[過去ログ] セーラームーン総合スレッド2 (818レス)
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533: 2006/06/12(月) 19:27:19 ID:/sQx2o2J(1/2)調 AAS
原作、思わず読み返してしまったよ。
ちゃんと原作とリンクして書いているんだな。
各場面で↑の今までのことが目に浮かんだ。
ブラックレディは登場するんだろうか・・・?
534(2): 2006/06/12(月) 20:53:38 ID:vU8/ezqP(1)調 AAS
さすがにブラックレディまで書いたらごちゃごちゃ&長くなりそう
>>528
ムーン陵辱、ちゃんと書いてくれると個人的に期待してる。
535: 2006/06/12(月) 21:02:33 ID:/sQx2o2J(2/2)調 AAS
>>534
確かにそうだな; 失敬。
>>528
変なこと言ってスマソ; スルー志向で。
536: 2006/06/12(月) 21:13:50 ID:B97OxWTd(1)調 AAS
原作に添っているのに全く先が読めない展開
>>534
タイトルからしてそりゃもうお前間違いないだろ>ムーン陥落
537: 2006/06/12(月) 22:46:59 ID:QnVnaya/(1)調 AAS
原作ではキス出来たがアニメでは2回に渡り失敗。
そんなデマンドはネ申の力で救われるのか!?
538: 2006/06/12(月) 22:49:57 ID:kVsBSWJL(1)調 AAS
お願いですから、カラベラス母子だけは
なんとか幸せにしてあげて下さい…かわいそうすぎる
539: [age] 2006/06/13(火) 00:18:18 ID:9+OKbiS7(1)調 AAS
期待age
540(1): 2006/06/13(火) 14:26:40 ID:vvvPi4VI(1)調 AAS
はるか、みちる輪姦もの期ボンヌ
541: 2006/06/13(火) 19:11:18 ID:/coF5uXP(1)調 AAS
今更だけど、マーズの話がかなりエロい気がw
個人的にツボだww
燃え盛る炎の明かりに照らされながら(ry
>>540
セラムンRだからこそ良いと思うんだが。
Sまでいくと微妙な感じがする;
542: 2006/06/13(火) 19:38:37 ID:1dje9Gec(1)調 AAS
続きが気になって毎晩のぞきに来る俺がいる。
ほんとに予想がつかん展開だ…でも原作には忠実なんだよな。
543(1): 2006/06/13(火) 21:07:34 ID:x6dhTro3(1)調 AAS
忠実ではないから予測がつかないのでは。
544: 2006/06/13(火) 22:12:47 ID:kv66IU39(1)調 AAS
>>543
そういう意味の忠実ではなく
>>501みたいな意味
545: 2006/06/13(火) 22:16:26 ID:7VP/vA56(1)調 AAS
実は今までブラック・ムーン嫌いだったんだが、入信しようかと思うw
546: 2006/06/13(火) 22:20:47 ID:RIAc4Nwh(1)調 AAS
そういやセーラームーンって公式ノベライズはされてないよな?(絵本みたいなのはあるけど)
少女漫画の小説版ってあまり売れないんだろうか。
547: 2006/06/13(火) 23:27:42 ID:i04j/3Dh(1)調 AAS
ここでマーズにルベウスの子を産んでほしいと思うのは
イクナイことなのだろうか
548: 2006/06/14(水) 00:32:17 ID:D96gpFQ7(1)調 AAS
神はまだか…
お願いします続きをお願いします
549: 2006/06/14(水) 21:40:16 ID:CNnsDO7I(1)調 AAS
まだ3日しか経ってねえしモチツケw
しかしホントに毎回続きが気になる締め方っつーか、週間連載を見ているようだ。
『毎週クライマックス!』みたいな煽りをつけたくなるな
550: 2006/06/14(水) 23:06:49 ID:7eR8oeCw(1)調 AAS
>>513
グラスの中に満たされた白濁の液体って精液?
551: 2006/06/15(木) 04:06:36 ID:ltSYl0sh(1)調 AAS
ふとこのスレみて、思わず元祖セーラームーンアニメみてしまったw
セーラームーンって冷静にみると(というのも変な言い方だけど)面白いし意外に教育的だね。むちゃナツカシス
続編にはついていけなくて無印しかみてないけど、子供の頃の記憶よりも面白く感じた。多分このスレのせい。
今になって思わずはまるくらい面白かったです、続きに期待
552(1): 2006/06/15(木) 11:12:25 ID:leVFOeP0(1)調 AAS
「うつむいてばかりいるとお日さまの明るいことも忘れちゃうんだって。」
「失望は愚か者の結論よ!」
「3.14159265358979・・・・・・・・・」
「恋人がいたっていいじゃないか。アタックあるのみ!」
「時代劇は愛と色気と立ち回りよっ!」
553: 2006/06/15(木) 19:46:55 ID:OVVErqIL(1)調 AAS
>>552いつのセリフだっけ?
554(1): 2006/06/15(木) 20:06:37 ID:DzJC6vUO(1)調 AAS
今更セラムンかよ
だがそれがいい
555: 2006/06/15(木) 20:26:57 ID:idhit+9C(1)調 AAS
>>554
気が合うかも試練
556: 2006/06/16(金) 01:08:31 ID:s183ydmE(1)調 AAS
はるかage
557: 2006/06/16(金) 10:32:20 ID:D27R4F5t(1)調 AAS
プルートは単なる回収係なのだろうか。
期待してはいけないと思いつつワクワクしている自分がいる。
558: 2006/06/16(金) 22:17:08 ID:197Sllwx(1)調 AAS
やるとしたら「プルート○○」でやるだろ。
うさぎとワンセットってのはあんまりだ
559(1): 2006/06/17(土) 00:03:47 ID:hgTlJ8tp(1)調 AAS
四姉妹は、上からペッツ、カラベラス、ベルチェ、コーアンだから
カラベラスが「ベルチェお姉様」なんて呼ぶのはおかしいな。
560: 2006/06/17(土) 00:11:07 ID:Kp7m1ssY(1/3)調 AAS
ネコとタチだから……とか(ぉ
561(1): 2006/06/17(土) 02:20:43 ID:9tBjIgBj(1)調 AAS
綺麗なままつれてこいとかいっていざ手に入れてやってみたら
すでに非処女
562: 2006/06/17(土) 09:25:07 ID:ZQZb1REz(1)調 AAS
はるか〜
だれか書いて〜
563(2): 2006/06/17(土) 09:46:34 ID:zm48zfSD(1)調 AAS
>>561
その点はすでにエスメロードに指摘されてるがw
まぁデマンドが処女厨なら、最初から人妻に惚れたりせんよな。
564: 2006/06/17(土) 10:35:12 ID:G0yASgFa(1)調 AAS
>>563
デマンド×育子ママもありか?w
565: 2006/06/17(土) 12:23:10 ID:kOgqWC8h(1/4)調 AAS
原作読んだことないんだが、
アニメではペッツとサフィールっていいかんじだったよな。
原作ではそうゆう描写はあったのか?
566: 2006/06/17(土) 14:25:06 ID:CTd86k3Q(1)調 AAS
原作では四姉妹はさっさとやられるからな…
最後まで生き残ったカラベラスとルベウスがいい感じで、
エスメロードはルベウスに押されぎみだったw
比較してみると楽しいぞ。
567(1): 2006/06/17(土) 14:26:56 ID:kOgqWC8h(2/4)調 AAS
アニメのエスメロードを全く覚えてないんだが。
568: 2006/06/17(土) 15:01:05 ID:pKpO4qZI(1/3)調 AAS
>>567
全く活躍しなかったからな…
569(1): 2006/06/17(土) 15:27:37 ID:kOgqWC8h(3/4)調 AAS
このスレで懐かしくなってセーラームーンRの格ゲーやったんだが、
マーズ一人でルベウス戦とか、
ムーン一人でデマンド戦とかでいらない妄想がW
アニメのルベウスっていつ死んだんだっけ?
570: 2006/06/17(土) 16:03:44 ID:pKpO4qZI(2/3)調 AAS
>>569
つyou tube
571(1): 2006/06/17(土) 16:23:05 ID:Ygq9SE83(1)調 AAS
ようつべのセラムンどんどん消えていってるよね
仕方ないけど残念
572: 2006/06/17(土) 18:04:44 ID:nVAFCRCc(1)調 AAS
>>563
人妻と知ったのは後からなのでは。
なにより未来のクイーンの外見は20歳前後らしいし。
573: 2006/06/17(土) 18:41:55 ID:pKpO4qZI(3/3)調 AAS
月の王国のやり方に反発して城を攻撃したんだから、
相手の事を何も知らないはずがない。
ただ、姿を見たのは攻撃した時初めてだったらしいが。
574: 2006/06/17(土) 21:17:24 ID:kOgqWC8h(4/4)調 AAS
>>571
ようつべって何だっけ?
