[過去ログ] 【ラブライブ!】星空凛は誕生日にゃ!可愛い>ω</46©2ch.net (1002レス)
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69: 2015/10/19(月) 05:04:43.16 ID:q3QX2aIX0(1/10)調 AAS
ことりは凛から離れ、ハンカチを取り出して凛の涙を拭う

ことり「たくさん泣いちゃったね…」

凛「ことりちゃんだって…」

今度はことりの涙を凛が拭った

ことり「ありがと、凛ちゃん。今日の練習はどうする?」

凛「もちろん出るよ。いつまでも寝てるわけにはいかないからね!」

ことり「わかった。じゃあまた放課後会おうね」
   「……さて、授業行かないと。もう昼休み終わっちゃったし」

凛「そうだね。かよちんと真姫ちゃんにも会いたい」

ことり「教室まで送るね」

凛「そんな、悪いって、大丈夫だにゃー」

ことり「いいのいいの。ことりは保健委員だから♪」

ことりは凛の荷物を持って保健室を出て、凛が出るのを待って保健室のドアを閉める
凛が教室へ向かい歩きだすとゆっくりと半歩後ろをついて行く
70: 2015/10/19(月) 05:05:19.24 ID:q3QX2aIX0(2/10)調 AAS
凛「ことりちゃん…」

ことり「はぁい?」

凛「また、凛が辛くなったらギュってしてくれる?」

ことり「もちろんだよ」

凛「明日でも?」

ことり「明日でも、明後日でも、いつでもギュってするよ」

凛「ま、毎日でも?」

ことり「毎日でもギュってするよ」

凛「ありがとう」

ことり「だって私にはギュってするくらいしかできないから…」

凛「……」

ことり「だからね、私は私に出来ることを精一杯したいなって思うの」

凛「ことりちゃん……」

ことり「ほら、教室に着いたよ」
   「花陽ちゃんと真姫ちゃんに元気な顔見せてあげないと」

凛「……教室入る前にもう一度だけギュっとさせてっ」

ことりの胸に抱きつく凛
いきなりの凛の行動に少し驚きつつも凛のサラサラな髪を優しく撫でることり

凛「ありがとうことりちゃん」

ことり「少しは気持ち、落ち着いた?」

凛「うん…」
 「それじゃ、いってくるにゃー!」

ことり「うん、いってらっしゃい」
凛はことりから鞄を受け取り教室へ入っていく

凛「みんなー!おっはよー!」

教室に入っていく凛の姿を見届けて、ことりも授業へと戻っていった
71
(1): 2015/10/19(月) 05:05:47.42 ID:q3QX2aIX0(3/10)調 AAS
〜屋上〜

放課後、いつも通り元気に練習に励む凛
しかし、休憩時間にはボーッとしてることが多かった
そんな凛に気づいた希が凛に声をかける

希「なんや凛ちゃん、ボーッとして?」

凛「……」

凛は声をかけた希にすら気づかずボーッっとし続ける
そんな凛を元気付けようと希が後ろから凛の胸を鷲掴みにした

希「わしわしMAX!」

凛「いやあああああああああああ!」

希「凛…ちゃん…?」

いつもより強めの希のわしわしを受け、パパの力強い愛撫がフラッシュバックしてしまった凛

凛「はぁ…はぁ…はぁ…」

凛は過呼吸になりガタガタと震え出す

希「凛ちゃん…具合悪いん…?ごめんな。。」

凛「だ、大丈夫だよ…はぁ…はぁ…はぁ…」

そして唐突にやってきた吐気
凛はなんとか排水口のところまで移動し

凛「うっ…おぇっ…はぁ…はぁ…うぅぇっ…はぁ…はぁ…」

希「ごめんな、凛ちゃん……」

苦しそうに戻す凛の背中をさする希
嘔吐する凛をみんなが心配し周りに集まってきた
72: 2015/10/19(月) 05:06:17.74 ID:q3QX2aIX0(4/10)調 AAS
凛は吐気が落ち着くと壁にもたれかかった

