【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part4 (998レス)
【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part4 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1726896316/
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124: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/28(土) 17:33:20.92 ID:lNNgSRSb0 クロシュ氏も元は虐げられる側の者だったため、もし落ち着いている状況であればシュヴィア氏の話に理解を示すことができた可能性もあります。しかし今回のような強行的な状況では落ち着いて考える余裕などなく、クロシュにとっては泣いて感謝しながら別れを告げた白銀スライムの姿が全てでありました。そうなってしまうと、もうモニョモニョ言いながら殴り合うしかなかったのかもしれません エミリオ氏は同年代どころか一般的な成人よりも頭が良いのですが、意外と年相応の部分もあるのかもしれません。ミサイルをぶっ放すのはとても楽しいようです イスファハーンが人間率の高い都市であるため、そこの富豪としての立場を考えてシュヴィアは現在の人間態の姿や口調を作っていたようです。彼も元々は他のスライム類と同様に穏やかで温厚なスライムだったのかもしれません 内通者なる存在が一体何なのかは、未だ明らかになっていないようです。しかしあの時シュヴィアがマリッサを窘めたのは、確かにやや怪しい挙動のようにも見えます。今後の展開で明らかになっていくかもしれません スピリチュアルジェルを作ったのはマガジンの研究所でしたが、実のところその作成は再現性のない奇跡的なものだったそうです。2体目の作成は未だ全く成功していないらしく、マリッサ氏が血眼になって例のスピリチュアルジェルを取り戻そうとしていたのはそういう理由があってのものだったのかもしれません サリー氏は優秀な補佐官のようです。ここ最近の緑の国フォレスティナでは、観光地になる以前のようなゆったりとした時間が流れています。風船スライムたちは普段は低空をふよふよと浮いているだけの無害なスライムなので、観光客にも人気があったようです http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1726896316/124
125: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/28(土) 17:36:05.87 ID:lNNgSRSb0 ―オーデルシュタイン軍警駐屯基地 スライムシュヴィア「」デロロ… 分体シュヴィア「」デロデロ… イリス「た……倒した……!?」 マリッサ「手こずらせてくれたわね」 エミリオ「スライム王国だか何だか知りませんが、残念でしたね。スピリチュアルジェルは我々デンネルが――」 スピーカー「ピガガーッ!!!!」 バチバチバチ!! ドッギャァァァァァン!! 妖精「うわわっ!? な、何が――」 マリッサ「あれ……? 私は……なんで今まで、デンネルに楯突くような真似を……」グルグル エミリオ「……ぼ、僕は……崇高なるデンネル家の傍系でしかない分際で、なんて調子に乗った真似を……」グルグル エバンス「!?」 ミスティ「こ、こいつら……急に何を言い出したの……!?」 ローガン「なぜデンネル家がどうのこうのと……ハッ!? まさか――」 スピーカー「ピガ……スピリチュアルジェルノパワーヲ利用シ、生命体ノ意識支配ニ成功……」 妖精「な、なんだって!?」 イリス「し、支配!? ま、間に合わなかったってこと!? ミスティ「様子もおかしいわ! さっきまでと喋り方が違う!」 スピーカー「支配領域ヲ順次拡大シマス。デンネル家ノ繁栄ニヨル完全デ平等ナ世界支配ヲ目指シマス……」 エバンス「デンネル繁栄!? 完全で平等!? 何を言ってやがるんだ!?」 妖精「とにかく止めないと!! ええと、こいつはどうすれば……」 『……あの、円筒形の箱を破壊してください。そうすれば……ブレアちゃんを止められます』モニョモニョ スライムクロシュ「!」モニョ! ミスティ「!? こ、この声は……!?」 妖精「あなたは……あの銀色のスライム!? どこから……!?」 『あなたたちの、虹晶の耳飾りを通して……私の言葉を届けています……。ブレアちゃんをこのまま放置すれば……この星は、大変なことになってしまう……。お願いです……どうか、止めてください……』 スライムクロシュ「〜!」モニョ! エバンス「わかったぜ!」 ミスティ「壊せば良いのね!?」 ――ボス戦闘開始 電子妖精ブレア―― ↓1コンマ(ミサイル+25) 01-05 痛恨 05-40 劣勢 41-90 優勢 91-00 会心 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1726896316/125
