[過去ログ] 男が女に犯されるやつ (1001レス)
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785: 03/03/22 05:02 ID:Ay8KZMfV(1/2)調 AAS
24っす
786: 03/03/22 05:03 ID:Ay8KZMfV(2/2)調 AAS
あっ・・・かぶりで25だね
787: 03/03/22 06:41 ID:FbVjY9Pg(1)調 AAS
26だよ。
788: 03/03/22 07:15 ID:BQY1c083(1)調 AAS
おはよう
27人目
789: 03/03/22 07:47 ID:mvzOugvm(1)調 AAS
弐拾八号機
790: [sage ] 03/03/22 08:11 ID:IiyEqWxJ(1)調 AAS
私、29嫌いだから。
791: 03/03/22 08:13 ID:GYzeKEg9(1)調 AAS
30と
792: 03/03/22 08:55 ID:Y/WMGiEg(1)調 AAS
31匹目也
793: bloom 03/03/22 08:59 ID:kZboPWYm(1)調 AAS
外部リンク:www.agemasukudasai.com
794: 03/03/22 09:44 ID:GXwuRAPJ(1)調 AAS
毎晩チェックの32個目
795: 03/03/22 09:52 ID:AUtz1aaA(1)調 AAS
33。
もう散々です・・・
796: 03/03/22 10:32 ID:OF3lOVMo(1)調 AAS
一瞬何の祭りかと思ったがとりあえず34人目。
797: 03/03/22 10:36 ID:JHxmDMOX(1)調 AAS
35です!
楽しみに待っています!
798: パンジー 03/03/22 10:45 ID:Ho8x/JBR(1)調 AAS
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799: 03/03/22 10:50 ID:luPUdtVL(1)調 AAS
号外!フセインは湾岸時すでに死んでいた
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800: NO31 03/03/22 13:05 ID:QOYiHRbh(1)調 AAS
800ゲットー
801: 03/03/22 13:18 ID:dpGXUq94(1)調 AAS
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802: 03/03/22 13:21 ID:EShH3cfG(1)調 AAS
今さっき上から下まで読み切った36人目。
803: 03/03/22 15:06 ID:CjDNfiHA(1)調 AAS
37
804: 03/03/22 15:13 ID:LUOPAlYO(1)調 AAS
38でおながいします。神よ。
805: 03/03/22 15:34 ID:T7l84Yoj(1/3)調 AAS
歩き出してから聞いてみると、私の家に寄ると碇君はかなり遠回りになって
しまうらしい。
私は、彼に申し訳なく思った。
「すみません。私のために……」
「いいよ。気にしないで」
碇君は笑顔で、そう言ってくれる。優しい。
ふと見ると、碇君の肩が雨に濡れている。私の方に傘を差し出してくれてい
るから、はみ出してしまっているんだ。
「あ、あの、もっと自分の方に傘、向けてください。このままじゃ、碇君が濡
れてしまいます」
「え、でも、そうしたら山岸さんが濡れちゃうでしょ?」
一人用の傘で二人を完全にまかなうのは難しい。私と碇君は少し間を空けて
並んでいるので、なおさらだ。
私は思いきって言ってみた。
「も、もう少し…近付きませんか……?」
「そ、そうだね……」
横に半歩ずつ近付いて、肩が触れ合う。それで私たちは、ようやく雨を避け
ることができた。
言葉が出ない。だんだんと顔が火照っていくのが分かる。
碇君も同じようで、ぎこちなく真正面だけを見ている。
しばらくの間、肩を寄せ合いながら雨の中を黙って歩く。
これって……相合い傘?
爆発したみたいに顔が熱くなって、私は両手で顔を覆った。
「どうしたの?」
「な、なんでもないです」
驚いて覗き込んでくる碇君に、慌てて答える。
馬鹿みたいな想像だと自分でも思うが、今、碇君と私はまるで――まるで本
の中の恋人同士みたいに見えるかもしれない。
妄想でしかない。それは分かっている。けど、今だけ、家に着くまでの間だ
けは、この本の中に迷い込んだような気分を味わっていようと思う。
冷たい雨が降る中で、碇君の体温が酷く熱く感じられた。
806: 03/03/22 16:12 ID:T7l84Yoj(2/3)調 AAS
夢見心地でいる内に、家に着いてしまった。残念に思う。どうせなら永遠に
着かなければよかったのに。
義父が第三新東京市に滞在する間、貸し与えらた一軒家。作りは新しく、住
み心地はいい。
「じゃあね。また明日」
あっさりと立ち去ろうする彼に、
「あ、あの、少し寄っていきませんか? 体も冷えてしまったでしょうし……」
私は、勇気を振り絞って言った。 断られたらどうしよう……。
碇君は考えるように視線を巡らせてから、
「うん、お言葉に甘えようかな」
うなずいてくれた。
「はい」
顔が、ほころんでしまう。よかった。ほんとうによかった。
「どうぞ、入ってください。誰もいませんから、気を使わなくても平気です」
「お邪魔します」
二階の自分の部屋に彼を案内する。
「ちょっと待っててください。なにか、飲み物持ってきますから」
807: 03/03/22 16:12 ID:T7l84Yoj(3/3)調 AAS
私は急いで、階下に駆け下りた。
台所に着いてから胸に手を当てると、ばくばくとすごい勢いで胸が脈打って
いる。
今部屋に男の子が――碇君がいる。そのことが私を興奮させた。
意味もなくその場で立ったり、しゃがんだりを繰り返してしまう。
あぁ、こんなことをしている場合じゃない。
冷蔵庫を開けると、まだあると思っていたオレンジジュースがない。飲みも
のであるのは義父の缶ビールくらいだ。
しかたなく冷蔵を閉めて、台所を見回す。
しょうがない。インスタントコーヒーで我慢してもらおう。碇君、コーヒー
はだいじょうぶだろうか?