575: 2006/06/17(土) 22:03:54 ID:eSkx9Brt(1)調 AAS
お前は1個上のレスも読めんのかw
576: 2006/06/17(土) 23:04:22 ID:Kp7m1ssY(2/3)調 AAS
「人々に永遠の命を与えた女王」と書くと、クイーン・セレニティのことか
女王プロメシュームのことかわからんなw
577: 2006/06/17(土) 23:32:06 ID:9IF1jk5e(1)調 AAS
汽車は〜 闇をぬ〜けて♪
578(1): 2006/06/17(土) 23:38:24 ID:TooDr7TC(1)調 AAS
外部リンク[htm]:emeraldas.net
プロメシュームってこの人?
579: 2006/06/17(土) 23:47:31 ID:Kp7m1ssY(3/3)調 AAS
>>578
その人の成れの果てという方が正しいかな。。。
580(1): 2006/06/18(日) 00:52:13 ID:S5CIzqFv(1)調 AAS
ルナとプロメシュームって漠然とキャラがかぶるような
581: 2006/06/18(日) 07:47:48 ID:NrLpHRLD(1)調 AAS
>1000年女王として1000年間(1900〜1999)地球を影から治める。
1000年なのに、100年間なんだな。w
582: 2006/06/18(日) 08:28:20 ID:BkYsdD9T(1)調 AAS
17年ゼミだって蝉の期間はちょっとしかないぞ。
583: 2006/06/18(日) 10:07:51 ID:sQmgDmqQ(1)調 AAS
じゃ残り900年はネコか
584: 2006/06/18(日) 19:14:34 ID:dyJ645t4(1)調 AAS
話題についていけんw
お前ら何歳だよw
585: 2006/06/18(日) 19:21:04 ID:+CVqA5Vu(1)調 AAS
>>580
……そう言えば千年女王の方だと中の人がルナと同じなのか。
成れの果て(画像リンク
)の方だと来宮良子さんだそうで。
586: 2006/06/18(日) 22:27:18 ID:xV8GwcHa(1)調 AAS
有紀蛍の中の人は桜田先生/せつなさんだね
587: ムーン陥落34 2006/06/19(月) 00:35:12 ID:SIQ2CPG5(1/12)調 AAS
鍋の底から、ポコポコと泡が浮かんでくるのを、木野まことはぼんやりと見つめていた。
「お湯を沸かす」と言うのは、考えてみたら変な表現だ。正しくは「水を沸かす」ではないだろうか。
天才少女に尋ねてみたところ、「日本語としてはおかしいが文法的には正しい」そうだ。
『お湯と言うのが結果で、沸かすと言うのがその過程ね。この場合、結果が先に来ているから違和感があるんだと思うわ』
『でも、『ケーキを焼く』って言葉はおかしいとは思わないでしょう。文法的には、完成したケーキをさらに焼く、って意味にもとれるけれど』
『そこが言葉の面白いところよ。つまり……』
勉強の話になると、亜美は多弁になる。以前はそんなところが少し鬱陶しく感じていたが、今は穏やかに受け入れられるようになった。
亜美やまことの幸運は、自分の趣味が、たまたま社会的に認められている事だった、という点だ。
家事や勉強が出来る少女を嫌いな人間はそういない。その反面、自分が好きでしていることなのに、誰かに媚びているように思われるのが難点だ。
まことは好きな人にだけ料理を食べさせてやりたいし、亜美も、天才だからと言って何でもできるように思われるのは心外だろう。
(誰もあたしたちのことなんてわからない)
身に余り過ぎる能力が他人との軋轢を生む、そんなところが共通していたのか。容姿や性格的には正反対なのに、何故か亜美とは最初から気が合っていた。
同じ国に生まれ、同じ学校に通い、同じセーラー戦士として、同じプリンセスに仕えた。
───そして、辿る運命までもが同じだったとは。
白い湯気が頬を湿らす。まことは雑念を振り払うように頭を振り、火を止めた。
沸騰した湯の中に塩を一つまみ入れ、乾いた麺を放射線状にバラバラと投げ込んでいく。箸でかき混ぜるとすぐに疲れたようにしんなりとし、湯の中に沈んでいった。
料理はいい。手を動かしている間は、何も考えずに済むから。
「まこちゃん、何か手伝う事ある?」
居間から亜美が顔を出した。まことはポニーテールを揺らしながら振り返り、無理に笑顔を作った。
「ああ、いいよ。亜美ちゃんは座ってて」
退院してから亜美のマンションに移り住み、もう1週間になる。
亜美の母親は滅多に家に帰らないし、帰っても娘の部屋に無断で入ることはないので、友達を連れ込んでいても気付かれない。
こういう時は、一人暮らしで良かった、としみじみ思う。娘が夜分に襲われても、長い間家を空けても、心配する親がいない。
今のまことにとって一番辛い事は、あの夜のことについて詮索されることだった。まことが病院に運び込まれた事は、いずれ人の口から漏れる。
少年たちにも顔を見られた。また会ったらと思うと怖くて恐ろしくて、外を歩けない。
だから、同じ傷を抱える亜美の元に逃げ込んだ。それが果たして正しい事であったのかはわからないが、こうする他はなかったのだ。
亜美は何も言わずまことを泊めてくれ、学校に行けとも言わなかった。
失踪した美奈子とうさぎは、未だ見つからない。アルテミスとルナも帰る場所をなくし、まことともども亜美のマンションに居座る事になった。
(レイちゃんは……)
守ってやれなかった、黒髪の少女を思い出す。彼女はまだ、意識が戻らないのだろうか。ひょっとしてずっとこのままなのだろうか。
いかにも粗野なあのルベウスに、身体を好きなようにされたのだ。身体のみならず、心が壊れてしまってもおかしくない。
退院した頃には、まことも随分痩せていた。つんと張っていた乳房は腫れがひかず下向きになり、肛門が緩んだせいか腸の調子も悪くなった。
少年たちだけではなく、医者や看護師にも生まれたままの姿を見られ、尻の穴に薬を塗られた。中学生の少女には、あまりにも過酷な仕打ちだった。
下腹に手を当てる。もうそこには何も入っていないのに、痛みの記憶が深く残っていて、思い出すたびに傷口が疼く。
「はい、いっちょあがり」
十五分ほどでスパゲッティは茹で上がった。
ほかほかと湯気を立てる麺の上に、ミートソースをたっぷりかける。粉チーズと一緒に、亜美の目の前に置いた。
「ありがとう。おいしそう……」
亜美は大きな目を細めて、皿の上に盛られた夕食を見つめていた。その膝元にルナとアルテミスがうずくまっている。
二匹とも目に見えて憔悴していた。お互いの主が揃って行方不明なのだから、無理もない話だ。
「……アルテミスたちも、食べなよ。お腹すいてるだろう」
まことは小皿の上に分けたスパゲッティを見せる。
寄り添うようにしている二匹の猫は、ちらりと皿の上に目を向けたまま、身動ぎもしなかった。
口に運んでもらえるのを待っているわけではなく、本当に食べたくないのだとわかった。
588: ムーン陥落35 2006/06/19(月) 00:42:50 ID:SIQ2CPG5(2/12)調 AAS
「ルナ……」
亜美が気遣うように声をかけたが、ルナは沈黙を守った。
アルテミスも何も言わない。二匹で黙っていると、白と黒の置き物がただ並んでいるだけに見える。
まことたちは仕方なく、二人だけでスパゲッティを食べ始めた。フォークと皿がぶつかり合う音が、マンションの室内に響く。
美味しいはずなのに、全く味がしない。アパートでの一人の食事よりも楽しいはずなのに、心は沈んでいる。飲み込んだ麺が、ずっしりと胃にもたれる感じがした。
亜美は片手に握ったフォークにスパゲッティを巻きつけながら、左手でせわしなくハンディコンピュータをいじっていた。
地場衛に渡しておいた端末と通信が出来なくなっているらしい。うさぎと一緒にいる時、何かあったことだけは間違いなかった。
身体に傷を負っていても、手と頭が動く限り目の前の問題を解決しようとする亜美に比べて、自分は何と情けないことだろう。
自慢の腕力も今は全く役に立たない。全身の筋肉が、恐怖の記憶で強張ってしまったかのように動かない。
家事に逃避して、亜美の身の回りの世話をすることで気を紛らわせてはいるが、いつまでもこのまま甘えてはいられない事は判っている。
うさぎたちの行方が判り次第、早晩セーラージュピターとして戦わなければならないのだ。
(だけど、無理だよ……)
以前のように、先陣切って敵の集団に突っ込んでいくような勇気は、今のジュピターにはない。
高層マンションの窓から見下ろす人間の集団すら怖く、足が竦む。身体が動かないのだ。
