連れてきた者のことでございます…。彼女はここから追い出すべきです。 殿下もご存じかとはおもいますが、あの日は難破どころか嵐すらございませんでした…。 素性が怪しすぎます。なにか企みがあるとしか思えません」 「あの娘が何か企んでいると…?」 眉を寄せたアレキサンドルは軽く身体を起こしガーネットを見つめる。 視線が絡んだことによりようやくガーネットは安心し言葉を続ける。 「はい。あなたはこの国の第一王位継承者でございます。その命をねらう者は 数多いるでしょう。次期王位をねらう者に雇われた暗殺者、周辺諸国の間者で ある可能性もある。今までだって絶えず王家に害をなしてきたのではございませんか?」 ふっとアレキサンドルは口元を歪ませる。 「ほぅ…コーラルが間者か暗殺者か…。とてもそうは見えないな。 おそらく家出人か何かだろう。私は私であの娘が気に入っている。それに君との約束は守っている。 どうこう言われたくないな。君こそわざわざコーラルを追い出すためにわざわざ私の部屋に訪れて 『色仕掛け』するとはな。は…どっちが策士か」 アレキサンドルは取るに足らん心配というように嘲笑した。 わなわなと唇が震える。泣き出しそうになるのを意地でもってこらえる。 「色仕掛け?策士?わたくしのことを…そんなふうに、お考えですの?……わたくしは ……あなたの何?…これでもいつも本気で心配しておりますのに……」 最後まで言葉は湿って続けることはできなかった。後ろを向いて身支度を整える。 「おい…泣いてるのか?」 ガーネットは肩をつかまれピシリと叩く。誇り高く育った彼女は涙にぬれた顔など 見られたくはなかった。 「今度のことで思い出しましたわ。わたくし達の結婚は…形だけ。 国と国の政治的婚姻だったということを。わたくしも考えたいことがあります。 しばらくわたくしにかまわないで」 …そう、形だけ…自らの言葉が彼女自身を苛む。 寝室に入ってきた時と同じように髪を結い上げると彼を残してガーネットは部屋をあとにした。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/279
280: 人魚の真珠14 [sage] 2006/07/12(水) 00:27:30 ID:x7Tm2JPT ガーネットが部屋を後にしてからどのくらい過ぎただろう。 どうせすぐに戻ってくるかと思ったが依然戻ってくる気配はない。 なにもそこまで彼女が傷つくなどとは想像していなかった。 気分が良かったところ水を差されて一発食わしてやりたかっただけだった。 罪悪感が彼の胸に深い影をおとし自己嫌悪に陥る。 こんな気持ちになったのは何年ぶりのことか。 彼女は苦手だ。 いつもこんなふうにひどく自分を思い詰めさせるから…。 窓に手をついて外を覗く。雨がザーザーと音をたてて降っていた。 今夜はアレキサンドルが来なくて助かった。 コーラルは夜着の胸元をあけ鏡に映す。白い肌に点々と紅い印が残っている。 理解不能。あんな人目につくようなところで何てことをする。 「…はぁ」 本当にわからない。ほんの少し前まで優しいかと思ったらとたんに 凶暴にコーラルを引き裂いた。 コーラルの髪に髪飾りを留めなでてくれたその手で服を裂いて 彼女の身体を嬲った男。 「ジェイド…」 いつだったかこの名を呼んだことがあっただろうか、 何故だろう?口にだせばはっきりとわかる。 よくその名を呼んでいたように口に馴染む。 海であった娘がもし自分であったとしたら…。 いや、そんなことあるわけない。だったら覚えてるはずだ。 陸の人間と係わるなどとは滅多なことではないのだから。 「…どうして?」 じわ…と涙がもりあがる。恐ろしかった…彼が。 なのに、 髪飾りを彼の顔に投げつけた時ひどく傷ついたような顔をしたのを思い出す。 どうしてあんな顔をするのか…。 「ばかジェイド…」 コーラルの知らない所で胸が疼いたような気がして彼女は顔を覆った。 2話終了 前回の誤字発見 …砂の上で「のたうつっていた」って何だ…「のたうっていた」が正解 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/280
281: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/12(水) 01:34:02 ID:pQGctKPU 堪能しました。とにかくGJ! 登場人物がみんな魅力的ですね。 続きが待ちきれない。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/281
282: 自称へっぽこ [sage] 2006/07/12(水) 02:48:07 ID:dNV5h9mK >人魚の方 お疲れ様!今回もGJですた! 第一話と雰囲気がちょっと変わってシリアス度が増した感じですね〜。 色んな方面から話を作れて尊敬の限りです 登場する人物がみんな深くてキャラが立っているのがいいよー。 エロエロな洗練された文章がいいよー。 第3話も期待大です〜頑張って下され^^ http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/282
283: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/12(水) 09:24:33 ID:1Qkr/ahO キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゜゚・* !!!!! http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/283
284: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/14(金) 02:26:03 ID:flOn9Npe GJ! あぁ…何か幸せ…。 こういう作品たちに出会えたことに感謝ス。 スバラシイです。 そして、私の最萌えのナタリーお嬢様も、 またのお出ましを切望しておりマス(笑)。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/284
285: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/15(土) 17:35:26 ID:UrLgSJV5 カッサンドラの話の続きまだかな? 結構楽しみにしてるんだが 天女伝説の人も続きよろしく! なんか最近雑談もなくて寂しい http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/285
286: 人魚の真珠15 [sage] 2006/07/16(日) 22:36:29 ID:OoOdDRne そのどちらでもなくて申し訳ない。 人魚の真珠 続きを投下します。 最終話 3 想い出は真珠の中 昨晩からの雨足は少しゆるんではいるが外は相変わらず雨が降っている。 ジェイドは王城の窓からそれを一瞥すると意外な人物の姿をとらえた。 「ガーネット様!?」 頭からすっぽりと濡れそぼり髪の先から雫をたらしたガーネットを見つける。 「…ジェイド?」 どこかいつもと違ってぼんやりとした彼女は彼の姿を認めると同時にその場に 崩れ落ちた。 「こんな朝早くから参られたと思えば…ガーネット様とそんなことが あったんですか…」 アレキサンドルはコーラルの膝の上に頭をおいて腕で目蓋を隠している。 ふぅ…とコーラルはため息をつく。 「私はあれが苦手だ…彼女を前にすると私はどんな態度をとればいいかわからず 逃げ出してしまいたくなる」 「………」 「お前といると楽だ…」 「…アレキサンドル王子」 さらっとコーラルは彼の髪をなでてやる。くすっと笑う。 「王子はどうしてガーネット様が苦手なのか本当の意味かわからないだけなのではないですか?」 「コーラル?」 「…その人にどんな態度をしていいのかわからないのはその人のことを大事 に思っているからですわ」 そういうとコーラルは立ち上がりアレキサンドルを床に落とす。 「うわっっ」 「ガーネット様と仲直りしましょう?私も仲直りしたい人がいるから…一緒に」 にっこりとコーラルは笑った。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/286
287: 人魚の真珠16 [sage] 2006/07/16(日) 22:39:45 ID:OoOdDRne ガーネットは瞳を開ける。 見覚えのあるこの部屋はガーネット自身の部屋のようだ。 「あなたが連れてきてくれたのですね」 窓を眺めていた男の背に声をかける。 「突然、お倒れになるから驚きました。……それで衣服がぬれておりましたので 勝手ながら替えさせて頂きました…」 「あなたが?」 「い、いえ!着替えさせたのは私ではありませんから…」 「…そぅ、ところで前から気になっていたんですけども以前庭園でコーラルと口付けを 交わしていたでしょう? わたくしの勘なのですけれど貴方は以前から彼女を知っているの ではなくて?だってそうでしょう、でなければ昨日今日あった娘にあんなことを 貴方のような方ならしませんでしょう?」 一度口にしてしまえば庭園でのことを一気に問いつめるガーネット。 彼はふっと息を吐いた。暗緑色の瞳が影を帯びて揺れている。 「あなたの言うとおりです。…しかし彼女は覚えていないんです。俺のことはなにひとつ」 思わずガーネットは掛布をはぎジェイドに詰め寄る。 「彼女は何者?」 「……それは……」 彼女の真剣な眼差しに揺らぎながらもジェイドは答えない。 「答えることはできません」 きっぱりとそう言う彼に苦い感情を抱く。 はぁ…とガーネットは嘆息する。 「…コーラルが羨ましいわ。こんな風に誠実な人に想ってもらえてるんですもの」 いつかのようにガーネットがジェイドの胸の頭を置く。 傷を慰めてほしくて彼の鍛えられた堅い胸に指を滑らす。 「…ガーネット様、いけません」 ガーネットの意図を察しジェイドは彼女の細い指を制す。 「愛なんていらないわ…でも寂しいのは嫌」 彼女はジェイドの首に腕を廻し彼の肩口ですすり泣く。 首筋に彼のため息がかかる。ガーネットは彼の黒髪に指を差し込む。…が 「……いけません」 身体を引き離される。かぁっとガーネットの顔に血が上る。 「どうして?どうしてコーラルなのですか。殿下も貴方も!」 癇癪を起こしたように彼の胸を叩く。ジェイドは途方に暮れたように立ち竦んでいる。 「そうジェイドを責めるな、ガーネット」 ふいに扉が開かれ隙間からアレキサンドルがあらわれる。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/287
288: 人魚の真珠17 [sage] 2006/07/16(日) 22:41:19 ID:OoOdDRne 「殿下…」 ガーネットは声を震わす。 「ジェイド、私の婚約者に気軽に触れたことは許してやる。だが…それ以上の ことをしていたらお前を私は斬っていたとこだったぞ」 アレキサンドルはじろりとジェイドを睨むととっとと彼を部屋から追い出し手しまう。 一礼してジェイドは立ち去った。 「殿下…」 いつになくアレキサンドルはガーネットを真摯に見つめる。 「即刻婚儀の日取りを決めたい…」 ガーネットは信じられぬものをみるようにアレキサンドルを見た。 彼女はふいっと顔をそらす。 「…勝手ですわ。いつもご自分の都合で決めて!」 「それはすまなかった。しかし君も内心今嬉しいんだろう?」 にやりと彼は笑った。 「なっ…どうしてあなたはいつもそんな態度をとるんですか」 アレキサンドルは愉快そうにガーネットの服に手をかける。 「ある人が教えてくれてね…。君のその態度は私への愛情表現なのだとね」 彼は器用にガーネットの髪をほどく。金髪がゆるやかに舞い踊る。 「思えば私はコーラルを自分の逃げ道にしていたようだ…そのせいで君を 傷つけているとも知らずに…」 「…殿下…からかってらっしゃらないわよね?」 「どう思う?」 意地悪く笑むアレキサンドル。 馴れた気配に自然とガーネットは目を閉じる。 「…ずるい…いつも…からかって」 涙が声に絡む。 アレキサンドルは彼女を抱きしめた。 コーラルは扉から出てきた男をみると彼に歩み寄る。 「…二人は?」 ジェイドは頷いて「うまくやってる」と答えた。 「そう」 「いいのか?」 「ええ。所詮妾ですもの。気にしてはないです。それよりちょっとこちらへ…」 コーラルは彼に身を寄せる。息がかかるくらい近い距離になったころ思いっきり 膝で彼の股間を蹴り上げた。 「痛かったんですからっ!当然あなたも痛みで償うべきです!!」 床に突っ伏した彼に聞こえたかどうかわからぬがコーラルはこうでもしない と気が済まないと捲し立てたのだった。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/288
289: 人魚の真珠18 [sage] 2006/07/16(日) 22:44:33 ID:OoOdDRne 数日後、婚儀は盛大に行われた。 アレキサンドルとガーネットは教会で誓いあい正式な夫婦となった。 ステンドグラスの光りに包まれた二人はとても美しかった。 コーラルはまぶしそうに目を細めた。 婚儀の後は船にのり夜の海上で宴が催された。 花火が打ち上げられにぎやかな宴からコーラルはそっと離れる。 「…いるんでしょう?」 ひと気がないのを確かめそっと海に向かって呟く。 「姫様…!」 「会いたかったわ…パール」 「ところで姫様…大丈夫なんですか?」 「え…と…大丈夫って?」 何のことかわからずに困惑し眉を捻る。 「あの…これをモルガから預かってきました。使ってください」 勝手に話しを進めていくパールはコーラルに何かを投げる。 弧をかき投げられたそれはひかりを弾いてコーラルの手に収まる。 「長居をしては…いけません。お早いお戻りを…」 パールは急に真面目な顔をする。彼女の苦い経験が思い起こされる。 それだけいうとぱしゃん、と音がして彼女は消えたのだった。 そっと渡されたものを見る。小さな小瓶。 「これ…何かしら?…」 「コーラル?誰と話していた?」 背中に声を掛けられ慌てて小瓶を隠す。ジェイドが首を傾げている。 「何でもないですっ…って、ちょっと」 後ろに隠した手を見とがめられひょいと奪われる。 彼は小瓶の蓋を開けて匂いを嗅いでいる。 「この匂いは…『催…淫剤』か?……まさか、いつも持っているのか?」 「えっっ?!ち、ちがっ」コーラルは慌てながら否定しようとする。 子種を得る目的のためには必要なのかもしれないがそれでもパールはなんて物 を渡すのかとコーラルは思う。 「こういうものを持ってるのは、やはり子種だけを得るつもりで…海へあがったのか?」 ジェイドの瞳が海面のように揺れている。 はっと息を呑みコーラルは彼の顔を凝視する。 「なんで…知ってるの?」 突然ぎゅうと両頬をつねられる。 「いた…痛いでふっ」 「どうして覚えていないんだ?お前は」 どうやらジェイドは怒っているようだ。 「ふぃっ?!ふぃらないですっ人違いじゃ…」 頬から痛みが抜ける。どうして悲しそうな目をしてこちらを見るのか…。 「あなたが海であった人ってその…本当に私なんですか?」 「間違いない…マーメイドの少女だった」 ジェイドの視線がコーラルに絡みつく。コーラルは動揺を隠せない。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/289
290: 人魚の真珠19 [sage] 2006/07/16(日) 22:47:46 ID:OoOdDRne 「私なんでしょうか…でも、そこまでいうならそうなのでしょうか…」 ぐっと胸に引き寄せられ何か既視感のようなものを感じる。 「でも…なんだか自分って感じがしません。なんか」 ――まるで嫉妬してるみたい…彼の想い出に棲みつく少女に。 ジェイドの唇が重なってくる。一瞬のことにあまり抵抗せずにそれを受け入れてしまった。 とろりとした液体が口のなかに…―― 「…ジェイド!?…今のまさか」 ころころとガラスの小瓶が甲板を転がっていく。 顔を寄せコーラルの口元をぺろりと舐め取るジェイド。 その所作がなんとなく男のくせに色気があるように思える。 心臓の音が妙に速い気がする。 (この感覚は、今の…薬のせい…?) 再び唇が重なり濃厚な口付けを受ける。すぐさま腰が崩れた。 「…んっ…だめ…やです…」 逃れようと腰をひくがすぐ船縁にぶつかり追いつめられる。 少しは場所を気にしてほしい。なにもこんなとこで。 「あっ…ん」 ジェイドの指が柔らかい胸にくい込む。痛みは感じないほどの弱いちからで 揉みしだいてゆく。 静かに聞こえるのはさざ波のような二つ呼吸の音。 乱れたドレスの中に骨張った厚い手が忍び込む。 直に手が肌に触れコーラルは緊張に身体を張りつめる。 「…っぁ…ジェイド…痛いのは…あ…」 いつの間にか手は下に伸び弱い箇所を弄ばれていた。 「少し弄っただけで……本当にいやらしいな、コーラルは」 含み笑いをされて身体が火照ったように熱を帯びる。 「そんな…んじゃ…」 ジェイドの指の動きが巧みに蠢きコーラルはそのたびに艶めいた息を吐いてしまっていた。 彼の指は敏感な芽に彼女自身から滲んだ蜜を絡ませた。 一方で秘部を丹念に愛撫し指を二本彼女の華芯に銜えさせていた。 「…んくぅ…」 コーラルは抑えきれない感覚に目眩すら感じた。 ジェイドは彼女の秘部に彼の指を銜えさせ動作のたびに淫靡な湿った音を立てさせた。 「やぁ…ぁん…もう…いじめないで…くださぃ」 彼を止めなきゃと思いながら彼に与えられる熱が心地よく離れがたい それなのに秘部から指が離れていってしまいそんなこと思っていた自分が恥ずかしい。 「そうだな…」 コーラルを立ち上がらせる。船縁に前のめりに手をついた格好。 ジェイドは彼女の捲れたドレスをはだけると猛った自身を露わにする。 コーラルは秘部にいつかの感触を感じ取り身を強張らせる。 「いくぞ…」 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/290
