部活動指導について語る会 (425レス)
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378: 2023/10/28(土) 23:31:13.61 ID:FUWWegMO(1/3)調 AAS
行き過ぎた勝利至上主義に「待った!」小学生柔道全国大会廃止の先にあるもの
外部リンク:newsmedia.otemon.ac.jp
2022年3月18日、日本スポーツ界を大きなニュースが駆け巡りました。
それは、小学生の柔道の全国大会(全国小学生学年別柔道大会)が廃止されるというもの。
大会を主催してきた全日本柔道連盟(以下、全柔連)の発表では、理由として
「心身の発達途上にあり、事理弁別の能力が十分でない小学生が勝利至上主義に陥ることは、好ましくないものと考える」
と挙げています。
この廃止判断に対しては、競技の枠組みを超えてさまざまな専門家から賛同の意が示されましたが、
一方で大会に向けて取り組む子どもや指導者、保護者からは複雑な心境を吐露する声も挙がっているようです。
379: 2023/10/28(土) 23:31:56.96 ID:FUWWegMO(2/3)調 AAS
(有山先生)私は「小学生の全国大会が廃止される」というニュースが、世間でこんなに話題になったこと自体に衝撃を受けました。
フランスでは柔道が国民的スポーツとして普及していますが、そのフランスでも14歳以下の全国大会は存在しません。
また世界に目を向けると、日本の小学生にあたる年代で全国規模の大会を実施しているスポーツはほぼなく、
実際には多くの子ども達は大会がなくても目標を立ててスポーツに取り組んでいます。
かたや、近年の日本の少年大会では「勝つことで何が得られるか」よりも「勝つこと自体がすばらしい」という状態を見かけることが気になっていました。
(金野先生)小学生の全国大会が、子ども達の柔道にポジティブなパワーを与えてきたことは確かです。
勝利をめざす過程は多くの学びを得られる機会であり、競技スポーツの大切な要素であることも間違いない。
ただし、それは「勝利を目標の頂点に据えること」と同義ではありません。
特に情緒が発展途上である小学生においては、勝利を一義的にしてしまうと、子ども自身や周囲も気付かないうちに、
スポーツの豊かな部分を犠牲にしてしまうことが起き得る。
勝つことに過剰な価値を見出し、それを追い求めるがゆえの過程に弊害が出てきている部分もあるのではと感じていました。
380: 2023/10/28(土) 23:32:14.24 ID:FUWWegMO(3/3)調 AAS
(金野先生)この持論に至るまでは、多くの失敗を繰り返しました。
指導者になったばかりの頃は、何がなんでも選手を勝たせたいとスパルタ的な考えを持っていたんです。
私自身が「勝つことに最も意味がある!」と思っていたので今更偉そうなことは言えません。
指導者が陥りがちな罠だと思うのですが、「この子たちには私がいなくてはダメだ」と思い込み、
一から十まで手取り足取り教えようとしていました。
しかしチームは強くならず、そのうちに厳しくすることが目的のようになってしまい……。
あるとき「こんな指導で選手の未来に何を与えられるのか」と反省し、選手が自ら育つ力を信じ、成長を待つようになりました。
スポーツは、人が成長する一つのツールに過ぎません。
時には厳しい言葉をかけることもありますが、適切な距離感が大事だと思います。
(有山先生)大会廃止の報道に際して「子ども達の夢を奪ってしまうのでは」といった声も聞こえてきましたが、
「実は夢を見ているのは周囲の大人だったということはないですか」と問いたいですね。
子どもは大人の喜怒哀楽に敏感ですし、大人が本気で夢を見れば、子ども達はきっとウルトラマンにだって勝とうとするでしょう。
(金野先生)大人と子どもの違いは、成功や失敗から学んだ経験を兼ね備えているかどうかだと思います。
勝利の先にネガティブな効果が派生することもあるし、敗北が非常にポジティブな影響を与えることもある。
大人はそのことを経験から知っているはずなんです。
熱心に指導すればするほど指導者と子どもの親和性は高まりますが、大人がその喜びに我を忘れ選手と一喜一憂しすぎると、
「勝敗以外の部分でその子にとって何が大切か」という大事な視点を見失ってしまう危険があると思うのです。
子どもの成長を長い目で見守るためにも、
人生経験の豊富な大人が客観的な観点を持ち寄って「未来に繋がる環境」を作ってあげたいですね。
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