これまでどんな敵と戦った時でも、ここまでの絶望は味わった事がなかった。性的暴力と通常の暴力とは、明らかに種類が違うのだと、彼女ははっきりと思い知らされた。
身体の内側から起こる変化。行為自体は悪とは見なされない特異性。善と悪の境界線の曖昧さ。女だけに与えられるリスク、妊娠の恐怖。
あの少年たちには顔を見られた。半分気を失いかけていたが、写真も撮られた記憶がある。
普通の少女としての夢や将来のビジョンが、まことにはある。
綺麗な花とレースに囲まれた部屋で、刺繍や編み物をして過ごしたい。大好きな観葉植物に水をやりながら、恋人のためにケーキを焼いて、彼の帰りを待つ。
幼い頃から夢見ていたそんな生活には、もう手が届かないような気がした。
身体を割り開かれ嬲り者にされて、もう消えてしまいたいと思ったのに、何故かこうして生きている。しかしここにいる自分は、以前の木野まことではないのだ。
『亜美ちゃんは、何も変わってないよ!』
あの時のうさぎの台詞が、今はひどく傲慢に聞こえる。
人は、変わらないはずなどないのだ。変わらないことを強制しているのは、プリンセス・セレニティの存在ではないのか。
あの言葉は、何があっても自分の傍を離れるなと、そう解釈する事も出来る。身体がボロボロになっても、守護神としての使命を忘れるなと。
自覚して口にしているのでなくとも、まことたちにとって唯一神である彼女の言葉は、あまりに重い。
ピーーーーーッ……
機械的な音が、まことの思考を断ち切った。
「通信が途切れた地点がわかったわ」
検索を終えた亜美が、難しい表情で呟いた。
「芝公園近くの工事現場前よ。やっぱり、衛さんはうさぎちゃんと一緒にいたみたいね。そこで何らかの事件に巻き込まれた……」
「美奈は?」
アルテミスが跳ね起きる。尻尾をぴんと立てて、亜美の傍に駆け寄った。
「ごめんなさい、それはまだ……」
言葉を濁す亜美を、アルテミスは苛立たしげに見つめた。
「しっかりしてくれよ!頼れるのは亜美しかいないんだ!」
ルナとアルテミスにとって、うさぎや美奈子の存在がどれほど大きいものであったかはよく知っている。特にアルテミスは、美奈子の事となると普段の冷静さを失ってしまうほどだった。
しかし、学校に復帰して塾や予備校に通い、休みの日は時間を見つけてセーラーマーキュリーとしての任務をこなしている亜美を、これ以上追い詰めて何になるのか。
「そんな言い方はないだろう。亜美ちゃんだって頑張ってるんだ!」
まことは思わず拳でテーブルを叩いた。
589: ムーン陥落36 2006/06/19(月) 00:44:50 ID:SIQ2CPG5(3/12)調 AAS
所詮男には、女の苦しみはわからないという事だろうか。
アルテミスは、亜美が「大丈夫よ」と言えば、本当に大丈夫だと思っている。あとは文句の一つも言わず、黙々と作業をこなしてくれると思っている。
そして問題が起きて初めて、「なぜ辛いと言わなかった」と言うのだ。
「亜美ちゃんがどんなに辛い思いをしてるか知りもしないで……!あんたたちは、ただ寝転がって文句を垂れてるだけじゃないか!」
いつもいつも、彼らはまことたちに『頑張れ』と言う。自分たちは安全なところから。
現世において、まことたちは普通の中学生だ。地球を守り、うさぎを守り、かけがえのない友人や私生活を守り、これ以上何を『頑張れ』と?
──守るべきものが増えるたびに、人は弱くなる。いっそ全部捨ててしまえば……
ペッツの言葉が思い起こされる。
(あやかしの四姉妹が強いのは、つまらないしがらみを捨てているからじゃないのか)
戦いに勝利するためなら、彼らブラック・ムーンは容赦なく仲間を切り捨てるだろう。
自分たちに足りないのはその覚悟ではないのか。たった一人を気遣ったために、次々と仲間が倒されていく。
(たった、一人のために……)
「まこちゃん」
静かな亜美の声が、まことを捕らえた。
「今は余計な事は考えない方がいいわ。私たちは敵の暴力の前に一度は屈したけれど、心までは明け渡したわけじゃない」
亜美の涼しげな眼差しは、まことの心を少しだけ軽くした。
彼女は本当に、強い。だが、それだけだろうか。まことの考えが読めたという事は、亜美の中にも多かれ少なかれ、その考えがあったという事だ。
「それと……これから、火川神社に行こうと思うの。レイちゃんが心配だもの」
「え!?」
驚くまことに、亜美は画面上の赤い三角を示す。
「これが、レイちゃんの変身スティック。移動しているでしょう?」
変身スティックの位置は、イコール、現在のセーラー戦士の位置を示している。
言われてみれば、三角形は火川神社の地点で右往左往していた。
「ほんとだ。でも、何で…?」
画面を覗き込んで、まことは不審な顔をした。レイが目覚めたのなら、真っ先にまことたちに連絡が来るはずだ。
それとも、まことと同じように、立ち直れずに床についているのだろうか。……いや、それはない。
三角の動きが活発すぎる。戦えない状態だとしても、連絡が出来るくらいには元気なはずだ。
「変身スティックを持っているのが、本人だとは限らないわ」
亜美の漏らした一言に、まことははっとした。
「どういうことだい?ひょっとして……敵が?」
-----
「変身スティックを返しなさい」
いつものように粥を運んできた相手に、火野レイは単刀直入に切り出した。
あまりにも率直なものの言い方に、コーアンは目を丸くした。
祖父の身体を借りているから、性格には祖父の目が丸くなったのだが。その気味が悪い光景にも、いい加減慣れてしまった。
「ルベウスは好き勝手言ってくれたけど、戦わないあたしなんてあたしじゃないのよ。あんたたちだって、いつまでもこんな茶番を続ける気はないんでしょう?」
何より、敵が目の前にいるのに手が出せない状況というのに、レイは我慢できなかった。
亜美の事も美奈子の事も、うさぎの事も心配だった。まことがついているから、大丈夫だとは思うが……。
自分が気を失っている間に、彼女たちが悲惨な目に遭っていることを、レイは知らない。ただ、研ぎ澄まされた霊感がはっきりと、破滅の足音が迫っていることを伝えてくるのだ。
「わからない小娘……」
祖父は馬鹿にするように呟いた。
「スティックがあっても、刻印を消さない限り、あなたはまだ変身できないと言ったでしょう」
「だから、その刻印を消す方法を教えろって言ってるのよ!」
レイは苛立って叫んだ。
590: ムーン陥落37 2006/06/19(月) 00:45:49 ID:SIQ2CPG5(4/12)調 AAS
本来怒りをぶつけるべき相手は、既にこの世を去ってしまった。今のレイには、この女しか感情を迸らせる相手がいない。
すぐにでもここを出て、誰かと話して、思っていることを行動に起こさなければ、気が狂いそうだった。
引き篭もることを選択したまこととは逆に、レイは身体を動かすことで、辛い記憶から逃れようとする意識が働いていた。
横になって天井を見つめていると、あの時の恐怖が甦ってきて、怖い。早く神社から出たい。変身して、好きなように炎を出したい。破壊衝動の現れである。
「勘違いしてもらっては困るわ。あなたにとって有利な情報を教えたのは、ルベウス様の本心を伝えて、出来るだけ長く苦しんでもらうためなんだから」
祖父の目は、手がつけられることのない粥をじっと見つめている。
最後まで自分らしく生き、消滅した相手のことを思っているのか。レイの霊感を以てしても、その心の奥までは覗けない。
「そんなに簡単に、セーラー戦士に戻れるとは思わないでね。仮にもう一度変身できても、仲間はあなたを受け入れてくれるかしら?」
「ど……どういうことよ……」
霊力ゆえに、他人に拒絶された経験を持つレイは、思わずたじろいだ。
うさぎたちに会って、ようやく素の自分を出せる仲間を見つけたと思った。もう、二度と一人ぼっちには戻りたくない。
祖父の口から、くすくすと笑いが漏れる。
「マーキュリーもジュピターも陵辱の恐怖に立ち直れず、ヴィーナスはこちらが捕獲。おまけにあなたが大好きなセーラームーンは、現在行方不明」
目の前が真っ暗になりそうなことを、祖父は平然と言った。顔色を失っているレイの耳元に、甘く囁きかける。
「あなたたちの結束力は、確かに強い。でもそれが弱点になることもあるの。ほら、スパゲッティだって、くっついていると美味しくないでしょう?」
「この……!」
怒りで目の前が赤く染まった。レイは布団を跳ね除け、祖父に掴みかかった。
自分たちの友情を否定され、彼女は熱くなっていた。まことの優しさに応えられなかったこと、その後まことが同じ目に遭ったことが、怒りに油を注いだ。
庭の方角で小さな声がしたのは、その時だった。
「ごめん下さい」
懐かしい声に、レイの動きがぴたりと止まった。
(亜美ちゃん……!元気になったの?)
