[過去ログ] スクールランブルIF16【脳内補完】 (756レス)
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65: 誘導されたのでここに来ました 04/10/31 00:08 ID:mArs8CVs(1/7)調 AAS
突入した紫と菅の前にいたのは沢近だった。その美しい金髪を降りさけながら踊っていた。
月の光が金髪に反射してキラキラと輝き、まるで踊り子のようだった。ただ踊り子と異なっていた点は
その手に6インチコルトパイソンを握っている点だった。「美しい・・・」紫が漏れるように話したまさに
その瞬間だった。冷酷に、静かにその声は沢近から聞こえた。「撃て。」

紫と同じように沢近の姿に見入っていた菅はその一言で我に帰った。目を凝らすと沢近の後ろにナニカを構えた人間がいた。
まさかRPG!?マズイ!慌てて伏せの体勢をとりながら紫に叫んだ。「伏せろ!」だがもうその時は遅かった。
RPGから発射されたポリプロピレンの破片を紫は避けられるはずもなくその場で倒れた。
「何があった!?」ドアを開けてこっちを見る麻生と青。ドア際に立つ彼らは演劇軍からしてみれば単なる的でしかなかった。
66: 誘導されたのでここに来ました 04/10/31 00:08 ID:mArs8CVs(2/7)調 AAS
麻生は瞬時に紫を撃った武器を悟った。あのガスの出る不快な音、ポリプロピレンの破片。間違いなく白を一瞬で行動不能に
陥らせたRPGだ!麻生は慌ててドアの影に隠れた。青は麻生が隠れるのを見て慌てて隠れようとした。だが遅かった。
たった2秒遅かっただけなのだが、2秒のタイムラグは青を行動不能にさせるには十分な時間だった。沢近はパイソンの
弾丸を徹底的に青に浴びせた。「ぐわぁぁ!ヒットした・・・ぞ・・・」廊下に響く青の声。手から落ちるMP5。

どうやら菅を行動不能にする気らしい。教室の中ではバスバスとRPGの弾頭の破裂する音と兆弾したBB弾が
ドアにあたるカツカツという嫌な音が絶え間なく聞こえてくる。麻生は心の中で毒づいた。畜生!畜生!畜生!とその時だった。
「どうしたの!?」階段で見張りをしていた城戸が大慌てで来た。「来るな!RPGがいる!危険だ!それに見張りは!?」
麻生が叫ぶ。「大丈夫、代わりの人を呼んできてあるから。」「代わりがいるなら大丈夫だな、よし。」
「中には誰がいるの?」「菅だ!身動きが取れないらしい!」「どれどれ・・・」「馬鹿、覗くな!危ない!」
麻生の制止を振り切って城戸がドアから教室の中を覗いた瞬間だった。
RPGの射手が一瞬怯んだ。今だ!菅はRPGの射手が怯んだ隙を見逃さなかった。菅は持っていたMP5をフルバーストで
撃った。声にならない声を、叫び声を上げながら撃った。「菅を援護するぞ!」麻生の一言で城戸はもっていたMP5Kの弾丸を
教室に叩き込んだ。麻生はG3SASをやはりフルバーストで叩き込んだ。
67: 誘導されたのでここに来ました 04/10/31 00:07 ID:mArs8CVs(3/7)調 AAS
どれくらい時間が経っただろうか。自分の中では1時間は経っていただろう。だが紫と青がやられてからまだ10分も経っていなかった。
沢近はどうやら不利を悟ってベランダを伝って逃げたようだ。まだうずくまっているRPGの射手の頭に銃口を押し付けた。
どうやらこいつには幸運の女神が付いているらしい。RPGと机が盾となり、被弾していなかったのだ。
「ゲームセットだ、この野郎。残念だったな。」トリガーを引こうとしたその時、城戸が割って入った。「駄目!撃たないで!」
麻生と菅が同時に怒鳴る。「なぜだ!コイツは仲間の命を2人も奪った野郎だ!許されない!」「それはわかっているの・・・
だけど・・・お願い、もう戦う気は彼には無いわ。」「円・・・」そう、RPGの射手は他でもない梅津茂雄だった。

