[過去ログ] 【キャラ萌え】オルフェウスの窓【なりきり】第50部 (1001レス)
上下前次1-新
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
286: 2009/10/19(月) 16:29:53 ID:??? AAS
て何?
287: 2009/10/19(月) 16:31:03 ID:??? AAS
冨田
288: 2009/10/19(月) 17:53:45 ID:??? AAS
>>280
ただのURLの羅列が何故か明確な荒らし依頼として削除依頼出されてるぞ
暇なら反論言っとけ
■ 『PINKちゃんねる外への荒らし依頼』 削除専用 ■
2chスレ:housekeeping
289: 2009/10/19(月) 17:57:18 ID:??? AAS
へタレバカスwww
290: 2009/10/19(月) 21:17:36 ID:??? AAS
嫉妬婆
291: 2009/10/19(月) 21:48:33 ID:??? AAS
生駒郡平群町
292: 2009/10/19(月) 23:20:06 ID:??? AAS
あひぃっ!
古びた日本家屋に奇声が響く。
齢八十を越えた嫉妬婆は、従姉妹にあたるPOM婆に鞭を上げる。
なにさっ、最近はあたいの方が人気じゃないのさ、あたいにまで嫉妬する
なんて、さすが嫉妬婆だね。
その物言いに、狂ったように鞭が叩きつけられた。
意識を失ったPOM婆のはだけた着物に、一瞬記憶が蘇る。
オル窓でエロを妄想した日々。
嫉妬婆はPOM婆の着物の裾をめくった
地肌色の穿きふるした下着が見えると、それは変色した畳みが
梅雨時に湿って放つ強烈な臭いよりも、さらなる奇臭を漂わせ、
その刹那、哀れ嫉妬婆はたちまち冥界へと旅立って逝った。
293: 2009/10/19(月) 23:21:27 ID:??? AAS
カイリ
294(2): 2009/10/20(火) 01:53:26 ID:??? AAS
ヘタレなにやってんの?w
295: 2009/10/20(火) 09:19:19 ID:??? AAS
全部へタレのなりすまし
296: 2009/10/20(火) 17:03:55 ID:??? AAS
>>294
認定厨乙
297: 2009/10/20(火) 21:01:49 ID:??? AAS
>>294=荒らし
298(1): アレクセイ 2009/10/21(水) 02:14:34 ID:??? AAS
亀だが
>>265
ではしばらく泳がせて・・・奇妙な行動を取るようなら罠をはってみよう。
ドミートリィ・クラスコは我々が見落としがちな部分の報告を積極的に書き送ってくるから信用していたが、
臨時政府のスパイかも知れんからな。
>Podiumから撮影みたいな・・・
そうか、お前も知らないんだな同志粗忽者。
表の看板の色がイタリアのトリコローリってえ事も合わせて
任務で実際に現地に行ったお前ならその辺の事情に詳しいと思ったんだが・・・
「お立ち台」なんていう言葉もあるが、
おれがモスクワ蜂起で捕まりシベリア流刑の宣告を受けたのはポディウムではないぞ。
そのモスクワの雲行きが怪しい。ラスプーチンが何か祈祷でもしたのか?
画像リンク
299: 2009/10/21(水) 20:42:53 ID:??? AAS
『ロストフスキー、なぜ護衛のお前までが洒落ているのだ?もしやお前もユリウスを?』
嫉妬深いレオはそれからロス君に辛く当り不条理な命令をするように。
『侯は誤解しておられる。私が心を寄せているのは…。だがしかしそのような事は申せぬし、私は侯に従うのみだ』
こうしてロス君の辛い日々は続くのであった(涙)
300: 2009/10/21(水) 21:57:38 ID:??? AAS
なぜ同人厨は会話を『』にするのか
301: 賞味期限切れ注意! 2009/10/22(木) 13:08:59 ID:??? AAS
嘔吐、目眩を伴う恐れあり、お召し上がりの際は自己責任で願います?
302: 賞味期限切れ注意! 2009/10/22(木) 13:14:16 ID:??? AAS
ー聖セヴァスチャンー
レーゲンスブルグ。
ドナウ河の上流に佇む”雨の砦”という意味をもつその街は、
その名にふさわしく、昨夜の雨によって、街中を敷き詰める石畳を
朝からしっとりと濡らしていた。
聖ペテルス大聖堂の鐘が午前九時を合図に鳴り始めると、
街中の教会の鐘が遅れじと一斉に追従を始め、街全体が巨大な聖堂と化し、
割れんばかりの大音響をその湿った石畳の上に垂れ流した。
普段なら、一日の始まりを賑やかに祝福するかに聞こえるその鐘の音が、
今朝のユリウスには迷惑な雑音以外のなにものでもない。
聖セヴァスチャンでは、昨夜の雨で雨漏りの生じた大講義室が閉鎖された為、
臨時に割り当てられた狭い教室に入り切らない程の生徒達が、
必須科目の音楽史を担当する教官の到着を待っていた。
空気に湿り気の残る、初秋にしては珍しく蒸し暑い朝で、
教室一杯に溢れた男子学生の体から発する熱気と思春期の雄特有の体臭にユリウスは閉口し、やはり今日登校するのではなかったと後悔し始めていた。
303: 賞味期限切れ注意! 2009/10/22(木) 13:20:15 ID:??? AAS
いつものようにイザークの隣りにユリウスが座っているところへ
ダーヴィトがやってきた。
「ここ、いいかな?」
「やあ、ダーヴィト、もちろんです」
イザークが答え、奥の方に席を詰めた。
ユリウスも辛うじて体を横に移動し、やあと、言葉少なく挨拶した。
その頃には、打ち消しても、打ち消しても、否定できない厭な触手が胸元を這い上がり、
それを抑えるのにユリウスは冷や汗をかいていた。
「ちょっと、こいつを見てくれ」
当代きっての新進気鋭の作曲家の名前をあげ、ダーヴィトは席につくと
おもむろに新品のピアノと弦楽器の為の楽曲譜を机の上に滑らせた。
「昨夜、ウィーンから届いたんだ。巻末に彼の直筆稿もついているぜ。」
両手で楽譜を大事そうに掲げたイザークの眼が輝いた。
「出版されると噂には聞いていましたが、もう入手できるとは知りませんでした」
「モーリッツさえ知らない特別なルートがあってね、
多分レーゲンスブルクで手に入れたのは、このぼくが最初だと思うよ。
これを今度の学内演奏会でやろうかと思ってね。なあ、ユリウス、どう思う?」
ああ…と、辛うじて口を開いたユリウスの返事が終わらないうちに、興奮したイザークが、彼にはめずらしく遮るように、新譜についての質問を矢づぎ早にダーヴィトに放ったので、
ユリウスはそれ以上口を聞かずに済んだことに安堵した。
304: 賞味期限切れ注意! 2009/10/22(木) 13:21:47 ID:??? AAS
改行 orz...
305: 賞味期限切れ注意! 2009/10/22(木) 13:27:09 ID:??? AAS
少ししてクラウスが教室に入って来たが、空席が見当たらず、忌々しげな目つきで
教室全体を見渡していた。
「ここ、もう一人くらい座れるだろう」
ダーヴィトはイザークに目配せして、
「おい、クラウス、こっちだ」
と手招きした。
やって来たクラウスは、ダーヴィトの隣にユリウスがいるのにはじめて気づき、
あからさまに不機嫌な顔つきになった。
「せっかくだが、その程度の隙間じゃ、おれのケツが席から半分はみ出してしまうぜ」
そして、その前列に座っていた生徒の肩をつかみ、おい、詰めてくれ、と有無を言わさぬ調子で言った。
肩をつかまれた学生は一瞬迷惑そうな顔をしたが、
相手がクラウスと知ると慌てて隣りの学生を突つき、その学生がまた隣りを突つき…
と繰り返し、ようやくクラウスが座るに十分なスペースを作った。
おかげで、反対の端に座っている学生のケツが半分近く座席からはみ出すことになった。
306: 賞味期限切れ注意! 2009/10/22(木) 13:37:36 ID:??? AAS
なぜ、そんなにまでしてぼくを避ける…?