128: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/28(土) 18:27:50.93 ID:lNNgSRSb0 円筒形の箱「」 エバンス「あれだな! オラァ!」バッ 魔銀の剣「」ブンッ! 電磁バリア「」バチチッ!! エバンス「あばばばっ!?」ビリビリ ローガン「エバンスくん! あれは……!?」 イリス「雷属性の……バリア!?」 『ご、ごめんなさい……言い忘れてました……。あの箱は周囲を電磁バリアで守られています……。金属製の武器で攻撃するのは危険です……』 エバンス「つつ……先に言って欲しかったぜ!」 スピーカー「ピガ……敵性存在ノ出現ヲ感知……。迎撃モード、起動シマス……」 雷撃「」バリバリバリ!! ミスティ「っと……! この雷は……!」サッ 妖精「イスファハーンピラーの通路で私たちを襲ったあの雷……!?」 エバンス「ハッ、中立なんて笑わせるぜ! 最初からデンネルの手駒でしかなかったってわけだ!」 スピーカー「デンネル家ヘノ侮辱ヲ感知……侮辱罪ハ死刑トナリマス。裁判ヲ省略シ執行ニ移リマス」 エバンス「滅茶苦茶すぎるだろ!」 イリス「こっちからも攻撃しよう! 雷のバリアで守られてるなら――これだ!」カッ! 星弾「」バシュンッ!! 電磁バリア「」バチチチッ!! ドガァァァン!! 電磁バリア「」ジジ… ミスティ「少しかすれたわ! 攻め続けましょう!」カッ! エバンス「おう!」カッ! ローガン「鋼の投槍よ!」カッ! 氷塊「」バキュンッ! 土塊「」ドゴンッ! 鋼の投槍「」バシュンッ! 電磁バリア「」バチチチッ!! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1726896316/128
129: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/28(土) 18:29:18.29 ID:lNNgSRSb0 スライムクロシュ「…」モニョモニョ…ググ… 妖精「クロシュ! さっきの戦いでもう限界なんでしょ!? 無茶はしないで!」 スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ… 妖精「気持ちはわかるけど……えっ!?」 携行魔導ミサイル「」ジャキッ スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ 妖精「まさか、エミリオの奴が落としたそれを――」 ガシャコン ボシュッ― ミサイル「」バシュウウウウンッ!!!! 電磁バリア「」バヂッ…… ドガァァァァンッ!!!! エバンス「うおおっ!?」 イリス「す、すごい威力……! これなら……!!」 モクモク… 電子妖精ブレア『……』フォン バチバチ ローガン「……!? あれは……!?」 ミスティ「実体のない……雷の、精霊……!?」 電子妖精ブレア『デンネルに仇為す者は――全て破壊する』バチチッ ★ブレアが〈雷精顕現〉を発動! 会心率が上昇し、コンマ+10! ↓1コンマ(ミサイル+25、雷精-10) 01-20 痛恨 05-40 劣勢 41-00 勝利 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1726896316/129
131: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/28(土) 18:55:06.53 ID:lNNgSRSb0 雷の残像「」パリッ ミスティ「!? 消え――」 エバンス「危ねえ!」バッ! 土塊「」ドンッ! バチチチチッ!!!! 砕ける土塊「」ドグシャアッ! 電子妖精ブレア『――』フォンッ 雷の残像「」パリッ バチッ バチチチッッ!!! 雷撃「」バリバリ!! イリス「うわあああ!!」バリバリ ローガン「ぬうううう!」バリバリ 妖精「こ、これは……雷速移動……!?」 エバンス「どうすりゃいいんだよ!? 速すぎて追えねえ……!」 妖精「え、ええと雷速は光速よりも遅いけど、霧や煙も切り裂いて移動できる点に優れてて……弱点は術者自身も雷の不規則な動きを制御し切れないことで――」 雷の残像「」パリッ 雷撃「」バリバリ ミスティ「ものすごく正確にこちらを狙って雷を撃ってくるわよ!?」ササッ 妖精「元々雷そのものに近い雷の精霊とかにはその弱点は当てはまらないんだけど……こいつは本当に雷の精霊なのかどうか――」 スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ! 携行魔導ミサイル「」ボシュッ カッ! ドガアアアアアンッ!! 壊れた円筒形の機械「」プスプス… 電子妖精ブレア『……通信、切断……』ジジ… ピシュン――… ミスティ「き、消えた……?」 妖精「弱点は……無視して機械を壊せば良いってことだよ!!!」 ――戦闘終了―― http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1726896316/131