心ない連中によって傷つけられた亜美が、自分を訪ねて来られるほどに回復したのだと思うと、レイは大きく励まされた。
この後、再び絶望のどん底に突き落とされることになろうとは、思いも寄らずに。
コーアンは素早く声色を変えると、障子の向こうに声を飛ばした。
「どなただね?申し訳ないが、今は復旧作業中で、参拝は出来ないんじゃよ」
「どいて!!」
いても立ってもいられず、レイは飛び起きた。
祖父の身体を押しのけ、障子を思い切り開け放つ。流れ込んでくる日光と風の向こうには、懐かしい姿があった。
和風の庭には不似合いな、すらりとした美少女が二人、ギリシャ彫刻のように立っている。
青いセーラースーツに身を包んだ小柄なショートカットの戦士。
緑のセーラースーツに身を包んだ大柄なポニーテールの戦士。
「セーラーマーキュリー」
「……セーラージュピター」
どこか暗い影を宿した表情で二人は言い、いつもの決めポーズもしなかった。
それでも、レイは嬉しかった。ヴィーナスも交えて、もう一度四人で戦えると、この時はそう信じて疑わなかった。
四人の心がとうに離れてしまったことなど、気付きもしなかった。
(亜美ちゃん、まこちゃん!)
喜びがレイの面を占める。
「マーキュリー、ジュピター!あたしはここよ!」
祖父の横から手を振り、身を乗り出して、大声で呼びかける。艶やかな黒髪が庭からの風に煽られ、二人に向かって存在を主張するようにはためいていた。
マーキュリーは彼女を一瞥しただけで、祖父に向き直る。
その手には愛用のハンディコンピュータ、その瞼は特殊なゴーグルで覆われていた。指がせわしなく動き、一つの結論を素早く弾き出す。
「あなたが、レイちゃんのスティックを奪って監禁していたのね。コーアン」
591: ムーン陥落38 2006/06/19(月) 00:49:35 ID:SIQ2CPG5(5/12)調 AAS
「ふん……意外と早く嗅ぎつけたわね」
ずるりと、祖父の身体が崩れ落ちる。身体から『彼女』が抜け出したのだ。
黒い霧のようになったコーアンの身体が、庭に立つマーキュリーたちに迫っていく。
「大人しく引き篭もっていれば良かったのに。またマワされたいの?」
びくん、とマーキュリーの肩が撥ねた。青いブーツを履いた足が、ガクガクと震えだす。立ち直ったつもりでも、そんなにすぐに忘れられるものではない。
次第に青ざめていく彼女を庇うように、ジュピターが前に立った。
「やめろ!これ以上彼女を追い詰めるなっ!」
コーアンの目が、今度は長身の少女に向く。じわじわと、真綿で首を絞めるように、言葉で彼女たちを責める。
「あらジュピター、お尻の具合はもういいのぉ?用を足す時大変でしょ?」
「くっ………」
ぎりぎりと奥歯を鳴らす音が、レイの耳にも届くようだった。
颯爽と登場した割には、マーキュリーたちはなかなか攻撃に移ろうとしなかった。ジュピターなどは率先して敵に一撃を加えていて良さそうなものだが、全く動かない。
(二人とも、どうしちゃったのよ!?)
変身できない己を歯痒く思いつつ、レイは心の中で叫んだ。戦いたいのに戦えないレイとは違って、彼女たちは戦いたくないのに、この場にいるのだ。
その気持ちが、レイには判らない。同じ傷を抱えていても、本人でない以上、その痛みは本人にしか判らない。
「辛いのは判るわ。どこの馬の骨とも知れない、汚らしい男に、精液をたっぷり中出しされちゃったんですもの」
ジュピターたちを取り巻くように、コーアンが残酷な言葉を投げかける。
「やめなさいよ!」
祖父の身体に布団をかけながら、レイは噛み付いた。しかし、コーアンの舌は止まらない。
「その点マーズは幸せね。ルベウス様に愛されて抱かれたのだから」
空気が凍りつくような一言だった。
(な、何を言い出すの!!)
マーキュリーたちも、驚いたようにレイの顔を見ている。
その面に不審の色が走ったのを、はっきりと見てしまった。違う、と言いたいのに、咄嗟に声にならない。
本人が死んだ以上、証拠など何もないのだ。むきになって否定すれば否定するほど、却って怪しまれる。
確かに、ルベウスがマーズに執着していたことは、コーアンの口から聞かされた。だが、それが何だと言うのだ。ジュピターとマーキュリーの視線が痛い。
(やめてよ……!違うの、信じて!)
口元を覆った。吐き気がこみ上げて来る。
あんな男は大嫌いだ。情けを受けた覚えはない。誰からも責められる覚えはない。
不信感が芽生えるのはわかる。数ヶ月ぶりに会った友人が思いのほか元気そうで、しかも敵の介抱を受けている。
(これには事情があるのよ。けれど、話せば長くなる……!)
コーアンはまさにそれを狙っていたに違いなかった。
セーラーマーズが『こちら側』に寝返ったのではないかと、思い込ませるために。そうではないと証明できる手段が、今のレイにはない。
「レイちゃん……?」
訝しげに問いかけるマーキュリーの声を、コーアンが荒々しく遮った。
「飛んで火に入る夏の虫とは、まさにこのこと。お前たちの方から集まってくれるとは!」
コーアンが叫ぶと同時に、神社の上空がカッと光った。
落雷にも似た衝撃が境内を真っ白に包み、眩しすぎる閃光が目を灼く。
その光が消えてなくなると、空に巨大な円状の物体が二つ、目玉焼きのように浮かんでいるのが見えた。
(なに……あれは!?)