半ば朦朧としながら、ユリウスはクラウスの後ろ姿を怨めしげに睨めつけ、
今学期から新調した上級生用のダブルブレストの上着とネクタイが
彼になんとよく似合っていることかと考えないように努めた。
仕立てのよい学生服にぴったりと包まれた幅広い肩、
その肩にやや無造作にかかる真っ直な亜麻色の髪。
この世で一番美しい男性の髪の色はと聞かれたら、ぼくはこの色と答えるだろう…。
ユリウスはしばし吐き気さえ忘れて、彼の形のよい耳朶や、頬から顎にかけた男らしい輪郭を、
食い入るように盗み見ていた。
ほんの少し…、ほんの少し手を伸ばすだけで、これらのすべてに触れられるのに…。
ぼくにはそれは許されない運命にある。
カーニバル以来、新学期になってからも、クラウスはずっと故意にユリウスを避け続けていた。
女性であることを隠しねばならない己れに課せられた運命に、彼の理不尽なほどの拒絶が強固膜となり、
ユリウスは二人の間に立ちはだかる、目には見えない、しかし頑強な壁の存在に打ちのめされる思いでいた。
さっきから、何かが自分の中で爆発しようと、渦巻く濁流の加速を続けている。
頭は熱っぽいのに、手足の先からは熱が引いて氷のように冷たく、
体のあちらこちらで辻褄が合わなくなっていた。
五感が異様に研ぎ澄まされ、ちょっとした臭いや雑音にも神経が引っ掻き回されるようだ。
ああ…、この臭い、なんとかしてくれ。その時。
307: 賞味期限切れ注意! 2009/10/22(木) 13:51:09 ID:??? AAS
「モーリッツ、モーリッツ!
ここだよ、席を取っておいたよ、モーリーーーッツ!」
きんきんとしたラルフの声が通路を挟んだ向うの席から響き、頼むからそんな声で
がなり立てないでくれ…と脂汗をかきながら、ユリウスは彼に殺意を感じた。
「わかっているよ、うるさいな」
モーリッツがいつものように一部の隙も無いいでたちで、戸口で一瞬その存在を
誇示するように立ち止まり、こちらへ向かってきた。制服はレーゲンスブルグ一番の仕立て屋に注文され、
その生地は特別あつらえの英国製、磨き抜かれた革靴も最高級のイタリア革を使用した品であろう。
同じ学生服姿であるのに、彼の装いは明らかに他の学生達と違っており、
どんなに彼を好まぬ者でさえ一種の感嘆を持ってそれを認めざるをえないことを、
モーリッツは十分に承知していた。
ユリウスが”今一番会いたくない相手だ…”と思ったその時、
予兆を告げるように、苦酸っぱい味の塊が喉元を這い上がって来た。辛うじて嚥下したものの、
その予兆は、奈落の底でふつふつと滾(たぎ)る溶岩の泡(あぶく)から生まれる小悪魔のように、
払い落としても払い落としても、次から次へと、ユリウスの喉元を這い上り、
やがて互いに手に手を取り合って、ひとまわりもふたまわりも大きな化け物へと姿を変えていった。
ユリウスは脳裏の密やかに醒めた一点で、遅かれ早かれこの呪われた怪物が自分の喉元を駆け上り、
かならず自分を捕まえることを確信した。ようやく事態の深刻さに気づいたユリウスは、
気も狂わんばかりに後悔した。
どうして、もっと早く、席を立って帰宅しなかったのか?
もし、今ここで、この教室で、モーリッツをはじめとするこの学生達の前でゲロを吐こうものなら、
自分の人生はお終いだ…!
308: 賞味期限切れ注意! 2009/10/22(木) 13:54:47 ID:??? AAS
いても立ってもおられず、急に立ち上がったユリウスをダーヴィトとイザークが怪訝そうに見た。
「ユリウス?」イザークが心配した面持ちで呼びかけ、異変に気づいたダーヴィトも
顔色を変えて立ち上がった。ユリウスは、意思の力でどうにか、その猛り狂う怪物に繋いだ鎖を必死に押さえつけていた。
しかし、これも長くは続くまい。
考えろ、考えろ、考えろ、なにか方法を…!!
せめて…、せめて…
教室から出て廊下まで辿り着くことさえできれば…
「道を…、道を開けてくれ…ッ!」
「おい、どうしたんだ、ユリウス?」
一刻も早く通路へと焦るユリウスの心とは裏腹に、皮肉にも手を差し伸べようとするダーヴィト達に突破口を塞がれる形なって、
にっちもさっちも行かずに立ち往生したのが命取りになった。
その一瞬の隙を逃さず、化け物は、ユリウスの渾身の意思をあっけなく振りほどいた。
「おぇ…」
鎖が手から滑り抜けて行く。
無念のうちに奈落の淵へ突き落とされながらも、ユリウスは漸く苦しみから解放される奇妙な陶酔を感じていた。
309(3): 301-308 2009/10/22(木) 14:06:22 ID:??? AAS
連投ご免なすって m(_ _)m
エロパロへ落とした方がよかったすかね
エロくないが
310: 2009/10/22(木) 15:20:25 ID:??? AAS
ミハユリ
311: 2009/10/22(木) 15:45:19 ID:??? AAS
そんな奴はもうおらん
312(1): 2009/10/22(木) 22:01:58 ID:??? AAS
>>309
こっちでいいと思いますよ^^
313(1): 2009/10/22(木) 22:21:16 ID:??? AAS
>>309
読み物として楽しかった。
また書いて下さい
314(1): 2009/10/23(金) 01:52:06 ID:??? AAS
>>302-309
嘔吐職人様でしょうか?
忘れた事はありませんが諦めた頃の登場に、心は2年前にタイムスリップ、
「カレーパン」も思い出して、あんな事やこんな事も思い出して・・・非常に感慨深かったです。
負傷して偶然ユリと再会した時のアレクみたいな気分でもあります。
青春の作品ありがとうございました、GJGJ!!
(エロパロは過去作品をまとめて収納する場所なので、次回もここにおながいします)
315(1): 309 2009/10/23(金) 06:39:36 ID:??? AAS
>>312
レスありがとうございます。
なんか、SSの投下が少ないみたいだったんで。
>>313
感謝します、ご親切な方。
それでは、お言葉に甘えさせていただきます!(←あ〜あ〜)
>>314
クラ担様とお見受けしました。
暖かいお言葉、痛み入ります。
こっちも、なんだか暗闇で突然アレクに会えたユリの心境です。
では、あなたもこのままユリを捨てますかw
エロパロスレについて了解しました、もともとイマイチわかっていなかったんですが、
色々とありがとうございます。
316: 2009/10/23(金) 12:48:55 ID:??? AAS
あーあ…
317(4): 賞味期限切れ注意! 2009/10/23(金) 13:35:24 ID:??? AAS
*ゲロ注意警報)
もの凄い力に絞り上げられるように、ユリウスの胃が収縮した。
思わず前屈みになると、自由を得た猛獣は胃から喉元を駆け上がり、
手で口を被う間もなく、座っているクラウスの背後めがけて、ユリウスは反吐
を一挙にぶちまけた。呆然として立ち上がり振り向いたクラウスの肩や髪の先
はゲロまみれで、ユリウスが朝に食べた木いちごが未消化のまま、あちこちに
絡みついていた。
臭気が陽炎のように立ち昇り、教室中が騒然となった。
ユリウスは自分のしでかしたことを理解できず、これも呆けたように目を見開
き、しかし、これは始まりに過ぎず、彼女を二度めの嘔吐が容赦なく襲った。
「XxーーーーーーーXXXXXXXXXXXXッ」
自分のどこからこんな声が出るのだろうと、ひとごとのように感心しながら、
クラウスに再びゲロがかかるのを避けて右を向いた。吐瀉物は既に口から溢れ
始めていたが、心配そうにユリウスを支えようとするダーヴィトを目にして、
慌て左を向き直した。生憎そこにも同じく心配そうな顔をしたイザークがいた
が、時既に遅く、持ち手を失った放水ホースのように、ユリウスは首を180度
振りながら、右から左へ反吐を撒き散らした。
!!!!!