砂糖を取ろうと戸棚を開けて、私の目は白い紙袋に止まった。
以前、不眠気味だったときに病院で処方してもらった睡眠薬の袋だ。中を見
ると、まだ三分の一くらい残っている。
まだ残ってたんだ。もう全部使ってしまったと思っていた。
ふと、用意したコーヒーカップを見る。
もし、これ≠コーヒーに混ぜたら――
808: 03/03/22 16:13 ID:tzQD3IYz(1)調 AAS
なんですとーーー(笑)>睡眠薬
809: 03/03/22 16:46 ID:tPrTl5RI(1)調 AAS
39!!!
さんきゅー!!!
810: 03/03/22 18:00 ID:F//t4zIU(1)調 AAS
40だったりして
811: 03/03/22 19:53 ID:rVmgzlbb(1)調 AAS
41
812(5): 03/03/22 21:12 ID:ksKO3tn+(1/2)調 AAS
42
某有名SSの、バスの中でシンジが両隣に座ったアスカとマユミに左右
から弄られ、最語にレイに口でイカされる話が良かった。
813: 812 03/03/22 21:14 ID:ksKO3tn+(2/2)調 AAS
「最語」ではなく「最後」でした。恥。
814: 03/03/22 22:09 ID:7E61ps0W(1)調 AAS
42もの信者が…さすが神様。
815: 03/03/22 22:28 ID:BPyt6HmK(1)調 AAS
43
これから冒頭へと繋がるシーンへ突入していくわけですね…(;´Д`)ハァハァ
816: 03/03/22 22:56 ID:KsRniXIe(1)調 AAS
44
817: 03/03/22 23:00 ID:wa7HO23c(1)調 AAS
カワイこちゃんサーチ
祝パスワード制解除
外部リンク:web.agi.to
818: 03/03/22 23:06 ID:FaezRxDG(1)調 AAS
組み伏されるのに興奮した45です。
819: 03/03/22 23:48 ID:mf7H2iHJ(1)調 AAS
46
820: 03/03/23 00:53 ID:VIC8vg8W(1)調 AAS
47get
821: 03/03/23 03:23 ID:3B50ZXWS(1)調 AAS
48っと
822: 03/03/23 03:41 ID:nSswo9Vi(1)調 AAS
49
823: 03/03/23 03:46 ID:8u2g4VaL(1)調 AAS
50(σ・∀・)σゲッツ!!
薬は用法を守って正しく使いましょう(w
824: 03/03/23 04:19 ID:YqB8BNPm(1)調 AA×
825: 03/03/23 04:39 ID:zDqeCezL(1)調 AAS
私は51人目だから──というアヤナミは嫌だ。
826: 03/03/23 11:52 ID:Pdzo/q11(1)調 AAS
>>812
タイトルを教えてください。という漏れは52人目?
827: 03/03/23 12:24 ID:4dgS88xO(1)調 AAS
MIND CROSSかな。といいつつ53。
828: 03/03/23 13:18 ID:FwFRC84u(1)調 AAS
54
829: 812 03/03/23 13:39 ID:XDt30HwD(1)調 AAS
そう、「MIND CROSS」です。
830: 03/03/23 16:13 ID:QsA2O5Qm(1)調 AAS
ROMだけど55〜
831: 03/03/23 16:38 ID:9iPwY6qN(1)調 AAS
俺はNo.34(w
832: 03/03/23 22:48 ID:20tCvHbA(1)調 AAS
56
833: 03/03/23 23:53 ID:jAIjWijt(1)調 AAS
57
834: わらとるまそ 03/03/24 00:08 ID:8qqoskL+(1)調 AAS
58人目は私だ
835: 03/03/24 00:09 ID:UrjMkFH3(1)調 AAS
レースクイーン
外部リンク:jracequeen.com
836: 03/03/24 01:53 ID:F3luz98O(1)調 AAS
59
837: 03/03/24 10:14 ID:r1y96stY(1)調 AAS
60!