291: 人魚の真珠20 [sage] 2006/07/16(日) 22:51:00 ID:OoOdDRne 「…ん…ぁぁああぁっっ」 きつい圧迫感。二度目とはいえ、やはり苦痛があるのだろうか… とはいえやめてやる気などはなかった。 コーラルの腰をしっかりと腕で支え抽送を開始する。 「あっ…あぁっ…あっ…」 亜麻色の髪が流れている白い背中は艶めかしく揺れている。 黒い漆黒の海とは対照的なその肢体はより白い肌を際立たせた。 ゆっくりと深く突いてはその狭さに耽溺する。 速度を上げれば可憐な唇から甘い泣き声が夜の潮風を震わす。 「…はぁんっ…あん…あっ…ひゃぁん」 前回よりは苦しむ様子は見受けられない。ジェイドはわずかに安堵する。 「し…。あまり…声を上げると、人に気づかれる」 「誰のせいっで…こんな声がで、てるとぉ……あぅっ」 強く内側を擦られうまくしゃべることができないでいるコーラルに追い打ちをかける。 「…あんっ…声が…ぃやぁっ…とめられない…あぁん」 「しかたないな…」 依然に高い声を上げてしまうコーラルの口に己の指を銜えさせる。 するとくぐもった嬌声に変わる。 「…ふっ…んっ…ふぅっ…ふぅんっ」 「終わるまでの間…このままだ」 柔らかい細い髪が横に振られる。崩れ落ちそうな腰にさらにとつきあげて 刺激をあたえコーラルを追いつめていく。 「ぅうんっ…ふぅっ…んんんっっ」 外の気温に反しコーラルの身体は火のように熱くジェイドの身体に肌で直に伝わる。 コーラルは唾液で汚された指を引き離す。 「ぁあんっ…もぅっ…だめぇっ…限界っ」 がくがくと細い足が震えている。ジェイドを包むそこも火傷するように熱い。 自分もコーラルも絶頂が近いこと察した。 高い嬌声に再び指を銜えさせようとすると… 「まってっ…おねがい…こ、子種を、あなたの子を…私に授けさせて…」 ジェイドはコーラルの意外な要求に言葉をなくす。 「あなたのが…いいの、…ここにジェイドの…を、下さい」 「俺でいいのか?」 ジェイドは首を縦に振るコーラルをみて決心を決める。 背筋に強烈な感覚が走り抜ける。離さぬようにぴったりと腰を密着させる… 「…っっ」 「…あ…ふぁああっっ――」 ほぼ同時に昇りつめた。 深くつながりあったところから収まりきれなかった白濁がコーラルの足をつたう。 腕に重みがかかり慌ててコーラルを抱き起こす。 転がった小瓶を拾う。中身は… 「本当はただの『酔い止め』だったんだけどな」 小瓶に小さく彫られた文字を読む。 海に住んでいたとはいえ、船に乗るのは初めての彼女をパールは心配したのだろうか? 小さく吹き出す。 彼女は気を失ったらしい彼女をジェイドは静かに抱えた。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/291
292: 人魚の真珠21 [sage] 2006/07/16(日) 22:53:38 ID:OoOdDRne まだ夜が明けきらない闇の中…コーラルは寝台から抜け出す。 すぐそば…手の触れれる位置で眠っていた彼の顔にそっと口づける。 別れを惜しむように彼の黒髪を擽る。 ふと貝殻の髪飾りを彼の衣服から見つけそっと自分の懐にしまう。 やがてそのまま気づかれぬように甲板にでる。 『長居をしてはいけません』 パールの言葉を思い出す。 船縁に手をつき甲板から身を乗り出す。 「コーラル?!何をなさろうとしているの?!」 「ガーネット様?」 ガーネットがコーラルに駆け寄り甲板にひきずり落とす。 「ばかなことを!…そんなことをしたらジェイドが悲しむでしょう!?」 「…ガーネット様?」 どうして彼女がジェイドを気にするのかという顔をしていたのだろう。 ガーネットは彼には恩があると言った。 「アレキサンドルから聞きました。彼をわたくしに後押ししてくれたのは貴方だと…」 ありがとう…と小さな声が聞こえた。 これが実は初めて二人が交わした会話だとコーラルは気づいた。 この人はなんて可愛らしい方なのだろうと思う。いつもひたむきな人… ふふっと笑う。 「何ですの?」 「自殺なんてしないですから安心して下さい」 ひらりと海に身体を躍らせた。 「アレキサンドル王子とお幸せに!」 彼女に手を振ると海の中に銀の尾を輝かせ消えていった。 「……マーメイド」 ガーネットは驚きのあまり呆然とつぶやいた。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/292
293: 人魚の真珠22 [sage] 2006/07/16(日) 22:56:21 ID:OoOdDRne 一夜明けて船の上のどこを捜してもコーラルの姿を見つけることはできなかった。 噂にはアレキサンドル王子の結婚を悲観して海に身を投げたのだとかいろんな憶測が 飛び交ったようだが、真相は語られることはなかった。 後にガーネットから彼女は海に帰ったことを聞いた。 彼女の本来の目的を考えると予想はついていたことだが… 別れの挨拶もなしにずいぶんとあっけないものだった。 …かつて出会った少女、再びあらわれたあの薄情者。 ――ジェイド―― あんな風に自分を呼んだのはどちらのものだったか… ただ思い出すだけで酷く苦くて… 「ジェイド」 懐かしい幻がジェイドの前にあらわれる。 あどけない少女の顔と彼女の顔が重なっていく。 「…コーラル」 砂浜に寝ころんでいたジェイドを楽しげにのぞき込んでいるコーラルの顔がそこにあった。 「どうしてここにいる?」 きょと…コーラルはジェイドを見つめる。 「だって…わたしまだ妊娠してなかったみたいですし…会いたかったからだと いう理由だといけませんか?」 信じられないものをみるようにコーラルを凝視する。 「じゃあ、なんで消えた?」 「…あっ、それなんですけど!わたしモルガから奪い返してたんです」 ようするにこういうことらしい。 コーラルはもともとジェイドに会いに来る予定だった。 しかし海の安定を望む海の長老・モルガは彼女の行く末を心配し 彼女の過去…つまりジェイドとの記憶をすっぽりとそこだけ奪い封印してしまったらしい。 そして海に戻ったのは…モルガのそんな行動に気づいた彼女が記憶を奪い返しに いったのだということだ。 彼女がモルガに会いにいき問いつめたら彼女の記憶は一粒の白真珠の中に封印されていた。 「その真珠ってね…初めて貴方と別れたあの時に流した涙なんです…」 「あの時の?」 こくりとコーラルは頷く。 「女王ともいろいろあって…けっこう思ったより時間がかかってすみませんでした。…心配しました?」 悪戯をしかけた子供のような笑顔を向けるコーラルをジェイドはこづく。 「…ところでわたし、ここに陸に居座ることに決めました。いいですよね?」 さらっとつげた言葉にジェイドは目を丸くする。 「海にもどらないのか?」 「あら…帰ってほしいんですか」 海に向かって歩き出すコーラルをジェイドが腕を掴んで引き寄せる。 振り向いた彼女は勝ち誇ったように笑みを見せた。 「帰ってほしくないならそう言えばいいじゃないですか」 子憎たらしいその唇をジェイドは自分の唇で塞いだ。 背中を柔らかい髪ごと抱きしめる。 シャラ… 髪に留められた貝殻の髪飾りがいつまでも優しく音を奏でていた。 fin http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/293
294: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/16(日) 23:00:40 ID:2jT3kw8z 連載お疲れ様。GJです。ハッピーエンド嬉しいよハッピーエンド http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/294
295: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/16(日) 23:04:57 ID:9Qv8xMhW 超GJ!!!こっちまで幸せになったよ。 コラールがあっかるい性格でとってもよかった。 終わってしまったのが寂しいくらい。 また何か投下してください! http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/295
296: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/17(月) 01:20:21 ID:pYCFvmnh キタワァ…゚・*:.。キラ .。.:*・゜゚*・キラ゜゚・*:.。..。・゜・(ノД`)・゜・。. .。.:*・゜゚・キララ*:.。. .。. http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/296
297: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/17(月) 17:30:12 ID:gAPqo8Ct GJです!!!!!!! あぁもう、よかったハッピーエンドで・゚・(ノД`)・゚・。 連載お疲れ様です。 素敵なお話をありがとうございました! http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/297
298: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/17(月) 20:09:23 ID:xWdC2aly ハッピーエンド万歳!! コーラルかわいいよコーラル!! http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/298
299: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/19(水) 16:29:32 ID:ZQpMrSBs ガーネットに萌えました! お気楽な王国のエロ話、いきます。 妹姫も残り一人になりました。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/299
300: 姫とお見合い 1 [sage] 2006/07/19(水) 16:30:43 ID:ZQpMrSBs ベアトリスはおとなしく宴の席につき、慎ましやかに時折料理を口にしていた。 他人事のようにわが身に進行しつつある事態を眺めている。 一昨日から兄の離宮に滞在している。 秋の彩りに熟した森の木々を背景にした館も、面する湖も野趣に富んで美しい。 女官たちのしつけは行き届いており、生後二ヶ月の甥は兄に似ず可愛く、義姉は優しいいい人だ。 苦手の兄と顔を会わせるのだけは少々緊張するが、義姉と一緒にフィリップをつついているととても楽しい。 なにかと心配性の父母や侍医長から離れているのも新鮮だ。 箱入りの姫として王宮内だけで育ってきたので離宮のなにもかもが珍しくてたまらない。 見知らぬ男性との結婚話が進んでいるこの席も苦痛ではない。 いや、見知らぬ男性というと語弊があるだろうか。 ベアトリスは昔から相手を知っているし、相手もずっと前からベアトリスを知っている。 もっとも、昨日引き合わせられるまで、一度も顔を合わせたことはなかった。 年齢のつりあう王族同士はお互いに、名前とその評判くらいはいやでも耳に入るものである。 たとえば母方の従兄弟にあたる北国の王子フレドリクは、ついに鷲鼻と若禿を気にしない国内の貴族の娘と婚約にこぎ着けたとか、浮気性の東国の王女が夫と別れるのどうのという騒ぎになっているとか。 今回の見合いの相手、公子ヴィクトールについても、ベアトリスはその評判はそれなりに心得ている。 独身時の彼女の兄のような女狂いではなく、奇矯な行動をとるわけでもなく、君主としてはそれなりに有能で、閃くような才気はないにしてもごくごくまともな人柄らしい。 年齢だって、彼女よりわずかに三つほど年上なだけだ。 小さいながらも由緒ある公国の跡取りだから、結婚すればベアトリスは大公妃ということになる。 結婚相手としては充分恵まれた、満足のいく相手であろう。 妹マチルドの婚約者のような美男子ではなく性格をあらわした平凡な容姿だが、結婚相手としてはかえって安心というものだ。 これ以上の相手を望む気はベアトリスにはさらさらない。 王家の姫として、望まぬ相手との結婚だとて、避けることのできぬ至極当然の義務とベアトリスは心得ている。 昔から身体虚弱で寝こみ勝ちだった王家の姫君たちは昨今ではかなり丈夫になってきていて、先日18の誕生日を迎えた彼女も例外ではない。 育てられかたに問題があったのではないかと口の悪い兄などは言っている。 心臓の弱い長姉コリーヌや夭折した二人の兄たちは別だが、三人の妹姫たちに限っては絹や綿で包んでむやみに過保護に育てたのが間違いだと言うのであるが、兄の言うことにも一理あるかもしれないとベアトリスは思う。 現に、義姉に手ほどきを受けて乗馬をはじめた昨年からは寝込むことはほぼなくなった。 食事も美味しくなり、夜もよく眠れるようになった。 このように健康を取り戻したからには結婚生活にも耐えられるであろうと侍医長は父母と一緒に喜んでいる。 甥の相手が苦にならないところを見ると、おそらくベアトリスはこどもが嫌いなわけではなさそうだ。 手仕事も得意だし女官たちに威厳をもって接することもできる。 根本的にきっちりした性格だし努力家だ。 次女として、聡明な長姉の薫陶を一番身近に受ける立場にいたからかもしれない。 夫にも敬意をもって仕える、たぶんよい妻になることができるだろう。 容姿にも問題があるわけではない。 髪は艶々とした黒に近い茶色で、ほどけばかなり長いのだがいつもはきっちり編みこんでいる。 目は杏色。 もちろん青や緑に比べると印象的な色ではないが、魅力的に輝くことのできる色だ。 女官たちは感じのいいきれいなお顔だとお世辞を言うし、ほかの貴族の子女を観察するに、実は自分でも、造作はそれなりに整っているほうではないかと思う。 もちろん長姉や、さらには義姉のような目をひく美貌に比べると、地味で見劣りはするだろう。 現実的なベアトリスはそこまで我が容貌にうぬぼれてはいないのである。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/300
301: 姫とお見合い 2 [sage] 2006/07/19(水) 16:31:28 ID:ZQpMrSBs 体つきはほっそりしているがかといって胸や腰が貧弱なわけではない。 夫となる殿方としては、この豊かな国の姫を娶るという一点を除けても、たいした不満は持ち得ないはずだ。 実際公子ヴィクトールは初対面以降、ベアトリスについて不満げな顔を見せてはいない。 あとはこのまま黙って婚約に至るだけである。 ただ………。 ただ一つ、ベアトリスにはこの結婚話にいまひとつ、我が事としてのめり込めない心の隙間を感じている。 これは公子が悪いのではないしベアトリスが悪いわけでもない。 ただ、全く心のときめきを感じないのだ。 結婚相手に全てを求めようとする行為の愚かさをベアトリスは考えたが、それでもやはり寂しい。 なぜなら、彼女は深窓の姫の例に漏れず、これまでの人生でまだ一度も恋をしたことがないのである。 末の妹姫のマチルドのように身近な衛兵に好きな相手がいたという事もない。 一度くらいそれがどんなものだかを知りたかった。 それに、もう一つ。 今回のこの見合い、なにも絶対に自分でなければいけないということはなかったはずなのだ。 三人の姫君のうちマチルドはあのとおりはしたなくも自分から好きな男を誘惑してとっとと婚約してしまったし、すぐ下の妹姫のリュシーは気が弱いから見合いの席になど出てこれない。 残る王女はベアトリスしかいないのである。 どう考えても消去法で自分が公子の相手に選ばれたとしか思えない。 全ては偶然のなせるわざ、それにぶっちゃけやはり年齢順であろう。 相手にこの王女をぜひにと望まれたわけでもない、こんな状況で胸をときめかせろというほうが無理ではないか。 ベアトリスは目立たぬようにため息をかみ殺し、義姉と兄を挟んだ席に座った見合い相手の男からそっと目を背けた。 * 問題なし。 公子ヴィクトールは昨日、見合い相手のベアトリス王女を見て正直なところ少し安心した。 有り難いことに醜女ではない。 醜女どころか、地味な感じではあるがかなり整っていると言ってもいい容姿である。 もっとも顔で結婚するわけではないからたとえどのような不美人だろうが表立った文句は言えないところだ。 加うるにきっちりまとめた黒っぽい髪の印象もあるのかとてもまじめそうだし、しっかりしているように見える。 大国からヴィクトールの国に来る姫君としては、なによりの資質である。 幼い頃は寝こみ勝ちだったらしいが、それも改善されて現在は健康との報告である。 すなわち公国の跡継ぎは、問題なく正妻の胎から期待できるということだ。 なによりも彼女は王女で、有力なこの国の次期国王になる男の実妹である。 現時点で望む事はほかにはなにもない。 そう結論づけると、ヴィクトールは見合い相手についてそれ以上思い煩う愚は避けることにした。 王女とは今後は否応なく長くつきあう事になるのだから。 見合いの事前交渉も滞りなく、兄のイヴァンがこうして公子歓迎の宴に同席させる以上、婚約決定は間違いない。 ヴィクトールは安心して、近い将来義兄になる予定のはずのイヴァン殿下をはさんで隣の席の女性と話しこんでいた。 際立った美貌の主なので間近で見ているだけでも心地よく、自然と話に熱が入った。 彼女はヴィクトールの義姉になる予定のはずの人である。 「…なのです。だから私は叔父に、サラク製の銘品一そろいを質に入れてでもその馬を……」 公子の話に頷きながら耳を傾けていたナタリーが少しのけぞった。 どすんと、顔のすぐ前に空の杯を握った手が降ってきたからだ。 「あの、お待ちいただけますか、公子様?」 彼女が傍らの皿から干した棗を摘み上げ、夫に手渡すのを見て公子は口を閉じた。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/301