イザークは顔からモロにゲロの洗礼を受け、吐瀉物の飛沫がビチビチと彼の持
っていた新品の楽譜にも飛び散った。朝食に出たパンや玉子はまだ原形を留め
ていたが、胃液にまみれたそれらは既に醗酵が始まり、学生達の中には悲鳴を
上げて逃げ惑う者もいた。
時間にすれば数分の出来事でしかなかったが、漸く騒ぎが収まった時には、誰
もが長い悪夢から醒めたような錯覚を覚えた。
し…んと静まり返った教室。立ち並ぶ高窓からは何事もなかったのように、朝
の光が差し込む中、クラウス、ダーヴィド、イザークを除き、ユリウスを中心
とした半径5メートル以内には誰一人いなかった。最初に口を開いたのはモー
リッツであった。
「アーレンスマイヤ家も末だな」
レースの縁取りのついた高級そうなハンカチーフで鼻から口元を押さえながら、
彼が進み出た。迷惑そうな顔を装ってはいたが、ユリウスを非難できる喜びを
抑えきれず、眼は爛々と輝き、教室中をゆっくりと見渡しながら芝居がかった
調子で言った。
「新当主がこんな醜態を晒すようじゃ、先が思いやられるじゃないか…、アー
レンスマイ家では、はや財政難に陥って、傷んだ物まで食卓に出しているんじゃ
ないのかい?」
ユリウスは朦朧とした頭で、自分が引き起こした事態にまだ現実味を覚えられ
ずにいた。しかし、モーリッツがこれから自分をこの学生達全員の面前で、じ
わじわと容赦なく貶めていくことは疑いなく、その屈辱の予感に、体を震わせ
ながら唇を噛み締めた。
「いいザマじゃないか、見たまえ、神聖なる学び舎をこんな有り様に…」
318(4): 賞味期限切れ注意! 2009/10/23(金) 13:41:59 ID:??? AAS
「おい!」
それまで無言だったクラウスが遮るように声を荒げたので、モーリッツはびく
りとして言葉を呑んだ。
「御託を並べてないで、そいつをよこせ」
「?」
クラウスが自分の持っている特大判のハンカチを指して言っているのに気づき、
モーリッツは露骨に嫌な顔をしたが、
「よこせってんだ、学友が困ってる時にケチケチすんなよ、キッペンベルグ商
会の御曹司だろうが」
皆の前でそのような言い方をされ、しぶしぶとそれをクラウスに手渡した。
クラウスはそのハンカチをユリウスに差し出し、
「こいつを使え」
とぶっきらぼうに言った。モーリッツに借りを作ることにユリウスがしばし躊
躇を示すと、ダーヴィトが代わりに受け取り、
「遠慮することはないさ♪、さあ、そのきれいな顔や手が台無しだぜ」
と、ユリウスの顔を拭い、その手を取って指の一本一本まで丁寧に汚物を拭き
取った。ユリウスはダーヴィトにされるがままに任せて上着を脱がせてもらい、
その間にクラウスは自分も制服の上着を脱いでネクタイを緩め、シャツのボタ
ンを外すと、髪に纏わりついた汚れを払ったりした。イザークは、ユリウスの
顔を覗き込みながら「ユリウス、大丈夫か?」、「気にすることはないよ」と
励ます。
てっきり、クラウスが使うと思っていたハンカチが、ユリウスの始末に使われ
るのを見たモーリッツが
「返してくれよ」
と憤慨して言った。
「そっ、それは、そんじょそこらの店で買えるものじゃないんだ、レーゲンス
ブルクではうちだけが輸入しているフランス製の最高級のレース…」
「おっ、そんなに返してほしけりゃ、返してやるぜ」
一通りユリウスの汚れが取り去られたのを確認して、クラウスはダーヴィトか
らハンカチをひったくり、モーリッツの方へ放った。
「ぎゃあッ!」
女のような悲鳴を上げて、モーリッツは身を躱そうとしたが、慌てた為に足下
がもつれて、汚れたハンカチーフがもろに顔に命中した。頬に嫌な湿り気を感
じて手を当ててみると、指先にねっとりとしたものが纏わりついた。
「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”…」
例えようの無い擬音を発するモーリッツの顔色が、見る見る真っ青になる。
「ママーーーーッ!!!!!」
そう叫ぶやいなや、口元を押さえて、ものすごい勢いで廊下へ走り出たモーリ
ッツの後をラルフが追う。
窓から身を乗り出したモーリッツの嘔吐(えず)き声が間隔を置いて聞こえ、
「モリーツ!」「大丈夫、モーリッツ!?」とラルフの心配そうな声があいの
手に入る。
しかしその内、ラルフの声が途切れて静かになったかと思うと、嘔吐き声の二
重奏 (デュエット) が盛大に奏でられた。
他の生徒達も触発され、いたたまれずに二、三人が、口元を覆ってバタバタと
教室を出て行った。
319(4): 賞味期限切れ注意! 2009/10/23(金) 13:46:45 ID:??? AAS
「キッペンベルク商会も末だな、跡取りの一人があんなザマじゃ」
わざと大げさに肩をすくめてやり返すクラウスの横で、張りつめた緊張の糸が
切れて、ユリウスの意識が突然遠のいた。
ゆらり、と、大きく身体を反転させ、ユリウスが床へ倒れ落ちそうになる。
その場にいた全員が、はっ、と息を呑んだその瞬間。
ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおッ
教室に走る低いどよめき。
クラウスが素早い身のこなしでユリウスを片腕で受け止め、そのまま軽々と抱
き上げた。
その一連の動作を、まるでヴァイオリンを構える時のように、なんなく自然に
やってのけたクラウスに、賛美の眼差しを送る下級生までいる。
しかしユリウスは、自分の身に何が起こったのかわからないまま、混乱して大
きく見開いた瞳でクラウスの顔を凝視したかと思うと、彼の腕の中で意識を失
った。そのユリウスの顔を覗き込むクラウスの表情に尋常ではないものが一瞬
走ったのを、ダーヴィトは見逃さなかった。
クラウスはそれには気づかぬままダーヴィトに言った。
「ダーヴィト、悪いが先に行って、医務室が開いているか見て来てくれ」
「わかった、イザーク、後は頼んだぞ!」
ダーヴィトがひらりと身を翻し教室を出た後に続き、ユリウスを横抱きにして
クラウスが大股で教室を横切って行った。
イザークは、頭から反吐にまみれて、その様子を打ちのめされた気持ちで見て
いた。
「ユリウスは女だ、できるだけ力になってやれ」
夏休み前に言われたクラウスの言葉が脳裏に甦る。
だが、あなたには敵わない。彼女が見ているのはあなただけだ。今もぼくは何
ひとつできず、ただ手をこまねいて見ているだけだった。ユリウスだって、ぼ
くの助けを必要となんかしていないさ…。
「いったい、ぼくに何ができるって言うんだ!?」
言葉が口を突き、身体中に鋭い痛みが走ったような気がして、思わず両手で自
分の両腕を抱え込んだ。
しかし、しばらく立っても痛みは止むどころか、ひしひしと実感を伴ってます
ます迫り来るではないか。
「……?」
ふと周りを見渡すと、教室を嘔吐の廃墟と化され、やり場の無い怒りに満ちた
生徒全員の鋭い視線が、百本もの矢となってあらゆる方向から、一人残された
イザークに突き刺さっていた。
あまりの気まずさに目眩を感じながら、沈黙を破ることを怖れたイザークは
「で…、できることからやってみようかぁ…」
と口ごもりながら、そろりそろりと吐瀉物にまみれたダーヴィトの新譜や、ク
ラウスの上着を手際よく片隅に押しやると、そそくさと、モップを取りに廊下
へ出て行った。
320(6): 317-318 2009/10/23(金) 13:59:11 ID:??? AAS
ほんま、あ〜あ〜なこって、スンマセン
取りあえず警報出しときましたが、内容についてお気を害された方がいましたら
お詫びします。
321: 2009/10/23(金) 15:17:29 ID:??? AAS
GJGJGJGJGJ
322(1): 2009/10/23(金) 16:17:04 ID:??? AAS
>>301-309 >>317-319
過去スレでのどなたか(クラ担さんと記憶していますが…違ったらごめんなさい)のリクにお応え下さったのでしょうか?
