【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part4 (998レス)
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920: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/12/14(土) 16:12:17.34 ID:lscVMEZt0(1/17)調 AAS
天使と悪魔には何らかの因縁があるらしく、種族として見るとあまり仲は良くないようです。その例に漏れず、ベルトーネ氏とヒナ氏も仲良くないようです。放っておくとどちらかが消滅するまで喧嘩をする可能性もあったので、ジェミニ氏は頭を痛めています

不死鳥は美しく立派な尾羽根を持っており、ニワトリも種によっては美しく立派な尾羽根を持っているため、クロシュはニワトリと不死鳥をよく似た生き物だと思っています。本物の不死鳥がニワトリのような声を出すかどうかはわかりませんが、クロシュが擬態した不死鳥はそのイメージに引っ張られてニワトリのような声を出すことがあるようです

イリス氏は複数の属性を扱えるため、できることがとても幅広いと思われます。ミスティ氏は氷属性しか扱えませんが、氷属性の応用方法についてはかなりいろいろ考えているようです。星属性と氷属性は互いに弱点を補完し合あえる良い関係かもしれません

もしセイン氏がいた場合、僧侶氏とガッタ氏も一緒にいるかどうかはわかりません。僧侶氏は以前メンタルが不調だったような気がしますが、今現在持ち直したかどうかは不明です。幹部とはいえちょっと迂闊なところがあったので仕方ありません
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(1): ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/12/14(土) 16:13:26.08 ID:lscVMEZt0(2/17)調 AAS
―古城 上層回廊

 スタスタ…

エバンス「流石に上層階にはなさそうか、戦力になりそうな武器や兵器類は」

ローガン「城の上層階など、本来は戦いの場にならない場所だからな。あるとしても装飾用の武具とかだろう」

エバンス「装飾用の武具……例えばこの先とかか」

 豪華な扉「」ドン!

ローガン「これは……王族が住んでいた部屋だろうか?」

エバンス「多分そうだろ。兵器類は流石にないだろうが、掘り出し物があるかもしれんし入ってみるぜ!」

 ガチャッ!

下着姿でベッドで本を読むベルトーネ「え」

エバンス「あ……わ、わる――」

 飛ぶ水晶「」ヒュンッ!

 ゴンッ!!

エバンス「」ドサッ

 *

―王族の私室

 豪華なドレッサー「」キラキラ
 豪華な椅子「」キラキラ
 豪華なソファ「」キラキラ
 豪華なテーブル「」キラキラ
 豪華なベッド「」キラキラ

 テーブルや床に散乱した本や水晶の群れ「」ドササ…

ベルトーネ「……それで、何のご用〜?」ジト

エバンス「いや……用があったわけではなく……。城を探索してただけなんだ」

ローガン「うむ……。本当に申し訳ない。ここが貴女の部屋だとは知らなかったのだ」

ベルトーネ「まあ説明してなかったし鍵もかけてなかったからねえ〜……。おじさんたちに悪意がなかったことは認めてあげる」

エバンス「……けっこう痛かったんだが」

ベルトーネ「悪魔の素肌を見たお代としては格安じゃない〜?」

エバンス「返す言葉もございません」

ベルトーネ「はぁ〜……まあ別に、今さら人間のおじさんに見られて困るようなもんでもないけどさぁ〜……」

↓1〜2 自由安価 ベルトーネとどんな話をするか
924: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/12/14(土) 17:25:37.47 ID:lscVMEZt0(3/17)調 AAS
エバンス「そういえば昨日ヒナと喧嘩したらしいが……」

