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【半導体】競争ルールを知りながら負けた、日本の半導体産業の深層[8/18] (504レス)
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372: 371 [sage] 2014/08/30(土) 01:45:11.80 ID:TzwL2R3N 製造業経営者にとって工場は「城」だという。城がなくては「一国一城のあるじ」にはなれない。しかしそれなら、 工場という「城」を持ち続けながらファウンドリになれば、「一国一城のあるじ」になれたではないか。 手近なところに使いやすいファウンドリがあれば、安心して半導体ファブレス・ベンチャーを起業できる。 ファウンドリは半導体ベンチャーにとって、大切なインフラストラクチャなのだ。日本には、このインフラストラクチャ もできなかった。 日本企業は、設計と製造を統合したまま、半導体事業全体を切り離す。そしてひたすら衰退した。 ■最初は遅れていたファウンドリの技術 かつてファウンドリの製造技術は、統合メーカーの製造技術に比べて一段低いとされていた。ファウンドリは 研究開発に投資せず、製造装置を買って製造に専念する。したがって、最先端デバイスの製造はできず、 少し遅れた製品を他社ブランドで安く製造する存在――日本の半導体メーカーはファウンドリを、そう見下していた。 日本企業がファウンドリを嫌った理由に、これがある。 ファウンドリ・ビジネスが始まった当初、その傾向がなかったとは言えない。統合メーカーが開発した製造技術が 製造装置に移転される。ファウンドリはその装置を買って製造する。その間に、かなりの時間差がある。 その時間差が、ファウンドリの作る製品の技術的「遅れ」につながっていた。 ■製造装置会社との連携で状況が一変 しかし、ファウンドリは装置の償却が速い。多数の設計会社から製造を受注し、装置の稼働率を高めるからである。 償却が速い分、新装置を先に買える。まず、この効果でファウンドリは統合メーカーより、製造技術で前に出る。 さらにその後、ファウンドリは製造装置メーカーとの連携を強化する。ある時期から、製造装置開発には、 半導体生産ラインが必要になった。複数の製造装置メーカーが、同じ半導体生産ラインを使い、装置相互を 摺り合わせる。この役割を果たす半導体生産ラインとして、ファウンドリのラインが重きをなしていく。 ファウンドリは自社ブランドの半導体製品を持っていない。半導体メーカーは顧客ではあっても、競争相手 ではない。したがって自社の生産ラインで得た情報を、装置メーカーが公表することを妨げない。半導体の 統合メーカーの場合、自社ラインを装置メーカーに貸して装置開発に協力したとしても、そこで得られた情報を 他の統合メーカーに知られることには、抵抗がある。結果として、統合メーカーの生産ラインではなく、ファウンドリ の生産ラインが、製造装置開発に使われることが多くなる。 この現象は、半導体製造技術開発の場が、統合メーカーから、ファウンドリと装置メーカーに移ることを意味する。 こうしてファウンドリは、製造技術でも先頭に立つに至る。 日本の半導体メーカーはファウンドリを見下す姿勢を続けているうちに、ファウンドリに製造技術で追い越され、 自らファウンドリになることも、ままならなくなってしまった。 ■ファウンドリに独占の可能性 設計と製造の間で仕事を受け渡すためのインタフェースは、同一企業内の分業なら企業独自のものでいい。 インタフェースを他社に公開する必要もない。しかしファウンドリは、そうはいかない。なるべく多数の設計会社 から製造を受注したい。 これはファウンドリのビジネスモデルの根幹だ。だからファウンドリは設計会社に対して、インタフェースを 公開する。それが魅力的なインタフェースであれば、たくさんの設計会社がそのファウンドリに集まってくる。 たくさんの設計会社が特定ファウンドリのインタフェースにしたがって設計するようになると、そのインタフェース は事実上の標準となる。そして顧客が集中し、装置の稼働率が上がり、装置を速やかに償却できる。 そうなれば新しい装置が買える。そのファウンドリの製造技術は他社に先がけて進歩する。そうすると顧客の 設計会社は、ますますそのファウンドリに集中する。勝ち組が勝ちやすくなる構造、勝ち組が独占してしまう構造が、 ここにも見られる。(終わり) (抜粋) http://anago.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1408460011/372
