[過去ログ] 【新年】シン総合女難!?スレ 第25話【移転】 (835レス)
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423(2): 朝倉さんとシン君 ◆7XTyrhgppY 2008/01/20(日) 12:01:49 ID:rRm6Lu9L(3/4)調 AAS
アスカファミリー(シンはそう呼ばれている事を知らない。)のある事件をご紹介しよう。
それは朝早くに響いた悲鳴から始まる。
シア「きゃ〜〜!!」
その悲鳴で目覚めるシン、 と最近一緒のベットで寝ているティニー(その後、 朝倉一悶着)。
シン「なんだ!? 敵か?」
慌てるシンにティニーは冷静に状況を報告する。
ティニー「でしたら、 今頃非常事態宣言が出されている筈です。
……発信元は隣の部屋からですし、 あそこまで大きい声は空…シアさんだと思われ、 って、 主?」
ティニーの報告から[悲鳴は隣の部屋]と聞こえた瞬間、 シンは隣の部屋まで一気に駆け出した。
シン「待ってろ、 シア!
今すぐ助けに行くからな!」
この時、 既に彼女達がピンチとしか頭に無かった事がこの後の悲劇(我々からしたら喜劇)の始まりだった。
〜シア・楓の部屋〜
シア「ど、 どうしよ〜!(涙)」
風呂場でバスタオル一枚で泣いているシアに何事かと駆け寄る、
下着姿の楓(彼女はシアの後に風呂に入る予定だった。)
楓「シアさん! どうしまし……、 体重計?」
楓が事態を理解した直後だった。
シン「大丈夫か、 二人と……も……。」
事態を全く理解してないで、 風呂場にシャツ一枚とトランクスを穿いただけの格好をしたシンが入ってきたのは。
シア「………。(バスタオル一枚)」
楓「パクパク(下着姿)」
当然ながら二人は羞恥心を持つ普通の女性である。
その二人の前に、 ぜぇぜぇ言いながら、 シャツとトランクスだけの自分達と同じ位の歳の男がいきなりやって来たら、
シア・楓「「きゃ〜〜〜〜!!!!」」
これ位言われても仕方ないだろう。
シン「誤解だぁ〜〜!」
この後は、 正に喜劇だった。
事態を聞き付けたはやて達にこの状態を見られ、 怒り狂った二人(夜天と冥王)に追い回され、 何故かワカメこと喜緑さんには、 不気味な笑みを浮かべられながら行く先行く先で現れ捕まえようとしてこられたりして大変だった。
最後には、 あゆと水銀燈と(事態全く理解してない)デス子と涼子に捕まりその日壊された全ての修理費を払わされ、 女性陣(シア楓を除く)からの説教で財布と心は空っぽになってしまった。
最後に、 シアの悲鳴の理由、 体重が少しふ…、(この先は血まみれで読めない)
桔梗「乙女の秘密を勝手に書こうとするからこんな目に遇ったのよ?」
シア「それじゃ、 皆ばいば〜い!(手に血に濡れた椅子)」
424(1): 危険物 ◆1pEIfYwjr. 2008/01/20(日) 12:31:01 ID:0FTcVoXX(2/6)調 AAS
>>417
GJです!
氏のを見ていたら、便乗したくなりましたな。
便乗しておkすか?(おい)
>>423
GJです!
毎回楽しく笑わせて貰っとりますwww
体重ぐらいで騒ぐなんt・・・グギャァァ(ガスッ!
425: 2008/01/20(日) 12:49:08 ID:N8sQZSzp(1)調 AAS
まずは朝シン氏にGJを。
>>424
携帯なんでコテ無しで失礼。
あーどうぞどうぞこんな頭の悪いネタでよければいくらでも有効活用してやってくださいな。
426: 2008/01/20(日) 12:50:25 ID:s7r4qumW(2/2)調 AAS
GJ
血塗られた椅子が墓碑・・・・・・
たかが体重のはn(グシグシグシャ
427(1): 朝倉さんとシン君 ◆7XTyrhgppY 2008/01/20(日) 14:19:12 ID:rRm6Lu9L(4/4)調 AAS
>>423の原因[体重増加]について、
落ち込んでいるシアへのシンの発言。(女性陣全員居る前での発言)
シン「[かなりてんぱっている]で、 でも、 シアの場合、 胸に余計な脂肪が無いんだから、
運動をしたらすぐに痩せるって。
なのはさんを見てみろよ。
あの人だって体に脂肪があまりついて無いだろ?
胸が小さいのは、 痩せている証拠なんだ!
涼子の太ももなんて太すぎてもう痩せる事がないんだから、 な?
それに比べたらシアは大丈夫だっ……、 皆、 何でそんなに怖い目をして…、
[乙女の怒り×∞]うわぁ〜……!!!!」
以上、 >>423にて行われたシンの発言でした。
この光景(シンのお仕置き)を期に異常な程に女性職人に気を使う男性職人達の姿が管理局内で確認されてる。
428(1): 2008/01/20(日) 14:30:47 ID:fDqKdFx4(1)調 AAS
>>417
今思ったらシンが後でさりげなく借りてるかもしれない。
とある未練的な意味で。
429: 危険物 ◆1pEIfYwjr. 2008/01/20(日) 14:46:01 ID:0FTcVoXX(3/6)調 AAS
>>427
シン、お前なりにフォローしているつもりだろうが・・・
それはある意味・・・ってか、本当の意味に地雷だwww
430(1): 2008/01/20(日) 16:56:12 ID:TvYhr91v(1)調 AAS
>>428
ステラの事か?
それは何ともしんみりしてしまうな……
431: 2008/01/20(日) 17:13:18 ID:i9MQ1eT+(1)調 AAS
>>430
ありえそうだな
後は、家族の事とかレイやハイネとかでもありえそうだな
432(3): 2008/01/20(日) 19:22:14 ID:URT8i/xf(1/2)調 AAS
>>402
GJ!です。
ただ重箱の隅をつつくようですがインパルスはストライカーパックじゃないでしょう。
それじゃインパルスじゃなくてストライクになっちゃいますよ。
あと一つ質問が、このデス子はMS時にパイロットがいなくても自律行動が可能なのでしょうか?
エイダを搭載したジェフティでも無理なのに。
もしそうならデスティニーにシンが必要なくなるのでは。
いやシンはインパルスに乗りかえれば問題ないか。
433: 2008/01/20(日) 19:58:32 ID:4nSfMFoo(1)調 AAS
>シンはインパルスに乗りかえれば問題ないか
デス子涙目wwwww
434: 危険物 ◆1pEIfYwjr. 2008/01/20(日) 20:38:15 ID:0FTcVoXX(4/6)調 AAS
セイバー「アスカさ〜ん!」
シン「ん?セイバー、どうした?」
セイバー「暇だから遊びに来ました〜♪お暇じゃありませんでしたか?」
シン「いや、俺も暇だった所だ。」
セイバー「あれ?パルスさんやデスティさん、ヴィヴィオちゃんは?」
シン「2人は臨時メンテナンス中で、ヴィヴィオは今、第六課に居る。」
セイバー「でも、パルスさん程の機体ならもう終わっても良いと思うんですけど…」
シン「前に何処かの誰かさん達が無茶苦茶な改造をしてくれたお陰で、デスティニー並みにメンテ時間がかかっている。」
セイバー「あの装備、まだ外してなかったんですか?」
シン「あぁ、何か、逆に連中に対抗できるとか何たらとか言っていたな。」
セイバー「お暇でしたら私に乗って何処かへ出掛けませんか?パルスさんやデスティさんとは違って新鮮だと思いますよ。」
シン「でも、俺、可変機に乗った事無いぞ?」
セイバー「そこら辺は私自身が自分で変形できますから、アスカさんはタクシーの乗客みたいにリラックスして結構です」
シン「分かった。」
セイバー『アスカさん、シートベルトはつけましたか?』
シン「あぁ、大丈夫だ。」
セイバー『それじゃあ、セイバー!行きま〜す!』
435(2): 危険物 ◆1pEIfYwjr. 2008/01/20(日) 20:38:52 ID:0FTcVoXX(5/6)調 AAS
シン「やっぱ可変機だから機動力や旋回速度もインパルスやデスティニーには悪いが申し分ないな。」
セイバー『いや〜、それほどでも〜……(カチッ!)』
シン「ん?セイバー、今、「カチッ!」って音がなったけど……大丈夫か?」
セイバー『フフフフフフフ…………』
シン「お、おい…セイバー?」
セイバー『フヒャヒャヒャヒャヒャ!!!ブゥラァボォォォッ!!』(MAへ変形後、急加速開始。)
シン「っ!!!!……お、おい、セイb」
セイバー『アスカさん、私はこう思っています!旅は素晴らしいものだと!その土地1つ1つに存在している名産、遺跡!そして、その地域
に住む暮らしている方々との触れ合い!新たなる体験はやがて、人生基MS生の経験へ変化し、得難い知識を得る為の糧となります!
しかし、難点は目的地への移動時間で、移動するだけでもそれはもう正直面倒です!しかぁし!私ならリミッター解除!連ザUで言う
覚醒ゲージ無限でスピード覚醒を使い、ブーストを無限にすれば、さいたまっは的に時間を短縮する事など朝食前基朝補給前です!
だから、私は旅が大好きなんです!聞いてますか!アスカさん!アスカさぁぁぁん!』
シン「分かったから早すぎるスピードを抑えろセイバー!」
セイバー『それは無理です、世界を縮める私に速度を抑えると言う文字は存在しません!!!』
シン「(こいつの乗るくらいならまだ、隊長達の3連コンボの方がマシだ……真面目に。)」
その日一日中、シンはセイバーにあらゆる異世界へ連れ回された
その際のシンのコメントは「MS版の真ゲッターに乗っている気分だった」らしい。
436(1): 2008/01/20(日) 20:39:03 ID:JoWWMamO(1)調 AAS
>>432
ドロレスは自動操縦で動いていたから問題ないんじゃないか?
437: 危険物 ◆1pEIfYwjr. 2008/01/20(日) 20:42:43 ID:0FTcVoXX(6/6)調 AAS
投下終了
前回、俺のラジオネタで見事に暴走しまくったセイバー娘ですwww
本来なら、1本で纏めて投下したかったが、無理だった・・・orz
そういえば、衝撃、運命の他に擬人化ネタになったMSってありましたかな?
俺の記憶じゃ、上に他に攻撃自由、伝説、プロトさん位しか記憶に無い・・・?
438(1): 2008/01/20(日) 20:46:43 ID:jz8wvmj6(1)調 AAS
>>435
そーいやシンって純粋な可変MSは乗ったことないだろうけど、インパルスのコアスプレンダーで出撃しているし、上司からの無茶な命令で坑道抜けなんて芸当をしたわけだから並のザフト軍人よりかは戦闘機への適正があるんじゃないか?
439(2): 2008/01/20(日) 20:56:30 ID:86gIEVze(1)調 AAS
>>414
なのは・・・汚名は挽回する物じゃない、返上する物だ。
>>432
ADAは自立行動可能なんじゃないか?同じC型OFのドロレスは家出したり踊って壁に穴あけてたりしたからなw
440(1): 夜向性 ◆pLz4u.wgPs 2008/01/20(日) 21:26:19 ID:FBDhc1vB(1/2)調 AAS
>>435
GJ! さすがはシンだ。対Gスーツなしでもなんともないぜ!
セイバーさんかい? 速い、速いよ!!
>>432
>インパルスはストライカーパックじゃないでしょう
素で間違えてました。すいません(涙)シルエットモジュールでした。
>MS時にパイロットがいなくても自律行動が可能なのでしょうか
MS時は、ぶっちゃけて言えばある程度まで可能です。ただ、プログラムにそった行動しかできないのでパターンを解析されれば手も足も出ません。
幼女モードでは、ヴォルケンリッターと同じように完全自立行動がとれます。
要は擬似人格を形成しているロストロギアがどの程度まで影響を与えているか?
ユニゾンデバイスとして再構成された幼女モード、妖精モードなら、ロストロギアの影響をもろに受けるので、デス子の思うように動かせます。
しかし、MSモードはユニゾンデバイスになる前の状態なので、ロストロギアの影響を受けにくく、デス子も戦闘データを応用して動かすしかありません。
分かりにくいと思いますがこれが限界です。ご指摘ありがとうございました。
441: 2008/01/20(日) 21:41:16 ID:tY/pvklz(1)調 AAS
>>438
バル娘「というわけよ!あんたたちより私の方が旦那様の適正に合ってるのよ」
ADA「私とシンの適正は120%いや400%です。血迷ったセリフはよしてください」
デス娘「ちょっと!貴方達は御主人様の異次元同位体がマスターでしょうが!