ベルトーネ「あー……あの駄天使が煽ってきたからついムキになっちゃったんだよね〜。反省してま〜す」

エバンス「……天使と悪魔は、やっぱり仲良くできないのか?」

ベルトーネ「そりゃそうでしょ〜。天界なんて地上全てを見下してふんぞり返る外道連中だよ〜?」

ローガン「そうなのか……」

ベルトーネ「あなたたち人間が知らないのも無理はないけどね〜。あの狂った駄天使はともかく、天界の奴らは信用しない方が良いよ〜」

エバンス「……うん? ヒナは堕天使らしいが、堕天使となら仲良くできるんじゃないのか?」

ベルトーネ「あ〜……それはまあケースバイケースっていうか、堕天使にもいろいろいてねぇ。天界の信仰を保ったままいろいろやり過ぎて堕とされる馬鹿もいれば、天界に不信感を抱いて自分から堕ちる奴もいたり。あの駄天使は……元々信仰なんてなさそうだし、ただの戦闘狂のアホかな〜」

エバンス「ただの戦闘狂のアホ……」

ベルトーネ「ま〜偉そうにふんぞり返る腐れ天使共に比べればマシかもだけどぉ……私アホとか暴力沙汰って嫌いだし、あの駄天使とは仲良くなれる要素皆無なんだよね〜」

ローガン「う、うむ……。アホはともかく、暴力好きな面は擁護できんな……」

エバンス「……ヒナは確かに暴力が好きかもしれないが、自分から積極的に暴力を振るったりはしてなさそうだし、多めに見てやれないか……?」

ベルトーネ「なぁにおじさん、下着を見たくらいであの駄天使のことが好きになっちゃったの?」

エバンス「違うわ! これから一緒に戦うってのに、仲が悪いままだといろいろ困るだろ?」

ベルトーネ「ふ〜ん……まあ一理ある。私も魔王に負けて消えたいわけじゃないしね〜」

ローガン「……ところで、ベルトーネ殿は誰とどのような契約を結んでいるのだろうか? 答えられないなら答えなくても構わないのだが」

ベルトーネ「ん〜? 雷霆の魔王封印に協力する契約だよ〜。お相手は当時の宮廷魔術師の一人だったけど……そいつも死んだから、今もまだ残ってやってるのは善意100%のサビ残なんだよね〜」

エバンス「サビ残……1万年もか……。悪魔の感覚はわからん……」

ベルトーネ「ま〜それは仕方ない。竜がミジンコの気持ちを理解できないように、ミジンコだって竜の気持ちは永遠にわからない。種族の違いってそういうことだよね〜」

 ☆ベルトーネとお話しました

 ◆
925: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/12/14(土) 17:26:41.95 ID:lscVMEZt0(4/17)調 AAS
―古城 地下空洞

 封印結界「」バチバチ…

クロシュ「……」ジー

イリス「改めて見ると、凄い結界だなあ……」

ロムリン「旅人たちよ、調子はどうかね」ヌッ

イリス「ロムリン王!」

妖精「まあ……ぼちぼちかなあ。地下回廊で古代遺物を探してたんだけど、めぼしいものを見つけられないまま気が付いたらここまで来ちゃったんだよね」

ロムリン「ふむ、そうか……。封印が解ける日まで、一つでも多くの手立てを模索して貰えると助かる」

イリス「はい、もちろんです!」

クロシュ「うん……。そういえば……まるいゴーレムさんは……?」

ロムリン「丸いゴーレム……ゼーレシルトか。彼は現在ここよりもう少し地下にある中央動力室で、浮島全体に通る疑似星脈の点検を行っている。必要であれば呼ぶが――」

クロシュ「忙しいなら……大丈夫……」

ロムリン「そうか。む……?」

妖精「……誰か来た! この気配は――」

↓1コンマ
01-20 レイン
21-40 ザイル
41-60 ブラッド
61-80 レイ
81-00 セイン
927: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/12/14(土) 18:08:57.42 ID:lscVMEZt0(5/17)調 AAS
レイン「……この辺りかしら……。おぞましい力が溢れ出しているのは……」スタスタ

