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2) 海賊と空賊
2013/10/27(日) 18:57:14.29
ID:jfguyBEn(3/8)
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77: 2) 海賊と空賊 [] 2013/10/27(日) 18:57:14.29 ID:jfguyBEn 「鳥って言われてもなあ……」 見張り台の色黒の海賊が、弱り顔でヒゲをなでる。 望遠鏡で鳥を探しはじめて数十分。最初は期待をこめたまなざしで応援してくれていた仲間も、とうに飽きて船室に引きあげてしまった。 もはや甲板に残っているのは鳥を撃ち落すための砲撃手ただ一人。 「ねー。まだいないのー? 大きい鳥〜」 手持ち無沙汰の砲撃手が暢気に話しかけてくる。 「そう簡単にいるもんかって! ……俺だって、そりゃあ山にいりゃあキジだってダチョウだってUFOだって捕まえられるけどよ。 ここら辺にいる鳥なんてカモメぐらい……おっ? ありゃあなんだ!?」 見間違いではなかった。 ひょうたん島の方から茶色い大きな物体が3つ、凄いスピードで飛んでくる。 「鳥だ! こいつはでかいぞ! 撃ち落せ!」 「りょーかい!」 馬面のパンチパーマの海賊が、威勢よく大砲を動かす。 「目標よーし! ……ねえヤッホー。どれ狙おう?」 「うーん。どれも同じぐらいの大きさだからなあ……どれでもいいぜ」 「じゃあ、適当にうてば当たるな、これは。ってことは目標なーし!って言えばいいのかな、これは」 「つべこべ言わずに撃てよ」 「はいはい撃ちますよ。撃つともさ。……えいっ!」 轟音が響いて、並んで飛んでいた3つの物体のうち、一つが変な動きをしながら高度を下げ始めた。 「やっほー、大当たり〜!」 馬面の海賊が小躍りする。 「なんか呼んだか?」 元山賊が望遠鏡から目を離して砲撃手を見やる。 「ううん。呼んでないよ。今のはオレの喜びの声」 「ややこしいからよせよ」 「うん、ごめんね。……あ、ねえ、ヤッホー、ヤッホー」 「やめろって言ったばっかりだろ」 「いや、今度は呼んでるの。ねえヤッホー。あのでかい鳥、こっちに落ちてくるよ」 「な、なんだって?」 気づけば、望遠鏡を見るまでも無く、その物体は山賊の目前に迫っていた。 「うわあ……ぶつかる〜!!」 どんがらがっしゃん、という派手な音がして、あたりは煙につつまれた。 「ドタくん、ヤッホーくん、一体これはどういうこと!?」 船室で待っていた残りの三人が駆けつける。 見張り台のマストは無残にへし折れ、甲板の上にはネジや歯車や木片や透明な羽の破片やらの瓦礫の山となっていた。 そして、そのような中で異様な存在感を放つ、見慣れぬ茶色い大きな物体。 「アイヤー! ワタシ、こんな大きな北京ダック初めて見たネ!」 「わあい! 焼き鳥だあ!」 赤ん坊が喜び勇んでそれに飛びついた。 「いただきまーす! あーん。ガブリ! ……って? なんだよ、これ。硬くて食べらたもんじゃない!」 「あら、そうですか? コンコン、と。打てば響くこの感触、この音、この光沢。確かにこれは食べ物というより、金属のようですねえ」 「うわーん。せっかくごちそうだと思ったのにい!」 赤ん坊は地団太を踏んだ。 http://phoebe.bbspink.com/test/read.cgi/801saloon/1382183495/77
鳥って言われてもなあ 見張り台の色黒の海賊が弱り顔でヒゲをなでる 望遠鏡で鳥を探しはじめて数十分最初は期待をこめたまなざしで応援してくれていた仲間もとうに飽きて船室に引きあげてしまった もはや甲板に残っているのは鳥を撃ち落すための砲撃手ただ一人 ねーまだいないのー? 大きい鳥 手持ち無沙汰の砲撃手が暢気に話しかけてくる そう簡単にいるもんかって! 俺だってそりゃあ山にいりゃあキジだってダチョウだってだって捕まえられるけどよ ここら辺にいる鳥なんてカモメぐらいおっ? ありゃあなんだ!? 見間違いではなかった ひょうたん島の方から茶色い大きな物体がつ凄いスピードで飛んでくる 鳥だ! こいつはでかいぞ! 撃ち落せ! りょーかい! 馬面のパンチパーマの海賊が威勢よく大砲を動かす 目標よーし! ねえヤッホーどれ狙おう? うーんどれも同じぐらいの大きさだからなあどれでもいいぜ じゃあ適当にうてば当たるなこれはってことは目標なーし!って言えばいいのかなこれは つべこべ言わずに撃てよ はいはい撃ちますよ撃つともさえいっ! 轟音が響いて並んで飛んでいたつの物体のうち一つが変な動きをしながら高度を下げ始めた やっほー大当たり! 馬面の海賊が小躍りする なんか呼んだか? 元山賊が望遠鏡から目を離して砲撃手を見やる ううん呼んでないよ今のはオレの喜びの声 ややこしいからよせよ うんごめんねあねえヤッホーヤッホー やめろって言ったばっかりだろ いや今度は呼んでるのねえヤッホーあのでかい鳥こっちに落ちてくるよ ななんだって? 気づけば望遠鏡を見るまでも無くその物体は山賊の目前に迫っていた うわあぶつかる!! どんがらがっしゃんという派手な音がしてあたりは煙につつまれた ドタくんヤッホーくん一体これはどういうこと!? 船室で待っていた残りの三人が駆けつける 見張り台のマストは無残にへし折れ甲板の上にはネジや歯車や木片や透明な羽の破片やらの瓦の山となっていた そしてそのような中で異様な存在感を放つ見慣れぬ茶色い大きな物体 アイヤー! ワタシこんな大きな北京ダック初めて見たネ! わあい! 焼き鳥だあ! 赤ん坊が喜び勇んでそれに飛びついた いただきまーす! あーんガブリ! って? なんだよこれ硬くて食べらたもんじゃない! あらそうですか? コンコンと打てば響くこの感触この音この光沢確かにこれは食べ物というより金属のようですねえ うわーんせっかくごちそうだと思ったのにい! 赤ん坊は地団太を踏んだ
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