[過去ログ] あの作品のキャラがルイズに召喚されました part100 (1001レス)
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152: 2008/01/08(火) 13:32:36 ID:OOHI8Hrf(2/8)調 AAS
飛影
全長3・6m
重量500kg
超高性能ゴーレムと認識されそうだな
153: 2008/01/08(火) 13:34:06 ID:ohtM1Quq(1/2)調 AAS
とびかげって召喚されてなかった?
と、さらに違う方向に言ってみる
154: 2008/01/08(火) 13:36:08 ID:aGCB3iE6(2/7)調 AAS
じゃあ鞍馬天狗を召喚。
よくしらんけど。
黄金バットとか月光仮面とかでも。
155: 2008/01/08(火) 13:36:19 ID:T0LOPGK6(1)調 AAS
斜め上どころの騒ぎじゃねぇwwwww
156: 2008/01/08(火) 13:39:28 ID:w+DgJ23K(2/2)調 AAS
ルイズが黒獅子、タバサが爆竜、キュルケが鳳来鷹召喚して
ピンチになったらヤツが何処からとも無く現れて勝手に合体するのか
157: 2008/01/08(火) 13:47:19 ID:AWP34AkG(1/3)調 AAS
>とびかげ
とびかげに紹介されたマイケルが厨房の料理長に収まるとかwww
158: 2008/01/08(火) 14:02:13 ID:HSLGKkHe(15/17)調 AAS
パッパラ隊よみたくなってこた
159: 2008/01/08(火) 14:03:54 ID:aGCB3iE6(3/7)調 AAS
ギーシュにチキンと言われて決闘になるマイケル。
160(1): [sage] 2008/01/08(火) 14:11:15 ID:tsU8dFSf(1)調 AAS
ここはひとつ、正義のヒーローアーマージャックを呼んでみよう
161: 2008/01/08(火) 14:31:42 ID:6EDjPzsC(1/2)調 AAS
意義の見方だと?ならばアムドライバーからニルギースさんを呼んでこなければなるまい!
162: 2008/01/08(火) 14:36:26 ID:6EDjPzsC(2/2)調 AAS
うーわ凄い誤字ってる。正しくは正義の味方、な。
…ニルギースさんだと誤字の方でもそんなに間違ってない気がしてくるのは何故かなぁ…?
163: 2008/01/08(火) 15:09:00 ID:HLnvZ0jG(2/2)調 AAS
正義……
覇道の姫さんとかジャステイライザーとかそんな系統か?
メタトロンやラットマンとかでも可
だがリューガ(サンダルフォン)召還した方が面白そうな気もする上に下手したら即殺される可能性が高い
164(1): 2008/01/08(火) 15:11:14 ID:dUQw31jy(1/3)調 AAS
>>160
ジャックつながりで、ハンマージャック。バキもついでに召還。
165: 2008/01/08(火) 15:12:13 ID:yuMwt+9T(2/7)調 AAS
と言うか、あいつライラさんのいないところに放り出されたら3秒で鬱になるぞ。
166(1): 2008/01/08(火) 15:15:54 ID:OOHI8Hrf(3/8)調 AAS
>>164
その2人じゃ話が広がらないってww
勇次郎なら絶対に使い魔にはならないし
ピクルなら犯っちゃうし
167: 2008/01/08(火) 15:19:04 ID:flk1N+Fk(5/11)調 AAS
>>166
バキなら烈を呼んでダブルツンデレ
もしくは最凶死刑囚の一人ドイルを呼んで魅惑の妖精亭で女装するドイル
168: 2008/01/08(火) 15:20:16 ID:VcQK2/zQ(1)調 AAS
バキなら渋川さんでしょう
169: 2008/01/08(火) 15:20:28 ID:yuMwt+9T(3/7)調 AAS
烈なら7万人相手でも余裕なような気がする。
むしろアルビオンの大地を砕かないかどうかの方が心配になる。
170: 2008/01/08(火) 15:23:21 ID:39vT4lbv(1/5)調 AAS
空に漂う球体になっちまうぞ、アルビオンw
171: 2008/01/08(火) 15:24:29 ID:aojyRtuh(1/2)調 AAS
オリバだとワルドが叩きつけられた衝撃でアルビオンが墜ちるな
172: 2008/01/08(火) 15:27:25 ID:kQhDJP+x(1)調 AAS
やっぱバキといえばジャガッタ・シャーマンだろう。
収納に便利だぞ。
173: 2008/01/08(火) 15:29:28 ID:yuMwt+9T(4/7)調 AAS
巨大カマキリでも召喚しとけ
174: 2008/01/08(火) 15:38:34 ID:AWP34AkG(2/3)調 AAS
>カマキリ
つまり召喚は失敗して、すべてはルイズの脳内使い魔?
175: 2008/01/08(火) 15:45:14 ID:84/rWEe/(1/5)調 AAS
宝物庫にある「破壊の大岩」は迷い込んだことのある郭海皇の打岩で
ワイバーンに襲われていたオスマンを助けるためにとっさに投げつけたもの。
人間の腕力で投げられるわけが無いためマジックアイテムだと誤認されてそのまま保管される。
烈海王だと
大人気ない
ツンデレ
料理も出来る
武器も使える
見えない目潰しや水面走りや尾行など面白い小技が多い
だから話が展開しやすそう。
ギーシュ戦
「人形を召喚し戦わせる そこまでたどり着いたことは褒めておこう
しかし我が中国では1800年以上前の三国志の時代にすでに通過した場所だ!」
〜略
「聞いてみれば君はメイジの中では最下級だとか そんな君を相手に本気を出そうとした私も大人気なかった」
と転蓮華で優しくギーシュの首を折る烈
教育者な海王とか超肉体医者とかも比較的常識人かつ技能や性格的に面白いかも?
176: 2008/01/08(火) 15:46:47 ID:39vT4lbv(2/5)調 AAS
ブリーフ先生は病弱な姉が召喚したら面白いな
177(1): 2008/01/08(火) 15:48:26 ID:yuMwt+9T(5/7)調 AAS
問題はそいつらの場合、せっかく召喚された近代兵器を微塵も使いそうにないところだな。
178: 2008/01/08(火) 15:49:20 ID:g+L0mTQr(1/2)調 AAS
寂海王に、ハルケギニアの若者を導いてもらおうぜ
179(1): 2008/01/08(火) 15:49:39 ID:aojyRtuh(2/2)調 AAS
下手な近代兵器より強いのがそろってるからなぁ。
まぁ少なくともデル公の出番は一切無いなw
180(1): 2008/01/08(火) 15:49:43 ID:lU5OHEmK(3/3)調 AAS
以前雑談で話したTOPのクラース&ミランダが召喚されました。が書きたくなってきた。
契約の指輪集めて久々に家に戻ったら寂しそうなミランダさんが居て、たまには甘えさせてよでデレモード。
焼きたてのパイをアーンしてるところでテーブルごと召喚され周囲のいい笑いもの。
けれど召喚魔法が使えることが分かって唖然、しかも魔法が使いたいからって魔法が使えない平民なのに何年もの研究の末成し遂げたものであることにさらに唖然。
契約はしてないけど、何時までもミランダさんにヒモ状態はさすがに心苦しいのでルイズの実家との金銭契約で使い魔&召喚術の師匠をすることになったクラース。
精霊と契約する為、ルイズのハルケギニア大冒険が今始まったり始まらなかったり。
一方その頃テファにアーチェが召喚されていて、フーケ=おマチさん救出の為に旅立ったり旅立たなかったり。
その過程でクラース&ルイズ組とばったり会ったり。
水の精霊使役されててモンモン涙目だったり。
――と、ネタばかりはやたら浮かぶんだが、生憎バイトと卒論とレポートで時間が……
――TOPの内容はうろ覚え過ぎるけど今更やり直す時間も……と言う訳で誰かこのネタで書かないか?
