[過去ログ] あの作品のキャラがルイズに召喚されました part100 (1001レス)
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1
(6): 2008/01/07(月) 23:18:24 ID:pswUNZ7H(1)調 AA×
>>950

2chスレ:anichara
外部リンク:www35.atwiki.jp
したらば板:otaku_9616
2: 2008/01/07(月) 23:19:47 ID:pfpalszI(1/2)調 AAS
>>1
乙。
3: 2008/01/07(月) 23:20:33 ID:cb7fSPne(1/2)調 AAS
とうとう100だな
>>1
4: 男達の使い魔 2008/01/07(月) 23:21:46 ID:zRAoqvh2(1/7)調 AAS
「アン。実は君に紹介したい人がいるんだ。」

部屋に入ってきたウェールズの台詞にアンリエッタは不吉なものを感じていた。
先ほどまで読んでいた本を閉じて、ウェールズの方を見る。

思いもかけないアンリエッタの様子に、ウェールズは一瞬戸惑いを見せる。
自分の言葉のどこに、アンリエッタが真剣になる理由があったのか分からないのだ。
故にウェールズは気のせいと割り切ることにした。

「ウェールズ様。それで紹介した方とは?」

「きっときみも驚くよ。ぼくときみの従妹さ。
 おいで、テファ!」

その言葉にアンリエッタが思わず目を見開く。
それと同時に、先ほどウェールズが入ってきたドアから一つの人影が部屋に入ってきた。

「あ、あの!は、はじめまして……」

テファが恥ずかしげに自己紹介を始めるが、既にアンリエッタの意識は別の所に飛んでしまっていた。

「ウェールズ様……あなたは、こんな胸がお好みなのですね。」

アンリエッタがポツリと漏らした一言に、ウェールズは思わず目が点になる。
一瞬の空白の時間が流れる。
直後、ウェールズは必死に弁解を始めた。

「ご、誤解だ!アン。確かにぼくは巨乳は好きだけど……って違う!
 今回は純粋に、ぼくたちの新しい家族を紹介したいだけなんだ!」

思わず本音が漏れてしまっているウェールズ。
一方のアンリエッタは、取り出したハンカチで目頭を押さえながら声を漏らした。

「なにもご弁解なさらなくても結構ですわ。
 わたくしも必ずウェールズ様のお好みにそえるよう努力します!
 ですので、待っていて下さい。ウェールズ様。」

そう言ってしなだれかけるアンリエッタに、いよいよウェールズの混乱は最高潮に達した。

そんな二人の様子を呆気に取られたように見つめるテファの肩に、ぽんと手が置かれる。

「気にする必要はないさ。あれも二人のコミュニケーションさ。
 もう少ししたら、演劇でも見られないようなこっぱづかしい愛の告白が見られるかもしれないよ。」

マチルダがまるでチェシャキャットのようにニヤニヤと笑いながらそう言った。
その言葉に今一つ腑に落ちないものを感じながらも、テファは二人の様子を見守ることにした。

そこではウェールズが、いかに自分がアンリエッタのことを好きであるかを示そうと、
二人の出会いのシーンがどれほど衝撃的であったかを必死に語っていた。

まだまだ二人の会話は続きそうである。

なお、ウェールズが部屋に入ってきた時アンリエッタが読んでいた本は、最近女官の間で大人気の
「馬数斗霊慕龍詩四!大公之娘(ばすとれぼりゅうしよん)」(太公望書林刊 御簾論愚美留(みすろんぐびる)著)
であったが、本編とは関係がないため割愛する。
5: 2008/01/07(月) 23:22:08 ID:y+XJVeBF(1/6)調 AAS
>1乙!

あーんど

100スレ目達成!

すべてのSS作家の皆さんに感謝と祝福を!
6: 2008/01/07(月) 23:22:46 ID:y+XJVeBF(2/6)調 AAS
支援
7: 2008/01/07(月) 23:22:47 ID:bkIRAmwo(1/2)調 AAS
>>1乙〜
ついに100スレ目だ。
8: 2008/01/07(月) 23:23:03 ID:x5jnZkRk(1)調 AAS
>1乙しつつ支援
9: 男達の使い魔 2008/01/07(月) 23:24:00 ID:zRAoqvh2(2/7)調 AAS
そのころルイズはトリステインの街を歩いていた。飛燕がシエスタお手製の地図を読みながら先導していた。