838: 03/03/24 10:49 ID:DD/obMqo(1)調 AAS
61
839: 03/03/24 15:38 ID:4Y8CcV8k(1/2)調 AAS
薬袋を強く握りしめていることに気づき、私は激しく首を振った。
なにを考えているんだろう。そんなことをして、碇君をどうしようというの
だろうか、私は。
馬鹿げてる。
私は気を取り直してコーヒーを用意すると、碇君の待つ自分の部屋に戻った。
「お待たせしました」
碇君は、行儀よく正座している。
「山岸さんって、ほんとうに本が好きなんだね」
私は最初、彼が部屋の中で一番目立つ大きな本棚を見て言っているんだろう
と思った。けれど、違った。
「この部屋、本の匂いがする」
私は、一瞬放心してしまった。それが、碇君には呆れたように見えたらしい。
「ご、ごめん、変なこと言ったかな……」
気まずそうに、碇君は謝ってくる。
もちろん私は呆れてもいないし、気分を害してもいなかった。その逆。
「い、いえ……好きなんです。本の匂い。心が落ち着くっていうか」
本を開いたときの、あの微かな匂い。それを嗅ぐと悲しみも、寂しさも、苛
立ちも、みんな忘れることができた。
「うん、落ち着くね。懐かしい気もするし」
しみじみと言った感じで、碇君が言う。
他の人にも分かってもらえるなんて思わなかった。ううん、きっと碇君だか
ら分かってくれた。私と似ている彼だからこそ。
私は、すっかり有頂天になって本のことを語り出していた。たぶん熱が入り
すぎていたのだと思う。
840: 03/03/24 15:39 ID:4Y8CcV8k(2/2)調 AAS
「本のこと喋ってるときの山岸さんって、別人みたいだね」
そんなことを碇君に言われてしまう。
「す、すみません。私、一つのことに集中すると他が見えなくなるみたいで……」
「あやまらなくていいよ。きっとこれが本当の山岸さんなんだろうね」
本当の私? うん、そうだ。本を読んでいるとき、語ってるとき、それが本
当の私。それ以外は偽物。碇君は、それを分かってくれる。碇君だけが分かっ
てくれる。知ってくれている。
時間は、あっという間に過ぎてしまった。
私は、おすすめの本と碇君が興味を示した本を、彼に貸すために渡した。
「ありがとう。借りるね」
「よかったら感想聞かせてください」
「うん。じゃあ、明日学校で」
「さようなら」
玄関で碇君を見送って、私は自室に戻った。
急に部屋が広くなったように感じられた。なんだか肌寒いような気もする。
一人には慣れているのに。
さっきまでとは、まるで別の世界のよう。白昼夢だったのではないかとさえ
思えてくる。
私は碇君の座っていたクッションを手に取り、頬擦りした。暖かい。これが
彼がここにいた証し。現実だった証拠。
私は碇君の温もりが消えてしまわぬようにクッションを、強く、強く抱きし
め続けた。
841(1): 03/03/24 17:59 ID:XRI1sZYo(1/2)調 AAS
20ゲットーーーーーー
842: 841 03/03/24 18:03 ID:XRI1sZYo(2/2)調 AAS
氏んできます
843: バトルマスターレイ 03/03/24 19:43 ID:tTl/q3cl(1)調 AAS
62
844: 03/03/24 20:53 ID:4t+DsTXC(1)調 AAS
(´-`).。oO(マユミたんで補完の予感だ。もうすぐだよ、>1さん・・・
845: 03/03/24 21:56 ID:EQSpdodm(1)調 AAS
むしろ激しく次スレ希望
ここの神さまの作品をもっと読みたい。
846: 03/03/25 14:31 ID:0zOfAl4+(1)調 AAS
股間から正体不明の高エネルギー体が、急速接近中ー!
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やった!やったあ!神のコピーキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
もう最強!つゆだくマンセー!いやっほーーーー!いやっほーーーーー!
アnyゴアjフォアオウjtghジャオgジャイウdfニフジュylfmjソgsゴイアsj
jgコアkfhhルあjk語、ghjsfj区はオdjmンdhgjァlsg破棄fghdアッァオスjgァjフsジョア
ププププププップウプpppココジョコココオココココココオッコココオココ!!!1!1!!!1!!!!!