私がこんなレスをつけるのもどうかとも思いますが、SSの投下ありがとうございます。
>>320
最初は、ちょっと恐々読んでいたんですけれど…
本日投下されたSSの読了後
スッキリしたような爽快さが感じられ うまく表現できないですが ほっとしたような気持ちになりました。
困惑するユリウスを中心に置いた時のダーヴィト、クラウス、イザークのキャラも立っていてそれぞれの魅力を感じながら楽しく読めました。GJGJGJGJです!
またお会いする時を、楽しみにお待ちしています。
(思わず長くなりました。ごめんなさい)
323: 2009/10/23(金) 20:57:29 ID:??? AAS
>>320
GJGJGJ!!
(リクした内の1人ですw)
GJせずになんていられませんw
1人1人のキャラの性格が、うまく表現されていて、
またそれぞれの長所は、原作以上に引き出されているように感じました。
気分を害するなんてとんでもないって言えてしまう程、
本当に、優しい気持ちになれました。
嘔吐職人様(違っていたらごめんなさい。)も、登場人物をとても大切に思っていることが分かるようです。
最後に必ず救いがあると言うか、起こった悲劇の何倍も大きな愛で包んでくれる
心地いい読後感。
読み終えた後、却ってユリウスが愛しくなりました。
ありがとうございます。
324: 2009/10/23(金) 23:08:01 ID:??? AAS
>>320
続きの投下乙でし!!!
やっぱ1部の青春絵巻はええのう。
原作の登場人物たちが脳裏に浮かびました。
325(1): 2009/10/24(土) 00:41:05 ID:??? AAS
>>317-320
ゲロというキワモノを題材にしながら青春の爽やかさ全開の作品、
嘔吐職人様、ああ・・あなただ・・・・・ (涙ぐむ)
このなつかしい作風、暖かな大きな目線、奇抜な面白い展開・・・いくたび出会うも・・・
幾たび出会っても僕はあなたに「いいぞいいぞGJGJ!!」を送るよ・・・!!
(キャラ混乱中)
>>322
ゼバス編をリクしたのは自分じゃないですよ。ダー担さんじゃないかなあ?(証拠ナシ)
326(2): 2009/10/24(土) 01:14:59 ID:??? AAS
なりきりスレ……
ふるさと……!!
帰ってきたよ
ぼくは
帰ってきたよ
ああ
大本営…!
その妄想のカキコを
とめないでおくれ
このふるさとを
冷たいアク禁に
拒まれながら
出て行った日にも
ぼくの残した糞レスを
すいとるように
オマイらの高らかな“GJ!”は
鳴り響いていたよ
327(2): 2009/10/24(土) 01:17:16 ID:??? AAS
嵐よ
このスレの上だけは
わけても
マターリと
sageをこめて
通りすぎるがいい
ピンク板を
すべっていく
なりきり、SSは
ひとつひとつの
GJに
しみとおるだろう
そうして
思いこめて
過去スレを読み返すとき
オル窓の香具わしき妄想は
いつのときも
住民たちの“チラー”と
唱和して
なつかしく
たちのぼるだろう
328(1): 2009/10/24(土) 01:37:01 ID:??? AAS
カラーン カラーーン (帰郷した者を祝福するペテルスの鐘の音)
帰郷を果たした者の魂の叫びは
燃えさかってここに届いた
空しく宙に差し伸べられたままになっていた我らの手は
再び汝の手に力強くとらえられた
嘔吐職人よ、初代ロストフスキーよ、安んじていい
我らは汝を昔のままに受け入れるだろう
渇望から妄想が燃え上がるだろう
329(2): 2009/10/24(土) 02:18:09 ID:??? AAS
本日、スケートのプルシェンコも復活!
ペテルスブルクの市議会議員やってたんですが↓(浮いとる)
画像リンク
バンクーバーに向けてやる気出したようです☆
ソ連映画の「カラマーゾフ」の映像、初めて見たんだけどアレクセイキモ杉ワロタwww
画像リンク
ドストエフスキーはアレクセイをイケメン設定してるのに何だこりゃorz
オル窓をロシア人でキャストしたらヒデェことになりそう・・
大阪との姉妹都市提携30周年記念で
平原綾香がペテルスブルクでコンサート(ニュース動画)
外部リンク:www.tv100.ru
330: 2009/10/24(土) 03:18:55 ID:??? AAS
帰郷者の方・・・
わたしも・・お・・遅ればせながら・・唱和を
チラー!!(遅れて唱和ってw)
香りは届けられない世界ですが・・・
・・・・しっかと・・届きましたww
湿気のこもった空間の、男子学生の集団・・・(何故かココが一番臭ったw)
ゼバス編・・2年以上の時を経て届けられたSS・・・
賞味期限切れなどと・・・確かな熟成期間を経て
素晴らしい芳香を放っております。
1部の登場人物、個性があって、みんなキラキラしていて
改めて・・・みんな愛しいなぁ・・・
こんな気持ちにさせてくれて・・・ありがとうございます!
スレ中にたちのぼっています。
やわらかくて暖かい・・思いと・・・・全てを包み込む・・・香りがw
GJ〜!!
331: 2009/10/24(土) 03:24:19 ID:??? AAS
>>329
>プルシェンコも復活!
へえ、そうなんですか。
ちょっと、ショーで踊ってるのをテレビで見たとき・・・
大分、太っていてキレが無かったですが・・調整はきっとばっちりなのでしょうね。
>アレクセイキモ杉ワロタwww
ホントだ〜・・・
天使のようなアリョーシャがぁぁ・・
332: 2009/10/24(土) 08:09:31 ID:??? AAS
>>301-309 >>317-319
もうGJすぎ。これこそ神二次創作です。
333: 2009/10/24(土) 09:12:02 ID:??? AAS
>>326>>327
激しくGJGJGJGJGJGJ
334: 2009/10/24(土) 09:31:45 ID:??? AAS
いやはや・・・爽やかで嬉しい朝ダヨー
335(1): 2009/10/24(土) 09:38:47 ID:??? AAS
高評価の作品とはこういうことを言うんだ
336: 2009/10/24(土) 09:52:04 ID:??? AAS
禿同!!