132: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/28(土) 20:38:35.89 ID:lNNgSRSb0 機械に繋がれた管「」ブチブチ 白銀スライム『……』モニョ スライムクロシュ『大丈夫……?』モニョモニョ 白銀スライム『うん……。ごめんね……。クロシュちゃんに……また、迷惑かけちゃった……』モニョニョ… スライムクロシュ『んーん……。スライムのため……だったんだよね……』モニョモニョ 白銀スライム『うん……。でも……ブレアちゃんに……利用されてた、だけみたい……。私も……シュヴィアさんも……』モニョモニョ… スライムクロシュ『んゅ……』モニョ… 白銀スライム『あの……シュヴィアさんを、恨まないであげてね……。シュヴィアさんは……本当に、みんなのことを思ってる、優しいスライムで……』モニョモニョ スライムクロシュ『うん……』モニョニョ 白銀スライム『それと……。また……助けに、来てくれて……ありがと……』モニョニョ スライムクロシュ『!』モニョ 白銀スライム『覚悟は……できてた、つもりだったけど……やっぱり、怖くて……。ブレアちゃんの真意を知った時は……なんてことしちゃったんだろうって、死んじゃうかと思った……。でも……クロシュちゃんが、また来てくれた……』モニョモニョ スライムクロシュ『うん……』モニョニョ 白銀スライム『クロシュちゃん……本当に……ありがとう……。私の……勇者さま……』モニョモニョ スライムクロシュ『ほえ……?』モニョニョ? ☆白銀スライムの救出に成功しました http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1726896316/132
133: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/28(土) 20:39:49.02 ID:lNNgSRSb0 * シュヴィア「……そうか……。僕は……結局、デンネルの掌の上だったのか……」 エミリオ「…………」 マリッサ「さあ、そうとも言い難いんじゃない? さっきはエミリオ坊やまでもがしっかり洗脳されてたし、あのリチャードもブレアの行動を把握していたとは思えない。もしブレアが把握していたらもっと周到にやるはずよ」 シュヴィア「……あの計画を持ちかけてきたのは、マガジンの内通者を名乗る者だった。確か以前、リチャードもマガジンの内通者を名乗る者からのコンタクトがあったと言っていたが……それが真実だとすれば、その内通者なる者もブレアだったのか?」 マリッサ「そういえばそんなこと言ってたわね……」 エミリオ「ブレアに直接聞いてみましょう」 マリッサ「え、大丈夫なの?」 エミリオ「大丈夫ですよ、制限はかけましたから。おい、ブレア」 端末『はい、エミリオ様』ピピッ エミリオ「正直に答えろ。マガジンの内通者を名乗ってウチとオーデルシュタインにコンタクトを取ったのはお前か?」 端末『はい。私はマガジンの内通者を名乗り、デンネル家とオーデルシュタイン家にコンタクトを取りました』 マリッサ「うちのスピリチュアルジェルを盗んでオークションに出品したのは誰かわかる?」 端末『マガジン研究所のスピリチュアルジェルを盗んでオークションに出品したのは、私がハッキングして行動を操ったマガジン製の試作魔導人形です』 マリッサ「……」 エミリオ「……オークションで得た金は?」 端末『私が開設した口座に振り込まれています』 エミリオ「………リチャードはこのことを知っているのか?」 端末『いいえ。リチャード様にはお知らせしておりません』 エミリオ「…………」 シュヴィア「……どうやら、僕たちは全員こいつの掌の上だったようだ」 エミリオ「とんだポンコツだ。いや……僕たちをここまで踊らせた上にデンネル家の世界支配一歩手前まで迫ったのだからむしろかなり優秀なのか……?」 マリッサ「……気に入らないわ。こいつ、ウチからは盗むだけ盗んで何も提供してないじゃない」 シュヴィア「僕も騙されていただけで何も得てはいないが……」 エミリオ「………」 マリッサ「ブレア開発の最高責任者であるデンネルが責任を取るべきよね?」 エミリオ「……リチャードが起きたら話を通しておきましょう」 ☆スピリチュアルジェル窃盗の犯人および200億の行方が判明しました ☆マガジン研究所に多額の研究予算が割り振られることになりました ◆ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1726896316/133