847: 03/03/26 12:08 ID:DIizzhrk(1)調 AAS
63
848: 03/03/26 15:58 ID:dzagYTE1(1)調 AAS
nintendo64
849: 03/03/26 17:43 ID:k0/gYvkZ(1)調 AAS
65
850: 03/03/27 01:05 ID:voVvnvAk(1/3)調 AAS
晴れ渡った空の下を歩く。足取りが軽い。
学校へ行くのが楽しみだなんて、生まれて初めて。理由は単純だ。彼に会え
るから。
スキップしたい気持ちを必死に抑えながら歩いていて、私は声を上げそうに
なった。
道の先に碇君がいる。
声を掛けようと走り出して、私の足は途中で止まう。碇君の隣を女の子が歩
いていた。
確か、惣流さん。ハーフかと思ったらクォーターらしい。一言で言えば、綺
麗な人だ。私なんて比べものにならないくらい。
見ていると、碇君の頭を惣流さんがこづいたので、私はびっくりしてしまっ
た。けれど、叩かれた碇君は頭に手を当てて文句を言ったものの、本気で嫌がっ
ている風ではない。さらによく見ると、碇君は惣流さんの鞄も持ってあげてい
る。
二人関係が、私にはよく分からなかった。ただ、友達以上のような気がする。
二人の様子が、とても自然に見えたから。
私は――気は進まなかったが――碇君と親しいらしいジャージと眼鏡の男の
子に、碇君と惣流さんのことを聞いてみることにした。
851: 03/03/27 01:06 ID:voVvnvAk(2/3)調 AAS
「碇と惣流?」
「え、ええ」
「なんでまた山岸さんが、あの二人のこと気にするわけ?」
「そ、それは……興味本位なんですけど、あまり接点が無そうなのに親しいみ
たいなので……」
眼鏡の方の男の子に突っ込まれて、私は苦しい言い訳をした。少し勘が鋭そ
うだ。ジャージの方の男の子は、なにも考えてなさそうだけど。
「そりゃ一言で言ぅたら、夫婦やろなぁ」
「ふ、夫婦ぅ?」
ジャージの子の言葉に私は、すっとんきょうな声を上げてしまった。
「そそ、妻は碇の方だろうけどさ」
眼鏡の子が追従する。そりゃあ、碇君が甲斐甲斐しく惣流さんの世話を焼い
ている姿はよく見るけれど。でも。
続いて出てきた発言は、混乱する私に追い打ちを掛けた。
「もう、一つ屋根の下やしなあ」
「ど、同棲してるんですか?」
ショックだった。立っていられるのが不思議なくらい。
「でも、どうして……?」
呆然して立ちつくす私に、眼鏡の子が頭を掻きながら説明してくれた。
「それはさ――」
852: 03/03/27 01:47 ID:ar9jouKF(1)調 AAS
なるほど、ここで絶望して暴走に至る、と。
853: 03/03/27 02:57 ID:voVvnvAk(3/3)調 AAS
それによると、碇君と惣流さんはネルフの巨大ロボットエヴァンゲリオン
の専属操縦者なのだという。
上司の家に三人で同居しているそうだ。
私は身近に感じていた碇君が、急に遠い存在になってしまったように感じら
れた。ロボットのパイロットだなんて……。
休み時間、碇君が本を返しに席にきてくれた。感想を聞くと、やっぱり私と
似たような感じ方をしたみたいだ。こんなに似ているのに。
また本を貸すことを約束する。
碇君だけでなく、惣流さんの姿を追うことも多くなる。どうしても気になっ
てしまう。
我が強く、物怖じしない人のようだ。先生にだって、言いたいことははっき
り言う。私とは真逆のタイプ。好きになれそうにはない。
碇君とは放課後に、私の家や図書室で本の話をするようになった。碇君の家
に誘われたこともあったが、惣流さんもいると思うと気後れしてしまって、私
は遠回しに断った。
その時間は至福と呼べるものだった。後に見ても、眩しく輝いて見えるだろ
うと思う。私の人生で数少ない誇れる時として。
いつしか私と碇君とは、本を通して友達と言えるくらいの関係にはなってい
た。
けれど私の胸の中にはずっと、もやもやとしたものがわだかまっていた。そ
れらは、碇君と惣流さん――それに無口な綾波さんもだけど――がネルフの職
務で学校を休んだり早退したときや、二人が碇君の作ったお弁当を食べている
とき、それに――なんと言っても一番はこれなのだが――私と別れた後の碇君
が、家で惣流さんとどう過ごしているのかと想像したときに、ざわついて私を
苦しめた。
私は友達という曖昧な関係に耐えられなくなっていた。だから、遅かれ早か
れ聞いてしまっていたと思う。
「惣流さんのこと、どう思ってるんですか?」
854: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 03/03/27 10:04 ID:DZYpSqsV(1)調 AAS
(;´Д`)ハァハァ
855: 03/03/27 10:46 ID:lMatXBId(1/3)調 AAS
今回のマユミタン編は前半部分長めだけどそれもまたイイ!(・∀・)
じっくりとストカーぶりを堪能させてもらってまする
856: 03/03/27 11:28 ID:7t0Qki60(1)調 AAS
66
イヨイヨナノカー!!