初めて目にする物体だった。上空から放たれる圧倒的なパワーに、地面が小刻みに揺れている。
その物体から、光のエレベーターが真っ直ぐに降ってくる。庭に立つジュピターとマーキュリーの身体を、ふわりと浮き上がらせた。
「うわ……」
「きゃあっ」
そのまま二人の身体は、掃除機で吸い込まれるように、どんどん空へ吸い寄せられていく。
「マーキュリー、ジュピター!!」
身体の痛みも忘れて駆け寄ろうとするレイを、さらに光が包み込む。
「お前も来るのよ!」
裸足が地面から離れ、もがく手が宙を掴んだ。ブラック・ムーン一族は、異星からの侵略者。その事実を、レイは改めて認識した。
(あたしたちは、とんでもない敵と戦っていたんだわ)
戦慄に身体が震える。鳩尾辺りに、また何かがもたれるような感覚があった。浮遊したせいで、気分が悪くなる。
マーキュリーとジュピター。ルベウス。コーアン。様々な顔が頭の中でぐるぐる回った。
自分を照らし出す巨大な円盤の姿を目に映しながら、レイは意識を手放した。
592: ムーン陥落39 2006/06/19(月) 00:50:28 ID:SIQ2CPG5(6/12)調 AAS
ここは、どこだろう。随分と肌寒い。
裸の肩をぶるりと震わせて、月野うさぎは意識を取り戻した。
見慣れた街の風景は、そこにはなかった。上を向いても下を向いても、ただ白い空間だけが続いている。
(まもちゃん……)
最初に思ったのはその人のことだった。
同時に、胸の奥にずきりと刺すような痛みが走る。
うさぎが覚醒するのを待っていたかのように、記憶が急速に巻き戻しを始める。
「いやっ!」
うさぎは頭を抱えた。
思い出したくないのに、まざまざと再生された出来事。タキシード仮面の上に覆い被さる、エメラルド色の巻き毛。
うさぎだけのものだったあの肉体を横から掠め取り、こちらを向いてにやりと笑ったあの女──エスメロード。
衛を思い出すことは、あの女の顔を思い出すことにも繋がる。これから先、ずっとこんな思いをしなければならないのか。
(イヤだよ、そんなの……)
つめたい感触が、裸体にまとわりつく。
うさぎは緩慢に起き上がった。見回すと、遠くにぼんやりと四角い塊があるのが見えた。
二・三度瞬きをし、その物体が何であるのかを確かめようとする。
チョコレートを縦にしたようなもの、と思ったのは、単に空腹だったからだ。よく見れば、それは扉の形をしていた。
「お目覚めですか。セーラームーン」
低い女性の声に、うさぎは飛び起きた。
エメラルド色の忌まわしい記憶が、脳裏を染めたのだ。
「だ、だれっ!?」
裸の胸を覆い隠し、問いかける。
霧のようなものに包まれた扉の影から、さらりとした黒髪が踊る。
現れたのは、白と黒のセーラー服を纏った女性だった。褐色の肌に、切れ長の瞳。容貌は文句なしに美しかった。
ゆっくりと歩み寄ってくる女性を、うさぎは惚けたように見つめていた。
「レイちゃん……?」
いや、違う。レイはこんなに色黒ではない。
それに顔立ちもずいぶん大人っぽい──どんなに少なく見積もっても、二十歳は過ぎているように見える。
自分に向かってかけられる穏やかな微笑みに、うさぎは同性ながらどぎまぎした。
こんな大人の女性がセーラー服を着ていると、妙に背徳的な雰囲気を醸し出す。同じコスチュームなのに、着ている人が変わると、こんなにも違って見えるものだろうか。
「私はセーラープルート。時空の扉の番人をしております」
そう名乗った女性は、巨大な鍵のような得物を持っている。敵ではないことが判り、うさぎはやや警戒を解いた。
「セーラー戦士……なの?」
プルート。聞いた事のない名前だ。
「どうして、こんなところに一人でいるの?あたしを知っているのはなんで?」
「今はまだ言えません。ですが、これだけは信じてください。私はあなた方の味方です」
穏やかな声が、傷ついていたうさぎの心にじわりと染み込んでいった。
まるで母のような女性だ。初めて会ったのに、言葉に重みと思いやりを感じる。
緊張の糸が解けたように、うさぎの目からは大粒の涙が流れ出した。
「どうしました」
セーラープルートは屈みこみ、うさぎの肩をそっと抱く。
レイによく似た真っ直ぐな黒髪は、ほんの少し緑がかっている。まさに、緑の黒髪だった。
「うっ……うぇえええええ……ひっく…」
ふわりとしたいい匂い。大人の女性の匂い。堪えようとしても、涙は後から後から溢れてきて、裸の胸を濡らした。
瞼を拭おうとしたうさぎは、手の中の違和感に気付く。
掌に食い込むのではないかと思うほどの強さで、美奈子のリボンを握っていた。変身を解かれ、銀水晶を奪われた時も、これだけは手放してはいけない気がしたのだ。
皺くちゃになった、赤いリボン。このリボンのような目に美奈子が遭っているのだと思うと、また涙が溢れる。
593(1): ムーン陥落40 2006/06/19(月) 00:51:49 ID:SIQ2CPG5(7/12)調 AAS
「みなこちゃ……まもちゃ……うっぐ……あ、あたしのせいで、みんな……」
「ええ、存じております。全て見ておりましたから」
プルートは淡々と語る。
「お辛かったでしょう。ですが、もうすぐここにも追っ手が来る」
厳しい一言に、うさぎの涙が一瞬止まった。
「どうして……もう、銀水晶は取られちゃったのに?」
まだ、うさぎを狙ってくるというのか。プルートの真剣な瞳が、それが嘘でない事を告げる。
ブラック・ムーン一族。敵。幻の銀水晶。地場衛。亜美やレイやまことや美奈子。ちびうさ。大切なものは根こそぎ奪われたというのに。
「これ以上……」
はらはらと涙が落ちた。
「これ以上あたしから、何を奪うって言うのよ!!」
自棄になって、うさぎは床に顔を伏した。号泣が顔を濡らす。
何も知らない中学生だったあの頃に、戻りたい。衛とも普通の学生同士として出会っていたら。もう一度、やり直したい。
「しっかりなさい。敵の目的は、あなた自身ですよ。セーラームーン」
プルートの手が、うさぎの両肩を強く掴む。凛とした意思を秘めた瞳が、涙の向こうに見えた。
「プリンセスのあなたが、仲間を信じられなくてどうします。彼女らなら心配ありません……それより、連中から身を守ることを第一に考えなさい」
「守るって……」
裸にされたうさぎは、どうしたら良いかわからない。
アイテムもなく、服もなく、これからどこに逃げれば良いかもわからない。
ひんやりとした風が、うさぎの頬を撫でる。
新しい客人の禍々しいまでの気配に、プルートは極めて冷静に呟いた。
「追っ手ですね」
巨大な鍵形のロッドを一閃させると、彼女は立ち上がった。戦い慣れていることを感じさせる、頼もしい仕草だった。
うさぎは霧の向こうに目をやった。プルートの目線の先には、二人の青年の姿があった。
左右対称の、鏡に映したような容姿の青年たちだ。双子なのかも知れない。
額にあるのは、逆三日月の印。
「我が名はキラル」
「同じく、アキラル」
不気味な声が静寂を破る。
容姿のみならず、動きまでもが同じ青年は、二人並んでプルートの前に立った。
「立ち去りなさい。掟により、お前たちにはこの扉を通ることは許しません」
凛とした声が、空間を揺らした。だが、青年たちはその場から動くことをしない。
「掟?そんなものは知らぬ」
「我らはエスメロード様のご命令に従うのみ」
聞きたくない単語に、うさぎは耳を塞いだ。
(エスメロードの配下……)
あの女は、何故それほどまでにセーラームーンを憎むのか。
ちびうさのこともそうだ。彼女を執拗につけ狙う理由がわからない。
キラルとアキラルは、それぞれ敵意に瞳を輝かせながら、プルートの背後にいるうさぎを狙っている。
「その少女を……」
「渡してもらおうか」
声と両脚が、きっちり揃っている。機械的な動きに、うさぎは怯えた。
銀水晶を持たない彼女は、ただの無力な少女だ。敵からの攻撃に、身を守る術がない。
「早く行きなさい!」
プルートが叫ぶと同時に、うさぎを突き飛ばした。ぶつかった勢いで、扉が重々しい音を立てて開く。
この先に何があるのか知らない。ただ、自分を守ってくれようとする人の気持ちを裏切るわけにはいかなかった。
「ありがとう。あの……」
「早く!」
落ち着いて礼を言う暇もなかった。
臆する心を奮い立たせながら、うさぎは扉の向こう側に躍り出る。
目の前には、重苦しい灰色の雲が立ち込めていた。
594(1): ムーン陥落41 2006/06/19(月) 00:52:50 ID:SIQ2CPG5(8/12)調 AAS
眩しい銀色の輝きを、男はいち早く察知することが出来た。
整った顔立ちが不気味に歪む。ようやく、待ち望んでいたものを手に入れることが出来そうだ。
「タイム・ワープを使ったか……」
デマンドの微笑みが、玉座の背後に向けられる。振り返ったその先には、壷が置いてあった。
異臭が外に漏れぬよう、硬く蓋をしてある。それを開ける事が出来るのも、『中身』を追加することが出来るのも、デマンド本人だけだった。
ネオ・クイーン・セレニティの存在を目に焼き付けたあの日から、若きプリンスの自慰の対象はただ一つとなった。