早く自分達の次元へ帰ってください!」
バル娘「いやよ!一斉射撃で消し屑にするわよ!」
ADA「いやです、ベクターキャノンで塵になりますか?」
デス娘「キィーーーー」
コア娘「・・・・」(くいっくいっ)
シン「はいはい、肩車なー」
ヴィヴィオ「パパ、私も、私も!」
シン「はいはい、順番なー」
442: 2008/01/20(日) 21:57:15 ID:rZ/wl31O(1)調 AAS
>>439
なのははきっとZのDVDを見て、素で間違えちゃったんだよ
443: ◆0t6EqpwX8M 2008/01/20(日) 22:00:14 ID:yIrLJv9o(1)調 AAS
>>439
うわ、本当だ。使い方ミスってる。
ただでさえ頭悪いというのに…………まこと申し訳ない、指摘ありがとうございました。
以後気をつけたいと思います。
444: 2008/01/20(日) 23:00:32 ID:fpJum5gF(1)調 AAS
Ζガンダムのジェリド・メサってキャラクターが「汚名挽回」って発言をしてだな
それのパロだと思ってた……
445: 2008/01/20(日) 23:21:10 ID:URT8i/xf(2/2)調 AAS
>>436、439
マジレスすると無理みたい。
フレームランナーなしでの自律行動が可能なのはドロレス(イシス)だけっぽい。
ジェフティにはそのような記述はされていなかった。
ちなみにZ.O.E wikiで調べてきた。
他の所でそういう設定があったらごめん。
>>440
丁寧な返答ありがとうございます。
やっぱり返答があると嬉しいものですね。
446(2): 夜向性 ◆pLz4u.wgPs 2008/01/21(月) 00:00:48 ID:FBDhc1vB(2/2)調 AAS
いつの間にか零時になってる・・・。
見直しもかねて零時半から投下するけど良いよね。
って、答えは聞いてる暇がない
447: 2008/01/21(月) 00:01:24 ID:teS0MFep(1)調 AAS
>>446
おk
支援支援www
448: ◆7XTyrhgppY 2008/01/21(月) 00:13:59 ID:p+/Wb/Km(1/3)調 AAS
>>446
支援します
449: 夜向性 ◆pLz4u.wgPs 2008/01/21(月) 00:35:58 ID:vwfDYHCo(1/6)調 AAS
スバル「ありがとうございます、カリムさん。それにしてもよかったじゃん、ティア。前から料理の本欲しがってたよね?」
ティア「ふええっ! ちょ、ス、スバル黙りなさい!」
秘密をばらされて焦るティアに、デス子が追い討ちをかける。
デス子「ふ〜ん、誰に作ってあげるつもりなんでしょうねぇ?」
ティア「だ、誰でもいいでしょ、そんなこと! あんた達には関係ないわよ!」
デス子「ほ〜う、自分で食べるんじゃなく、誰かに作ってあげたいと・・・。屋上で二人っきりのお弁当作戦ですか? けなげですねぇ〜。乙女ですねぇ〜(ニヤニヤ)」
ティア「う、こんな初歩的な手に(この馬鹿MS、帰ったら解体してやる!!)」
デス子の単純な誘導尋問など、普段のティアナなら引っかからなかったはずだ。
が、冷静さを失っている今の彼女には非常に有効な手段だった。
・・・・・このデス子、気に入らない相手に対しては鬼である。
シン 「ふ〜ん、お前も料理するんだな。」
ティア「あ、当たり前でしょ! これでも、女の子なんだから・・・」
シン 「なんなら俺が教えてやろうか?これでも毎日デス子に飯を作ってるから腕は良いぞ」
ティア「えっ、ホントに?」
デス子(また裏目に・・・おのれ、ティアナ・ランスター!)
エリオ「へぇ〜、シンさんって自炊してたんですか」
シン 「大食いが一人いるから、そのほうが安上がりなんだよ。ここ数日はずっとうどんとそうめんだけだったもんなぁ、デ・ス・子?」
デス子「・・・・ゴメンナサイ」
笑顔でデス子を見つめるシンだったが、その目には明らかに『これ以上俺に恥をかかせたらどうなるかわかってるよな?』と無言の圧力をかけていた。
その中には日頃安い飯しか食べられない苦痛も幾分か混ざっていたかもしれない。
余談だが、ティアナに料理を教えていることを知った隊長たちが、我も我もと押しかけたせいで、機動六課の訓練休みはちょっとした料理教室になったのだが、
それはまだ先の話である。
450: 夜向性 ◆pLz4u.wgPs 2008/01/21(月) 00:36:37 ID:vwfDYHCo(2/6)調 AAS
スバル「ありがとうございます、カリムさん。それにしてもよかったじゃん、ティア。前から料理の本欲しがってたよね?」
ティア「ふええっ! ちょ、ス、スバル黙りなさい!」
秘密をばらされて焦るティアに、デス子が追い討ちをかける。
デス子「ふ〜ん、誰に作ってあげるつもりなんでしょうねぇ?」
ティア「だ、誰でもいいでしょ、そんなこと! あんた達には関係ないわよ!」
デス子「ほ〜う、自分で食べるんじゃなく、誰かに作ってあげたいと・・・。屋上で二人っきりのお弁当作戦ですか? けなげですねぇ〜。乙女ですねぇ〜(ニヤニヤ)」
ティア「う、こんな初歩的な手に(この馬鹿MS、帰ったら解体してやる!!)」
デス子の単純な誘導尋問など、普段のティアナなら引っかからなかったはずだ。
が、冷静さを失っている今の彼女には非常に有効な手段だった。
・・・・・このデス子、気に入らない相手に対しては鬼である。
シン 「ふ〜ん、お前も料理するんだな。」
ティア「あ、当たり前でしょ! これでも、女の子なんだから・・・」
シン 「なんなら俺が教えてやろうか?これでも毎日デス子に飯を作ってるから腕は良いぞ」
ティア「えっ、ホントに?」
デス子(また裏目に・・・おのれ、ティアナ・ランスター!)
エリオ「へぇ〜、シンさんって自炊してたんですか」
シン 「大食いが一人いるから、そのほうが安上がりなんだよ。ここ数日はずっとうどんとそうめんだけだったもんなぁ、デ・ス・子?」
デス子「・・・・ゴメンナサイ」
笑顔でデス子を見つめるシンだったが、その目には明らかに『これ以上俺に恥をかかせたらどうなるかわかってるよな?』と無言の圧力をかけていた。
その中には日頃安い飯しか食べられない苦痛も幾分か混ざっていたかもしれない。
余談だが、ティアナに料理を教えていることを知った隊長たちが、我も我もと押しかけたせいで、機動六課の訓練休みはちょっとした料理教室になったのだが、
それはまだ先の話である。
451: 夜向性 ◆pLz4u.wgPs 2008/01/21(月) 00:39:46 ID:vwfDYHCo(3/6)調 AAS
シン「(しかし、まさかこの年になってお年玉をもらうとは・・・)エリオとキャロはお年玉のこと知ってたのか?」
エリオ「僕たちは前からフェイトさんに貰ってましたから」
キャロ「さすがにこんなには貰ったのは初めてですけど・・・フェイトさんに知らせて貯金しようと思います」
シン「それがいいな。無駄遣いせずにちゃんと貯めとくんだぞ。使いすぎると大人になって後悔することに・・・あれ?」
シンはぽち袋をポケットにしまおうとして奇妙な違和感に気が付いた。
シン「(中身が平らじゃない?)・・・何だ、この玉みたいな物は?」
貰った袋を開けて中身を取り出してみると、出てきたのは紙幣ではなく丸い球状の何かだった。表面が光っているところを見ると宝石なのかもしれないが、
それにしてはずっしりと重い。この重量だと中身は鉛か金だろうか? でも、向こう側が透けて見えるのに重金属なはずはないし・・・。
それにしても、見れば見るほどレイジングハートに良く似ている。でも、魔法が使えない俺にデバイスなんて送るはずないよな。
シン 「って、まさか、これ一つだけ?」
カリム「ああ、それなんだけどね。実は・・・・」
カリムが喋ろうとするのを遮って、デバイスから緊急の知らせを告げるアラームが鳴り響いた。
とたんに、緊張状態に入るシン達。穏やかに微笑んでいたカリムも、今は真剣な面持ちだ。
デス子 「緊急通信です、マスター! 回線をつなぎます」
シャーリー「シン君、みんなもよく聞いて! 相当数のガジェットドローンが聖王協会に向かっています。隊長たちもそちらへ向かっているので、
合流できるまでなんとか時間を稼いでください」
ティア 「ガジェットドローンが相当数!? 了解しました、全員で迎撃に向かいます。行くわよ、皆」
シン 「俺のインパルスとデスティニーで途中まで送る。カリムさんは一般人の避難をお願いします」
目的が聖王教会内のレリックなら、前のように一般人が巻き込まれてしまう可能性がある。
戦場にするなら人がいない森、それもできるだけ教会から離れた位置で迎撃した方が有利だ。
殺気立った様子で戦いの場に行くシン達。しかし、その様子を見守るカリムはどこか余裕を感じさせる微笑を浮かべていた。
その顔を万人がみれば万人がこう思っただろう。『できれば彼女とは永遠にお近づきになりたくない』と。
カリム「さて、この選択が吉と出るか凶と出るか。なんにしても楽しめそうじゃない、ねぇ、はやて」
452: 夜向性 ◆pLz4u.wgPs 2008/01/21(月) 00:40:38 ID:vwfDYHCo(4/6)調 AAS
・聖王教会よりさらに北の森
シン達はガジェットのレーダー範囲ギリギリでいったん森に隠れ様子をうかがっていた。
既にかなりの数が確認できたが、うまく連携をとれれば倒せないほどの数ではない。
ティア「ガジェットが聖王教会にたどり着くまであと3キロ。隊長たちを待ってる時間はないわ。あたしとキャロが援護するから、エリオとスバルは後ろを気にせず迎撃して」
シン 「デス子、お前はスバル達の援護に行ってくれ。俺はインパルスで空にいるガジェットU型の迎撃に出る」
デス子「・・・・・」
シン 「どうかしたか、デス子? 調子が悪いなら教会で休んでても・・・」
デス子「いえ、戦闘続行に支障はありません。全機落として見せます」
シン 「・・・それなら良い、無理ならすぐに帰還しろ。足手まといになる」
デス子「了解しました(この感覚は・・・お姉様?)」
一度としてそれを見ていない彼らでは、シンが貰ったお年玉が何であったか気付くはずもなかった。
いや、彼らが気づかないのも当然だろう。
お年玉に秘匿級のロストロギアを入れて送るなど、普通の人間から見れば正気の沙汰ではない。
質量兵器に寄生しユニゾンデバイスとして再構成するロストロギア。
聖王教会が保管していた二つ目の『セイオウノツルギ』が、インパルスのコクピットで静かに脈打っていた。
質量兵器の存在を確認
スペック分析『人型機動兵器』と認識 性能面では問題なし
起動時の負荷に十分対応できると判断 システム起動開始
『セイオウノツルギ』 発動まであと900秒
453: 夜向性 ◆pLz4u.wgPs 2008/01/21(月) 00:41:24 ID:vwfDYHCo(5/6)調 AAS
・移動中のヘリ内
なのは「うう〜、ヴィータちゃんお水〜」
ヴィータ「じ、自分でやってくれ。あ、あたしも限界だ」
フェイト「気持ち悪い。吐きそう」
シャマル「・・・頭が割れそうです」
シグナム「ヴァイス、そ、そんなにヘリを、揺らすな。(まさかまだ酔ってるのか!?)」
ヴァイス「あはははは、すいません。計器が二重に見えちゃってて。あれ? 聖王協会ってどっちだっけ?」
はやて 「シ、シン、今行くで〜・・・あかん、え、エチケット袋を・・・」
ザフィーラ 「これは完全に駄目だな。シン、悪いがそちらに着いても着かなくても、我々は今回役に立ちそうにない」
リインTとU「青い顔して床に転がってるお前が言うな(です)」
ザフィーラ 「青い顔は元からだ!(ぐ、大声を出したからまた頭が・・・)」
454(3): 夜向性 ◆pLz4u.wgPs 2008/01/21(月) 00:45:26 ID:vwfDYHCo(6/6)調 AAS
投下終了です。
・・・み、ミスった。
まさか一つ目が被るなんて・・・不覚!
なんにしろ、来週には終わ・・・るとおもいますのでよろしく。
455: 2008/01/21(月) 01:08:16 ID:ziypo/LS(1/2)調 AAS
GJ!
いよいよPARCOw誕生か?
デス子は職人さん達によって細かな違いはあるけど、大体同じようなキャラクターを確立したけど、
パルコはどんな感じになるのかねえ
立場上はデスティニーの姉ということになるからお姉さんタイプかなw
姉萌えの俺には堪らんww
456: 2008/01/21(月) 01:41:17 ID:cyhYxYMJ(1)調 AAS
カリムが恐ろしい子になってる……
インパルスあげるはロストロギア勝手持ち出してあげてるしいいのか聖王教会?それとも実はカリムが裏で牛耳ってるから逆らえないのか?
457: ◆7XTyrhgppY 2008/01/21(月) 01:56:40 ID:p+/Wb/Km(2/3)調 AAS
>>454
GJ! 続きを楽しみにしてます
458(4): 2008/01/21(月) 08:42:09 ID:mCM4yd3u(1)調 AAS
>>454
もうカリムがカリムじゃないですね。
何ですかこの腹黒女は。
ちょっとキャラおかしくなってきてません?
ロストロギアの私的利用や贈呈・・・・・・ネタとはいえやりすぎでしょ。
レリックのことといい、ちょっと夜向性氏はロストロギアを使いすぎもしくは頼りすぎな感じがしました。
この事が他の管理局員特に上層部にばれたら、六課や聖王教会お終いでしょ?
もしくは戦争か。
459: 2008/01/21(月) 10:06:00 ID:NMjDxRCs(1/2)調 AAS
>>454
夜行性氏、GJ!
次回、いよいよ衝撃娘が登場か
非常にwktkしながら待っています
感想を兼ねての話題投下になるかな?
色々、ネタを見ているけど、誰もキスに至ってないよな
関節キスはあったが・・・・
まぁ、なったらなったであらゆる意味でオワタになるか
460: 2008/01/21(月) 12:28:59 ID:etjJBzEI(1)調 AAS
>>458
ネタに何言ってんの
そんなこと言い出したら「隊舎内で魔法を(ry」とか「あれでシンが死なないのは(ry」とかキリがない
461: 2008/01/21(月) 12:35:22 ID:N77UlQOj(1)調 AAS
そもそも「シンがこんな場所に居るのがおかしい」になってしまうしなぁ。
462: 夜向性 ◆pLz4u.wgPs 2008/01/21(月) 12:36:17 ID:urGW1eKQ(1)調 AAS
[壁]´・ω・) 久しぶりに壁を使った気がするぜ
>>458
カリムを黒くしたのは、組織の中で上に立つ人間は『おひとよし』では生きていけないと思ったからです。
それに彼女がどんな人間かなんて、まるで出て来ませんでしたから・・・。
すいません、大目に見てください
>ロストロギアを使いすぎもしくは頼りすぎな感じがしました。
シリアスにするならば、どうしてもシンを前線に立たせる必要があります。
しかし、なのはの世界で魔力を持たないシンは戦闘では完全に役立たず、無能以外のなにものでもありません。
MSではでか過ぎて仲間や市街地に被害が及びますし、生身でも特徴は頑丈さぐらい。なんという帯に短し、たすきに長し!
