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モララーのビデオ棚in801板57 (502レス)
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僕の金色の 5/7
2010/04/16(金) 17:30:37
ID:VNAwLLxG0(6/8)
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281: 僕の金色の 5/7 [sage] 2010/04/16(金) 17:30:37 ID:VNAwLLxG0 次の日の朝からも、金色の車両は3号の手前の信号で止まっては同じように こぼしていきました。日中から夜と土日や祝日は軽快にリゾート列車として走 ってはいましたが、3号には彼が以前よりどこか元気が無いように見えました。 「僕にはダイヤを変えるなんてスゴイことは絶対できないけれど、でも何か、 彼の為にしてあげられる事はないだろうか……」 考えた末、自分にできることは聞くことだけなんだと3号は思い至りました。 だからどれだけ長い愚痴であっても同じ愚痴が繰り返されても、3号は黙って、 時には相槌をうちながら、金色の車両の話を聞き続けました。 金色の車両は独り言のように不満を吐き散らかしていきました。小さな踏切 にこぼしたところで何かが変わるとは思えません。それでも彼は話さずにはい られなかったのです。 「この間、俺の車内で酔っ払ってゲ○吐いた奴がいたんだ。この俺の中で○ロ だぞ? あり得ないだろ」 「それは酷いね。すぐに掃除してもらえたの?」 「当たり前だ。俺の車内が汚いなんて許されないことだ。お前は知らないだろ うけど、ゲ○吐かれるって本当に情けない気分になるぞ」 「……わかるよ。悲しい気持ちになるよね」 「お前も吐かれたことあるのか?」 「足元にね……。雨が降って綺麗になったけど……」 信号が変わり、金色の車両は走りはじめました。いつもこんな風に、2人の 会話は中途半端に途切れていました。 3号の次の踏切を通り過ぎたあたりで、金色の車両はさっきの会話をなんと なく反芻していました。 「雨が降って綺麗になったって……。あいつ、掃除してくれる人いないのか」 ここにきて金色の列車は、あの小さな踏切はいつも一人ぼっちで立っている んだということにやっと気が付いたのでした。 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/801/1269551387/281
次の日の朝からも金色の車両は3号の手前の信号で止まっては同じように こぼしていきました日中から夜と土日や祝日は軽快にリゾート列車として走 ってはいましたが3号には彼が以前よりどこか元気が無いように見えました 僕にはダイヤを変えるなんてスゴイことは絶対できないけれどでも何か 彼の為にしてあげられる事はないだろうか 考えた末自分にできることは聞くことだけなんだと3号は思い至りました だからどれだけ長い愚痴であっても同じ愚痴が繰り返されても3号は黙って 時には相槌をうちながら金色の車両の話を聞き続けました 金色の車両は独り言のように不満を吐き散らかしていきました小さな踏切 にこぼしたところで何かが変わるとは思えませんそれでも彼は話さずにはい られなかったのです この間俺の車内で酔っ払ってゲ吐いた奴がいたんだこの俺の中でロ だぞ? あり得ないだろ それは酷いねすぐに掃除してもらえたの? 当たり前だ俺の車内が汚いなんて許されないことだお前は知らないだろ うけどゲ吐かれるって本当に情けない気分になるぞ わかるよ悲しい気持ちになるよね お前も吐かれたことあるのか? 足元にね雨が降って麗になったけど 信号が変わり金色の車両は走りはじめましたいつもこんな風に2人の 会話は中途半端に途切れていました 3号の次の踏切を通り過ぎたあたりで金色の車両はさっきの会話をなんと なく反していました 雨が降って麗になったってあいつ掃除してくれる人いないのか ここにきて金色の列車はあの小さな踏切はいつも一人ぼっちで立っている んだということにやっと気が付いたのでした
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