エスメロードの事は部下として可愛く思うし、同時に哀れな女だとも思うが、同情だけで抱くのは彼女に失礼だろう。
デマンドが欲しいのはあの女と銀水晶、そして地球の歴史をやり直し、本来あるべき姿に戻すこと、それだけだった。
未来の女王を跪かせ、瑞々しい裸体を自分の思うようにすることを想像するだけで、彼の心は熱く燃えた。
両手で身体の中心を扱き、溜まっていた白いものを搾り出し、グラスに溜めた。それも満杯になると、今度は壷に注いだ。
幾度となく繰り返してきたその行為も、もうすぐ終わりを迎える。これからは、セーラームーンが壷の代わりを果たす。
期待に、男の欲望がむくむくと起き上がるのを感じた。
「……いかんな、抜いてもらったばかりだと言うのに」
弟が見たら、さぞ呆れることだろう。
彼はゆっくりと玉座から身を起こした。
迎えにいってやらなければならない、月の女神を。
時空の扉を抜け、助ける者も身に纏うものもなく、打ち捨てられたように倒れている少女を。
しかし、そんな彼を邪魔する声があった。
「デマンド様!」
コーアンの甲高い声が、室内に響き渡る。
「四守護神の残りを捕らえましたわ!褒美を下さいな!」
獅子の鬣のように豊かな髪と豊満なボディが、デマンドの目の前に躍り出た。
末っ子だけあって、空気が読めない女である。デマンドは舌打ちして、駆け寄ってくるコーアンに目を向けた。
「少し声を落とせ。はしゃいで報告するようなことか」
「も、申しわけありません!でもぉ……今までずっと、マーズの監視で退屈だったんです」
萎縮しながらも、コーアンは言いたい事を言う。
「今更、遅い。既にセーラームーンはこちらへ向かっている」
彼女さえ手に入れば、四守護神には何の用もない。
この壷の中身を彼女の身体に移し、自分の子供を産ませ、歴史を変えるのだ。
「では、四守護神はどうするんですか?裸にして、手足を切り落とします?」
物騒なことを平然と告げるコーアンに、デマンドもやはり平然と答える。
「例の部屋に、まとめて閉じ込めておけ。……そうだな、セーラームーンの目の前で、再び犯させるのもいいだろう」
彼女が強いのは、仲間と夫と、愛する娘に囲まれていたからだ。
心の拠り所を失くせば、セーラームーンは必ず陥落する。そのために、こんなに回りくどい方法を取ったのだ。
四守護神のチームーワークを破壊し、エスメロードを使ってタキシード仮面の心を完全に切り離し、ラビットを攫う。
犯すのは、デマンド以外見ないようにしてから、だ。
「褒美は、全てが片付いた後だ。それまでは存分に働いてもらう」
早くコーアンに去ってもらいたいデマンドは、そっけなく下がれと命じた。
「わかりました」
不満そうな顔をしつつも、コーアンは姿を消す。もっと誉めてもらいたかったらしい。
実際、あやかしの四姉妹はルベウス以上によく働いてくれた。地球を征服した後は、正式に幹部として迎えねばなるまい。
デマンドは逸る心を抑え、城の外に向かって歩き出した。
ラビットが時空の鍵を使ったことで、空間に歪みが生じている。エスメロードに命じてセーラームーンの足跡を辿らせたのは、あれからすぐのことだった。
エスメロード自身は、タキシード仮面の調教に忙しいため、配下の男二人に行かせた。それが、どうやら功を奏したらしい。
地面に突き刺さった邪黒水晶にもたれかかるように、月野うさぎが倒れていた。
生まれたままの姿で。
キラルとアキラルから逃れたという事は、何者かの助力があったのだろう。しかし、結果的にデマンドのもとへ早く辿り着くこととなった。
焦がれ、求め、欲してきた存在が今、無防備に目の前にある。デマンドの心は歓喜に震えた。
「まもちゃ……」
熱に浮かされるように、少女が呟いた。瞼から一筋の雫が垂れ、頬を伝っていく。
デマンドは薄く微笑んだ。彼女の未来の夫は、今頃他の女と子作りに忙しい。自分がそのように命じた。
驚くほど軽い彼女の身体を抱き上げて、再び踵を返す。少女の未来は全て、デマンドの腕の中に委ねられた。
595: ムーン陥落42 2006/06/19(月) 00:53:56 ID:SIQ2CPG5(9/12)調 AAS
「う……ぐ、うっ」
城に連れ込まれた瞬間、凄まじい瘴気に気分が悪くなった。
地球の人間がいるべき空間ではないのだと、うさぎにもわかった。目に付く調度品の類は一切なく、ひたすら薄暗く無機質な室内だった。
(ここは、どこなの?)
白い髪の青年は、うさぎの身体を乱暴に玉座に突き飛ばした。服を着せてくれるわけでも、温かい言葉をかけるわけでもない。
全ての温もりを拒絶するかのような冷たい瞳が、うさぎの裸体を嘗め回すように見つめてくる。
「あなたは誰っ?」
助けてくれた相手が敵であることを、うさぎは敏感に感じていた。
額の印を見るまでもなく、いい加減、自分に危害を加える者とそうでない者の区別はつくようになった。
酸素が薄い室内では、ひどく息が苦しい。邪黒水晶の塊が、あちこちに見える。
あれが、動力の源───人間の部屋に喩えるなら、コンセントのような役割を果たしているのだろう。
「ここはどこ?まもちゃんに、ちびうさに、みんなに会わせてっ!」
悲痛な声にも、青年は眉一つ動かさなかった。
病的な白い肌と、それとは相反するように激しい力を秘めた瞳が、うさぎの目前に迫る。
「あんな薄情な男は忘れろ。それより、俺の名をよく覚えておけ……プリンス・デマンドだ」
触れる指先が、おぞましい感触をともなってうさぎを責めた。
裸の胸や手足に、ゴツゴツした手が触れる。恋人でもなんでもない、見知らぬ人の手だ。
「いやっ!」
身を捩っても、男の力には敵わない。この青年が座っていたとおぼしき玉座は、まだ体温が残って生温かかった。
「お前にずっと会いたかった。その目で見つめて欲しかった」
青年はうさぎの身体を押さえつけながら、片手で脇のテーブルに触れた。
テーブルの上にはグラスが乗っており、白ワインにしては色が濃すぎる液体が満たされていた。
デマンドは、酸素を求めるうさぎの唇に、グラスの縁をそっと近づける。
「ぐ、ぶ……いやぁ」
白くぬるぬるとした液体には、見覚えがあった。
精液だ。
気付いた瞬間、うさぎは猛烈に暴れだした。デマンドはその顎をしっかりと押さえつける。
「飲むんだ。四守護神がどうなってもいいのか?」
うさぎは目を見開いた。
(み、美奈子ちゃんたちが……)
ブラック・ムーンに捕らわれているのはヴィーナスだけではない。マーキュリーたちも一緒なのだと、うさぎは初めて知った。
この男が黒幕か。ルベウスやあやかしの四姉妹らを操り、地球制服を目論もうとしている、全ての元凶。
「あ、あなたが……みんなをっ!」
憎悪の言葉は、最後まで紡がれる事はなかった。
「そうだ。お前の大事な部下は全て俺の手の内にある」
言いながら、デマンドはグラスをゆっくりと傾ける。中に溜まっていた液体が、少女の口の中に滑り込んできた。
「うぐっ……う、ぷうう」
舌先に苦味を感じる。飲み込むことが出来ずに耐えている少女を見守りながら、デマンドは更にグラスを傾けた。
口の中が苦い液体で満たされ、喉の奥まで届いた。
「ぶ、えほえほ、ぐうう、ん、くっ」
噎せ返った瞬間、喉に精液が滑り込み、ごくんと音を立てた。
衛とのセックスは、ごくノーマルなものだった。精液を飲むのは、当然初めてだ。そもそも、これは本来口に入れるべきものではない。
(ま、まもちゃん以外の人の……飲んじゃった……)
舌に絡みつく生臭い匂いが、うさぎを絶望的な気持ちにさせた。
口の端から、ねっとりと白い液体が流れ出す。鼻から下が、デマンドの精液で白く濡れた。
前歯にグラスの淵が当たり、カチカチと震える。怯えのあまり歯の根も合わない。
「お、、お願い…もう、やめ……」
咳き込みながら訴えても、デマンドは注ぐのをやめなかった。
596: ムーン陥落43 2006/06/19(月) 00:55:35 ID:SIQ2CPG5(10/12)調 AAS
「まだだ。俺の気持ちはこんなものではない」
グラスの中身が空になると、デマンドはうさぎの頭を掴み、無理矢理背後に向けた。
「見ろ。お前を想って溜めたものだ」
そこには古びた壷が置いてあり、中はたっぷりと白い液体で満たされていた。
果たして何年かけて溜めたものか、ツンとした異臭が漂っている。
「あれを全て子宮に収めてもらうぞ。お前は俺のものになるのだ。逆らうことは許さん」
正気の人間がすることではなかった。
「く……くるってる……」
首を振りながら、うさぎは蒼白になった。
「あなたは狂ってるわ!」
「そうかも知れんな。お前の存在が、人を狂わせる」
うさぎの罵りを、デマンドはあっさり肯定した。
「だが、それは四守護神たちにしても同じ事。あいつらはもう元には戻らん」
物のような言い方だった。この青年は、うさぎが友人と過ごした時間を知らない。だから、簡単にそんな風に言ってしまえる。
「そんな事はないわ!みんなはあたしなんかよりずっと強いもの!」
叫ぶと、口の中で白い液体が粘ついた糸を引いた。
(このくらい、耐えて見せるわ!だって、みんなはもっと…!)