857: 03/03/27 12:47 ID:BfHZwexC(1)調 AAS
67だったりする。
ホントに良スレ。
858: 03/03/27 15:36 ID:Q1TEx3YF(1/3)調 AAS
「ど、どうしたの急に……?」
図書室で向かい合わせに座っていた碇君は、明らかに動揺を見せた。
「そんなこと聞くなんて…なんか、山岸さんらしくないね」
自分でもらしくないと思う。今までの私からは大きく外れた行動だ。でもも
う、後には退けない。
私は半分身を乗り出して、碇君に迫った。
「教えてください。友達ですか?」
碇君は、考える間を置いてから答えてくる。
「……友達じゃないと思う」
「じゃあ、恋人ですか?」
「こ、恋人!?」
碇君は悲鳴みたいな声を上げた。
「ち、違うよ。そんなんじゃない。僕とアスカは、そんなんじゃないよ」
否定を繰り返す。なにかが引っかかった。
「……じゃあ、なんなんですか?」
碇君はさらに時間を掛けて、ゆっくりと言葉を吐き出す。自分でも意識して
いなかったことを、整理しながら答えているみたい。
「家族でもないと思うし。仲間かな……? 同じエヴァのパイロットの。うん、
アスカは仲間だよ」
仲間。エヴァのパイロット。私は、また疎外感を覚える。
それに――もちろん知ってはいたが――碇君と惣流さんがお互いを名前で呼
んでいることも、私を打ちのめした。私と碇君は、姓で呼び合って君付け、さ
ん付け。
どちらが深い関係かなんて――考えるまでもない。
859: 03/03/27 16:05 ID:lMatXBId(2/3)調 AAS
神様爆撃頻度上昇(;´Д`)ハァハァ
じわじわと時間をかけて…いつはじけるか楽しみ!
860: 03/03/27 16:23 ID:Q1TEx3YF(2/3)調 AAS
私の部屋には、大きな熊のぬいぐるみがある。だいぶ前に義父が買ってくれ
たものだ。一人遊びの相手を努めてもらうことも多かった。
私はそのぬいぐるみを、にらめっこをするみたいに正面から見据えていた。
「シ……」
さっきから出そうとしている声が出ずに、息苦しい。
「シンジ……」
やっとのことで吐き出す。
今度は顔が熱くなってしまう。鼓動が速くなり、やっぱり苦しい。でも心地
の良い辛さだ。
私は、ぬいぐるみを手にとって引き寄せた。
「マ、マユミ……」
腹話術士がするみたいに、ぬいぐるみの頭を動かしながら言う。
顔がさらに赤くなる。気恥ずかしい気持ちが広がって――なんというか幸せ。
でも、それも一瞬。
「馬鹿みたい……」
私はぬいぐるみを抱えたまま、ベットに倒れ込んだ。
虚しい。
からっぽだ。私の心はからっぽだ。なにも無い。誰もいない。
だから本を読む。中身を入れたくて。たぶんそう。
でも、どれだけ本を読んでもそれはやっぱり借り物で、本当の私の中身じゃ
ない。
碇君なら私の中身になってくれるかもしれない、そう思った。でもだめ。碇
君には惣流さんがいる。
私には彼女に勝てるものが、なにひとつ無い。
でももしかしてひょっとしたら、本当に碇君は惣流さんを仲間だと思ってい
て、恋愛感情はないのかも。変に勘ぐってしまうのは、私が臆病だから。
私は、抱きしめていたぬいぐるみの顔を見つめた。このぬいぐるみみたいに
、碇君をずっと手元に置いておければいいのに。
「本当は、どうなんですか?」
もちろん、ぬいぐるみは答えてくれない。
私は彼に、そっと口づけした。
861: 03/03/27 16:48 ID:X5DstJzU(1/2)調 AAS
(・∀・)イイ!!
やっぱり決定的瞬間を見て、
爆発って所ですかね。
862: 03/03/27 16:53 ID:Q1TEx3YF(3/3)調 AAS
放課後いつものように図書室に向かおうとしていた私の足は、惣流さんに手
を引かれて歩く碇君の後ろ姿を見て止まった。
階段を上がっていく。屋上にいくみたいだ。
私は、彼らの後を追っていた。
屋上に出て、そっとあたりを見回すが碇君達の姿はない。と、
「や、やめようよ」
「なによ。びびってんの?」
声が聞こえてくる。近くだ。
どうやら二人は出入り口の影にいるらしい。私は壁に背を付けながら、慎重
に近付いた。声は止んでいる。角から顔だけを出して――
すぐに引っ込めた。
見なきゃよかった。こなきゃよかった。二人の姿なんか見つけなければ。私
は運命を本気で呪った。
二人は――碇君と惣流さんはキスをしていた。
長いキスは終わったみたいで、また声が聞こえくる。
「……まったく。誰かに見られたら、どうすんのさ」
「それがいいんじゃない。スリルがあって。まぁ、こんなとこ誰もきやしない
でしょうけどね=v
語尾が妙に強調されている。私はそれが自分に向けられた言葉のように感じ
られた。そんな、まさか――
「なんだったら、最後までしてみる?」
「ば、馬鹿言わないでよ」
「なによ。うちじゃあ、猿みたいにしてるくせに」
「そんなこと……だいたい最初にしようって言ったのアスカじゃないか」
「そうだった? でもあんたのここは、今すぐにでもしたいみたいよ」
「ちょっ」
チャックを下ろす音。
「ふふ、びんびんじゃない。本番が嫌なら口でしたげるわ」
すぐにその場から逃げ出したかった。耳を塞ぎたかった。でも、そのどちら
も私にはできなかった。
863: 03/03/27 17:12 ID:lMatXBId(3/3)調 AAS
「憧れ女子が別の男と付き合ってた」の逆バージョンに萌え!