「ここです、ルイズ。」

ルイズが立ち止まって見上げるとそこには、

『亭精妖之惑魅』

と『ルイズには読めない文字で』書かれた大看板が吊り下げられていた。

「ここがシエスタの言っていた魅惑の妖精亭でいいのかしら?」

そう問うルイズに、飛燕は笑みを絶やさぬまま、その言葉に対して頷いた。

「ここがシエスタが紹介してくれた魅惑の妖精亭で間違いないですね。
 さて、それでは裏口から入りましょうか。」

裏口へと回った二人は、魅惑の妖精亭の中へと声をかけた。

「ごめん下さい。シエスタから紹介されて来た者ですが……」

大きくて抜けが良く、それでいて爽やかな声で呼びかける飛燕。
その声に反応するかの様に、中で人が動く気配がした。
10: 男達の使い魔 2008/01/07(月) 23:26:00 ID:zRAoqvh2(3/7)調 AAS
数時間前のことである。

指令書を読み終わったルイズは一人悩んでいた。
書いてあることは簡単である。要約するならば、

『身分を隠して情報収集をすること』

の一言にまとめることが出来るであろう。

しかし、生まれてこの方貴族社会しか知らないルイズに取っては途方もない難題に思えた。

(昔ならきっと、何も考えずに飛び出して途方に暮れていたでしょうね。)

今のルイズは違う。
シエスタという平民の友人もできた。異世界に行くはめにもなった。
それらのことがルイズの視野を広くしていたのだ。

そうは言っても、簡単に名案など浮かぶわけもない。

(シエスタならきっとこんなに苦労しないでしょうね、ってそうよ!)

餅は餅屋である。その事に思い至ったルイズは、シエスタの所へと向かった。

「情報収集……ですか?」

ルイズに呼び止められたシエスタは、少し考えた後に懐から紙を取り出すと地図を描き始めた

「ここに『魅惑之妖精亭』という叔父の経営している酒場がありますので、ここで尋ねてみてはいかがでしょうか?」

シエスタは、地図からルイズへと目を向ける。

「ありがとう、シエスタ。そうね、確かに酒場ほど情報を集めるのに向いている場所はないわね。」

そうと決まったら善は急げである。
笑顔を浮かべたルイズは、シエスタに今日訪ねても大丈夫かと問いかけた。

「あ、はい。それでは昼休みの間に叔父に連絡しておきますね。」

ルイズの役に立てて嬉しそうなシエスタではあるが、
それでは仕事がありますのでと一言告げて仕事に戻っていった。

笑みを浮かべてシエスタの背中を見送ったルイズではあるが、一つ疑問が生じてきた。

(あれ?街までだと、普通に馬を飛ばしても往復で半日はかかるわよね。
 昼休みの間にどうやって往復するのかしら。)

しかし、シエスタは決して出来もしないことを言うような娘ではないのだ。
なんだか納得のいかないままではあるが、シエスタを信じてとりあえず疑問は棚上げをすることにした。

なお、何故かこの日から学院の七不思議に、
『怪奇!街道を爆走するジェットメイド』
なるものが生まれて、一人の青い髪の女生徒を心底震え上がらせたりもするが、本件もまた本文とは関係がないため割愛する。
11: 2008/01/07(月) 23:27:45 ID:y+XJVeBF(3/6)調 AAS
流石シエスタw人間を超えてる支援w
12: 2008/01/07(月) 23:27:46 ID:pfpalszI(2/2)調 AAS
待ってたぜ支援
13: 男達の使い魔 2008/01/07(月) 23:28:38 ID:zRAoqvh2(4/7)調 AAS
そうして魅惑之妖精亭に到着したルイズ達であった。

「はーい。あなたたちね、シエスタが言っていたのは?」

野太い声が大気を震わす。しかし、その言葉遣いは明らかに声質とあっていなかった。
思わず声を失くすルイズと飛燕の前に、声の主が姿を表す。
巨大な影がルイズ達の前に現れた。

ルイズと飛燕は完全に言葉を失った。
およそ190サンチほどはあるであろうその人影は、あまりにも大豪院邪鬼酷似していたのだ。

いかつい顔、分厚い胸板、丸太のような腕に足。
あまりにも大豪院邪鬼に似ていると言わざるをえない。

もちろん違う部分も散見される。
癖の大きい毛を、丁寧に油で押さえつけられた髪。
そして、大きく主を引いた唇。
極めつけは、その格好であろう。
肉体美を強調するかの様に、大きく開いた胸元からは、色々と見たくないものが飛び出していた。

(べ、別人と分かっていてもこれはキツイですね。)