181: 2008/01/08(火) 15:52:50 ID:84/rWEe/(2/5)調 AAS
>>177
デルフですら使ってくれそうなのが
烈海王
本部
死刑囚
ぐらいしかいない…
加藤が使ってくれるか微妙なライン
182: 2008/01/08(火) 15:54:28 ID:84/rWEe/(3/5)調 AAS
>>179
ワルド辺りを「貴様は中国武術を舐めた!」で凹る時などに大活躍!
183(1): 2008/01/08(火) 16:03:39 ID:OOHI8Hrf(4/8)調 AAS
郭海皇を召喚した場合はルイズが床で寝そうだ
さすがにヨボヨボおじいちゃんを床では寝かさないだろうし
介護をする羽目になりどっちが使い魔か分からなくなる可能性大ww
そしてワルドの腕を手刀でばっさりと
184: 2008/01/08(火) 16:04:47 ID:yuMwt+9T(6/7)調 AAS
電撃すらも消力で無効にするのか
185: 2008/01/08(火) 16:08:52 ID:flk1N+Fk(6/11)調 AAS
医者が召喚されたらどのルーンにせよ活用出来るな
186(1): 2008/01/08(火) 16:11:31 ID:yuMwt+9T(7/7)調 AAS
どの分野かにもよるだろうな。
だが水のメイジは脳移植ができて腕の接合も道具なしに行えるんだぞ。
しかも秘薬があればすごい勢いで怪我の治療も可能。
医者の出番はないんじゃないかな。
187: 2008/01/08(火) 16:11:49 ID:cfbq2F9g(1/4)調 AAS
>>183
手刀よりむしろタマピンじゃね?
188: 2008/01/08(火) 16:14:03 ID:aGCB3iE6(4/7)調 AAS
手遅れだ(ニヤリ)
189: 2008/01/08(火) 16:38:03 ID:g3jn2tsN(1)調 AAS
今更SO3やってる
フェイトかアルベルなら割と簡単に構想練れそうだな
190: 2008/01/08(火) 17:05:25 ID:4RcL9V1f(3/4)調 AAS
小ねたでルイズがルイズを召喚する話があったが、どうせなら学院の主なメンバーがみんなルイズを召喚する話(ルイズ自身はフツーに才人召喚)が診たい。
全員並行世界で才人と生き別れたルイズ同士による才人争奪戦。
>やたらスタイルのいいルイズ
>空中戦に特化(エクスプロージョンパルス推進?)したルイズ
>傭兵だったルイズ
>虎縞型猫と合体したルイズ
>不死の属性持ちのルイズ
ここは原作ではやられキャラだったルイズビッグボディに活躍を…
191: 2008/01/08(火) 17:07:53 ID:g+L0mTQr(2/2)調 AAS
>>180
とりあえず、ミランダじゃなくてミラルドだ・・・・・・。
いっそ精霊王クラースを、と思ったがこの設定はマイナーすぎるな・・・・・・
一応は公式っぽいが。
192: 2008/01/08(火) 17:19:36 ID:PJ49mo1t(1)調 AAS
アレ公式なのか?
敵の能力があまりにもチート臭いし既存キャラも色々と変だったような…
193: 2008/01/08(火) 17:21:20 ID:HSLGKkHe(16/17)調 AAS
ミラルドさんだよドチクショウ
名前間違いながら書くんじゃねぇ
最低でも琥珀は読め
194: 2008/01/08(火) 17:26:09 ID:MxUpGX27(2/2)調 AAS
ルイズ、タバサ、キュルケ、ギーシュがルミナスナイツの連中&ふぁちまを召喚。
テファが桜子を召喚。
美少女12人&おまけの男子2人の学生騎士団ルミナスナイツ!!
195(1): 2008/01/08(火) 17:32:06 ID:flk1N+Fk(7/11)調 AAS
ごはん抜きを忠実に実行して使い魔を餓死させたメイジとしてハルケギニアに名を残すルイズもみてみたいな
196: 2008/01/08(火) 17:33:17 ID:39vT4lbv(3/5)調 AAS
>>195
相手が平民だったら
「へー」で終るんじゃね?
197: 2008/01/08(火) 17:37:01 ID:osvahZNx(1)調 AAS
そういや、原作ルイズのSっぷりに対して耐えてるサイトがMっていうコメントがあったが。
PCゲームだけど、ライトノベルにもなった神さえ殺したM神父召喚されたらどうなんだろ?
こいつならルイズの暴虐に耐える……どころか喜ぶと思うんだが。
198(1): 2008/01/08(火) 17:44:53 ID:39vT4lbv(4/5)調 AAS
「殺し屋1」のもう一人の主人公
ドMのヤクザは
ルイズが生ぬるいって呆れていたな
199(1): 2008/01/08(火) 17:50:28 ID:i1QfHnS1(1)調 AAS
そりゃあれはレベル的に子供の癇癪だろ
200(1): 2008/01/08(火) 17:54:11 ID:h/lWt2jv(1)調 AAS
>>199
連邦の白い奴を召喚したら、「子供に付き合っていられるか!」と相手にされないわけだな
201: 2008/01/08(火) 17:54:54 ID:84/rWEe/(4/5)調 AAS
>>198
そしてフーケゴーレムに対して
「アレで踏み潰された蛙みたいに殺すのか…良いセンスしてやがる…
お前こそ俺が求めていた変態だ!」
と「セイントの笑み」を浮かべて突進
オマチさん涙目
202(1): 2008/01/08(火) 17:56:03 ID:dUQw31jy(2/3)調 AAS
そうか!あのピザがルイズにちょっかい出す理由がわかった!
ピザ自身は生粋のMでルイズの潜在的なSを本能で察知したんだ!イジめてほしくてしょうがないピザは振り向いてもらうためにちょっかい出してるに違いない!
203: 2008/01/08(火) 17:57:55 ID:Zt5XVyPb(1)調 AAS
ルイズ以外のメンバーも全員他作品キャラ召喚(ルイズはサイトを召喚)というのも見てみたいな。(全員異性が望ましい)
ギーシュが美少女召喚した場合どんな対応するのか見てみたい。
キュルケやタバサは実際自分の使い魔が人間だったらどうするか見てみたい。
まあ完全小ネタ向きだけど
204: 2008/01/08(火) 17:58:48 ID:84/rWEe/(5/5)調 AAS
>>200
ワルド「いかにガンダールブとは言え5対1では!」
アムロ「そんな理屈〜!」(殴り倒す)
ワルド「うぎゃ〜!」
205: 2008/01/08(火) 17:59:43 ID:7aTPkCog(1)調 AAS
>>202
何を今さら
アバン先生や姉妹スレのアヌビス神を初め、マゾコルヌがMだと看破した使い魔はけっこう多いぞ
206: 2008/01/08(火) 18:24:38 ID:3ZjOW9gg(1)調 AAS
てか原作で彼女に罵ってもらってなかったか?
あとセーラー服の件をみるかぎり女装癖もあったような・・・
207: 2008/01/08(火) 18:28:51 ID:saD058td(1/2)調 AAS
ギーシュの使い魔にワンピースよりローラさん(イボイノシシのゾンビ)が召喚されたらオモロい展開になる?