おまけに管理局は基本的に非殺傷、相手はみんな空飛べます。
一体、シンにどうしろというのか。このスレの主役でありながら一番見せ場の戦闘パートで人間ミラコロになれというのか!
なので、彼には『アイテム士』にジョブチェンジしてもらいました(笑い)
>ロストロギアの私的利用や贈呈
>もしくは戦争
これはまぁ、ラストまで見てくださいということで・・・・。
463(1): 2008/01/21(月) 17:02:09 ID:ghpycoWX(1)調 AA×
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464: 2008/01/21(月) 17:19:41 ID:MapE5Erl(1)調 AAS
>>458
別に今更な指摘だと思うけどね
種なのクロスの方じゃ次元渡った瞬間MSがデバイス化してるって作品も多いし
夜向氏みたいに多少なりとも理由付けされてる方が個人的には好感持てる
>>463
喜緑さんも加えれば完璧だなwww
このスレで最凶の腹グロ集団が完成するwww
465(1): 2008/01/21(月) 18:39:27 ID:ziypo/LS(2/2)調 AAS
便乗
はやて「さて、カリム。最近よくシンと会ってるようやけど・・・どういうつもりや?」
Carim「六課でいつも災難に遭ってるシン君はそろそろ貴方達と離れたがってるという話じゃない?」
はやて「冗談やない!状況はそう簡単に変わるモンやない!」
Carim「まあそれはどうでもいいわ。私は慈愛に満ちた聖母、所謂マリア。
小娘な貴方達では私とシン君を結ぶ障害にもならない。恐るるに足らないわ」
冥王&便乗「怒」
yagami「大した鼻息やなあカリム・・・。穏便に事を済まそうと思って来たんやが・・・」
Carim「この聖王教会で私と交戦したらどうなるか、わかってるでしょ?」
yagami「勿論。でもアンタをこのまま野放しにしとくんはもっと危険や!」
Carim「それも考え様ね」
Carim「男を独占したいのね・・・女という動物はいつもそう」
ロッサ「(いや・・君も女・・)」
yagami「シン・アスカはカリムグラシアという魔女の手によって掌握されそうになってる。
これはシンを救い出す為の聖戦や!」
yagami「来よったな・・・カリム!」
Carim「はやてめ・・来るか?」
yagami「散開してカリムを囲むんや!」
冥王「命令されるのは何か癪だけど、今は了解なの!」
便乗「だね♪」
yagami「逃げられはせんよ!」
Carim「このカリム、見くびっては困る!」
エリオ「なーんてことが先日教会であったそうですよ」
キャロ「それで隊長達、引っかき傷とかたくさんあったんだね」
シン「こあい・・・」
466: 2008/01/21(月) 19:17:40 ID:io1Zf6yf(1)調 AAS
キャットファイトということですか
467: 2008/01/21(月) 22:15:15 ID:p+/Wb/Km(3/3)調 AAS
>>458
君は初心者かな?
カリムが駄目な場合だと、 このスレのヒロイン達殆どが駄目になるんだ。
何故なら、 yagamiなんてカリムなんか目じゃない位危ないからね。
468(2): 2008/01/21(月) 22:15:30 ID:NMjDxRCs(2/2)調 AAS
キャットファイトと聞いて、
飼い主(シン)を巡って醜い争いをする猫達(女性陣)を妄想した俺はオワタな状態だ
469(1): 2008/01/21(月) 22:44:16 ID:Ze/z3V6n(1)調 AAS
>>465
何か会話に違和感があると思えば・・・
パロってんのかw
yagamiはシロッコとジャミトフの二役か?
470(2): 2008/01/22(火) 02:03:30 ID:oLnNOw1N(1)調 AAS
>>468を読んで
猫耳、猫尻尾、ソニックフォームのごとき衣装を着て、シンを(性的な方法で)奪い合いをしているのを妄想した俺は、もっとだめだ
471: 2008/01/22(火) 02:12:48 ID:T/32EKsG(1)調 AAS
>>470
お前は俺だーー!!
472(1): たいほうの人 ◆sZZy4smj4M 2008/01/22(火) 02:16:01 ID:fzzKld9F(1)調 AAS
>>468-470
私は全員が電車に閉じ込められて皆が凶暴な猫化をして
阿鼻叫喚の騒ぎになった後、色白の薬売りが紛れ込んでいて
「物の怪の形・真・理をおきかけ願い候!」
と言うのが想像出来て更に別ベクトルでやばいと判明しました。
473: 2008/01/22(火) 04:49:49 ID:sR0abrx0(1)調 AAS
>>472
あ、 貴方は〜!
お久しぶりです。
474: 2008/01/22(火) 09:28:01 ID:owGdDY8a(1/7)調 AAS
ここまでの皆様方にGJを。
投下予告です。
475: 2008/01/22(火) 09:33:15 ID:VRk1qx5r(1/2)調 AAS
ならば支援た
476: へいこうせかいなですてぃにー ◆0t6EqpwX8M 2008/01/22(火) 09:36:55 ID:owGdDY8a(2/7)調 AAS
今回までのあらすじ。
スカリエッティが傍迷惑な装置を開発したよ!
あらすじ終わり。
「ちょ、だから言ってるじゃないですか! あれはスカリエッティが――ッ!!」
「問答無用だらアアァァ――――!!」
「ぎゃああアアアアァァ――――――」
BGMは未だヴィータ副隊長に追われているシンの絶叫でお送りしています。
もはや廃墟寸前となった機動六課隊舎内の食堂。
シンとヴィータを除いた面子は再び装置付近に集合していた。
とはいえ、
「あかん……血が足らへん……」
「相変わらず……一発の威力が……異常だね……なのは……」
「フェイトちゃんも……相変わらず……速……あと、強くなったね……ティアナ……」
「………………凡人の…………意地です………………」
そのうち四人は貧血を起こしていたり、魔力体力を使い切っていたりでグロッキー状態で行動不能。
実質的に動けるのは、エリオとキャロとスバルとスカリエッティだけだ。
「もう止めた方がいいと思うんですけど」
「「「「ダメ」」」」
「エリオ君は心配性だね」
「えー、まだ見たいよー。これ面白いのにー」
「折角作ったのだから活用すべきだろう?」
常識的なエリオの提案は、無常にも七対一で撤廃された。地味にグロッキー四人も口だけ出している。
ああごめんなさいシンさん僕はあまりにも無力ですとうな垂れるエリオ。
だが相手が悪すぎるのであって別にエリオは悪くない。
「しかし一々論争が起こっていては面倒なのでね。ランダムで人選する機能をさっき追加しておいた。
――これなら文句は無いだろう?」
「いつの間に……」
「何。騒ぎが一段楽するまで暇だったのでね」
得意げに言うスカリエッティ。
ちなみに紙一重で避け続けているシンやグロッキー四人には実質的な外傷は無い。
比べて、スカリエッティは一回グラーフアイゼンでお空の星にされているので普通に重傷である。
「じゃあ早速試してみよ〜っと。ルーレットスタート!」
スバルがぽーんとボタンを叩く。それにしてもこの天然メカ娘、先程から実にノリノリである。
でろでろでろと非常に安っぽいメロディと共に表示内容がめまぐるしく回転する。
まず表示されたのは『シン・アスカ』。そして次に表示されたのは――
『フェイト・T・ハラオウン』
477: へいこうせかいなですてぃにー ◆0t6EqpwX8M 2008/01/22(火) 09:37:17 ID:owGdDY8a(3/7)調 AAS
case3.『シン・アスカとフェイトT・ハラオウンの場合』
「あの……この体勢、何とかなりませんか」
「ふふ。動いたら危ないよ?」
シンの頭はフェイトの膝の上、そしてフェイトの右手にはみみかき。
俗に言う『ひざまくらみみかき』状態である。
しばし真っ赤な顔で身をよじっていたシンだったが、観念したのか大人しくなる。
それを見計らってフェイトがみみかきを再開した。
「頭動かさないでね?」
「動かしてませんよ――いてて」
「あ、ゴメン。痛かった?」
「……別になんともないです」
恥ずかしさが勝るのか、シンの口調はぶっきらぼうだ。ただ顔は真っ赤に染まっていく。
その様子を満足げに見て、フェイトは微笑む。
「不精なシンが悪いんだよ? こんなにたまるまで放っておくなんて」
「しょうがないでしょ……なんか忘れちゃうんですよ」
「敬語」
それまでの会話の流れを断ち切るかのごとく、唐突にフェイトが言う。
「敬語使わなくていいって言ってるよね――――その、もう恋人、なんだし」
しどろもどろになりながらも、フェイトの口調は不満そうだ。
「何か昔のクセが抜けなくて……それに、フェイトさん年上だし。雰囲気が大人っぽいし……」
自分の言葉で恥ずかしさが増したのか。シンは更に顔を赤くして、身をよじる。
「誉めてくれるのは嬉しいけど……でもやっぱり不満、かな。はい反対側」
さりげなく逃れようとするシンの頭をくるりと回して抱えなおしながらフェイトが呟く。
「フェイト、さん」
ぽつりとシンが呟いた。
シンの頭はフェイトの膝の上にあるが、顔は向こうを向いているので二人の視線がぶつかる事は無い。
「……俺、フェイトさんに釣り合ってますか?」
「関係ないよ。私はずっとシンと居る。同じものを見て、同じ感情を共有して――同じものを背負っていく」
逡巡すらない即答。あくまで優しく、けど真っ直ぐに、迷う必要すら必要ないとフェイトはシンに告げる。
それを聞いたシンは微かに笑って、全身の力を抜いてゆっくりとまぶたを閉じる。
「フェイト」
なに? と嬉しそうに聞き返すフェイトに還ってきた言葉は一言だけ。
とてもぶきらぼうで素っ気無い、けど真摯な一言。
「大好き」
478: へいこうせかいなですてぃにー ◆0t6EqpwX8M 2008/01/22(火) 09:37:55 ID:owGdDY8a(4/7)調 AAS
「――――――――――――きゅうぅぅ」
顔から湯気を噴出しつつ、ばったーんとぶっ倒れるフェイト。
「ああっ! 普段便乗ばっかりしてるせいでガチな恋愛展開に耐性が無いフェイトさんが限界を超えちゃった――!」
叫ぶエリオ。
間違っちゃいないが、地味に酷い事を言っている。
あと周囲でうんうんと頷いている残りの連中も漏れなく酷い。
「おお。今回はモニタが無事だな」
別のことでうんうんと頷くスカリエッティ
「……何か今回はシンさんが受けっぽかったですね?」
「あ、これじゃない? さっきまでと名前の表示位置が逆になってるよ?」
凄まじくマイペースなスバルとキャロは冷静に装置を分析していた。
確かに二人の言うとおりで、今回はシンと相手の名前の表示位置が入れ替わっていた。
「ふむ……先に設定したほうの優先順位が高くなるのか。実に興味深い現象だ」
スカリエッティも予期せぬ効果だったようで、目を輝かせる。
しかしこのマッドサイエンティスト。装置に気をかける前に自分の出血を止めるべきである。
「なにぃ!? それマジか!!」
ずざーと猛烈な勢いでヴィータがスカリエッティに詰め寄った。
スカリエッティが肯定すると、ヴィータは装置に向き直る。
「よし!!」
「まあヴィータちゃん。何がよし、なのか説明してもらえる?」
ガチリとヴィータに突きつけられるレイジングハート・バスターモード。
振り返ると、出番が無さ過ぎて我慢の限界が来ている冥王の姿がある。
「どうしちゃったのかな? ヴィータちゃん、さっきは嫌がってたよねぇ?」
「あ、あれは……いきなり過ぎ……じゃ、じゃなくてだなぁ!