思わず苦虫を噛み潰してしまったような表情を作る飛燕。
一方のルイズは、まだショックが抜け切れていないのか立ち尽くしている。

「わたくしの名前は簾火論(すかろん)。この魅惑之妖精亭のオーナーよ。
 シエスタがお世話になっているそうね。」

そう言って、可愛らしくウィンクを飛ばすスカロン。

(も、もう駄目。)

壮絶なまでに似合わないスカロンの仕草に、とうとうルイズの神経が限界を迎えた。
段々と暗くなっていくルイズの視界に一つの光景が映っていた。

「貴方達にはここで働きながら情報を集めてもらうつもりだけど、それでいいかしら?
 飛燕といったかしら?あなた良い男ねぇ〜」

顔を引きつらせた飛燕にスカロンがにじり寄っている光景であった。

男達の使い魔 第十七話 完
14: 2008/01/07(月) 23:28:58 ID:F0Qkqgz6(1/2)調 AAS
>ジェットメイド

ターボババアとかマっハばあちゃんの類(たぐい)か……支援
15: 男達の使い魔 2008/01/07(月) 23:29:48 ID:zRAoqvh2(5/7)調 AAS
NGシーン

雷電「むう、あ、あれは!」

虎丸「知っているのか雷電!?」

雷電「あれぞまさしく古代中国において伝わる雌異怒(め・いど)!」

メイドとは西洋が起源であると一説には言われているが、近年の学会ではその起源は古代中国にある、というのが定説になっている。
かつて秦の時代、東海寺と西海寺という拳法界の勢力を二分した寺があった。
いざ雌雄を決する段になって、それぞれの寺は代表者を立ててその決闘にて全てを決着することになったという。
東の狭雷(さ・らい)に西の雅威(が・い)というそれぞれ天才の名を欲しいままにした二人が代表者に選ばれたのは当然の理であろう。
自分が狭雷に僅かに及ばないことを分かっていた雅威は一計を案じることにした。
勝負までの短期間で狭雷を凌駕するには、相手のことを研究し、自分の実力を瞬間的に底上げする必要がある、そう判断した雅威が
取ったのは、あろうことか女装して東海寺にて働くことであった。
怒りは肉体を鋼にし、気を大きく膨らませるという。
東海寺に女装した雅威は、数々の屈辱的なことを体験し、見事に怒りを気に変異させ、狭雷の癖を見抜くことに成功したのだ。
そうして訪れだ決戦当日、雅威はその蓄えた気を爆発させることで見事に狭雷を打ち倒して東海寺を撃ち滅ぼした。
この時見せた技を、雅威は、その技を体得するまでの経緯をとって、雌異怒と名づけた。
この故事がドラゴンロードを渡る拳法家達によってローマへと伝わり、様々な剣闘士達が女装して宿敵に仕えるようになった。
彼らは、自分達のことを故事に則り雌異怒と名乗ったという。
しかし、これは決闘の神聖さを犯すと考えるローマ皇帝コンスタンティヌスによって、
剣闘士に仕えるのは女性のみと定められ、いつしかメイドとは女性を指すようになってしまったのだ。
なお、全くの余談ではあるが、この雅威の技は一子伝承で現代にも伝えられており、
伝承者は雌異怒雅威(めいど・がい)と名乗り、誰かに仕えながら腕を磨く風習になっている。

民明書房刊 「武術におけるメイドの歴史」(平賀才人著)
16: 2008/01/07(月) 23:30:58 ID:y+XJVeBF(4/6)調 AAS
男塾乙&GJ

スカロン、邪鬼似かよ!
つまり邪鬼のオカマバージョン!?

・・・・・・想像できねぇ・・・
17: 98-626 ◆99aL9b0qn. 2008/01/07(月) 23:32:13 ID:eNwMhk9G(1/9)調 AAS
男塾GJでした
NGネタのこてこての説明がwww
18: 男達の使い魔 2008/01/07(月) 23:32:58 ID:zRAoqvh2(6/7)調 AAS
まずは
>>1 乙です。
そして百スレ目おめでとうございます。

随分とご無沙汰しておりました。
ようやく師走も終わり、少し楽になって参りましたので、今後はもう少し間隔を詰めて書くようにしようと思います。
目標は本年度完結としておきます。