208(1): 2008/01/08(火) 18:29:39 ID:39vT4lbv(5/5)調 AAS
騎士団入ってからは後輩の女子に罵られる事すら
嗜 む 漢 それがマリコルヌ
最新刊あたりじゃ普通の恋愛なぞ、目もくれぬ覚醒ぶりだ
209(1): 2008/01/08(火) 18:36:36 ID:AWP34AkG(3/3)調 AAS
>208
サイトのノートPCにエロゲが入っていたら……マリコルヌが二次元教を布教するやも知れぬ
210: 2008/01/08(火) 18:45:59 ID:FGnUVnSE(1)調 AAS
>>209
奴さんなら煩悩力で日本語を3ヶ月くらいでマスターすんだろうなw
日本のアニメや漫画を楽しみたいがために日本語を勉強したオーストラリアからの留学生みたいに。
211(1): 2008/01/08(火) 19:04:50 ID:YxyRi642(1)調 AAS
A君(17)の戦争から田中魔王が召喚されました、か。彼ならハルケギニアに同人ショップを開ける。
212: 2008/01/08(火) 19:08:22 ID:xhyZVT+2(1)調 AAS
田中魔王と言われるとヘルズウォーリアーが先に来る俺
何気に優秀な使い魔だよね。魔獣もついてくるし
213: 異世界BASARA 2008/01/08(火) 19:11:34 ID:wsXeaX7J(1/6)調 AAS
誰も予約がないのなら久しぶりの投下、よろしいですか?
214: 2008/01/08(火) 19:12:57 ID:KaQTKyyS(1/2)調 AAS
どぞー
215: 異世界BASARA 1/4 2008/01/08(火) 19:15:21 ID:wsXeaX7J(2/6)調 AAS
では投下いたします。
夢を、ルイズは夢を見ていた。
夢の中でルイズは、池のほとりにある小船の中にいる。
うらぶれた中庭にある池…ルイズが「秘密の場所」と呼んでいる所だった。
「ルイズ、ルイズ」
そこへ、マントを羽織った貴族が現れた。
羽根つき帽子を被っているせいか、顔を見る事は出来ない。
「ルイズ、泣いていたのかい?」
「子爵様…」
ルイズは呟いた。
「また母上に怒られたんだね?安心して、僕がとりなしてあげるから」
そう言って手を差し伸べてくる。
ルイズは立ち上がり、その手を握ろうとした…が。
そこに風が吹き、貴族が被っていた帽子が飛んでいく。
「あ…」
そこに現れた顔は、ルイズの思っていた顔ではなかった。
「な、何やってるのあんた」
「さあ行こう、ルイズ」
貴族だと思っていた男は、自分の使い魔…幸村だった。
「行こうじゃないでしょ、何でここにいるのよ!」
「何って、僕の婚約者を迎えに来たんじゃないか」
ボク?こいつ今自分の事を“僕”って言ったのか?
いつもは拙者と言っているのに…いや、それよりも婚約者とは何だ。
ルイズは困った顔でぐるぐると思考を巡らせている。
その反面、幸村はルイズを見て微笑んでいた。
こ、こいつ…静かにしてれば結構カッコイイかも…
216: 異世界BASARA 2/4 2008/01/08(火) 19:17:02 ID:wsXeaX7J(3/6)調 AAS
「待て!貴様…僕のルイズに何をするか!!」
と、今度は別の男の声が聞こえた。
見てみると、羽根つき帽子を被ってマントを羽織った男…今度は本物の子爵様だった。
しかし、幸村は慌てる様子もなく、軽く子爵に向けて腕を振るう。
すると強い風が吹き、子爵は吹き飛んで池に落ちてしまった。
「やめてよね。本気になった僕に勝てると思ってるの?」
幸村はしれっと言い放つと、ルイズに向き直って微笑む。
「さ、行こうルイズ」
「ちょ、ちょっと!行かないわよ!離して!」
抗議するが、幸村は気に止める様子もなく、ルイズを抱きかかえた。
「何でよりによってあんたなのよ!離しなさーい!!」
ルイズは抱きかかえられたまま手足をばたつかせるが、幸村はただ微笑んでいた。
ルイズはそれが何だかとても恥ずかしかったのだ。
「う〜ん…離しなさいよぉ…」
ルイズ殿……ルイズ殿……
「何笑ってるのよ馬鹿ぁ…Zzz…」
ルイズ殿…ルイズ殿!!
「むにゃ…うん?」
「ルウゥゥイズ殿おぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!!!!」
「ほわあああぁぁぁ!!??」
217: 異世界BASARA 3/4 2008/01/08(火) 19:19:33 ID:wsXeaX7J(4/6)調 AAS
突然の大声でルイズは夢から現実へと一気に引き戻される。
「おおルイズ殿!目が覚めましたか?」
「ユキムラ…」
目を覚ましたルイズはしばらくぼーっとしていたが、我に返った。
「あ、あんた私の部屋で何してるの?廊下で寝てたんでしょ?」
「はっ!何やらルイズ殿の呻き声が聞こえたので、駆けつけた所存!」
幸村は心配そうな表情でルイズを見ている。
さっきまで見ていた夢を思い出し、ルイズは顔を真っ赤にして俯いた。
「ルイズ殿、どこか具合でも悪いのでござるか?」
「べ、別に何でもないわよ…馬鹿…」
「…あれ?」
だがここでルイズは奇妙な事に気づく。
この部屋にはちゃんと鍵か掛けられている。そして幸村は鍵なんか持っていない。
ならば、どのようにしてこの部屋に入ったのか。
「ユキムラ、どうやってこの部屋に入っ…」
その答えは幸村の背後にあった。
壁に大穴が空いている。いや、元はそこにドアがあったのだが無くなっていたのだ。
「…ねぇユキムラ、あの穴は何かしら?」
ルイズは出来るだけ平静を装って、幸村に問い掛ける。
「ははっ!駆けつけようにも鍵が掛かっていたので、武田軍に伝わる『武田式開門』で扉を開放した結果にござる!」
『武田式開門』………閉じられた扉、門を蹴破る。もしくは引っぺがす。
「ふざけるなあぁぁぁぁー!!!!」
烈火の如く怒ったルイズの蹴りが幸村を吹き飛ばした。
「あんたは力任せで物を壊す事しか出来ないの!?」
「しかし!ルイズ殿の御身に何かあってからでは!!」
「うるさいうるさい!このバカムラ!アホムラ!サナダムシイィィー!!!!」
「…あーあ…だから止めとけって言ったのによぉ…」
廊下で、デルフリンガーはポツリと呟いた。
218: 2008/01/08(火) 19:19:47 ID:KaQTKyyS(2/2)調 AAS
支援
219: 2008/01/08(火) 19:23:09 ID:CE8TRHDR(1)調 AAS
支援
中の人ネタwww
220: 異世界BASARA 4/4 2008/01/08(火) 19:23:46 ID:wsXeaX7J(5/6)調 AAS
――同時刻、チェルノボーグの監獄――
城下で最も監視と防備が厳重と言われている監獄…
その入り口の門の横に、1人の男が立っている。
「やれやれ…隠密というのは苦手だ…」
男はそう言いながら松明の炎を見ている。
「待たせたな…土くれを連れて来た」
男が炎を眺めていると、門から仮面を付けた男が出てきた。
その横には、トリステインを騒がせた盗賊…ルイズ達によって捕らえられたフーケが立っている。
「やぁフーケ殿…ご機嫌如何かな?」
「ご機嫌に見えるかい?こいつがあんたの言っていた連れ?」
男の言葉にフーケは苛立った声で言った。
仮面の男は頷く。
「ああ…目的は違えど、我等の仲間だ」
その言葉を聞いた男はフッと笑った。
妙な格好をした男だと、フーケは思った。このトリステインでは見た事のない服装である。
「変わった格好をしているけど、あんた何処の出身だい?」
「そうだな、遠い世界から此処へ呼ばれた……と言っても卿は信じないか……」
「はっ!別の世界から呼ばれただって?あいつ等みたいに?」
『あいつ等』…その単語を聞いた男の眉がピクリと動く。
「ほぉ…あいつ等とは誰かな?」
「私をこの監獄にぶち込んだ奴等だよ。確かユキムラ…いや、サナダユキムラだったね」
それを聞いた男の唇が不気味な程吊り上った。
そして、今度は笑い出した。
「ははははは、ふはははは!成る程成る程、人生はこれだから楽しいものだ。
いや、私の人生はあちらで一度終わっているから違うかな?」
いきなり訳の分からない事を言い出した男に、フーケは言葉が出なかった。
男は一頻り笑うと、2人を見て言った。
「さぁ行くとしよう。その者達に一度会いたくなったよ」
221: 異世界BASARA 2008/01/08(火) 19:25:06 ID:wsXeaX7J(6/6)調 AAS
これで投下終了です。
やっとアルビオンに突入出来た…
222: 2008/01/08(火) 19:28:25 ID:cJBzXUFy(1)調 AAS
バサラの人GJでした
しかし武w田w式wとwはwwwwwwww
ヒーローズの真田シナリオは本当にはっちゃけてたなwwwww
そして北条のバサラ技がこのスレで炸裂するのがすげぇ楽しみな俺
223: 2008/01/08(火) 19:48:22 ID:U4cV+xfs(1)調 AAS
バサラの方乙そしてGJでしたー
平蜘蛛を天守閣から投げ捨てて爆散した人(史実)ktkr?