やられっぱなしが気にくわねーだけだよ! こっちがやり返してるのも見ねーと不公平だろ!!」
「ふーん、そう……でもね――私はどっちも見てないんだからぁ――!!」
警告なしでぶっ放されるディバインバスター。
桜色の砲撃は辛うじて回避したヴィータを掠め、食堂の壁をブチ抜きつつ青い空に吸い込まれていった。
「なのは……本気か? その疲弊した状態で私とやろうってのか!?」
「本気だよ。この程度、ちょうどいいハンデ程度……おいで鉄槌の騎士。遊んであげる……!」
「上等ォ!」
炸裂するカートリッジ。弾ける様に溢れ出す赤い魔力と、チャージされる桜色の魔力。
そして両者睨み合いが続く。
「ルーレットスタート〜!」
その最中で、欠片の躊躇い無くボタンを押す天然メカ娘の間抜けな声が響き渡った。
「「「「「スバルゥ――――!!!!!」」」」」
エリオとキャロと未だ気絶中のフェイト、そしてスカリエッティを除く残りの面子が絶叫する。
叫んだ面子の脳内でスバルのあだ名が『KY』に設定された瞬間だった。
479: へいこうせかいなですてぃにー ◆0t6EqpwX8M 2008/01/22(火) 09:38:21 ID:owGdDY8a(5/7)調 AAS
case4.『シン・アスカとスバル・ナカジマの場合』
「シン〜」
「んー、何だー?」
「別に〜? 呼んでみただけ〜」
「何だよそれ」
無茶苦茶な言い分にシンが苦笑する。
街中の、人気のない場所にポツリとあるベンチに二人は居た。
シンの手にはコーヒー缶があり、スバルの手には先程まで食べていたアイスの包装紙がある。
スバルはシンの肩にもたれかかりながら、シンの名前を何回か呼ぶ。
それから、先程と似たようなやり取りが何回か繰り返される。
意味のない会話だが、スバルはとても楽しそうで、シンも微かながら笑っている。
「し……んー…………えへへ……へ」
「眠いのか?」
「うん……ちょっと…………」
スバルのまぶたは既に半開きで、意識が眠りの淵にあると見て取れる。
「シンは……あったかいね…………」
とうとう目を閉じて、シンにもたれかかったまま、スバルは静かに寝息を立て始める。
「まったく……ほんと無防備だなコイツ」
シンは苦笑いで溜息をつくと、飲んでいたコーヒーを傍らに置く。
空いた手でスバルの頭をゆっくりと撫でる。
「デート中に寝る奴があるかー?」
シンがスバルの頬をつつくも、スバルはくすぐったそうに身をよじるばかりで起きる気配は無い。
更により深くシンにもたれかかり、シンの腕にしがみつく。
シンは諦めたのか、空いた方の手でスバルの頭をゆっくりと撫でつつ、預けられているスバルの頭に自分の頭を預ける。
少しだけそのまま時間が過ぎて、シンのまぶたも閉じていく。
やさしくスバルの頭を撫でていた手の動きも緩慢になり、シンも意識を手放しかけていた。
意識を手放す寸前に、
「……お前の方が……あったかいよ…………」
480: へいこうせかいなですてぃにー ◆0t6EqpwX8M 2008/01/22(火) 09:38:41 ID:owGdDY8a(6/7)調 AAS
「………………これ」
呟くスバルの右腕には、リボルバーナックルが装着されている。
そしてカートリッジロード。
「恥ずかしいいいぃぃィィ――――!!!」
叩き込まれるリボルバーシュート。
ど真ん中に綺麗な穴の開いたモニタは、数メートル程吹っ飛んだ後に派手に爆砕した。
「もー! シンのぶぅわかぁぁぁ――――!!」
「何でこっちに来るんだよオオォォォ――――!?」
ヴィータの攻撃をかわし続けて疲弊しきったシンにスバルが襲い掛かる。
気力を振り絞ってギリギリで回避するシン。
「なあぁぁのぉぉォはあァァ――――!!」
「ヴィイィタちゃぁぁんんn――――!!」
仕切りなおしといわんばかりに激突を開始したなのはとヴィータ。
「おっと、やらせはせんで?」
「そうだよそうだよそうだよ♪ や・ら・せ・な・い・よっ♪」
「くっ! 予想よりも復活が早い……!」
今のうちと装置にこっそり近づいたティアナは復活したはやてとフェイトに妨害され、交戦を開始した。
どうもさっきの幸せが残っているのか、フェイトのやる気が五割り増しである。
「また乱戦になっちゃいましたねー」
「あ。また天井に穴開いた」
再び隅に避難したエリオとキャロ。
スカリエッティはというと、戦場の真っ只中で流れ弾を回避しながら装置の改修を始めていた。
「いつ終るんだろう……これ」
エリオの呟きに、答えてくれる人はいなかった。
481(7): へいこうせかいなですてぃにー ◆0t6EqpwX8M 2008/01/22(火) 09:39:23 ID:owGdDY8a(7/7)調 AAS
誤字の失点はネタで取り返すぜ――という訳で第2段をブン投げました。
相変わらず頭悪くて申し訳ない。
ノシ
482: 2008/01/22(火) 11:07:59 ID:kEWJkJSc(1)調 AAS
>>481
GJ!
早速続きが気になって仕方ないんだぜ!?
というかもうあれだな、スバルのKYっぷりがよすぎる。
そこにしびれるあこがれるーーー!!
483: 2008/01/22(火) 12:31:25 ID:MJ7ZLNvA(1)調 AAS
>>481
GJ!
口から砂糖が出まくって止まらないんだZE!
ガチ恋愛展開のシンとフェイトは良いなぁw
シンの年相応の反応といい癒されるw
484: 2008/01/22(火) 13:50:42 ID:7II6+Nix(1)調 AAS
>>481
フェイトさんが可愛すぎるぞGJ!
485: 2008/01/22(火) 15:14:20 ID:OEjVL5s2(1)調 AAS
>>481
GJ・・・・かはぁっ!!!(吐血)
シン受け大好き派な俺には強力過ぎだ
次もwktkしながら待ってますwww
ぶっちゃけ言えば、ヴィータ×シンとなのは×シンがたのしm(ry
486: 2008/01/22(火) 15:31:21 ID:216nIQ70(1)調 AAS
ちくしょう、甘い、甘すぎるぜ。
GJ!
487: 2008/01/22(火) 16:07:38 ID:fQ+pbVl6(1)調 AAS
>>481
シンとフェイトがガチでかわいすぎる、GJ!!
488: 2008/01/22(火) 16:26:37 ID:dkQNmLqi(1/2)調 AAS
ぐふっ!!
ダメだ。いつの間にか、俺もこんなガチで甘い展開には耐性が…
ってか、可愛いよ、フェイト可愛いよ
フェイトといえばA'sまでとか思ってた俺が愚か者でした…GJ!!
489: たいほうのちょっと予告ですよ ◆sZZy4smj4M 2008/01/22(火) 16:46:30 ID:lqPYglxk(1/5)調 AAS
ハルコ「おーいたいた。シン君ー」
シン「ん? ハルコ先生……な、何ですか。また、面倒事ですか」
ハルコ「うん、作者がちょっとに詰まってるから新しい世界にはけ(ry」
シン「ちょ、勘弁してくださいよ。たいほうのとどろく頃に放置しまくった挙句別ネタ始めるなんて」
ハルコ「んー、いや前から煮詰めてたネタがあったんだけどね。
もういい加減煮詰め過ぎて腐りそうだからガス抜きって事でお試し版を3話位投下しようと思って」
シン「あの計画破綻者め。……んで、今度は俺はどんな目にあうんですか」
ハルコ「いや、ちょっとこの機会に色々見つめなおしてみようかと思って」
シン「は、はぁ」
ハルコ「ほら、ガンダムってさ……打ち切りアニメだったじゃない」
シン「ちょ!なんでそんな脈略の無いコトォ!」
ハルコ「いや結構繋がってる。つまり、原点回帰してみようかと思って」
シン「それが俺と関係が……はっ、まさか今更宇宙世紀にはけ(ry」
ハルコ「それはない!」
シン「それじゃ、打ち切り同然で朝に追いやられたガンダムX?」
ハルコ「うーん、惜しいね。ただ、それは本来のクロススレなりですれば良いと思うんだよ、あたしゃ」
シン「そうですね。Xで女難って言っても残ってるのはショタ好きなあの――」
ハルコ「あー、ダメダメ。それ以上言うとそっちもやりたくなっちゃうからえーとね。
はい、これが次の企画書」
『シン・アスカを視聴率の取れなかった魔法系アニメとコラボしてみるSSお試し版』
シン「う、うわぁああああアーーーーーーーーーーーーーー! 地雷!? 激しく地雷の香りが!」
ハルコ「大丈夫大丈夫。えーとどの位ガンダムらしいかと言うとターンエー位ガンダムしてるから。
あ、MSは……えーと一応出るっちゃ出るけど、ぶっちゃけ出番殆ど無いねぇ♪」
シン「……orz」
ハルコ「後、萌え要素はほぼ皆無かも♪ ぶっちゃけスレ投下したら浮く可能性大♪」
シン「な、なんでそんなもんを」
ハルコ「えーと、作者曰く、Vガンダムを遣った時の富野監督の気持ちを味わいたいらしいから
ちゃんと女難はすると思うよ……多分。あ、それとクロス先についての説明一切しないから」
シン「あんの変態作者めぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
PS:はい。と言うわけで今夜ちょっと投下してみようかと思います。話の端っこ端っこ出してみて
ちと反応見てみます。その際ご意見宜しくお願いします。
490: 2008/01/22(火) 16:50:01 ID:CHUVahxN(1/3)調 AAS
シンフェイ大好きの俺にはたまらんwwwww
読みながらニヤニヤしてる自分が怖い・・・
もうこうなったら、なのは、ティアナ、シグナムにシャマル先生、ついでにヴィヴィオまで全部書いてくれなんだぜ!
491: 2008/01/22(火) 16:56:01 ID:7bBtcB5H(1/2)調 AAS
なんという泥仕合・・・
スバル可愛いよスバル
492: 2008/01/22(火) 18:31:03 ID:VRk1qx5r(2/2)調 AAS
プルキュアのことでしかー
493: たいほうの人 ◆sZZy4smj4M 2008/01/22(火) 21:00:42 ID:lqPYglxk(2/5)調 AAS
「まったく、駄目ね……あなたはほんとに」
「次は上手くやるさ」
「……あいつ等といってることが同じ」
「うっ、それは言うなよ。少なくともあいつ等程馬鹿じゃないさ」
―傷だらけの体。湖の上に浮かぶひょうたん型の岩がひとつ。月に照らされている舞台に役者は3人。
そのうちの一人、少年はその傷口を湖の水に浸しながらもやわらかい暗い闇が注ぎ込まれている。
「メロンパン、罰としておごってくれない?」
「自分で行けば良いだろ」
「私はあんましあのお店行きたく――」
「違うわ」
―風に揺れる中、少女は戸惑いの表情を見せている。否定するもう一人の少女。
夜の月の様に冷たい視線を向けながらも左右に触れる首が蒼い髪を靡かせている。
「貴方が出来る事をやれば良いという意味」
「何だよ。俺はパシリやってれば良いってことか」
「だって、貴方ただの人間だもの。私達とは違うわ」
「人間だからって出来ない訳じゃないさ」
―満ちた月の様にわずかに潤んで輝く瞳を隠す少女。動揺していた心も落ち着きを取り戻す。
少年の傷口はたちまちふさがってしまえば、首をこきりっと鳴らしながらも立ち上がる。
「相手は人間の14歳……しかも女の子だろ。次は絶対に負けない!」
「熱くなってるのね。馬鹿みたい」
「ああ、それで良いんだよ。熱くなって血眼になってる方が楽だから。
だから、お前達は冷静に見届けていれば良い。後は俺が勝手に何とかする。煩わせないさ」
「ほんと、勝手な人間」
「……俺はそれで良いんだ。守りたい者を守る」
―少年の言葉にお互いを見詰め合う少女達。蒼い瞳と赤い瞳がわずかに揺れており、お互いの動揺を確認する。
こくりと頷きあいながらも少年を見下す様に月を浴びながらも侮蔑の表情を向ける。
「貴方が私達を?」
「力も無い癖に」
「体も脆い癖に」
「ああ、もう決めたからな」
「勝手にすれば?」
「どうでもいいわ。そんな事」
―二人の少女は再び顔を見合わせながらも首を傾げあう。そして、お互いに呆れたといった言葉を表情を少年へと向ける。
それを見て少年は満足げな笑みを浮かべていた。
494: 2008/01/22(火) 21:03:23 ID:lqPYglxk(3/5)調 AA×
![](/aas/anichara_1199131603_494_EFEFEF_000000_240.gif)
495: 2008/01/22(火) 21:04:55 ID:lqPYglxk(4/5)調 AAS
「まだ、居たのですか。まったく人間と言うのは度し難いほど諦めの悪い」
「う……うわぁああああーーーーーーーーーーーーーーー!」
「ほぉ?」
足元に転がっていた石を掴んで俺はそれを大きく振りかぶり、相手に叩きつけようとする。
自然とその攻撃が成功するなどとは思えなかった。本能がかなう相手ではないと告げる。
ただ、それでも体は恐怖で勝手に動いてしまう。その”誰か”は微動だにしない。
真一文字に口を結んだまま、俺の凶行をただただその真紅の瞳で見つめている。
石の砕ける音がはじけとび、手の中でぼろぼろと砕けていく感触が残っている。
粉々になった石の残骸が水音を立てながらも暗い泉の中へと沈んでいった。
その石で殴りつけた手を相手につかまれたままちゅうぶらりんに持ち上げられる。
経験があるわけじゃないが万力で締め上げられるという言葉が適切か?
じとりっと背中には嫌な汗が止まらなくてがくがくとひざは震えそうになっている。
「なんと禍々しい……これが人間の悪意だと言うのですか。
恨み、哀しみ、恐れ、生への執着、やはり素材たるべき生命であるだけのことはある」
「離せ! 人殺し! 化け物め!」
「化け物ですよ。だから人だって躊躇無く殺せます。そして、私は化け物だからそれだけでは終わりません」
「なに!?」
目に映るは緑色の肌にとても人とは思えぬ形状をした大男がひとり。尾が生えており、銀髪を靡かせながらも
真紅の瞳が興味深そうに俺の体を上から下へと舐める様に見つめながらもふむっとあごに手を置いて何かを考えている。
手にこめていた力は段々と弱まっていき、するりっと俺はその上げた手の中からすべり落ちて
大きくしりもちをついてしまう。ごつごつした岩場に尻を打ったので滅茶苦茶痛いはずなのだが相手の気圧される存在感に
痛みもどこか忘れてしまう。悠然と立つその姿はぴりぴりと緊張感と恐怖感で口の中にすっぱいものがこみ上げてきそうだ。
「君の事情は知っていますよ。戦争と言う奴ですね。生ある者はいずれ滅びると言うのに
自分の欲の為にお互いを傷つけあう。不毛で馬鹿らしい行為だ」
「……な、お前は一体ナンなんだよ! 此処はどこだ!? マユは……俺はオーブに居た筈なのに」
「君、自分が何故こんな目に合わなければいけないのか考えた事はありませんか?」
496(1): たいほうの人 ◆sZZy4smj4M 2008/01/22(火) 21:06:53 ID:lqPYglxk(5/5)調 AAS
以上、ちょっとガス抜き用作品を投下。取り合えず3話位目安で
497: 2008/01/22(火) 21:19:15 ID:Ze7WvoDq(1/2)調 AAS
>>496
たいほう氏 GJ!