それでは皆様ご支援いただきまして誠にありがとうございました。
19: 2008/01/07(月) 23:35:02 ID:F0Qkqgz6(2/2)調 AAS
NGネタを読んで、冥途の一里塚とか、メイド刑事なシエスタとかってネタが思い浮かんだ。
20: 2008/01/07(月) 23:35:25 ID:cb7fSPne(2/2)調 AAS
男塾の人GJって言うかメイドガイってw
オカマ邪鬼……うん、想像しない方がいいな
速攻で死亡確認されそうだ
21: 2008/01/07(月) 23:39:47 ID:ulmx8SjU(1)調 AAS
100スレおめでとう。全ての作家さんと住人に幸あれ。

そして男達のヒト乙
22: 2008/01/07(月) 23:41:15 ID:LQJ2kpOy(1/3)調 AAS
久しぶりの男塾だw

NGシーンとか楽しみにしてたんで
乙です。
23
(1): 98-626 ◆99aL9b0qn. 2008/01/07(月) 23:41:28 ID:eNwMhk9G(2/9)調 AAS
本日2度目ですが第5話投下しますがよろしいでしょうか?
24: 2008/01/07(月) 23:41:53 ID:LQJ2kpOy(2/3)調 AAS
>>23
どんとこい
25: 2008/01/07(月) 23:41:54 ID:y+XJVeBF(5/6)調 AAS
支援
26: 2008/01/07(月) 23:42:27 ID:of9GxLC8(1)調 AAS
飛燕はよく頑張った(過去形)よGJ
27: ゼロの斬鉄剣 5話 (1) 2008/01/07(月) 23:44:12 ID:eNwMhk9G(3/9)調 AAS
ゼロの斬鉄剣 5話 ―泣き虫(クライベイビィ)・ルイズ 後編―

早朝
いつもより若干早く目を覚ます五ェ門、ハシバミ草の効能のおかげで肌寒いものの
風邪は引かなかったようだ。
「さて、とりあえず洗濯をいたそう。」
さすがにルイズの洗濯物は無いので今日は五ェ門の胴衣のみだった
シエスタが五ェ門に声をかけたのは既に洗濯が終わり焚き火で干しているときのことであった
「おはようございます、ゴエモンさん。」
おお、と振り向く五ェ門
「おはよう。昨日は馳走を頂き感謝している。」
くすっと笑うシエスタ
「いいえ、まさかゴエモンさんの故郷と曽祖父の故郷が一緒だったなんて。」

なるほど、そういわれればこの黒い髪と黒い瞳、どおりで日本人を感じさせるわけだと五ェ門は納得する。
「ところで、今日はミス・ヴァリエールの洗濯物はないんですか?」
うっと顔が引きつる五ェ門
「ああ、面目の無い話だがルイズと喧嘩になってな・・・」
「まあ、どうしてですか?」
「話すのも恥ずかしい理由なのだ、捨て置いてくれまいか。」
心配そうに顔を歪めるシエスタ
「まあ、早く仲直りできるといいですね。」
「うむ、拙者の不注意でルイズを怒らせてしまったのであるからそういたすつもりだ。」
「がんばってくださいね、ゴエモンさん。」
シエスタは名残惜しそうに五ェ門の元を去る

そのころのルイズ
「おっほっほ、貴方の使い魔はこのキュルケ無しではいきてはゆけなくてよ?」
「拙者、キュルケ殿にぞっこんでござる。」
「ゴエモン、私の靴をおなめ!」
ペロペロペロ

「やめてー!」
絶叫とともに目を覚ますルイズ
「はあ・・・はあ・・・最悪の目覚めだわ・・・」
28
(1): 2008/01/07(月) 23:45:25 ID:KyCXEnPa(1/2)調 AAS
100スレおめ。
全ての作家と住人に邪神の加護あれ...

∩(・∀・)∩いあ!すとらま!すとらま!
29: 2008/01/07(月) 23:45:42 ID:nXBxxoCv(1/2)調 AAS
支援
30: 2008/01/07(月) 23:46:45 ID:y+XJVeBF(6/6)調 AAS
>28
邪神はダメだろw妄想神だ支援
31: ゼロの斬鉄剣 5話 (2) 2008/01/07(月) 23:46:50 ID:eNwMhk9G(4/9)調 AAS
部屋をみわたすルイズ
「ちょっとゴエ・・・・」
言いかけて昨日の出来事を思い出すルイズ
「(そうだったわ、ゴエモンは昨日私が・・・)」
ため息をつくルイズ
五ェ門が来てからというもの朝の決まった時間には起こしてくれていた。
しかし今朝は五ェ門はいない。
「(やっぱり、言いすぎだったのかしら・・・いや、いけないわ、いくら強いからって主人はあくまであたしなんだから!)」
気を引き締めるルイズ
扉をあけ、そそくさと食堂へ走るルイズ