224: 2008/01/08(火) 20:07:41 ID:/v2Z6KKv(1)調 AAS
>>186
脳移植って言っても魔法の力で無理矢理くっつけるだけで結局拒絶反応は現れるし、
怪我の治療は確かに凄いが魔法に頼り切りだから生まれつきの異常は治せないんだけどな。
おそらく体の治癒力を高めているだけのようだし、怪我の度合いや経過によっちゃ細胞が死んで回復も出来ないし。
225(3): 2008/01/08(火) 20:31:32 ID:cfbq2F9g(2/4)調 AAS
>>211
なんとなく買ったデビル17のあまりのつまらなさのせいで
同じ作者のA君読む気が失せたんだが、そっちは面白い?
226(1): 2008/01/08(火) 20:37:25 ID:2ipvWQhW(1/2)調 AAS
>>225
時折入るヲタ臭い小話を抜けば、そこそこ笑えて、戦争小説としてはマトモ。
227(1): 2008/01/08(火) 20:49:18 ID:WYvDZ7st(1/2)調 AAS
>>225
しかしあの本を読むなら心してかかれ。
完結は望めないからな・・・。
228(1): 2008/01/08(火) 20:55:43 ID:vxN6IbP4(2/2)調 AAS
>>225
扱ったネタ元が例のアレだから、もうあの名義じゃ出せないっぽいから心して挑んでくれ。
229: 2008/01/08(火) 20:58:01 ID:HSLGKkHe(17/17)調 AAS
何があったんだ…
230: 2008/01/08(火) 21:04:57 ID:WYvDZ7st(2/2)調 AAS
御代のいつもの病気です。
231: 2008/01/08(火) 21:06:40 ID:l8trcQ6l(1)調 AAS
デビル17の方だろ?アレで草加ネタを出したから。潰されたんだろうと思うが。
232: 2008/01/08(火) 21:08:09 ID:dgv2Opea(1)調 AAS
ルイズがDTBの黒を召喚したなんて妄想したのは俺だけで十分
233(1): 2008/01/08(火) 21:11:51 ID:cfbq2F9g(3/4)調 AAS
>>226-228
トン
それほど悪い評価はないみたいだな。
でも遅筆病持ちはなあ・・・もう俺何年も獏ちゃんのを待ってるからな・・・・・・
でその作者は書いてるうちに続ける気なくなっちゃいました型?
書いてるうちに新しいネタ浮かんじゃいました型?
書くより釣りに行きたい型?
234: 2008/01/08(火) 21:18:40 ID:aGCB3iE6(5/7)調 AAS
伊丹十三みたいにならなかっただけマシってこと?
235: 2008/01/08(火) 21:21:09 ID:WQxSmzVR(1/2)調 AAS
伊丹十三監督は創価を元ネタにした作品を作ろうとして不審死したんだよな・・・
236: 2008/01/08(火) 21:24:21 ID:cfbq2F9g(4/4)調 AAS
ああ遅筆じゃなくて創価か
ウッチャンが創価の勧誘断ったんで干されたって聞いたけどほんとかね
237: 2008/01/08(火) 21:33:36 ID:qJ3or9Kx(1)調 AAS
パナマはry
三州公はry
あっルイズに召喚されたのか!(違う
238: 2008/01/08(火) 21:35:15 ID:TP/Mo2q6(2/2)調 AAS
日本のメディアは草加せんべいの呪縛から
解き放たれねばならんのです。
といっても他新聞社の空き時間を金で買って印刷してるからたちが悪い。
239(2): 2008/01/08(火) 21:39:43 ID:ydSntq9h(1/24)調 AAS
風林火山の最終回を見て、勘助を召喚しようと、1月ぐらい書きためた物があるのですが、投下しても大丈夫でしょうか。
一月といっても、暇な時にちょくちょく書いたくらいなので、量としては僅かなのですが。
240: 2008/01/08(火) 21:40:37 ID:MYmGSLFo(1/2)調 AAS
>>239
よーそろー!
241(1): 2008/01/08(火) 21:41:07 ID:s3Qe2vVA(1/4)調 AAS
その辺りの話は【荒らしに偽装した何か】を大量に呼び込むからやめない?
めんどくさくなるとイヤだしさー。
242: 2008/01/08(火) 21:41:47 ID:s3Qe2vVA(2/4)調 AAS
すまん、リロミス。支援体制に移行
243(1): 2008/01/08(火) 21:42:59 ID:ydSntq9h(2/24)調 AAS
>>241
そうですか・・・
一応、歴史ものといっても、実在した人物でもなく、原作も小説だから大丈夫かな、と思ったのですが・・・
自重しますorz
244(2): 2008/01/08(火) 21:44:00 ID:s3Qe2vVA(3/4)調 AAS
>>243
ち、ちがいます、すんませんっ! あなたの事じゃないんです。
245: 2008/01/08(火) 21:44:21 ID:gudjy7Rd(1)調 AAS
支援すること風の如し
246: 2008/01/08(火) 21:44:49 ID:2ipvWQhW(2/2)調 AAS
>>233
単純に筆が遅い派
247: 風林火山 2008/01/08(火) 21:45:52 ID:ydSntq9h(3/24)調 AAS
>>244
すいません早合点しましたごめんなさい勘違いした自分が悪いんです
それでは、投稿させていただきます〜
248: 2008/01/08(火) 21:46:16 ID:vyG11T2l(11/18)調 AAS
>>239
支援はできているが謙信(戦国ランスver.)は俺の嫁な
249: 風林火山(1) 2008/01/08(火) 21:47:05 ID:ydSntq9h(4/24)調 AAS
「勝った・・・」
その視線の先には、真田の御旗。
「勝った・・・!」
その眼に映るのは、武田の勝利。
「御屋形様・・・」
その頭の中に浮かぶのは、信玄の姿。
「我らが・・・勝ちにござりまする!」
その心に満ちるのは、歓喜。
「勝鬨を、おあげなされ・・・!」
その後ろには、若い侍。
「武田が軍師山本勘助!その首、頂戴仕る!」
若い侍が刀を振り上げるや否や、勘助の体が光に包まれる。
侍が驚き、動きが止まった数瞬の後。
「・・・・・」
そこに、勘助の姿は消えていた。
250: 2008/01/08(火) 21:47:50 ID:vyG11T2l(12/18)調 AAS
支援
251: 風林火山(1) 2008/01/08(火) 21:48:13 ID:ydSntq9h(5/24)調 AAS
―――――トリステイン魔法学院にて、春の使い魔召喚の儀式がおこなわれている。
そこでは、小さな薄桃色の髪が特徴的な、少女が呪文を詠唱していた。
「わが名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール・・・」
「五つの力をつかさどるペンタゴン。我が運命に従いし使い魔を、この地へと召喚せよ!」
瞬間、あたりが光に包まれた。
(やった・・・!サモン・サーヴァントが成功した!)