クロシュ「わ……!」

イリス「あ、あの人は――」

妖精「テロリストのレイン・フォール!」

ロムリン「テロリストだと?」

レイン「あら? あなたたちは……」

クロシュ「えと……こんにちは」

レイン「お久しぶりね。ザイルがニ回ほど世話になったそうで」

イリス「あ、あはは……」

妖精「やば……」

レイン「安心なさい。ザイルはあなたたちのことを気に入ったようだけれど、私はあまり気にしていないから」

妖精「ええ……?」

レイン「星の力が人間共などに渡るくらいなら、あなたたちが回収してくれた方が遥かにマシだもの」

妖精「ああ、そういう……」

 *

レイン「雷霆の魔王……ここではそんなことになっていたのね……」

イリス「ええと、レインさんはどうやってここに?」

レイン「飛んできたのよ。お陰で服も髪もびしょびしょになっちゃったわ……」

妖精「あの雷雲を自力で越えてきたの!?」

レイン「そうだけど? 貧弱な人間とは違って魔族は強靭なの」

クロシュ「わあ……」

ロムリン「ふむ……レイン殿も雷霆の魔王が奪った星の力なるものを必要としているそうだな。君たちにどのような事情があるかはわからんが、もし協力できるなら協力できないかね?」

レイン「……」

イリス「お、お願いします! 星の力が魔王の手に渡ったら、この星全部が破壊されちゃうかもしれないんです!」

クロシュ「お、おねがいします」ペコリ

レイン「……良いわよ」

妖精「えっ本当に?」

レイン「その代わりに星の力を寄越せ……なんてことも言わないわ。星の力を誰が手にするかは早いもの勝ちとしましょう」

妖精「……ちょっと都合が良すぎない? 私たちにとって」

レイン「言ったでしょ? 私は星の力ってものにそこまで興味ないの。もちろんザイルへの義理もあるから、可能であれば手に入れようとは思っているけれど……あなたたちが回収して星へ還すなら、それでも良いと思っている」

イリス「レインさん……!」

レイン「……勘違いしないで。今回のことはあくまで利害の一致による共闘。私だってこの星が滅ぼされてしまうのは流石に困るもの」

妖精「……ええと……じゃあ、どうしてテロなんてやってるの?」

レイン「王国だけよ、私の標的は。まあ王国以外でも気に入らなければ殺すことはあるけれど」

イリス(わ、笑えない……)

レイン「まあそういうわけだから、短い間だとは思うけれどよろしくね」

クロシュ「うん……!」

 ☆シノホシのレイン・フォールが戦力に加わりました

 ◆
929: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/12/14(土) 18:28:07.24 ID:lscVMEZt0(6/17)調 AA×

930: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/12/14(土) 18:28:35.06 ID:lscVMEZt0(7/17)調 AAS
―古城 会議室

ジェミニ「お主が新たに加わってくれたレイン殿か」

レイン「ええ。現状わかっていることや、当日の動きについて教えてもらえる?」

ジェミニ「うむ。まず雷霆の魔王について――」

ヒナ「おっ、また面白そうな人が」ヒョコ

ベルトーネ「……また喧嘩吹っ掛ける気? 今度こそジェミニ爺さんに追い出されるよ」ヒョコ

ヒナ「……後ろに立たないでくれる? 不快なんだけど」

ベルトーネ「若い方のおじさんにあんたと仲良くしろって言われちゃってさ〜」

ヒナ「若い方のおじさん……? エバンスくんのこと?」

ベルトーネ「そうそう。あんたにお熱みたいだよ〜」

ヒナ「はあ? その腐臭を放つ口を二度と開けなくしてやろうか?」

ベルトーネ「冗談だよも〜……。ていうか口調どうしたの口調」

ヒナ「あなたみたいな下衆悪魔に丁寧に話す必要ないもん」

浮島国滞在9日目です。12日目に封印が消滅します
↓1〜3 自由安価 何をする?
934: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/12/14(土) 19:58:34.13 ID:lscVMEZt0(8/17)調 AAS
―古城 中庭

ミスティ「はっ!」バッ

 無数の氷柱「」ヒュンヒュンッ!