入れ違いで五ェ門がルイズの扉を叩く
「(いない、か)」
そこへキュルケとタバサが現れる
「あらダーリン、おはよう」
「・・・・おはよう」
「うむ、二人ともおはよう、しかし何だそのだありんとは。」
くすっと笑うキュルケ
「それより昨日はごめんなさいね。」
おもったより素直な言葉を聞いた五ェ門
「もうよい、キュルケはもっと自分を大切にするんだな」
「あら、でもあきらめませんことよ?」
ニンマリわらうキュルケ
「(まったく、こりないな。)」
ふと、タバサがキュルケの前に

「タバサ、昨日の差し入れ、いたみいる。」
「いい・・・きにしないで。」
頬がわずかに赤らむタバサ
それをジト目で見るキュルケ
「あら、あたしの誘いを断った後でお二人は何かあったのかしら?」
ちょっとすねるキュルケ
「いや、いろいろあってハシバミ草の差し入れを頂いたのだ、これが美味でありがたかった。」
「・・・・ゴエモン、あなたハシバミ草たべれるんだ。」
「うむ、おかげで今朝は思いのほか目覚めはよかった」
32
(4): 2008/01/07(月) 23:47:18 ID:l+Nbeh7Q(1)調 AAS
えーっと、公開予約していきますね
33: ゼロの斬鉄剣 5話 (3) 2008/01/07(月) 23:48:31 ID:eNwMhk9G(5/9)調 AAS
驚く顔をするキュルケ
「そ、そう、じゃああたしたちは食堂いくから、またね〜」
タバサをつれ食堂へ向かうキュルケ
「(あの二人はあんなに違う性格で仲がよいのだな。)」
ふと、五ェ門の脳裏に相棒二人の顔が浮かぶ
「(今頃ルパンと次元は何をしておるのだろうか。)」
ちょっとセンチになる五ェ門であった

食堂でさっさと食事を済ませたルイズ
「(なんでゴエモンは姿をあらわさないのかしら・・・・)」
あの律儀な五ェ門のことだから朝になればなんらかのアクションを起こすと思っていたが
微妙なすれ違いで肩透かしをくうルイズ
「いけない、今日の朝は秘薬に関する筆記試験だったわ!」
はっと気がつきそそくさといつもの教室へ向かうルイズ

「むう、試験中とは・・・」
今度こそルイズにきちんとお話しておこうとおもったのだが
いざ向かった教室には、「試験中につき立ち入りを禁ず」の張り紙

仕方が無く教室のエントランスにある椅子へ腰をかける
間もなく早く終わった生徒が何人か出てくる
「あ、あなたは・・。」
む?と顔を上げるゴエモン
「そなたは、昨日の・・・」
「モンモランシーですわ。」
「拙者は石川五ェ門と申す」
「あら、貴方のことはもう知ってるわ」
クスリと笑うモンモランシー
「昨日は、そのすまないことをした。」
首を振るモンモランシー
「あなたのせいではなくってよ。悪いのはギーシュなんですもの。」
すこし申し訳なさそうにする五ェ門
「あの後ね、私に謝ってきたわ。ひどい姿だったけど」
思い出すように笑うモンモランシー
「私、彼を許すことにしたわ」
34: ゼロの斬鉄剣 5話 (4) 2008/01/07(月) 23:50:45 ID:eNwMhk9G(6/9)調 AAS
ほう、と五ェ門
「だって、いつまで怒ってもしょうがないでしょ?それにあの日は私の香水をつけてくれたんだもの」
「(ううむ、拙者は香水は苦手なのだ。)」
と口には言わない五ェ門
「ただし、今後浮気は許さないっていう条件でね。」
ふっ、と五ェ門は笑う
「とにかく、彼は貴方にお詫びがしたいといっていたわ。」
「ほう、あれだけ痛めつけたのだから拙者をうらんでいるとおもったが。」
「あら、彼は仮にも誇り高き軍人貴族よ?第一そんなに狭量な男ならとっくに見捨てているわよ。」
ふふふと笑いながら五ェ門を見つめるモンモランシー
「私も貴方に感謝しているわ、ギーシュもちょっとはいい男になったし、浮気しないって誓ったし。」
「まあ、そういうことなら拙者からは仲良くやれというしかないな。」
「ふふ、ありがとう、じゃあ私はこれで失礼するわ。」
うむ、と五ェ門は頷きモンモランシーの後姿を見送る