「そうあって欲しいと言う、お前の願望にすぎん」
デマンドはにべもない。
壷の中の精液を掬うと、掌を使って、うさぎの顔全体にまんべんなく塗り広げる。
「ひ、ひぃぃいいい!」
ビシャッとした冷たい感触が顔面を覆う。デマンドはうさぎの鼻の穴に指を差し入れ、唇を強引にこじ開け、歯の隙間にまで精液を塗りこんでいった。
穢れを知らない少女の顔面が、真っ白に汚されていく。
「う、ぶううぅ……や、やめてぇ…」
舌を広げられ、白濁を塗りつけられる。口壁に容赦なく擦り付けられる。
それが終わると、今度は顎から首にかけて、首から胸にかけて指が這って来る。
「ま、まもちゃん……助けて……」
弱々しい声を聞く者は、悪人以外誰もいない。
下腹部から秘部へ。必死で閉じていた両足も、強引に割り開かれた。
「人の心など脆いものだ。四守護神とは言え、変身を解けばあくまでも普通の女。尤も、普通でない女にとっては、どうかわからんが」
デマンドが指を鳴らすと、出入り口の暗幕が、シャッと音を立てて開く。
現れたのは、四つんばいになったエスメロードの姿だった。その背後に、求めていたタキシード仮面の姿がある。
「ま、まもひゃ……!」
驚きに、うさぎの心臓は大きく撥ね、涙も乾いた。
会えた。会いたかった。
まともに顔も見られないと思っていたのに、こうして再会すれば変わらず愛しく思う。
(好き、やっぱり大好き……!)
腕を伸ばそうとしたうさぎの動きは、途中で強張る。
二人に感じた違和感の正体に、気づいてしまったからだ。
タキシード仮面とエスメロードは、『つながっていた』。
597: ムーン陥落44 2006/06/19(月) 00:56:32 ID:SIQ2CPG5(11/12)調 AAS
愛しい恋人は、虚ろな表情で、ひたすらエスメロードに腰を叩きつけている。
四つんばいになった美女は、タキシード仮面に腰を抱えられ、激しく悩ましげに腰をくねらせ、耳障りな嬌声を上げている。
「あ、ああぁん、そ、そうよ、いいわっ!その調子よ!」
眉間に皺を寄せ、額から汗を撒き散らしながら、エスメロードが喚く。
結合部分から、ビチュブチュと卑猥な水音がしている。その姿のままで、二人はこちらに向かって歩いてくる。
(そん、な……)
頭をハンマーで殴られたような衝撃だった。
裏切りは、一度だけのはずだった。無理矢理犯されたはずのタキシード仮面が、今度は自らエスメロードを突いている。
その光景が、目の前で展開されているのだ。
「やだ、まもちゃん……やだあああああ!!」
呼びかけても、タキシード仮面は全く反応しなかった。エスメロードとの行為に熱中し、うさぎの叫びなど耳に入っていない。
背後からエスメロードの乳房を鷲掴みにし、男の欲望を捻じ込んでいる。
(どうして!?どうしてなの、まもちゃん!)
泣き叫んでも、彼はこちらに目もくれなかった。
後ろから激しく突き上げられるたびに、エスメロードの長髪が、芳しい匂いを放って上下する。うさぎには見せたことのない、荒々しい動きだった。
「あん、あぁん、もっとぉ!」
彼はずっと、こんな風にしたかったのだろうか。この乱暴なセックスに耐えられる大人の女性が見つかったから、うさぎはもう用済みなのだろうか。
(あたしが……嫌いに、なったの?)
先ほどまでとは別の種類の涙が、頬を濡らした。
「言っておくがな、洗脳したわけではないぞ」
デマンドの勝ち誇ったような声が、うさぎに追い討ちをかける。
「こっちも驚いてるんだが、そいつは自分からエスメロードを求め出したのだ。どうやら、お前よりもそいつが気に入ったらしい」
その言葉が真実だと思えるほど、タキシード仮面の動きは真に迫っていた。
エスメロードの外見年齢的にも、息がぴったりだった。うさぎよりもよほど恋人同士に見える。
───そうあって欲しいと言う、お前の願望にすぎん。
デマンドの言葉が反響する。
地場衛や四守護神に自分の理想を押し付けた結果が、これなのか。
「何を泣く?人の価値は変わらないと言い切ったのは、お前だろう」
優しささえ感じさせる仕草で、デマンドはうさぎの肩を抱いた。
「本当にこの男を愛しているのなら、許せるはずだ。だが、違う。お前が本当に愛しているのは、自分自身だ」
ぐさりと胸に突き刺さる一言だった。
(そうかも、知れない……)
優しくされたから好きになった。頼りになり、守ってくれるから友達になった。
友人や恋人を愛する気持ちは、極めて利己的な感情でしかなかった。
「お前は俺と同じだ。王位を継ぐ者ともてはやされ、多数の部下に囲まれても、満足しない。さらに多くの愛情を求める、我が儘な子供だ」
(あたしと同じ……この人が?)
身体から力が抜けていく。
自然と開かれた脚の間に、デマンドの指が割り込んだ。
「お前を理解できるのは俺だけだ。───未来を、やり直そう。今ならまだ間に合う」
甘い誘惑の言葉が、うさぎの全身を支配した。
目の前の現実を受け入れられない彼女にとっては、全てが幻のようだった。
デマンドはゆっくりと少女を抱き寄せる。
「さあ、ショーの始まりだ。かつての恋人に見守られながら、俺の子を孕むがいい」
ブラック・ムーン一族の頂点に立つ男、プリンス・デマンド。
長き戦いの末、セーラームーンはついに、彼の手の内に捕らわれたのだった。
598: 2006/06/19(月) 00:59:21 ID:SIQ2CPG5(12/12)調 AAS
あと2話で終了(予定)
>>559
素で間違えましたorz
ご指摘ありがとうございます
599: 2006/06/19(月) 09:44:15 ID:wqIg2Etj(1)調 AAS
いつもながらのGJ!
新作アップを見て、思わずお清めにいってコーヒーなど準備してから読み始めてしまいました。
後2話で終わるのですか。楽しみなような、悲しいような複雑な気分です。
600: 2006/06/19(月) 11:37:36 ID:dyrcNTLe(1)調 AAS
2chdjで重い中乙です!
もうずっとアニメや漫画からは遠ざかっていたけど、またはまりそうw
601: 2006/06/19(月) 14:29:21 ID:EiyZrLcS(1)調 AAS
おおおー!乙です!
毎日続きを楽しみにしてました!
602: 2006/06/19(月) 16:33:07 ID:M0Pf86IK(1)調 AAS
デマンドの変質者ぶりが実に素晴しい!
しっかり熟成した精液が実に不味そうでw
うさぎちゃん、好き嫌いせずに召し上がれ。 @/(( )))@
リ( *´p`)リ
ところでデマンドの一人称は「私」じゃないでしょうか?
603: 2006/06/19(月) 18:22:35 ID:H1PZ2cfm(1)調 AAS
エスメロードに対しては「私」なのにうさぎには「俺」とか言っちゃうデマンド萌え
604(1): 2006/06/19(月) 18:43:57 ID:R3QPlAka(1/2)調 AAS
公と私を使い分けるタイプか
自分がプリンスなもんだから「プリンセス」とケコーンしなきゃいけないんだよな
もっと他の星に姫はいなかったんだろうか?
605: 2006/06/19(月) 19:34:02 ID:H0as7ZPY(1)調 AAS
壷に精液ためてそれを塗りたくる行為が
デマンドの執着心を表しててGJです。
あと2話楽しみにしてます
606: 2006/06/19(月) 19:38:04 ID:SFLjAfXk(1)調 AAS
プルートがキラルとアキラルに犯される妄想しちまったW
607(1): 2006/06/19(月) 22:23:40 ID:QZKzud/F(1)調 AAS
>>604
ギャラ様
608: 2006/06/19(月) 22:46:26 ID:ohh3mOJk(1)調 AAS
大量にためた精液の臭いなんて想像するだけで…_| ̄|○
でももっとぶっかけてる所が見たいと思う俺ガイルw
609: 2006/06/19(月) 22:56:17 ID:R3QPlAka(2/2)調 AAS
>>607
嫌なカップルだなwww
610: 2006/06/19(月) 23:39:35 ID:OfknoAZr(1)調 AAS
素晴らしい!
>>593
611: 2006/06/20(火) 11:47:52 ID:fTx2uD9g(1)調 AAS
ギャラ様はカオスと出来てるから、デマンドはまたしても横恋慕だな。
612: 2006/06/20(火) 12:15:31 ID:HgyXG9zz(1)調 AAS
デマンドがどっかの普通の姫君と結ばれてウフフアハハなんて、想像がつかないわけだが。
613: 2006/06/20(火) 13:28:29 ID:2QErP2tb(1)調 AAS
ギャラ様の心=ちびちびねらいとか
614: 2006/06/20(火) 19:16:54 ID:eO7K383r(1)調 AAS
これから本格的にレイ―プ始めるようだが場所はデマンドの玉座ってことになる
のかな。原作ではベットとか置いてあったが。
それぞれ戦士がレイプされる場所にもこだわってて凄いですな。
615: 2006/06/20(火) 23:59:22 ID:F4Wen2cd(1)調 AAS
あんまり痛そうなのはヤだな…
616(1): 2006/06/21(水) 00:36:32 ID:pfKHPO/c(1)調 AAS
自分が女だとして、今までのでされるなら1番マシなのは?