302: 姫とお見合い 3 [sage] 2006/07/19(水) 16:32:11 ID:ZQpMrSBs 「イヴァン様、ワインのお代わりはもう駄目……お体に悪くてよ」 「うむ」 イヴァンは妻の手から果物をむしり取り、口に放り込んだ。 その腕の隙間からヴィクトールはナタリーに感じ良く微笑みかけた。 気付いたナタリーは淑やかな微笑を返した。 イヴァンが唸った。 ヴィクトールがもう少し王子妃の美貌に気をとられていなかったら、王子殿下が相当気を悪くしているのがわかったはずである。 彼が果物を飲み込んだようなのでヴィクトールは控えめに口を開いた。 「王子妃様。叔父の話を続けてもいいでしょうか?」 ナタリーが返事をする前に、イヴァンが卓上に片方の手のひらを叩き付けた。 皿や杯が驚いたように跳ね上がった。 椅子から立ち上がりざま長身でヴィクトールの視線を遮断し、イヴァンは妃に顔を向けた。 「気分が悪い。お前の言うとおりだ、ナタリー……調子にのって飲みすぎたかもしれない」 「まあ」 ナタリーは急いで立ち上がり、夫のひじを支えた。 「大丈夫?」 「うむ。休めば治る……公子殿」 イヴァンはちらりとヴィクトールを見下ろした。 明るい色の目が陰険なものになっていることに公子は気づかなかった。 「そういうわけで私はお先に失礼する。だがあなたはどうぞごゆっくり。ベアトリス!お前ももう部屋に引き取ったほうがいい」 杯を弄っていた王女は頷いて立ち上がった。 見合い相手に会釈をして、彼女は優雅にドレスの裾を翻らせた。 「ではまた明日。我が家同然今夜はゆるりとお休みくださるよう、館の主人として願っている」 イヴァンは早口でそう言うと、妃の腰に手を回すようにして侍従たちを従え、さっさと広間から退出してしまった。 * 我侭な主催者が抜けたにもかかわらず宴は盛り上がった。 両国の関係者だけでも名の知れた人間が集っているからみなそれぞれの輪をつくり、話に夢中である。 逆に離宮の外は妙な静けさに包まれているようだった。 秋の天候は気まぐれだから、もしかしたら雨が降り始めたのかもしれない。 ヴィクトールは酔いが廻ってきたのを汐に、そろそろ退席する事に決めた。 イヴァンも麗しいその妃もベアトリス王女もいないのだ。非礼の心配はない。 彼は同席者や従者たちに一人で部屋に戻る由を告げ、遠慮なく楽しみを続けるよう言葉を尽くして立ち上がった。 小国の後継者がみな彼のようであるわけではないが、ヴィクトールは身軽な行動に慣れていたしその臣下もそうだった。 大広間から出ると、廊下の果てから流れてきた冷たい水と埃の混じった匂いが鼻をうった。 やはり雨になりそうだ。 重い大気を、さらに重苦しい槌音が時折鈍く震わせている。 夜の雷は寂しいがそれはそれで風情があるとヴィクトールは思った。 とくにこの季節のそれはいかにも季節が変わっていく感じがする。 公子は酔い覚ましを兼ねてぶらぶらと回廊に出ながら、雨の気配を吸い込んだ。 * http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/302
303: 姫とお見合い 4 [sage] 2006/07/19(水) 16:33:04 ID:ZQpMrSBs ベアトリスは過保護に育てられた王女である。 だがそれほど好き嫌いにうるさいたちではない。 食べ物も着るものも公務や侍女に関しても、それからもちろん結婚相手も。 ところが何事にも例外はあるもので、その数少ない例外の一つが雷だった。 小さな頃から雷は嫌いだった。 否応無しに場を支配するあの大きな音も、それから規則性のない唐突な稲光も同じくらい忌まわしい。 遠慮会釈なく自分勝手に他人の神経を掻き回す落ち着きのない傍若無人ぶり。 同じ例外の範疇にイヴァン兄がいるが、どちらも似ている。 兄が昔から苦手な理由も雷と同じと言えるかもしれない。 ベアトリスは自室で、控え室から聞こえてくる侍女のいびきを窺いながら神経質に枕を抱えなおした。 この不吉な轟きの中で前後不覚に眠っていられるロジーヌの神経が理解できない。 せめて一緒に起きていてくれると少しは心強いのだが、この侍女はまだ若いせいもあり、普段から一旦寝入ると絶対に起きることがないのはよくわかっている。 稲光が部屋の装飾を青白く浮かび上がらせ、ベアトリスはびくっと薄い寝間着に覆われた肩を震わせた。 きっとすぐに音が来る。 数えたくないのに拍子をとっているとやがてドロドロと不気味な唸りが腹を揺るがせた。 同時に、ざあっと無数の水滴が窓を打つ音がした。 雨が降り始めたようだ。 ベアトリスはほどいた豊かな髪ごと両耳を塞ぎ、急いで冷たい床に足を降ろした。 この勢いでは当分雷は続くに決まっている。秋の雷は特に威圧的で大嫌いだ。 ロジーヌが当てにならない以上、頼る相手は同じ階の義姉しかいない。 ナタリーならベアトリスの子どもじみた恐怖心も笑わずにしばらく一緒にいる事を赦してくれるだろう。 杏色の目をこらして用心深く窓の外の気配を窺い、ベアトリスはガウンを羽織った。 腹にこたえる新たな雷の音に耐え、それが終わるやいなや一気に部屋の外に滑り出る。 あとは走るしかない。 後ろでに扉を締め、ベアトリスは稲光を見なくてすむように目をできるだけ細くした。胸が早鐘を打っている。 義姉の部屋まで階段を挟んで棟の三分の一ほどの距離だが、その間に雷は鳴らないだろうか。 幽霊はいないに違いないと信じている。 話に聞くだけで、まだ見た事はないし見る気もない。 だが兄と雷は怖い。それらは現実だからだ。 現実的なベアトリスが怖いのは理不尽な現実だけだ。 彼女は歯を食いしばった。 何も考えないようにして吹き抜けのホールの二階部分を走り抜け、反対側の廊下に飛び込んだ。 その間に一度大窓越しに稲光が炸裂し、ベアトリスは小さな悲鳴をあげながら義姉の部屋の取っ手に縋り付いた。 開け放して部屋に走り込んだ。 部屋はほの暗く、誰の気配もなかった。 ベアトリスは息をきらしながら呆然として無人の部屋を見回した。 離宮の女主人の部屋に相応しくさりげなく贅を凝らした部屋である。 だがその趣味のいい装飾を浮かび上がらせているのは部屋の中央に置かれている長い夜用の燭台の数本の蝋燭だけ、義姉も女官たちも誰もいない。 宴から、兄に連行された義姉が下がっていくのは確かに見たのに。 一体どこに行ったのだろう。 「フィリップ、…のところ……?」 ベアトリスは震えながら控えの間を抜け、寝室を覗いて呟いた。 もしやこの雷が心配で、義姉は息子の様子を見に行ったのだろうか…? 思い当たり、へなへなと膝が崩れそうになった。 きっとそうに違いない。 甥の部屋は三階にあるが、階段を上がり、長大な廊下を踏破する気力がもはやベアトリスにはない。 「いや……ど、どうしましょう……!」 またもや稲光が窓越しに立ち尽くすベアトリスを照らし出した。 悲鳴をあげ、ベアトリスは窓に突進するとカーテンの紐を引っ張った。 全部の窓を閉じてまわる勇気はなく、手近な窓だけ手当たり次第に閉じたところで足が浮かび上がるような強烈な轟音が心臓を掴んで揺すぶった。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/303
304: 姫とお見合い 5 [sage] 2006/07/19(水) 16:34:04 ID:ZQpMrSBs 姫君は悲鳴もあげずに寝台に飛び込んだ。 天蓋の綴り幕を引き落とし、稲光を遮断した。 ガウンを脱ぎ捨て、シーツを引っ張り上げると枕を掴み、耳に押し当てた。 もう何も見ない。聞かない。知らない。 義姉が戻ってくるまでここでなんとかしのぐしかないのだ。 一人きりで! * 自信はなかったが、その階段を上がってみようと思い立った理由は簡単だった。 ……道に迷ったのである。 酔いも廻っていることでもあり、自室に辿り着けない事にいい加減イライラもしながらヴィクトールは疲れた足を階段に載せた。 雷を見物するなどという風流を通したせいで上着もすっかり湿気を吸い込んでいて気持ちが悪い。 しかしこの離宮は、いくら王の後継者の館としても大きすぎないか。 さきほどから彷徨っていると、どうも故国の王宮より規模が大きいようだ。 公子を歓迎する際たしか『こぢんまり』などとイヴァンは言っていたが謙遜というより完全な厭味に思えてくる。 豊かな国と縁組みするのはいいのだが、少々嫉妬を覚えざるを得ない。 雷はますます激しく、廊下は踊り回る影と音響に彩られて奇妙に明るい。 偶然の巡り合わせか、今回ばかりはなんとか自室に辿り着いたようだった。 部屋の外側にいるはずの従者がどこにもいないのを見てとってヴィクトールは一瞬眉をしかめたが、自分自身が自由行動の許可を出した事を思い出して苦笑した。 わざわざ呼びに行くのも面倒だ。 このまま眠るとしよう…。 ヴィクトールは半端に開いたままの扉に首を傾げたが通り抜け、きちんと閉めた。 部屋の中は廊下と同じく寝室からの気まぐれな稲光に照らされてへんな具合に明るかった。 上着を長椅子に放り出し、あくびをしながら寝室に向かう。 控えの間を通り抜けながらふと違和感を覚えた。 この部屋は、昼間に見たのと同じ部屋だろうか? だがもう遅かった。 奥の部屋から安定した燭台らしき温かな灯りがわずかにともっているのが見えた。 足取りは緩くなったが、控えの間はとうに終わっていて、彼は寝室に踏みこんだ。 正面の寝台の横には燭台が置かれ、カーテンもひいてない窓から床に時折焼き付けられる稲光と共にささやかな明るさを補い合っている。 ヴィクトールの足が止まった。 ごろごろと唸っている雷の音の合間から、誰か啜り泣いている声が聞こえたような気がする。 気のせいかと、それでも原因を求めて見渡した目に、薄い闇の中でもわかる繊細かつ豪奢な壁の装飾が映った。 それに、そこはかとなく漂ってくる濃やかな香り。 ここは女性の部屋である。 しかも身分の高い女性の部屋だ。 この離宮で該当するのはとりあえず王子妃と、見合い相手の王女くらいしか考えられない。 部屋を間違えたのだ。 呼ばれもしないのに女性の部屋に勝手に足を踏み入れるなど、しかもこのような夜更けに、とんでもない非礼である。 ヴィクトールは素早く踵をかえそうとして──また躊躇った。 はっきりと、小さな啜り泣く声が寝台から漏れている。 しかし、それにしても他の人の気配がない。 一人きりで、高貴な女性が泣いているとは一体どういう状況だ。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/304
305: 姫とお見合い 6 [sage] 2006/07/19(水) 16:34:50 ID:ZQpMrSBs いけないいけないと思いつつ、ヴィクトールは大きく咳払いをした。 丁度雷が途絶えたところで、その咳払いはくっきりと泣き声の主に届いたらしい。 「……だ、誰?」 か細い声が流れてきた。 そのあまりの不安げな響きに、ヴィクトールは引き寄せられるようにさらに足を進めた。 途端に前触れもなく閃光が走り、室内を染め上げた。 間を置かずに怒号のような音響が降り下り、か細い声は悲鳴になってかき消された。 ヴィクトールは反射的に寝台に駆け寄り、幕を降ろした天蓋を見た。 雷雲はどうやらすぐ近くにいるようだ。鼓膜がびりびりとしている。 「失礼」 天蓋の布をかきわける暇もなく、内部からなにか柔らかいものがヴィクトールの胸にぶつかってきた。 ぶつかると同時に抱きついてくる。 「いや!この世の終わりだわ!……助けて、たすけて!!」 これも反射的に抱きとめて、ヴィクトールは急いで布の中に身を捩った。 「大丈夫、終わりなどでは……」 天蓋の中は空気が遮断されていささか生暖かかった。 暗いのでよく見えないが、雨とは全く異なる甘い匂いが充満していて息苦しいほどだ。 腕の中の柔らかいものがしゃくりあげ、顔を仰向けた気配がした。 「あ、あ……あなた…は──?」 ヴィクトールが答えようとして口を開いた瞬間、またもや雷が盛大に鳴った。 ひくっと震え、『彼女』はヴィクトールにしがみついた。 か弱そうなくせにもの凄い力である。 一瞬息ができなくなるくらいの力で胸郭を締め付けられ、公子の唇から空気の固まりが溢れた。 かるく咳き込みながら急いで引き離そうとするが離れない。 「ま……待……」 辛うじて声をかけたが雷の余韻で掻き消え、彼女の耳には届かなかったようである。 ますますぐいぐい躯を押しつけ、彼女はうわごとのように叫んでいる。 「こわい──いや──!」 不安定な膝立ちのままだったのが間違いだった。 ヴィクトールはあまりの彼女の勢いを受け止めかね、そのままもんどりうって寝台にひっくり返った。 「あの、これは…待っ……」 のしかかるように胸の上にともに倒れた軽い躯に、ヴィクトールはふと状況にそぐわないものを感じて赤面した。 いや、状況には合っているのだが……我ながらちょっと不謹慎ではないか。 長い髪が広がっていやがうえにもよい匂いが彼を包み、触れようと思わずとも指や首筋に触れる。 しなやかで柔らかな手触りのいい髪の毛である。 いや、髪の毛はまだいいのだが、問題は彼女の太腿がヴィクトールの膝を半端に割っていることだ。 その太腿は薄物…おそらく絹の寝間着で覆われているだけの滑らかさでズボン越しにヴィクトールに艶かしい存在を知らしめている。 彼女が怖がって身を擦り付けるたびに柔らかな弾力が彼を刺激している。 あまりにも素直に反応する自分の躯が我ながら不本意でちょっと恥ずかしい。 ヴィクトールはもがき、シーツに掌をあててなんとか起き上がろうとした。 「もしや、あの、あなたは……ベアトリス姫ですか?それともナタリー妃?」 それを聞いた彼女がびくっとして、柔らかな躯をひねった気配がした。 「え。あなたは、誰?お、お義姉様の侍従ではないのですか……?」 慌てふためいてヴィクトールは躯の上の彼女の肩から手を離した。 「私はヴィクトールです」 お義姉様という事は、ではこの人は、王女ベアトリスに違いない。 「あなたの見合い相手ですよ。泣き声がしたから、つい…」 天蓋の布越しに鮮やかな白光が一瞬さしこみ、公子の声は天が割れんばかりの轟音にかき消えた。 ベアトリスが悲鳴をあげてヴィクトールの首に腕を巻き付け、躯をぶつけてくる。 夕刻の落ち着きのある態度の王女と、今胸の中で泣きじゃくっている取り乱した姫君が一致しづらくてヴィクトール はとまどった。 だがさきほどの稲光ではっきりと彼も見た。 整った造作の顔を覆う、ほとんど黒に近い茶色の髪に杏色の涙に濡れた瞳。 「ヴィ、ヴィクトール様でしたの。良かった」 驚いた事に、ベアトリスは心底ほっとした様子だった。 場所柄も自分の格好もヴィクトールの無作法も念頭からふっとんでいる様子である。 大国の姫君、特にベアトリスのようなお堅げなタイプの姫君には珍しい心境に違いない。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/305
306: 姫とお見合い 7 [sage] 2006/07/19(水) 16:35:34 ID:ZQpMrSBs ここまでくるとこの女性がとてつもない雷嫌いである事がわかってきたので、ヴィクトールは拒絶する事を諦めた。 「大丈夫ですよ。近いけど」 宥めるように背を撫でかけ、掌を宙に浮かす。 まさか、いくら緊急時といっても半裸も同然の女性に触れるなどという事は控えるべきだ。 彼女の兄君の足元にも及ばないが、身分に相応しい程度の女性経験はあるヴィクトールにしてももちろんこんな状況は初めてである。 「だ、大丈夫…じゃ、ありません、わ……あ、また……!」 姫君は捏ねるように身を揉み、ヴィクトールにまたもや縋り付いた。 どうでもいいが──いや、どうでもよくもないか──この姫君の胸が意外に大きい事に気付かざるを得なくなった公子は息をちょっと止めた。 躯と躯の間にむにゅむにゅと魅惑的な柔らかさとたっぷりとした弾力で挟み込まれたふたつの乳房に、だが持ち主は一向にこだわっていないようである。 「あ、あの…!」 香しい息が彼の顎にかかった。 不安そうな震え声でベアトリスが囁きかけた。 「ご無礼をお詫びしますわ、でも、あのあの、こ、この雷、もうすぐ、お、おさまる……きゃああああ!」 悲鳴も掻き消えるくらいの轟音が天蓋を揺るがし、王女は瀕死のタコさながらの吸着力で公子に絡み付いた。 「いや、ああ、いや!」 「ひ、姫、少し力を……」 腕に手をかけるとベアトリスは抵抗した。 「だめ…、お見捨てになる気?お願いです、傍にいらして!」 「しかし」 ヴィクトールはほの暗く暖かな寝台を見回した。 「私たちがこんな場所で一緒にいては」 「どう思われても構いませんわっ」 姫君の蒼白の顔を一瞬の稲光がさらに色を奪って浮かび上がらせた。 「あなたがここでお見捨てになったら、私はきっと死んでしまいます。そ、そ、そうなれば、あなたの責任です。自分の離宮でそんな不始末が起これば、あの兄はきっと怒り狂いますことよ」 「…………」 姫君が本当に死ぬかどうかは疑問だが、妹である彼女が告げ口すれば当然イヴァンは怒りそうな気もする。 寝台で付き添うほうにかそれともすがる彼女を放置するほうにかはわからないが、どっちにしろ心証が悪くなるのは避けられない。 またそれとは別に、このような錯乱状態にある女性を置き去るというのは、やはり騎士道にもとる行為といえない事もない。 「わかりました。では、雷が遠のくまでここに居ましょう」 「ああ、公子様、ありがとうございます」 ベアトリスは安堵の吐息をつき、諦めて楽な姿勢で横たわったヴィクトールに寄り添った。 ヴィクトールは首を曲げて警告した。 「あまり触れないでいただけませんか」 「でも」 口を開いたベアトリスは、急いでヴィクトールの腕に腕を絡めた。 大気の小さな轟きが窓の外でしつこく響いている。 「…こ、これくらいはよろしくて?」 「……まあいいでしょう」 いいかけたヴィクトールは呻いた。 轟音が我が物顔に鳴り響くと同時に姫君ががばっと抱きついてきたのだ。 どうやら雷の音とベアトリスの密着度は見事な比例関係にあるらしい。 二の腕の、肘から上のあたりの感覚が非常に悩ましい。 温かく、包み込むようななめらかな弾力と蕩けるような柔らかさ。 ちらりと見ると稲光の中、薄い寝間着の広い襟ぐりから細げな鎖骨の窪み、その下に深く切れ込んだ白い谷間が見えた。 谷間には自分の肘のあたりの線が見事に埋まっている。いや、挟まっているというべきか。 ヴィクトールは慌てて肩に力をいれ、さりげなく引き抜こうと努力した。 だが王女の腕はいわゆる火事場のなんとやらという奴で、有り得ないほどの力で彼の腕をひきとめている。 かえって、動かしたためにむにむにとたまらない感覚がヴィクトールの肘を襲った。 赤面した彼は払いのけるように手首を返した。 それがまずかった。 絶妙の間合いで絹の寝間着の柔らかな襞に指先が埋まった。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/306