――

「(ふう、やっと終わったわ〜、魔法薬の試験はすこし苦手なのよね)」
まずまずの出来だと自負するルイズ
「(さて、ゴエモンはまっているかしらね?)」
そう扉をあけると
そこには楽しそうに談笑するモンモランシーと五ェ門の姿があった
にわかにルイズの怒りが沸点に達する
「な・・・なによ!なによなによなによ!キュルケの次はモンモン!?」
ギリギリと歯軋り
「なによなによ!あたしがおちこぼれだからって!使い魔にまでなめられるなんて!」
ボロボロと涙を流し始めるルイズ

モンモランシーを見送り扉に目をやると、そこには涙を流した鬼神が立っていた
「(何事が起きたのだ・・・)」
無言で五ェ門に近づくルイズ
「あんたなんて!あんたなんて!・・・ファイヤーボール!」
「むっ!」
バーン!
ギリギリで交わしたが至近距離の爆風を受ける五ェ門
先ほどまで座っていた椅子は粉々だ。
「くっ、待て!ルイズ!」
喚きながら走り去るルイズを追いかける五ェ門
35: 2008/01/07(月) 23:51:52 ID:zRAoqvh2(7/7)調 AAS
支援
36: 2008/01/07(月) 23:52:37 ID:nXBxxoCv(2/2)調 AAS
これで斬鉄剣折れたらどうしよう支援
37: ゼロの斬鉄剣 5話 (5) 2008/01/07(月) 23:56:11 ID:eNwMhk9G(7/9)調 AAS
喚きながら走り去るルイズを追いかける五ェ門

ルイズは扉に鍵を閉め、ベッドにもぐりこむ
ドンドンと扉を叩く五ェ門
「うるさい!ゴエモンはどうせあたしのことばかにしてるんでしょ!」
涙声で叫ぶルイズ
埒が明かないと五ェ門は
「御免!」
キィン!キィン!
ガラガラ・・・
扉を切り倒しルイズのそばへ

「ルイズ・・・」
「こないで!なんなのよ!ほっといてよ!」
子供のように泣きじゃくるルイズ
立ち去ろうとしない五ェ門に当たるルイズ
「ばか!ばか!みんなあたしを馬鹿にするんだ!」
叩かれ続ける五ェ門
バシ!バシ!
何度も五ェ門の体を殴るルイズ
「ひぐっ!なんで・・・なにもしてこないのよう!」
一切抵抗しない五ェ門の態度にますます惨めになっていくルイズ
「なきたければ泣け、当たりたければ当たるがよかろう。」
だんだん五ェ門を叩くルイズの力は弱くなる
ふと五ェ門がルイズの頭をなでる
「拙者は必死で努力し食らい付くルイズを認めている、見捨てるわけがなかろう。」
ぐしゃぐしゃになった顔を上げるルイズ。

「じゃあ、なんで・・・なんでキュルケやモンモランシーなんかと・・ぐす・・なかよくしてるのよ!」
五ェ門は昨日からの出来事をきちんと説明する
だんだんとルイズの顔から怒りが消えていく
「と、いうわけだ。別に拙者はルイズをないがしろにしたわけではない。」
それに、と五ェ門
「お主はもっと自分に自信をもつのだ・・・だが辛くなったとき、泣ける時に泣くがよい、世の中泣くことも叶わぬ事もあるのだからな。」
ルイズは大声で泣いた
「うわああああああん!」
ルイズが人の胸の中で泣くなんて何年振りの出来事だろうか。
自愛に満ちた目でルイズを見る五ェ門

そうしてルイズが泣き疲れて寝るまで五ェ門は懐を貸すのであった。

ルイズと五ェ門がすこし近くなった、そんな日の出来事

つづく
38: 2008/01/07(月) 23:56:11 ID:bkIRAmwo(2/2)調 AAS
デルフ使用フラグか支援
39: 2008/01/07(月) 23:57:21 ID:LQJ2kpOy(3/3)調 AAS
五右衛門大人だな。
支援
40: ゼロの斬鉄剣 5話 (の蛇足) 2008/01/07(月) 23:57:43 ID:eNwMhk9G(8/9)調 AAS
後日談―
次の日、学院から通達があった
―エントランスの椅子と寮の部屋の扉を弁償してね(ハート)
                オールド☆オスマン―

五ェ門はあまり睡眠を取れなかったが爆破された場所の掃除をしているのであった
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ぬこの手 ぬこTOP 1.566s*