134: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/28(土) 21:43:51.83 ID:lNNgSRSb0 ―国際商業都市イスファハーン 滞在最終日 ◇クロシュ [あかちゃんスライム] 武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り 武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾: ◇妖精 [世話焼き妖精] 武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り 武: 防:精霊のレオタード 飾: ◇イリス [星の魔法使い] 武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り 武: 防:魔術師のローブ 飾: ◇ミスティ [氷の魔法使い] 武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り 武: 防:氷竜革のローブ 飾: ◇ローガン [鋼の戦士] 武:鋼の剣 盾:鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り 武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子 飾: ◇エバンス [地の傭兵] 武:魔銀の剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り 武: 防:硬質革鎧 飾: ◇暗黒行商少女[闇の商人] 武:魔銀のナイフ 盾: 飾:貝殻の髪飾り 武: 防:闇のエプロン 飾: ◯所持アイテム [道具] [装備品] [大事なもの] 運命賽*2 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券 会心賽*1 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端 反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印 鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム 魔術書「星の魔力」上 闇の欠片 精霊樹の鉢植え お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形 お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子 魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット 妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 暗黒優待券 属性大全 踊り子の双剣 冒険者証(ランク1) 魔王図鑑 サボテンドラゴンの花 氷精の魔導書 精霊のローブ ブラッドワイン*2 吸血鬼殺ワイン 綺麗な砂 魔術書「正負の属性」 魔術書「星の魔力」中 吸血鬼の日焼け止め 日蝕の傘(破損) ◯現在の目標 ・フメイちゃんを探す ・世界樹の光を追う[1/5] ◯仲間の目標 ・ブラッドを倒す(ミスティ) ◯経験値 ・風に[5/12](クロシュ)+2 ・魔法[6/6](イリス) +2 LVUP ・魔法[5/6](ミスティ)+2 ・氷属[8/8](ミスティ)+2 LVUP ・剣技[6/8](エバンス)+2 ・魔法[4/6](エバンス)+2 ・剣技[4/8](ローガン)+2 ・魔法[3/6](ローガン)+2 ☆この街での戦を終えて、全員が練習中の技能に2の経験を獲得しました ☆イリスの魔法レベルが1上がりました ☆ミスティの氷属性レベルが1上がりました …………………………………………………………………………………… □国際商業都市イスファハーン 主要施設 中央区:イスファハーンピラー、高級ホテル、黄金市場、高層住宅、他 商業区:宿、市場、食事処、酒場、浴場、娼館、冒険者ギルド、他 学術区:劇場、闘技場、美術館、図書館、学校、病院、研究所、他 貧民街:怪しい露店、怪しい娼館、薄暗い路地裏、他 沿岸部:港、造船所、コンテナ港、工場地帯、軍港、灯台、他 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1726896316/134
135: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/28(土) 21:45:06.79 ID:lNNgSRSb0 ―朝 ゴールドコイン スイートルーム スライムクロシュ「……」zzz 白銀スライム「……」zzz イリス「いろいろあったけど何もかも上手くいったねえ」 ミスティ「ええ、本当に……」 暗黒行商少女「正直死ぬかと思ったわよ、私は……。あんたたちの運と実力には驚嘆するわ」 妖精「あはは、でもあなたもありがと! いろいろ手伝ってくれてさ」 暗黒行商少女「別に。結局、あんたたちが欲していた大魔女帝国行きのチケットは手に入れられなかったし――」 ピンポーン イリス「あれ、お客さん?」スタスタ 暗黒行商少女「変な輩は通してないと思うけど、一応警戒はしといて。恨みは買ってるはずだし」 ミスティ「そうね……。面倒事じゃなければいいけど……」 イリス「とりあえずチェーンをかけて……開けてみるよ」 ガチャッ リチャード「おはようございます皆さん!」ヌッ イリス「うわあ!」