[過去ログ] モララーのビデオ棚in801板57 (502レス)
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55(3): Offのゼータク 1/2 2010/03/29(月) 22:47:04 ID:5ewaLbfd0(1/2)調 AAS
半生注意
しーえむ。Offのゼータクで新人→先輩です。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「先輩、今日呑みに行きませんか?」
「え? 俺と?」
花の金曜日。勇気を振り絞って誘ったのに帰ってきた声はあまりに間が抜けていて、けれ
どまぁ先輩らしいっちゃ先輩らしくて俺は少し笑ってしまった。
「他に誰が居るって言うんですか」
新入社員の癖に生意気だ、なんてどやされそうな台詞も、このお人好しの先輩は何も言わ
ない。そうだな、すまん、と謝られる。そして先輩は、たぶんこの人の癖なのだろう、少
し瞳を揺らして、
「別に、かまわないよ」
その返事に心の中でガッツポーズ。入社してずっとこの先輩が気になっていたのだ。気に
なっているというか、目が離せないというか。人当たりは穏やかで、怒った所なんて見た
こともなくて。でも意外と仕事が出来ることにも最近気がついた。たいていの先輩は入社
して一度は呑みに行こうと誘ってくれたのに、この人はそれが一度もなかったのだ。ただ
たんにそういうことが苦手なのだろうというのは、毎日の生活の中で気がついたけれど。
だからこそ、今日は思い切って自分から声をかけてみたというわけだ。
「店は、俺が選んで良いのか?」
行きつけの店があるんだ、と続く。思いの寄らない言葉に目を見張り、もちろんです、と
力強く言えば、先輩はそうか、とくしゃっと破顔した。この顔がたまらなく好きなんです
と言ったら、たぶんお店には連れて行って貰えなくなるから黙っておくけど。
*
56: Offのゼータク 2/2 2010/03/29(月) 22:49:54 ID:5ewaLbfd0(2/2)調 AAS
「でも、良かったんですか、僕なんか連れて来ちゃって」
ほどよく酔って、涼しい夜風に顔をさらしながら歩く。先輩はポケットに片手をつっこん
で、歩いていた足を止めてえ? と目を見張った。
「だって、初めて連れの人とって」
女将さんはこの人が誰かを連れてきたのは初めてですと綺麗に笑っていた。とうことは、
先輩は誰もここには連れてきた事がないはずで。友達も、同期も、上司も。そんな誰も入
り得なかったプライベートゾーンに、まだ知り合って少ししか立たない新人社員の俺が初
めて足を踏み入れてしまったというわけだ。
嬉しくて、たぶん夜じゃなかったらにやけた表情が晒されていた。今は三日月の光がほの
かに差しているだけで、少しだけ安心する。
「そうだなぁ」
先輩はうーんと考えるようにクビを捻った。瞳が月明かりを反射してゆらゆらと揺れる。
綺麗だなぁとその横顔を見ながら、俺は返事を待った。
「何でだろう。でもずっとお前を連れてきたいって思ってたんだ、なんでかなぁ…」
良いだろう、あのお店。またくしゃっと笑って先輩は言う。俺はたぶんそのあとの言葉を
飲み込む余裕なんて無くて、真っ赤になってしまった顔をふいっと背けた。なんと言うこ
とをさらっと言ってしまうんだろう。
「また連れて行ってやるからな」
俺は、はいと返事をするのが精一杯で、気に入ってくれて嬉しいよという先輩の声をどこ
か遠くに聞いていた。
何というかたぶん、今の自分にとって、この人と共に過ごす週末が何よりの贅沢だ。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
衝動で書いてしまった。
もっと後輩君はガツガツしてそうなんだけども…
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