元ネタは良く分からんが、続きを楽しみにwktkしながら待っている。
498(2): 2008/01/22(火) 21:32:05 ID:xs1EZR78(1)調 AAS
シン「ヤバイ。ルイズヤバイ。まじでヤバイよ、マジヤバイ。
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールヤバイ。
まず可愛い。もう可愛いなんてもんじゃない。超可愛い。
可愛いとかっても
「萌キャラ20人ぶんくらい?」
とか、もう、そういうレベルじゃない。
何しろ無限。なんか単位とか無いの。何萌とか何メガ萌とか超越してる。無限だし超可愛い。
しかもツンデレらしいよ。ヤバイよ、ツンデレだよ。
だって普通の女の子はツンデレじゃないじゃん。だってツンツンされてデレデレされたら困るじゃん。可愛くてツンデレとか困るっしょ。
ツンツンされて嫌われてるのかと思ってて、急にデレデレされたら泣くっしょ。
だから普通の女の子はツンデレしない。話のわかるヤツだ。
けどルイズはヤバイ。そんなの気にしない。ツンデレしまくり。ツンとデレの具合が最高。ヤバすぎ。
無限っていったけど、もしかしたら有限かもしんない。でも有限って事にすると
「じゃあ、ルイズの魅力ってナニよ?」
って事になるし、それは言葉で表現しきれない。ヤバイ。言語では伝達しきれない。
あと使う魔法が虚無。超強い。剣士の数で言うと100人分?わかんない。ヤバイ。強すぎ。さすが虚無。怖い。
それに声優が釘宮理恵。ツンデレボイス100%。ヤバイ。可愛い。鞭で叩かれたい。萌。
なんつってもルイズは俺の嫁。ツンデレとか平気だし。
他のやつらなんてツンデレとか上手く扱えないから嫌ってるけど、やっぱり可愛い、ルイズだから許せる。
ルイズは絶対俺の嫁。"ツン"と"デレ"両方好き。萌。ヤバイ。
とにかく貴様ら、ルイズのヤバさをもっと知るべきだと思います。
そんなヤバイルイズの使い魔になったサイトには嫉妬。超嫉妬。いつか必ず召喚されます。がんばる。超がんばる。
499(1): 簿記入門 ◆rxZFnGKLCg 2008/01/22(火) 22:04:40 ID:ZsxCWA3y(1)調 AAS
パルマが俺にもっと輝けと囁いている by シン・アスカ(17)
女難の最前線に立ち続ける覚悟はあるか? by シン・アスカ(17)
一つだけ言える心理がある。「パルマを決めたら諦めろ」 by シン・アスカ(17)
知ってたか?シグナムさんはニートの象徴なんだぜ by シン・アスカ(17)
食えよ、何処までも食費を稼いできてやる by シン・アスカ(17)
統合女難!?スレという劇場に舞い降りたネタキャラ by シン・アスカ(17)
愛に生き、愛に死ぬ。それが南斗の宿星 by 南斗六聖拳「殉星」・シン(17)
スターライトブレイカーすらも防ぎきる頑丈さ!by シン・アスカ(17)
この光学迷彩がヤバ過ぎる環境から程よく守ってくれる by シン・アスカ(17)
女たちはみんな一直線に俺を砲撃 by シン・アスカ(17)
エレガントにパルマ、クレイジーに散る by シン・アスカ(17)
ここからが俺のパルマレジェンドのはじまり by シン・アスカ(17)
永遠の美学の名は NO.PARUMA! by シン・アスカ(17)
いつだって何かに逆らい生きてきた by シン・アスカ(17)
女難に選ばれし男の体制への逆襲 by シン・アスカ(17)
人は俺を「ラッキースケベ」と呼ぶ by シン・アスカ(17)
500(1): 2008/01/22(火) 22:07:53 ID:kpLvYb9o(1)調 AAS
俺は16歳だ。このニセモノめ(`□´) by シン・アスカ(16)
501(2): 名無しさん@お腹いっぱい 2008/01/22(火) 22:09:58 ID:Xm8dtAeE(1)調 AAS
>>481
GJ!!
しかし、なんて甘さだ!極甘すぎるにも程があるぜ!!
そういえば、スカが「本体はラボにある」って言ってましたけど、
それってつまり、ラボでは数の子たちがシンとの「あま〜い生活」を観てるって事ですかー!?
502: 2008/01/22(火) 22:20:12 ID:7bBtcB5H(2/2)調 AAS
>>500
種死後期は17だからあってるよ。
ファーストアムロだって劇中で誕生日迎えたじゃないか。
>>501
もうモニターを量産すればすべてが丸く納まる・・・
スカ逃げてぇぇぇ!
503(1): 2008/01/22(火) 22:55:05 ID:Qo4V+ibp(1)調 AAS
「ハァー……」
「あれ?デス子どないしたん?」
「元気が無いみたいなの」
「無いみたいだね無いみたいだね」
「あ、皆さん……実は……マスターが昨夜から構ってくれないんです」
「それは酷いね……どうしてなの?」
「昨夜、マスターが女の子を連れ込んだんです。マスターはその子につきっきりで」
「「「!!!」」」
「しかも、マスターその子と一緒にお風呂はいってたんです」
「「「!!!」」」
「その後一緒のベッドで寝てましたし……」
「「「!!!」」」
「そのうえ今朝からその子はマスターにニャンニャンとじゃれあってて……」
「「「シンー!!アンタって人はー!」」」
「ニャー、ニャー」
「あぁこら、顔を舐めるな、くすぐったい……
……しかし子猫って可愛いなぁ……」
勢いで書いた
矛盾点とかここおかしいとか笑って流して
504(1): 2008/01/22(火) 23:01:00 ID:CHUVahxN(2/3)調 AAS
ん?放送期間中に誕生日を迎えたら、劇中のキャラは歳取るようになってんの?
劇中とは時間の進みが違うような
じゃあ凸やキラは19なの?
505: 2008/01/22(火) 23:02:59 ID:Ze7WvoDq(2/2)調 AAS
>>504
そうなって、つまりなのは達とタメって事だな。
まぁ、もの凄くどうでも良い事だけど
506: 2008/01/22(火) 23:06:53 ID:dkQNmLqi(2/2)調 AAS
>>503
よし、笑って流そう。
何となく、ツンデレが捨て猫拾った奴を思い出したZE!
そして、デス子は確信犯でやったに100パルマ。
507: 2008/01/22(火) 23:07:06 ID:CHUVahxN(3/3)調 AAS
まあたしかにどうでもいいことではあるかもしれんが・・・
だが他の作品のネタならともかく、なのはネタでシンが17だと何か落ち着かないな
ティアより年上ってことになるし
まあ俺は今まで通り16歳シンで脳内補完しとこw
508(1): 2008/01/22(火) 23:11:17 ID:+TMJ62p5(1)調 AAS
>>498
シンきめぇwwww
509: 2008/01/23(水) 00:32:51 ID:wunZ3/1F(1)調 AAS
>>508
釘宮病ルイズ型が発病しているからそっとしとけ
510(3): 2008/01/23(水) 00:38:38 ID:Q0vPQrXX(1)調 AA×
>>481
![](/aas/anichara_1199131603_510_EFEFEF_000000_240.gif)
511: 2008/01/23(水) 02:51:32 ID:+yzqWmMX(1)調 AAS
>>499GJだ!ここであれのコピペ改変を見れるとは・・・
512(1): 2008/01/23(水) 13:23:24 ID:gdKktVOF(1)調 AAS
>>510
…ジーンダイバー?
513(5): 2008/01/23(水) 16:13:15 ID:9pw3eW0s(1)調 AAS
誰もいないようなのでこねた投下します。
場所は六課内のどこか、と思ってください。
はやて「なぁなぁ、皆シンのどの部分にエロスを感じる?ちなみにうちは『うなじ』やな、がちで」
なのは「・・・またいきなり唐突だねはやてちゃん・・・んー・・・私は『髪』かな。
こう、わしゃわしゃっとしてあげたくなっちゃう感じの」
フェイト「私は『目』かな、ほら私たちそうなったらペアだし。深い部分で通じ合ってるというか」
ティアナ「なかなか通なところを・・・私は『手』ですね。頭なでてもらうときとかに、
あ男の人なんだって思うときが・・・って、何言わせるんですか!?」
スバル「んー・・・あたしは二の腕。腕枕とかしてもらう時にいい塩梅でさー」
エリオ「僕は断然背中ですね。細身の中に秘められたしなやかさが・・・
もう、抱いてくれ!!って感じです」
フェイト「・・・え、えりお?」
なのは「・・・フェイトちゃん・・・情操教育はしっかりしておかないと後から大変だよ?」
はやて「なんやなのはちゃんがいうと説得力あるな〜・・・まぁ、個人的にはシンはどこも
いいかんじなんやけどな」
特に落ちはありません。
ただなんとなく書いてみたかったんです・・・
514: 2008/01/23(水) 16:50:05 ID:MXKDgc+P(1)調 AAS
>>513
スバルwww
515: たいほうの人 ◆sZZy4smj4M 2008/01/23(水) 17:10:12 ID:kKUcdYBs(1/7)調 AAS
周りは雨雲の様な黒い雲が立ち込め、木々は枯れ何かえぐれた様な地形の後が見えるだけの異様な空間。
まるで中世の頃の世界のあり方そのままにその小さい島とも思える程の大陸が空の上へと浮いていた。
その片隅に大陸……なぜか展開されている12枚分の畳が敷かれた生活スペース。真ん中にどんっと置かれるコタツに
冷蔵庫とコンロなどが置かれた異様な生活観が醸し出されている一角があった。
寝転がりながらもぱらぱらとぽてちをぱりぱりと噛み砕く音となんだか分厚い本を読み漁っている少女が二人。
二人とも年の頃は中学生か高校生になる手前といった感じか。
菓子を漁る少女の容姿は赤い髪のショートヘア。ボブに行くか行かないかといった感じで首まで髪が伸びており、
目はやや釣りあがりながらも丸いラインから冷たさと暖かさの中間と言った印象を与える。
もう一人の本を読み漁る青い髪の少女。こちらは赤い髪と対照的で腰元まで伸びた髪に
それをおでこが見える様にオールバックにしている。前髪が一切無い肌の白さと目の鋭さが印象に
残り冷たい冷やした鉄板の様な印象を与える。それぞれ少女は髪色と同じ赤い瞳、青い瞳をしている。
おかれているCDコンポからは今流行りの曲らしいラブソングが流れながらもくつろいでいる中、少年が更に一人。
ぱりぱりと目の前でスナックカスをたたみにこぼす少女の回りを一々掃いたり
本を読み散らかす少女の破った帯やらビニールやらを拾い上げてゴミ箱へと片付けている。
ばんっとその分厚い本を読み終えた少女はふと何かを思い立ったかの様に顔を上げながら
少年を全く見やることなく声だけで用件を伝えていく。
「シン、次の本とCD買って来い」
「あー、私も御腹はすかないけど、何か食べたい。私は雑誌。5分で行って来てくれない?」
掃除機をかけている少年、その音に掻き消されて聞こえないといったそぶりで少年は掃除を続けている。
少女達と同じく年の頃は中学、高校生手前といった感じだろうか。肌は白く瞳は赤い。
パーカーの様な薄紫色の上着にやや黄土色のズボンをはきながらも真っ白いエプロンをしていかにも主夫って感じを装っている。
少年にじろりとにらむ視線が背中に突き刺さっているがそれでも気にする事の無い素振りを見せれば
二人の少女はこくっとうなずいた後手から赤黒い光の玉を出す。
ばちばちっと音を立てながらも手をかざした次の瞬間にそれが少年の背中へと当たる。
それはほんの一瞬で、大きく音を立てたと共に少年の体を吹っ飛ばす。砂煙と共に少年は顔を地面に擦り付け
ながらも約10m程地面に体を投げ出されながらもえぐれた地形に叩き落された。
少年は2分ほど沈黙する。遠くから起き上がるのが確認すれば、少女達はその遠距離から
買い物用の手提げ袋を投げつけて少年の顔へと再びクリーンヒットをかましぶっ倒れてしまう。
再び1分ほどの沈黙の程合間にはさんだ後起き上がり中、今度はも駆け上がる。
ぜぇぜぇと息を切らしながらもひざに手をつけながら赤髪の少女はしれっとした表情で言葉をつむぐ。
「約3分経ってるから後2分ね。がんばって」
「……お前らちょっと待て」
「待たされているのは私達だ。仕事をサボるな」
青い髪の少女は何を偉そうにっと言った感じの雰囲気のまま起き上がりながらも再び手の中で赤黒い光の玉を作っていく。
それを制止させる赤髪の少女。どうやら比較的赤髪の方が常識?はあるらしい。
青い髪の少女はその挙動に少し訝しげ感想を持ちながらも取り合えず二人ともコタツから出て立ち上がる事にした。
二人とも体に付いた毛玉やらスナックカスやら払いながらも少年と対峙する。
仮面の様に張り付いた表情からは一切の感情と言う感覚が把握出来ない中、少年は駆け上がって来て
切らしていた息を整えて少女立ちへと食い下がる。
516: たいほうの人 ◆sZZy4smj4M 2008/01/23(水) 17:11:13 ID:kKUcdYBs(2/7)調 AAS
「言いたい事が多過ぎるんだがまず! 本もCDも雑誌も何日か前に買って来たばっかりだろ」
「私達は一度詠めばもう頭に入る。それにお前の意見など知らない。さっさと買って来い」
「何でお前ら自分で行かないんだよ!」
「あら、前に言ったでしょう? 私達はここに居るのが仕事なの。この枯れた泉を見守るのが命令だもの」
二人とも何を今更っという感じでお互いの顔を見合わせた後、首をかしげている。
少年もそれは前に聞いていたのかくぅっと大きく顔をしかめながらもぎりぎりと奥歯を歯軋りさせながら
首を左右に振る。髪をかきむしりながらも己をの勢いを保つ為、ぱんっと自分の両頬を打って気合を入れた。
それを見た青い髪の少女は間髪居れずに少年に対して平手打ちをかます。乾いた皮膚の叩いた音が周囲に響く中
少年は何故いきなりそんな事をされたか解らないまま目を潤ませながらも今にも泣きそうな顔をしていた。
「な、何をするんだ!」
「お前が痛がりたそうだったから協力してやった」
「何処の世界にいきなりビンタされて喜ぶ男が居ると思ってるんだ! 俺はそういう趣味じゃない!