ドテッ 妖精「あ、あなたは――」 ミスティ「リチャード・デンネル!?」 リチャード「ハハハ、そう警戒しないでいただきたい! 私も病み上がりでしてね、まだ体の節々が痛いのです!」 妖精「そ、そう……。それで、何の用……? 200億の行方ならもう決着が付いたはずだよね?」 リチャード「ええ! エミリオくんから聞きましたよ、ウチのブレアがご迷惑をおかけしたようで! 本日はそのお詫びに、良いモノをお持ち致しました!」 イリス「い、いいもの……?」 リチャード「これを差し上げましょう!」スッ 大魔女帝国渡航権「」ポン! 妖精「こ、これは……!!」 リチャード「お探しのモノはこれでしょう? フフフ、是非どうぞ」ニコニコ ミスティ「……罠じゃない?」 イリス「だよね……」 暗黒行商少女「ええ……これを受け取ったら最期、死ぬまで毟り取られるわよ」 リチャード「いやいやいや、今回はそのような企ては一切ございません! 本当に本心からお詫びと謝意を込めた贈り物です!」 妖精「でも、私たちデンネル家の得になるようなことは何もしてないし……。ていうかむしろ器物破損とか世界支配の妨害とか、損になることしかしてないと思うんだけど……」 リチャード「私自身が計画し実行したものであった世界支配ならともかく、ブレアの独断によるものは少々危険すぎますからね。行き着くところまで行けば私の権限を持ってしても制御不能のディストピアとなってしまうかもしれません。そんな世界で健全な経済活動は望めませんから、あなた方の活躍には本当に感謝しているんですよ! イヨッ、救世の英雄たち!」パンパンッ ミスティ「なんかすっごいムカつくわ……。ダークヒーロー呼びより……」 イリス「あ、あはは……」 リチャード「そういうわけですから、遠慮せず受け取ってください! フフフ……デンネル家の者としても、救世の英雄とコネクションを作っておきたいという下心もあります」 妖精「はあ、まあいいや……。私たちとのコネは多分役に立たないと思うけど、くれるなら貰っとくよ。ありがとう」 大魔女帝国渡航権「」スッ リチャード「それを持って、この街の大魔女帝国大使館に行ってください。そこで大魔女への愛を語る最終面接にクリアすれば、港の方に大魔女帝国の空中機動要塞が迎えに来てくれますよ」 イリス「愛を語る……」 ミスティ「……噂には聞いたことがあるけれど、本当に要塞ごと迎えに来るの?」 リチャード「ええ、本当です。送迎用の小型機でも出せば良いのにと私も思うのですがね……。大魔女のお考えは少々理解の範疇を越えますなあ」 ☆大魔女帝国渡航権を手に入れました http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1726896316/135
136: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/28(土) 21:46:49.19 ID:lNNgSRSb0 ◇ 暗黒行商少女「そういえば、どうしてあんたたちは洗脳から逃れられたの?」 イリス「あの時、この耳飾りから白銀スライムちゃんの声が聞こえたの。だから多分……声を伝えるだけじゃなく、耳飾りを通して私たちを守ってくれたんじゃないかなあ。あのとき私、耳飾りから優しい星属性の波動を感じたんだ」 ミスティ「そうだったのね……」 白銀スライム「……」zzz スライムクロシュ「……」zzz * ―ゴールドコイン スイートルーム エバンス「おお!? 手に入れたのか、渡航権!」 妖精「うん。特にお返しとかもいらないみたいだったから」 ローガン「おお……。巡り巡って当初の目的も達成できたということか!」 妖精「そういうこと。みんな愛を語る最終面接の練習しておいてね」 エバンス「面接か……。顧客に好印象持ってもらうのも傭兵の仕事の一つだし、やれるぜ多分」 ローガン「私も問題ない。王侯貴族にゴマを擦るのも騎士業務の一環だったからな」 妖精「そ、そう。まあ大丈夫そうなら良かったよ」 イスファハーン滞在最終日です。翌日に大魔女帝国大使館へ行き、最終面接に挑みます ↓1〜3 自由安価 何をする? http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1726896316/136
142: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/28(土) 22:12:52.82 ID:lNNgSRSb0 ―ゴールドコイン スイートルーム ピンポーン 扉の向こう「イリス・プラネット様宛にフラナ・バイオレット様からお手紙が届いております〜」 イリス「あ、は〜い!」パタパタ ガチャッ メイド「はい、こちらお手紙になります」 フラナからの手紙「」ポン イリス「ありがとうございます!」 メイド「いえいえ。ごゆっくりおくつろぎくださいませ」ペコリ パタム… ミスティ「フラナさんから手紙?」 イリス「うん。この前の返事出した時に、ついでにブラッドランスについてもやっぱり書いといたんだ。知ってることを言わないでいるのもなんだか悪い気がして……」 ミスティ「……なんというか……あんまり良い予感がしないわね……。あの槍の話題となると……」 イリス「ま、まあ……。と、とにかく開けてみよう!」 フラナからの手紙「」パリッ ↓1コンマ 01-10 フレメアを殺すわ 11-50 フレメアを殺すべきね 51-90 教えてくれてありがとう 91-00 私にはもう不要なものよ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1726896316/142