337(1): 2009/10/24(土) 09:56:03 ID:??? AAS
ユリは胃がデカかったのか・・・
338: 2009/10/24(土) 10:00:26 ID:??? AAS
>>335
同意すぎ。
339(1): 2009/10/24(土) 10:32:27 ID:??? AAS
ここもベルサイユのばらでエロパロみたいな雰囲気になればいいのにね
340: 2009/10/24(土) 12:01:27 ID:??? AAS
ベルばらのエロパロはいやん
きもすぎ
341: 2009/10/24(土) 12:22:14 ID:??? AAS
>>339
同意
342: 2009/10/24(土) 12:37:48 ID:??? AAS
>>337
あの細身でデカ胃袋
汚いゲロを大量にぶっ放すって
最高に萌える
343: 2009/10/24(土) 15:57:59 ID:??? AAS
痩せてるのに大食いなのが・・・
萌える
344: 2009/10/24(土) 16:05:24 ID:??? AAS
>「XxーーーーーーーXXXXXXXXXXXXッ」
何度も抜いた
345(1): 2009/10/25(日) 00:11:06 ID:??? AAS
賞味期限切れ、てのはリクから大分経っているってことと
賞味期限切れの物を食べたってことがかけてあるんでつねw
346: 2009/10/25(日) 00:28:11 ID:??? AAS
>>345
自主解説乙でし
347: 2009/10/25(日) 00:33:12 ID:??? AAS
自主解説ではないんだが。と一応反論
348(3): 320 2009/10/25(日) 02:33:27 ID:??? AAS
は、ペックリした…
思いがけない、それも身に余るGJの数々、ありがとうございます。
ここの皆さんは、思った通りシャレが通じるんで安心しましたw
今さらですが、のこのこ出て来て、お礼言わせてもらいます。
えーと、まず、リクされた方に喜んでいただけたんなら幸いです。
基本おちゃらけなんで、楽しかったと言ってもらえてなんぼ。
臭いを感じた方やら(エライコッチャ)、抜いた方やら(ホンマカイナ)、いたとかいないとか…
こっちも、レスひとつひとつ楽しませてもらいました。
>>325&>>328
ウマいなぁ、あいかわらずw
レオ様カークイー
なりきりスレは、そうこなくっちゃ!とザビーネ風に言ってみる
コテハンさんの判別がうまくつかなくて、>>315で大間違いしていたら、
失礼します。訂正して叱ってやって下さい。
実は、頼まれてもないのに、この妄想は続いてしまいます。
ここでやめときゃいいんでしょうが、哀しいサガで、ダラダラ投下しちまい
そうな悪寒。
349(1): 2009/10/25(日) 02:41:14 ID:??? AAS
>>348
こんばんは〜
>実は、頼まれてもないのに、この妄想は続いてしまいます。
わ〜い。じゃあ今頼んじゃうw
よろしくお願いします(ぺこり)
350(1): アレクセイ 2009/10/25(日) 02:53:04 ID:??? AAS
>>348
>315で大間違いしていたら
間違ってないぞ、○○ユリ。
おれと共同の約束をしたまま消えちまったお前を、この二年のあいだ幾度も思った。
面白い身の上話があればシベリアのバイカル湖で聞かせてくれてもいい。
ブラックスもお前に話しかけたがっていたが、アク禁で来れないそうだ。
>この妄想は続いてしまいます。
何を逡巡することがある?楽しみにしてるぜ。ロスなりきりもな。
351(1): 2009/10/25(日) 12:07:28 ID:??? AAS
>>301-308,317-319
注意報に足がすくみましたが、眠る前に読ませていただきました。今、また読み返しちゃいましたw
ゼバス時代の彼らの関係が見えるようでキラキラとしていて・・・○○の存在を忘れてしまってました。
ユリウスがぶちまけたものは秘密なんだと自然に思えて
ボートでのクラウスの「いいたいことがあれば、いっちまえ」が・・・
勝手に変換されましたw
うるった私は異色でしょうか? GJです!!
ゼバス時代が懐かしい・・・と感じてしまう自分に気づかせてくれたことも感謝します。
読ませていただきありがとうございました。
あの鈍感なので聞いちゃいます>>326,327も職人さまでよろしいですよね?
はじめまして・・・なんですが、お帰りなさい・・チラーーー!!
アレクセイも仰ってますが、あちらにもお顔をみせてくださいね。
>>348
>ここでやめときゃいいんでしょうが、哀しいサガで、ダラダラ投下しちまい
>そうな悪寒。
私の場合は哀しいサガで、ダラダラ居ついちまった・・・って感じですorz
すべてはオル窓のせいでしょうw
これからも投下お待ちいたします。読むの遅くなっちゃってごめんなさい。
352: 2009/10/25(日) 13:01:02 ID:??? AAS
ここでやめときゃいいんでしょうが、哀しいサガで、ダラダラ投下しちまい
そうな悪寒。
出すぎんなよ
353: 2009/10/25(日) 15:14:17 ID:??? AAS
嫉妬w
354: 2009/10/25(日) 15:54:56 ID:??? AAS
嫉妬おばさんw
355: 2009/10/25(日) 17:57:20 ID:??? AAS
糞へタレ
356(2): 320 2009/10/25(日) 23:55:05 ID:??? AAS
>>349 & >>350
ありがとうございます。
バイカル湖って遠そうだが(ゴソゴソとポケットの小銭を確かめる)…
2カペイカしかないけど、バス代足りるだろうか?
一度おじゃまさせていただきます。
ブラックスにも挨拶します
>>351さんもレスありがとうございます。
皆さん、本当に丁寧にコメントして下さって、こっちが恐縮しちまいます。
自分も、セバス時代が懐かしくて、ついこの先を妄想してしまいました。
レスの浪費に気をつけますが、不手際があっても、どうかおめこぼしを…って、
アブナいなw
まあ、2ちゃんなんやから、楽しく行きましょう。
357: 出張広報 2009/10/26(月) 00:04:07 ID:??? AAS
>>356
こんばんは〜
ぜひ、当湖にいらしてくださいマセね。
ただ、、本日は結構な水量でゴザイマス。
溺れないようにお気をつけ下さいマセ。
無料で浮き輪・・お貸し出しシマスw
>楽しく行きましょう。
ハイ。楽しく行きましょう。
358: 2009/10/26(月) 20:52:26 ID:??? AAS
>>356
>ついこの先を妄想してしまいました。
・・・・ま、待ってます(瞳キラキラ)
>レスの浪費に気をつけますが、不手際があっても、どうかおめこぼしを…って、
>アブナいなw
ヘヘ・・・既に危ないのがここにおりますw
はい〜楽しく逝きましょう♪
359: 粗忽者 2009/10/26(月) 20:57:16 ID:??? AAS
(とってもトロれす)
>>298
>任務で実際に現地に行ったお前ならその辺の事情に詳しいと思ったんだが・・
同志、自分の言語障害を忘れたんですか?
この間だってバイカルで「チュペローザ」ですよ・・・(呆)
ホント、使い物にならない耳でイヤになります。
現地でのありさまが手に取るようでしょう?
>ラスプーチンが何か祈祷でもしたのか?
(ひざまづいて)天地が逆さま? 月が近づいてきたのか・・・gkbr
360(1): 2009/10/26(月) 20:58:24 ID:??? AAS
>>329
>バンクーバーに向けてやる気出したようです☆
てか、ロシア杯で優勝してて驚きましたw 見事な復活、チラー!
>初めて見たんだけどアレクセイキモ杉ワロタwww
一瞬で画像閉じちゃったwww どうしたらこうなるの?
アレクセイのイメージがーーーorz
こうなると興味本位でドミートリィとイヴァンも見てみたいw
>大阪との姉妹都市提携30周年記念で
ググったら、大阪では5月にロシア連邦総領事館のシェフがロシア料理を教えてくれたようです。
開催場所は中央卸売り市場で・・・だったそうです(?)ま、食材は新鮮と・・
ペテルスブルクの方が盛大なんですね〜w
361(2): レオニー怒 2009/10/27(火) 00:15:25 ID:??? AAS
>>360
>一瞬で画像閉じちゃったwww どうしたらこうなるの?