>本番が嫌なら口でしたげるわ
えらい、やさしいねw。前作(レイvsアスカ)の設定世界とは違うのかな。
864: 03/03/27 17:21 ID:gmrw+x/Q(1)調 AAS
示威行動! 示威行動ですな!
近頃シンジに急接近のマユミをギャフンと言わすべく!
見せ付けるアスカタソ萌え〜〜(;´Д`)ハァハァ
865: 03/03/27 17:31 ID:7NU7RVXp(1)調 AAS
これでマユミのタガが外れるんですな。
マユミの中の使徒も大変だぁ。
866(1): 03/03/27 17:37 ID:X5DstJzU(2/2)調 AAS
これをアスカがマユミ爆発→監禁を狙ってやってるんだとしたら、
神をエヴァFFNo.1作家と認定します。
867: 03/03/27 21:41 ID:E0UlCRKc(1)調 AAS
>>866
予想はやめれ。
しかし神の書くアスカは(・∀・)イイ!な。
萌えとエロが高次元で融合してる。
868: さだむのきし 03/03/27 22:50 ID:WrQkxIal(1)調 AAS
68だ!!Hな数字一歩前
869: 03/03/27 22:58 ID:FnLVNF62(1)調 AAS
シックスナイン69get!
予想は作家さんがやりにくそうだし、
みんなの楽しみもそがれるので
やめたほうが良さそうな感じ。
870: 03/03/28 01:46 ID:j2zbfoYr(1)調 AAS
つーかシンジくんがヨゴレてたのには、案外吃驚。
すげぇ清純シンちゃんに見えてたんで(w
そっか、山岸さん、初物を言祝ぐって訳じゃないのか。
871: 03/03/28 02:58 ID:6is3AkXC(1)調 AAS
マユミたん、熊さんでオナーニしてほしかた
872(1): 03/03/28 06:46 ID:KTrxTWx8(1)調 AAS
予想は無しでも、要望(もちろん叶えられない場合もあると認識した上で)はアリだよね??
873: 03/03/28 11:05 ID:Fth/xvr/(1)調 AAS
>>872
予想と対した違いはないとおもわれ
874(1): 03/03/28 12:53 ID:7tHLv1Ie(1)調 AAS
作者の思うがままに書いてホスィ
875: 03/03/28 16:01 ID:ZTpdbDYa(1)調 AAS
>874
そうだね。要望も一人が言い出すと「漏れも漏れも」となるだろうから
やめた方がいいね。スレが見にくくるし。
作者も自由気ままに書けなくなるだろうね。
ここは我慢しようぜ。
876: 03/03/28 22:02 ID:wmrbW4gm(1)調 AAS
70
877: 03/03/29 15:13 ID:M9PAoyUI(1)調 AAS
71ィィ(・∀・)!
エロもさることながら、パロがすごくイイ!
878: 03/03/31 04:15 ID:22ZbGPo+(1/2)調 AAS
くちゃくちゃと滑った音が、辺りに響く。
「あぁ、うぅぅ」
それに碇君の呻き声。
音だけでも、二人がなにをしているのか分かってしまう。
「どお、気持ちいい?」
「う、うん、気持ちいいよ。とっても……」
汚される。碇君が汚されていく。
「そう言えばさ。あんた、最近転校生と仲いいみたいじゃない」
「え? う、うん」
私は、どきりとした。
「山岸だっけ? あの暗い子」
勝手に決めつけないで。あなたのような傲慢な人に、本当の私が分かるはず
もない。
「そんな言い方……よくないよ」
やっぱり碇君は優しい。この女が、彼をたぶらかしているんだ。
「好きなわけ?」
「ど、どういう意味?」
879: 03/03/31 04:16 ID:22ZbGPo+(2/2)調 AAS
「馬鹿ね。惚れてんのかって聞いてんのよ」
私は期待してしまっていた。碇君の答えを。でも、
「山岸さんは、そういうんじゃないよ。話も合うし一緒にいると落ち着くけど、
ただの友達だよ」
分かっていた。そうであることは十分、分かっていた。けど、それでも思っ
てしまう。裏切られた、と。
「まっ、そうでしょうね。この私が、目の前にいるんですからね。他の女に目
なんか行くはずないわ」
「あ、アスカ、もう、イキそう…だよ……」
「ふふっ、いいわよ。たっぷり出しなさいよ。私にしゃぶってもらえる幸せを
噛みしめながらね」
助けてあげなきゃ。
あの女が、碇君を堕落させているんだ。
だから助けてあげなくちゃ。
それができるのは、私だけ。
早くあの女から、碇君を助けてあげなくちゃ。
一際高くなった碇君の声を背にして、私はその場を立ち去った。
880: 03/03/31 04:24 ID:GLImHwqR(1)調 AAS
(;´Д`)ハァハァ
881: 03/03/31 04:41 ID:KJD7LApI(1)調 AAS
モエモエの嫉妬丸出しキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
堪らんですばい!