どれも嫌だがマーキュリーとジュピターは特に嫌だよな。
617(1): 2006/06/21(水) 03:20:59 ID:WfLw79az(1/2)調 AAS
>>616
と言うか私は実際女なんですけど…敢えてマシなのを挙げてみるとすればマーズかな‥
618(1): 2006/06/21(水) 05:37:40 ID:epYm2gQS(1)調 AAS
私も女だけど>>617同様あえてマシなのはマーズかな
相手一人だし、一応愛されていたし
ヴィーナスは2話目では犯されてないけど、捕まった後
暴行受けているし、丸坊主にもされている
弟にも何かされそう
マーキュリーとジュピターは本当辛い
619(2): 2006/06/21(水) 10:04:40 ID:u0Kvf6w9(1)調 AAS
エロ無しのパロを期待する私は異端児ですか?
620: 2006/06/21(水) 10:21:20 ID:u7SSxU81(1)調 AAS
ここはエロパロ板だ
よそへいけ
621: 2006/06/21(水) 10:48:33 ID:eOr7DJV+(1)調 AAS
>>619
単純に板違いですね。それでもというならこのスレぐらいかな。
エロくない作品はこのスレに6
2chスレ:eroparo
622: 2006/06/21(水) 16:34:47 ID:o1jx8E8r(1)調 AAS
>>618
同じく女だけどマーズが一番マシかも
嫌なことには変わりないが
623(1): 2006/06/21(水) 16:47:16 ID:nIqCqYkh(1)調 AAS
個人的には、女を犯すというある意味男に都合の良い
歪んだ妄想炸裂のエロパロに、女性がいたことが驚きw
624: 2006/06/21(水) 17:49:43 ID:WfLw79az(2/2)調 AAS
>>623
初めはそんな内容だったなんて知らなかったですから…
625: 2006/06/21(水) 17:59:52 ID:UQ6tXiNm(1/3)調 AAS
エロパロ板で知らなかったとは言わせん。
626(1): 頂上決戦 2006/06/21(水) 19:13:49 ID:lo+0IOu5(1)調 AA×
>>619
627(2): 2006/06/21(水) 21:19:34 ID:01cuqFsx(1/2)調 AAS
実際にヤられるのはイヤでも、小説ならOKという女は結構多いからここにいてもおかしくない
ただ男性には理解しがたいゲイものトークは控えてほしいが
>>626
>・決着はKO、一本、ギブアップのみとする
プラ●ドみたいでこの響きいいねぇ(笑)
628(1): 2006/06/21(水) 22:01:05 ID:GN1boIXn(1)調 AAS
>>627
男でもゲイ好きはいるぞ…(本人はノーマル)
629: 2006/06/21(水) 23:10:36 ID:01cuqFsx(2/2)調 AAS
>>628
一般的にってことだよ
しかし続きが楽しみだ!
個人的に、変身したまま一般人にやられる表現がイイ
希望としては戦闘で力の差をみせつけられ凄惨にやられてしまうシーン希望!!
毎度ながら作者様乙です
630: 2006/06/21(水) 23:27:53 ID:UQ6tXiNm(2/3)調 AAS
つジュピター編
631: 2006/06/21(水) 23:30:25 ID:UQ6tXiNm(3/3)調 AAS
おまえ今まで何を読んでたんだ?
632: 2006/06/22(木) 02:41:09 ID:Hh5dOqtn(1)調 AAS
はるか〜
633: 2006/06/22(木) 05:33:36 ID:Phoei9BI(1/2)調 AAS
みちる…
634: 2006/06/22(木) 06:17:22 ID:QxaMrdt6(1)調 AAS
神様以外の職人さんも現われて欲しいですね。
せつなさーん。
635: 2006/06/22(木) 07:00:02 ID:1YUU5TJQ(1)調 AAS
なるちゃ〜ん
636: 2006/06/22(木) 10:14:07 ID:4laDXUUf(1)調 AAS
>>627
ホモ話は女でも一般的に嫌いな人の方が多い気がする。リアル差別はしないつもりだけどw
新作期待町
637: 2006/06/22(木) 10:27:04 ID:eiHoKnkx(1)調 AAS
パスタを入れる前に火を止めてどうするんだ!
638: 2006/06/22(木) 12:10:36 ID:7Q2JfZu8(1)調 AAS
おまえ料理したことないだろw
639: 2006/06/22(木) 15:53:51 ID:EMzzOHe5(1)調 AAS
火を止めなければ、もっと早く茹で上がるけどね。
640(1): 2006/06/22(木) 15:55:05 ID:2newqmPa(1)調 AAS
1番マシなのはやっぱマーズか。
逆に1番キツいのはマーキュリーか?
641: 2006/06/22(木) 21:35:15 ID:7OS6kh68(1)調 AAS
ageるやつうざい。
642: 2006/06/22(木) 21:37:14 ID:Phoei9BI(2/2)調 AAS
>>640
私女だけどジュピターが一番きつい…電柱に手を釘で刺された描写とかもう…
643: 2006/06/22(木) 22:08:52 ID:eiD8l7lx(1)調 AAS
強姦する前に顔や体につけた精液は落とした方が。
644: 2006/06/22(木) 22:18:22 ID:cILGsEcG(1)調 AAS
自分の精液を汚いと認めつつ、他人に指摘されると怒る矛盾
645: 2006/06/23(金) 00:25:37 ID:eh/Jd/pF(1)調 AAS
自分は飲めないが他人には飲ませ(ry
646: 2006/06/24(土) 13:12:27 ID:9K35eMp+(1)調 AAS
2chスレ:ascii2d
647: 2006/06/24(土) 18:50:44 ID:lylcH3ff(1)調 AAS
リアルの話はよそで頼む
648(1): 2006/06/24(土) 19:05:01 ID:XshN8P/b(1)調 AAS
デマンド、邪視の力使った方が自分の思い通りにできるよな。
649: 2006/06/24(土) 22:43:40 ID:P2auY+aM(1)調 AAS
ここの作家さん、マジでプロの人じゃないの?
文章力のレベルが高すぎ
650: 2006/06/25(日) 00:16:57 ID:N71QxB3m(1)調 AAS
プロの人が書いたパロディだと、どうしても「その人の小説」になってしまうからな
中には原作に似せようと言う気がこれっぽっちもなさそうなのもあるw
その点、神はちゃんと「セーラームーンの小説」を書こうとしている。その真摯な姿勢に惚れた。
651: 2006/06/25(日) 01:00:17 ID:aPogQUxu(1)調 AAS
長文なのに、読んでいる間ずっと引き込まれてしまう。
こんな小説、久しぶりに読んだな。
・・・が、神が去ったらこのスレはどうなるんだろうか・・・?;
652: 2006/06/25(日) 01:21:22 ID:IkUwW6iN(1)調 AAS
たしかにこのレベルの書かれると、あと書きづらいよなぁ
653: 2006/06/25(日) 09:51:33 ID:c3V0kYB4(1)調 AAS
>>648
デマンドはプライド高そうだからなぁ…
>>594の辺りに書いてあるけど、邪魔な連中を排除してからって考えが強かったんじゃなかろうか。
アニメではヘタレでサフィールの方が目立ってた感じ
654: 2006/06/25(日) 19:29:35 ID:YP/w2Z0s(1)調 AAS
原作でも普段は「私」、興奮(?)すると「俺」になるんだね>デマンド
655: 2006/06/26(月) 11:53:02 ID:a1rJu2Cg(1)調 AAS
塩沢さんはオレなんていわない!!
656(1): 2006/06/26(月) 12:13:56 ID:nqcXnfNl(1)調 AAS
声優が仕事なんて選べると思ってんのかw
ギシアンだろうがボーイズラブだろうが
やっぱ勃つんかね?
657: 2006/06/26(月) 15:31:04 ID:rcPvWHQ6(1)調 AAS
>>656
割り切ってたら…どうだろ
658: 2006/06/26(月) 19:06:23 ID:Psi+Z0uz(1)調 AAS
女声優は濡れてもバレなけりゃいいんだけど
男は辛いな。
あ、だからエロゲーは男のボイスがないのかw
659: 2006/06/27(火) 22:33:27 ID:j3UW5OR+(1)調 AAS
おまいは緑川や茶風林に謝れ
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