イリス「四方八方から……! それなら――」フワッ!

ミスティ「空へ逃げた……! 距離が開くと氷の射撃は威力が弱まりすぎるのよね……」

イリス「質量射撃の弱点だね!」フワフワ カッ

 火球「」ボヒュンッ!!

ミスティ「くっ、炎も苦手だわ……! 弱点ばかり攻めてくるじゃない……!」サッサッ

イリス「やるからには本気で勝ちにいきたいもん!」

 ボンッ! ガギンッ! ヒュンヒュンッ!
  ズドォンッ!! ボムギッ!!

テイル「うわぁ……あいつら本当に十代の若者……? 戦闘狂の間違いじゃないの?」

ヒナ「呼びましたか?」ヌッ

テイル「うわあっ!?」

ヒナ「お、楽しそうですね。私たちも混ぜてもらいましょう!」

テイル「ええ!? いや、混ざるならあなただけでご勝手に……」

ヒナ「仲間外れはいけません! 平等に楽しく遊ばなきゃ!」グイグイ

テイル「や、やめろぉ! 引っ張るなぁ!」グイグイ

 *

ヒナ「というわけでここからは2対2でいきましょう!」

イリス「ええっ!?」

テイル「よ、よろしく……」

ミスティ「まあ、いいけど……」

↓1コンマ
01-50 敗北
51-90 勝利
91-00 会心
937: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/12/14(土) 20:44:09.21 ID:lscVMEZt0(9/17)調 AAS
 ガギンッ! ドゴンッ!
  ボムギッ! ドズウンッ!

 *

ヒナ「あー負けたぁー……!!」ボロッ

テイル「う、ううっ……今日は乗り気じゃなかったし……」ボロッ

ミスティ「ふう……。天候操作と光の斬撃には流石にヒヤヒヤさせられたわね……」

イリス「たまたま先日飛行魔法を習得できたからなんとか勝てたけど、習得前だったらかなり厳しかったと思います!」

ヒナ「私ももっと修行が必要かあ……。あの悪魔一人滅ぼせなかったくらいだし、ちょっと気を引き締めなきゃいけないかも」

テイル「……ねえ、あなたたちって本当に十代の人間なの? バケモノの間違いじゃなくて?」

イリス「ええ……?」

ミスティ「そんなに変かしら……?」

 ☆テイルとヒナとの模擬戦に勝利しました

 ◆
938: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/12/14(土) 20:44:35.52 ID:lscVMEZt0(10/17)調 AAS
―古城 会議室

 黒板「」カン!

ジェミニ「では改めて、第ニ回魔王対策会議を始める。まずは新たに加わった人員の紹介を行おう」

レイン「エルダーサキュバスのレインよ。よろしく」

ミーティア「彷徨う鎧のミーティアです! よろしくね!」ガション!

ジェミニ「また他には、旅エルフのテイルが新たに加わった。彼女は現在中庭で戦闘訓練を行っている」

妖精「うちのイリスとミスティも訓練中みたい」

ベルトーネ「駄天使も外だね〜。まあ放っておこう」

クロシュ「えと……ポーラーさんと、ゴライアスさんも……調整、だって……」

ローガン「うむ……ここにいる者だけで始める他ないだろう」

エバンス「おう。まあ会議が苦手な奴に無理矢理参加させても仕方ないしな」

魔王対策どうしよう?
↓1〜 先取2票
1.絶縁・雷耐性強化(雷耐性↑)
2.殺られる前に殺る( 速攻↑)
3.避雷針追加・強化(雷回避↑↑)
4.魔力吸収陣の設置(敵能力↓)
0.自由安価(票数は内容ごと)
941: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/12/14(土) 21:21:04.56 ID:lscVMEZt0(11/17)調 AAS
レイン「……一撃でもまともに受ければ即死する雷撃……当たらないようにするのが最善ではないかしら」