144: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/28(土) 22:53:58.39 ID:lNNgSRSb0 * 教えてくれてありがとう。あれは私には不要なものだけれど、それはそれとしてケジメは必要ね。 あれを持ち去った挙げ句勝手に売却した者には心当たりがあるわ。私の姉、フレメアよ。死にもせず無様に永らえてバイオレットの名を汚し続けるあの愚かな吸血鬼モドキには、罰を与えてやらなければならない。 それに魔族国を背負っている以上、汚点は修正すべき。そういうわけだから、フレメアは私が殺すわ。近いうちに。 あなたも、いろいろ大変でしょうけれど頑張りなさい。もしクロシュがもう助かっているのなら、怒っていないからいつでも魔族国へ遊びに来いと伝えておいてね。それではまた。 追記:レイ・アンバーの魔法陣は未だ解析中よ。複雑すぎて一朝一夕じゃ終わらなそう。気を長くして待ちなさい。 * イリス「……」ダラダラ ミスティ「……イリス」 イリス「どど、どうしよう……わた、私が……伝えたせいで……」 ミスティ「……仕方ないわ……事実だし……。それにもしフラナさんがフレメア・バイオレットを仕留めれば……例のテロ組織は構成員を一人失うわけだから、今後の光探索の障害が一つ減るということにもなる……」 イリス「で、でも……! 姉妹同士で殺し合うなんて……!」 ミスティ「……あの姉妹、一体何があったのかしらね」 ★フラナがフレメア殺害を決意してしまいました 今後、姉妹喧嘩コンマが発生する可能性があります ◆ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1726896316/144
145: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/28(土) 22:56:36.76 ID:lNNgSRSb0 ―どこかの廃村 フラナ「へっくし!」 アウル「おや、吸血鬼でも風邪を引くのか?」 フラナ「どっかで陰険な奴が陰口でも叩いてるんでしょ」 アウル「陰険な奴、ねえ……」 フラナ「それより駄狐、あれの練習しないの?」 アウル「うるさいな……休憩中なんだよ。それにもうだいぶ乗れるようになってきた」 フラナ「私の半分の速度も出せないのにだいぶ乗れる≠セって?」ニヤニヤ アウル「チッ……」 浮雲「」フワフワ フラナ「はぁ〜あ、駄狐より私が先に見つければ面白かったのに」 アウル「アンタはもう飛べるだろ」 フラナ「だから。駄狐も飛べるようになったらつまんないじゃん」 アウル「アンタ……クズってよく言われただろ」 フラナ「アッハハ! 妹によく言われたよ!」 アウル「アンタの妹って確か……魔族国で首長代理をやってるっていう――」 フラナ「そうそう! 上に立つ器じゃない癖に、哀れだねえ」 アウル「オレは王国相手によくやってる方だと思うけど? ま、手ぬるすぎるって点じゃ同意見だね。王族以外は全員惨たらしく殺せば良いのに」 フラナ「ホントバカだよねえ。人間なんて生かしとく価値ないのにさ。なあに今更良識派ぶってんだか」 フラナ「誰よりも冷酷な、クズの癖に」 ◆ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1726896316/145
146: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/28(土) 23:14:14.72 ID:lNNgSRSb0 ―学術区 公園 噴水「」シャワシャワ スライムクロシュ「……」ググ 白銀スライム『えと……クロシュちゃんは、何をしているの?』モニョモニョ 妖精「たぶん風になる練習。ここ最近はあんまり練習できてなかったみたいだけど――」 シュヴィア「……お前たち……いたのか」スタスタ 白銀スライム『シュヴィアさん!』モニョニョ! 妖精「あー……あんた、もう大丈夫なの?」 シュヴィア『ああ。オリハルスライムは丈夫だから。それと……君には、申し訳ないことをしてしまった。昨日はいろいろあって謝れなかったから……今日この場で、謝らせて欲しい』モニョモニョ ペコ 白銀スライム『ああ、頭を下げないでください……。あの時、シュヴィアさんの気持ちに賛同して……スライムの王国を復活させようと決意したのは、私自身なんですから……』モニョモニョ シュヴィア『それでも……あのような、愚かな罠に引っかかってしまったのは、僕の責任だ。