希「ごめんな、凛ちゃん。ウチ、そんなつもりじゃなかったんよ…」

凛「希ちゃんのせいじゃないにゃぁ…」

オロオロする希に凛は弱々しく声をかける

絵里「凛、大丈夫?口の中、気持ち悪いでしょ?」
  「これでゆすぎなさい」

絵里が差し出した水の入ったペットボトルを受け取り、凛は口をゆすぐ

凛「絵里ちゃんありがとにゃ…」

絵里「いいえ〜」
  「それより凛。無理はしちゃダメよ?」
  「最近無理してない?疲れたまってるんじゃない?」

凛「そうかもしれないにゃぁ…」
 「ちょっと横になるにゃ…」

花陽「凛ちゃんこっち」

花陽が凛の横に正座し、自分の太ももを叩く

凛「かよちんの膝枕…柔らかくて気持ちいいにゃ〜」

花陽「えぇーっ!また太っちゃったかなぁ…」

真姫「もう…太ももは誰だって柔らかいでしょ」
  「花陽は気にしすぎよ」

凛「ププッ…かよちん面白い…」

花陽「太りやすいの気にしてるんだからぁ……」
73: 2015/10/19(月) 05:06:44.59 ID:q3QX2aIX0(5/10)調 AAS
花陽の膝枕に甘え目を瞑って休んでいると頬にひんやりとした感触がした

海未「まったく、無理して練習してもいいことありませんよ?」
  「練習というのは体調が万全の時にやってこそ意味があるんです」
  「体調が悪い時は休息に努めるべきです」

くどくどと説教しながらもアクエリアスを差し出す海未
息こそ上がっていないが汗だくだ
自販機まで猛ダッシュしたのだろう

凛は海未からアクエリアスを受け取りゆっくりと喉を潤していく

凛「海未ちゃん。ありがとね…」

海未「いえいえ、当然のことをしたまでです」

穂乃果「水汲んできたよ〜!」

にこ「ちょっと遅いわよ!どこで道草くってたのよ」

穂乃果「だって水が入ったバケツって重いんだもん」

にこ「あんた、バケツ持つの慣れてるんじゃないの?」

穂乃果「えっ?慣れてないけど…」

にこ「だってあんた『高坂!廊下に立っとれ!』って言われてそうじゃない」

穂乃果「ひっどーい!にこちゃんだって人のこと言えないでしょ!」

ことり「まぁまぁ2人とも…早く掃除しよ?ね?」

穂乃果「は〜い」
にこ「はいはい」

海未「まったく…騒がしいですね……」

凛「でも…凛、こういうの好きだよ…」

海未「そうですね。私もです」
74: 2015/10/19(月) 05:07:13.67 ID:q3QX2aIX0(6/10)調 AAS
海未「でも、私はあのバカ騒ぎする側に凛もいる方がもっと好きです」

凛「海未ちゃん……」

海未「でも今は無理しないでゆっくり休んでください」

凛「うん」

海未「もういい時間ですし、今日の練習はこれまでにしましょうか」

絵里「そうね。今日もハードだったものね」

そして凛と花陽を除いてみんな片付けに入った

凛「凛も片付け…」

花陽「凛ちゃん」

起き上がろうとする凛を花陽が叱りつける

花陽「凛ちゃんは私とお話しです」

凛「かよちん…」

花陽「凛ちゃん…花陽にだけでいいから…本当のこと話して欲しいな…」
  「絶対、誰にも言わない。凛ちゃんと花陽の秘密にするから」

凛「本当のこと…か…」
 (かよちんは純粋だから本当のことなんて言えないよ…)
 (それこそ凛より傷付いて寝込んじゃいそう…)

花陽「凛ちゃん?」

凛「ごめんね。かよちん」
 「やっぱり言えない……」

花陽「……」
75: 2015/10/19(月) 05:07:39.92 ID:q3QX2aIX0(7/10)調 AAS
黙りこんで手を握りしめフルフルと震える花陽
その震えは膝枕されている凛にも伝わってくる