「わかった、行くぞ。菅。」麻生は菅に言った。「でもよぅ、アソ。」思いっきり不満な顔をしている菅に麻生は耳打ちした。
「あの二人の雰囲気をぶち壊す気か、菅。」そう言われて菅は初めて気づいた。城戸と梅津の周りだけ少女マンガの世界に
変わっている事に。「しばらくあの2人はあのままにしておこう。」「そうだな、アソ。だけどまだ制圧はしきれてないぜ。」
「あぁ、わかっているよ。さてどうするかね。」と言い掛けたその時だった。教室から乾いた音。慌てて振り返ると
逃げたはずの沢近が窓の外から教室の中に銃を向けていた。そして、銃口の先には倒れた城戸がいた。
68: 誘導されたのでここに来ました 04/10/31 00:08 ID:mArs8CVs(4/7)調 AAS
城戸は何が起こったのか理解できなかった。背中に走った激痛、1発、2発、3発。あまりの痛さにその場でうずくまった。
城戸の視界に入ったのは叫び声を上げながら乱射する麻生と菅の姿。「油断しちゃいけないわよ。」と笑いながら話す沢近
の声、そして気遣う梅津の表情だった。梅津は必死に話しかけてくる「円・・・大丈夫?痛くない?」
「痛くない訳ないでしょ?馬鹿ね・・・」「最後まで円と一緒か・・・」「そうね、最後まで茂雄と一緒だったのね、ふふ。」
イタズラっぽく笑って城戸は眠りについた。

「やられたのは3人か・・・かなりの戦力ダウンだな。」「アソ、俺らの軍隊で男は俺、お前と赤。
生死は分からんが花井しかいねぇ。相当キツイぜ。」「兎に角沢近をなんとかしないとお話に・・・」
麻生と菅の会話に梅津が割って入った。
「俺が喫茶店軍に入る。」
69: 誘導されたのでここに来ました 04/10/31 00:09 ID:mArs8CVs(5/7)調 AAS
「なんだと!?」菅が素っ頓狂な声を上げた。「お前、正気か?さっきまで敵だった俺達の軍に入るなんて!」
「無茶を言ってるのは重々承知の上だ。だが俺は円を目の前で殺られた。俺はアイツの仇を討つ。」
「馬鹿を言うのも程々にしろ!お前は俺達に何をした?ロケット砲で俺達を攻撃してきた。結果2人も死んだんだぞ!」
麻生は菅と梅津の押し問答を聞いていたが静かに口を開いた。「梅津、俺達を裏切らないと誓うか?」
この一言を聞いて菅は「何言ってるんだよ!敵だぞ、敵!」まだ何か言いたそうな菅をさえぎり麻生は続ける。
「お前が本気なら俺はいいぞ。」菅は魚みたいに口をパクパクしている。が菅を無視して梅津は
「沢近の命を殺る。」と言った。この一言で梅津は喫茶店軍に亡命した。

喫茶店軍に入った5分後、梅津は沢近との合流地点に向かっていた。麻生に渡したRPGの代わりに麻生から渡してもらった
ベレッタ93Rを片手に。あそこの角を曲がればそこに沢近がいる。角を曲がって沢近と会った。
「あれ、貴方まだヒットしていなかったのね。」沢近は驚いた表情で、しかし冷静に梅津に話した。
「そう簡単にはくたばらないさ。お前を倒すまではな!」沢近の眉間にM93を突きつけこう言った。
「動くな。円の仇だ。」校舎を照らしていた月が雲の陰に隠れ、沢近と梅津の周りは暗闇に支配された。
70: 誘導されたのでここに来ました 04/10/31 00:27 ID:mArs8CVs(6/7)調 AAS
「あぁ、やっぱり貴方裏切ったのね。薄々感づいていたけどね。でも、殺された彼女のために敵に身を
売るって言うのは嫌いじゃないわ。私。」と冷静に沢近は言い放った。梅津が何か言いたそうだったがそれをさえぎり
話を続けた。「貴方は馬鹿ね、菅君と麻生君、貴方の3人で来たらカタはついていたのにたった一人で来た。彼女を殺されて
頭にきてるのは分かるけど、得策とはいえないんじゃないかしら?」沢近の一言でキレた梅津は静かにこう言った。
「煩い。」だが言ったその瞬間だった。沢近の後方で待機していた元SAS軍曹の執事の中村はベルファストでIRA闘士を
暗殺した時の腕で彼の持っていたM93を弾き飛ばした。彼の腕は鈍っておらず、戦闘能力を梅津は瞬時に奪われた。
形勢は逆転した。

梅津の眉間にパイソンをつきつけ沢近は言った。「私、貴方みたいな人嫌いじゃないわ。だけど、敵に自分を売るような人は嫌いなの。
貴方、演劇軍クビよ。」バスっという乾いた音。崩れ落ちる梅津。その脳内ではこの言葉が巡りめぐっていた。

ごめん、円・・・俺・・・君の仇を討てなかったよ・・・
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(2): 誘導されたのでここに来ました 04/10/31 00:29 ID:mArs8CVs(7/7)調 AAS
なんか眠くなってきたのでところどころテキトーな部分がある上、
物語がいつまでも無限に広がる可能性があったので無理矢理話を終わらせてしまいました。

結果的にオチは最悪。最初に出てきた人物が生かしきれなかったのが非常に残念です。

もうガンガン叩いてくれて結構です。も、もう睡魔の誘惑に打ち勝てそうにないので落ちます。
おやすみなさい。
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