[過去ログ] 【RGBY】4原色かXYZで記録&再現するべき【高画質】 (241レス)
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1(63): 2013/01/25(金) 17:14:43.70 ID:qtZQ8FYL0(1/7)調 AAS
外部リンク[html]:illustrator-ok.com
550nm(緑)と650nm(赤)の波長を混合した光は、人間にとって黄色に感じられます。
或いは長波長域2/3のスペクトルを集めても黄色として感じます。
しかし又、 元々スペクトルには、600nm波長に単色光としての黄色があります。
つまり物理的には全く違う波長構成を持った光であっても、
人間にとって「同じ色」だと感覚されるケースはいくらでも有り得ます。
波長構成がどのようであるかに関わらず、人間にとって同じに見えるサンプル色光 C は、
全て、R,G,Bの同じ混合比で等色することができます。
これを条件等色(メタメリズム)と言います。
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ここで映像について疑問がでる。
では、実際の景色をカメラで映して記録する時、
それぞれの物体から受けるスペクトルを、どのようにRGBにわけて記録しているんだ?
R・G・Bのそれぞれを、ある波長の地点でだけ記録して、
ディスプレイでそのバランスどおり表示しても、実物の色の見え方と異なってしまうのでは。
なぜなら、実物はその記録された波長以外のスペクトルも含んでいるわけであり、
それらもまた人間のRGBに対応するそれぞれの錐体細胞を刺激するものなのだから。
たとえば 青50 緑75 黄20 赤40 みたいななだらかなカーブを描くスペクトルを持っている物体を、
単純にB50 G75 R40とだけ記録すると、
それをディスプレイで正確に再現しても、Y20分の赤と緑への刺激がたりていないことになる。
Yの情報を含んでいないと実物とはかけ離れた色を再現することになってしまう。
カメラが景色をR・G・Bの強さで記録するとき、どの周波数のRGBで記録しているのだろう。
そのバランス構成をそのまま再現すれば、すべてのスペクトルを再現したのと(つまり実物)と同じことになるようなRGBへのわりふりなんて可能なことなんだろうか?
>>2-10あたりにつづく
2(42): 2013/01/25(金) 17:15:20.40 ID:qtZQ8FYL0(2/7)調 AAS
なだらかなカーブのスペクトルをもつ物体なのだから、
当然青と緑の間にもたくさん波長があるわけだし、
他の色の間の波長もその物体はもっている。
しかしRGBだけ記録したのでは、それらの刺激も捨てていることになって、
記録したRGBだけ再現しても、それらの捨てた波長からうける刺激分は再現できずに、
実物とは違った色しか再現できない。
3(40): 2013/01/25(金) 17:15:52.21 ID:qtZQ8FYL0(3/7)調 AAS
外部リンク[html]:illustrator-ok.com
RGBだけの適切な混合によって全く同じ色を作り出せることが分かっている(…と思われていた)。
しかし実際の等色実験では、三原色光をどのように混合しても等色できない、
つまり作り出せないスペクトルの色が有ることが分かりました。
具体的には、550nmより波長の短い緑色や青色のスペクトルの色は、GとBの混合で等色ができる筈なのだが、
実際にはどんなに混合割合を変えてみても、等色することが不可能だと云うことです。
逆にスペクトルにない光の色、例えば赤紫色(マゼンタ)はスペクトルに無い色だが、
RとBの混合で作ることができます。
つまり、感覚で捉えられる三原色と、
光学原理で考えられる三原色がイコールでは無かったと云うことが分かり、
人間の受光感覚に適合する三原色を使って、スペクトルの色を等色しようという作業が行われました。
新しい三原色は、RGBを相互に足し合わせ、もとのRGBを修正することにより、作り合わされました。
これによって作り出された色は、スペクトルに実在する色ではありません。
したがって、RGBの代わりに、XYZという三記号を使うこととし、三刺激値と呼ぶことにしました。
このような三刺激値の加法混合で、
スペクトルの色もスペクトル光の混合色も、物体の色もすべて表色することに成功しました。
この発展形があの、馬蹄形ともヨットの帆の形とも言われる、CIEのxy色度図に結びついているのでしょう。
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この記述のように、すでにRGBだけでは再現できない色というのが存在していることが分かっている。
それならば、カメラの記録方法も、RGBへのわりふりではなく、
XYZでの記録にするべきではないだろうか?
4(39): 2013/01/25(金) 17:18:51.27 ID:qtZQ8FYL0(4/7)調 AAS
外部リンク[html]:y-ok.com
三原色説では、紫の光が眼に入った場合、RとBの視細胞が反応して知覚できることが説明できます。
これについては心理的にも素直に理解できることです。
つまり、紫の中に、赤、及び青の色を感じ取ることが出来ます。
同じく、 黄色の光は、RとG、二つの視細胞が等分に刺激されて「黄色」と知覚される訳ですが、
しかしこの場合黄色の中に、赤、或いは緑を感じることは、心理的に難しいと言う事情が有ります。
つまり黄色は他の色を感じることが無い、独立した色に感じます。
ドイツの生理・心理学者のヘリングは、1874年、新しい色覚説つまり「反対色説」を唱えました。
1. 赤、黄、緑、青、及び白、黒の6色を色知覚の基本とする。
2.このうち赤、黄、緑、青、で全ての色相を知覚できる(へリングの四原色)
3. 赤と緑の混合、つまり「赤緑」と言う色は存在しない。同じく「青黄」も存在しない。
従って赤と緑、青と黄を互いに対立した色、つまり「反対色」とした。
4. 赤〜緑、青〜黄、白〜黒、この3つの反対色の対が、3種類の視細胞に対応し、それぞれの反応で色が知覚される。
上記へリングの反対色説によって、順応、対比、補色残像現象を説明できるようになりました。
三原色説、反対色説、どちらが正しいかの論争はその後も続きました。
現在では網膜の初期段階では三色説、その後の段階で四色説というように、
二つの説を組み合わせた「段階説」が主流となっています。
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とあるように、カメラでの記録も3原色ではなく、4色で記録するべきではないだろうか?
これはシャープのクアトロンのように黄色を記録することになると思うが。
人間は大体の人がRGBの3種類の錐体細胞への刺激の配分で色を知覚しているが、
5%ぐらいはY(黄色)の錐体細胞を持っている人がいて、RGBYの4原色でものを見ている人もいる。
5(40): 2013/01/25(金) 17:21:03.26 ID:qtZQ8FYL0(5/7)調 AAS
以上から、カメラで物体のスペクトルを記録するとき、
R/G/Bのある地点の波長を単純に記録するだけでは、実物の色を再現することは不可能で、
高画質化にも限界があるので、
XYZ式とか4原色式とかを考慮したスペクトルの記録規格を作るべきだ。
6(37): 2013/01/25(金) 17:25:11.18 ID:qtZQ8FYL0(6/7)調 AAS
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7: 2013/01/25(金) 17:28:32.66 ID:qtZQ8FYL0(7/7)調 AAS
以上。
>>1-6が高画質記録&再現を実現するために必要な次の一歩のひとつ。
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