307: 姫とお見合い 8 [sage] 2006/07/19(水) 16:36:29 ID:ZQpMrSBs 「あ」 肩のあたりでベアトリスが小さな声を漏らした。 背筋を一瞬伸ばし、ヴィクトールの肘を埋めた谷間がますます密着する。 は、とベアトリスは不安そうな喘ぎを公子の腕に絡め、囁いた。 「な…なんですの?」 見なくてもわかった。王女の太腿の間に指先を埋めたままでヴィクトールは軽く逆上した。 「し、し、失礼!」 動かしてはならないと意識するあまり、ぎこちなく指を硬直させたまま深みを抉る結果になった。 「あっ…ん…」 ベアトリスの躯が軽くのけぞり、彼女は喘いだ。 「そ、そこ、あの、触らないで…いただけません、公子様…っ?」 「わかりまし」 言い終える前に雷が鳴り響き、「きゃあっ」とかなんとか叫びながらこの姫君は迷う仕草もなく抱きついてくる。 豊かな胸がふんわりむちむちと腕を締め上げ、太腿が膝に絡み、また触れた指に彼女は喘いだ。 「っ…?……はァ…ン……」 ヴィクトールのこめかみに汗が伝った。 由々しき事態だ。 この姫君は見た目の折り目正しさとは逆に、そちら方面の反応が蠱惑的極まりない。 しかも胸が大きい。 正直に言って彼の好みだ。 こうして甘い声をあげるのを聞いていると理性の箍が容易くどこかにとんでいきそうだ。 だが……。 この女性はそのへんの女ではなく、王女なのである。 おそらくこのまま結婚するだろう相手ではあるが、生憎まだ正式な婚約をしたわけでもなければ式の日取りが決まったわけでもない。 第一、昨日会ったばかりでまだろくに話もしていない。 そんな相手とここまで触れ合う事などあっていいのか。 嬉しいような気もするが、いや、そうではなくて、やはり困惑すべき事態である。 ベアトリスは背中を丸めるようにしてまたヴィクトールにしがみついた。 稲光がさしこみ、華奢なうなじが彼の目の下にくる。 「あ…きゃあっ」 しつこく鳴り響く雷の音にびくびくしながら姫君は初対面同然の見合い相手にしがみついた。 なにせこの公子が命綱なのである。 彼は親切な人のようだ。 なんとか恐怖をしのげているのは彼の存在と、魂の底からの『助かった』という想いである。 この場に一人でいなくていいという事もあるが、同時に見合い相手の人間性にはからずも触れる事ができたというかすかな喜びがそこにはある。 落ち着けばきっとどうしようもなく恥ずかしい状態ではあるが、この場合そんな事は言っていられない。 ヴィクトールが通りかかってくれて本当に良かった。 しかし義姉達は一体どうしているのだろうか。早く戻ってきてくれればいいのに。 恐怖の合間に切れ切れに考えているところ、心臓のあたりを肘で突かれてベアトリスは眉を寄せた。 ヴィクトールがもがいている。 「痛いですわ」 「失礼」 公子はうわずった声で呟き、向こうをむこうとしている。 そうはさせじとベアトリスは急いで腕を伸ばした。 背を向けられてしまっては、守られているという安堵感に欠けるではないか。 上着を着ていない公子のシャツは身分に似合った上等の品で、姫君が抱きしめるとその下の温もりをすぐに伝えてきた。 その感触に、この見合い相手が見た目より逞しいことに気付いてベアトリスは意外の念を持った。 スマートな上着を着ていると男という生き物は優しげに見えるのだが、自分とはかなり躯つきも肉のつきかたも違うようだ。 思わず短く、指を滑らせた。 脇腹から背筋のひきしまった筋肉のうねりにやはりずっと頑丈そうだと納得する。 ヴィクトールが立て続けに咳払いをしたので自分がはしたない事をしている事に気付き、彼女はますます赤くなった。 「ごめんなさい」 「いえ。…雷が怖いのはわかりますが、少々くすぐったいので、そのあたりはやめてもらえませんか」 「……はい」 ヴィクトールの声は怒りを伝えてはこなかったので彼女は少し安心した。 やはり優しい人のようだ。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/307
308: 姫とお見合い 9 [sage] 2006/07/19(水) 16:37:14 ID:ZQpMrSBs 公子はもう片方の腕をなんとか二人の間からひきあげようとしたが無駄だった。 王女がきつく抱きついているのでかえって怪しい動きになると見極めた。 彼はあきらめ、のろのろと王女のほうを向いた。 労わるように肩にもう一方の手のひらをそっと置かれて彼女は一層安堵し、天蓋の隙間をちらっと見た。 いらだたしげな雷光のせいで窓枠の影が奇妙な動きで室内をのたうちまわっている。 ひどい雷はまだ続きそうだが、この方のお陰で少しは安心…。 * ヴィクトールの災難はやみそうになかった。 ベアトリスの考えているような雷の今後の展開推移の予測など彼の頭にはかけらもなかった。 王女の鼓動までつぶさに感じ取ることができる。 速めのそれは臆病な小鳥のようで可愛いが、やはりその伝わり方が問題だ。 ふにふにでむにむにでしっとりすべすべのふっくら柔らかな乳房がふたつとも、ぴったりとくっついている。 一応絹の薄地と彼のシャツで隔てられてはいるものの、かえって肌の質感が、直に触れている以上に生々しい。 彼女の呼吸は鼓動と同じく速めであり、下手をすると喘ぎにも聞こえる。 しかも否応なしにいい匂いがする。 部屋だけの匂いではなく、くっついている王女の髪や肌や吐息の芳しさだ。 王女の胸の谷間に肘を挟まれ、手首を太腿の間に拘束された左腕から伝わる暖かな触感だけでも悩ましいのに、聴覚と嗅覚からも刺激を受けているわけであり、ヴィクトールは天を恨めばいいのか感謝すればいいのかわからない。 大丈夫なのは視覚だけか。 そう思った矢先稲光が朧にさしこみ、ベアトリスの、彼も初対面時に認めた『かなり整った』顔が目を潤ませて浮かび上がった。 彼は目を閉じ、胸の中で祈りを唱えようとしてためらった。 こんな場合にすがるべき聖人などどこにも存在しないのは明らかだ。 どうやら悪魔はベアトリスではなく誘惑されつつある自分のほうに取り付き始めたようである。 目を開けるといつの間にやら己の右手が、いかにも安心させるような柔らかさで、王女の細い肩に触れていることに気がついた。 わが手ながらなんと巧妙な。 ヴィクトールは冷静になろうと深呼吸をした。 いくらなんでもこのまま見合い相手を襲ってしまってはまずい。 相手は王女である。正式な婚儀を経た後に初床で礼儀正しく抱くべき女である。 しかも自分は公子である。後継者を得るための妻との結びつきは誰にも後ろ指をさされないようあるべきではないか。 そうだ、でなければならない。 わざわざ見合いのためにこの離宮を訪れたのは両国の結びつきを強めるためで、決して婚約前に相手を我が物にするためでは……。 そこに雷が落ちた。 これまでで最大級の雷だった。 ばりばりという大音響が続いたから、もしかしたら森の近場の大木のどれかが倒れたかもしれない。 ベアトリスはものも言わず、当然のようにヴィクトールの体にしがみついた。 いかにも深窓の姫君である、抱きつかれる側の苦労などこれっぽっちも考えてはいない。 ただ、いかに深窓の姫君とはいえど感覚は一般人と変わらない。 股間の辺りでこわばったままの彼の指から伝わった微妙な刺激に彼女は思わず艶の滲んだ声をあげた。 身悶えた彼女をヴィクトールがひき寄せた。 「大丈夫」 耳元に落ちた言葉に、ベアトリスは涙でいっぱいになった目をあげて頼もしい公子を見つめようとした。 唇が震えているが暗くてヴィクトールには見えない。 だが大体の位置はわかる。 ヴィクトールは顔を伏せ、腕の中の王女の体を揺さぶりあげて唇を重ねた。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/308
309: 姫とお見合い 10 [sage] 2006/07/19(水) 16:38:19 ID:ZQpMrSBs 「……………」 しばらくして唇が、そして顔がゆっくり離れた。 ベアトリスは何も言うべき言葉を思いつかなかった。 今、この男性は彼女にキスをしたのだが、それが何故かがわからない。 たしか「大丈夫」とか言ったような気がするが、安全とキスの間に何のかかわりがあるのだろう。 流れが読めない。 それに……ベアトリスは天蓋とヴィクトールの腕の闇の中、かすかに頬を赤らめた。 今のは彼女が初めて父や兄以外とした、それも唇と唇の、ちゃんとしたキスだ。 いや、それはもちろんヴィクトールが相手でもおかしくはないが、まだそんなによく知らない相手でもあり…… そこまで混乱しながら曲がりなりにも考えを紡いでいると、彼がなにか囁いた。 よく聞こえなかったので顔をあお向けるとまた唇が触れてきた。 もう一度? ベアトリスは思わず息を止めたが、さらに引き寄せられたうえに彼が覆いかぶさってきたので動転した。 動転しているうちに今回のキスはさっきのとは様子が違うことがわかった。 しっとり密着せず、いらだたしげに二枚の唇を銜えたり吸い込もうとしたりする。 その動きについていけずに開いた隙間から舌が入りこんできた。 防衛できず固まっているベアトリスの舌を軽くやわらかくなぶり、刺激を加えている。 ぎこちなくそれに応えようとして、急に息苦しさを感じた。 鎖骨のあたりに圧迫感。 背に回されたヴィクトールの両手が寝間着の襟ぐりをひろげようと引っ張っているらしい。 喉でないだけましだが、力が強いので苦しいには変わりない。 ベアトリスは急いで肩をできるだけ後ろに引いた。 引くだけではだめだと悟って逆に竦めたり背をくねらせたりしていると、やがてその奮闘は報われて彼女の体は寝間着から抜け出始めた。 つかえていた乳房がふるりと飛び出すとあとは一気に楽になった。 彼女は開放された自身の肌の濃厚な甘い匂いを嗅ぎ取った。 するりと大きな手のひらが胸に触れ、ベアトリスは呻きそうになった。 「公子様」 「ヴィクトール、でかまいません」 ベアトリスはますます混乱しながら彼を見た。闇の中なので表情はわからない。 今進行中の事態に関してヴィクトールは全く説明も謝罪もしていない。 ということは、これは特別なことではなく、至極当然のことなのだろうか。 いや。そうではないに決まっている。 寝台で男女が裸で抱き合うのは確か結婚してからという順番のはずだ。 公子とはおそらく結婚するに決まってはいるが、一応、正式な婚約はまだの相手である。 「あの……どうして……?」 それでもベアトリスはためらいながらようやく言った。 その間に寝間着の裾は彼の手で腹までめくりあげられてしまっている。 どうすればいいのかわからなく、恥ずかしくもあり、彼女は脚をもじもじさせた。 公子が顔をあげた気配がした。 「は、……む…」 そのまま唇を塞がれた。 くびれた胴に重なりあった絹地が二人の重みでぐしゃぐしゃになっているのを感じたが、それより大胆さを増した舌に応じるほうで忙しくなり、ベアトリスは雷すら忘れた。 口腔だけではなくヴィクトールの掌が剥き出しの腿を上下に滑らかに這っている。 強く片方の膝を引かれて思わず緩めると、彼は躯をわりこませてきた。 ベアトリスは赤面した。 ヴィクトールの躯の幅なりに膝が押しわけられ、腿がひらいた。 今までこんな格好をした事はない。 乗馬も貴婦人は横乗りで、ここまであられもない姿態をとる必要はないのだ。 腿から彼の手が離れた。衣擦れの音と、寝台の軋みが、聞こえにくくなった耳に届いた。 内股に、男の熱い肌と滑らかな腿の筋肉を感じた。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/309
310: 姫とお見合い 11 [sage] 2006/07/19(水) 16:39:35 ID:ZQpMrSBs 「公子様」 「ヴィクトール」 「ヴィクトール……あのっ…」 ベアトリスは男の腕を抑えるように手を置いた。 絶対に足でも指でもない温かいものが茂みをかきわけて脚のつけ根の奥に触れ、彼女は喘いだ。 侍女たちの噂話を漏れ聞いた事があるし、ばあやにそれとなく教えてもらったこともあるので一応知っている。 殿方の腰には女にはない道具があるのだ。 それを女の腰の奥にいれると最初はたしか痛く、でも何度もしているとだんだん……。 ベアトリスは公子の腕に置いていた掌を落とした。 彼が躯を押し付けるたびに躯がかるく上にあがる。不安定でこわい。 両腕を広げて肘を曲げ、シーツを握りしめた。 押し上げられるたびに唇を吐息が割った。 自分の躯が裂け目のように綻び始めていくのがわかった。 彼の道具の先端が肉の内側に潜りはじめ、そのつるりとした感覚が背筋に戦慄を伝えてくる。 怖い、けど続けてほしい。 彼の動きには躊躇はなく、滑らかだった。これからどうするかを、彼はよく知っているに違いない。 いつのまにか彼にささやかに絡まりはじめた、ぬるぬるとした感触が恥ずかしかった。 ヴィクトールにおもらしをしたと思われたらどうしよう。 優しく頬を撫でられた。 ベアトリスは思わず、去ろうとするその指に口づけた。 彼が囁いた。 「私の姫」 指は喉を通り、鎖骨から乳房におりて曲線を辿り、脇腹から腰に至ると離れた。 不安に身をよじらせた瞬間、掌の熱が腰の両側を掴んだ。 その指に力が入ったのを感じ、固定された腰に彼が割り込んで来た。 身動きできない。 圧迫感が強くなり、耐えきれずに腰を波打たせようとしてそれも果たせず、ベアトリスは目を閉じた。 「…っ」 喉から喘ぎとも声ともつかないものが溢れた。 溢れた事に本人は気付かなかった。 髪を波打たせ、ベアトリスは次にくっきりとした小さな声をあげた。 「あっ…!」 躯の奥まで一気に彼が入り込んで来た。 ヴィクトールは満足の吐息を漏らし、ベアトリスののけぞった背に腕をずらせた。 「…辛いですか?」 「……よ、よく…くぅ……わかり、ません…」 ベアトリスは呻いた。 凄まじい違和感だったが、どうしても我慢できないというほどではない。 話に聞いたところでは躯が裂けるかと思うほどの激痛のようだったが、そして確かにかなり痛いが…大丈夫。 今すぐ死ぬのなんのという感じではない。 現実的な彼女はそう判断し、おずおずと公子の耳に囁いた。 「だ…大丈夫、みたいですわ。あ…んん…ご心配、なさらないで」 「ベアトリス…」 微笑を感じさせる声だったので彼女はほっとした。 やはり、いい人だ。 ヴィクトールの躯の温もりも、背の抱きかたも優しい。 嫌ではない。 この人がお見合いの相手で、良かった。 その思いは、やがて彼が躯を揺らし始めるとますます高まった。 「んっ…ん……あ…」 少しぎこちなくベアトリスの躯をひっかけて持ち上げるような遠慮勝ちな動き。 なぜ動くのかはこれまたよくわからなかったが、彼がそうしたいなら受け入れてもいいと姫君は思った。 シーツの海の中で一緒に揺れていると時々白光が閃いて彼女の上の公子を浮かび上がらせる。 その顔は少し苦し気だったが、真面目な表情はひどく集中しているようだ。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/310
311: 姫とお見合い 12 [sage] 2006/07/19(水) 16:40:13 ID:ZQpMrSBs ベアトリスはうっとりとその顔を視線で愛撫した。 何度目かの稲光でヴィクトールも気付いたようで、視線があった。 彼が微笑したのがかすかな光の残像になった。 「怖いですか?」 ベアトリスは赤くなった。 まだなにかあるのかしら? 「雷」 すっかり忘れていた事に気付いて、姫君はもっと赤くなった。 ヴィクトールが彼女の胸に顔をつけ、揺れている乳房を銜えた。 「ん、やぅっ…?」 肩を竦めたベアトリスの唇が艶かしく開き、彼女は背中を彼の腕にこすりつけた。 舌が滑り、ヴィクトールは豊かな乳房のわりには可憐な先端を吸い込み、しゃぶった。 びくん、びくんとベアトリスの躯が勝手にうねる。 「あ…はぁ、んんっ…んっ…」 片手が背から引き抜かれた。 反対側のふくらみを揉みしだかれ、乱暴な感触に興奮したベアトリスは我慢できずに大きく喘いだ。 「あはぁん!……あっ、やだ…」 自分がはしたない反応をした事に気付いて萎縮しかけた彼女を見合い相手の男はさらに抱きすくめた。 「大丈夫、恥ずかしがる必要などない!…あなたの反応はとても可愛いから、姫」 励ますようなその声にベアトリスはとまどったが、とりあえず嫌われてはいない事がわかっておずおずと彼の手に手を絡めた。 「声をもっとあげて」 「そ、そうですか?……ひ、あっ…んっ、でも…」 「大丈夫」 遠慮勝ちだった動きがこれまたいつの間にやら大胆になっていた。 ベアトリスが大げさに破瓜の苦痛を訴えないので彼なりに遠慮するのはやめたらしい。 彼女の躯の抵抗を力づくで排除しながら、彼は滑らかに動き始めた。 もう我慢するの恥ずかしいのと言っていられなくなった事を彼女は悟った。 痛い。痛くて苦しい。 でもその乱暴な温もりが奇妙に彼女の躯にしっくりと馴染む。 胸を愛撫されながら大股を広げて昨日会ったばかりの殿方に身を任せている。 が、なぜかたまらなく興奮している。 結婚すればこれが当たり前の事になるのだろうか。 こんな淫らな、いや、恥ずかしい、いや…たまらなく刺激的で『楽しい』事が、夫婦の義務とやらいう恐ろし気な響きの言葉でほのめかされていた行為なのだろうか? 世間の人は一体これをどういうものだと認識しているのだろう。 自分はもしや、身分に相応しからぬ躯を持ったとんでもなく淫蕩な女なのではないか。 ヴィクトールが往復する動きが、奥を突く激しさが、ベアトリスをどこか知らない場所に連れ去ろうとする。 「……あっ、ゃん、ん、ああっ、ぅんっ!」 痛いだけではなかった。 それよりも彼の迷いのない動きが少しずつこじあけていく感覚のほうに彼女は夢中になっていた。 腰が動いているのは、耐えているからでも彼に突かれているからでもなく、それがもっと欲しいからだ。 恥ずかしさと嬉しさに啜り泣いた。 「たすけて、ヴィクトールさま、助けて、あふ、あ…っ」 苦痛と快楽の混ざった状態がこれ以上続けば、もう『どうにか』なってしまう。 耳元で何度も名を呼ばれた。 応えようとしたがもうまともな言葉は無理だった。 ベアトリスは喘ぎ抜き、唐突に、稲光よりも激しい光が躯の中に炸裂したのを感じ取った。 壊れた。 恐怖のあまりベアトリスは叫びをあげたが、それは誰がどう聞いても甘くて淫らな絶頂のよがり声だった。 ヴィクトールももちろんそう思い、あまりの喜びと愛しさに腕の中の王女を抱きしめた。 彼女の腕がふらふらと彼の首を抱き返した。 途切れ途切れに、まだなんともたまらぬ甘い声をあげ続けている。 蕩けた彼女の不慣れな躯が何度もけなげに彼をしめつけ、本能に逆らえず、逆らう気などかけらもなく、公子はそのまま見合い相手の躯深くに腰を叩き付け、存分にぶちまけた。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/311