ふん・・・昆虫系だな。
では毒食わば皿までだ、残る二人も見るがよい。
ETV特集・21世紀のドストエフスキー (1/7)
動画リンク[YouTube]
(9:45)
インテリ階級の父を持つそなたの事だ、彼ら兄弟が20代というのは知っているであろうが
演じている俳優の年齢は以下の通りだ。
長男ドミートリィ=ミハイル・ウリヤノフ(42)
次男イヴァン=キリル・ラヴロフ(44)
三男アレクセイ=アンドレイ・ミャグコフ(31)
見た目など全く意に介さぬ手法は実にソヴィエト的ではないか。
362(1): アレクセイ 2009/10/27(火) 00:22:07 ID:??? AAS
海軍省通りの監視カメラが復活してるな。
(実は担当は今まで木が繁っていてどの辺か判らなかったんだ)
落葉して宮殿橋やネヴァ川がはっきり見えるようになったぜ。
画像リンク
画像リンク
画像リンク
連絡が来なくて知らなかったんだが・・・また同志ウラジーミルが襲撃されたらしい。
画像リンク
今回は重症だな・・・
あと10日余りでおれ達の勝利の日だというのに、なんてこった。
363(1): 2009/10/27(火) 00:30:43 ID:??? AAS
こいつらが煙突カメラの管理人か・・・?
画像リンク
仕事シロ
364: 2009/10/28(水) 12:30:43 ID:??? AAS
ミハユリ氏に連載当時の月セ週マ話聞きたす。
365: 2009/10/28(水) 21:31:34 ID:??? AAS
あの人また来にゃいかな〜
366(1): 2009/10/29(木) 00:06:53 ID:??? AAS
>>361
>では毒食わば皿までだ、残る二人も見るがよい。
ありがとう。
昆虫・・・ぼくには恐ろしい妖怪にみえたよ。
でも、あの名前を聞くと心がざわついてしまうんだ・・・
いったいどこで?!
何か思い出せるかもしれないと思って、恐る恐る7まで見てしまったよ。
前に湖で話してくれたけど、あなたは「罪と罰」を読んだの?
ぼくは「カラマーゾフの兄弟」と「白夜」がやっとだった・・・
>見た目など全く意に介さぬ手法は実にソヴィエト的ではないか。
(重みをだそうとしているのかな?個人的には若いからこそ深い話なんだけどw)
367(1): 2009/10/29(木) 00:10:20 ID:??? AAS
>>366
横だけど、「罪と罰」おもしろいの
368: 2009/10/29(木) 00:12:25 ID:??? AAS
>>362
>(実は担当は今まで木が繁っていてどの辺か判らなかったんだ)
同志でもそれじゃあ、自分がわからなくてもいいんですねw
未だに昼間を見たことがないという・・・調査放棄
トロイツキー橋の木々も色づいたのは一瞬で・・・ほぼ落葉してしまいましたね。
画像リンク
一週間前のトロイツキー橋
>今回は重症だな・・・
wwwwwwwwww あ、失礼しました。(ククッw)
(電車の中で笑いを堪えるのが大変だっただよー)
>>363
>仕事シロ
あと、4分で任務終了だからな〜 カウントダウン中ですよww
意外と綺麗なオフィスで驚いたーー調査乙でし。
369(1): 2009/10/29(木) 00:16:46 ID:??? AAS
>>367
ぼくは学生の頃に読んで挫折したけど・・・orz
>>361の特集を見てゆっくりでも読み返してみようかな・・って思ったよ。
でもドストエフスキーって読み初めが難解でページが進まないので困るんだ。
あなたは何か読んだことがあるの?
ぼくはトルストイの方が好きなんだけどね。
370(1): 2009/10/29(木) 00:19:54 ID:??? AAS
>>369
おっさんと小娘が文通するヤツが短くておもしろい。
題名は忘れた。
371(2): 2009/10/29(木) 00:26:36 ID:??? AAS
>>370
短くておもしろい・・に惹かれましたw
もし題名を思い出されたら教えてくださいね!
(あの・・・あなたはレオさま萌えですか?)
372(1): 2009/10/29(木) 00:36:40 ID:??? AAS
>>371
おっさんと小娘に反応してんじゃないっすよww
稀少人種なんですが…ロストフスキー萌えです。
373(1): 2009/10/29(木) 00:40:56 ID:??? AAS
>>372
>おっさんと小娘に反応してんじゃないっすよww
ヘェ〜そうなんですね〜〜www
>稀少人種なんですが…
まぁ!!!そうですか!
ど、どのようなところが・・・あの目でしょうか?
あ、はじめまして・・・私は叩かれまくるアレクセイ萌えですw
374(3): 2009/10/29(木) 09:35:13 ID:??? AAS
>>373
バカな子ほどかわいいというか…
これは「萌え」ではないのかもしれませんがw
アレクセイ萌えですか、クラウス萌えなら分かりますがアレクセイですか!
375(1): 2009/10/29(木) 09:36:05 ID:??? AAS
>>371
『貧しき人々』でした。
悲惨な話なのに、どうしてだか登場人物が滑稽で笑えます。
裕福な時代に身を置いているからでしょうか。
376: 2009/10/29(木) 20:37:55 ID:??? AAS
>>374
(横から失礼w)
>アレクセイ萌えですか…
彼女だけじゃあ、ありませんぜ
ホレ、ここにもアレク萌えが…w
377(2): 2009/10/29(木) 21:56:51 ID:??? AAS
>>374
横レス
>バカな子ほどかわいい
えっ、バカな子ってロス君が??
アレクがバカな子ってのならわかるけど、ロス君が?
378: 2009/10/29(木) 22:30:00 ID:??? AAS
>>377
>アレクがバカな子ってのならわかるけど、
・・・・・・・・・ウルウル・・・ポカッ
379(1): 2009/10/29(木) 23:12:07 ID:??? AAS
>>377
ロス=純真なバカ
アレク=DQNなバカ
って、これはアレクに悪すぎるかw
アレク萌えの人たちゴメン
380: 2009/10/30(金) 00:02:06 ID:??? AAS
>>379
なかなかどうして、言い得て妙とも思えるw
(本当にアレク萌えか?…と苦情がきそうだ)
最後に「ゴメン」言っちゃうのがカワユス
381(1): 2009/10/30(金) 22:39:47 ID:??? AAS
ロスとアナスタシアはどちらも無私の愛w
でもアナはロスのように、
「もしその男にもしもの事があれば、もとより私もともに命を捨てる覚悟です」
とはアレクに言ってもらえなかったんだな…カワウソ
382: 2009/10/30(金) 23:07:26 ID:??? AAS
そういう意味では相思相愛といえるんだね
レオの愛って深い・・・ジワジワきます。
383: 2009/10/30(金) 23:38:44 ID:??? AAS
>>381
アレクがアナスタシアに?
もうちょい軽いノリでだったらあっても違和感ないが…
報われんのには変わりない
384: 2009/10/30(金) 23:48:08 ID:??? AAS
アレクはユリにもしもの事があったところで
「命」ではなく「プライド」を捨てて「おばあさまに泣き付く」だもんなあw
385: 2009/10/31(土) 22:58:16 ID:??? AAS
>>374
>バカな子ほどかわいいというか…
いえ、冷静なロス君をそう思えるのは萌え以外の何者でもないと思います!
でも、どこがバカな子?
自然とレオさまもお好きになるものですか?
>クラウス萌えなら分かりますがアレクセイですか!
はぁ、、よく言われますw
ちびアレクもですが、切り離せないんです彼らのこと・・・
386(1): 2009/10/31(土) 23:01:04 ID:??? AAS
>>375
>悲惨な話なのに、どうしてだか登場人物が滑稽で笑えます。
救いのある作品が多いのかな・・・
2作品だけですが、忘れてしまっていた感覚に気づかされる作品だなって思います。
感受性の豊かな時に読めていたらな・・・とも。
思い出してくださって、ありがとう
お返事遅くてごめんなさい
387: 2009/11/01(日) 19:54:03 ID:??? AAS
レオは士官学校で上級生に言い寄られても、あの黒い眼でギロリと相手を
睨みつけて退散させるw
恋文が来ても即、くずかご行きw
388(2): 同志たちへ☆☆☆ 2009/11/02(月) 23:57:29 ID:??? AAS
今夜の月はとっても綺麗だよー
冷え込んでるけど、監獄のアレクの気分で耐えようね!