製造業経営者にとって工場は城だという城がなくては一国一城のあるじにはなれないしかしそれなら 工場という城を持ち続けながらファウンドリになれば一国一城のあるじになれたではないか 手近なところに使いやすいファウンドリがあれば安心して半導体ファブレスベンチャーを起業できる ファウンドリは半導体ベンチャーにとって大切なインフラストラクチャなのだ日本にはこのインフラストラクチャ もできなかった 日本企業は設計と製造を統合したまま半導体事業全体を切り離すそしてひたすら衰退した 最初は遅れていたファウンドリの技術 かつてファウンドリの製造技術は統合メーカーの製造技術に比べて一段低いとされていたファウンドリは 研究開発に投資せず製造装置を買って製造に専念するしたがって最先端デバイスの製造はできず 少し遅れた製品を他社ブランドで安く製造する存在日本の半導体メーカーはファウンドリをそう見下していた 日本企業がファウンドリを嫌った理由にこれがある ファウンドリビジネスが始まった当初その傾向がなかったとは言えない統合メーカーが開発した製造技術が 製造装置に移転されるファウンドリはその装置を買って製造するその間にかなりの時間差がある その時間差がファウンドリの作る製品の技術的遅れにつながっていた 製造装置会社との連携で状況が一変 しかしファウンドリは装置の償却が速い多数の設計会社から製造を受注し装置の稼働率を高めるからである 償却が速い分新装置を先に買えるまずこの効果でファウンドリは統合メーカーより製造技術で前に出る さらにその後ファウンドリは製造装置メーカーとの連携を強化するある時期から製造装置開発には 半導体生産ラインが必要になった複数の製造装置メーカーが同じ半導体生産ラインを使い装置相互を 摺り合わせるこの役割を果たす半導体生産ラインとしてファウンドリのラインが重きをなしていく ファウンドリは自社ブランドの半導体製品を持っていない半導体メーカーは顧客ではあっても競争相手 ではないしたがって自社の生産ラインで得た情報を装置メーカーが公表することを妨げない半導体の 統合メーカーの場合自社ラインを装置メーカーに貸して装置開発に協力したとしてもそこで得られた情報を 他の統合メーカーに知られることには抵抗がある結果として統合メーカーの生産ラインではなくファウンドリ の生産ラインが製造装置開発に使われることが多くなる この現象は半導体製造技術開発の場が統合メーカーからファウンドリと装置メーカーに移ることを意味する こうしてファウンドリは製造技術でも先頭に立つに至る 日本の半導体メーカーはファウンドリを見下す姿勢を続けているうちにファウンドリに製造技術で追い越され 自らファウンドリになることもままならなくなってしまった ファウンドリに独占の可能性 設計と製造の間で仕事を受け渡すためのインタフェースは同一企業内の分業なら企業独自のものでいい インタフェースを他社に公開する必要もないしかしファウンドリはそうはいかないなるべく多数の設計会社 から製造を受注したい これはファウンドリのビジネスモデルの根幹だだからファウンドリは設計会社に対してインタフェースを 公開するそれが魅力的なインタフェースであればたくさんの設計会社がそのファウンドリに集まってくる たくさんの設計会社が特定ファウンドリのインタフェースにしたがって設計するようになるとそのインタフェース は事実上の標準となるそして顧客が集中し装置の稼働率が上がり装置を速やかに償却できる そうなれば新しい装置が買えるそのファウンドリの製造技術は他社に先がけて進歩するそうすると顧客の 設計会社はますますそのファウンドリに集中する勝ち組が勝ちやすくなる構造勝ち組が独占してしまう構造が ここにも見られる終わり 抜粋
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