882: 03/03/31 15:01 ID:gUPicSPv(1)調 AAS
アスカとしては、シンちゃんの所有者であることを見せつけたわけですな。
・・・裏目るが。
883: 03/03/31 15:08 ID:0bFoZ98K(1/2)調 AAS
ついにマユミタン起動。
884: 03/03/31 16:38 ID:TuIQJgPS(1)調 AAS
稼動電圧臨界点を突破ッ!
キッキッキッキッ…
キタ─wwヘ√レvv~(゚∀゚)─wwヘ√レvv~─
885: 03/03/31 16:53 ID:v80bBvZd(1/2)調 AAS
数日後、私は碇君を家に誘った。
「面白いビデオがあるんです。見ませんか?」
「うん、いいよ。映画?」
屈託の無い笑顔の碇君。けれどそれは、私がビデオの再生ボタンを押すと同
時に凍りついた。
「な…なんで……」
碇君は絶句してしまって、二の句が継げない。
画面には、学生服姿の男女が絡み合う姿が映し出されている。学校の屋上で、
あの女が碇君の上にまたがっていた。
あれからあの女は毎日のように碇君を連れ出して、彼を汚していた。それを
見るのは酷く苦痛だった。二人がとうとう性交渉自体に及んだときには、飛び
出して碇君からあの女を引きはがしてやろうかと思った。
けれど私は耐えた。唇を噛みしめて、拳を握り爪を食い込ませて。おかげで
こうして武器≠手に入れることができた。
「面白いですよね? 学校の中でこんなことしてる人たちがいるなんて」
「見てたの……? 山岸さんが撮ったの……?」
「ええ、たまたま通りかかって」
886: 03/03/31 16:54 ID:v80bBvZd(2/2)調 AAS
「嘘だ! そんなのあるわけないじゃないか! たまたまあんな所をカメラを
持って通りかかるなんて」
碇君は興奮して、私に詰め寄ってくる。
「落ち着いてください」
私は静かに――とても静かな声で言った。そうして碇君が、落ち着くのを待っ
てから、
「これが学校やネルフに送りつけられたりしたら大変ですよね。テレビ局でも
いいかもしれない。すごいスキャンダルになるでしょうね。エヴァのパイロッ
ト同士が――」
「やめてよっ!」
また碇君が叫び声を上げて、私の言葉を遮る。けどその顔は怒りではなくて、
今にも泣き出しそうな顔だ。
私は気分が良くなった。碇君がいけないんですよ。あんな女に引っかかるな
んて。
「だいじょうぶ。私だって、そんなことはしたくありません」
私はしゃがみ込んでしまった碇君に合わせて身を屈め、彼の背中にそっと手
を回した。
「その代わり、碇君には一つだけ私の言うことを聞いて欲しいんです」
887: 03/03/31 17:13 ID:0bFoZ98K(2/2)調 AAS
ここであえて陵辱パターンの王道を「脅迫」を使用するとはさすが神。
そこに痺れる憧れるゥ!!
怒るのではなく簡単に泣いてしまうシンチャン(;´Д`)ハァハァ
888: 03/03/31 18:03 ID:IAI0CJXb(1)調 AAS
佳境です!佳境に入ってまいりました!
889: 03/03/31 18:41 ID:1uhlLVbS(1)調 AAS
マユタソが鬼畜の階段登ってる!(;´Д`)ハァハァ
890: 03/03/31 19:30 ID:Pt3L78hO(1)調 AAS
ここまで、エロなしで引っ張ってきた甲斐があったね。
891(1): 03/03/31 20:40 ID:zHbxHDAL(1)調 AAS
やっぱ、シンちゃんほどこのスレに相応しい材料はないな
892: 03/03/31 20:48 ID:La8I5ELC(1)調 AAS
>>891
だって性別「受け」だし>シンジ
893: バグ脱兎 03/03/31 21:17 ID:F1wZGGVM(1)調 AAS
(;´д`)キター
894(1): 03/03/31 22:45 ID:lgBkGSwI(1)調 AAS
た、隊長!萌えすぎて心臓が止まりそうであります!