389(1): 2009/11/03(火) 00:33:24 ID:??? AAS
>>388
ありがとう・・・
冴え冴えとした月の光は、レオニードを思い出させるよ・・・
どの星よりも近くにあるのに・・・遠くて
その内面(裏側)をなかなか見せてはくれないんだ
390: 2009/11/03(火) 01:13:03 ID:??? AAS
>>388
お風呂上がりにベランダにでたからアレクセイの気持ちがよくわかったよw
こちらは雲が厚くて、その姿を見ることは叶わなかった・・・でもかすかに漏れる月明かりが、強く感じられたよ・・・ありがとう。
ペテルスブルクも今夜は雲が隠してしまっているみたいだね。
391(1): 2009/11/03(火) 01:15:18 ID:??? AAS
>>389
私がおまえに何を見せる必要があるというのだ。
知らないほうがいいことも・・・あるのだ。
392(1): 2009/11/03(火) 01:31:32 ID:??? AAS
>>391
・・・・あなたが見せた涙と
一時だけでも顕した激しい感情・・・
少しでも支えられたられたらと願ったけれども
ついに・・・
あなたに届くことはなかったんだ・・・
393(1): 2009/11/03(火) 10:19:33 ID:??? AAS
>>392
ち・・・がうのだ・・・・・
吹雪が吹きすさぶ度におまえが記憶の糸を手繰ろうとする時
おまえが恐れる記憶とともに
その心の奥に万一蘇えろうとしているものを私こそ恐れていたのだ・・・
(思い出さないほうがいいこととは
あの男のこともだと知ったらおまえは・・・)
(これ以上ユリウスの顔を見ていると何かに吸い込まれていきそうで、視線を外す。
意識を外へ飛ばすことに努めてみるも、焦点が今一定まっていないことを
悟られぬように努めながら)
あの時おまえがいなければ私は・・・
・・・さらなる醜状を晒したにちがいない。
そういえばろくに礼も言っていなかったな。
あの時のことは感謝している。
(間一髪で氷の刃を演じ切る)
394(1): 2009/11/03(火) 20:58:17 ID:??? AAS
>>386
いえいえいえいえ、わざわざお返事ありがとう御座います
>救いのある作品が多いのかな・・・
「貧しき人々」は救いのある話ではなかった気がしますよー。
ほとんど覚えてませんが、ラストが(オル窓ほどじゃぁありませんが)
もう少し救ってやってくだちい…な終わり方だった気がします。
スレチ引っ張りゴメン下さいませ
395: 2009/11/04(水) 00:55:14 ID:??? AAS
>>394
横ですが〜
どんどんお話に来てくださいまし。
読んだものをほとんど覚えていないところに
親近感が沸いてオリマスw
396(1): 2009/11/07(土) 00:07:31 ID:??? AAS
>>393
・・・あなたに、そんな・・・・・・
(唇を噛んで、言葉を飲み込む)
・・・感謝しているのはぼくのほうだよ
ありがとう・・・本当に・・・
(つきあって下さって ありがとう)
397: 2009/11/07(土) 19:34:36 ID:??? AAS
>>396
こちらこそ、時間とってくださって
ありがとうございました。
398: アレクセイ 2009/11/07(土) 23:46:54 ID:??? AAS
十月革命92周年ウラー!
おーっ、やってるな、こんにゃろめ! ↓
外部リンク:www.tv100.ru
(上のニュース動画をキャプチャ)
尻に爆弾が当たった同志ウラジーミル不在のフィンランド駅前の集会
画像リンク
盛りあがらねえorz
(背後の板囲いがレーニン像のあった場所)
こいつは忠臣蔵を見過ぎた日本人には「敵の首を取ったぞ!」に見えちまうぜorz
画像リンク
399: 2009/11/07(土) 23:48:04 ID:??? AAS
スタスレより転載
501 名前:名無し三等兵 [sage] 投稿日:2009/11/07(土) 22:04:10 ID:???
革命九十二周年を記念して、1927年製作の映画
「10月 世界を揺るがした十日間」
動画リンク[YouTube]
サイレント映画なので比較的、理解が容易だと思う。
革命十周年の記念映画で、監督はエイゼンシュテインとアレクサンドロフ、
音楽はショスタコーヴィチが担当。ジョン・リードの本を下敷きにしている。
革命当時と変わらぬペトログラードの町並みを記録しており、また実際の革命への
参加者が多く出演していて、当時の空気を伝える歴史的資料でもある。
二月革命から、ボルシェヴィキがクーデターによって権力を掌握するまでを
描いた作品で、冴え渡るエイゼンシュテインの映像美とショスタコーヴィチの
音楽で映画史に残る傑作となっているが、同時にケレンスキーとメンシェヴィキを
徹底的に悪役にするバリバリのプロパガンダでもある。
1927年は、スターリンがトロツキー一派を追放して権力の基盤固めを
始めた年であり、エイゼンシュテインらは「フォルマリズム」との批判に
晒されることになる。あまり大衆受けしなかったこともあり、この作品は
「戦艦ポチョムキン」ほどの評価を受けることはなかった。
400: 2009/11/08(日) 00:04:38 ID:??? AAS
めでたい日に愚痴も何だが・・・
革命と革命家を描きながら読み手が何の達成感も感じない投げやりなクライマックスってorz
401: 2009/11/08(日) 00:10:58 ID:??? AAS
夜間照明が点く直前の冬宮(現地時間7日午後5時10分頃、気温摂氏1度)
画像リンク
雪が無いのが残念だが、窓の明りの色が暖かい
402(1): 2009/11/08(日) 01:39:34 ID:??? AAS
10月革命 チラー(小声)
何にビックリしたかって、さっきページをぱらぱらめくったら
まったく見たことのないページが4ページほど・・orz
ジョン・リードからの引用の前の・・・
なにも台詞はないのだけど。
そもそも「ヴェーラのありがとうリュドミール」までで
3部の記憶は途切れている・・・
私の中では10月革命は起きていなかったみたい。
ごめんねアレクセイ。
こそこそ・・・退散 =3
403: アレクセイ 2009/11/08(日) 02:46:20 ID:??? AAS
>>402
>ごめんねアレクセイ。
謝らなくともいい、あそこはおれもあいつも見れなかった世界なのだ
(オルキャラ達が全員「始末」されちゃった後だもんね〜
もうだぁれもいない・・全ては終わったあと・・・
アレクたちが命をかけていた革命が達成されるシーンがあんなんじゃ、カタルシスがorz)
404: ユリウス(ふ) 2009/11/08(日) 03:40:54 ID:??? AAS
かなりな放置状態で申し訳ないのですが前スレ >262の続き、いきます。(いきなりでごめん、改行はかなり変、しかも もうちょっと続くんだ・・・)
その大きな手に包み込まれるようにして手をとられた時、一瞬宿った既視感に不思議な
懐かしさを感じて戸惑いを覚えたけれど、
間近に聞こえる低く優しい声は困惑しているぼくには心地好く響いて、抗うことさえ出来ないままにアレクセイの腕のなかに捕らわれてしまう
伝わる温かさをもっと近くに確かめたくてその胸に凭れてあなたの声と生命を刻む音にしばらくの間聴き入っていた。
どのくらいの時間そうしていたのだろう・・気が付けば外の宵闇の色は密度を増し
窓辺は滲むように蒼く染まりながら、ぼくたちの姿を微かに映し出している。
『あなたには、今のぼくはどんなふうに映っているんだろう・・・』
歪んだように映りこんだ虚像を目にして
ふとそんな不安が心によぎる
時折理由のわからない感情に振り回されて
自分を失ってしまいそうになる・・・・あなたはそんなぼくを手のかかる子供のように思っているのかもしれない・・
遠く過ぎ去った日々を、懐かしい思い出として語るあなたの瞳を見ている時にも