後もう一つ言わせろ! お前らいい加減”服を着る”と言う習慣を身に付けてくれ!」
「はいはい。言ったわね? 今度こそそれで終わり?」
少年が二人の少女を指をさす。その言葉通り二人とも一糸纏わぬ姿をしていた。
白い肌に発育途上の平坦なライン。寒さを感じる事も無いのか震えや鳥肌、肌が赤くなるといった
生命的な反応を一切見せないまるで陶器の様な体。少女達はもう既にその言葉は聞き飽きている
と言った感じでまるで聞く耳を持たずに視線だけを逸らしながら、早く行かないかと
面倒そうに腕を組みながらも既に少年の言葉を聞き流す準備を整えていた。
「いいか?満に薫。俺が別にどれだけ吹っ飛ぼうがお前らの全裸もまぁ人間は慣れれば何となる。
いや、後者は14歳の男としてダメな気がするんだがそれでも何とかする。
だがそれじゃ女の子として二人ともダメだと思うんだ」
「解ったわシン。憂慮するから行ってらっしゃい。時間は後3分で伸ばしてあげる」
「文句を言う意味が解らない。それにタイムロスの上に時間延長……満、少し甘やかしてはいないか?」
少年の必死の訴えにまるで政治家の様にしれっとした表情のまま許諾して彼に買い物袋を持たせる
満と呼ばれた赤い髪の女。薫と呼ばれた青い髪の女はその挙動に一瞬驚きの表情を見せながらも
すぐに能面の様に無表情が張り付いた様な顔へと戻っていく。
完敗。少年は今日もまた徹底的に言い含められた後、目にあふれる涙をぐっと抑えながら
180℃体を旋回させた後、その空高く浮かんでいる島からダイブする。
「べ、 別に諦めた訳じゃないからな。 いってきます!!」
「いってらっしゃい。……ねぇ薫、人間って何であんなにすぐ泣くのかしらね?」
「弱いからだろう?」
「それもそうね。弱い生き物を理解するのって難しいわ」
「じきにその必要も無くなる」
517: たいほうの人 ◆sZZy4smj4M 2008/01/23(水) 17:12:08 ID:kKUcdYBs(3/7)調 AA×
![](/aas/anichara_1199131603_517_EFEFEF_000000_240.gif)
518: たいほうの人 ◆sZZy4smj4M 2008/01/23(水) 17:13:08 ID:kKUcdYBs(4/7)調 AAS
「な、貴様は……ふん。子守用のガキか、何しに来た! 此処は私が」
「……ちょっと、ナンなのよ行き成り!?」
「待って! コイツも敵かもしれないわ!?」
風に吹き飛ばされながらも自らの力を持って衝撃を吸収し、構えを取り直す少女達。
誰に教わった訳でもなく、誰に命令された訳でもなく、何かの目的の為に少女達は
自らに戦う術を、持ち合わせていた。魔物はソレを見て何を思ったのか?
睨む化け物の顔は酷く複雑そうな顔に見えるのは少女の一人だけ。
他の存在は疑念と恐怖、怒りと敵意をむき出しの視線をその石肌にぶつけている。
「まったく何なのよあれ!……ってどっかで見たことあるけど……狛犬?」
「あれは、ガーゴイル。古い西洋の建物で雨水を誘導したり天や外部からの災いが来ない様にするおまじないの石像。
だけど、なんでこんなものが……あの人意外は他に敵も居ないと思ってたのに」
「へぇぇ。あれ、けど何かあっちも揉めてるよ?」
立ちはだかる魔物へと男は何やら不機嫌そうな面構えを見せたまま魔物へと怒鳴っている。
手をわなわなと震わせて、眉間に皺を作りながら、歯をきしませている。
男はプライドが高いのだろうか? タイミング的に彼を助けに入ったその魔物に対して酷い敵意を向けている。
力を込めたまま、何か返答を間違えば魔物の方へと力を放たんとするほどの勢いを見せながらも
それに細く切れながの大きい瞳を見開いて魔物は言葉を返す。一瞬男はその視線に気圧されるがすぐに持ち直す。
魔物はいらつく男をなだめながらも自身に満ちる何かの欲求を握りつぶす様な苦悶の声色の印象を与えた。
「誰に頼まれた!? あの女どもか? この小間使いのガキが!」
「ま、そんなとこだよ。交代だ。一度下がってくれ」
「何!? 貴様、新入りの癖に何様のつもりだ! この私を差し置いて手柄は横取りなど!」
「あいつらはまだ、長期戦をやってないだろ? 時間を掛ければ肉体はともかく精神がバテてくる。
俺が一旦引き継ぐ。止めを刺したきゃそっちが割り込めば良い」
「な、私ひとりであんなガキ共など!」
「俺もそろそろ戦闘の肩慣らしをしたくてね。手柄とか要りませんから、確実にやりましょうよ。あのお方の為に」
519: たいほうの人 ◆sZZy4smj4M 2008/01/23(水) 17:14:12 ID:kKUcdYBs(5/7)調 AAS
「な、貴様は……ふん。子守用のガキか、何しに来た! 此処は私が」
「……ちょっと、ナンなのよ行き成り!?」
「待って! コイツも敵かもしれないわ!?」
風に吹き飛ばされながらも自らの力を持って衝撃を吸収し、構えを取り直す少女達。
誰に教わった訳でもなく、誰に命令された訳でもなく、何かの目的の為に少女達は
自らに戦う術を、持ち合わせていた。魔物はソレを見て何を思ったのか?
睨む化け物の顔は酷く複雑そうな顔に見えるのは少女の一人だけ。
他の存在は疑念と恐怖、怒りと敵意をむき出しの視線をその石肌にぶつけている。
「まったく何なのよあれ!……ってどっかで見たことあるけど……狛犬?」
「あれは、ガーゴイル。古い西洋の建物で雨水を誘導したり天や外部からの災いが来ない様にするおまじないの石像。
だけど、なんでこんなものが……あの人意外は他に敵も居ないと思ってたのに」
「へぇぇ。あれ、けど何かあっちも揉めてるよ?」
立ちはだかる魔物へと男は何やら不機嫌そうな面構えを見せたまま魔物へと怒鳴っている。
手をわなわなと震わせて、眉間に皺を作りながら、歯をきしませている。
男はプライドが高いのだろうか? タイミング的に彼を助けに入ったその魔物に対して酷い敵意を向けている。
力を込めたまま、何か返答を間違えば魔物の方へと力を放たんとするほどの勢いを見せながらも
それに細く切れながの大きい瞳を見開いて魔物は言葉を返す。一瞬男はその視線に気圧されるがすぐに持ち直す。
魔物はいらつく男をなだめながらも自身に満ちる何かの欲求を握りつぶす様な苦悶の声色の印象を与えた。
「誰に頼まれた!? あの女どもか? この小間使いのガキが!」
「ま、そんなとこだよ。交代だ。一度下がってくれ」
「何!? 貴様、新入りの癖に何様のつもりだ! この私を差し置いて手柄は横取りなど!」
「あいつらはまだ、長期戦をやってないだろ? 時間を掛ければ肉体はともかく精神がバテてくる。
俺が一旦引き継ぐ。止めを刺したきゃそっちが割り込めば良い」
「な、私ひとりであんなガキ共など!」
「俺もそろそろ戦闘の肩慣らしをしたくてね。手柄とか要りませんから、確実にやりましょうよ。あのお方の為に」
520: たいほうの人 ◆sZZy4smj4M 2008/01/23(水) 17:15:14 ID:kKUcdYBs(6/7)調 AAS
そう言うと、魔物は翼を翻して少女達へとその巨大な台座で二人を押し潰そうとする。
咄嗟に避けられて、片方の少女へとけりを入れられるが、それは石造りの台座に当たっただけで逆に足を痛めてしまい蹲る。
いったぁあっと言う少女の悲鳴が緊張感を一気に解きほぐしてしまうほどの明るい声だった。
やれやれっと言わんばかりに魔物は首を左右に振りながらその手を大きく掲げながら叩き付けようとするが……それ自体がフェイク。
もう一人の少女は回りこんだまま、空中からのフットスタンプを魔物の後頭部へとぶち当てる。
元々猫背だった姿勢の魔物はそのまま大きく前のめりになった所を、先ほど蹲っていたもう一人の少女は低い姿勢からのアッパーカットを
上へと打ち当ていって、上下からの衝撃に文字通り石頭はびしりっと大きく亀裂が入ってくる。
今度は魔物の方からの絶叫が辺りの空気を劈きながらも痛みを振り払うかの様な右腕のなぎ払いをする。
全長はおおよそ3m近くあり、太さはペットボトル2〜3本を束ねた位の大きさの腕が身長150にも届くかわからない小柄な少女の
右わき腹を狙っているが、その一撃も壁の様にうっすらと貼られている光を纏った左手の掌打で止められる。
まるで大きな壁を殴ったかの様な感触。わずかに戸惑いを残しながらも
それを見越しての魔物の左手は爪の鋭さも合わせられた抜き手を少女と放とうとする。
恐らくこれが当たれば、少女の左わき腹は骨と肉ごと全部ごっそりと持っていかれる可能性があった。
「危ない!」
「なっ! 女の子の顔と髪に傷付けるなんて最低!」
少女たちの言葉は僅かに交わしたまま、頭の上からの蹴りをしていた少女は既にもう一度宙を待った後、その止められていた右腕に対して
烈風を纏ったかかと落としを放たれる。右ひじの関節を狙ったその高いヒールでの一撃はそのまま右腕の関節を粉砕し
ごとんっと大きな音を立てながらも石造りの右腕を地面へと落としていく。それによって大きく体のバランスを崩したのか
魔物の放つ左腕の抜き手はそのまま少女の左ほほと耳に切り傷と膨張している髪の毛の一部を持っていくことに成功するが
それの突き出した腕を脇に抱えられれば、その巨体を物ともせず少女の強力で台座を引きずられながら
魔物は軽く少女の周りを一回転した後、飛ばされた。大きな体は枯れた木々達を圧し折りながらも吹っ飛ばされていく。
「流石にあんな化け物を投げ飛ばすのは女の子としてはどうかと思うけど」
「え? ・・・・・・あ…あははははっ、仕方ないでしょ! 意地悪言わないでよ!」
「ふんっ、やはり私でなければ相手は務まらん様だな」
「え、あ……あれって…うそっ!?」
少女二人は男の言葉を無視する様に振り返る。視線の先には木にえぐられ繊維に沿う様に
割れ目がぴしりっと広がる中、其処には小さな石が一個突き刺さっている。
それから恐る恐る視線を前へと向けられると目の前には石森の木々を傷付けながらも
まるで散弾銃を放たれたかの様に石つぶてが自分達に向かって放たれていた。
「「あ、ありえなーーーーーい!!!」」
521(2): たいほうの人 ◆sZZy4smj4M 2008/01/23(水) 17:17:37 ID:kKUcdYBs(7/7)調 AAS
以上。一部ミスって二重レスしてしまいました。申し訳ないorz
久しぶりの出筆のせいか腕が落ちたのか色々舵取りが難しいですのSSって(遠い目)
522: 2008/01/23(水) 17:51:02 ID:8x9xWKg9(1)調 AAS
>>521
避難所の毒吐きスレを見ましたか?
貴方の投下したものに対する感想が結構書かれていますよ。
そしてそのほとんどが元ネタが分からず感想が書けないといったものなのですが。
今回投下された物も相変わらず元ネタが表記されていなかったので、もしかしたら避難所を見ていないのかと思いこういうレスをさせていただきました。
ぜひ避難所を見てください。
できれば今回の投下は避難所を見てからして欲しかったです。
523(1): ◆7XTyrhgppY 2008/01/23(水) 18:06:29 ID:TEOgURrV(1/4)調 AAS
>>521
もしかして、 [二人はプリキュア スプラッシュスター]でしょうか?
最後の「ありえな〜い」で思い当たるのがその作品しか無いので……。
感想については……、 今の時点では、 正直なところ書きようが無いです。
一応女難らしき描写がありましたが、 それ以上に作品の内容がよく解らないので……。
524: 2008/01/23(水) 18:21:43 ID:IAJDkyp4(1)調 AAS
>>513
エwwwリwwwオwww
お前が壊れたらもうまともな奴残ってないだろww
525: 2008/01/23(水) 18:28:47 ID:5fq1cqM+(1)調 AAS
>>523
その様ですね、満と薫も出てきましたし。
プリキュアと闘っていたのは、最初の敵カレハーンかな。
でも、お試し0の段階じゃ訳わからんかったですよ。
やっぱり、元ネタ表記は必要だと思いますよ。
526: 2008/01/23(水) 18:46:28 ID:Zee52aaD(1)調 AAS
>>513
エwリwオw・゜・(ノД`)・゜.
527(2): 朝倉さんとシン君 ◆7XTyrhgppY 2008/01/23(水) 22:08:21 ID:TEOgURrV(2/4)調 AAS
小ネタを投下します。
ある日の休日、 やる事が無く部屋に居たシンは考えた。
シン「皆が性格を変えた姿を想像したら、
暇つぶしになるんじゃないか?」
と言う訳で、 早速考えてみる事にした。
1 喜緑さんの性格をしたシア
〜想像中〜
シア「私は常々思います。
何故空気と呼ばれるのかと。
それは……、 私が無個性だからです!
と言う訳なので、 私はこれからは個性を作りたいと思います!