心の中は喜びに満たされた。
しかしその数秒後には絶望へと変化する。
何故なら、そこに現れたのは
傷だらけの鎧を着た、左目に眼帯をした異相の青年だったからだ。
―――――目を、開く。
(ここは・・・どこだ?)
そこは、明らかに川中島では無かった。
死体は一つもなく、おかしな服装をした、様々な色の髪を持つ少年達。
なにより、それらの後ろには巨大な城がそびえ立っていた。
「ゼロのルイズが平民を召喚したぞぉ!」
「さすがはゼロのルイズだ!」
突然、大きな声が聞こえた。
「う、うるさいわね!ちょっと失敗しただけよ!」
と、突然あたりが静かになった。
召喚されたものを、改めて認識したからだ。
その姿は、明らかに貴族では無かった。
だが、明らかにただの平民では無かった。
見たことも無い様式の鎧を着、目には眼帯。
その鎧は、幾本もの矢が刺さっており、所々銃弾の跡のような物があった。
252: 2008/01/08(火) 21:49:32 ID:vyG11T2l(13/18)調 AAS
支援すること風の如く
253: 風林火山(1) 2008/01/08(火) 21:50:07 ID:ydSntq9h(6/24)調 AAS
「ぐ、軍人か!?」
「兵隊を召喚したのか!」
(召喚?一体何のことだ)
勘助には、何が起きているのか全く分からなかった。
そもそも、自分は死んだはずではなかろうか。
あの、若い武士にこの首を取られたはずでは無かったか。
しかし、このまま何もしないわけにはいかない。
とりあえず、この中で一番年をとっている禿頭の中年男性に声をかける。
「もし」
その声に、注意深く勘助を見ていた男が答える。
「な、なんでしょうか」
「ここが何所か、お答えいただきたい」
「は、はい。ここはトリステイン魔法学院ですが・・・貴方は?あ、私はコルベールというものです」
「失礼。拙者の名は、武田が軍師。山本勘助と申すもの」
軍師、という言葉に反応したのか、コルベールは眉をピクリと動かした。
「して、ここは一体」
「トリステイン魔法学院よ」
コルベールでは無く、勘助の後ろに立っていた、桃色の髪の少女が答えた。
「とりすていん?聞いたことが無いが・・・」
60近い人生の中でも、聞いたことも無い単語に首をかしげる。
「ちょっと嘘でしょ!?トリステインを知らないの!?」
「こ、これ、ミス・ヴァリエール・・・」
いくら貴族ではないとはいえ、こんな形相をした軍人に対して、不遜の態度をとっているルイズに、内心コルベールが肝を冷やす。
254: 2008/01/08(火) 21:50:20 ID:QXllWioY(1)調 AAS
柊蓮司>ご飯をくれないので、仕方がないから庭の草を食べて
飢えをしのごうとしていたらシエスタが台所に連れて行って
食べさせてくれた上にルイズも家名の恥なので食事ぐらいは
取らせてやるから庭の草を食べるのはやめてと言ってくれた
この世界の女の子はみんなやさしいなあ!
どっかのおおと、・・・・
255: 2008/01/08(火) 21:50:25 ID:vyG11T2l(14/18)調 AAS
荒らしを無視すること林の如く
256: 風林火山(1) 2008/01/08(火) 21:51:27 ID:ydSntq9h(7/24)調 AAS
「トリステインは、このハルキゲニア大陸にある王国よ!それを知らない何て・・・どこの辺境から呼ばれたのよ!」
「呼ばれた・・・?」
(ますます、何のことやら・・・。しかし、ハルキゲニア大陸か。もしかすると、ここは中国や、聞いたポルトガルというような、海の向こうの国ではあるまいか)
なるほど、それなら辻褄があう。
あのおかしな色の髪や、服装、そしてこの城。
全く建築様式が異なることなど、海を隔てるほど遠い国ならばおかしくはないだろう。
この国の名前や、大陸の名前など、この勘助が知っているはずもない。
「して、呼ばれたとはどういうことだ?」
「だから、召喚したのよ、サモン・サーヴァントで。あたりまえじゃない」
ミス・ヴァリエールと呼ばれた少女が答える。
「サモン・サーヴァント?召喚、はて、申し訳ないがこの勘助。何のことやらさっぱりとわかりかねます」
「は?サモン・サーヴァントすら知らないの!?本当にどこの辺境から来たのよ・・・」
少女が、嘆くように言った。
ついで、口をつぐんでいたコルベールが言う。
「サモン・サーヴァントというのは、使い魔たる存在をこの世界のどこかから呼び出す魔法のことです」
警戒の色を残しながらも、コルベールが説明する。
「魔法?まさか、そんなものが存在するはずが・・・」
魔法とは、いわゆる法力と同じ意味を射すもののはずだ。
そんなものが存在すると信じているほど、勘助は盲目では無い。
―――が。
「確かに、川中島からここへと移動したのは確かなようだ・・・それに」
そう。
これこそが、先ほどからずっと感じていた最大の違和感。
軽いのだ。体が。
見れば、腕に力が満ち、頭には剃ったはずの髪が生えている。
若返っているのだ。
知識、記憶はそのままに、体だけが、20前後の姿へと。
(これが、魔法というものか・・・なるほど、これならば川中島からこの地へと誘うことも、できるやもしれん)
257: 2008/01/08(火) 21:51:44 ID:vyG11T2l(15/18)調 AAS
投稿すること火の如く
258: 風林火山(1) 2008/01/08(火) 21:52:55 ID:ydSntq9h(8/24)調 AAS
「わかった。これについては信用しよう。だが、何故某がここへと誘われたのだ」
「それは私にはわかりません。しかし、彼女にとって最も必要とされているものを呼び出すのが、サモン・サーヴァントなのです」
「必要?この勘助をか?なるほど、戦でもするというのか」
「い、いえ、そんなことはありません!いや、それよりも・・・先ほど、軍師とおっしゃいましたが・・・」
「いかにも。武田家の軍師だ」
「武田家・・・?それは一体」
「ふむ。某がここを知らぬのと同じように、そちらも知る筈はないだろう。簡単にいえば、この国と同じ。某の居た国だ。武力において、最強と呼ばれる国でもある」
「な、なるほど。一国の軍師を、それも大国の軍師をミス・ヴァリエールは召喚してしまったのか・・・人間の使い魔すら例がないというのに・・・・」
コルベールは頭を抱えたくなった。
が、自分が何をすべきなのかを思い出したのか
「み、ミス・ヴァリエール。この方に契約の儀を行いなさい」
落ち込んで自分を失っていた桃色の髪の少女に、コルベールが呼びかけた。
「え!?」
突然話を振られた少女が、ビクリ、と体を震わせた。
「そ、そんな!平民の使い魔なんて聞いたことありません!これはきっと何かの間違いです!やりなおさせてください!」
まさに、必死、という形相でコルベールに異を唱えている。
(使い魔、というものが何かはわからぬが・・・話からすると、大体従者のようなものであろう。何をそこまで必死になることがあるのか)
「残念だが、ミス・ヴァリエール。それはできないことだよ。これは神聖な儀式だ。やり直しは認められない。絶対に、だ」