312: 姫とお見合い 13 [sage] 2006/07/19(水) 16:40:48 ID:ZQpMrSBs * 雷はどこか遠くに移っていたが、ベアトリスはもうその低い轟きを怖いとは思わなかった。 現実に躯をまだ支配している熱さと激しさに比べればあんなもの、部屋にいる限りなんともない。 ヴィクトールが彼女の躯の線に沿って掌を滑らせている。 ベアトリスは小さく囁いた。 「…くすぐったい…ですわ……」 ひょい、と腿を持ち上げられて彼女はヴィクトールの胸に顔を伏せた。 「かわいそうに。本当に初めてだったんですね」 ひらめいている雷光に浮かび上がったシーツに何を見たのか、公子が呟いた。ベアトリスは真っ赤になった。 「み、淫らだってお思いになったのでしょう……」 「いや」 ヴィクトールは腕を戻し、彼女の脚に膝を割り込ませてきた。 抱き寄せられてベアトリスは潤んだ杏色の瞳で彼を見た。 「何度も言ったと思うが、大丈夫。あなたの胸が大きくて魅力的なのがとてつもなく嬉しいから、私もきっと淫らなんだ」 髪を撫でられて、王女の瞳がますます潤んだ。稲光の中でも綺麗な色だった。 「こっちの相性もいい事がわかったし」 ヴィクトールは続けた。王女は恥ずかしそうに横を向いた。 「ね?」 「は、はい…」 彼女は囁き、それだけではいけないと思ったのか慎ましく言い添えた。 「き、気持ち……よかったですわ」 ヴィクトールは笑った。 「婚儀の話をどんどん進めても構わないだろうか?もちろんあなたの兄上に断られなければ、だが」 ベアトリスは微笑した。それはないだろう。 しばらく柔らかい髪を撫でていたヴィクトールが、ややあって恥ずかし気に咳払いした。 「…気持ちよかったのなら……その、ベアトリス……もちろん、結婚前からこんな有様ではいけないと言うならやめるが…」 ベアトリスの微笑は消えなかった。背に廻された公子の腕に指を絡めた。 「構いません…ことよ」 「ベアトリス…」 ヴィクトールは囁いた。 「……あなたの事が、とても好きになれそうだよ」 姫君も囁き返した。 「私も。あなたをとても好きになれそうですわ……ヴィクトール」 二人はすっかり忘れていたが、いつまでたっても部屋の主である王子妃が自室に戻ってくる気配はなかった。 侍女のロジーヌが夢の国から戻ってくる奇跡も金輪際起こらなかった。 だから、その後どんなに結婚前に相応しくない時間が流れたにしても二人意外の何者もそれと気付く事はなかった。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/312
313: 姫とお見合い 14 [sage] 2006/07/19(水) 16:41:26 ID:ZQpMrSBs * 翌朝、王子と王子妃、公子と王女の四人は再び広間で顔を会わせた。 パンをとりながらイヴァンが言った。 「昨夜は雷がひどかったようだが、よく眠れたかな?公子殿」 返事を待たず、傍らの妃に蜂蜜を押し付けた。 「ほら、公子殿にこれを。うむ、いつまでも健やかでいてもらわねばな、ベアトリスの夫になる人だから」 昨夜とはうってかわってとってつけたような愛想の良さである。 ひどく疲れているように凄艶な風情の王子妃が手渡してくれた蜂蜜を、公子はパンに塗った。 それからベアトリスに微笑みかけた。 「姫、あなたも召し上がりますか?」 欠伸をかみ殺していたベアトリスは慎ましやかに受け取った。 「ありがとうございます、公子様」 めざとく見とがめたイヴァンが指を振った。 「どうした、ベアトリス、まぶたがむくんでいるぞ。また雷で泣いていて寝不足か?意気地のない奴だ」 「………」 「………」 一瞬赤くなって黙った二人に流れた微妙な空気に、こちらも欠伸をかみ殺して睫に滲んだ涙を払っていた王子妃は気付かなかった。 「…イヴァン様、そうやってベアトリス様に意地悪を言うのはおよしになって」 「そうかな。この程度でも意地悪か?」 「意地悪ですわ」 「意地悪というのは」 イヴァンがにやにやした。 「昨夜のおまえのような」 「イヴァン様」 ぴしりと氷のような声でナタリーが応え、イヴァンは一人で受けて大笑いを始めた。 彼の妃は赤く染まった顔を背けて眉をしかめたが、まだ固まっている義妹とその見合い相手には優しい声を出した。 「どうなさったの、お二人とも。さあ、どんどん召し上がってくださいな」 「はい、お義姉様」 「ありがとうございます、王子妃様」 イヴァンはまだ笑っている。 朝食の給仕をしている離宮の召使い達は高貴な主人の怪しい行動には慣れっこなので平然としていた。 後ろで立ち並んでいる女官達のうち、ごく一部の者だけが密かに頭を悩ませていた。 イヴァンの部屋はいつものことだが王子妃様の寝台のシーツの今朝の有様は一体どういう事なのだろうかと。 その謎が解ける事は、たぶん当分の間はない。 おわり http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/313
314: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/19(水) 17:27:53 ID:umEYozFY 王国シリーズktkr!! 相変わらずのGJです。このシリーズは読んでて微笑ましくなれるw マチルドの方も問題なく進展してるのなw http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/314
315: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/19(水) 17:31:22 ID:NEcC+TmK いやはや、今回も楽しいお話でありがとうございます http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/315
316: 酒好き ◆GmgU93SCyE [age] 2006/07/19(水) 18:41:32 ID:uqesGn4E 『ドランク・プリンセス 〜御屠蘇・・・・参ります・・・・〜』 ここは、桃山王国の中のあるお城。 その居城には、御屠蘇(おとそ)姫と言う 礼儀正しく、物静か且つ、おしとやかで、近隣諸国でも 全国のお姫様の手本と見習われるほどの、それはそれはとても可愛らしく 大変綺麗なお姫様がいました。年はまだ16歳でした。 そして毎年、この桃山王国で全国のお姫様が一斉に集い、 その、気品や礼儀作法など、どのお姫様が一番優秀かを競い合う コンテストが開かれており、今年もまたその年がやってきました。 「姫様ぁ〜!!あ・・・あと、一週間でいよいよコンテストでございますね・・・」 「ええ・・・まぁまぁ・・・おりん・・・あなたが緊張してるのですか?クスクス・・・」 侍女のおりんがあまりにも緊張していたので、御屠蘇姫は可笑しくて 手で口を隠して小さく笑いました。 その笑う仕草もまた可愛らしかったのです。 「しかし・・・何分私は初めてでして・・・全国の姫様方達が一斉にお集まり なさって・・・考えただけでも緊張してしまって・・・」 「うふふ・・・わたくしも初めてですよ、おりん? 確かに緊張してしまいますね?」 「あっ、間違いなく御屠蘇姫様の優勝でございますよね!!」 「それは分かりませんよ・・・おりん」 「しかし、姫様の評判は全国でも素晴らしい評価しか聞こえて来ませんよ!!」 「まぁまぁ、噂など丸々信じてはいけませんよ、おりん?」 「はぁ・・・分かりました。」 「それに、あまり褒められる様な噂が流れると、わたくしも他の姫君と 接しにくいのです・・・・嫉妬などの原因になりますから・・・・」 「あっ、確かに・・・・姫様のお美しさは・・・・女の私も惚れ惚れするぐらいですから・・エヘヘ・・」 「もう、おりんったら・・・クスクス・・・」 そんなこんなで、一週間後に迫った コンテストに向けて、御屠蘇姫と侍女のおりんは様々な 打ち合わせを夜までしたのだった。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/316
317: 酒好き ◆GmgU93SCyE [age] 2006/07/19(水) 18:42:19 ID:uqesGn4E その夜、おりんとコンテストの打ち合わせで疲れた 御屠蘇姫は寝所でぐっすりと深い眠りについていた。 その寝顔はまるで南蛮渡来の人形のような、とても可愛い寝顔だった。 しかし、御屠蘇姫が眠る寝所に繋がる、渡り廊下を怪しい複数の影が 忍び寄っていた。 「クククク・・・・ここが御屠蘇姫の寝所か・・・?」 「へい・・・そのようです、お頭。」 どうやら、どこかの城から放たれた忍びらしい。 一人を除いて、全員黒装束を着ており、棟梁と思われる くの一は真紅の忍者装束を着ていた。 そして、そのくの一はそぉっと姫が眠る寝所部屋の障子を開けた。 「フフフ・・・・何も知らずによく眠っておるわ・・・何と言う可愛い寝顔か・・・」 そして、その忍びの一行はささっと姫の寝所に次々と入り込んで行った。 しかし、そんな事とはつゆ知らず、姫は静かに寝息を吐きながら 眠り続けていた。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/317
318: 酒好き ◆GmgU93SCyE [age] 2006/07/19(水) 18:43:17 ID:uqesGn4E そして、忍びの一行は御屠蘇姫の眠る布団の周囲に立ちすくんだ。 七人の忍びは、しゃがみ込むと御屠蘇姫が熟睡しているのを確かめた。 「フフフ・・・・われ等がこんな近くまで迫ってると言うのに まだ、目を覚まさぬわ・・・」 棟梁がほくそえみながら言った。 「では、そろそろ手はずどおりに・・・・」 「うむ・・・とても気持ちよさそうに寝ているところ悪いが・・・フフフ・・・ 姫には起きていただこうか・・・・」 そう言うと、一人の忍びは御屠蘇姫の頬を軽く叩いた。 「う・・・うぅぅん・・・・」 姫は頬を叩かれたため、眠りが浅くなってきた。 それを確かめた忍びはもう一度頬を軽く叩いた。 「うぅぅん・・・一体・・・どうしたのですか・・・おりん・・・・?」 「ふふふふ・・・・・おりんじゃなくて残念でしたねぇ、御屠蘇姫様ぁ・・・ククク・・・」 「はっ!!だっ誰ですか?あなた方は!!!だれかぁ!!おりん!おりんはいませんか!! うっ・・!!うぐぅぅぅっ!!!」 しかし、大声で助けを呼ぼうとした姫であったが、後ろから忍びに 手で口を塞がれてしまった。 「ふぐぅぅぅっ!!!」 「ふふふふ・・・・姫さまぁ・・・大声を出されては困りますねぇ・・・ その美しいお顔に傷がつくことになりますよぉ・・・ククク・・・」 くの一は、いやらしい笑みを浮かべながら、短刀を姫の頬に突きつけた。 「うぐぅぅ・・・・」 姫は恐怖で、目から涙を流していた。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/318
319: 酒好き ◆GmgU93SCyE [age] 2006/07/19(水) 18:43:54 ID:uqesGn4E 「姫様ぁぁぁ!!!」 しかし、その時、何やら寝所の方から一瞬姫の悲鳴を 聞いた、おりんは慌てて姫の寝所へ向かって走って来た。 「ハァハァ!!!姫一体どうなさいましたかぁ!!?? はっ!!その方たちは何奴!!」 おりんは、布団の周囲に立ち塞がり、また姫の両手を畳に押さえつけ 口を手で塞いでいる忍び達を見て、大声で怒鳴った。 「ククク・・・われ等は主人である姫から命令を受けて来た・・・・。」 「命令・・・?」 「そうだ・・・フフフ・・・悪いが・・・御屠蘇姫には今度のコンテストは辞退していただく・・。」 「なっ・・何をたわけた事を!! 姫様が今度のコンテストの為に、どれほどの ご苦労をなさったことか・・・!!!」 「ふんっ!!そんな事は知らん!!兎に角だ!!御屠蘇姫様をコンテストに 出られない様にしろとの、我が主である姫様からの命令なんでな・・・ククク・・・・」 「そのような事!!させてたまるかぁぁ!!!えいやぁぁ!!!」 「ふふ!!愚か者めが!!!」 ドス!!! 「うぐっ!!」 勢いよく、くの一に襲い掛かったおりんは、逆に くの一にお腹を拳で殴られ、膝を崩して倒れこんでしまった。 「ゲホゲホ!!も・・・申し訳・・・ございません・・・・姫様ぁ・・・・」 おりんは、そのまま気を失ってしまった。 「ふんっ!!たわいも無い・・・たかが侍女の癖にわれ等忍びに楯突くから こういう目に会うのだ!!」 「ふぐぅぅぅ!!!」 勝ち誇ったように言うくの一を他所に、自分を守ろうとして気絶した おりんを見て、御屠蘇姫は泣き喚きたかったが、口を抑えられてた為 もがく事しか出来なかった。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/319
320: 酒好き ◆GmgU93SCyE [age] 2006/07/19(水) 18:44:48 ID:uqesGn4E 「さぁてと・・・・うふふふ・・・・邪魔者が居なくなった事ですし・・・ あとはいよいよ、御屠蘇姫様だけですなぁ・・・ククク」 くの一は不気味な笑みを浮かべると、ゆっくりと姫の元へ歩み寄った。 「んぐぅぅぅ・・・!!」 「フフフ・・・起こせ・・・」 「へい・・!!」 くの一は、忍び達に姫の上半身を起こさせるように命じた。 しかし、やはり口は手で塞がれており、左右の手はそれぞれ 二人の忍びが掴んで動けないようにしていた。 「フフフ・・・おい、例のものを・・・・」 「へい・・・」 くの一がそう言うと、部下の忍びは何やら、風呂敷の中から 取り出した。 そこには、お酒らしきものが入った一升瓶が3本あった。 「んぐぅぅ!!??」 姫はその一升瓶を見ると、妙な胸騒ぎと不安で一杯になった。 「ククク・・・姫様ぁ・・・・コレは最近、南蛮より渡来してきた お酒にございます・・・しかし、ただの酒とはちょっと違って・・・・フフフ 飲んだものを、何処までも淫らで破廉恥な性格に変えてしまうと言う・・・ それはそれは珍しい珍品なのです・・・・」 「んむぅぅぅ!!ふぐぅぅぅ!!!」 姫はようやく、この忍びたちが、自分に何をしようとしてるのか 徐々に分かってきたのか、首を縦に横に振り、手で抑えられた口を 外そうと必死に暴れたが、無駄なあがきであった。 「さぁ・・・・姫様には・・・コレをお飲みになって頂きます・・・ なぁに・・・大丈夫ですよ・・・フフフ、すぐに頭がぶっ飛んで、とぉっても いい気持ちになられますから・・・クククク・・・・」 「うぐぅぅぅぅぅぅ!!!・・・・いやぁぁぁぁぁ!!!」 姫の口を抑えていた忍びはすばやく手を放した。 姫もすぐに喚いたが、しかし、くの一は一升瓶を すばやく姫の口に無理やり差し込んだ。 「さぁ!!!御屠蘇姫様ぁ!!た〜っぷりとお召し上がりくださいませ!!!」 ぐぼぉぉ!!! 「んぐぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」 姫の口から喉の奥の方まで勢いよく、くの一は一升瓶の口を 差し込んだ。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/320
321: 酒好き ◆GmgU93SCyE [age] 2006/07/19(水) 18:45:35 ID:uqesGn4E 「ふぐぅぅ・・・!!!んぐ・・・んぐ・・・んぐ・・・んぐ・・・んぐ!!!」 ゴキュ!ゴキュ!ゴキュ!ゴキュ・・・・!!! くの一は御屠蘇姫の口に一升瓶を差込みお酒を姫の胃に 流し込んで行った。 「フフフ・・・・嫌がっていたわりには、中々いい飲みっぷりでは ございませんかぁ?御屠蘇姫さまぁ・・・ククク・・・」 くの一は不敵な笑みを浮かべながら、一升瓶の角度をどんどん高くしていき 遂には、姫に顔を真上を向かせて一升瓶を逆さまにした状態で 勢いよく注ぎ込んで行った。 「うぐぅぅぅぅぅっ!!!!」 ゴクン ゴクン ゴクン ゴクン ゴクン ゴクン ゴクン ゴクン ゴクン ゴクン・・・・ ただただ、姫が流し込まれてくるお酒を、仕方なく喉を大きく動かせながら 飲み干して行く音が、静かに響き渡っていた。 「おおぉぉ・・・・すげえ飲みっぷりだぁ・・・!!!」 「ホントだなぁ・・・・あんなに嫌がってたのに・・・ホントは相当な酒好きなんじゃ ねえのかぁ、ヘヘヘ・・・」 姫の周りでその他の忍びたちが姫を軽蔑するような言葉を浴びせ始めた。 姫は恥ずかしさと、屈辱の中、息をするために必死でお酒を飲み干していた。 「おお、おお、姫様ぁ・・・?もうすぐ一本丸々平らげてしまわれますよぉ? フフフ・・・・ホント、厭らしい飲みっぷりだこと・・・・」 流石に、姫は先ほどから長い間お酒を飲みながらも、体に お酒が回ってきたのか、頬がほんのりと赤くなってきていた。 ジュポンッ!!! くの一はとうとう一升瓶全ての酒を飲み干した御屠蘇姫の口から 一升瓶を勢いよく抜き去った。 「かはああぁぁぁぁぁ!!!!ゲホゲホゲホゲホッ!!!!!!」 姫は、ようやく普通に呼吸が出来るために勢いよく空気を吸い込んだため 咳き込んでしまった。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/321