ジェミニ「その点を考慮し、前回は避雷針の設置を行った」

レイン「地下空洞は昨日見たけれど、確かに不自然な金属製の建造物が生えていたわね。でもあれでは不十分ではないかしら?」

妖精「不十分?」

レイン「この島に辿り着くまでに何度か雷球に襲われたけれど、あれは雷霆の魔王の眷属なのでしょう? 魔王が復活すれば、当然あの自由自在に動き回る雷球も大量に現れるはず。それらを現状の避雷針だけで捌き切ることは可能かしら?」

ジェミニ「ふむ……難しいじゃろう。雷球からの攻撃は魔王と違って即死するほどではないが、当たれば当然ダメージは免れぬ。回避できるに越したことはない」

エバンス「即死こそしなかったが、パーティ全員が意識を失うくらいの威力はあったからな……」

レイン「それなら避雷針の増設に力を入れるべきよ。可能な限り敵の攻撃を封じる必要があるわ」

ジェミニ「うむ……確かにレイン殿の言う通りかもしれぬ。儂は特に異論ないが、皆の者はどうか?」

ミーティア「質問です! 私って金属鎧ですけど、電気が流れるとどうなるんでしょうか!?」ガション!

レイン「え、知らないわよ……。流してみればわかるんじゃないの」

 モニョモニョ…ポン!

雷クロシュ「それじゃあ……流してみる……」パチパチ

ミーティア「おわわ、どうやってビリビリしてるのそれ!? キミすごいね!?」

ベルトーネ「鎧の癖に喋ってるのもだいぶ凄いと思うけどなあ〜」

雷クロシュ「それじゃあ……いきます」スッ

 雷クロシュの指「」ツンツン

ミーティア「びゃびゃびゃびゃ!」ビリビリ

雷クロシュ「わわ……!」

エバンス「す、すげえ声が出たぞ」

雷クロシュ「だ、だいじょうぶ……?」

ミーティア「ちょっとびっくりしたけど全然平気っぽい! ダメージはゼロ! でもびっくりして少し動けない、みたいな!?」ガション!

 雷クロシュの手「」ピト

ミーティア「びゃびゃびゃびゃ!!」ビリビリ

 雷クロシュの手「」パッ

ミーティア「やっぱり平気っぽい!」ガション!

雷クロシュ「わあ……!」

妖精「痛覚がないだけじゃないの……?」

ジェミニ「ううむ……魔王の雷を相手に同様の結果となるかは疑問じゃが……」

 ☆避雷針の増設を行いました。雷に対する回避率がさらに上がります

 ◆
942: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/12/14(土) 22:03:56.15 ID:lscVMEZt0(12/17)調 AAS
―寂れた家 台所