なんとお詫びをすれば良いか……』モニョニョ… 白銀スライム『……あっ! それなら……私と一緒に、クロシュちゃんのお手伝い……してくれますか……? そうしたら……きっと、良いと思います……』モニョモニョ シュヴィア『そ、そうなのか……? まあ……彼女にも悪いことをしたし、僕にできることがあるなら……』モニョモニョ * スライムクロシュ「……」モニョニョ…ググ… 白銀スライム『クロシュちゃん! 私たちも手伝うよ……!』モニョモニョ スライムクロシュ『わっ……!』モニョ! スライムシュヴィア『風になる練習、か……。僕も手伝おう』モニョモニョ スライムクロシュ『わあ……!』モニョニョ…! ↓1(白銀スライムとシュヴィアの協力+5) 01-95 霧散する [経験6/12] 96-00 風の如し [経験☆] http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1726896316/146
148: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/28(土) 23:26:57.31 ID:lNNgSRSb0 スライムクロシュ「……」モニョ…モニョニョ…グググ… 白銀スライム『いい感じだよ……がんばって、クロシュちゃん……!』モニョモニョ スライムシュヴィア『少し力を抜いてみたらどうだ? 風になるのなら、風のように軽やかな心地で――』モニョモニョ スライムクロシュ『風のように……ふわふわ……』モニョモニョ モニョモニョ…モニョモニョモニョ… フワ…サラサラ… 気体クロシュ「」サラサラ… 白銀スライム『わあ……! クロシュちゃん、空気になってって……』モニョモニョ! スライムシュヴィア『だが……これは………』モニョニョ 妖精「あ……クロシュ!!?」 気体クロシュ「」サラサラサラ… スライムシュヴィア『霧散している……!?』モニョニョ…! 白銀スライム『あ……クロシュちゃんが、空に――』モニョモニョ… 妖精「風! クロシュを集めろ!!」カッ!! ビュオオオオ――!! デロデロ… スライムクロシュ「」デロロ… 白銀スライム『あっ……く、クロシュちゃん……! 大丈夫……!?』モニョモニョ! スライムシュヴィア『……肝が冷えた……』モニョニョ… 妖精「はあ……こうなるのは想定してたけど、いざ目の前にすると焦るね……。クロシュ、大丈夫?」 スライムクロシュ『んゅ……ふわふわ、する……』モニョニョ… 白銀スライム『お疲れさま、クロシュちゃん……』モニョニョ スライムシュヴィア『異常があればすぐに言え。この街にはスライム用の医療設備も揃っている』モニョモニョ スライムクロシュ『ん……ありがと、みんな……』モニョモニョ ☆風になる経験が[6/12]になりました 気体になれるようになりましたが、安定せず危険なので要練習です ◆ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1726896316/148
149: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/09/28(土) 23:49:45.17 ID:lNNgSRSb0 ―夜 ゴールドコイン スイートルーム ローガン「……」グッグッ スライムクロシュ『ローガンさんは……何をしているの……?』モニョモニョ 妖精(あれはストレッチっていって、体の節々を伸ばしてほぐす運動なんだよ。筋肉にコリっていう……疲れの塊みたいなのが溜まるんだけど、ああやってほぐせば少し取れるの) スライムクロシュ『そういえば……肩が凝ってるって、前に言ってた……』モニョモニョ 妖精(それだね。スライムのクロシュにはわかんない感覚かもしれないけど、骨と肉を持つ大体の生き物はあの疲労からは逃れられないんだよ。ちなみに妖精も働きすぎると体が凝ったりするんだけど、妖精は大体一晩休めば全回復するから実のところ私も人間のコリってのがどれほどのものなのかよくわかってない) スライムクロシュ『そうなんだ……。私にできること、あるかな……?』モニョモニョ 妖精(そうだなあ……。あっ、そういえば人間の間では『肩たたき券』っていうのが流行ってるって聞いたことがある! 試しに作ってローガンにあげてみれば?) スライムクロシュ『肩叩き券……わかった……』モニョモニョ * クロシュ「ローガンさん……」ヌッ ローガン「む、クロシュくんか。どうした?」 クロシュ「これ……あげる……」スッ 紙『かたたたきけん』ポン ローガン「これは……肩たたき券?」 クロシュ「うん……。これがあれば……いつでも、わたしに肩をたたいてもらえる……」 ローガン「そ、そうなのか……。じゃあ早速使っても良いだろうか?」 クロシュ「うん……!」 ↓1コンマ クロシュの肩叩き(前回の経験により+10) 01-30 ふつう 31-60 良い感じ 61-90 とても上手 91-00 ?? http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1726896316/149
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