322: 酒好き ◆GmgU93SCyE [age] 2006/07/19(水) 18:46:17 ID:uqesGn4E 「うふふ・・・・どうでございましたかぁ?南蛮酒のお味は?」 「ケホ!ケホ!どうして・・・このような事を・・・!!ゲホ!ゲホ!」 「おやぁ・・・まぁだそんな事を言う元気がおありにございましたかぁ? では仕方ありませんねぇ・・・おい!二本目を開けろ!!」 「へい!!」 くの一はまだ、あれだけの酒を飲んでいながら素面(しらふ)を 保っていた御屠蘇姫を睨みつけて部下に命令した。 「い・・・いやです・・・もう・・・これ以上飲んだら・・・わたくしは・・・・ わたくしは・・・・本当にこわれてしまいますぅ・・・・!!!」 「ふふふ・・・・何を今更・・・・姫様にはある意味壊れてもらうのが今回の 目的・・・さぁ・・・二本目と行きましょうか・・・!!!」 「い・・・いやあああぁぁぁぁ!!!!」 しかし、姫の口に再び二本目のお酒が注ぎ込まれてしまったのであった。 それから、数分後・・・・二本目のお酒も平らげさせられ、姫の体の 側には二本の一升瓶が転がっていた。 「ヒック・・・!!!もう・・・もうこれ以上は・・・らめれすぅ・・・・ヒック!!」 「フフフ・・・・流石にようやくお酒が回ってきたようですなぁ・・・清楚で 清らかな御屠蘇姫様ぁ?ククク・・・・さぁ姫様は酔われると、どんな 淫らで破廉恥な行動をおとりになるのやら・・・・・フフフ・・・・」 「い・・いやですぅぅぅ・・・・わらくしはぁ・・・わらくしはぁ、そんな 人間じゃ ヒック!!ありませんのぉぉ・・・・ヒック・・・・」 御屠蘇姫は完全に舌の呂律が回っておらず、辛うじて意識を保っている 状態に近かった。既に顔面はお酒で紅潮し、目はトロ〜ンとしてして 体全体がポワ〜ンとした心地よい感覚が襲い始めていた。 くの一はその姫の様子を見て、ニヤリとしながら周囲の忍び達に 目配せした。忍び達もニヤリとしながら、頷いた。 「フフフ・・・・二本目でやっとか・・・もう目はこんなにとろ〜んとして 本当はさぞかし気持ちいいのでしょうなぁ?御屠蘇姫様ぁ?んん?」 くの一はとろ〜ん、ぽわわ〜んとした表情の姫の顎を指でクィっと 持ち上げると、顔を覗き込んだ。 「ヒック・・・、そんら事はありませんのぉ・・・・わらくしはぁ・・・ヒック! 酔ってなんか・・・・酔ってなんか・・・ヒック!!!いませんのぉぉ・・・・ヒック!!!」 しかし、喋れば喋るほど、酔った症状特有のしゃっくりが出てしまう事に 姫は益々羞恥心をくすぐられる思いだった。 「フフフ・・・そうですか・・・・では仕方ありませんねぇ・・・・そろそろ留めと 参りましょうか・・・クククク・・・・おい!三本目だ!!!」 くの一はとうとう三本目の最後のお酒を 開けるよう、命令したのだった。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/322
323: 酒好き ◆GmgU93SCyE [age] 2006/07/19(水) 18:46:58 ID:uqesGn4E 「う・・・うぅぅぅん・・・・!!!」 それから」数分後、しばらくすると、気絶していた 侍女のおりんが、やっと目を覚ましたのだった。 「はっ!んぐぅぅぅ!!!(姫様ぁ!!)」 おりんは、先ほど自分を気絶させたくの一たちの事を思い出し 起き上がろうとしたが、腕が後ろで結ばれていて動かず おまけに、目の前も真っ暗な事に気づいた。しかも轡を噛ませられていた。 手足を縛られ、目隠しもされている様だった。 「ひぐぅぅぅ!!!(姫さまぁ・・・!!!)」 おりんの声も空しく、響くだけだった。 そして、姫の寝所では・・・・・ 三本の一升瓶が既に転がっていた。 「フフフ・・・・これで全てのお酒を空けましたねぇ・・・・姫様ぁククク・・・・」 くの一は腰に手を当てて、勝ち誇ったように言った。 「ヒック!! うぃぃ・・・・ヒック!!! ハァハァハァ・・・・・!!!ヒック!!!」 しかし、姫は両手を忍びに抱えられ、がっくりと項垂れて顔を下に 向けたまま、何も言わずにいた。 「フフフ・・・・ではいよいよ本番に入るとするか・・・・・酒使いの忍びの力・・・・ とくとご覧に入れましょう・・・・!!」 そう言うと、くの一は姫の前に立ちはだかると、部下の忍びに顔を上げさせた。 御屠蘇姫はすっかり泥酔状態にあり、恍惚の笑みを浮かべながら とろーんとした表情でいた。 「フフフ・・・酔いの快楽に浸っているさなか、申し訳ありませんが・・・・ これから術をかけさせて頂きます故、少し痛いと思いますがお許しくださいませ 姫様ぁ・・・」 しかし、御屠蘇姫はすっかり意識が飛んでおり、くの一の言葉は聞こえていなかった。 「ククク・・・聞こえてはおりませぬか・・・・まぁいい・・・姫様・・・貴方は 今宵、生まれ変わるのですから・・・・ では参りますよ・・・」 そう言うと、くの一は両手を顔の前に出すと、忍術の時に使う印を結び始めた。 「はぁぁぁ・・・・・・!!!! くの一忍法!! 酒淫解放の術ぅ!!!」 くの一の両手の間に赤紫に光った怪しい色のチャクラが練られた。 「はぁぁぁ!!!!」 そして、くの一は勢いよく、そのチャクラを御屠蘇姫の体に目掛けて 放出した。 バリバリバリ!!!! 「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」 先ほどまで、うっとりとしていた姫は、流石に自分の体に 怪しく色っぽく光るチャクラを大量に注がれ、体中に走る電気の様な 痺れと、痛みに耐えかね悲鳴を上げた。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/323
324: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/19(水) 19:02:03 ID:d25MKmum >>300 >わが手ながらなんと巧妙な。 ワロタ 政略結婚の悲壮さがなく、二人の初々しさが非常にいい感じ そしてヴィクトールは乳フェチかと言いたくなるおっぱい描写に萌えた http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/324
325: 酒好き ◆GmgU93SCyE [age] 2006/07/19(水) 19:33:43 ID:uqesGn4E シュウゥゥゥ・・・・・・。 くの一に「酒淫解放の術」と言う忍術をかけれられた 御屠蘇姫は両腕を忍びに掴まれたまま、そのままがっくりと 項垂れていた。 既に、純白の寝巻きは帯を残して、肩から胸の谷間まではだけており 「純真可憐な御屠蘇姫」は恥ずかしい格好になっていた。 「ふふふ・・・・さぁ、御屠蘇姫様ぁ・・・目を覚ましてください・・・・ そして、生まれ変わった姿を披露してくださいな・・・。ククク・・・・」 くの一は、俯き項垂れている姫ににやけながら問い掛けた。 「ウイィィ・・・・ヒック!! ・・・たぁぁ・・・・きたぁ・・・きた! きた! きた! きた! きた! きた! 来たんだよぉ!!おらぁぁぁ!!!!!」 「うわぁぁぁ!!!」 「なっ!なにぃぃぃ!!!」 突如、先ほどまで項垂れていた、御屠蘇姫は急に別人になったかのように 自分の腕を掴んでいた忍びを振り払い、雄たけびを上げて立ち上がった。 流石に、これにはくの一も驚き、慌てて後ずさりした。 「ヒック!! ウィィ・・・!! ヘヘヘヘ・・・・ようやく、すっきりした気分になったぜぇ・・・ヒック!!」 御屠蘇姫は、先ほどまでとは打って変わって、まるで別人の様な口調でにやけながら 言った。目は完全にすわっており、目じりも吊り上がっていた。 「ったくよぉ・・・・ヒック!! てめえらぁ・・・チンタラしてっからよぉ・・・イライラ しちまってたじゃねえかよぉ!!ヒック!!」 「あわわわ・・・・」 あまりの、性格の豹変に周囲の忍びは皆怖がって及び腰になり始めた。 「うろたえるな!! たわけどもめが・・・!!!!フフフ・・・・これはこれは・・・御屠蘇姫様・・・ どうですか?生まれ変わった気分は・・・??? ククク・・・」 「あん? 生まれ変わっただぁ?てんめぇぇ・・・!!!さっきから誰に向かって 口聞いてんだぁ!あん!こらぁ!! あたしはよぉ・・・コレが地なんだよぉ!! 生まれ変わったじゃなくて、本来の自分に戻ったってことだろうがぁ!!」 「な!何を言っているんだ・・・それに・・・・私の命令に従わないとは・・・・ 一体・・どういうことだ!! あんたは・・別の人格か!!」 「はんっ!! バッキャローー!!!ざけんじゃねえよぉ!!だれが二重人格だよぉ!! ヒック!!あたしはコレが地だって言ってんだろうがぁ!!ヒック・・・!! 何時ものあたしは、表の顔っつうことなんだよぉ・・・ヒック!! でも、どうやらテメェのおかしな忍術で、普段表には出せねえ気持ちを 一気に解放出来たみたいだな・・・ヒック!!そう言う意味では感謝してるぜぇ・・ヒック ヘヘヘ・・・」 御屠蘇姫は、腰に手を当てて勝ち誇ったように、語った。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/325
326: 酒好き ◆GmgU93SCyE [age] 2006/07/19(水) 19:34:56 ID:uqesGn4E 「そ・・・そんな馬鹿なはずが・・・私の酒淫解放の術は・・・酒を飲んだものを 意のままに操り、その力を限界を超えて強制的に引き出す術のはず・・・ 何故だ・・・何故この姫には効かぬ・・・?」 「んなこと、知っかよぉ・・・ヒック・・・そんなことよりこの部屋は糞熱いぜ!ったく!!」 バサッ!! シュルシュル!! ギュゥ・・・!! 「おおぉぉぉぉ・・・・・すげぇぇぇ・・・!!!」 「イヒヒヒヒ・・・・コレで少しは涼しくなったぜぇ!!ヒック・・・つうかこっちの格好の方が あたしにゃしっくりきてるぜ、ヒック!!」 なんと、純真可憐なはずの御屠蘇姫は、事もあろうに寝巻きの裾を グイッと太ももまで辺りまで、捲し上げるとそこでぎゅっと結んだ。 雪のように真っ白でムッチリとした太ももが顕わになり、それだけではなく この時代特有の女性用越中褌型の下着まで、わずかに姿を見せており まさに、清楚でおしとやかな御屠蘇姫とはいえないほど、淫らな格好に 周囲の忍び達の目は一斉に、御屠蘇姫のムッチリとした太ももと 見えそうで見えない下着に釘付けになった。 『ドランク・プリンセス 〜御屠蘇・・・参ります・・・〜』 第一話「覚醒」 終 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/326
327: 名無しさん@ピンキー [] 2006/07/19(水) 20:39:30 ID:yuTtDZEs >>134>>150>>180>>200 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/327
328: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/19(水) 20:49:30 ID:zZhdJG6U >>313 GJーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!! http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/328
329: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/19(水) 20:50:41 ID:zZhdJG6U >>326 スゴク軽妙でワロスw 続きwktkノシ http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/329
330: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/19(水) 20:58:20 ID:mBtt/1nA >>313 GJ!またもや素晴らしい!巨乳のお姫様、めちゃめちゃタイプです。 あと一人残った妹姫のお話も楽しみにしています。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/330
331: 酒好き ◆GmgU93SCyE [age] 2006/07/19(水) 20:59:12 ID:VnL2o2nQ >>329 どうもです。 がんがります。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/331
332: 名無しさん@ピンキー [] 2006/07/19(水) 20:59:27 ID:yuTtDZEs >>228 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/332
333: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/19(水) 20:59:55 ID:rFWiJphf > 生後二ヶ月の甥は兄に似ず可愛く 姫ひでぇw http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/333
334: 酒好き ◆GmgU93SCyE [age] 2006/07/19(水) 21:05:47 ID:VnL2o2nQ 『ドランク・プリンセス 〜御屠蘇・・・参ります・・・〜』 第二話「攻防」 「よっこらしょぉ・・・!! ふぃぃ・・・!!!あちぃ、あちぃ・・・」 姫は布団の上におおっぴらに股を開いて、胡座をかいて座った。 「おぉぉぉ・・・・パンツが・・・」 忍びたちの視線が、一斉に姫の股間の純白の越中褌に行く。 「ぐぬぬぬ・・・・・このドスケベの役立たずどもめがぁぁ!!!」 くの一は、御屠蘇姫のむっちり太ももと、下着の越中褌に 視線が行っている、不甲斐ない部下の忍び達を一喝した。 「ひぃぃっ!!も!申し訳ございません!! われ等とした事が!!」 「全く・・・この役立たずどもがぁ!!さっさと姫を抑えろ!! もう一度術をかけなおしてくれるわ!!」 「おいおい・・・何だよぉ・・・ヒック・・こんなもん見たって別に構わねえじゃねえかよ・・ 別に見ても減るもんじゃねえしよぉ・・・ヒック・・ほれほれ・・・」 「おぉぉぉ・・・・」 姫はくの一の言葉に対して、逆に挑発するかのように 股をグィグィっと振って、茶化した。 その様子に、再び忍び達は感嘆のと感動の声を上げた。 「ふざけるのもいい加減にしろぉ!! 今、目にモノ見せくれるわぁぁ!!!」 遂に怒りが爆発したくの一は、再び「酒淫解放の術」の印を結ぶ 構えを見せた。 「おっと!!そうは問屋が卸さねえってんだよぉ!!」 すると、くの一が印を結び終わるよりも早く、御屠蘇姫は 胡座の体勢からさっと起き上がると、くの一に飛び掛って行った。 「何ぃぃ!!」 「これでも食らえやぁぁ!!」 シュバッァ!!! 姫の強烈なパンチがくの一の顔面目掛けて繰り出されたが 間一髪のところで、素早い身のこなしでさっとかわした。 「なっ!・・・馬鹿な・・・何と言う速さだ・・・彼女は・・ただの一介の姫のはず・・・ いくら私の術で、力が上がってるとは言え・・・こんな超人的な動きが 出来るはずが・・・・」 「ヘヘヘ・・・・どうやらあたしの動きを見てビビッてる様だなぁ・・・??ヒック!! でもよぉ・・・これだけじゃ無いんだぜぇ!!うりゃぁぁぁ!!!」 バッコーーーン!!!! 姫は再び強烈なパンチでくの一に襲い掛かったが くの一も素早い身のこなしでかわした。 が、今度は後ろの壁に姫の拳が当たった。 しかも、ものすごい威力で粉々に砕けてしまった。 「へへへ・・・すんげぇパワーだぜ・・ヒック!われながら惚れ惚れしちまうねぇ・・・ヒック!!」 「なんだ・・・何なんだ・・・このパワーは・・・一体何ものなんだこの女はぁ・・・・」 「はあん?あたしは御屠蘇姫様だっつてんだろうがぁ・・!!ヒック!」 「んぐぅぅ・・・!!んぐぅぅ!!!!!」 と、部屋の隅のほうから、先ほどまで騒ぎでうめき声がかき消されていた おりんの声が聞こえてきた。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/334
335: 酒好き ◆GmgU93SCyE [age] 2006/07/19(水) 21:23:02 ID:VnL2o2nQ 「あん?この声は・・・ヒック・・おりんかぁ・・・ったくよぉ・・・ なぁにやってんだよぉ!ヒック・・・情けねえったらありゃしねじゃねえか・・・ 今、助けてやっからちょっと待ってなぁ!!」 そう言うと御屠蘇姫は、目隠しされ手足を縛られ轡を噛まされている 侍女のおりんの元へ素早く移動した。 「おい、おりん大丈夫かよ?」 「へ?あ・・・あのぉ・・・もしかして・・・御屠蘇姫様ですかぁ・・・???」 「あん?みりゃぁ分かるだろうがぁ・・・このピチピチムッチリな可愛い女が 天下の御屠蘇姫様じゃ無くて、一体誰だってんだよぉ?」 「あ・・・あの・・・しかし・・・何だか何時もと雰囲気が・・・それに言葉使いも・・って! うっぷ・・お酒臭い!!」 「はん?ああ、すまねえすまねぇ・・・ちっとよぉ・・・さっきグビっとやっちまったもんでよぉ ヒック!!」 「あぁぁぁ!!!」 「な!何だよぉ!!」 急にびっくりした表情で、大声を上げたおりんに御屠蘇姫も驚いてしまった。 「な・・!な・・・な・・・何と言う破廉恥な格好をなさっているのですかぁ!! 姫様ぁ・・・!!!このような・・・・このようなお姿を・・・あわわ・・・ 御屠蘇姫様ともあろうお方が・・・おみ足をさらけ出して!!!すぐにお隠しくださいませ!!」 「わっ!やめろよ!バカヤロー!!あっちぃんだよぉ!! あたしはこっちの方がスースーして涼しくて気持ちがいいんだよぉ!!」 「何を仰っているんですかぁ!! まぁ!下着まで見えておられるではないですかぁ!!」 まるで、母親の様に御屠蘇姫の淫らな格好を注意して、寝巻きの裾を掴んで 顕わになっている、ムッチリした白い太ももを必死で裾で隠そうするおりんに 対して、姫も必死で裾を逆に引き上げて、太ももを見せようとしていた。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/335
336: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/19(水) 22:18:37 ID:zZhdJG6U 姫、つええww http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/336
337: 酒好き ◆GmgU93SCyE [age] 2006/07/19(水) 22:52:15 ID:h/oLs2o0 「おのれぇぇ・・・・われ等を無視して戯れるとはぁ!!」 「あん?なんだぁ・・・ヒック!まぁだやるってのかぁ? 今度はマジでよぉ、ヒック!やっちまうぞコラァ!!」 「フフフ・・・・調子に乗っておられるのも今のうちだけですぞ・・・ 御屠蘇姫さまぁ・・・ククク・・・」 「姫様ぁ・・・・」 「ちっ!心配すんなって、ヒック!いいか?おりん・・・あたしの側から 離れんじゃねえぞ、いいな?ヒック!」 「は・・はい・・・」 くの一の強気の言葉に、御屠蘇姫は、おびえる侍女のおりんを 片手で抱き寄せて言った。 おりんも、一見すると破廉恥で淫らな表情の御屠蘇姫に 困惑していたが、力強い姫の様子に安堵し始めていた。 「ククク・・・・どうやら計画が狂ってしまったようだが・・・ まぁいい・・御屠蘇姫さえ今度のコンテストに出られない様に すればいいだけのことだからなぁ・・・ここで留めをさしてやる・・・・。」 「なぁにを一人でブツブツと言ってやがんだよぉ・・!!ヒック!」 「フフフ・・・・・はぁっ!!! とぉ!! てぃ!!!」 くの一は、いきなり手元から沢山のクナイを御屠蘇姫目掛けて 投げつけた。 「うわ!!っとっとっと!!! バッキャロー・・・刃物なんか投げやがって 危ねえだろうがぁ・・・ったくよぉ・・・はっ!しまった!おりんが!」 御屠蘇姫はクナイを避けた拍子に、おりんから思わず離れてしまった。 しかし、くの一はこの機会を逃さなかった。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/337