「そんなぁ・・・」
ヘナヘナと少女から力が抜けた、が。
すぐに立ち上がった。
「し、仕方ないわ、私が召喚してしまったんだから・・・それに、これと契約しなくちゃわたし、留年だもの・・・。初めてなのに・・・」
259(4): 2008/01/08(火) 21:53:10 ID:vyG11T2l(16/18)調 AAS
働かざること山の如し
260(1): 風林火山(1) 2008/01/08(火) 21:53:40 ID:ydSntq9h(9/24)調 AAS
「貴族とこんなことができるなんて、普通は一生ないんだからね!感謝しなさい!」
(?一体何のことだ。儀式、だというが。何のことやら)
すると、少女が勘助の顔を両手でつかみ。
その異相の中の唇と、自分の唇を重ねた。
「なっ・・・!」
勘助がその顔を驚きで染めている。
対称に、少女の顔は朱色に染まっていた。
「グッ・・・」
勘助の表情が苦悶に歪んだ。
見れば、左手に淡い光が走っている。
そして、ルーンがその手に刻まれた。
261(2): 2008/01/08(火) 21:54:04 ID:2kPcaA1+(1)調 AAS
>>259
働けwww
262(1): 風林火山(2) 2008/01/08(火) 21:54:41 ID:ydSntq9h(10/24)調 AAS
「ふむ・・・珍しい形のルーンだな・・・あとでスケッチさせて貰おう。さて、皆さんお待たせしましたね。部屋へ戻りなさい」
コルベールが契約の完了を確認し、生徒達を教室に返した。
「これで、貴方は正式に私の使い魔よ。これからは、私の事はルイズ様か、ご主人さまと呼びなさい」
ルイズが、何かをふっ切ったようにやけくそ気味に言った。
それの言葉に、勘助がピクリ、と反応した。
「ご主人・・・だと?」
ギロリ、と片方の目でルイズをにらむ。
ウッとルイズが竦んだ。
だが、怯むも気丈に振舞う。
「そ、そうよ!私があなたのご主人様になるの!契約したんだから」
「小娘。口が過ぎるぞ」
「こ、こここ小娘って言ったわね!使い魔のくせに!」
「真実だ。わしから見れば、十分に小娘と言えるだろう」
「また言った!」
「真実を言って悪いこともなかろう」
「い、いい?貴族は名誉というものがあるのよ。命よりも大事な・・・それを、貴方は侮辱したの!」
「侮辱だと?それならば貴様の方だろう。突然拙者をこの地へと召喚し、挙句の果てには僕になれと!この勘助が仕える御屋形様はただ一人。武田信玄のみでござる」
「そんなことは知らないわよ!あなたは私の使い魔なの!」
「そのようなことは知らん。迷惑!某を元の場所へ返してもらおう!やらなければならぬことは山ほどある!」
(そうだ・・・。決戦に勝利した以上、上杉を討伐し、ゆくゆく天下を取るための準備をせねばならん。上杉の脅威がなくなった今こそが、天下を得る好機!)
263(1): 2008/01/08(火) 21:55:11 ID:vyG11T2l(17/18)調 AAS
>>261
働きたくないでござるwww働きたくないでござるwww
支援
264: 2008/01/08(火) 21:55:12 ID:DXeLD2Ch(1/2)調 AAS
>>259
それはイカンだろwwwww
265: 風林火山(2) 2008/01/08(火) 21:55:42 ID:ydSntq9h(11/24)調 AAS
「戻る?無理よそんなこと!できるわけないでしょ!おとなしく私の使い魔となりなさい!」
その言葉に、勘助は驚愕した。
「小娘!今何と申した!戻ることが、無理と申したか!」
「当たり前でしょ!元の場所へ返す魔法なんて聞いたことないわよ!」
「なんと・・・では、元の場所へ戻る手段は無いと、いうことか」
「だから最初から無理っていってるでしょ!そんなことはどうでもいいわ!私の使い魔になることを認めなさい!」
「認めぬ」
「認めなさい!」
「認めぬ」
「こ、これだけ言っても分からない何て・・・いいわ。それならこっちにも考えがあるわよ・・・決闘よ!その体に、ご主人さまというものをしっかりと教え込んであげるわ!」
「なっ!み、ミス・ヴァリエール!決闘は御法度ですぞ!」
それまで、流れについていけずに唖然としたコルベールが、あわててルイズを制止した。
「禁止されているのは貴族同士の決闘のはずです。自分の使い魔との決闘を禁止する、だなんて聞いたことありません」
が、ルイズはそれに対しては冷静に答える。
一方、それに困ったのはコルベールである。
「そりゃきみ、誰も使い魔と主人が決闘するだなんて考えもしないだろうし・・・」
「とにかく、ミスタ・コルベールに留められるいわれはありません。勘助!いいわね!」
「承知」
266: 2008/01/08(火) 21:56:44 ID:fBUwg+0F(3/9)調 AAS
>>259
それなんてニート侍'swww
267: 風林火山(2) 2008/01/08(火) 21:56:52 ID:ydSntq9h(12/24)調 AAS
以前はこのようなことがあれば、迷惑!と言って振り切ったものなのだが。
しかし、今度の勘助はそれを止めようとしなかった。
見る人が見れば、勘助は大して怒っていないとわかっただろう。
なにせ、勘助は自分の失策により武田家を危機にさらし、それを勝利に導くために己の命を捨てたのだ。
そこを、ルイズによって助けられた。
ここへ呼ばれたことに、何故怒れようか。
(私は、一度死んだのだ)
今更、信玄に忠義を尽くす必要も無い。
信玄の事は、好きだった。
命をかけようとも思い、実際に命を捨てた。
だがしかし、勘助は信玄の忠実な僕というわけでは無い。
信玄はあくまで、夢なのだ。
そして、夢でありながら、野望でもある。
信玄という人間、そしてその息子の勝頼によって天下を統べる。
それこそが彼という人間のすべてだった。
それももう、終わったことだ。
それに、勘助がいなくとも、信玄ならばむやみに焦って暴走することもないだろう。
武田に信玄がある限り、武田は決して滅ばない。
そういう確信が、勘助にはあった。
「良い?私は貴族だから魔法を使う。別に卑怯とかなんとか言う気はないわよね。そして、私が勝ったら、あんたは私の使い魔よ」
(使い魔か・・・よくよく考えれば、それもいいやもしれん。この地が戦乱に渦巻く地であるならば、この地の知を蓄え、再び天下を目指す為の準備期間にもなるやもしれんし、そうでなくとも、平和にただ生きるのも、あるいは良いやもしれん)
「承知した」
「あんたがそこを一歩でも動いたら、開始よ。いいわね」
「グッ」
突如、勘助が叫びをあげると、そのまま地面に崩れ落ちた。
あたりに靄がかかっている。
おそらく、スリープクラウドの呪文で眠らせたのだろう。
「ミス・ヴァリエール。例え使い魔と主のものであっても、決闘は禁止です。とりあえず、今日は部屋に戻りなさい。この使い魔の事は、院長や先生方と相談してから決めます」
268: 2008/01/08(火) 21:57:54 ID:DXeLD2Ch(2/2)調 AAS
武者ぶるいがするのをぉぉぉ支援