夜に目覚めて、一緒に眠りに就いたはずのあなたが傍にいないと知った時に感じる寂しさも・・・・
気付かされる思いの数だけ、あなたにもっと近づきたくて・・いつもあなたを近くに感じていたくて、でも・・・
(視線を最近癒えたばかりの彼の腕に落とす。)
あなたと一緒に生きるということは・・・それだけではいけないんだね
それでも・・・たとえ助けになることはできなくても、あなたが少しでも安らげる そんな存在になりたい・・・
ぼくがあなたと居る時にそう思うように・・・・
あたたかな胸に抱かれながら 断片のように浮かぶ想いをかためていったその時、まるで反対の意思をあなたから告げられた。
肩透かしをくらったような戸惑いはやがて
見透かされて庇ってもらったような・・・不本意な小さな怒りに変わっていき
やがて、自分の中の望みに気が付かされた
『誰よりもあなたを・・・』
彼の本心を確かめるようにその瞳を見詰めた
――そ・・うだな、悪かった
その言葉の後、重ねられた唇は今までのどの口づけよりも優しく・・・
でもそれとは反するように、今までよりも更に深く痛いような苦しさを ぼくは感じていた。
405: 404続き 2009/11/08(日) 04:56:44 ID:??? AAS
唇が離れていくのと入れ違いに、あなたの指がぼくのブラウスの釦をひとつ外しているのに気が付いて・・・恥ずかしくて咄嗟に言葉がでてこない。
・・何も言わなくてもあなたにも伝わるように、窮屈そうに釦を外しかけていたあなたの指にぼくの指を絡めて動きをとめた。
「・・・ぼくが・・自分で・・」
俯いて小さな声でようやくそれだけ告げると、絡められていた指は一度軽く握られた後、離れていった。
そして少し離れた所でアレクセイが服を無造作に脱ぎ、それが床に落ちていく音がきこえてきた。
『服は・・・全部脱ぐんだよね・・?』
ためらいながら釦を外していると、今までうっすらと感じていた疑問で指の動きが止まった。
『記憶を失う前にあなたとぼくは・・・』
・・・あなたに愛された記憶のすべてさえも、過去の時間に奪われてしまったのだろうかという哀しみと情けない気持ちを抑えるように、体から衣服を取り除いていく・・・
静かな部屋のなかに、布が落ちる密かな音と自分の心臓の音だけがはっきりと聞こえる・・・
ぼくの足元や椅子には脱いだ服が置かれたままの形で散らされていって不規則な模様を作りだしている・・・そして
さらに、一際軽い布を置く音をその上に加えた。
少しの不安と、素肌をすべてさらけ出した頼りなさとを紛らわすように胸の前に掌をあてると祈るように俯く、
不意に・・花の香りが近く迄流れてきたのを感じて・・・今あなたがぼくと向き合う位置に居るのがわかる。
自分の鼓動が聞こえてしまうのではと思うほど、大きく聞こえてくる。
心を鎮めるように少しの間瞼を閉じてから、俯いたままだった顔をゆっくりとあげて目をあけた。
目の前に、この世界の中の誰よりも愛しい男性の・・・真剣な顔がみえる
引き込まれるように彼の目を見詰めれば、その瞳にはぼくの姿が映っていた。
過去のあなたとぼくがどうであったとしても・・・
今ぼくは、こんなにも近くにあなたを感じている・・・これから先にどんなことがあったとしても、この時に感じたこの想いは生涯忘れたりしない・・心の奥深くで誓うとそのまま瞼を閉じて俯いた。
絡めあった指先をどちらともなく更に引き寄せて、互いの肌の上を滑るようにして手繰り寄せる
そっと口づけをかわすと、
涙は重さに堪えらずに零れ落ちていった。
不意に自分の身体の重さから解放され、すべてが愛する人の両の腕に委ねられていた。
その広い胸に所在無い両手を添え、肩先に頬を寄せれば
『・・・あたたかい・・』
触れ合っている肌から、あなたのあたたかさが伝わる。
優しくゆっくりとベッドの上に下ろされると、シーツのかたさに気を取られる間も無く しなやかな感触が身体の上におりてきて そのまま・・・幾度目かの口づけを交わした。
『今までの口づけとは、違う・・?』
優しい いつも通りのそれを期待していたために竦んでしまっていたぼくの舌を攫い、奪うように強く絡めたあと・・柔らかな粘膜や口蓋を彼の舌が辿っていく・・・
それに応えている合間にさっき一瞬浮かんだ不安と・・・二人で眠りに就く時に彼が何故朝まで隣に居てくれなかったのかが、朧げに理解できた。
・・・ぼくとアレクセイがこうして愛を交わすのが初めてなのだということも・・・・・
彼に応えているだけで精一杯だったのに段々深くなる口づけに、今まで知らなかった感覚が体の深くから呼び起こされて、理性(じぶん)がきえていく・・
徐々に加えられてくる体の重みを感じながら、もっと深く結ばれるのをねだるようにぼくの腕は彼の背を抱きしめていた・・・
少しの距離を埋めようとでもするように互いの唇を求めあっていたけれど
慣れない行為がもたらす息苦しいような感覚に、ぼくが思わず零してしまった吐息で
促されたように彼の唇は離れていった。
触れ合った名残のようにぼくの唇から零れ落ちた滴・・・
彼の唇がそれを追いかけてそのまま耳元迄、肌の上をなぞっていく。そして首筋から胸に落ちていく寸前、躊躇うように動きが止まった・・・・
「・・・・っ・・!」
肌を強く吸われた為、引き起こされた僅かな痛みからぼくは思わず小さく息をのんだ
406(2): 2009/11/08(日) 17:28:19 ID:??? AA×
407: 2009/11/08(日) 22:39:57 ID:??? AAS
>>406
ありがとうございます。
そうか、もう一年に・・・楽しいと時間が流れていくのは 早いものだね
408: 2009/11/08(日) 22:44:13 ID:??? AAS
あらためまして、こんばんは〜
バンジャイしたあとゆっくり、ゆっくり読み返してきたダヨ〜
壮大だぁ・・・
シチューより・・に続き、あの向かい合った構図も
違和感がなくなりました・・・凄いです。
漠然とですが、お互い過去の思いにとらわれていて
(・・・・といってもユリは記憶が無いわけですが、実際に過去の自分の
存在を認めてくれる唯一の人を失いたくないと思っていただろうなと。
過去の思いではなくて過去への思いですね。)
本当に今のお互いが好きなのか・・・正直原作を読んでいても
少しどうなのかな〜と思うところがあったんですけど、
いやぁ、アレクセイのことを愛しているのがひしひしと・・・///
再開してからの時間で生まれた思いが伝わります。
しかも強くありたいって・・成長もしてるし。
アレクも唯一という(ホント?w)後悔の念を取り返すことができたし。
お互いの思いも覚悟も確認済みだし。
あとは・・・・思う存分・・ケホケホ
ゆっくり、ゆっくり、
幸せにしてもらって、そして幸せにしてあげてくださいね〜。
おすそ分けありがとうゴザイマス〜。
409(2): 2009/11/09(月) 03:11:04 ID:??? AA×
410: 409 2009/11/09(月) 03:11:51 ID:??? AAS
orz
411: 2009/11/09(月) 22:08:16 ID:??? AAS
>>409
う・・・うわぁ・・っ!
あれ・・?
この雪玉・・痛くないですよ・・・
それに、何だか美味しそうなにおいがして・・・フリデリーケへのお土産にしよう
(雪玉GJを拾い集め 上機嫌)
どうもありがとうございます
しかともらい受けました!
412(1): 2009/11/12(木) 04:25:17 ID:??? AAS
兄貴が連れて行ってくれた丘によく似ている・・・雀が丘
画像リンク
オル窓のペテルスブルクにはこんな丘があるんですねw
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
あと 589 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ
ぬこの手 ぬこTOP 0.156s