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アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ11 (479レス)
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201
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例え絶望に打ちのめされても 2/8
◆AZWNjKqIBQ
2008/01/07(月) 07:58:03
ID:1rPnDcmc(2/8)
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201: 例え絶望に打ちのめされても 2/8 ◆AZWNjKqIBQ [sage] 2008/01/07(月) 07:58:03 ID:1rPnDcmc 妹が死んだ時に感じたのは、身体を無理矢理半分に切り裂かれた様な激しい痛み。 こなたが死んだと知って感じるのは、えも言われぬヘンテコな喪失感。 心の中に、こなたの形をした穴が空いた様。 それは決してもう埋められることのない穴。それは、なぜならば――、 ――私の好きなあのヘンテコな少女は、正真正銘宇宙に一人っきりのヘンテコだったのだから。 だから、もうどこを探してもこの穴を埋めるピースは見つからない。 妹がいなくなったことでついた傷の痛みが消えないように、こなたを失ってできた喪失感も決して消えないのだ。 涙。涙が止まらない。こなたの形をした穴から涙が零れて止まらない。 何時の間にかにこなたが自分の心のそんな場所にいて、そしてもういなくなってしまったことに涙が止まらない。 「――零れた涙は元には返らんのだな」 ……? なんだって? 覆水盆に返らず……? ああ、確かに。泣いて妹とこなたが返って来るのなら、私は盆の上と言わず盆が暮れるまで泣いているだろう。 ◆ ◆ ◆ 唐突にかけられた声に、伏されていた少女の顔が男の方へとゆらりと向いた。 目元を真っ赤に腫らし、頬に走るいく筋もの涙の跡をもそのままに、呆けたような顔で男の方を見やる。 「……零れた涙は元には返らんのだな」 2度目の台詞。……そして、再びの短い沈黙。 やっと言葉が通じたのか、少女の目に焦点が戻ってくる。 そして、ようやく言葉の意味を解釈できたのか、恥ずかしそうに顔とカウンターの上に溜まった涙を袖で拭った。 「……ごめんなさい。ずっと、泣いてて」 「うむ。それはかまわん。 それよりも、だ。ワシの今の言葉。もう少し吟味してみよ」 突然の問答に、少女の頭の上に疑問符が浮かぶ。 零れた涙は元には返らない――取り立てて問題のある言葉とは思えないが……? 「ふぅむ、気付かぬのもやむなしか。ならばヒントをやろう。 貴様が傷を負いそこから血を垂らせば、その血はどうなる?」 男の言葉に少女の口が「あ」の形に開く。 答えに気付いた少女は涙を拭った袖を持ち上げるが、やはり涙はそこに染み込んだままだった。 だが頭の上の疑問符はまだ消えない。質問の意図が解らないからだ。 「貴様は茶を飲み涙を流すが、血は流しても必ずそれは身体に返る。面妖な事よのう?」 少女はこくりと素直に首肯する。自分の身体の事だが、確かにそれが気持ちの悪いことは否定できない。 「ワシとて貴様が呆けている間、何も考えておらんかった訳ではない。 不死身と言うのにも多少知識があるのでな、お前の身体に起こった事について考えておった」 それを少し話してやろう。そう言うと、男は少女に向けてゆっくりと語り始めた――。 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/anichara/1199094345/201
妹が死んだ時に感じたのは身体を無理矢理半分に切り裂かれた様な激しい痛み こなたが死んだと知って感じるのはえも言われぬヘンテコな喪失感 心の中にこなたの形をした穴が空いた様 それは決してもう埋められることのない穴それはなぜならば 私の好きなあのヘンテコな少女は正真正銘宇宙に一人っきりのヘンテコだったのだから だからもうどこを探してもこの穴を埋めるピースは見つからない 妹がいなくなったことでついた傷の痛みが消えないようにこなたを失ってできた喪失感も決して消えないのだ 涙涙が止まらないこなたの形をした穴から涙が零れて止まらない 何時の間にかにこなたが自分の心のそんな場所にいてそしてもういなくなってしまったことに涙が止まらない 零れた涙は元には返らんのだな ? なんだって? 覆水盆に返らず? ああ確かに泣いて妹とこなたが返って来るのなら私は盆の上と言わず盆が暮れるまで泣いているだろう 唐突にかけられた声に伏されていた少女の顔が男の方へとゆらりと向いた 目元を真っ赤に腫らし頬に走るいく筋もの涙の跡をもそのままに呆けたような顔で男の方を見やる 零れた涙は元には返らんのだな 2度目の台詞そして再びの短い沈黙 やっと言葉が通じたのか少女の目に焦点が戻ってくる そしてようやく言葉の意味を解釈できたのか恥ずかしそうに顔とカウンターの上に溜まった涙を袖で拭った ごめんなさいずっと泣いてて うむそれはかまわん それよりもだワシの今の言葉もう少し吟味してみよ 突然の問答に少女の頭の上に疑問符が浮かぶ 零れた涙は元には返らない取り立てて問題のある言葉とは思えないが? ふぅむ気付かぬのもやむなしかならばヒントをやろう 貴様が傷を負いそこから血を垂らせばその血はどうなる? 男の言葉に少女の口があの形に開く 答えに気付いた少女は涙を拭った袖を持ち上げるがやはり涙はそこに染み込んだままだった だが頭の上の疑問符はまだ消えない質問の意図が解らないからだ 貴様は茶を飲み涙を流すが血は流しても必ずそれは身体に返る面妖な事よのう? 少女はこくりと素直に首肯する自分の身体の事だが確かにそれが気持ちの悪いことは否定できない ワシとて貴様が呆けている間何も考えておらんかった訳ではない 不死身と言うのにも多少知識があるのでなお前の身体に起こった事について考えておった それを少し話してやろうそう言うと男は少女に向けてゆっくりと語り始めた
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