269: 風林火山(3) 2008/01/08(火) 22:00:01 ID:ydSntq9h(13/24)調 AAS
―――――なんと驚くべきことか、と勘助は思った。
あれから丸一日、勘助は眠っていたのだという。
そして、目覚めた勘助は勘助は何よりも先に、これから暮らすであろうこの地について、そして自分の身について尋ねた。
そこで、勘助は自分の処遇・この社会での地位などを理解した。
(魔法の存在もさることながら、やはり海外ともなると随分と異なる)
魔法の存在が産業のほぼ全てを支えていることにも驚きを隠せない。
油なぞ、最低レベルの魔法で作れることから、ずいぶんと価値が低く見られているらしいし、紙も大量に出回り、図書館と呼ばれる、大量の本を集める場所もあるという。
さらに、蝮が行っていた、型破りの楽市楽座をどこの市場でも当然のように行っている。
そして何より、ガリアと呼ばれる国の存在。
人口1500万の国であるという。
1500万の国とは、武田・上杉・朝倉・毛利等など、大国の国々が同盟して戦っても、勝ち目があるかどうか。
さらに、空を飛ぶ船の存在。
使い魔の感覚の共有。
ポルトガル伝来の火縄銃程の威力は無いが、使い勝手が良い銃。
何を取っても、驚くことばかりだ。
もし、甲斐に空船の一つでもあれば、楽に上杉を打ち取ることもできたであろう。
攻撃できない場所から一方的に攻撃できるということは、それほど大きいのだ。
魔法の便利さにも驚きの一文字しか出てこない。
すでに、勘助の頭の中には、これを利用していかなる陣形を取るべきか、いかなる作戦を使うべきか、いかにして城を取るべきか、そんなことばかりが駆け巡っている。
ルイズの話しか聞いてはいないが、しかしその説明でも多くの事がわかった。
ほぼ、半日はそれについやしたのだろうか。
この地の地理も大まかにだが理解した。
目を閉じれば、タルブの平原や城下町、浮遊大陸アルビオンの首都、ゲルマニアの街やロマリア、ガリアの首都やラグドリアン湖の光景などとも、ありありと浮かんでくる。
さすがに城や家等の建造物等は想像しにくい。
だが、もし、隣国であるゲルマニアとの戦争が起きれば、どこを拠点とするべきか、もしガリアとの戦争が起きれば、どう対処すれば良いか、そんなことすら、勘助は考え出している。
勘助の頭は、それからめまぐるしく回った。
(いかん。ルイズの話によれば、ここに戦など面影もありはしないのだ。それよりも―――)
勘助の手には、主たるルイズの衣服の入った籠が握られていた。
270: 風林火山(3) 2008/01/08(火) 22:01:09 ID:ydSntq9h(14/24)調 AAS
(まずは、これをどうにかするのが先決か・・・洗濯なぞ、殆どやったこともないが・・・)
と、前方にメイドの衣装を着た少女が歩いているのが目に入った。
「もし、そこのお方」
「・・・え、あ、私ですか?」
勘助が声をかけると、数秒遅れて返事が返ってきた。
何故自分に声がかけられたのかわからないといった風だったが、勘助の持っているものを見て納得した。
「洗濯ものですか?それならば、私たちにお申し付けくださ・・・あ、もしかしてミス・ヴァリエールが召喚した使い魔さんですか?」
「いかにも」
「あの・・・えと、私たちと同じ・・・平民、でしたよね」
「この国の区分では、平民であることは確かだ。魔法は使えんのでな」
「そうでしたか!わたし、シエスタといいます!えと、何かありましたらいつでも私を頼ってください!平民どうし、助けあわなくっちゃ・・・」
勘助の異相にも全く恐れることなく、シエスタと名乗った少女が笑いかけた。
「恐れ入る。それでは、これを頼んでも良いだろうか」
「はい、お任せください!」
「ふむ。だが、立場が対等ならばこちらだけ何かして貰う訳にも行くまい。何か、手伝えることはあるか」
半ば、楽しむように、笑うように勘助は言った。
「そうですか?では、今日のお昼に食堂にケーキを運ぶのですが、お手伝いいただけますか?」
「承知した」
笑みを浮かべながら、勘助は籠をシエスタに手渡した。
271: 風林火山(3) 2008/01/08(火) 22:02:13 ID:ydSntq9h(15/24)調 AAS
―――――昼の食堂
ルイズからの見たこともない昼食を平らげた勘助は、その足でそのまま調理場へと向かった。
これまた見たこともない物を、シエスタに頼まれ、学生たちへと届ける手助けをする。
「この列にある、台の上に置いていけばいいのだな?」
「はい。そんなに丁寧にやる必要も無いですから。終わったら私に声をかけてくださいね」
「あいわかった」
いうと、勘助とシエスタは別れ、それぞれの机にケーキを配膳していく。
はじめは柔らかいケーキに苦戦したが、元々手先が器用な方である。
すぐに慣れ、そう時間もたたずにケーキを配り終えた。
と、何やら奥で大きな声が聞こえた。
「これは僕のじゃない。他人の物ではないのか?」
「その香水はモンモランシーのじゃないか?」
「そうだ! その鮮やかな紫色はモンモランシーが自分のために調合している香水だぞ!」
「ということは・・・ギーシュ、お前はモンモランシーと付き合っているということか!?」
「それは違う。 彼女の名誉のために言っておくが……」
「ギーシュさま……やはり、ミス・モンモランシーと……」
「そんなわけないだろケティ。いいかい、僕の心の中に住んでいるのは君だけ――」
バチン―――
大きな頬を叩く音がして、向こうから少女が歩いてきて、それと入れ替わるように巻き髪の少女が歩いてきた。
「モンモランシー、誤解だ。彼女とはただいっしょに、ラ・ロシェールの森へ遠乗りをしただけで……」
「やっぱり、あの一年生に、手を出していたのね?」
「お願いだよ。『香水』のモンモランシー。咲き誇る薔薇のような顔をそのような怒りで歪ませないでくれよ。僕まで悲しくなるじゃないか!」
と、モンモランシーが机の上のワインを手に取りギーシュにそれを吹っ掛け、
「うそつき!」
と、怒鳴って去っていった。
ギーシュはハンカチを取り出し、ゆっくり顔を拭く。
そして、突然シエスタに怒鳴りつけた。
「そこのメイド、待ちたまえ」
シエスタの肩が震え、恐る恐るとギーシュの方へ振り向く。
272: 2008/01/08(火) 22:02:47 ID:fBUwg+0F(4/9)調 AAS
なんという真っ向勝負戦争フラグw
支援
273: 風林火山(3) 2008/01/08(火) 22:03:10 ID:ydSntq9h(16/24)調 AAS
「君が軽率に香水の壜なんか拾い上げたおかげで、二人のレディの名誉が傷ついた。どうしてくれるんだね?」
「あ・・・す、すみません!」
シエスタはペコペコと何度も謝る。
そこで、周囲の野次馬から
「いや、二股をかけてたお前が悪いんじゃないのか?」
と声がかけられた。
ギーシュの友人達が、どっと笑った。
「確かに、そりゃ当然だ!」
すると、顔を赤く染めたギーシュが、友人達は無視してシエスタへと詰め寄る。
「何を言っている給仕君。君達が壜を放置してればよかっただけじゃないか」