イリス「うーん……」ウロウロ

人形「イリスさま。どうされましたか」ヒョコ

イリス「あ、人形ちゃん。えっとね……雷対策になる料理とかってないかなあって思って……」

人形「雷対策になるお料理ですか?」

イリス「うん。地上には溶岩魚っていう魚がいたりするんだけど、その魚を食べると少しだけ熱への耐性が得られたりするの。そういう食材ってないかなあと思って……」

人形「雷耐性を得られる食材……」ムムム

イリス「あ、そこまで真剣に考えてもらわなくても大丈夫! 雷対策じゃなくても、例えば一時的に気力や体力を増幅できるような料理とかでも、十分戦力になるしさ」

人形「むむ……お料理は、美味しさと栄養バランスのことしか考えておりませんでした……。イリスさまは、能力を増やすお料理についてのご知見をお持ちなのですか?」

イリス「え、どうだろう……。ちゃんと学んだことがあるわけじゃないけど、食べると力が出る食材とかはなんとなく知ってるかな……?」

エバンス「お、料理の話か?」ヌッ

人形「エバンスさま」

イリス「はい。魔王対策に、戦いの前に美味しくて力になって、ついでに雷耐性が付くようなものでも食べられればと思って」

エバンス「……力になるものは少し知ってるが、雷耐性はわからんな……。戦闘前にカニが食えれば最高だが……」

イリス「確かに!!」

人形「カニでしたら、この家の近くを流れる川や、森の奥にある泉にいるかもしれません。しかし滅多に姿を見せないので、見つけようと思ってもなかなか見つからないのです」

エバンス「いるのか、カニが」

イリス「でも滅多に見つからないんじゃ、当てにはならないですね……」

↓1〜2 食材を1〜2つ選択
肉類:畑の肉
魚介:トビウオ、ソラタニシ、ソラザリガニ、フワフワクラゲ
野菜:野草、オオキイワタゲ、ゴボウの根っこ
穀物:ヤマイモ、ノラ米、ノラ小麦、
果実:コガネリンゴ、ラティアベリー、サンダーレモン、どんぐり
卵乳:ソラニワトリの卵
特殊:精霊のわたあめ、スライムゼラチン、ブラッドワイン、精霊樹のジャム、お宿の焼き菓子、マジカルシュガー、マジカルスパイス、
945: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/12/14(土) 22:58:51.28 ID:lscVMEZt0(13/17)調 AAS
―寂れた家 近くの森

クロシュ「……」トコトコ

クロシュ「!」ピコン

妖精「ん? 何か良いもの見つけた?」

クロシュ「ん!」

 黄色い果物「」ポン

妖精「これは……レモン?」スッ

 ピリッ

妖精「わひゃっ!? こ、この果物……僅かに帯電してる……!」

クロシュ「ほえ……」

妖精「雷の魔力が詰まってるんだ。ファイアメロンとかウォータースイカみたいな、魔力の込もった果物みたいだよ」

クロシュ「わあ……!」

 ◇

ローガン「うーむ……最近健康的な食事ができているのは良いのだが……そろそろ肉や魚が恋しくなってきたぞ……」スタスタ

ミスティ「妖精も言ってたけど、人形さんの出す料理ってかなり妖精的だものね。私はそこまで肉が好きというわけでもないからそれほど困っていないけれど……」

ローガン「もし私がもっと若かったらかなりつらかっただろう。もしかしたらエバンスくんもけっこう我慢しているかもしれん」

ミスティ「ああ……エバンスってお肉好きだものね。お世話になっている手前言い出せないでしょうけど……」

ローガン「……よし。たまには肉になりそうなものを獲るとするか!」

ミスティ「そうね。でもお肉になりそうな生き物なんてこの島にいるかしら?」

 空に浮かぶクラゲ「」フワフワ

ローガン「例えば……あのクラゲなどどうだ?」

ミスティ「……お肉って言えるのかしら?」

 ◆

―寂れた家

クロシュ「くだもの、取ってきた……!」トコトコ

 黄色いレモン「」ポン

エバンス「お、これはレモンか――うおっ!?」ピリッ

イリス「か、雷の魔力……!?」

人形「これは……数千年ほど前に、この島に自生していたレモンが変化して雷を持つようになった果物です。びりびりするので、食用には適さないかと思っていました」

イリス「いや、待って……これ、いけるかも! 雷耐性を付ける料理に!」

 ガチャッ

ローガン「クラゲを獲ってきたぞ」スタスタ

 フワフワクラゲ「」ポン

人形「これは、フワフワクラゲですね。ふわふわとゆっくり空を漂う姿が、とても愛らしくて情緒的です。食用にも適しており、栄養が豊富です」

エバンス「クラゲか……! ソラクラゲ種は塩抜きの必要がないから調理しやすいと聞いたことがあるな」

イリス「ふふ、面白いものが作れそうですね……!」

 ◇
946: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/12/14(土) 22:59:55.17 ID:lscVMEZt0(14/17)調 AAS
 精霊のフワフワビリビリブラッドフルーツポンチ「」ポン!