338: 酒好き ◆GmgU93SCyE [age] 2006/07/19(水) 23:40:18 ID:h/oLs2o0 あれ、重い・・・。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/338
339: 酒好き ◆GmgU93SCyE [age] 2006/07/19(水) 23:41:25 ID:h/oLs2o0 「ククク・・・かかったな!御屠蘇姫ぇ!! くの一忍法 酒時雨ぇぇ!!!」 くの一は素早く印を結ぶと、練ったチャクラをおりんに目掛けて放った。 すると、今度は霧のような塊がおりんの体の周囲をたちまちの内に 覆い尽くしてしまった。 「あわわ・・・な!なんなのぉ・・・これはぁ・・・?」 「おりーん!!」 怪しい霧に包まれたおりんに御屠蘇姫は、大声で叫んだ。 「ひ!姫様ぁぁ!!!」 おりんも必死で姫に叫んだがどうやら、おりんからは霧で周囲が見えなかった。 「ククク・・・・酒時雨の術!! 解!!!」 くの一は大声で二段階に印を結び術の力を解放した。 すると、おりんの周囲を覆っていた霧は、見る見るうちに キラキラと光る、小さなまるで雨粒の様な水滴に変化して行った。 「な!何なの!一体何が・・・」 おりんは困惑しながら呟いた。 しかし、その雨粒はおりん目掛けて勢いよく降り注ぐ雨の様に おりんの体を濡らして行った。 「いやぁぁ!!」 「おりーん!!大丈夫かぁ!!」 「姫様ぁ!」 おりんは御屠蘇姫の呼びかけに必死で返事したが 手で雨粒から顔を隠していたため周囲を見渡せなかった。 「ふふふ・・・そろそろだな・・・はああぁぁぁぁ!!!」 しかし、その様子を見ていたくの一は不適な笑みを浮かべながら 再び印を結んで叫んだ。 すると、おりんの雨粒は今度は霧雨の様になって、おりんの口と鼻から 体内に入って行った。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/339
340: 酒好き ◆GmgU93SCyE [age] 2006/07/19(水) 23:48:03 ID:h/oLs2o0 「はうぅぅぅぅ・・・・・!!!」 おりんは急に体の力が抜けたかのように、その場に 膝を崩して、へたり込んでしまった。 「ああぁぁぁぁ・・・・はぁはぁはぁ・・・・何なのぉ・・・この臭いはぁ・・・ 体がぁ・・・ハァハァ・・・・ヒック!! 体が熱いよぉぉ・・・・!!!」 「ふははははは!!! どうだ忍法酒時雨の術!!! 」 「あうぅぅぅぅ・・・・ヒック!!おりん・・・何だかぁ・・・とぉっても・・・ヒック・・・気持ちが 良くなってきたのぉ・・・ヒック!!」 さっきまで必死で抵抗していたおりんは、くの一の放った術によって 酔わされてしまったようだった。目は既にトローンとし、顔や頬は 真っ赤になっていた。 「あふぅぅぅ・・・・・ヒック・・・ウフフフ・・・・とぉっても・・・気持ちいいのぉぉぉ・・・・ヒック!! ピチャ・・ペロペロ・・・・チュウゥゥゥゥ・・・ジュルルルル・・・チュポン!!」 おりんは、何とも言えない妖艶かつ色っぽい表情で、先ほど手や指についた 水滴を、まるで犬の様に舌を巧みに使って舐め、指を口に突っ込んでは まるで、何かをしゃぶる様に勢いよく吸い尽くした。 「な・・・おりん・・・??一体どうしちまったんだぁ!! おりん!!」 「あはぁぁぁ・・・・姫様ぁぁ・・・ヒック!!おりんはぁ・・・おりんはぁ・・・ 今、とぉぉっても・・・ヒック・・・いい気持ちなんですからぁ・・・ヒック・・・ 話し掛けないでくだしよぉぉ・・・ヒック!!キャハハハハハハ・・・・ヒック!!!」 するとおりんは、ガバァっと着物の裾を捲くると思いっきり 股を開いた。すると御屠蘇姫に負けず劣らずの白くて柔らかそうな ムッチリとした太ももが剥き出しになってしまった。 そして大切な股間の部分を隠している越中褌が顕わに姿を見せた 「あはぁぁぁぁん・・・おりん・・もぉ・・たまんないのぉぉぉ!!んふぅぅぅん・・・・ヒック!!」 「お・・・おりん・・・一体・・・!!! はっ! てんめえぇぇぇ!!おりんに一体何しやがったぁ!!」 御屠蘇姫はおりんの尋常では無い、乱れっぷりを見て、くの一を睨みつけて 怒鳴った。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/340
341: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/20(木) 09:26:25 ID:6Dr2voon 越中褌…。って簡略型でヒモパンよねwww http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/341
342: 酒好き ◆GmgU93SCyE [age] 2006/07/20(木) 14:51:22 ID:gYzlFAnV >>341 基本的に、御屠蘇姫はきちんとした褌だけど おりんは、腰紐の部分が、両脇とも紐で結ぶタイプなのです。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/342
343: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/20(木) 15:19:10 ID:kKIAk9g8 酒好き ◆GmgU93SCyE氏へ 投稿に時間かけすぎなので、書きためてから投下、 「つづく」「今日はここまで」「終わり」など、区切りをはっきりして欲しい。 そうでないと、他の書き手が割り込みを気にして投下しにくいし、 読み手も感想が書きにくい。 あんた一人のスレじゃない http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/343
344: 酒好き ◆GmgU93SCyE [age] 2006/07/20(木) 15:27:02 ID:gYzlFAnV >>341 絵で説明した方がわかりやすいと思いますので・・・・。 御屠蘇姫タイプのふんどし ttp://moe2.homelinux.net/src/200605/20060511613811.jpg ttp://moe2.homelinux.net/src/200504/20050429883705.jpg ttp://moe2.homelinux.net/src/200602/20060211283076.jpg ttp://moe2.homelinux.net/src/200602/20060220327814.jpg ttp://moe2.homelinux.net/src/200602/20060221332457.jpg おりんタイプのふんどし&服 ttp://moe2.homelinux.net/src/200512/20051220065170.jpg ttp://moe2.homelinux.net/src/200602/20060201234136.jpg ttp://moe2.homelinux.net/src/200607/20060716819695.jpg くの一タイプのふんどし&服 ttp://moe2.homelinux.net/src/200511/20051112878370.jpg 御屠蘇姫&おりんの子供時代タイプのふんどし ttp://moe2.homelinux.net/src/200508/20050815423649.jpg ttp://moe2.homelinux.net/src/200601/20060127213009.jpg ttp://moe2.homelinux.net/src/200604/20060403480908.jpg ttp://moe2.homelinux.net/src/200605/20060505590572.jpg ttp://moe2.homelinux.net/src/200605/20060527667804.jpg 多めになってすいません。 姫のは腰紐が少し太めや、捻じり状のものを想像してもらえればいいと思います。 おりんは、腰紐は本当に細く、ここには載せられませんでしたが、左右両脇で 結んでいるのを想像してもらえればいいと思います。 二人の子供時代は、前布が垂れている物です。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/344
345: 酒好き ◆GmgU93SCyE [age] 2006/07/20(木) 15:28:41 ID:gYzlFAnV >>343 どうもすいませんでした。 かなり必死になって書いていたので、つい忘れてしまいました。 以後、気をつけます。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/345
346: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/20(木) 16:05:58 ID:BRV68UHB >>345 分かればイイノサーキニスンナ( * ゚Д゚*)⊃旦 < 茶でも飲め 続きwktk待ってるおノシ http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/346
347: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/21(金) 00:44:56 ID:yY0SR0WY >300 GJっス〜! はあ〜堪能。 この世界観大好きです。 ベアトリスもいいッス! そして…やっぱり俺はイヴァンとナタリーの やりとりに萌え死にました(笑) http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/347
348: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/21(金) 19:09:42 ID:beMt+DCI 「べっ 別にあんたの子供を孕みたい訳じゃないんだからね! でも世継ぎがいないとこの国の王統が絶えちゃうし、 あんたも『種無し』とか言われちゃって可哀そうだから、しかたなくさせてあげるんだからね。 そこんとこをよーく理解しときなさいよ!」 「ボクが君の子供を産めば、それはとても良い事だと思うんだよ? 国境地域の紛争も収まるだろうし、二国が連携して帝国に対抗することができる。 さらにボクの国の叡智と君の国の武威が結合すれば、この世界はもっとよくなると思うんだ。 ボクも容姿や才覚でそこいらの姫君に劣ってるわけじゃないし、持参金だって惜しむつもりは無いよ? ああ、あと付け加えるならば、ボクは昔から君のことが好きで、君の妃になりたいと思ってたんだ」 「…私とあなたが結婚することは……すでに決まってることなの。 ほら…この預言書にも書かれているのよ? 私とあなたの子供が… 世界を征服するの。 血と海と屍の山の果てに………新しい秩序を築き上げる新帝国の覇王になるのよ。 夕べ、森の梟たちもそう言っていたわ… 運命に逆らっちゃだめ、 ……私と結婚して」 侍従「どの姫を娶られますか?」 1.ツンデレラ姫 2.クーデレラ姫 3.ヤンデレラ姫 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/348
349: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/21(金) 19:40:06 ID:WSgkXixp >>348 1がいいw http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/349
350: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/21(金) 22:07:40 ID:UqzAbWDx >>348 俺は2がいいな! http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/350
351: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/21(金) 22:10:51 ID:8SUu4deR >>348 1番。ツンデレ姫萌え http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/351
352: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/21(金) 22:52:54 ID:JyTSnLfI よし、1〜3までお前らにくれてやる。 俺は>>300のベアトリス姫でいい。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/352
353: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/21(金) 23:04:27 ID:+fxwVKsA >>348 2がいい http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/353
354: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/21(金) 23:40:01 ID:mt6J22mD 3のような男に迫られる姫様がいい http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/354
355: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/22(土) 00:13:18 ID:OwEUp9wo おらは、やんごとないお姫さまがいい。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/355
356: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/22(土) 02:32:58 ID:eQ92XWPs >>352 ずるいぞ! ベアタソは俺だって好きだい!! http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/356
357: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/22(土) 03:41:13 ID:WKRjhTQl >>300 ベアトリス良かったです。GJ! 一文一文がとても的確で素敵でした。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/357
358: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/22(土) 13:49:28 ID:GhUk6Onx >>300 最高です。GJ! ベアトリスの心情が凄い的確だし、歴史描写もリアリティあって良かった。 リュシー姫エロとコリーヌ再登場、できれば期待してます。 >>348 ヤンデレラ姫いないのか、と思いつつ自分もクーデレがいいな。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/358
359: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/22(土) 17:10:57 ID:zBVZ/puK 自分は3と結婚して間にツンデレラ・クーデレラをもうけたい。 すくすくと萌え育つ娘たちを見て 「…おかしいわ、新帝国の覇者が生まれるはずでは…?」 と首を捻る妻を予言なんてそんなもんさ、と言って抱きしめたい。 それで妻が少しでも、予言された未来よりも悪くないと思ってくれたなら、俺は幸せだ。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/359
360: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/22(土) 17:42:10 ID:Z5VwBFiz >>359 SS化きぼんぬ。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/360
361: 348 [sage] 2006/07/22(土) 22:08:34 ID:CB+AGdCc 予想通りツンデレ姫、クーデレ姫派が多いなと思ったら… >>359 あんたにゃ負けたよ。 その心意気に敬意を表してSSを作ってみた。 三人の中からヤンデレラ姫を選んだ359王は、二人の可愛らしい姫君に恵まれました。 子供たちはすくすく育ち、359王もヤンデレラ王妃もとても喜んでいます。 そんな幸せな日々の一コマをご覧ください。 「ヤンデレラ?こんな夜更けに何所に行くのだ」 「…子供たちを、森に連れて行こうと思って」 「もうあの子達も寝てるだろう。何でこんな時間に?」 「……この時間じゃないと、梟やコウモリが、出てこないもの」 「???」 「あの子達は…預言書に記された……新帝国の覇者になる子達よ? 魔術の勉強も…きちんとさせておかないと……… お裁縫や、詩作や、音楽だけでは… 知識が偏ってしまうわ……」 「……(呆」 「今日は夜空が綺麗だから…… 占星術の勉強も…できそうね、 星の輝き具合で…次にどこの国に災害が起こるかも…ちゃんと分かるように、育てたいの…」 「……(焦」 「…じゃあ、行ってくるわね」 「まっ 待った!」 「…なあに?」 「いっいや、子供たちの勉強も大切だが、もっと大切なことが我々にはあるだろう?」 「…大切なこと?」 ちゅっ 「あっ・・・(照」 「王と王妃の夜の務めは、子供を作ることだろ?」 「……そうだ…けど、あの子達の教育は…?」 「いや、そういったものは、子供たちが興味を持ち始めたら教えればいいじゃないか。 とりあえず今はあの子達の弟か妹を作ろう」 「…なにか、はぐらかされてる…気もするけど、 私も、子作りは…嫌いじゃ……ないから………… しましょう」 こうして二人のお姫様は子供思いの王様と王妃様の下ですくすく成長しましたとさ。 (おしまい) http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/361