「もうしわけありません、貴族様・・・」
「これは謝って済む問題ではないのだよ!君一人が謝っても、彼女達の名誉はけがれたままだ!」
「すいません、すいません、すいません・・・」
「だから謝って済む問題ではないのだよ・・・そうだな、決闘でもするかね?互いの名誉をかけて行う決闘ならば、彼女たちの名誉の汚れも少しは落とせるかもしれない」
シエスタが、泣きそうな顔で、いや、すでに目に涙をためながら、必死に謝っている。
(どうやら、シエスタに非があるのではなく、ただの八つ当たりのようだな)
シエスタに非があるのならば、自分が出る必要はないと思っていた、が。
それがただのやつあたりだというのなら、それも、身分の違いを盾にするようなやつあたりであるならば、恩のある自分はそれを助けねばならないだろう。
それに、周りのだれもが彼女を助けようとはしない。
まるで、見せものであるかのようだ。
見ていて、とても気分が良いものでは無い。
(それに、あの小僧。気に食わんな)
274: 風林火山(3) 2008/01/08(火) 22:04:14 ID:ydSntq9h(17/24)調 AAS
あんな小童が、幅を利かせ、あの少女のような有能な者が隅をあるかねばならないなどと。
ルイズの話を聞いた時、勘助はまず中国を思い浮かべた。
郷挙里選のように、有能なものは取り立て、無能なものは落ちていくという制度も、これほどに素晴らしい技術や政治体制がある国ならば、あって当然だと思っていたのだ。
だが、そうでは無いらしい。
有能な平民よりも、無能な貴族の方が偉いという。
下の者の事を考えることができない支配者は、どれほどの能があろうと無能である、と勘助は思う。
無能である上に、下々の物の考えることができないような支配者が、幅を聞かせられているような国なのか。
これでは、やがては上が腐敗し、下剋上が起きるのが必定、などと思いを巡らす。
「あいや、待った!なにも決闘などする必要なないだろう」
「む?なんだね君は」
「某の名は山本勘助にござる。何があったのか、大体わかった。しかし、何も決闘まで行う必要はないであろう」
「は?ああ、ルイズが召喚した平民の軍人か。全く。ルイズは自分の使い魔の教育すらまともにできないのか。さすがはゼロのルイズだ!」
ゲラゲラと、あざ笑いながら、ギーシュが言った。
そして、勘助を流し見るようにして言った。
「ならば、君が代わりにこの僕と決闘をするのかね?軍人ならば、多少は手ごたえもあるだろうさ」
ギーシュの言葉を聞いた野次馬達が、面白そうに勘助達を眺めている。
「決闘?この勘助と、決闘すると申したか?」
「ああ、確かに言ったね。耳が悪いのかい?」
「ふむ。小童。決闘の、意味。理解しているのであろうな?」
ギロリ―――
塞がっていない片目でギーシュを睨む。
今更、勘助の異相に気づいたのだろうか。
ビクリ、と肩をすくませ、一歩後ずさった。
が、震えながらも、しどろもどろに勘助に口を叩く。
「も、も勿論さ。貴族に二言は、な、ない、よ」
「ふむ」
「い、いや、だけど平民相手にさすがに今のは僕もちょっと大人げなかったかな、あはは、君が謝るというのなら、この場は納めてもいいよ」
変に素早い口調で勘助に口をきく。
「いや、決闘か。構わん。やろう」
ヒクッ、とギーシュの口元が引きつる。
それに気付きながらも、そんな事を気にする勘助では無い。
275: 風林火山(3) 2008/01/08(火) 22:05:42 ID:ydSntq9h(18/24)調 AAS
「仮にも主人であるルイズをけなされ、それを放っておくのは使い魔としての名折れでもある」
「そ、そうかね。あ、そうだ、僕は貴族なんだ!だから、魔法を使っても文句あるまいね!」
「構わん」
「よ、よし、今の言葉忘れるなよ・・・それじゃあ、1時間後にヴェストリの広場へ来るんだ!・・・いや、もし怖気づいたのなら別に来なくても構わないよ。僕は別に君と戦いたいわけでは無いからね」
「必ず行こう。もし、その広場はどこにあるのか、教えていただきたい」
ギーシュの言葉を軽く受け流し、勘助は野次馬から広場の場所を聞き出した。
その間に、ギーシュは早歩きでその場から立ち去った。
「あ・・・あなた、殺されちゃう・・・貴族と決闘何かしたら・・・」
それまで、事の成り行きを見守っていたシエスタが、顔を真っ青にして言った。
そして、そのまま彼女は走り去ってしまった。
276: 2008/01/08(火) 22:06:05 ID:fBUwg+0F(5/9)調 AAS
どうやら決闘は大人の人ほど積極性が高まるようです
支¥
277: 風林火山(4) 2008/01/08(火) 22:07:36 ID:ydSntq9h(19/24)調 AAS
―――――1時間後。広場。
「お、怖気づかずにきたようだね、勘助・・・」
「当然だ」
どこから噂を聞きつけたのか、呆れるほど人が集まっていた。
さらに、決闘の仲介役までついている。
そして、野次馬達が期待している決闘が、今まさに始まろうとしていた。
この決闘の結果は、観客達の予想では、殆どギーシュの圧勝であった。
しかし、誰の目にも、どちらにこそ余裕があるのか、一目瞭然であった。
貴族であるギーシュに、明らかに余裕がない。
いくら相手が軍人とはいえ、自分はメイジである。
彼らの頭の中にある、どんな達人の平民であろうとも、決して貴族には勝てない。
そんな常識が、この状況に崩れかかっていた。
だが、しかしこのギーシュにも先ほどよりは、余裕が見て取れる。
(やはり、魔法を使えるというのが自信につながっているのだろう)
と、勘助は分析する。
確かに、魔法は便利だ。
ルイズや、教師の話、そして実際に見た魔法のどれもが、驚くべきものばかりだった。
が、しかしだからと言って、それらに決して勝てないというわけでは無い。
同数の集団のメイジと平民では、基本的に平民では勝てないだろう。
高位のメイジと、平民の一騎打ちでは、どんな達人でも勝つことはできないだろう。
だが、トライアングルクラスのメイジ一人なら、足軽10人にそれぞれ弓と槍を5本ずつ持たせれば、確実に倒せる。
鉄砲兵なら、2,3人で落ちるかもしれない。
ましてやラインクラスなぞ、足軽2人3人、ドットクラスであれば、勝てるかどうかは、弓兵とそうでない者との差程度だろう。
1:1の場合、メイジ相手に、10メイル程度でも距離を離されれば、一気に危うくなる。
が、1メイル以内の懐に入れれば、もはやメイジは役に立たない。
いつぞやの、小島五郎左衛門と同じだ。
例え、スクエアクラスであろうとも、所詮一人の兵としての能力しか持たぬ。
ひょんな事で、雑兵にすら命を取られる。
だのに、自分があの小童に勝てぬ、ということはない。
問題は、距離のみである。
距離を取られて、攻撃できない場所から攻撃されては打つ手はない。
(ならば、自分が取るべき行動は―――)
278: 2008/01/08(火) 22:09:28 ID:saD058td(2/2)調 AAS
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