……ところで、 どうやって作るのか教えて下さいませんか?」
〜想像終了〜
シン「ぐふふっ。
やっぱりシアは、 最後はぬけてないとな。
次は……。」
2 シアの性格をした涼子
〜想像中〜
朝倉「ねぇ、 シ〜ン君。
私の考え、 聞いてくれないかしら?
私ね、 これからはヤンデレの時代だって思うのね。
そうなると、 私にはナイフって武器が有るから、
ヤンデレ状態に何時なってもすぐに活躍できると思うの〜。
そうすれば、 もう誰にも私を空気って呼ばれ無くなるわよね!
よ〜し、 これからアハハ笑いの練習をしてくるわね〜。
それじゃシン君、 じゃあね〜!」
〜想像終了〜
シン「明るいヤンデレか……。
一瞬でも見たいって思っちまったよ。
さてと、 最後は……。」
3 楓の性格をした喜緑
〜想像中〜
喜緑「アスカさん、 私に出来る事が有りましたら、
何でも言って下さいね。
私、 精一杯ご奉仕させて頂きますから。
え? どうして尽くしてくれるのかですか?
私は、 アスカさんのお世話をするのが生き甲斐ですから……。(照)」
〜想像終了〜
シン「うわ……。
想像しただけで怖くなってきた……。
喜緑さんはやっぱり、
喜緑「やっぱり腹黒くないと、 でしょうか?(笑顔)」
そうそ……う……。
きっ、 喜緑さん……!
……ど、 どうしたんですか?」
喜緑「いえ、 アスカさんが本日お休みだそうなので、 遊びに来たのですが……、
どうやらお楽しみの真っ最中みたいでしたね……。」
シン「喜緑さん、 その、 わ、 悪気は無かったんだ!」
喜緑「ご安心して下さい、 朝倉さん達には言いませんので。
……ただ、 私、 最近誰かと一緒に遊びに行きたいんですよ、 ね。[シンをチラ見]」
シン「……もし良かったら、 今度の休みに俺と一緒に遊びに行きませんか?」
喜緑「本当ですか?
それは、 今度のお休みが楽しみになりました。(笑み)」
こうして、 シンは喜緑さんと遊ぶ約束をする事になった。
528: 朝倉さんとシン君 ◆7XTyrhgppY 2008/01/23(水) 22:10:10 ID:TEOgURrV(3/4)調 AAS
ただし、 この一件を何処からか知ったyagami達は、
シンに地獄を味遇わせる為に追いかけて来る事になる。
シン「はぁ、 はぁ。
此処もそろそろ危なくなってきたな。
見つかる前に早く逃げ…、
yagami「シ〜ン……。
逃がさへんで〜!」
なのは「ねぇシン、 詳しくお話しをしようか?」
フェイト「うんうん。
お話しをしようよ!」
ティアナ「べ、 別に私はどうでもいいけど……、
と、 とにかく! 詳しい説明をしてもらうわよ!」
う、 うわぁ〜〜……!」
………。
朝倉「あ〜あ、 私もその地獄に参加したかったわ〜。(笑み)
それじゃ皆、 じゃあね。[手を振る]」
529: 朝倉さんとシン君 ◆7XTyrhgppY 2008/01/23(水) 22:12:52 ID:TEOgURrV(4/4)調 AAS
お目汚し失礼しました。
来月の聖戦(笑)の為にネタを練り始めようかと思います。
では失礼しました。
530: 2008/01/24(木) 04:40:28 ID:QJa/5+jc(1)調 AAS
>>498
死ぬほどわろた
531: 2008/01/24(木) 05:15:33 ID:poZ2Wac9(1)調 AAS
>>527
シン、そんな現実逃避しなくても…w
532: 2008/01/24(木) 13:33:29 ID:WtjeD4VV(1)調 AAS
>>527
シン迂闊すぎwww
533(2): 名無しさん@お腹いっぱい 2008/01/24(木) 21:11:03 ID:efPvY0v/(1)調 AAS
>>513
GJ!
スバル何さらりと爆弾発言してんの?!www
エリオーー?!、早まっちゃダメーーー!?www
534: 2008/01/24(木) 21:35:10 ID:Q7/WcUih(1)調 AAS
>>533
スバルだもんな、それは仕方ない
後、>>513
エロオwww自重しろwww
535: 2008/01/24(木) 23:05:12 ID:amMkY+la(1)調 AAS
>>533
あれだ、スバルはスバル時空初期と考えれば違和感はない。
536: 2008/01/24(木) 23:06:55 ID:/GHrLKuA(1)調 AAS
OG外伝クリア
何か色々と使えそうなネタが多かった
心配してたカプ関係も、確定したものは一つも無かったし、むしろ中にはフラグが完全消滅したのもあって、このスレ的には収穫多かった
537: たいほうの人 ◆sZZy4smj4M 2008/01/25(金) 00:57:30 ID:b+LVExUH(1/5)調 AAS
まどろむ思考にふわふわと浮くからだ。戦士は戦い、守り、死んだ。
愛する人の船を守るため、自らが盾になり、青き正常なる歪んだ光の前に体を保つ事は出来なかった。
戦士の肉体は熱で溶けてしまい、兜だけが唯一その無の宙空へと飛ばされてしまう。
「……ふっ、流石にこれは可能に出来なかったか……で、俺が行くのは天国か? 地獄か?」
「……ざなさい……るので……す」
体の感覚が段々となくなっていく。これが死か、これが無か、これが終焉なのか。
戦士は消え行くどころか益々冴え渡る意識に違和感を覚えながらも既に無い眼球を開ける脳命令を出すと
ふと目の前の輝かしい光とと共にやけにファンシーなシルエットが遠くから近づいて来る。
もはや無いまぶたを閉じようと、既に無い手を翳そうと戦士の魂は体へとそう命じる。
「起きなさい。エンデュミオンの鷹。貴方はまだ不可能を可能にする使命があるのです」
「ん、ンゥッ……うわっ、神様って奴か……んーーーもうちょい俺として年上が」
「なっ! あ、うぅっ……すいません。発育が悪くて」
「いやいや、良いって良いって後人間換算で5〜10年育てれば立派ないい女になるさ」
「そ、そうですか。有難う御座います。そういうのはあまり言われた事が無いので」
目の前にいかにも神様っぽい女の子が居た。ややうすピンクの髪にまるで
ハートをかたどったかの様に金属上の装飾。明らかに身長より高くそんなものを背負って重くないんだろうか?
と周りを心配させるほどの重量感がある。服装はチューリップの葉を模した様なフリルをしたドレス。
中途半端な威厳のあるデザインに一瞬リアクションに困りながらも戦士はある印象を心ので呟く。
『うん、幼い。年の頃は高く見積もっても10歳位か。
パイロットとかの低年齢化が進んでいた俺の生前だったが神様までロリコン化とは恐れ入る。
頼むから俺達の兄弟のおっぱいを返せ! 何で、あの世行って子供の面にへこへこしなきゃならんのだ。
全く、マリュー位のボリュームがないとやはり女として抱くという感じがしないよな!』
とか、何とか思っている戦士を尻目にめったに褒められた事が無い女神っぽい格好をしたょぅι゛ょ は
頬を染めながらも照れている。こほんっと戦士が軽く咳払いをすればはっと気づいたのか
粛々と頭を下げながらもこちらも軽く咳払いをして話しを再開する。
「エンデュミオンの鷹、貴方はまだ救わなければならない使命があります」
「んーいや、俺死んだぜ? 陽電子砲直撃で生き残れる訳ないだろ」
「……はい。そうなのですが今、私の世界では運命が歪められようとしているのです」
「ん?話しが繋がらないんだが……俺の死と」
「今回、そちらの世界を統括する羽鯨との相談の結果、貴方が死ぬと後々運命に差し支えるそうなので
こちらの世界の運命の歪みを直した報酬として戻った際、貴方を生き返らせるという契約をしました」
「待て、羽鯨って神様だったのか!!」
「……細かい事象は触れないで下さい」
「おいおい、女神様もいい加減だな」
「世界が折り重なり、理、時の流れ、存在の行き来が絡むと色々と解釈が大変なんです。どうかご理解を」
538: たいほうの人 ◆sZZy4smj4M 2008/01/25(金) 00:59:14 ID:b+LVExUH(2/5)調 AAS
深々と頭を下げる女神らしきょぅι゛ょ に対して深く突っ込むのが野暮だと判断した男は
なんだか申し訳なさそうな顔をしながらも泣きっ面なょぅι゛ょ に対して
やれやれっと言った感じで戦士は既に肉体が存在しないが肩をすくめようと体を動かそうとしていた。
女神らしきょぅι゛ょはぺこぺこと頭を下げながらも何とか話しを迅速に進めようとする。
調停者と言うのも大変だなぁっと戦士は印象を抱きながらも話しを続ける様にこくこくと肉体無き魂をうなずかせる。
「ま、要するに世界救えば生き返らせてやるよって話しかい?」
「はい。纏めるとそんな感じです。では早速ですいませんが今私達の救世主が危機に陥っています」
「……また、突然だな。なんだか俺はほんと戦う為に蘇らせられるって事なのか?」
「あ、自己紹介が遅れました。私、泉の郷という精霊郷を治める王女、フィーリアと申します。
貴方が滅ぼされた泉の再生を手伝ってくれると私の力も戻り貴方の蘇生に力を尽くせるので頑張って下さい」
戦士には「このょぅι゛ょ 今さらっと流した上に女神様と思ってたらめちゃくちゃ地位がランクダウンしてることをさくっと言いやがった」
と内心思いながらもそれをぐっとこらえる大人の懐の深さがあった。ょぅι゛ょ が手を翳すとそこから光共に
流れる水が戦士の魂を包んでいく。魂から肉体が再構成されていく。徐々にその肉体が整えられていく。
青白い体、頭は無くその部分には突起物がありまるでシルエットはヒトデの様なすがたをしている。
えら呼吸をするための切り込みも体に入っておりふと、手で背中を触ってみるとなんと背中の首筋に当たる部分に口がある。
体の中心には紋章の様な黄色の模様に胸の部分にぎょろりとした目が見開かれ、明らかに人の体ではない。
「……な、なんじゃこりゃーーーーー!」
「黄金の泉のしずくを使ったのですが私の力も削がれています。
人の姿でいられるのは僅かな刹那のみ。今はその魔力の塊である肉体で我慢して下さい」
「趣味悪! つか、マントみたいなのが体の一部になってるぞ!?」
「……お気に召さないのでしょうか?……どうしてもと言うならなら、地獄の魔人の力を借りて別の姿と言うのもありますが」
「当たり前だ。しかもこれじゃ小瓶に入る位のサイズじゃないか。そっちにしてくれ。そっちのが強そうだし!」
「ただ、そちらの姿だと常に人間の少女を苛めながら殺人事件などを解決しないと肉体が維持出来ない体に」
「…………なんだよ、その面倒な制限は」
「強い力にはより大きな対価が必要と言うことです」
「もっともらしい事を……あー、解った解った。これでいい。人間の姿には一時戻れるんだろう?」
「はい。今は救世主のピンチの時だけですが徐々に時間は延ばせる筈です」
戦士は思う。すごく馬鹿にされているんじゃないか? これは何かの虐めかすごいどっきりじゃないか?
自らは片手に納まる程度のまるでヒトデの様な面妖な姿へと成り果てた自分の手足を見つめながらも
今与えられた試練に対して出来なければ、また誰かを救わなければと言われると
断ることの出来ない自分のお人よし加減に心の中で涙を零す。
ょぅι゛ょはそんな戦士の心中を察する事も無く、再びに手には黄金の帯のオーラを束ね紡ぎながらも
一つの形を為さんとしていく。円柱上の黄金の塊。繭の様な滑らかなラインに何個か小さく黒い穴が開いている。
「では、エンデュミオンの鷹よ。これが貴方に授けし力。黄金の泉の力を秘めし
不可能を可能にする変幻自在の魔の力です」
「…なんだこのまるいカプセルみたいな金ピカは」
「蒼き潮風がすべての生命と知恵の誕生を司る『黄金の魔銃』です。貴方ならきっと使いこなせるはずです」
「……黄金の魔銃?」
539: たいほうの人 ◆sZZy4smj4M 2008/01/25(金) 01:00:59 ID:b+LVExUH(3/5)調 AA×
![](/aas/anichara_1199131603_539_EFEFEF_000000_240.gif)
540: たいほうの人 ◆sZZy4smj4M 2008/01/25(金) 01:03:01 ID:b+LVExUH(4/5)調 AAS
少年の声と、初老の小男の声が重なると同時にガラクタ達の隙間から一斉に黒い華が咲き乱れる。
真っ黒なバラ、真っ黒な百合、真っ黒なチューリップ、真っ黒なカスミソウ。
無機質な空間が一瞬にして花畑へと変わりながらもその中から老人の願いの声が響き渡れる。
華からは大きな影が生まれていき、少年の影へと繋がっていく。
それはとてもとても、大きな翼と爪と腕を持ち台座に構えし魔獣の影。
「終わりなき雨空を見上げ続ける不屈の肉体”レイニーブルーチェスト”」
ガラクタの中から青い光が少年へと襲い掛かり胸を貫いていく
貫き胸の筋肉を突き破り心臓へと絡みつくのは悲しげな雨の色を彩りし種。
その刹那すぐに少年の体は変貌を遂げていく。
大きく体を渦くらませながらも服の下から突起物や肉体の筋肉がミシミシと音を立てながらも
まるで狼男が変身したかの様に上の服が破れながら手は爪が伸び、骨を軋ませて人の形を捨ててゆく。
口元からは犬歯が抜け落ちたかと思うとそのまま獣の様な牙が伸びきっていく。
「衰える事なき永久の石の核”ストーングレイコア”」
灰色の光が少年の光を包み込みその光は徐々に種の外殻の様な形を現しながらも少年の肌が割れる。
まるで、古代の石化した種か琥珀の様に灰色の光がうっすらと消えながらもそれと反比例しながら少年は
ぴしりっと全身がひび割れたかの様な黒い筋が入り、ぱらぱらと角質化した皮膚が地面へと落ちる。
そして、徐々に体は灰色へと染まり、まるで最初から彼が石の彫像だったかの様に見える。
「風強き日も動かぬ暗き影の足”ストレッドシャドウレッグ”」
足に絡みつく黒い影が地面から競りあがりながらも黒い種が少年の右足に強く食い込まれたと同時に
一つの台座の様な形へと変貌を遂げていく。彫刻からは悲しみをたたえる彫像が浮き上がりながらも
既に人の形ではなくなった少年の足の爪ががっちりとその台座へと爪を立てて食い込まれていく。
「死してなお守り通す白骨の翼”ボーンホワイトシルエット”」
白骨の様な色をした種が少年の背骨へと突き刺さり抉り、脊椎へとその根をはり伸ばしていく。
背中から浮き上がっていた突起物はついに皮膚を突き破りその真っ白な骨が天高く掲げられると
増殖、形を成していく。羽化したばかりの蝉の様に段々とその形は大きな翼へと形を成していく。
嗚呼、既に少年は人ではなくなっていた。ならば、少年は何か?