362: 359 [sage] 2006/07/22(土) 23:45:14 ID:zBVZ/puK GJ!幸せな我が家を描いてくれてありがとう。 周りから理解されがたく、俺も理解しきれない妻だがこれからも娘ともども大切にしていこうと思う。 彼女と出会わせてくれた348氏に心からの感謝を込めて… 359 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/362
363: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/23(日) 04:36:39 ID:qkJjhqoI 良かったな、359 何か人ごとながら、イイモンだねこーゆーのも http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/363
364: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/23(日) 21:58:30 ID:S4XRP6/D 御屠蘇姫いいねえ。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/364
365: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/24(月) 04:58:36 ID:qYDhpHJc 中々の良スレですね http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/365
366: 名無しさん@ピンキー [] 2006/07/24(月) 17:11:33 ID:v2/+80ZU >>124 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/366
367: 名無しさん@ピンキー [] 2006/07/24(月) 17:16:39 ID:v2/+80ZU >>127 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/367
368: 名無しさん@ピンキー [sage 俺が寝取られる側になりそうだw] 2006/07/24(月) 19:30:16 ID:UkzMMLli >>359には悪いが、ここで寝取られ物を希望したらどうなるのだろう…… http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/368
369: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/24(月) 20:08:06 ID:AEK31Imf ヤンデレに限らず、デレと寝取られって合わなくね? http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/369
370: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/24(月) 21:26:33 ID:5D+IU7PD >>348 クーデレラ姫が僕っ娘でさえなければ…! http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/370
371: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/24(月) 22:14:38 ID:goCWn0cM >>370 キミはなにもわかっとらん! 僕っ娘こそが最萌えなんじゃないか!! http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/371
372: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/24(月) 22:22:26 ID:dFwk+vAt まあ、姫らしさはかけらもないがな http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/372
373: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/24(月) 22:22:57 ID:5D+IU7PD いや、僕っ娘自体は萌えなんだ。 ただ、僕っ娘なら元気っ娘属性と合わせたいんだ。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/373
374: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/25(火) 00:25:31 ID:M2en2ROU >>369 いや、幸せそうな>>359を見て思いついて何も考えず書いただけなんだ、ごめんね。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/374
375: 359 [sage] 2006/07/25(火) 02:38:59 ID:H8/ccSr9 「>>368どの。 ヤンデレラは、少し人と違った感性を持っている。 一般なら是としないことも、彼女ならではの理由で受け入れてしまうことがあるかもしれない。 私がどんなに苦しんでも、ね…。 だがそれでもあの時…私が彼女を選び、彼女が私に頷いた事実は変わらない。 それを私は誇りに思うよ。 あぁでも、もう一つ言わせてもらうなら… 何があろうと俺はヤンデレラを離しはしない! 俺の女に手を出すな!!」 とりあえず359王的にはこんな感じと思われますw http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/375
376: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/25(火) 22:02:18 ID:m/4UL0es >>300 ベアトリス良かったです。その後の二人を読みたいです。 あとコリーヌと盗賊のその後も是非是非… http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/376
377: 名無しさん@ピンキー [] 2006/07/25(火) 23:08:07 ID:1JjByYah >>376 自分もコリーヌ好きだった。 無事に婚約したマチルダも見たいな。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/377
378: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/26(水) 01:17:28 ID:9Fv5zkVC マチルドのその後が知りたいw http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/378
379: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/26(水) 01:44:48 ID:3NMvP0YG 姉妹の中ではマチルダが一番好きだ http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/379
380: 名無しさん@ピンキー [] 2006/07/26(水) 01:57:24 ID:FvbOlwCR すみません。マチルダじゃなくてマチルドでしたね。作者さますみません。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/380
381: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/26(水) 07:56:49 ID:JU3m3X5Z まだ見ぬリュシー姫にもwktk http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/381
382: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/26(水) 10:08:55 ID:9Fv5zkVC しつこいかもしれんけどアグレイアの続き読みたいです って俺も勝手だけど、みんなも希望言いすぎだぞw 作者さんが大変ジャマイカ http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/382
383: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/26(水) 15:10:26 ID:rO/z/rLO だって大好きなんだもんw http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/383
384: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/28(金) 00:46:28 ID:5Zb6TsYD んー、エロい http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/384
385: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/28(金) 05:55:00 ID:UQdKudhi きれいなお姫さまのエロはいいよね http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/385
386: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/07/28(金) 08:53:17 ID:DH1Lomee 前スレの捕虜になっちゃった女騎士の続きが読みたいなー。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/386
387: 名無しさん@ピンキー [] 2006/07/31(月) 10:16:46 ID:yBlfXdeh 保守あげ http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/387
388: 姫と従者1/3 ◆YxrCMAImAU [sage] 2006/08/01(火) 19:11:06 ID:TRVJOF9/ 神が再降臨されるまでの場つなぎということで、保守がてら一本投入します。 アルフレッドは、ゆるい着衣の隙間から手を入れ、形の良い乳房ををつかみ出すと 無我夢中で貪った。 掌に吸い付くようなきめの細かい肌と甘い香りがアルの感覚を麻痺させる。 小さな桃色の突起はアルの愛撫に反応してそそり立った。 ロウィーナの口から吐息が漏れる。 「姫、そのような声を出されては」アルの言葉と行動は一致していない。 大切なご馳走を口にするようにアルの舌がロウィーナの乳首をもて遊ぶと、 吐息は甘い声に変わった。「ああ、アル」アルの手はロウィーナの下半身をまさぐり始める。 アルは長いスカートを捲り上げ下着の上からじらすように太ももを撫でた。 更に布を通してもわかる柔らかい盛り上がりの中心に指を這わすと、 ロウィーナが切ない声をあげる。 「姫、ここがようございますか」アルの指が執拗に同じ箇所を攻める。 アルは指を通して伝わる柔らかい感触と、瞳を潤ませ快感に身をゆだねるロウィーナの表情を 存分に楽しんだ。 「いかがです。お返事なさいませ」「いや」「嫌ならやめましょう」アルは指を離した。 「だめ」ロウィーナが思わず声をあげる。 「お嫌なのでしょう」わざとそう言って反応を見る。 恥らう様子がたまらなくそそることを知っているのかロウィーナは誘うように身をよじった。 「お任せください、もっとよくして差し上げます」アルは、ロウィーナの下着に手を掛け、手際よく脱がせた。 「アル」「わたくしの言うとおりに」アルはロウィーナの膝に手を掛けた。 「もっと足を開いて。そうです。ああ、よく見えます」「アル恥ずかしいわ」 「綺麗ですよ、姫。こうして見ているだけでも感じているのではありませんか。ほら」 アルは、指で粘り気のある液体を掬い取るとロウィーナの唇に擦り付けた。 「舐めて御覧なさい」ロウィーナは言われるままに唇を舐め、物足りないかのように アルの指にむしゃぶりついた。 「いやらしい姫だ。でもまだおあずけですからね」 アルは指を離すとロウィーナの股間に頭を沈めた。 しかしすぐに触ろうと馳せずゆっくりと眺めた。「綺麗な色だ。中はどうだろう」 指で広げて中を覗く。「卑猥にひくひくしていますよ」「いや」 「おねだりして御覧なさい。どうして欲しいのです」「言えません」 「素直じゃありませんね。こうでしょう?」アルはゆっくりと舌を這わせた。 ロウィーナは思わず声をあげる。執拗に執拗にアルは同じ箇所を攻め、 ぷっくりと顔を現した肉芽を見つけると吸い付いた。 絶叫をあげてロウィーナがのけぞる。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/388
389: 姫と従者2/3 ◆YxrCMAImAU [sage] 2006/08/01(火) 19:12:34 ID:TRVJOF9/ 「刺激が強すぎましたか。でも良かったでしょう?」 湧き出る泉を舐め取り今度はひだの奥へ侵入を開始した。 舌に沿わせて指も使い、徐々に入り口を開放してゆく。 ひくつく粘膜は愛液でたっぷりと濡れた指をすんなりとくわえ込んだ。 ロウィーナは叫びとも吐息ともつかない声をあげた。 中でかき回すとそれに合わせてロウィーナの体が反応して指を締め上げる。 「まだですよ」いったん引き抜くと指を二本に増やして再び挿入した。 そして今度は指を前後に動かし始め、同時に親指で肉芽を刺激すると、 あっという間にロウィーナは絶頂に達した。「本当にはしたない姫だ」 指を抜くと、ようやく自分のズボンと下着を脱いだ。 「姫はこれがお好きでしょう」 命令されるまでもなく自分から股間にそそり立つものに喰らいつき、舌を這わせ始めた。 「お上手です。どこで教わりましたか」「いや」 「あの男でしょう。言わなければあげませんよ」 ロウィーナはこっくりと頷いた。「ごほうびをどこにほしいのですか」 「ここ」ロウィーナは自ら足を開いた。「どこです」 「ここよ」ロウィーナは自分の秘所を指で押し広げた。「ここに入れて」 「いい子だ」ロウィーナはアルを待ちきれないように指を添えて受け入れた。 ゆっくりと腰を動かし始めると喘ぎ声が一段と高くなる。 だんだん速度を上げて、急に抜いた。「いや、どうして」 「後ろを向いて手をついて。お尻を高く上げて。そうです。全部見えますよ。 お尻の穴までひくひくしている。さあどこに入れるのでしたっけ」 「ここ、早く」「姫の癖に売女みたいだ」「いじわるしないでお願い早く」 アルが挿入するとロウィーナは腰を動かし始めた。「いやらしい。腰を使って。お仕置きだ」 アルが肉芽をつまみ上げると、絶叫があがりロウィーナの腰が砕けた。 その腰を抱えあげアルは言った。「今度はこっちを試してみよう」 「そこはだめ」「嘘おっしゃい。もう指が入ってますよ」「うそ」 「しかも三本もね。準備はもういいだろう」「いやあ」 「逃げるな。お前は本当はこれが好きなくせに」「いやあ、いたい。やめて」 ロウィーナは絶叫を上げた。「力を抜け。そうだ。じゃあ動かすぞ」「いたい」 「そうかな。ほらだんだん引く引くしてきた」「あああ」「いいんだろう。こっちも、ほら」 アルは膣に入れた指をかき回した。 めくるめく快感の波に押し流され、絶叫とともにロウィーナは気を失った。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/389
390: 姫と従者3/3 ◆YxrCMAImAU [sage] 2006/08/01(火) 19:15:43 ID:TRVJOF9/ 自分は果てることのないまま、アルはロウィーナの身体を清め、着衣を整えた。 最後の瞬間にロウィーナが叫んだのはあの男の名前だった。 所詮、自分はあの男の身代りでしかないのだ。 それでも、求められればまた同じ事をするだろう。 このような変則的な形であっても、姫の望みどおり奉仕するのが従者として務めだと 無理やり自分に言い聞かせた。 アルは、行為の間一度も口づけをかわさなかったことを思い出した。 だが、目を閉じたままの姫を唇を奪うことはどうしてもできなかった。 終 お目汚し失礼しました。 先日から、やきもち焼きのイヴァンがどんな意地悪をされたのか気になって眠れません。 作者さま。首を長く長くして待っております。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/390
391: 名無しさん@ピンキー [sage] 2006/08/02(水) 00:50:46 ID:6dV5Uo89 >>390 場つなぎなんてコトナイコレ GJ!!! http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/391
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