凛「か、かよちん…?」

おそるおそる花陽に声をかける凛

花陽「凛ちゃんのバカ!」

凛「えっ…え?」

花陽「凛ちゃんはいつもそう!」
  「誰にも相談しないで1人で抱えこんで!」
  「みんな心配してるのになんで何も話そうとしないの!?」

感情的な花陽の言葉に凛も火がついた
花陽の膝枕から起き上がり花陽と目線を合わせ睨みつける

凛「じゃあ何?相談したら何か解決するわけ?」
 「かよちんがきれいさっぱり解決してくれるの?」
 「出来もしないのにそんなこと言わないで!」

花陽「出来る出来ないも凛ちゃんが何も言わないから出来ないんじゃん!」

凛「へぇ〜言ったらなんとか出来るっていうの?」
 「どんなことでも解決してくれるんだ?」
 「キレイゴト言うな!」

花陽「くっ……」

凛「泣くの?また泣くの?」
 「かよちんは言い返せなくなるといつも泣くよね」

下唇を噛み、手を握りしめグッと涙を堪える花陽
76: 2015/10/19(月) 05:08:07.79 ID:q3QX2aIX0(8/10)調 AAS
しかし、花陽の握りしめた手の甲にポツ…ポツ…と静かに雨が降り出した

凛「やっぱりね」

花陽は濡れたその手の甲で目から溢れてくるものを拭い凛をキッと睨む

凛「何?言いたいことあるならはっきり言いなよ」

今まで見たことのなかった花陽の表情に少し動揺する凛

花陽「凛ちゃんの……」

花陽が手を振り上げる

真姫「ちょっと!やめなさいよ2人とも!」

花陽「バカーっ!」

真姫が仲裁に入ろうとしたが時すでに遅し

パァン!

力の限り凛をビンタした花陽
凛は花陽に叩かれた頬に手を当ててわなわなと震える

凛「かよ…ちん…?」

花陽「凛ちゃんのばかぁ…」

今度はわんわん泣く花陽
凛の目からも静かに涙が零れてきた
77: 2015/10/19(月) 05:08:48.98 ID:q3QX2aIX0(9/10)調 AAS
凛(はは…かよちんのビンタの方がパパのビンタより精神的にきついなぁ)

真姫「凛?凛!りーん!…もう……」
  「花陽?花陽!はーなーよ!」

しくしく泣く凛とわんわん泣く花陽へ真姫は懸命に声をかける

真姫「あーもう!意味わかんない!」

真姫は凛と花陽に話しかけるが
凛はボケっとして物思いにふけり、
花陽はわんわん泣いていて話を出来る状態ではなかった

凛(どうしてこうなっちゃうんだろう……)
 (凛は…凛はかよちんを傷付けたくなかっただけなのに…)
 (結局傷付けた…)

凛「ひっく…ひっく…凛は…どうすればいいの!」

凛も花陽につられるようにわんわんと泣き出してしまった

真姫「ちょっと……2人とも…そんなふうに泣かないでよ……」

泣きじゃくる凛と花陽の間で何も出来ず、悔しさからなのか真姫の目に涙が滲んでくる

真姫「もぉっ…どうしたらいいのよ……」

一年生3人が座り込んで泣いていると二年生3人がやってきた
78: 2015/10/19(月) 05:09:49.88 ID:q3QX2aIX0(10/10)調 AAS
ことり「凛ちゃん…ギュって…する?」

凛は黙って頷いてことりの胸に飛び込んだ

ことり「よしよし…」

穂乃果は花陽の肩に後ろから腕を回した
するとわんわん泣いていた花陽が一瞬ピクッとなり少し落ち着く
少し落ち着いたところで穂乃果は花陽の耳元で囁く

穂乃果「花陽ちゃん…そんなに泣かないで」
   「穂乃果の胸でよかったら貸すよ?」

花陽「穂乃果ちゃぁん…」

花陽は振り返り穂乃果に抱きつこうとする
しかし穂乃果が近過ぎたため、穂乃果の顎と花陽の頭がぶつかってしまった

穂乃果「いだっ!」
花陽「いっ…」

穂乃果「あはは…かっこつかないな…ははは…」

花陽「……」

バツの悪そうな顔をしてる穂乃果の胸に、花陽は静かに顔を埋めた

花陽「そんなこと…ないよ……」

穂乃果「あ…ありがと」

穂乃果は少し考えてから花陽の小さな震える背中にそっと腕を回した
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