895: 03/03/31 22:59 ID:7SzSwPCf(1)調 AAS
この程度のスキャンダルの1つや2つだったら
ネルフの力で・・・と思うが、アスカならともかく(レイは「やりたければ
やれば?」かな?)シンちゃんはお子様だしw
896(1): 03/04/01 00:15 ID:dpREuFTB(1)調 AAS
>>894
衛生兵! 衛生兵ー!
漏れもモエ死にしそうぢゃよっ(;´Д`)ハァハァ
897: 03/04/01 01:03 ID:IMyiOFXt(1)調 AAS
>>812
そのバスで逝かされるという「MIND CROSS」
なるものは何処で見れるので?遅レススマソ
898: 03/04/01 01:55 ID:MhfpPkrQ(1)調 AAS
グーグルで「MIND CROSS エヴァ」って検索かけたらそれらしいのが出る。
ジャンルとタイトルがわかってたらこうやって充分検索で一人で調べれる。
899: 03/04/01 02:06 ID:xdG/ljiR(1)調 AAS
>>896
たっ隊長!96ですっ!
Take Cover!!!
900: 03/04/01 02:12 ID:X0S/hXDS(1)調 AAS
しかし「MIND CROSS」はイタ物風味でもあるので
軽く覚悟してからがいいかも
しかしこちらのシンジは最高ですな。
漏れの理想形でつ。
901: 03/04/01 02:14 ID:aValRO2P(1)調 AAS
衛生兵が錯乱しています。
隊長が錯乱しています。
隊員が錯乱しています。
住民が錯乱しています。
住民が錯乱しています。
住民が錯乱しています。
10 O'clock Unknow GOD 100M!!!
902: 03/04/01 04:08 ID:xr9EVTUr(1)調 AAS
次スレタイトル案
「男が女に2 ヨワシンよ神話になれ」
903(1): 812 03/04/01 18:05 ID:FZesTtsH(1)調 AAS
>>897
おれは「ayakan」でいつも検索かけてる。
逆から読むと有名なエヴァ小説作家になる。
あと、このスレにはアルファベット3文字の有名な人がいるような気がする・・・。
904(1): 03/04/01 19:28 ID:NEI0b0Hg(1)調 AAS
>>903
それはアレか? マユマユにチンコがはえるってことかw
905: 03/04/02 01:54 ID:LVGEegJu(1)調 AAS
>>904
はっはっはっ。
何を言うやら、ここはその「マユマユ」と言う呼び方に従って、
シンジが豊胸手術&女性化調教を受けるとしなくては(w
しかしそれは「せしさ」ないし「とらつ」さんネタからは離れるのう。
906: [age] 03/04/02 08:31 ID:rRjPh1PH(1/2)調 AAS
「せしさ」氏は「せしさる」氏ではなかったか。
907: 03/04/02 08:45 ID:Mvq5i+ks(1)調 AAS
携帯でH画像
外部リンク:moroero.com
908: 03/04/02 08:51 ID:rRjPh1PH(2/2)調 AAS
ageてたごめん...
909: 03/04/02 09:10 ID:FbnESG3e(1)調 AAS
マナマナキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
910: 03/04/03 03:09 ID:1qDm+N0+(1)調 AAS
日曜日。人通りの多いの繁華街を、私は女の子と並んで歩いている。
桜色のワンピースを着て眼鏡を掛けた、セミロングの髪の女の子。碇シン
ジ≠ニいう名の女の子と。
「…………」
碇君は頬を染めて、ずっと下を見て歩いている。恥ずかしくて周りが見られ
ないみたい。可愛い。
ワンピースは気に入って買ったのだけれど、私が着るとちぐはぐな印象――
お刺身にソースをかけたみたいな――になってしまい着るのを諦めていた物。
碇君には、よく似合っている。眼鏡は予備のやつだ。さらにカツラを着けても
らっている。こうするとどこから見ても、立派な女の子だ。
「ね、ねえ……」
碇君は私の腕を掴んで、上目遣いの視線を送ってきた。これからどうするの
か、不安みたいだ。その仕草も本当の女の子みたいで愛らしい。
私は、この女の子≠ニどうすごそうか――どこで買い物をして、どんな映
画を見て、なにを食べようか、一瞬の内に考えが浮かんだが、それを涙を飲ん
で破棄した。
碇君に女装してもらっているのには、ちゃんと理由がある。彼には、外では
常にネルフの警備が付いている。それは私が碇君を、あの淫売から守るのを邪
魔するだろう。
だから碇君には駅のトイレで変装してもらい、念のためそれまで身につけて
いたものは全部コインロッカーに預けてきている。
それから周囲の様子には気を配っているのが、幸いあの目立つ黒服姿の人たち
は見あたらない。
「そうですね。そろそろ私の家にいきましょうか」
私の言葉に、碇君はほっとした表情を見せた。そうです。安心してください。
碇君は私がずっと守ってあげます。あの女から。他人から。全てから。
ずっとずっと――守ってあげますから。
911: 03/04/03 03:10 ID:fml7kKWi(1)調 AAS
リアルタイムで神と遭遇。
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