小男はその巨体を見上げながらも少年の姿に名前を与えた。
君は、既に鬼であり、機械であり、君が纏いし念を司る器の象徴である。
そして、少年は高らかに自らの”器体”の出撃を宣言する。
「護るべき命の為耐え続ける不動の石獣『ガーゴイル・インパルス!』」
「ふむ。まだ、貴方が求める絶望の形とは大分遠いですが最初はこの様なものでしょう。
さて、いってらっしゃいませぇ」
「では、行って来るよ。薫と満には御仕置きを今のうち考えておけと伝えてくれ」
「はい。よしなに」
541(1): たいほうの人 ◆sZZy4smj4M 2008/01/25(金) 01:11:14 ID:b+LVExUH(5/5)調 AAS
以上です。すいません。少し話が伸びそうで後1〜2話で取り合えず区切りは付きそうです。
それと、毒吐きスレのレスは読んでいます。
今自分の中でどう繋げるかどう説明するか少し迷っているのでレスは控えています。
また、変なこといってしまうとちょっと怖いんで今レス推敲中で
多分一区切り付いたらちゃんと答えられると思うんですがそれまで延ばす形になってしまいすいません
後、今回説明部分のパートが集中して
女難シーンがちょうど無いシーンが二つ重なってしまい申し訳ありません。
542: 2008/01/25(金) 01:34:33 ID:4/0POdhF(1/2)調 AAS
>>541
いやだから、元ネタ教えてプリーズ
543(1): 2008/01/25(金) 02:09:12 ID:0IW4HdjN(1)調 AAS
まあ、たいほう氏の代わりに答えると「プリキュアスプラッシュスター」だよ
ファンからは黒歴史認定されているが、敵役だった薫と満というキャラは主人公達よりも人気があった
ちなみに余談だが、昔アニキャラ板には「シン・アスカと前田慶次がプリキュアスプラッシュスターを応援するスレ」というのが存在した
544: 2008/01/25(金) 02:20:03 ID:4/0POdhF(2/2)調 AAS
>>543
トンクス
545: 2008/01/25(金) 04:22:01 ID:RWVhd+5L(1/7)調 AAS
投下予告
546: へいこうせかいなですてぃにー ◆0t6EqpwX8M 2008/01/25(金) 04:23:29 ID:RWVhd+5L(2/7)調 AAS
今回までのあらすじ。
冥王がそろそろ我慢の限界だよ!
あらすじ終わり。
もはや屋外と大差ない程まで廃墟と化したその食堂にて、その集団は装置の前に集合する。
とはいえその内で万全なのはもはやエリオとキャロのみである。
はやては貧血をおしてティアナと交戦したせいで再びグロッキー寸前。
フェイトは前回(case3参照)での刺激が強すぎたのか、五秒に一回は違う世界へ旅立っている有様。
ティアナは底力全開のはやてと幸せ全開のフェイトにフルボッコされて生ける屍と化している。
シンはヴィータとスバルとの連戦で色々出し切ったのかぶっ倒れている。
激戦を繰り広げていたなのはとヴィータは、零距離ディバインバスターとラケーテンハンマーが
クロスカウンター風に決まった直後にダブルノックアウト。以降どちらもピクリとも動いていない。
ちなみにKY認定されたスバルはほぼ全員からバインドをかけられてその辺に転がっています。
「……なあ、そろそろお開きにした方がいいと思うんだが」
「物凄く……同感です……」
疲れた声でスカリエッティに言うシンに、これまた疲れた声でエリオが同意する。
エリオはエリオで精神的ダメージがたまっているらしい。
物凄く元気に装置を弄繰り回していたスカリエッティが手をとめ、二人を振り返る。
「……ふむ。まあ確かに、もうテストには十分な回数は稼動させたからな。
私としても今日見つかった特殊事象を研究したくはあるし」
「「「「「え゛――っ」」」」」
不満そうな声が×5。
即座に復活したなのはとフェイトとはやてとヴィータとティアナがスカリエッティの前に横一列に並んで講義する。
こいつらの活力は底無しか!? とシンとエリオが驚愕しているが、そんなのお構いナシである。
ちなみに転がっているスバルも、陸に上げられた魚のように跳ねつつ不満の意を示していた。
「私にやりかえさせろー!!」
「今度は私主体のでよろしくな!」
「わ、私はシン主体のが見たいなぁ……♪」
「あんな幸せ蜂蜜オーラを展開しておいてまだ足りないなんていうのはこの口なのフェイトちゃん!?」
「い、いひゃいよなのひゃー」
「一回でも出た人達は引っ込んでてください! こちとらまだ主役張ってないんです!」
「むー! むー!」
「スバルさん大丈夫ですか? ケリュケイオン、バインド解除っと」
さっきまでの死屍累々ぶりはどこへやらである。
とはいえそれぞれが牽制し合っているので、騒がしくはありながらも場は膠着状態だ。
流石に何度も大暴れしているせいでそれぞれ魔力体力が残り少なく、直接的な戦闘には発展しない。
更にスカリエッティも気になる事があるのか、さほど乗り気でない。
事態の収束を感じ取り、シンは胸をなでおろす。
同じように安堵の表情を浮かべたエリオと目が合い、握手を交わす二人の男(苦労人)。
しかしながら、またも響き渡るは天然のシャウト。
「ルーレットォ――スタアァァトォォ――――!!」
KY、くじけない。
「「「「「「「また貴様かスゥバァルゥ――――――!!!!!!」」」」」」」
余談であるがエリオも混じっていたりする。
547: へいこうせかいなですてぃにー ◆0t6EqpwX8M 2008/01/25(金) 04:24:15 ID:RWVhd+5L(3/7)調 AAS
case5.『シン・アスカとティアナ・ランスターの場合』
時刻は昼下がり。けれども窓の外では雨がざあざあと降り、暗い。
「――っくしゅ」
薄暗い室内で、口元を押さえてティアナが小さくくしゃみをする。
濡れた服は全部没収されたので、今は大き目のシャツと毛布を羽織っている程度だ。
「ったく。完全にズブ濡れだったな。寒かったろ?」
「うぅ……うっさいわね」
濡れた服を洗濯機に放り込んで戻ってきたシンの言葉に、ティアナが口を尖らせて不満げに呟く。
「自業自得な――ほいコーヒー」
シンがティアナに湯気の立つマグカップを手渡し、傍らにかかっていたタオルを取る。
「あり……がと」
「髪ふくぞー」
「ひゃ」
カップを渡した直後に、シンがティアナの髪をわしゃわしゃとふく。
シンのそれは多少乱雑な手つきだったが、ティアナは特に文句を言うでもなくされるがままだ。
「ウチに寄るんだったら連絡くらいしろよ。迎えくらい行ってやったのに」
「…………びっくりさせたかったのよ」
ティアナがぼそりと言う。小さな声だったのでシンは気付いていなかった。
髪からあらかた水気が消えたのを確認して、シンがタオルを傍らに放る。
「コーヒーのお代わり要るか?」
「し、シン!」
ややどもりながらティアナが大声を上げる。
「な、何だよ?」
いきなりの大声に面食らいつつもシンが聞き返すと、たっぷり十秒沈黙した後に、ティアナがぼそりと呟く。
「……さむい」
「じゃあ毛布もう一枚――」
歩き出そうとしたシンの動きが止まる。服の端をティアナが掴んでいるせいだ。
「ぎゅって、して」
シンは顔を手で覆って天を仰いで一旦青くなってから真っ赤になって猛烈な勢いで頭をぶんぶんと振る。
「…………ほ、本当に寒そうだからな。と、特別だからな」
それからティアナの後ろにまわり、覆いかぶさるようにティアナを抱く。
ティアナは自分後ろからまわされたシンの腕をきゅっと掴んで、
「うん。ありがと――」
548: へいこうせかいなですてぃにー ◆0t6EqpwX8M 2008/01/25(金) 04:24:56 ID:RWVhd+5L(4/7)調 AAS
「あああああああああああああああ――――――ッ!!!」
よほど恥ずかしかったのか真っ赤な顔で瓦礫塗れの床をゴロゴロゴローっと転がるティアナ。
「ね!? これいざ自分来るとすーごい恥ずかしいよね!?」
「うっさいバカスバル! 今の私に話しかけるなぁ!!」
理解者得たといわんばかりの嬉々とした表情で迫るスバルを跳ね除け、ティアナが叫ぶ。
転がって逃げるティアナとそれを走って追うスバルという奇妙な構図が出来上がっていた。
さて、ここで一つ確認しておこう。
この食堂内では先程から数回に渡って戦闘が行われている。
それはつまりここで魔法が使われ続けたという事だ。
そして魔法が使われたという事は、
――そこには魔力の残滓が大量に残っているのである。
「ちゃららららららら、っちゃんちゃちゃん」
その人物は某冥王のテーマを口ずさみながらレイジングハートエクセリオン・エクシードモードを高らかに振り上げる。
彼女の名は高町なのは。いい加減出番が来なくて我慢の限界を超えてしまったらしい。
物凄い勢いで収束していく魔力。
かつて金色だったり白だったりオレンジだったりしたそれらが桜色に塗り潰されて膨張していく。
今発射用意されているのは、高町なのは全力全壊の象徴とも言うべき魔法――スターライトブレイカーである。
「ちょ、落ち着いてくださいなのはさん!!」
「その大きさはヤバいですって! 食堂どころか六課の隊舎ごと消し飛びますよ!?」
シンとエリオの必死の説得に帰って来た言葉は、
「――何かもう、全部吹き飛んじゃえばいいかなぁって」
瞬間二人は悟った。これはもう駄目だ、と。
「かくなる上は――!!」
「シンさん、何を――ッ!?」
シンは装置に向き直って拳を高々と振り上げ、
「一か八か――ルーレットスタァート――――――!!!!!」
決定ボタンへと振り下ろした。
549: へいこうせかいなですてぃにー ◆0t6EqpwX8M 2008/01/25(金) 04:26:28 ID:RWVhd+5L(5/7)調 AAS
case6.『シン・アスカと高町なのはの場合』
「……」
そーっと、シンが忍び足で部屋へと入る。傍から見れば不審者同然である。
「おかえり」
「ただいま。ヴィヴィオは?」
「うんもう寝てる。さっきまで起きてたんだけどね」
「そっか」
シンとなのはが小声で会話する。
不審者同然のシンの挙動は、ヴィヴィオを起こさない為の配慮だったのである。
「悪い事しちゃったな。なまじ早く帰れるかもなんて言っちゃったから……」
「しょうがないよ。仕事だもん……何か食べる?」
「あ、じゃあお願い」
「うん。今用意するね」
一心不乱にサンドイッチを頬張るシンをなのはは頬杖を付きながら眺めている。
「……顔に何か付いてる?」
「ううん。見てるだけ」
にっこり笑ってなのはが答える。
気恥ずかしくなったのか、シンは顔をやや赤らめるも直ぐに食事を再開した。
「最近忙しくなってきたね」
「まあ……これでもちょっとは昇進したんだし」
「頑張ったよね、シン」
「そうでもないよ。
でもヴィヴィオと最近全然遊んでやれないのがなぁ……さみしがってないといいんだけど」
「んー」
なのはが会話を打ち切って小さく唸る。
怪訝そうな顔になったシンを見て、なのははぷうと頬を膨らませた。
そのまま手を伸ばして、シンの頬をぐいと軽くつまむ。
「寂しいのは、ヴィヴィオだけじゃないんだけどなぁー」
「う、え――!?」
ボッと一気に赤くなったシンを見て、なのはは満足げに微笑んだ。
「う、うぅ……でも、俺だって……」
「え?」
今度はなのはが赤面する。
互いに赤面したまま数秒だけ見詰め合い――互いに物凄い勢いで視線を逸らした。
気恥ずかしさが漂うままに、お互いチラチラと相手を見る。
「……シン」
「え、ななんでしょう!?」
沈黙を破ったのはなのはの方。対してシンは酷く挙動不審に答える。
「そっち、いってもいい?」
向かい合っていた状態から隣同士の席に。
会話は無く、視線も合わせていない。けれども互いの手だけはしっかりと握っている。
それが五分続いたか、十分続いたか。
「……パパの声がしたー」
愛用のウサギのぬいぐるみを引き摺ったヴィヴィオが寝室から顔を出す。
ヴィヴィオは寝ぼけ眼のまま、よたよたと歩き、シンとなのはのちょうど中間に倒れこんだ。
「……起こしちゃったな」
「そうだね」
顔を合わせて苦笑する。
ヴィヴィオはシンとなのはをガッチリ掴んだまま、安らかな寝息を立て始めていた。
「このまま寝ちゃおうか?」
シンの提案に、
「――――うん。そうだね」
なのはが、柔らかな笑顔で答える。
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