エバンス「完成だ! 精霊のフワフワビリビリブラッドフルーツポンチ!」

イリス「トコナツ島でタコのおじさんに見せてもらったデザートを、今ある食材で再現してみました!」

人形「わ……! 素敵なデザートです……!」

ローガン「ブラッドワインも入っているのか……!」

イリス「はい。精霊樹のジャムとブラッドワインにビリビリレモンの果汁を混ぜて冷やした、魔力たっぷりの特製シロップです」

妖精「これはすごい……! 普段から魔力を使ってない人が食べたら逆に魔力過多でお腹を壊しちゃうかも……」

エバンス「まあ……このパーティのメンバーなら大丈夫だろ、多分」

クロシュ「……」ソワソワ

イリス「それじゃあ早いとこ食べよう!」

クロシュ「!」パァァァ!

 *

スライムクロシュ「〜♪♪」モニョモニョ モグモグ

ローガン「雷のように強烈な酸味を持つビリビリレモンだが、精霊樹のジャムとブラッドワインの溶けた甘いシロップに漬け込まれて爽やかな甘酸っぱさとなっている。もちろん雷魔力の刺激も消えたわけではなく、舌の上で弾けるようなパチパチとした味わいが感じられて面白い。そしてフワフワクラゲはやはりクラゲゆえに味がほとんどないが、つるつるの食感がやはりフルーツポンチにとても合う。美味しさと面白さ、そして堅実さを兼ね備えた素晴らしいデザートと言えよう」モグモグ

ミスティ「甘酸っぱくて美味しいわ……」モグモグ

妖精「これ凄いなあ……」モグモグ

人形「このレモンにこのような使い方があったなんて、知りませんでした……。お勉強になります……」モグモグ

イリス「……正直、私もここまで面白くて美味しい料理になるとは思ってなかった。これ、地上で出せば大流行するんじゃない……!?」

エバンス「可能性はあるぜ! ただ……このレモン、地上でも栽培できるんかな?」

妖精「……まあ、この雷雲……つまり雷霆の魔王の影響で生まれた果物なのは間違いなさそうだしね……。植えてみないとわかんないかも」

 ☆美味しいデザートを食べました
  翌日の終わりまで、魔力を使う判定と雷耐性が関わる判定で+の補正が入ります

 ◆
947: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/12/14(土) 23:03:07.09 ID:lscVMEZt0(15/17)調 AA×

948: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/12/14(土) 23:15:10.57 ID:lscVMEZt0(16/17)調 AAS
―工房

セイラ「……」

大盾「」

セイラ「……わたしって……誰なの……?」

大盾「」

セイラ「……じゃあ……あなたは……?」

大盾「」

セイラ「あなたは……わたし……?」

セイラ「わたしは……あなた……?」

浮島国滞在10日目です。12日目に封印が消滅します
↓1〜3 自由安価 何をする?
952: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/12/14(土) 23:40:56.34 ID:lscVMEZt0(17/17)調 AAS
というわけで本日はここまでとなります。次回はレインさんにフレメアちゃんのことを聞いてみよう編、セイラちゃんとお散歩編、浮島の国でカニ探し編となります

今回はベルトーネちゃんとお話をしてみたり、レインさんが戦力に加わってくれたり、四人で模擬戦をやってみたり、魔王対策が進んだり、フルーツポンチを食べてみたりしたようでした
レイン氏が加わったわけですが、実のところあの場で加入する可能性のある人物の中では話が通じやすい人であったと言えるかもしれません。まあでも星全体の危機でもあるので、流石にザイル氏とブラッド氏も共闘くらいはしてくれたのではないかと思います(でもブラッド氏はやっぱりちょっと微妙かもしれません。ドサクサに紛れて味方の背中を撃つくらいのことはしてきそうです。わるいスライムです)

そして今までは適当でしたが、今後は料理を食べると作った料理の内容によって何らかの補正がかかるようにしようと思います。基本的には微々たる補正になると思いますが、もしクリティカルなすごい食材や料理を食べることができたらすごい補正が入るかもしれません

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
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